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10,赤ちゃんを左側に抱く理由

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10,赤ちゃんを左側に抱く理由
10,赤ちゃんを左側に抱く理由
第1段落
多くの母親は左腕で赤ちゃんを抱く。それは一見右利きの母親が多いという事実によるもの
と考えられるが、そうではない。
第2段落
他に唯一考えられるのは、心臓が左側にあることである。生まれたての赤ちゃんは、胎内で
聞き慣れた鼓動音に安心する。母親は無意識のうちにそれを発見しているのだ。
第3段落
これ(第二段落の内容を指す)を裏付ける調査はいくつか今までに行われてきている。
全体要約
多くの母親が左腕で赤ちゃんを抱くのは、一見右利きの母親が多いという事実によるものと
考えられている。しかし、そうではなく、主な理由は心臓が左側にあることである。生まれた
ての赤ちゃんは、胎内で聞き慣れた鼓動音に安心し、母親は無意識のうちにそれを発見してい
るのだ。
11,睡眠
第1段落【導入】
人間は睡眠に対して相反する気持ちを抱いてきた。それは、睡眠を十分にとりたいと思う一
方で、睡眠のとりすぎではないかと不安に感じるというものである。
第2段落【問題提起×2】
① 人間が睡眠を必要とする理由はなにか(問題提起①)
② 人間に必要な睡眠時間はどれくらいか(問題提起②)
①人間に睡眠が必要な理由は、他の動物とは異なる。
(ハツカネズミは睡眠不足により身体的
に苦しみ、死に至ることもある→それでは人間は? ×身体⇒○精神・脳
かな? と予想する
ことが重要)
第3段落【問題提起①の具体化】
①人間は睡眠不足によって認識機能がひどく損なわれる。
(語彙力・集中力・演説力等)
第4段落【問題提起①の答え】
①人間の脳にとって、睡眠による休息は不可欠なのである。
(×身体⇒○脳 と他の動物と人
間の違いをきちんと筆者が述べていることを読み取らなければならない。
)
第5段落【問題提起②への話題転換】
②人間は奇妙な睡眠パターンを持っている。
(普通の動物であれば、睡眠時間は一定だが、人
間は日によって睡眠時間が変わることから筆者はそう言っていることを読み取る。
)②’多くの
人がもっと眠りたいと思うのはなぜか。
(問題提起②’)
第6・7段落【問題提起②についての専門家の引用(対比)】
②アメリカの研究者は9時間の睡眠が必要だと論じる。しかし、ヨーロッパの研究者はそれ
に反論する。睡眠が好きだからといって、睡眠が必要というわけではないのである。
第8・9段落【問題提起②’への答え】
②’人間が日中感じる眠気は、睡眠不足だからではなく、昼寝が必要だからである。人間は
1度ではなく2度寝るように作られているのだ。
全体要約
人間が睡眠を必要とする理由は、脳に休息を与えるためである。必要な睡眠時間に関しては
様々な議論があるが、日中の眠気には昼寝が良いことが分かっている。
20,言語の持つ制約
第1段落【導入(テーマの提示=言語)】
言語は一般的に現象の描写と現象の評価を行う。概して我々は、描写は客観的であり、評価
は主観的であると考える。
第2段落【第一段落後半の具体化(言語による客観的描写と主観的評価について)】
客観的な描写と主観的な評価の区別は明確ではない。なぜなら、言葉でいくら客観的に描写
しようとしても、個人的な価値観(評価・主観)がそこに含まれるからである。
第3段落【具体例】
This problem は2段落の言語による客観的な描写と主観的な評価の区別は明確ではないとい
うことを指している。具体例の中にも対比の内容が継承されるので、必ず対比を意識しながら
読んでいく。
いくら具体例とはいえ、physical sciences 自然科学(客観) ⇔ social sciences 社会科学
(主観)であることはきちんと読み取らなければ行けない。
第4段落【第2段落のイイカエ】
我々がいくら中立を保つような言葉を選択しても、言葉には評価的偏りがあるため制限され
てしまう。まして人を描写するとなると、評価的意味を書いた言葉を見つけることはほとんど
不可能なのである。
第5段落【第4段落への添加】
考え方と言語の使い方は相互に影響を及ぼす。
第6段落【まとめ】
言語が持つ制約によって、客観的に事物を伝えることが出来ないが、我々は自分自身の価値
観をできるだけ率直に、公正に伝えるように注意しなければならない。また、我々は他者の言
葉の使い方に内在する価値判断にも注意しなければならない。
全体要約
言語は現象の描写と評価を行うが、概して我々は、描写は客観的であり、評価は主観的であ
ると考える。しかし、現象のありのままを客観的に描写することは出来ない。それは、言葉に
は個人的な価値観が必ず含まれるからである。
我々はその言語の持つ制約を意識し、個人的な価値観を出来る限り公正に伝えるように注意
しなければならない。それは他者の言葉の使い方に内在する価値判断についても同様である。
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