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IMTS2016
平成 28 年 9 月 26 日 MN 榎並梨緒 IMTS2016 視察報告書 日程:平成 28 年 9 月 11 日(日)~16 日(金) 場所:アメリカ(シカゴ) マコーミックプレイス 参加者:月津、鈴木、小野、勝田、加藤、山田、榎並(敬称略) スケジュール: 9 月 11 日 13:40 伊丹空港集合 14:40 伊丹空港発(成田国際空港にて乗り継ぎ) 《所要時間:約 11 時間 50 分》 15:45 シカゴ・オヘア国際空港着 着後ホテルへ 9 月 12 日 10:00~17:00 IMTS2016 視察(マコーミックプレイス) 9 月 13 日 10:00~16:00 IMTS2016 視察(マコーミックプレイス) 19:00 U.S.セルラーフィールドにて野球観戦 9 月 14 日 09:00 シカゴ市内観光 9 月 15 日 12:40 シカゴ・オヘア国際空港発(成田国際空港にて乗り継ぎ) 《所要時間:約 13 時間 15 分》 9 月 16 日 19:45 伊丹空港着 解散 【IMTS2016 内容】 展示会場は、アメリカを代表する北米最大の総合コンベンションセンターであるマコーミ ックプレイス(McCormick Place)です。初めに全員でヤマザキマザックの志村常務と MST コーポレーションの弓場部長にご挨拶させて頂き、その後2グループに分かれて見学しま した。以下、気になった製品や印象に残った製品をいくつか取り上げて御報告致します。 ◇ヤマザキマザック◇ VARIAXIS i-600 + MULTI PALLET POOL 500 ・ VARIAXIS i-600(同時5軸加工/高精度多面加工 MC)に、タワ ー型多段パレットストッカシステムが付いている。 (6 パレット、12 パレット、18 パレット) ・横型 MC にも展開予定で、JIMTOF2016 で発表。MAZATROL SmoothX 搭載。 MULTIPLEX W200Y + GANTRY LOADER ・MULTIPLEX の最新シリーズ。タレット構造の変更によりチップ・ ツー・チップ時間が短縮され、スラントベッド構造採用により切粉 排出性が向上。JIMTOF2016 にも出展予定。展示機種は Y 軸付、高 性能ガントリーロボット付。MAZATROL SmoothG 搭載。 VC-500 AM(アメリカのみ) ・5 軸立形マシニングセンタに 3D プリンタが融合したハイブリッドマルチタスキングマシ ン。レーザー加工ヘッドは主軸と並んでいる。MAZATROL SmoothX 搭載。 ★マザックは金属切削エリアの入り口真ん中にあり、非常に大きなブースでした。上記機 種含めて全 21 機種が展示。 ◇オークマ◇ GENOS L3000-M ・ 1 サドル CNC 旋盤。ハイスピードミーリング機能付で、 オプションで Y 軸もある。 ★PREDIX ・ ge 社のソフト。機械の稼働率等を監視するモニタリングシステ ム。取扱説明等も画面に出せるため、それを見ながら NC 装置の 操作が可能で非常に便利そうなものでした。今のところ海外のみ とのこと。 ◇ブラザー工業◇ M140X2 ・小型複合加工機 M140X1 の後継機。 ・テーブル上面から主軸端面間距離を 10%拡大し、Z 軸方向における治具、加 工物、工具エリアを確保。 ・旋削主軸に使われているベアリング、傾斜軸(A 軸)に使われているギアの サイズを大きくすることで旋削主軸、傾斜軸(A 軸)の剛性を従来機比約 2 倍 に。 S700X1withFLEX-S ・ S700X1 と不二越のロボット。ロボットがワークの付替えを 行う。 ◇松浦機械製作所◇ H.Plus-400(PC12) ・ 400 角パレットを搭載する横型マシニングセンタ。 ・マルチパレットシステムで長時間無人運転に対応。展示機は OP のタワーパレットシステム(PC12)。 MX-330 ・ 5 軸立形マシニングセンタ MX シリーズに、一般小物部品加工分野からの小型 MX 開発 要求に応え追加された新機種。 ・加工部品に応じて、パワーアップ仕様(119・3Nm)や高速仕様(毎分 2 万回転)も搭載 可能。 ◇MST コーポレーション◇ 超高精度焼きばめホルダ スリムライン UNO ・振れ精度1㎛以内を実現。作業者が変わっても、安定して振れ制度1㎛を出せる。 ・加工前の工具調整時間などを削減出来る。 ・従来品に比べて、工具が均一に加工面に当たるため、加工面の精度が向上し、工具寿命 も伸びる。 ◇DMG 森精機◇ CMX1100V(立形マシニングセンタ) ・ APC 仕様や自動化など、オーダーメイドのように様々な仕様 に対応。標準 12000 回転。 ポーランドと日本で共同開発したもの。日本では JIMTOF にて 発表予定。 ◇富士機械製造◇ DLFn(モジュール型生産設備) ・1台のベース上に 2 台の機械モジュールを搭載。 規格化されたベース上でフレキシブルな生産工 程を構築できる。 ★写真左 センター穴あけ→外径→内径→シャ フト旋削 ★写真右 ベースモジュールにロボットを搭載。 (素早い動作でロスタイムを軽減) ◇津田駒◇ RDS-200Trunion(ダイレクトドライブモータ駆動薄型 NC 円テーブル) ・ハイスピードをはじめとする DD モーターの特性を活かしつつ、薄 型で加工エリアを最大限に生かした加工が可能。→自動車やコンピュ ータなどの部品加工用である小型マシニングセンタに最適な仕様。 ・テーブルは最大 300 回転。5 軸加工可能。NC は三菱もファナックも OK だが、ファナックの場合オプションの軸計測機能が必要。 海外メーカー ◇HAAS◇アメリカ UMC-750P(5 軸#40 立形マシニングセンタ) ・主軸回転速度は標準 8,100 回転だが、高速仕様で 12,000 回転も可能。 ・駆動方式はインラインダイレクトドライブ。 ◇ZIMMERMANN◇ドイツ FZH400(横形マシニングセンタ) ・アルミ、スチール、カーボン、樹脂等様々な素材に対応可能。 ・機械寸法が 10,900mm×12,400mm×3700mm とかなり大型のた め、縮小模型が展示。 ◇HMG◇台湾 5A650F(立形マシニングセンタ) ・ 5 軸制御で主軸 15,000 回転。 ・機械デザインがマザックにそっくり。NC 装置の HartrolPlus は デ ザ イ ン や 表 示 の 仕 方 が DMG の CELOS に似ている。 【食事・観光】 9 月 11 日 シカゴへ到着しホテルにチェックイン後、夕食を求め てシカゴ市内を歩きました。 「シカゴチョップハウス」 というお店を見つけ中へ。なんと数々の受賞歴を持つ ステーキの名店だったらしく、お肉もワインも高級で した。お会計は 1 人 15,000 円ほど。両替した分のお よそ半分の額を使ってしまい反省。 9 月 12 日 IMTS 視察後、マザックの方からのオススメとい うことで津田部長に教えて頂いた BBQ リブのお 店「カーソンズ」にて夕食。ものすごい量のリブ とポテトが出てきてテーブルに乗り切らないほど でした。お肉のソースは甘辛くてとても美味しか ったです。 9 月 13 日 IMTS 視察の前に、 「ヨーク」というシカゴで人気 の朝食レストランへ。フルーツいっぱいのパンケ ーキやオムレツは重たかったです。 夜は U.S.セルラー・フィールドにて野球観戦へ(ホ ワイトソックスvsインディアンズ)。野球観戦をしたのは初めて だったため、凄く新鮮で楽しかったです。試合結 9 月 14 日 果は見事ホワイトソックスが勝利! 1 日シカゴ市内を観光。まずはシカゴ随一の高層建 築で、1974 年誕生以来 24 年間は世界一のビルだ ったというウィリスタワーへ。高さが 443M あり、 とても遠くまで景色を見渡せました。 次にミレニアムパークという公園へ行きました。 高層ビルが立ち並ぶ中にあるとても大きな公園で す。全面が鏡のクラウドゲートや、シカゴ市民の 顔が次々と映し出されるタワー型の巨大噴水があ りました。残念ながら噴水の水は出ているところ を見れませんでした。 その後、ネイビー・ピアというアミューズメントスポットへ。 ミシガン湖に突き出た 1km ほどの桟橋にあります。同期の 山田くんがとても楽しそうにはしゃいでいました。 最後の観光地はジョン・ハンコック・センター(360°シカ ゴ)。高さ 343M でシカゴ第 4 位だそう。ここで「TILT!」 というアトラクションを体験。窓際に立ち、目の前のガラ スが外に傾いて高層ビルから落ちていくような感覚が味わ えるのですが、思った以上に怖くて叫びまくりました。 この日の夕食は、事前に予約していた「ハリー・ キャリーズ」というレストランでステーキを頂き ました。お肉がとても柔らかくて美味しかったで す。夕食後はシカゴでも老舗のジャズクラブレス トランへ行きました。生演奏を聴きながらお酒が 飲めて素敵な空間でした。 【所感】 9 月 11 日~16 日、国際工作機械見本市 IMTS2016 の視察研修へ参加させて頂きました。 私は JIMTOF にもまだ行ったことがなく、展示会といえばどてらい市等しか知りませんで した。世界各地から 2,000 社以上の企業が出展しているということで、会場に入るとまず その規模の大きさに驚きました。製品は金属切削、ツーリングシステム&工作物保持具、 レーザーシステムや溶接装置等付加製造、その他砥粒加工や CAD-CAM 等の 4 つのパビリ オンに分類して展示されていました。金属切削のエリアを中心に見てきましたが、現在話 題の IoT や効率を考えた自動化を意識したものが多かったです。各メーカーこの見本市で お披露目だった新製品も多くあり、それらは殆ど 11 月の JIMTOF にも出展されるようで した。また、ヤマザキマザックなどで日本には出していないアメリカ向けの製品もあった のですが、今まで世界共通の製品しか無いと思っており海外向け製品があると初めて知り ました。 2 日間見て回りましたが、これだけ時間を使って製品を見るということはなかなか出来な い為、機械や工具の基本的なことも先輩方に色々と教えて頂きました。理解していたつも りで出来ていなかった事もあり、非常に勉強になりました。今回この研修に参加出来て本 当に良かったです。11 月の JIMTOF でも情報を集めて自分の知識を深め、お客様に発信し ていきたいと思います。この度はこのような機会を頂き有難うございました。 以上