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光る有機材料の開発 と 計算機シミュレーション
3/17, 2012 スーパーコンピュータ「京」を知る集い 光る有機材料の開発 と 計算機シミュレーション 法政大学 情報科学部 善甫 康成 高分子発光材料の展開 有機発光材料 高分子の多様性 Substrate(glass) thickness < 1 mm ITO Hole injection layer Light emitting layer Low-work-func. metal Conducting metal プロセス インクジェット/ リソグラフィー ロールスクリーンTV 天井照明 壁照明 フレキシブル スクリーン フラットパネル ディスプレイ 液晶 低い、光の利用効率 プラズマ ディスプレイ BAM の劣化 はじめ青っぽく、 後に赤っぽくなる LED アレイ GaN LED 有機 LED 外での利用 低分子系 蒸着過程が必須 高分子系 塗布可能 Filter Type Light Emitting LCDの構造 と 光の利用効率 2.1 lm/W LC パネル 光の利用効率 2 - 3% 位相差フィルム+AR 偏光板 ガラス基板 カラーフィルター PI + ITO 液晶 ITO+PI TFT ガラス基板 偏光板 位相差フィルム 拡散光源 35% バックライト 140% 輝度向上フィルム 拡散シート プリズムシート プリズムシート 拡散シート 導光板 70 lm/W 100% 60% 反射板 CCFL 高分子LEDの素子構造 PPV RO PFO n R R cathode n OR < 1mm Conductive metal Low-work-function metal anode Light-emitting polymer Hole conductor O ITO 特徴 ・薄い ・軽い ・自己発光 ・フレキシブル化が可能 S Glass O O S S O O O n PEDOT Ref: MRS Bulletin 27(11), 2002 研究開発プロセス 新材料の創出 合成・加工技術 14 12 10 8 6 4 2 0 200 300 400 500 600 700 800 シミュレーション技術 構造解析技術 物性、実用特性評価技術 開発のループと技術の融合・複合化 夢とアイデアは「研究開発」そのもの 研究開発の進め方 産業での研究開発 スピード 明確なターゲット 協力体制 プロジェクト体制 フィードバック 設計/ 作成/ 分析 幅広い領域: 分子設計/ 特性解析/反応解析/ 最適化/ etc. どの段階でも、 必要なのは変革のアイデア 異なった視点 違った文化 メカニズム 制御因子 高精度 設計 解析回数/計算回数/精度 概要 イメージ 高精度 計算量 着手 材料開発の山 開発段階 調整段階 研究開発ステージと精度 Absorbance/Fluorescence Absorbance/Fluorescence 吸収・発光スペクトルの予測 吸収 発光 TDDFT フルオレン 吸収 発光 R R EXP 波長 (nm) 吸収・発光時の電荷の移動 構造緩和 吸収 発光 E LUMO ○ ● ●● ●● ○● ●● ●● ●● E 発光 t エネルギー差 HOMO 吸収(励起) 構造緩和 吸収 発光 吸収・発光スペクトルの予測 実際の構造は単純ではない! 発光吸収強度 20 15 10 5 安定構造 0 300 20 500 20 TPA PDA 15 5 15 発光強度 10 700 10 5 0 300 二面角と発光強度 500 700 Wavelength(nm) 高い発光効率を実現するには 発光・吸収強度 RO 代表的な発光材料 n OR PPV Thickness < 1 mm 蛍光材料 吸収・発光スペクトルの予測 吸収 Substrate (Glass) Anode 発光 R ポリフルオレン 0.8 発光・吸収強度 ホスト高分子 (ITO) Hole TDDFT injection Lightlayer Emitting Layer Cathode (Metal) n R さらに、 燐光材料(三重項材料) 吸収 フルオレン 発光 0.6 S1 T1 20 10 0 200 RR 300 400 500 600 700 T1 25 消光 15 EXP S1 エネルギー移動 0.4 0.2 ゲスト NTSC 発光 5 0 800 波長 (nm) ホスト高分子 ゲスト錯体 T1のエネルギー配置が重要 T1 の予測 実時間実空間の解析法と並列化 もっと大きな解析が 可能になる! Z 並列化 MPI 並列化 Y MPI 並列化 並列化のための分割法が鍵 結論 高分子発光材料の開発 (夢の実現へ) 構造が非常に簡単、省エネルギー 塗布、インク化により、大面積化が可能 応用例) 高分子の発光吸収スペクトル シミュレーションにより実験に先行して材料設計 開発の方向を 明確にする! TDDFT計算向き(実空間実時間) 物理量の計算が容易 一度の計算で全スペクトルがわかる 役に立つ計算材料科学 計算回数/精度 活用) 原理原則 ⇒ モデル化 幅広い領域 研究開発ステージと計算精度 Sumitomo Chemical Confidential 概要 イメージ メカニズム 制御因子 高精度 設計 高精度 計算量 着手 開発段階 調整段階 研究開発ステージと計算精度 おわり 何かご質問は?