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平成24年 4月 9日始業式式辞
平成二十四年度 前期 始業式 式辞 在校生の皆さん、お久しぶりです。86名の新入生の皆さん、4月5日の入学式以来ですね。8名の編転 入生の皆さん、初めまして。全生徒の皆さん、ようこそ、本校へ、そして、始業式によく来てくれました。 先ほど、転出された先生方、転入された先生方を紹介しました。新入生と編転入生を迎え、そして新た な先生方も含めて、本年度の本校のメンバーが今日初めてここにそろったこととなります。 さて、生徒の皆さん、「幸せ」ってなんだとおもいますか。私はこんな風に考えています。人間には、欲と 願いがあり、欲とは、「お腹がすいたから何か食べたい」とか、「疲れたから横になって休みたい」、「苦しい ことを避けて楽をしたい」など、動物としての本能からくるものです。人間も動物ですから、これらの欲が満 たされないと倒れてしまったり、生きていけないなど、困った状況になってしまいます。一方、願いとは、 「新しいことを知りたい」、「何かをやり遂げたい」、「大切な人を幸せにしたい」、「社会の役に立ちたい」な ど、欲とは違ったものだと考えています。人間が他の動物とは違うところではないかなと思います。 欲が満たされた時、例えば、お腹いっぱい食べた時、幸せだなあと感じます。苦しいことから逃れて楽に なったとき、ああよかったと思います。でもこの幸せはその時の幸せであり、心から感動することは少ない と思います。 願いが満たされた時、例えば、仕事に疲れていても頑張って登校して勉強を積み重ねた結果、進級・卒 業した時、この中にもその喜びを知っている人がいますが、それは何日も何年も思い出すことのできる喜 びであり、時には一生の誇りとなることだと思います。部活動でつらい練習を重ねて、試合や研究発表で 成果があったとき、周りの人から認められることと合わせて、自分の心の中に達成感があふれ、今後生き ていく中での自信となることでしょう。 生徒の皆さん、皆さんの願いはなんですか。様々な厳しい状況の中、本校を選び、入学した理由はなん ですか。今ここにいる理由はなんですか。 入学式の時、新入生に書いてもらったアンケートを見せてもらいました。「高校卒業資格を取りたい」、 「勉強をわかりやすく教えてほしい」、「社会に出て役に立つ知識や資格を得たい」、「部活動を頑張ってみ たい」、「文化祭や体育祭などの学校行事に参加したい」、「楽しい高校生活を送りたい」などの願いが書 いてありました。これらの願いはすべて、本校でかなえることができます。これまで本校を卒業した六千人 を超える先輩たちは、これらの願いをかなえて卒業しました。皆さんにも、きっとかなえることができます。 この学校には、皆さんが願いをかなえるため、皆さんを指導することに、情熱と能力・経験を持った先生た ちがいます。皆さんが願いをかなえるため、様々の応援をしてくれる振興会の方々、そして、同窓生の 方々がいます。 これから一年間様々なことがあり、中には、つらくて学校に来たくなくなったり、勉強を辞めてしまおうか と思ったりするときがあるかもしれません。そんな時は是非、担任の先生や学年の先生、教科の先生、部 顧問の先生、保健室の先生、教育相談室の先生などに相談して、一緒に乗り越えて行きましょう。去る3 月4日に今年度の44名の卒業生に、この体育館で卒業証書を手渡しましたが、その時の卒業生それぞ れの喜びと誇りに満ちた顔は、今も忘れません。来年3月、ここにいる皆さんもそんな顔を見せてほしいと 思っています。 この一年が皆さんにとって、良い一年、成果のある一年となるように願って、始業式の式辞とします。