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高速度測定型機上原点測定器
TX テクノロジー・ショーケース in つくば 2010 エンジニアリング P-95 高速度測定型機上原点測定器 ■ 研究のねらい、概要 機上原点測定器「ジェイコア」は、加工機の機械原点に 工具を復帰させて工具先端の座標値、動的精度を計測し、 その値をフィードバックして原点補正を行い、熱変位を補 償して誰でも簡単に微細加工を実現できることを目標とし て(株)ジェイネットにより開発されたものである(Fig. 1)。 一方、現在の微細加工現場では、更なる微細化と多数 加工、高精度回転工具の機上成形へのニーズが高まり、 工具と被削材の干渉による工具変位の計測や工具の機 上成形への対応等、新たな適用が切望されている。 本研究は、経産省「中小企業支援型研究開発制度」に おける共同研究として、現行技術を元に格段の高速化と 作動領域の拡大を図り、従来できなかった加工開始時点 や実加工時の振れ変化挙動等をインプロセスで計測可能 な、新たな機能を持つ計測器を開発している(Fig. 2)。 (開発技術) 加工�に計測 (インプロセス) 要�技術開発 ○高速度化 → 振動計測 ○測定ヘッドの分離・小型化 → 広い作動距離 ○新機能の有効性の高度化 ・工具と被削材の干渉による工具変位と加工 特性に関する情報集積、データベース化 機上原点測定器“ジェイコア”(従来技術) 機上移動 (インタープロセス) 新�な機能�加 工具と被削材の干渉による工具変位の計測 研削砥石等、格段に大きな工具への対応 計測 測定項目 加工 径 先端位置 振れ量 軸傾き 摩耗・欠損 効 果 加工開始時、実加工時の工具挙動変化検出 ↓ 工具成形誤差、摩耗・欠損による異常回避 適性工具の選択、工具交換タイミングの把握 ↓ 微細多数穴・溝加工において効果大 超精密、微細加工における問題 ・熱膨張 ・ジャイロ効果による傾き ・回転振れ ・工具摩耗、欠損 Fig. 2 開発技術とその効果 <参考> 機上原点測定器 “ジェイコア” の活用事例、 (株)ジェイネットのホームページ:http://www.jng.co.jp/ NC制御にフィードバック ↓ 超精密、微細加工を実現 Fig. 1 機上原点測定器(現行技術の効果) 代表発表者 �� ������ ����� 所 独立行政法人 産業技術総合研究所 デジタルものづくり研究センター 属 問合せ先 ■ キーワード: (1) 原点補正 (2) 微細加工 (3) 精密加工 〒305-8564 つくば市並木 1-2-1 つくば東 デジタルものづくり研究センター TEL: TEL: 029-861-7076, FAX: 029-861-7129 [email protected] −97−