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2. - 安全保障貿易情報センター

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2. - 安全保障貿易情報センター
安全保障輸出管理の基礎
ーWebミニセミナー 第1回 概論、制度編ー
(財)安全保障貿易情報センター
※ CISTEC主催の基礎コース、実務演習コースのセミナー及び経済産業省の適格
説明会資料をもとにして、簡潔にポイントをまとめたものです。
1
安全保障輸出管理が求められる背景
ーテロの頻発、大量破壊兵器の拡散等

テロの頻発
 地下鉄サリン事件等(1995/3/20) →世界初の化学兵器によるテロ、他にも大惨事一歩手前の未遂が
 米国同時多発テロ事件 (2001/9/11)
 米国の炭疽菌事件(2001/9/27)
 スペイン列車爆破事件(2004/3/11)
 ロンドン地下鉄・バス爆破事件(2005/7/7)
 パキスタン ブット元首相暗殺事件(2007/12/27)
 ムンバイで同時テロ(2008/11/26)
●近年の主なテロ発生地 ○
 パキスタンテロ事件の急激な増加(2009)
 モスクワ地下鉄爆弾事件(2010/3/29)

大量破壊兵器等の拡散
 北朝鮮の二度にわたるミサイル発射、核実験
 イランの核開発の継続
 カーン・ネットワーク(核の闇市場)の露見

地域紛争、軍拡
 複雑で多様な問題に起因
 民族、宗教、領土、資源など
2
安全保障貿易管理の目的と手段
<目的>
我が国を含む国際的な平和及び安全の維持
<懸念>
○大量破壊兵器などの使用が現実に。
○とりわけ、生物・化学兵器は、比較的安価で製造が容易。
↓
<手段>
武器や軍事転用可能な物・技術が、我が国の安全等を脅
かすおそれのある国家やテロリスト等、懸念活動を行
うおそれのある者に渡ることを防ぐための輸出等の管
理
輸出等 = 物の輸出 + 技術の提供
3
普通の民生用品が大量破壊兵器用途に転用のおそれ
品目
チタン合金
炭素繊維
トリエタノールアミン
凍結乾燥機
民生用途
腕時計、
メガネのフレーム
ゴルフクラブのシャフト、
釣り竿
シャンプー、
ボディークリーム
インスタント
コーヒー製造
懸念用途
ウラン濃縮の為のガス遠心分離機
ミサイル用部品
化学兵器
生物兵器製造
4
世界を震撼させた「核の闇市場」
事例:リビアによる遠心分離器の調達(2003年に露見)
国際的なネットワーク
Tahir
最終用途(虚偽)
石油・ガス関
連機材の製造
技術支援
SCOPE社(マレーシア)
最終用途
遠心分離器関連
機材の製造
ドバイ
自動車部品、
精密機械製造
最終需要者(虚偽)
“BBC China号”
イタリア
2003年10月
拿捕
最終需要者
リビア
製造に必要な物資・機材・技術の多くが
軍民両用(デュアル・ユース)であるため、入手も容易。
5
4つの国際合意(レジーム)に基づく規制
日本では、外為法に基づき、輸出+技術提供を規制
規制種類
大量破壊兵器
国際レジーム
規制品例
武 器
ワッセナーアレンジメント (WA) (40カ国)
軍用車両、軍用船舶、
軍用航空機等
核兵器関連
原子力供給国会合 (NSG) (46カ国)
天然ウラン、プルトニウム、
原子炉、繊維材料、X線発生装置等
化学兵器
オーストラリアグループ (AG)
(41カ国+1団体) 亜燐酸ジエチル、シアン化ナトリウム、
貯蔵容器、熱交換器等
生物兵器
オーストラリアグループ(AG)
(41カ国+1団体)
日本脳炎ウイルス、炭疽菌、
連続式遠心分離器、密閉式発酵槽等
ミサイル関連
ミサイル関連機材技術輸出規制
(MTCR) (34カ国)
ロケット、無人航空機、酸化剤、
炭素繊維複合材料、発射支援装置等
通常兵器関連
ワッセナーアレンジメント
(WA) (40カ国)
先端材料、工作機械、エレクトロニクス、
通信機器、センサー・レーザー等
6
貨物の輸出
商取引に限らない!
• 商取引で海外に商品を送付
• (宣伝のためや共同開発のために)サンプル
品を送付
• 輸入した商品の返品・交換・修理のため送付
• 海外子会社への送付
• 海外での共同研究のために資機材を搬出
• 手荷物で持ち出し
7
技術の提供
文書、メール、電話、口頭等の様々な形態が対象!
•
•
•
•
•
生産技術や製造ノウハウの供与
共同研究や共同開発での情報共有
国内での外国人研修員の教育
問い合わせに対するemailの送付
問い合わせに対する電話や口頭での回答
外国での提供、国内の非居住者(国籍とは関
係ない)への提供の場合に、規制対象に!
8
安全保障貿易管理規制の枠組み
法 律
政
(物)
(
外為法)
外国為替及び外国貿易法
貨物
リスト規制
輸出貿易管理令
(輸出令)
令
大量破壊兵器
キャッチオール規制
(平成14年4月導入)
別 表
第48条
1~15項
第25条
役務
外国為替令
(外為令)
1~15項
第 1
16項
別
通常兵器
補完的輸出規制
(平成20年11月導入)
16項
表
16項
16項
(技術)
国連武器禁輸国:
国連の安全保障理事会の決議により武器の輸出
が禁止されているイラク、北朝鮮、アフガニスタン等
10カ国
規制対象
地域等
ホワイト国 : 米、加、EU諸国等の輸出管理を
厳格に実施している26カ国
規制対象に
なるもの
物 : 機械、部品、原材料など
技術 : 物の設計、製造、使用に関する技術
(ソフトウエアも含む)
・武器
・兵器の開発等に用
いられるおそれの
高いもの
全地域向けが対象
リスト規制以外で、
大量破壊兵器の開
発等に用いられる
おそれのあるもの
ホワイト国を除く
全地域向けが対象
リスト規制以外で、
通常兵器の開発、
製造又は使用に
用いられるおそれ
のあるもの
国連武器禁輸国向け
が対象
※特定の品目について
は、ホワイト国を除く
全地域向けが対象
9
リスト規制とは
①輸出しようとする物が輸出貿易管理令・別表第1の
1~15項に該当する場合
②提供しようとする技術が外国為替令・別表の1~15項
に該当する場合
→ 経済産業大臣の許可が必要となる。
・国際的な合意を踏まえ、武器及び大量破壊兵器の開発等に
用いられるおそれの高いものを規制
・品名・仕様をリスト化しており、その仕様(スペック)に該当する
ものは、必ず輸出等の許可が必要
注) 用途、需要者にかかわらず、たとえ海外の自社工場や日系企業
への輸出でも許可が必要です。
・全地域向けが対象
10
キャッチオール規制とは
• リスト規制の対象となっていない貨物や技術
– リスト規制に該当すれば、原則として輸出許可が必要な
のでキャッチオール規制に該当することはない
– 16の項は幅広い品目をカバー(リスト規制の対象ならな
い品目をほぼ網羅)
• 需要者や用途によっては輸出許可が必要
– 客観要件:大量破壊兵器や通常兵器の開発に使われるおそれがある場合
– インフォーム要件:経産大臣から許可申請すべき旨の通知があった場合
• 大量破壊兵器キャッチオール規制
• 通常兵器に係る補完的輸出規制(通常兵器キャッチオール規制)
11
大量破壊兵器キャッチオール規制
リスト規制品以外のものであっても、大量破壊兵器の開発等に
用いられるおそれのある場合には、輸出等の許可申請を義務付
ける制度
対象地域
全地域(但し、輸出管理を厳格に実施している国26カ国(ホワイト国)は除く)
対象となるもの
リスト規制に該当しない全品目(但し、食料品、木材等は除く)
特に注意: 懸念の強い貨物例 40品目
許可が必要となる要件
(1)輸出者による判断= 客観要件
①用途要件(使用目的)
・輸入先等において、大量破壊兵器の開発等に用いられるかどうか
②需要者要件(顧客)
・輸入者・需要者が大量破壊兵器の開発等を行う(行っていた)かどうか
・外国ユーザーリスト 掲載の企業・組織かどうか
(2)経済産業省による判断= インフォーム要件
・経済産業省から許可を取るよう通知を受けた場合
12
参考1
大量破壊兵器の開発等に用いられるおそれの強い貨物例
核・ミサイルへの転用懸念
・炭素繊維・ガラス繊維・アラミド繊維
・微粉末を製造できる粉砕器
・周波数変換器
・チタン合金
・ジャイロスコープ
・質量分析計又はイオン源
・マルエージング綱
・ロータリーエンコーダ
・電圧又は電流の変動が少ない直流
の電源装置
・しごきスピニング加工機
・大型トラック
・大型の真空ポンプ
・耐放射線ロボット
・放射線測定器
・口径75mm以上のアルミニウム管
・高周波用のオシロスコープ及び波形記
憶装置
・大型発電機
・数値制御工作機械
(トラクタ、トレーラー、ダンプを含む)
・アイソスタチックプレス
・クレーン車
・フィラメントワインディング装置
・カールフィッシャー方式の水分測定装置
・振動試験装置
・プリプレグ製造装置
・遠心力釣り合い試験器
・噴霧器を搭載するよう設計された
無人航空機(UAV)
・耐食性の圧力計・圧力センサー
・TIG溶接機、電子ビーム溶接機
ミサイルへの
転用懸念
核兵器への
転用懸念
・リン酸トリブチル(TBP)
・UAVに搭載するよう設計された
噴霧器
・人造黒鉛
・大型の非破壊検査装置
生物兵器へ
の転用懸念
・密閉式の発酵槽
・遠心分離器
・凍結乾燥機
・噴霧器を搭載するよう設計された無人航空機(UAV)
化学兵器へ
の転用懸念
・UAVに搭載するよう設計された噴霧器
・耐食性の反応器
・耐食性のかくはん機
・耐食性の熱交換器又は凝縮器
・耐食性の蒸留塔又は吸収塔
・耐食性の充てん用の機械
1.これらの貨物を輸出又は技術の提供を行う際には、懸念相
手先等において核兵器等の開発等を助長することがないよう、
輸出者等において特に審査を慎重に行うことが必要です。
2.外国ユーザーリスト掲載企業に対しこれらの貨物の輸出又は技
術の提供を行う場合は、リスト上の懸念種別(核兵器・化学兵
器・生物兵器・ミサイル)と、貨物・技術の懸念用途が一致するか
否かのチェックを行う際に御活用下さい。
13
参考 2
外国ユーザーリスト(2010年5月改訂)
経済産業省が、大量破壊兵器の開発
等への関与が懸念される企業・組織を
掲載し公表しているリスト。
このリストに掲載されている企業等に
輸出等を行う場合には、それが大量破
壊兵器の開発等に用いられないことが
明らかな場合を除き、経済産業大臣の
許可が必要となります。
各国別の掲載企業・組織数
(2010年5月26日版)
国
名
イスラエル
イラン
外国ユーザーリスト(抜粋)
No.
国名、地域名
Country or Region
1
イスラエル
Israel
Israel Military Industries (IMI)
2
イスラエル
Israel
Nuclear Research Center Negev (NRCN)
3
イラン
Iran
4
19
北朝鮮
106
シリア
12
台湾
17
パキスタン
29
アフガニスタン
(パキスタン)
合
計
2
272
化学、ミサイル
C,M
核
N
核
N
イラン
Iran
Abzar Boresh Kaveh Co.
・BK Co.
核
N
5
イラン
Iran
Aerospace Industries Organization (AIO)
・Sazemane Sanaye Hava and Faza (SSHF)
・Bazargani Hava and Faza
6
イラン
Iran
AMA Industrial Co.
7
イラン
Iran
Amirkabir University of Technology
8
イラン
Iran
9
イラン
Iran
Armament Industries Group
・AIG-Armament Industries Group
10
イラン
Iran
Atomic Energy Organization of Iran (AEOI)
・Sazeman-e Energy Atomi
・AEOI
2
中国
・Israeli Military Industries
懸念区分
Type of WMD
7th of Tir
86
インド
別名
Also Known As
・7th of Tir Industries Complex
・Mojtamae Sanate Haftome Tir
・Sanaye Haftome Tir
・7th of Tir Industries of Isfahan/Esfahan
・7th of Tir Complex
・Esfahan/Isfahan Haftome Tir Industries
掲載数
2
企業名、組織名
Company or Organization
Ammunition and Metallurgy Industries Group
(AMIG)
ミサイル
M
核
N
ミサイル、核
M,N
・Ammunition Industries Group
・Ammunition and Metallurgy Industry Group
・Sanaye Mohematsazi
・Ammunition Group
・Ammunition and Metallurgy Industries
注)外国ユーザーリストは毎年改訂されますので、最新版
を入手するようにしてください。
核
N
ミサイル、核
M,N
生物、化学、ミサ
イル、核
B,C,M,N
14
通常兵器キャッチオール規制
ワッセナー・アレンジメントの合意(2003)
•
•
非リスト規制品であっても国連武器禁輸国等に対して輸出する際、軍事用途に
利用される可能性がある場合、輸出許可の対象とする
通常兵器に係る補完的輸出規制(キャッチオール規制)の導入
(2008.11~)

16の項(キャッチオール対象品目)を2つに分割
(1)32品目を列挙
(2)(1)以外(=それまでの16の項-32品目)
 対象地域と規制要件
輸出者の確認が必要なのは2.の場合のみ
1. ホワイト国は対象外
2. 国連武器禁輸国・地域向け輸出は(1)、(2)双方が対象で、客観要件(用
途要件のみ)とインフォーム要件
3. その他の国向け輸出(非ホワイト国/非国連武器禁輸国・地域)は(1)のみ
15
が対象でインフォーム要件のみ
輸出者等遵守基準の導入(2010年)
○ 背景
・不正輸出事件の続発、該非判定データの改竄例
・該非判定未実施による違反が6割
○ 第1段階ーほぼ全ての輸出者・技術提供者が対象(大学も)
・該非確認責任者の選任
・関係法令の遵守の指導・周知
○ 第2段階ーリスト規制貨物輸出者等が対象
・CPによる内部管理体制の整備・実施
○ 間接罰による担保ー改善命令違反に罰則
16
最近の違反原因分析(経済産業省による)
6.故意・重過失
8.1%
3.6%
5.許可条件違反
4.出荷確認等の誤り
6.6%
1.該非判定の未実施
3.該非判定時における法令・
通達の解釈(例外等)の誤り
53.7%
14.3%
2.該非判定時における該当
項番の適用の誤り
13.7%
(がいひ はんてい)
注) 該非判定 : 輸出しようとする物又は提供しようとする技術が法令で規制されているもの
であるか否かを判定すること。
17
ハイテク先進国として国際平和・安全の維持に
対する責任大
「不正輸出」が発生すると何が起こるか?
外為法違反は関税法違反でもある!
●公判又は略式命令による刑事罰
・外為法の刑事罰-1千万円以下(又は価額の5倍以内)
又は、10年以下の懲役(法人併科)※大量破壊兵器関連の場合
・関税法の刑事罰(5年以下の懲役又は500万円以下の罰金)
●社会的信用低下、社会的制裁
・警察による強制捜査-逮捕-起訴-裁判 連日のマスコミ報道
・経済産業省による立ち入り検査
●ビジネス機会喪失
・行政制裁-3年以内の輸出禁止(可能性としては全品目、全世界向け)
●全社的な物流コスト・リードタイムの増加
・CP、一般包括許可の取り消し個別許可に移行(すべての製品)
・特定輸出申告制度の承認取り消し関税法上の優遇措置(保税地域搬入不要、
迅速な通関処理)を失う。
●経営者の責任追及
・株主代表訴訟-善管注意義務違反(14億円の支払い命令の例)
18
ーその他参考資料ー
(参考3)落とし穴ー規制対象となる事例
①~④
(参考4)技術提供規制における「居住者」
「非居住者」の内容
19
(参考3)落とし穴-規制対象となる事例①
海外の取引先から新
規商品への引き合い
があったので、サン
プルを郵送する
国内の顧客から工作
機械の注文を受け、
「この機械を中東のA
国に輸出する予定
だ」と聞かされた
量の多少に関わらず、
海外へサンプルを送る
場合は輸出となります
ので、安全保障貿易管
理の対象です。
国内の顧客に販売する
国内取引でも、顧客か
ら輸出されることが前
提となっている場合は、
安全保障貿易管理の対
象となります。
輸入したレーザー機器が故障
したので、修理のために返送
する
いったん輸入された製品を修理の
ために海外の製造会社へ送り返し
たり、不良品を返品したりという
行為は、「海外への輸出」となり
ます。
国際郵便やクー
リエで貨物や技
術書類を送る
国際郵便やクーリ
エで送る場合も
「輸出」「技術の
提供」となります
ので、確認が必要
です。規制に該当
する貨物や技術書
類はクーリエでは
送付できないこと
にも注意してくだ
20
さい。
落とし穴-規制対象となる事例②
海外出張に小口の
貨物や技術書類を
持っていく
ハンドキャリーで持参する
ものについても、安
全保障貿易管理上は
輸出扱いとなります。
フ ゚ログラムが内蔵され
た工作機械を海外に
送る
安全保障貿易管理では、
貨物と技術のそれぞれが
規制の対象となります。
貨物である工作機械が規
制外でも、内蔵プログラム
が規制対象であれば許可
が必要です。
パーソナルコンピューターにプ
ログラムやソフトウェアをインス
トールして海外に送る
安全保障貿易管理では、
貨物と技術のそれぞれが
規制の対象となります。
貨物であるパースナルコンピュー
ターが規制外でも、中のソフ
トウェアが規制対象であれば
許可が必要です。
海外取引先の担当者
向けに国内で技術研
修会を開催する
日本の法令上、海外取
引先の担当者は「非居
住者」とみなされます
ので、技術指導や技術
研修は、日本国内で行
うものであっても「国
外への技術提供」に該
当します。
21
落とし穴-規制対象となる事例③
海外駐在員と電話で
技術に関する打ち合
わせをする
日本国内で海
外顧客と技術
に関する打ち
合わせを行う
電話であっても、「非
居住者」である海外駐
在員との技術に関する
会話であれば、安全保
障貿易管理の対象とな
る可能性があります。
海外顧客は「非
居住者」に含ま
れますので、技
術に関する打ち
合わせは規制対
象となる場合が
あります。
海外駐在員が日本に
出張してきたので、
本社で技術に関する
打ち合わせを行う
海 外 駐 在 員 は 「 非 居住
者 」 と さ れ ま す の で、
技 術 に 関 す る 本 社 社員
と の 打 ち 合 わ せ は 「技
術 提 供 」 と な り 、 規制
対 象 と な る 場 合 が あり
ます。
技術情報をインターネッ
トのウェブサイトで公開
する
誰でも閲覧できるウェ
ブサイトで公開する技術
情報については、特
例として安全保障貿
易管理の対象とはな
りませんが、パスワード
が必要であるなど、
閲覧できる人が限定
22
される場合は対象と
なります。
落とし穴-規制対象となる事例④
海外の事務所に郵便
物を送る
海 外 拠 点 に 送る場合で
あっても安全保障貿易管
理の対象となります。
設 計 図 な ど の技術 書
類を海外に送付する
設計図などの技術書類を
海外の取引先に送付する
場合も、安全保障貿易管
理 の 対 象 で す 。 E-mail や
Faxで送信するときも同じ
です。
海 外 で 開 催 さ れた展
示会に出品物を送る
CDにプログラムやソフ
トウェアを入れて海
外に送る
CDそのものは規制対
象品ではありません
が、内部にプログラムや
ソフトウェアを格納したと
き、そのプログラムやソフ
トウェアが規制対象とな
ることがあります。
販売が目的でなくても、海
外に貨物を送る場合は輸
出となります。出品後日本
に戻ってくるものについて
も同様です。
23
居住者及び非居住者の判定
非居住者
居住者
日本人の場合
①我が国に居住する者
②日本の在外公館に勤務する者
日本人の場合
①外国にある事務所に勤務する目的で出国し外国に
滞在する者
②2年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在
する者
③出国後外国に2年以上滞在している者
④上記①~③に掲げる者で、一時帰国し、その滞在
期間が6月未満の者
外国人の場合
①我が国にある事務所に勤務する者
②我が国に入国後6月以上経過している
者
外国人の場合
①外国に居住する者
②外国政府又は国際機関の公務を帯びる者
③外交官又は領事官及びこれらの随員又は使用人
(ただし、外国において任命又は雇用された者に
限る。)
法人等の場合
①我が国にある日本法人等
②外国の法人等の我が国にある支店、
出張所その他の事務所
③日本の在外公館
法人等の場合
①外国にある外国法人等
②日本法人等の外国にある支店、出張所その他の
事務所
③我が国にある外国政府の公館及び国際機関
その他、合衆国軍隊等及び国際連合の軍隊等
24
※財務省通達「外国為替法令の解釈及び運用について(抄)」より
24
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