検査まるわかり

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ドパミントランスポーターシンチグラフィ
放射線部 診療放射線技師 瀧本 宗徳
３大疾病
はじめに
ドリンク剤・総合感冒薬などの摂取は控えてい
手足の震えや認知症の原因を調べるための検査
メガネやピンなど頭部につけている金属製品
です。脳の中でドパミンという物質が働く部分に
を外し、装置のベッドに仰向けに寝ていただい
集まる専用の放射性医薬品（ダットスキャン）を
た状態で検査を行います。頭の周りを放射線検
使います。放射性医薬品とは放射性同位元素を取
出器が回転して撮影しますので、検査中は頭を
り付けた特別な薬で、薬から出る放射線を専用の
動かさないようにお願いします。検査時間は約
装置で撮影することにより、体内の薬の分布を体
30分です。
の外から測定することができます。
なお、薬には微量のアルコールが入っているの
撮影装置
気になるメディカル
ただきます。
耳より情報
ドパミントランスポーターシンチグラフィは、
で、アルコールに過敏な方はお知らせください。
ドパミントランスポーターシンチグラフィ
ハロー！健康
知症などでは脳への薬の集まり方が弱くなりや
すい一方、本態性振戦やアルツハイマー型認知
放射線の影響
の原因を区別する判断材料になります。医師の
あり心配ありません。検査の際に受ける放射線
診察やCT・MRIにドパミントランスポーターシ
の量は、胃のX線検査とほぼ同じ程度です。ま
ンチグラフィを加えることで、手足の震えや認
た、体内の放射線は短時間のうちに少なくな
知症の原因を区別しやすくなり、正しい治療方
り、薬は排泄されてなくなります。
ナースコール
放射線を出す薬を使用しますが、ごく微量で
NEW FACE 紹介
症などでは集まり方が保たれることから、症状
ドパミントランスポーターシンチグラフィ
ありますが、パーキンソン病やレビー小体型認
正常例では薬がよく集まって勾玉状に写りますが、パーキン
ソン病やレビー小体型認知症では集まり方が弱くなります。
針を立てる上で役立ちます。
おわりに
検査当日の流れ
検査まるわかり
手足の震えや認知症を起こす原因はたくさん
この検査は完全予約制です。検査に使う専用
の薬は検査日当日しか使えないため、検査予定
す。注射後、脳に薬が集まるまで3時間程度お
に合わせてご用意します。直前のキャンセルは
待ちいただきます。この間、神経興奮作用のあ
難しいので、確実に来院できる日を予約してく
るカフェインが含まれたコーヒー・お茶・栄養
ださい。
2016.May./Jun.
お知らせ
この検査専用の放射性医薬品を静脈注射しま
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