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PDF: 671KB - DIAMアセットマネジメント

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PDF: 671KB - DIAMアセットマネジメント
情報提供資料
マーケットレポート
2016年5月6日作成
オーストラリア、約1年ぶりとなる利下げを実施
今回のポイント
 豪州準備銀行は、5月3日に政策金利の引き下げ(2.00%→1.75%)を決定しました。政策金利の引き
下げは2015年5月以来の実施となり、過去最低水準となります。
 今回の利下げ実施後、オーストラリアドルは対米ドル・対円で下落し、国債利回りは低下しています。
 豪州準備銀行は、インフレ率の動向や財政を含む政策の効果を見極める環境とみられます。市場では、
追加金融緩和の可能性が織り込まれているため、国債利回りは横ばいの展開、オーストラリアドルは当
面は対米ドル・対円ともにレンジ内の動きとなることが想定されます。
金融政策について
5月3日、オーストラリアの中央銀行である豪
州準備銀行は政策金利を0.25%引き下げ、過去
最低水準となる1.75%とすることを決定しまし
た(5月4日から適用)。政策金利の引き下げは
2015年5月以来で、約1年ぶりとなります。
豪州準備銀行総裁は声明で、「インフレ率は
低い水準で推移しており、労働コストの伸びが
抑制されるなど、最近のインフレ率に関する
データは予想以上に低下している。」と説明し
ており、また、豪州準備銀行は通貨高が豪経済
の移行を難しくしかねないとの見方を示唆して
います。今回の利下げは低インフレとオースト
ラリアドル高という状況に対応するものである
としています。
マーケットの反応
4月27日に発表された2016年1-3月期のCPI
(消費者物価指数)が、豪州準備銀行のインフ
レ目標レンジ(2%~3%)を下回ったことから、
市場では利下げ観測が台頭していたものの、今
回の政策変更を受けて、5月3日の為替市場では
オーストラリアドルは対円で一時79円台に下落
し、対米ドルでも下落しました。また、10年国
債利回りは2.4%台に低下し、さらに5日には
2.3%台に低下しています。
政策金利の推移
(2013年5月3日~2016年5月3日)
(%)
3.25
3.00
2.75
2.50
2.25
2.00
1.75
1.50
13/5 13/11 14/5 14/11 15/5 15/11
※政策金利はキャッシュレートを使用しています。
16/5
(年/月)
インフレ率の推移
(2013年1-3月期~2016年1-3月期)
3.5
(%)
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
13/3
13/9
14/3
14/9
15/3
15/9
16/3
(年/月)
※インフレ率は消費者物価指数(前年比)を使用しています。
※四半期データを使用しています。
(出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成)
※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。
商 号 等 / DIAMアセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号
加入協会/ 一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
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マーケットレポート
情報提供資料
金利の推移
今後の市場見通し
足元のオーストラリア経済は、資源産業
主導の経済成長からの構造変化の途上にあ
ります。政策金利の引き下げに加えて、過
去2年間でオーストラリアドルが米ドルに
対して通貨安となった効果などから、住宅
市場や観光・留学などのサービス輸出は順
調に拡大し、資源産業の不振を一部カバー
しています。ただし、低水準のインフレ率
に表れているように非資源産業は経済全体
のバランスを取るための十分な規模には拡
大しておらず、金利や通貨の面からの支援
が必要な状況であることが、今回の政策金
利引き下げ決定の背景であったと考えられ
ます。
今回の利下げの決定と同日に、政府は来
年度(2016年7月-2017年6月)の予算案
を発表しました。中小企業向けの減税や所
得減税を含む景気に配慮した内容となって
おり、2016年後半からは財政政策による
景気の下支えも期待される環境となってい
ます。豪州準備銀行はインフレ率の動向を
注視しつつ、財政を含む政策の効果を見極
めるために当面は金融政策を据え置くもの
と思われます。ただし、オーストラリアド
ル高やインフレ率の低迷が継続する場合に
は、追加金融緩和を実施する用意はあるも
のと思われます。
金融市場では、追加金融緩和の可能性が
相応に織り込まれているため、国債利回り
は横ばいの動きとなる可能性が高いとみら
れます。また、オーストラリアドルは当面、
対米ドル・対円ともにレンジ内の動きとな
ることが想定されます。
(2013年5月2日~2016年5月2日)
下落
(%)
5.0
4.5
4.0
債券
価格
3.5
3.0
2.5
2.0
上昇
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
15/11
※金利はオーストラリアの10年物国債利回りを
使用しています。
16/5
(年/月)
為替の推移
(円)
110
現地
通貨高
為替
レート
(2013年5月2日~2016年5月2日)
(米ドル)
1.1
100
1.0
90
0.9
80
0.8
豪ドル/円(左軸)
70
0.7
豪ドル/米ドル(右軸)
現地
通貨安
0.6
60
13/5
13/11
14/5
14/11
15/5
15/11
16/5
(年/月)
(出所:BloombergのデータをもとにDIAMアセットマネジメント作成)
※上記は、将来の市場動向を示唆・保証するものではありません。※巻末のご注意事項等を必ずご確認ください。
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マーケットレポート
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160506情報豪州金融政策-1
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