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CD プレーヤー用パワードライバ
BA5961FV 光ディスク IC CD プレーヤー用パワードライバ BA5961FV BA5961FV は、DVD-ROM / DVD-RAM / CD-ROM / CD-RW に用いられるチルトコイル駆動用 1ch BTL ドライバ IC で す。小型パッケージでありながら汎用のオペアンプを 2 つ内蔵しており、セットの省スペース化や部品点数の削減が可 能です。チルトコイル以外にも様々なアプリケーションに応用可能です。 !用途 用途 CD、CD-ROM、CD-RW、DVD-ROM、DVD-RAM !特長 特長 1) 1ch BTL ドライバです。 2) SSOP-B20W パワーパッケージを採用しているため、セットの小型化がはかれます。 3) PreVcc, PowVcc を独立にしているため、効率の良いドライブが可能です。 (PreVcc=12V、PowVcc=5V、RL=8Ω時、4.2V(Typ.) ) 4) レベルシフト回路を内蔵しているため、外付け部品点数が少ない。 5) サーマルシャットダウン回路を内蔵。 6) オペアンプを 3 個(前段オペアンプ 1 個、汎用オペアンプ 2 個)内蔵しています。 !絶対最大定格 絶対最大定格(Ta=25°C) 絶対最大定格 Symbol Limits Unit プリ部電源電圧 Parameter PreVCC 18 V パワー部電源電圧 PowVCC 18 V Pd 1.18∗ W 許容損失 動作温度範囲 Topr −35~+85 °C 保存温度範囲 Tstg −55~+150 °C ∗ PCB (70mm×70mm×1.6mm、ガラスエポキシ基板) 実装時。 Ta=25°C以上で使用する場合は、1°Cにつき9.44mWを減じる。 !推奨動作条件 推奨動作条件(電源電圧に関しては、許容損失を考慮の上設定してください。 ) 推奨動作条件 Symbol Min. Typ. Max. プリ部電源電圧 PreVCC 4.3 5 13.5 パワー部電源電圧 PowVCC 4.3 5 PreVCC Parameter Unit V 1/7 BA5961FV 光ディスク IC !ブロックダイアグラム ブロックダイアグラム 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 + − + − + − + − IN LEVEL SHIFT + − STAND-BY TSD 1 2 3 + − Pow GND 1 + − Pre GND Pow VCC 4 5 6 Pow GND 2 Pre VCC 8 9 7 10 TSD : サーマルシャットダウン !各端子説明 各端子説明 Pin No. Pin name プリ部GND 11 OP3+ オペアンプ3非反転入力端子 パワー部GND (OUT+側) 12 OP3− オペアンプ3反転入力端子 ドライバ正出力端子 13 OP3OUT OUT+ ドライバ正出力端子 14 OP2+ オペアンプ2非反転入力端子 5 PowVCC パワー電源入力端子 15 OP2− オペアンプ2反転入力端子 6 OUT− ドライバ負出力端子 16 OP2OUT 7 OUT− ドライバ負出力端子 17 OP1+ 8 PowGND2 パワー部GND (OUT−側) 18 OP1− 9 PreVCC プリ部電源入力端子 19 IN 10 STBY スタンバイ端子 20 BIAS Pin No. Pin name 1 PreGND 2 PowGND1 3 OUT+ 4 Functions Functions オペアンプ3出力端子 オペアンプ2出力端子 オペアンプ1非反転入力端子 オペアンプ1反転入力端子 オペアンプ1出力端子およびドライバ入力端子 バイアス端子 2/7 BA5961FV 光ディスク IC !入出力回路図 入出力回路図 オペアンプ入力 ドライバ出力 Pre VCC 1k 正入力 11, 14, 17pin 10k Pow VCC 正出力 3, 4pin Pre VCC Pre VCC 1k 負入力 12, 15, 18pin 10k 負出力 6, 7pin 10k オペアンプ出力 バイアス端子 Pre VCC Pre VCC Pre VCC 24.3k Pre VCC 13, 16pin 50k 20pin 100k 前段オペアンプ出力およびドライバ入力 スタンバイ端子 Pre VCC Pre VCC Pre VCC 19pin Pre VCC 10pin 100k 24.3k 100k 3/7 BA5961FV 光ディスク IC !電気的特性 電気的特性(特に指定のない限り Ta=25°C, PreVCC=PowVCC=5V, VBIAS=1.65V, RL=8Ω) 電気的特性 Parameter Min. Typ. Max. Unit IQ − 10.0 14.0 mA VOOF −60 − 60 mV 最大出力振幅 VOM 3.0 3.6 − V 最大出力振幅(電源独立) VOMS 3.5 4.2 − V PreVCC=12V, PowVCC=5V Fig.1 閉回路電圧利得 GVC 16.0 18.0 20.0 dB VIN=1.35V, 1.95V Fig.1 無入力時回路電流 Conditions Measuring circuit Fig.1 Symbol 〈ドライバ部〉 出力オフセット電圧 VIN=BIAS=1.65V Fig.1 Fig.1 スタンバイオン電圧 VSTON − − 0.5 V Fig.1 スタンバイオフ電圧 VSTOFF 2.0 − − V Fig.1 VOFOP −6 0 6 mV Fig.1 Fig.1 〈オペアンプ〉 オフセット電圧 入力バイアス電流 IBOP − 30 300 nA 同相入力電圧範囲 VICM 0.1 − 3.8 V ハイレベル出力電圧 VOH 4.1 4.8 − V VIN=GND反転アンプ構成 Fig.1 ローレベル出力電圧 VOL − 0.2 0.9 V VIN=VCC反転アンプ構成 Fig.1 出力駆動電流シンク ISI 0.5 − − mA Fig.1 出力駆動電流ソース ISO 0.5 − − mA Fig.1 SROP − 1 − V / µs スルーレート Fig.1 100kHz方形波, 2Vp-p出力 Fig.1 ◎耐放射線設計はしておりません。 4/7 BA5961FV 光ディスク IC !測定回路図 測定回路図 OPIN− OPIN+ OPOUT OPIN− OPIN+ OPOUT OPIN− OPIN+ 20 OPOUT VBIAS 19 18 17 16 15 14 13 12 11 BA5961FV 1 2 3 4 5 6 0.1µ 7 8 9 10 0.1µ A IQ 0.1µ RL VST VCC=5V 8 V OPOUT OPIN− OPIN+ VO VIOF OPB 3 V 1M VBOP V NF V 3 1M 1 2 OPIN ISI 3 1 1 VOOP 2 1.65V OPBIAS 2 10k 10k OPRL 1 V 2 ISO VIN Fig.1 5/7 BA5961FV 光ディスク IC 1. 測定回路スイッチ (1) ドライバ (VBIAS=OPBIAS=1.65V, OPIN→2, NF→2, OPRL→1) Symbol スイッチ 入力 VST RL VIN 測定ポイント 備考 IQ OFF − 2.0V IQ Voof ON 1.65V 2.0V VO VOM ON ∗1 2.0V ∗1 VIN=0Vおよび5V VO GVC ON ±0.3V 2.0V VIN=1.35Vおよび1.95V VO VSTON ON 5V 0.5V VO VSTOFF ON 5V 2.0V VO (2) オペアンプ (VST=2.0V, VBIAS=1.65V, RL→OFF) Symbol OPB スイッチ 入力 NF OPRL OPIN VIN OPBIAS 備考 測定ポイント VOFOP 1 1 1 1 − 1.65V VIOF IBOP 1 3 1 1 − 1.65V VBOP / 1MΩ VOHOP 1 2 1 2 0V 2.5V VBIAS=2.5V VOOP VOLOP 1 2 1 2 5V 2.5V VBIAS=2.5V VOOP ISI 1 1 3 1 − 1.65V ISI=0.5mA VIOF ISO 1 1 2 1 − 1.65V ISO=0.5mA VIOF SROP 2 1 1 1 − ±1V 100kHz 方形波、2Vp-p入力 VOOP !応用例 応用例 SERVO PRE AMP 10k SIGNAL BIAS STAND-BY 10k 20 19 18 17 16 15 14 13 12 11 7 8 9 10 BA5961FV 1 2 3 4 5 6 0.1µ 0.1µ VCC M LOAD Fig.2 6/7 BA5961FV 光ディスク IC !使用上の注意 使用上の注意 1. IC を熱破壊から防ぐため、サーマルシャットダウン(温度保護回路)を内蔵しています。必ずパッケージの許容損 失内でご使用いただきたいのですが、万が一、許容損失を超えた状態で放置されますと、ジャンクション温度が上昇 し、175°C (Typ.)でサーマルシャットダウンが動作します。 (全てのチャンネルの出力を OFF にします。 )その後、 ジャンクション温度が 150°C (Typ.)まで低下すると、再び動作を開始します。 2. スタンバイ端子(10pin)を 0.5V 以下に下げるとスタンバイ状態になります。通常状態では、10pin を 2.0V 以上に プルアップしてください。 3. PreVCC (9pin)が 3. 4V (Typ.) 以下になると、出力電流がミュートされ、再び 3.6V (Typ.) まで上昇するとドライバ 部回路が立ち上がります。 4. バイアス端子(20pin) は、0.7V (Typ.) 以下になるとミュートがかかります。 通常使用状態では、1.0V 以上にしてください。 5. サーマルシャットダウン、バイアス端子電圧の低下および電源電圧の低下でミュートがかりますが、そのいずれの場 合も、ドライバ部以外はミュートされません。 また出力端子は、内部リファレンス電圧 ( およそ( PowVCC−Vf ) / 2 ) になります。 6. 供給電源間には、本 IC のピンの直近にバイパスコンデンサ (0.1µF) を接続してください。 7. オペアンプの出力に容量性負荷を接続すると、アンプの位相マージンが減少し、ピークや発振の原因になります。 容量性負荷を接続する際には、出力と容量性負荷の間に抵抗を直列に挿入し、周波数特性を十分考慮した上で、実使 用上問題のない範囲でご使用ください。 8. 出力 pin−VCC 間ショート(天絡) 、出力 pin―GND 間ショート(地絡) 、および出力 pin 間ショート (負荷ショート)は避けてください。また、IC を基板に装着する際は IC の向きには十分ご注意ください。 IC が破損し、場合によっては発煙する恐れがあります。 !電気的特性曲線 電気的特性曲線 POWER DISSIPATION : Pd (W) 1.5 70mm×70mm 厚さ : 1.6mm 銅箔占有率3%未満 ガラスエポキシ基板実装時 1.0 0.5 0 0 25 50 75 100 125 150 175 AMBIENT TEMPERATURE : Ta (°C) Fig.3 熱軽減率曲線 !外形寸法図 外形寸法図(Units : mm) 外形寸法図 6.5±0.2 11 1 10 1.7±0.2 0.11 0.3Min. 8.1±0.3 6.1±0.2 20 0.65 0.15±0.1 0.1 0.22±0.1 SSOP-B20W 7/7 Appendix ご 注 意 ● 本資料の一部または全部を弊社の許可なく、転載・複写することを堅くお断りします。 ● 本資料の記載内容は改良などのため予告なく変更することがあります。 本資料に記載されている内容は製品のご紹介資料です。ご使用にあたりましては、別途仕様書 を必ずご請求の上、ご確認下さい。仕様書をご確認されることがなかった場合、万一ご使用機 器に瑕疵が生じましても、弊社はその責を負いかねますのでご了承下さい。 ● 記載されております応用回路例やその定数などの情報につきましては、本製品の標準的な動 作や使い方を説明するものです。従いまして、量産設計をされる場合には、外部諸条件を考 慮していただきますようお願いいたします。 ● ここに記載されております製品に関する応用回路例、情報、諸データは、あくまで一例を示 すものであり、これらに関します第三者の工業所有権等の知的財産権、及びその他の権利に 対して、権利侵害がないことの保証を示すものではございません。従いまして(1)上記第三 者の知的財産権の侵害の責任、又は、(2)これらの製品の使用により発生する責任につきまし ては弊社は、その責を負いかねますのでご了承ください。 ● 本資料に記載されている製品の販売に関し、その製品自体の使用、販売、その他の処分以外には 弊社の所有または管理している工業所有権など知的財産権またはその他のあらゆる権利 について明示的にも黙視的にも、その実施または利用を買主に許諾するものではありません。 ● 本品は、特定の機器・装置用として特別に設計された専用品とみなされるため、その機器・ 装置が外為法に定める規制貨物に該当するか否かを判断していただく必要があります。 ● 本製品は「シリコン」を主材料として製造されております。 ● 本製品は「耐放射線設計」はなされておりません。 本資料に掲載されている製品は、一般的な電子機器(AV機器、OA機器、通信機器、家電 製品、アミューズメント機器など)への使用を意図しています。極めて高度な信頼性が要求 され、その製品の故障や誤動作が直接人命に関わるような機器・装置(医療機器、輸送機器、 航空宇宙機、原子力制御、燃料制御、各種安全装置など)へのご使用を検討される際は、事前 に弊社営業窓口までご相談願います。 ●日本における輸出貿易管理令について 本資料に掲載した製品は、輸出貿易管理令別表1の16項に定める関税定率法別表第85類の貨物の対象とな りますので、輸出する場合には、大量破壊兵器などの不拡散のためのキャッチオール規制に基づく客観要 件又はインフォーム要件に該当するか否かを判定願います。 Appendix1-Rev1.0