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PowerPoint プレゼンテーション
奥出雲、持続可能な中山間地域
に向けた取り組み
宍戸 俊悟
2011年3月14日
プロフィール
• 1982年 島根県仁多郡奥出雲町(旧仁多町)
生まれ
• 高校卒業まで奥出雲町在住
• 大学・大学院では、農業経済学を専攻
• 2007年 奥出雲町に就職(2009年にしまね立
志塾と、島根大学大学院に聴講生として参
加)
• 2010年 内閣官房地域活性化統合事務局に
派遣
奥出雲町について
•
•
•
•
•
•
•
•
•
人口 14,456人(H22国調)
面積 368k㎡
高齢化率 38%
林野率 83.7%
仁多庁舎の標高232m
横田庁舎の標高332m
全域が過疎地域、豪雪地帯に指定
観光資源:たたら製鉄、「砂の器」
特産品:仁多米、そば、しいたけ、日本酒等
奥出雲町の位置
奥出雲の風景
奥出雲町の人口
前回国調 前回国調
人口密度 に対する に対する
減少数
減少率
人口
昭和60年国勢調査
18,706
50.82
平成 2年国勢調査
18,100
49.18
606
3.24
平成 7年国勢調査
17,426
47.35
674
3.72
平成12年国勢調査
16,689
45.34
737
4.23
平成17年国勢調査
15,812
42.96
877
5.25
平成22年国勢調査
14,456
39.28
1356
8.58
-
-
人口減少スピードが加速
資料:国勢調査
2010年の奥出雲町の人口構造
100 歳 以 上
95 ~ 99
90 ~ 94
85 ~ 89
80 ~ 84
75 ~ 79
70 ~ 74
65 ~ 69
60 ~ 64
55 ~ 59
50 ~ 54
45 ~ 49
40 ~ 44
35 ~ 39
30 ~ 34
25 ~ 29
20 ~ 24
15 ~ 19
10 ~ 14
5 ~ 9
0 ~ 4
女
男
800
600
400
200
0
200
400
600
800
資料:国勢調査
奥出雲町の人口
0
5
10
15
20
25
30
35
40
45
50
55
60
65
70
75
80
85
90
95
100 歳
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
~
以
4
9
14
19
24
29
34
39
44
49
54
59
64
69
74
79
84
89
94
99
上
1985年
1,088
1,239
1,342
910
484
877
1,199
1,272
1,044
1,251
1,546
1,632
1,449
1,112
882
629
446
229
63
11
1
18,706
1990年
934
1,104
1,233
914
456
674
904
1,207
1,279
1,033
1,209
1,490
1,574
1,370
1,023
778
507
282
105
18
2
18,100
1995年
805
973
1,111
871
559
599
737
923
1,193
1,271
1,009
1,200
1,432
1,467
1,290
885
613
322
127
35
4
17,426
2000年
651
807
962
878
579
662
623
719
925
1,201
1,265
982
1,153
1,368
1,359
1,167
737
427
169
53
2
16,689
2005年
546
679
812
782
564
634
670
629
724
941
1,184
1,253
975
1,108
1,289
1,212
969
519
245
66
11
15,812
2010年
401
528
669
656
494
492
576
657
633
695
927
1,180
1,253
945
1,034
1,179
1,040
697
302
82
16
14,456
資料:国勢調査
奥出雲町の人口
1,800
1,600
1,400
1,200
2010年
1,000
2005年
800
2000年
600
1995年
1990年
400
1985年
200
0
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 100
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ 歳
4 9 14 19 24 29 34 39 44 49 54 59 64 69 74 79 84 89 94 99 以
上
資料:国勢調査
奥出雲町の人口
1985年
2006年~2010年生
2001年~2005年生
1996年~2000年生
1991年~1995年生
1986年~1990年生
1981年~1985年生
1976年~1980年生
1971年~1975年生
1966年~1970年生
1961年~1965年生
1956年~1960年生
1951年~1955年生
1946年~1950年生
1941年~1945年生
1936年~1940年生
1931年~1935年生
1926年~1930年生
1921年~1925年生
1916年~1920年生
1911年~1915年生
1906年~1910年生
1901年~1905年生
1896年~1900年生
1891年~1895年生
1886年~1890年生
1881年~1885年生
1,088
1,239
1,342
910
484
877
1,199
1,272
1,044
1,251
1,546
1,632
1,449
1,112
882
629
446
229
63
11
1
18,706
1990年
934
1,104
1,233
914
456
674
904
1,207
1,279
1,033
1,209
1,490
1,574
1,370
1,023
778
507
282
105
18
2
18,100
1995年
805
973
1,111
871
559
599
737
923
1,193
1,271
1,009
1,200
1,432
1,467
1,290
885
613
322
127
35
4
17,426
2000年
651
807
962
878
579
662
623
719
925
1,201
1,265
982
1,153
1,368
1,359
1,167
737
427
169
53
2
16,689
2005年
546
679
812
782
564
634
670
629
724
941
1,184
1,253
975
1,108
1,289
1,212
969
519
245
66
11
15,812
2010年
401
528
669
656
494
492
576
657
633
695
927
1,180
1,253
945
1,034
1,179
1,040
697
302
82
16
14,456
資料:国勢調査
奥出雲町の人口
0~4
0~4 ⇒ 5~9
5~9 ⇒ 10~14
10~14 ⇒ 15~19
15~19 ⇒ 20~24
20~24 ⇒ 25~29
25~29 ⇒ 30~34
30~34 ⇒ 35~39
35~39 ⇒ 40~44
40~44 ⇒ 45~49
45~49 ⇒ 50~54
50~54 ⇒ 55~59
55~59 ⇒ 60~64
60~64 ⇒ 65~69
65~69 ⇒ 70~74
70~74 ⇒ 75~79
75~79 ⇒ 80~84
80~84 ⇒ 85~89
85~89 ⇒ 90~94
90~94 ⇒ 95~99
95~99 ⇒ 100~
100~ ⇒
1985⇒1990
934
16
-6
-428
-454
190
27
8
7
-11
-42
-56
-58
-79
-89
-104
-122
-164
-124
-45
-9
-1
-610
1990⇒1995
805
39
7
-362
-355
143
63
19
-14
-8
-24
-9
-58
-107
-80
-138
-165
-185
-155
-70
-14
-2
-670
1995⇒2000
651
2
-11
-233
-292
103
24
-18
2
8
-6
-27
-47
-64
-108
-123
-148
-186
-153
-74
-33
-4
-737
2000⇒2005
546
28
5
-180
-314
55
8
6
5
16
-17
-12
-7
-45
-79
-147
-198
-218
-182
-103
-42
-2
-877
2005⇒2010
401
-18
-10
-156
-288
-72
-58
-13
4
-29
-14
-4
0
-30
-74
-110
-172
-272
-217
-163
-50
-11
-1,356
資料:国勢調査
1,500
100~ ⇒
1,000
95~99 ⇒ 100~
90~94 ⇒ 95~99
85~89 ⇒ 90~94
80~84 ⇒ 85~89
500
75~79 ⇒ 80~84
70~74 ⇒ 75~79
65~69 ⇒ 70~74
60~64 ⇒ 65~69
0
55~59 ⇒ 60~64
50~54 ⇒ 55~59
45~49 ⇒ 50~54
40~44 ⇒ 45~49
-500
35~39 ⇒ 40~44
30~34 ⇒ 35~39
25~29 ⇒ 30~34
-1,000
20~24 ⇒ 25~29
15~19 ⇒ 20~24
10~14 ⇒ 15~19
5~9 ⇒ 10~14
-1,500
0~4 ⇒ 5~9
⇒ 0~4
-2,000
1985⇒1990
1990⇒1995
1995⇒2000
2000⇒2005
2005⇒2010
奥
出
雲
町
の
人
口
奥出雲町の人口
0~4 ⇒ 5~9
5~9 ⇒ 10~14
10~14 ⇒ 15~19
15~19 ⇒ 20~24
20~24 ⇒ 25~29
25~29 ⇒ 30~34
30~34 ⇒ 35~39
35~39 ⇒ 40~44
40~44 ⇒ 45~49
45~49 ⇒ 50~54
50~54 ⇒ 55~59
55~59 ⇒ 60~64
60~64 ⇒ 65~69
65~69 ⇒ 70~74
70~74 ⇒ 75~79
75~79 ⇒ 80~84
80~84 ⇒ 85~89
85~89 ⇒ 90~94
90~94 ⇒ 95~99
95~99 ⇒ 100~
1985⇒1990
101.5
99.5
68.1
50.1
139.3
103.1
100.7
100.6
98.9
96.6
96.4
96.4
94.5
92.0
88.2
80.6
63.2
45.9
28.6
18.2
1990⇒1995
104.2
100.6
70.6
61.2
131.4
109.3
102.1
98.8
99.4
97.7
99.3
96.1
93.2
94.2
86.5
78.8
63.5
45.0
33.3
22.2
1995⇒2000
100.2
98.9
79.0
66.5
118.4
104.0
97.6
100.2
100.7
99.5
97.3
96.1
95.5
92.6
90.5
83.3
69.7
52.5
41.7
5.7
単位:%
2000⇒2005 2005⇒2010
104.3
96.7
100.6
98.5
81.3
80.8
64.2
63.2
109.5
87.2
101.2
90.9
101.0
98.1
100.7
100.6
101.7
96.0
98.6
98.5
99.1
99.7
99.3
100.0
96.1
96.9
94.2
93.3
89.2
91.5
83.0
85.8
70.4
71.9
57.4
58.2
39.1
33.5
20.8
24.2
資料:国勢調査
合計特殊出生率の推移
S58〜S62(平均) S63〜H4(平均)
2.53
2.52
H5〜H9(平均)
H10〜H14(平均) H15〜H19(平均)
2.27
1.93
1.67
3
2.5
2
1.5
1
0.5
0
(
平
均
)
〜
(
平
均
)
H15 H19
(
平
均
)
〜
H10 H14
〜
H5 H9
(
平
均
)
S63 H4
S58 S62
〜
〜
(
平
均
)
資料:厚生労働省「人口動態統計」
地域の持続可能性が問われている
• 人口の減少幅を大きくしている要因は主に3
点
⇒最も大きな人口ボリュームの層が高齢化
⇒25~39歳の層のUターンが減少
⇒子供を産み育てる世代の減少と、合計特殊
出生率の低下による少子化
人口の安定化が急務
考え方
• 今後数十年は、総人口の減少は避けられな
い。人口増加に固執することは避けたい。
• 問題の本質は総人口や高齢化率の高さでは
なく、年齢構成にある。
• 若い人が一定の規模で定住し、次世代に地
域社会が継承されていけば、時間の経過とと
もに、やがて地域の人口構造はバランスす
る。
内発的発展に向けた取り組み
~行政サイド~
行政サイドの地域おこしの特徴
• 奥出雲町のうち、特に旧仁多町では、昭和5
8年以降、行政主導による産業おこしが活発
⇒第3セクターによる農業・観光振興
⇒第3セクターで多くの雇用を支えている(雇
用者数は、2009年時点で約360人)
「奥出雲そば」振興
• 在来種「横田小そば」の復活
⇒長らく生産が途絶えていたが、県農業技術セン
ター の冷蔵庫で保管されていた種子から少しずつ
増やし、現在は、約10ヘクタールで栽培し、差別化
を図っている。
• 「奥出雲そば街道 新そばまつり」の開催
⇒そば打ちグループによる実演販売や、各そば店舗
で収穫したばかりの新そばの提供、各店舗・各グ
ループで新そばを使った期間限定メニューや、「横
田小そば」を使ったメニューを提供することで、そば
の町をPR。
自治体病院として赤字体質からの脱却を達成
内発的発展に向けた取り組み
~民間サイド~
民間サイドの地域おこしの特徴
• 近年、急速に活発化してきている。
• 行政に頼らない姿勢に。
⇒行政主導型の産業振興だけでは、人口減少
が食い止められない。
⇒危機感がある程度共有され、頑張る人を応援
するような雰囲気が広がってきている。
• 高齢化が進み、「しがらみ」が弱ってきた。
⇒地域内で、これまで意思決定権が相対的に低
かった人(若者、女性)が活動しやすくなってき
た。
元気な企業
~エヌ・イー・ワークス~
• 元々は、電子部品の中
小企業
• リーマンショックにより
本業の業務量が減少し
た際に、押し花を商品
化。(精密部品で培った
技術が活きる)
• 中高年の雇用の場に。
エ
ヌ
・
イ
ー
・
ワ
ー
ク
ス
の
取
組
多様な住民活動
~ボランティアグループポケット~
• 奥出雲町には図書館がな
いため、図書館が欲しいと
いう住民グループ
• 定期的に「ブックカフェ
OKUIZUMO」を開催し、移動
図書館や一箱古本市を開
催中。
• 学校での読み聞かせ
• 女性中心(主に20~40代)
• 映画鑑賞会や、音楽イベン
トなども開催
• 活動歴 10年以上
多様な住民活動
~やらこい奥出雲~
• 奥出雲町内の若手でつくる
町の活性化を目指す団体
• たくさんの地域からお米の
加工品を出品し、競い合
う、「米ー1(べいわん)グラ
ンプリ」の開催(2011年は2
日間で1万人の来場者)
• 婚活イベント「おくこい」の
開催
• 男性中心(主に20~30代)
• 活動歴 3年
多様な住民活動
~TKの会~
• 経営者、農家、森林組合、商工
会、行政等の異業種有志(20~
40代)が集まり、月一回、持ち回
りで講義、異業種間で情報を共
有する勉強会。
• 「TK」は会を作った商工会職員
の名前から
• 勉強会に参加するために、町外
からやってくる方も多く、地域外と
の交流の場にもなっている。
• 知り合いでもお互いの仕事は知
らないことが多く、交流すること
で、新しい発見と、自分の仕事へ
のフィードバックが期待できる。
• 活動歴 約6年
• 主に20~40代が参加
一人一人が幸せを実感できる奥出雲へ
• 平成23年度末を目途に奥
出雲町らしい景観計画を策
定中
• 自然、歴史、文化、伝統に
裏打ちされた美しい豊かな
景観資源を財産とし、住民
(おくいずもん)のみなさん
で改めて考え、共有する機
会を設けることで、「奥出雲
町に住んでよかった」「奥出
雲町に住み続けたい」と実
感できる景観づくり・まちづ
くり・ひとづくりを目指す
だんだんカンパニー
• 横田高校の高校生を社
員とする仮想会社。社
長は校長先生、専務は
教頭先生。
• 町内で栽培されている
ブルーベリーをジャム
に加工、ラベルを作成
し、東京の「にほんばし
島根館」で売るという教
育プログラム
デザイン専門学校との連携
• 奥出雲に立地する「島根デザイン専門学校」の学生
のデザインを路線バスに採用
奥出雲の新しいPR手法の模索
• 「美しい自然」や「美味しい食べ物」は日本中にある。そうした
中で、奥出雲が生き残っていくためにはどうしたらよいか。
• 一つの結論が、最大の地域資源は「人」そのものにあるので
はないかということ。
• マスマーケティングではなく、人と人が繋がった、顔が見える
関係を広げていくことが、奥出雲の物産を選択的に買ってい
ただけることに繋がるのではないか。
• そして、そうした人と人が繋がることを促進するツールとし
て、現在は「facebook」等のSNSがあり、好機。
• (宍戸が)東京にいることを活かして、東京と奥出雲の人が繋
がる接点が作れないか。
3月10日、千駄木にて
島根ギャラリーを開催
島根の「人」に注目
し、島根出身者有
志が集まって、「島
根県民がどれだけ
島根県を愛してい
るか」を展示作品と
いう形で表現し、
ギャラリーに展示
することで、島根を
PRしようという企
画。
今後の方向性
• 産業・雇用対策
⇒農業、農産加工、直売、既存企業の応援
⇒兼業先の確保(他地域との業務シェア)
⇒顔の見える関係から生まれる需要を大切にする。
⇒ファンドの創設
⇒地域通貨による、需要流出対策
• 子育て支援
• 学校の応援
⇒町内唯一の高校の学力低下を防ぐ(高校生の町外流出
の防止)
今後の方向性
• 誇りの空洞化対策
⇒幸福感の感じられる地域をづくる
⇒まずは自分たちが幸福に(地元の人が地元を好きでない
場所に、外から人は来ない。)
• 自治意識の向上
⇒小さい地域だからこそできる、自分たちの地域を自分た
ちで治めるという「自治」に立ち返る。
(※「より進んだ民主的な政治体制こそが人々の幸福感を高
める」、「幸福の政治経済学」より)
⇒SNSを使って、地域づくりに関する情報交換を活発化す
ることにより、自治意識を高められるのではないか。
⇒SNSを使って、地域内の人がこんなに頑張っているとい
うことを地域外の出身者に伝えることで、UIターンに繋げ
られるのではないか。
ご清聴ありがとうございました。
井上勝博町長について
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