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米大統領選後の日米株式相場と米ドル/円相場見通し
米大統領選後の日米株式相場と米ドル/円相場見通し 情報提供資料 2016年11月21日 国内株式相場は、当面横ばい傾向での推移が見込まれる。 米国株式相場は、当面高値圏でのもみ合いを予想。利益確定売りの可能性に留意。 米ドル/円相場は、足元の急速な米ドル高の動きが落ち着き、徐々にレンジ内の動きに。 国内株式 図表1 日経平均株価は8日実施の米国の大統領選挙で共和党 トランプ候補が優勢と伝わった9日に大幅に下落しまし (円) た。しかし、9日に米国の株価が上昇したことから、10 21,000 日以降は上昇基調で推移しました(図表1)。 20,000 足元までの日経平均株価の上昇はトランプ氏への期待 感と米国金利上昇に伴う米ドル高円安の影響が大きいと 19,000 みられます。しかし、トランプ氏への期待感や米国金利 18,000 上昇、米ドル高円安はやがて一服し、今後はトランプ氏 17,000 の政策を見極めようという姿勢が強まるとみられ、当面 16,000 日経平均株価は横ばい傾向での推移となる見込みです。 国内株式相場のプラス要因として、米国景気の拡大、 米ドル高円安を受けた日本の企業業績の改善期待、日銀 先主義の強まり、欧州の政治情勢の不安定化、米ドル安 2015年11月18日~2016年11月18日:日次 15,000 14,000 15/11/18 16/2/18 の金融緩和の長期化が想定されます。一方で、リスク要 因としてトランプ氏への期待感の剥落、各国での自国優 日経平均株価の推移 16/5/18 16/8/18 16/11/18 (年/月/日) 日経平均株価 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成 円高の進展に留意が必要と考えています。 米国株式 図表2 大統領選挙で共和党トランプ候補が勝利したことによ りインフラ投資や大型減税、規制緩和といった政策への 期待が高まり、15日にかけてNYダウ工業株30種平均は 4営業日連続で過去最高値を更新しました。ただし、そ の後は19,000ドル手前で足踏みする形となっています (図表2)。 トランプ氏が掲げた公約にはメキシコとの国境に壁を 建設するなど、現実的とはいえないものも数多く見受け られ、その実現を疑問視する市場参加者は少なくないと 考えられます。また、財政拡大期待の高まりに伴う米国 長期金利や米ドルの急上昇に対する警戒感が米国株式市 場で広まりつつあるとみられます。このほか、24日の感 (米ドル) 2015年11月18日~2016年11月18日:日次 19,500 19,000 18,500 18,000 17,500 17,000 16,500 16,000 15,500 15,000 15/11/18 16/2/18 16/5/18 謝祭以降、米国では年末商戦が本格化し、その動向から 今後の景気の行方を探る動きが活発化すると思われます。 こうしたことなどを背景に、NYダウ工業株30種平均 NYダウ工業株30種平均の推移 NYダウ 16/8/18 16/11/18 (年/月/日) 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成 については当面高値圏でのもみ合いを予想します。徐々 に上値が重くなる中、トランプ氏の政策や景気の先行き に対する期待感が後退するような場面では利益確定の売 りが強まる可能性があり、留意が必要です。 ※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる 動向などを示唆、保証するものではありません。 ※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。 商 号 等 / アセットマネジメントOne株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号 加入協会/ 一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 1 米ドル/円 図表3 為替市場で米ドルは、対円で大統領選挙当日の8日の 105円台から、18日には110円台に上昇しました。 トランプ氏が公約に掲げるインフラ投資などの財政支 出の拡大が米国経済成長につながるとの見方から、米国 10年国債利回りは上昇しています。一方日本では、日銀 のイールドカーブ・コントロールの影響が強く、米国と 日本の10年国債利回り差の拡大が米ドル/円相場の上昇 要因の一つと考えられます(図表3)。 しかしながら、金利上昇と自国通貨高は米国経済に とって下押し圧力として認識され、米ドル高要因として の見方が今後は修正される可能性があります。 また、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上 げが実施された場合でも、その後の利上げペースは緩や (%) 2.5 したがって、米ドル/円相場は足元の急速な米ドル高の 動きから徐々に落ち着きを取り戻し、レンジ内での推移 になると考えられます。 ただし、次期政権運営への期待感が増幅する中、今後 2015年11月18日~2016年11月18日:日次 (円) 125 120 2.3 115 2.1 110 1.9 105 1.7 100 1.5 15/11/18 かになることが予想され、日米金利差拡大余地は限定的 なものにとどまると考えられます。 米国と日本の10年国債利回り差と 米ドル/円相場の推移 95 16/2/18 16/5/18 16/8/18 16/11/18 (年/月/日) 米国と日本の10年国債利回り差(左軸) 米ドル/円(右軸) 出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成 ※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる 動向などを示唆、保証するものではありません。 の政権人事や年明けの一般教書演説などを見極めるまで、 米ドル/円相場は変動の大きい展開が続く可能性に留意が 必要です。 (2016年11月21日 15時執筆) ※日経平均株価に関する著作権並びに「日経」および日経平均株価の表示に対する知的財産権その他一切の権利は、すべて日本経済新聞社に 帰属します。 ※Standard & Poor‘s®並びにS&P®は、スタンダード&プアーズ・ファイナンシャル・サービシーズLLC(以下「S&P」)の登録商標です。 Dow Jones®は、ダウ・ジョーンズ・トレードマーク・ホールディングズLLC(以下「ダウ・ジョーンズ」)の登録商標です。これらは S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCに対して使用許諾が与えられており、アセットマネジメントOne株式会社に対しては特定の目的 のために使用するサブライセンスが与えられています。NYダウ工業株30種平均はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが所有しており、 アセットマネジメントOne株式会社に対して使用許諾が与えられています。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC、ダウ・ジョーンズ、 S&Pおよびその関連会社は、アセットマネジメントOne株式会社の商品を支持、推奨、販売、販売促進するものではなく、また投資適合性 についていかなる表明をするものではありません。 ※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。 2 投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項 【投資信託に係るリスクと費用】 ● 投資信託に係るリスクについて 投資信託は、株式、債券および不動産投資信託証券(REIT)などの値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リス クもあります。)に投資をしますので、市場環境、組入有価証券の発行者に係る信用状況等の変化により基準価額は変 動します。このため、購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。 ● 投資信託に係る費用について [ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。] ■お客さまが直接的に負担する費用 購入時手数料 :上限4.104%(税込) 信託財産留保額:上限0.5% 公社債投信およびグリーン公社債投信の換金時手数料:取得年月日により、1万口につき上限108円(税込) その他の投資信託の換金時手数料:ありません ■お客さまが信託財産で間接的に負担する費用 運用管理費用(信託報酬):上限 年率2.6824%(税込) ※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の加算に よってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変動する ため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。 ■その他費用・手数料 上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認ください。 ※上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。 費用の料率につきましては、アセットマネジメントOne株式会社が運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれ の費用における最高の料率を記載しております。 ※税法が改正された場合等には、税込手数料等が変更となることがあります。 【ご注意事項】 ●当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。 ●当資料は、情報提供を目的とするものであり、投資家に対する投資勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しておりますが、その内容の完 全性、正確性について、同社が保証するものではありません。また掲載データは過去の実績であり、将来の運用成果を保 証するものではありません。 ●当資料における内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。 ●投資信託は、 1.預金等や保険契約ではありません。また、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。加 えて、証券会社を通して購入していない場合には投資者保護基金の対象ではありません。 2.購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。 3.投資した資産の価値が減少して購入金額を下回る場合がありますが、これによる損失は購入者が負担することとなり ます。 3