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資金需要強く、融資中小にも広がる!!

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資金需要強く、融資中小にも広がる!!
KOBAKANニュース
2014 年 2 月 21 日
VOL.68
株式会社アプレイザル総研
大阪市北区西天満 1-10-16
TEL:06-6315-5111
FAX:06-6315-5125
文書:小林
穂積
この KOBAKAN ニュースは、㈱アプレイザル総研・小林穂積とお名刺交換、ご縁を頂いた方にお送りしています。
1.資金需要強く、融資中小にも広がる !!
銀行や信用金庫の中小企業向け融資が反転する兆しが出てきました。2007 年から減り続けてきた銀行の貸し出
しが 6 ヶ月連続で前年比プラスとなったほか、信金も不動産や医療分野への融資を増やしています。ただ中小企
業の資金需要は運転資金が中心との見方も強く、増加基調が続くか不透明感もあります。日銀によると、13 年 12
月末に中小向け貸出残高は 173 兆円と前年同日比 1.8%増えました。
国内銀行の法人融資は約 270 兆円で中小向けが 6 割超を占めています。回復の裾野が中小企業まで広がってき
ました。資金需要は着実に増えています。日本商工会議所などの調査では中小企業の景気感は 1991 年以来の高い
水準ですが、公共事業の増加や消費財増税前の駆け込み需要など一時的な需要に支えられた面も大きいと、判断。
信金の貸出先では不動産医療、福祉などが増えているのに対し製造業は軒並みマイナスです。中小企業の融資の
増加基調が春以降も続くかは、設備投資需要の本格化にかかっているとみています。 (2014.2.6 日本経済新聞)
2.不動産取引 6 割増、オフィス活況 !!
国内景気の回復期待を背景に不動産市場が活況を呈しています。2013 年の日本の不動産取引額は前年より 6 割
以上増え、4 兆円に迫りました。低金利で資金調達をしやすい環境を追い風に不動産投資信託(REIT)や外資系フ
ァンドが需要の伸びるオフィスや物流施設の取得に動きました。米調査会社リアル・キャピタル・アナリティク
スのデータをもとにドイツ証券が日本の商業用不動産の取引額を集計しました。13 年の取引額は前年比 64%増の
3 兆 9643 億円で、6 年ぶりの高水準を記録しました。取引が最も活発だったのはオフィスで、82%増の 1 兆 8808
億円です。仲介大手の三鬼商事(東京・中央)によると、東京都心から 5 区のオフィスビル空室率は昨年 12 月時点
で 7.3%と、1 年半前のピーク時から 2.1 ポイント下がりました。都心の優良物件は賃料も回復傾向にあり、利
回りの改善を見込んだ投資資金が向かっています。
インターネット通販市場の拡大で需要が高まっている物流施設も 80%の 5603 億円と伸びが目立ちました。首
都圏ではヤマト運輸などが大型の物流拠点を相次ぎ開設しています。買い手として存在感を高めているのが REIT
です。不動産証券化協会によると、REIT の昨年の 1 年間の資産取得額は 2 兆 2334 億円と前年の 2.8 倍に膨らみ、
過去最高を記録。ソニーやパナソニックが都心のビルを売却した際には、REIT を含む投資家連合が買い手に回り、
「企業の財務リストラの受け皿になった」(野村証券の荒木智浩アナリスト)。金融危機で投資を控えていた外資
系ファンドも再び動き始めました。 (2014.2.5 日本経済新聞)
3.住宅着工 11%増、98 万戸 !!
国土交通省は 1 月 31 日、2013 年の新設住宅着工戸数が前年比 11%増の 98 万 25 戸だったと発表しました。増
加は 4 年連続。景況感の改善に加え、住宅ローン金利の低さや建築資材の先高観が個人の住宅を買おうとする動
きも広がりました。伸び率は消費増税前に駆け込み購入が膨らんだ 1996 年(11.8%)以来、17 年ぶりの大きさに
なりました。ただ、着工戸数は 2008 年(109 万 3519 戸)の水準にはなお開きがあり、駆け込み需要分を加えても、
年 100 万戸以上が続いた欧米の金融危機前の着工水準を回復するまでは至っていない。
種類別では、持ち家が 13.9%増の 35 万 4772 戸と伸びが目立ちました。貸家は 11.8%増の 35 万 6263 戸、マンシ
ョンなどの分譲住宅は 6.9%増の 26 万 3931 戸でした。今年の住宅着工は、年前半に駆け込み需要の反動が出る
公算が大きいです。前回の消費増税時は金融不安なども重なり、97 年の着工戸数が前年比 15.6%減と急減しま
した。今回は景気が上向き基調のうえ、
「前回増税時のような大幅な持ち込みは避けられる」との見方もありま
す
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