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GTLプロジェクトの現状と展望

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GTLプロジェクトの現状と展望
JPEC 海外石油情報(ミニレポート)
平成 22 年 7 月 7 日
ミニレポート 2010-009
GTLプロジェクトの現状と展望(第二部)
<GTL>
石油代替燃料の製造目的は政策的なエネルギー自給率の向上、天然ガスや固体(石炭、
褐炭など)を液体化して輸送時の安全性向上や輸送コストの削減など様々であるが、従来
は製造コストが高く経済性の問題から研究開発段階に留まっているものが多かった。
輸送用や燃焼用などを目的とする石油代替液体燃料の製造方法としては、天然ガスを原
料とする GTL (Gas-to-Liquid)に関する動きが最も活発である。第一部では複数の大型GTL
プロジェクトが進行しているカタールの動向を主に取り上げ、
世界的に多数の大型GTLプラ
ントの計画が棚上げになっている背景を整理し、現状は投資判断の様子を見ている状態と
報告した。
今回は「GTLプロジェクトの現状と展望」の後半として、世界各国のGTLプロジェクトに
関するこの数年のインターネット情報をもとに各プロジェクトの現状を整理した。
最近、ブラジルではFPSO(Floating Production Storage and Offloading;浮体式海洋
石油・ガス生産貯蔵積出設備)に設置する小型GTLプラントの開発・建設が進んでいる(3(1)
参照)など、GTLに関する新技術の開発や実用化に関わる新しい動きもでてきている。この
FPSOプロジェクトが順調に稼動すれば、地球温暖化に悪影響を与えている原油随伴ガス等
の未利用ガスの有効な処理方法として、また小規模ガス田の有効活用の設備として、脚光
を浴びGTLの展開に弾みがつく可能性もある。
尚、添付表に過去話題になったGTLプロジェクト(実験プラントを含む)の現状をまとめ
た。詳細情報の確認が取れないプロジェクトも多くデータが抜けている部分もあるが、ど
の地域での話題が多いかを把握しやすいように地域別に掲載したので参照願いたい。
1. 稼働中のGTLプラント
(1) SasolⅠ~Ⅲ CTL & GTL(南アフリカ)
南アフリカのSasolは、Sasolburgにて世界で最初のCTL(Coal to Liquid)プラント
を運転していたが、1990年から天然ガス原料のプロセス開発にも取り組み、2009年の
年次報告書によれば、会社全体の温室効果ガス排出量の対策として原料を天然ガスに
転換したと報告している。
また、Secundaの世界最大のCTLプラントであるSasolⅡおよびSasolⅢにおいても、
温室効果ガスの削減を目的として、
現在は石炭からの合成ガスを補填する形で天然ガ
1
JPEC 海外石油情報(ミニレポート)
スも原料に使用している。Sasol Slurry Phase Distillate(Sasol SPD)プロセスを
用いており、第一ステップとしてHalder Topsoeのautothermal reforming技術で触媒
部分酸化を行い、第二ステップで流動床Fischer Tropsch(FT)反応器で反応させ、ア
ップグレーディング工程を経て合成油を製造している。
(2) Petro S.A. Mossel Bay GTL(南アフリカ)
南アフリカ国営石油会社(Petro SA)は、1992年からGTLプラントを運転しているが、
最近の能力増強により現在の製造能力は当初の約1.5倍のGTL3.6万BPD、
全体は原油換
算(原料に含まれるコンデンセート、LPG分も合わせた処理能力)4.5万BPDである。
(3) Shell Bintulu GTL(マレーシア)
シェル・マレーシアは、ビンツルにある1993年稼動のGTLプラント(1.47万BPD)で、
ワックス製造装置の増強投資を2009年9月に決定した。
これでワックス生産量は2倍に
増強される。完成予定は2011年である。
(4) OryxⅠ GTL (カタール)
カタール国営石油(QP: Qatar Petroleum)とSasolの合弁事業であるOryx GTLプロ
ジェクトは、Sasol SPDプロセスを用いており、第二ステップのFT工程は並列2基の反
応器(1.7万BPD/基)で、
石川島播磨重工がSasolと技術提携して製作・納入している。
アップグレーディング工程はChevronTexaco社のIsocrackingプロセスを用いている。
製造能力は、GTL軽油2.4万BPD、GTLナフサ 0.9万BPDおよびLPG 0.1万BPDの合計3.4
万BPDである。
2. 建設中のGTLプロジェクト
(1) Pearl GTLプロジェクト(カタール)
Pearl GTLプロジェクトは、QPとRoyal Dutch Shell (Shell)の合弁事業で、Shell
がプロジェクトのオペレーターを務めている。建設業務は日揮とHalliburtonの子会
社KBR(Kellogg Brown and Root)が担当している。
第2フェーズ完成後の2012年からの生産量は GTL油14万BPDとコンデンセートおよ
びLPGで(油換算)12万BPDで、合計26万BPDの計画である。
(2) Escravos GTLプロジェクト(ナイジェリア)
Chevronの子会社Chevron Nigeria Limited(CNL)はナイジェリア国営石油公社
(NNPC)およびSasolと合弁(出資比率:CNL 75%、NNPC 15%、Sasol 10%)で、ナイジェ
リア南部海岸地帯のEscravos(首都ラゴスの南東100km)にカタールのOryxⅠと同規
模のGTLプラント(3.4万BPD)を建設中である。本プロジェクトのプロセス設計、運転
技術サポートなどはSasol-Chevronが請け負っており、
建設業務はKBRが担当している。
2
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建設コストの上昇と技術者の不足により、当初計画から大幅に遅れている。大型
機器を除く全てのプロセス・モジュールは2009年年末までに建設サイトに搬入済みで
あるが、建設終了は2012年末または2013年の早い時期と言われている。操業開始は
2013年になる見込み。プロジェクト経費は2005年4月時点で17億米ドル(0.5億ドル/
千BPD)と言われていたが、最近の業界予想では約60億米ドル(1.76億ドル/千BPD)
になると見られている。
ナイジェリアは原油採掘時の随伴ガス比率が世界で最も高く、フレアガスの有効
利用が大きな課題になっている。
(3) Petrotrin GTL(トリニダード・トバゴ)
米国のWorld GTL(WGTL)の現地子会社World GTL St Lucia(WGTL-T)と国営石油会社
Petrotrin
(the Petroleum Company of Trinidad and Tobago)は合弁
(出資比率WGTL51%、
Petrotrin49%)で、Petrotrinの製油所内に製造能力2,250BPDの商業用GTLプラントを
建設していた。2009年9月時点のプロジェクト進捗率は85~90%であったが、WGTL-T
が借入金返済の債務不履行を起こし工事が中断した。WGTLとWGTL-TはPetrotrinの製
油所で起きた硫化水素漏れ事故などによる工事中断で計画通りの支払いを受けるこ
とが出来なかった事が原因とし、2010年2月に米国ニューヨーク州の地方裁判所に
Petrotrinを相手取って契約不履行等の理由で訴訟を起こした。プロジェクト崩壊に
より生じたWGTL側の損失20億米ドル以上の補償を求めている。
装置は完成出来るかど
うかは不明である。
3. デモプラント(実証)段階のGTLプロジェクト
(1) ブラジル
① FPSO設置用小型GTL装置(CompactGTL社技術)
ブラジル石油公社(Petrobras)は2006年に英国のCompactGTL(CGTL)社と小型GTL
装置の共同開発契約を締結したが、今年夏にブラジル北東部のAtalaia研究所に
20BPDのパイロットプラントを設置、今年後半からテスト運転を行う予定である。こ
の設備は、リオデジャネイロ南東海域のTupi Field油田のノルウェー・BW Offshore
社製のFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備、原油処理能力4万BPD)に設
置される予定である。CGTLは既に2,000BPDの商業装置の概念設計を終了したと報じ
られている。
② FPSO設置用小型GTL装置(Velocys社技術)
Petrobrasは日本の東洋エンジニアリング(TEC) および三井海洋開発(MODEC) と
共同で2007年11月から中小規模GTL開発に取り組んでおり、
今春にブラジルのセアラ
州Fortaleza市のPetrobras製油所内に20BPDのGTL実証設備の建設を行うと発表した。
装置費用はTECとMODECが負担し、建設と運転費用はPetrobrasが負担する。
3
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プラントは2011年初頭に完成予定で、約1年の実証試験後は洋上石油開発の随伴
ガス処理用としてFPSOに移す計画である。遅くとも2014年までに2,000BPD規模の商
業装置をFPSOに設置したいとしている。英国のOxford Catalysts Group(Oxford)の
米国子会社Velocys Inc.が基本特許を保有するマイクロチャンネル反応器(神戸製
鋼所が製作)を用いるプロセスを採用し、主要工程はSteam Methane Reforming(SMR)
とFischer-Tropsch(FT)反応プロセスである。
(2) オーストラリア
豪州のエネルギー会社Linc Energyはクイーンズランド州のChinchillaで2008年
秋から石炭地下ガス化(UCG: Underground Coal Gasification)による合成ガスを原
料としたGTLデモプラントの運転を開始し、2010年2月初旬時点で触媒活性向上とガ
ス転換率向上を目的とした設備改造を終了している。商業装置のための技術確立と
プロセス最適化を目的としており、2010年後半にはA-1ジェット燃料(50:50ブレン
ド)を製造しジェットエンジンでの性能試験を目標としている。
(3) 南アフリカ
PetroSAとノルウェーのStatoilは、2002年にFT技術実証のため合弁会社を立ち上
げ、PetroSAのMossel Bayの敷地内に5,000万米ドルを掛けて製造能力1,000BPD(GTL
油+ワックス、0.5億ドル/千BPD)の生産装置(Fischer-Tropsch Semi-commercial
unit:FTSCU)を2004年から運転し、プロセス改善と性能向上に取り組んでいる。
原料天然ガスはコンデンセート分離後にメタン改質装置で合成ガスを製造し、高
温のFT反応器に送られる。FT反応はコバルト系触媒を使用したスラリー床で行う。
立ち上げ初期には触媒とワックスの分離に課題があったが、装置改造で解決したと
報告している。
2005年にドイツのLurgiも参加して新たに合弁事業を立ち上げ、現在に至ってい
る。持ち株比率は、Statoil 37.5%、PetroSA 37.5%、Lurgi 25%である。
(4) イタリア
イタリアのEni社がEUの補助金を受け、フランス国営石油研究所(IFP: Institut
Francais du Petrole)と共同で高性能のFischer-Tropsch型スラリー床プロセスの
開発を行なっており、2001年11月からイタリアの子会社Agip PetroliのSannazzaro
製油所内で20BPDのパイロットプラントを運転していたが、
2005年には工業化装置の
基本設計、2008年には実験と技術検討を終了し、このGTL技術を完成させたと発表し
た。
4
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(5) 米 国
① Rentech社(コロラド州)
2000年にコロラド州でメタノールプラントを買収しGTLに改造、2001年中頃から
800~1,000BPDで実証運転を行っていたが、現在は終了している。Rentechは最近、
DOEの補助金を得てバイオマスのガス化技術の開発に注力し、
デモ装置をバイオガス
からの燃料製造の検討に使用している模様。
② Marathon Oil社(テキサス州)
ヒューストン本社のMarathon Oil(Marathon)は合成ガス工程を必要としないGTL
プロセスを特徴とし、2008年に製造能力10BPDのGTF(Gas to Fuels)技術のデモプラ
ントを完成させ、2009年から試験運転を行っている。
Marathonの技術の詳細は不明であるが、子会社Marathon GTF Technologyは類似
のGTL技術開発を行っているデラウェア州のGRT社に20%出資して共同開発を行うと
発表した。GRTの技術は天然ガスから臭化アルキル経由で生成物を得る方法で、合
成ガスの工程を省けるものである。臭素は臭化水素で回収され再使用される。GRT
はバイオメタンガスや中小型ガス田に経済的に適用可能と説明している。
③ Syntroleum Corporation社
Syntroleumは2004年12月にExxonMobilのGTL関連特許のライセンスを得て活動を
行っているが、最近はGTL Barge Conceptの基本技術となるair-based GTLプロセス
を用いて、オクラホマ州タルサの近くにCatoosa Demo Facilityを立ち上げた。
④ Synfuels International社
Synfuelsは2005年から建設費用5,000万米ドルのデモプラントを運転中である。
天然ガスを高温下でアセチレンに変換し触媒で98%をエチレンに変換後、燃料油を
得るプロセスである。2008年1月にAREF Energy Holding社が2,850万米ドルを出資
し、中東と北米の商業化の権利を得ている。
4. 現在、検討されているGTLプロジェクト
(1) オーストラリア
Linc Energy社は南オーストラリア州に石炭地下ガス化プラント(UCG:
Underground Coal Gasification) + GTLプラントの建設を計画しており、2009年中
頃からUCG原料となる石炭の探査を行っていたが、2009年11月にWalloway Basinsで
十分な埋蔵量の石炭を発見した。今後、事業性調査等を行い、最初にUCGによる発電
を立ち上げ、その後に製造能力2万BPDのGTL商業設備の建設を計画しており、プラン
トの概念設計は2010年2月に終了している。
5
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(2) タイ
英Oxford社とタイ石油公社(the Petroleum Authority of Thailand Public
Company Ltd.)は2010年1月に中小型GTLのプロセス開発と商業化に関する覚書(MOU)
を交わした。PTTは2年間の検討に500万米ドルを助成する。開発終了後、PTTは中小
型GTLに関してOxfordの技術を使用できる権利を得ることになっている。
(3) ナイジェリア
ナイジェリア国営石油(NNPC)とExxonMobilは2008年3月にGTLプラントの計画に関
する合意書に調印した。2006年3月から検討作業をスタートさせており、ナイジェリ
ア南部のAkwa Ibom州に10万BPDのプラント建設を想定している。
(4) ウズベキスタン
Sasolはウズベキスタンの国営石油ガス会社のUzbekneftegazおよびマレーシアの
Petronasと中央アジア諸国地域における25億ドルの新たなGTL開発プロジェクトに関
し2009年7月に合弁契約に合意し、11月から事業性評価を開始した。これはSasol技術
に基づき事業性評価を行うもので、4万BPDの灯軽油等を製造する計画(0.625億ドル/
千BPD)である。
5. 中止(棚上げ中の)プロジェクト
(1) アルジェリア
国営石油会社のSonatrachは2004年12月に上流のガス田開発と統合したGTLプロジ
ェクト(3.6万BPD)の入札計画を発表した。2006年に、PetroSA・Statoil・BHP Billiton
の企業共同体、ChevronとSasolの合弁企業およびRoyal Dutch Shellの三グループが
入札に応じたが、2007年5月にコスト上昇を理由に計画はキャンセルされた。
アルジェリアの主要な天然ガスプロジェクトもコストの増大や工事下請会社が確
保できないなどの理由で完成時期が2009年から2011年に遅れている。
(2)ボリビア
2006年5月15日に、ボリビアの国営石油会社YPFB(Yacimientos Petrolíferos
Fiscales Bolivianos)と米国ニューヨーク州の開発会社 World GTL (WGTL)はボリビ
アにGTLプラントを建設することの事業性評価を開始するためのLOIを締結した。その
後の動きは確認できないため棚上げ状態にあると見られる。
(3) コロンビア
British Petroleum Company(BP)は 2005 年にコロンビアの南部 Casanare 州に GTL
プロジェクトの設置を検討したが、2006 年 9 月に建設資材の高騰で採算が取れなく
なったとの理由で棚上げを発表した。
6
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(4) カタール
ExxonMobilのPalm GTLプロジェクトは、3.08万BPDの潤滑油ベースオイルの製造装
置を含んでいた。GTLプラントからのベースオイルは高機能潤滑油基材となるもので、
当初計画どおりに2011年にプラントが完成すれば、世界的に供給過剰になる懸念があ
った。ShellのPearl GTLのベースオイルプラント能力は2.9万BPDの予定である。
6. GTLをめぐる最近の動き
(1) Sasolのプロセス開発
Sasolは次世代のGTLプロセス検討のため、2006年に3,200万米ドルをかけて最大能
力500BPD(0.64億ドル/千BPD)のスラリー床ベースのFT反応器を設置し、2007年からテ
ストを実施している。
(2)オフショアGTLプラント
米国船級協会(ABS: American Bureau of Shipping)は2006年に初めてFPSO上に建
設するGTL装置の概念設計(コンセプト)を承認(AIP: Approval in Principle)し、
他のFPSO用のGTL建設計画についてもレビューを進めている。同様のGTL計画を持つ他
社はABSがガイドラインを作成するのを見守っている状況である。申請中のエネルギ
ー企業の名前は現在秘密だが、今後明らかになる見込み。(5月26日)
(3) GTLジェット燃料の民間航空機での使用承認(ASTM)
Shellの2年間に亘る基礎研究とASTM Internationalとの協議により、ASTMの新仕様
書(ASTM D7566“Aviation Tubine Fuel Containing Synthesized Hydrocarbons”)
では、民間航空機用のジェット燃料として50%までGTL Keroseneを混合(GTL Jet Fuel
と呼称)使用することが認められた。
参考;
http://www.shell.com/home/content/media/news_and_library/press_releases/20
09/gtl_jet_fuel_approved_29092009.html
(4) GTLジェット燃料を商業飛行で使用
Qatar Airwaysは2009年10月、ロンドンからドーハまでの6時間を超す商業飛行にお
いて、エアバス A340-600旅客機の燃料として世界で初めてShellのGTL Jet Fuelを用
いた。これはShellを中心としてQatar Airwaysや石油会社、航空機エンジンメーカー
などがコンソーシアムを形成して2年以上取り組んできた成果である。
7
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これまでは、SyntroleumがGTL合成油とJP-8ジェット燃料の50-50混合油を米国空軍
のB-52爆撃機を用いてテスト飛行を行い、2006年9月にエンジン8基のうち2基で、2006
年12月には8基全てで混合油を使用して成功裏に終了している。
(5)英国
英国の装置モジュールメーカーであるCompactGTL(CGTL)は、日本の住友精密工業
(SPP)および住友商事の100%子会社の住商機電貿易と提携したと発表した。
SPPは2011年の早い時期から尼崎工場で商業規模のSteam Methane Reforming(SMR)
とFischer-Tropsch(FT)用の小型反応器を製造し納入する計画である。(3月15日)
参考;
http://www.compactgtl.com/download/100315_Sumitomostrategic_alliance.pdf
以上
8
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表1 GTLプラント計画一覧表(1/4)
No.
国/場所
参加企業
プロジェクト
名称
現在の
状態
計画年/
運転開始
提案済
1989
1
Algeria
Shell Oil
2
Algeria
Petro-Canada
3
Algeria
Tinrhert
Shell Oil
Sonatrach
Tinrhert GTL
中止
4
Algeria
Tinrhert
PetroSA, Statoil
BHP Billiton
Sonatrach
Tinrhert GTL
5
Algeria
Tinrhert
Sasol Chevron
Sonatrach
Tinrhert GTL
6
Argentina
7
Argentina
Shell Oil
8
Australia
Syntroleum
Ivanhoe Energy
9
Australia
WA
Syntroleum
10 Australia
GTL能力
BPD
Shell MDS
2006
2007
36,000
SMDS
中止
2006
2007
36,000
FTSCU
中止
2006
2007
34,000
Sasol/Chevron
棚上げ
2001
75,000
Sweetwater
計画のみ
2002
10,000
Wheatstone
棚上げ
2000
10,000
終了
Franklin Mining
Argentina
2000
棚上げ
6,000
Pacific Power Partners
棚上げ
55,000
12 Australia
Sasol Chevron
棚上げ
13 Australia
Shell Oil
棚上げ
Australia
NT
Hillcrest Resources Esperance
14 Australia
SunState
Coalseam
提案済み
15 Australia
Valley
Coalseam
提案済み
Chinchilla
Demo GTL
運転中
2001
75,000
2007
2008
10
16
Australia
QLD
Linc Energy
17
Australia
SA
Linc Energy
FS
18 Bangladesh
Shell Oil
FS
50,000
19 Bolivia
Bechtel
FS
50,000
20 Bolivia
Franklin Mining
21 Bolivia
Rentech
22
Repsol-YPF
Bolivia
Syntroleum
Santa Cruz
Ivanhoe Energy
GTL技術
サプライヤ
50,000
FS
11
工場能力
BPD
GTL Bolivia
Syntroleum
Rentech,
Texaco
Linc石炭ガス
Shell
棚上げ
棚上げ
FS
9
2003
90,000
Syntroleum
JPEC 海外石油情報(ミニレポート)
表1 GTLプラント計画一覧表(2/4)
No.
国/場所
参加企業
プロジェクト
名称
現在の
状態
23 Brazil
Petrobras
Texaco
FS
24 Brazil
Reema Int.
FS
Petrobras,
東洋エンジ
三井海洋開発
Aracaju
Demo Facility
建設中
Petrobras
Compact GTL
Commercial
提案済み
Petrobras
Compact GTL
Pilot 1
Petrobras
Compact GTL
Pilot 2
Synergy
Technologies
Alberta
Syntroleum
SyntroleumChile
棚上げ
31 Eastern Russia
Gazprom/Shell
棚上げ
32 Eastern Russia
Syntroleum/Ru
ssia (Yakutia
Republic)
棚上げ
West Demiatta
25
Brazil
Fortaleza
26 Brazil
27
Brazil
Atalaia
28 Brazil
29
Canada
Alberta
30 Chile
33 Egypt
34 Egypt
35 Ethiopia
36
Shell
EGPC
General
Ivanhoe Energy
Egyptioan Nat.
Gas
Sicor Inc.
Gazoil Ethiopia
GTL技術
サプライヤ
Velocys
建設中
2006
2010
20
Compact GTL
運転可能
2000
4
Synergy
Technologies
棚上げ
2000
75,000
Shell
Ivanhoe
Energy/
EGAS
棚上げ
2005
90,000
Syntroleum
Awash
FS
2002
20,000
終了
2001
360
Shell Oil
Pertamina
38 Indonesia
Rentech
39 Iran
Shell Iran
Assaluyeh
40 Iran
Narkangan GTL
棚上げ
41 Iran
NIOC
Statoil-Iran
棚上げ
Shell/EGPC
棚上げ
South Pars
棚上げ
42 Iran
Saveh GTL
Pilot Project
棚上げ
43 Iran
Yazd GTL Pilot
棚上げ
IFP
Agip Petroli
工場能力
BPD
20
India
Donyi Polo Petchem.
Arunachal Pr.
Italy
Sannazaro
de Burgondi
GTL能力
BPD
2006
2011
37 Indonesia
44
計画年/
運転開始
運転可能
10
Rentech
70,000
Shell
2006
70,000
Shell
2001
20
IFP
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表1 GTLプラント計画一覧表(3/4)
No.
国/場所
45 Japan、 新潟
46
Japan
北海道
47 Malaysia
参加企業
プロジェクト
名称
現在の
状態
計画年/
運転開始
運転可能
2009
500
終了
2001
7
GTL能力
BPD
日本GTL技術
研究組合
Demo GTL
石油公団、石油資源
開発、
千代田化工、コスモ石
油、
Yufutsu GTL
Pilot
Shell Oil
Bintulu
商業
運転中
1993
14,700
工場能力
BPD
GTL技術
サプライヤ
Shell MDS
48
Malaysia
Bintulu
Shell Oil
BintuluⅡ
棚上げ
2001
75,000
49
Nigeria
Niger Delta
Chevron、
NNPC、Sasol
Escravos
建設中
2003
2012
34,000
Sasol/Chevron
(Sasol SPD)
50
Nigeria
Aje
Syntroleum
Yinka Folawiyo
petro.
OML113
棚上げ
2004
20,000
Syntroleum
GTL Barge
計画
2008
40,000
FS
2006
50,000
51 Nigeria
52 Nigeria
53
Papua New
Guinea
54
Papua New
Guinea
Drake Synergy 提案済み
ExxonMobil
NNPC
NGLⅡ
PT ELNUSA
(Pertamina)
Kuwait FPEC
Rentech GTL
55 Peru
Syntroleum Peru
Portugal,
56 Gussing in
Austria
SGC Energia
Velocys demo
GTL
Qatar, Ras
Laffan
Exxon Mobil
Palm
58
Qatar, Ras
Laffan
ConocoPhillips
Qatar Chemical
Ras Laffan
59
Qatar, Ras
Laffan
Qatar Petroleum
Oryx
Sasol, Chevron
60
Qatar, Ras
Laffan
Marathon
Ivanhoe Energy
Qatar, Ras
62
Laffan
QP
Shell Oil
59
Qatar, Ras
Laffan
60
Qatar, Ras
Laffan
61 Russia
62
South Africa
Sasolburg
QP
Sasol
Chevron
QP
Sasol
Chevron
Syntroleum
棚上げ
57
61 Qatar
Syntroleum
Syntroleum
GTL
中止
2007
154,000
Exxon Mobil
棚上げ
2003
160,000
2007年3月頃中
止判断?
商業
運転中
2003
2007
34,000
Sasol/Chevron
(Sasol SPD)
棚上げ
120,000
Syntroleum
棚上げ
2003
2010
2003
2011
Pearl Phase1
建設中
Pearl Phase2
建設中
Oryx II
棚上げ
68,000
Oryx
Integrated GTL
棚上げ
130,000
Gazprom
Syntroleum
GTL
Sasol
SasolⅠ GTL
運転中
11
1955
70,000
130,000 Shell MDS
70,000
130,000 Shell MDS
Sasol
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表1 GTLプラント計画一覧表(4/4)
No.
国/場所
63
South Africa
Secunda
64 South Africa
参加企業
プロジェクト
名称
Sasol
SasolⅡ
SasolⅢ
Forest Oil
Rentech
Ibhubezi field
65
South Africa
Mossel Bay
PetroSA
Mossel Bay
66
South Africa
Mossel Bay
PetroSA
Statoil
Lurgi
FTSCU SemiCommercial
67 Thailand
Velocys
PTT GTL
現在の
状態
計画年/
運転開始
GTL能力
BPD
運転中
1983
調査中
FS
GTL技術
サプライヤ
160,000 Sasol
10,000
運転中
1992
36,000
運転可能
2004
1,000
FS
2003
10,000
FS
2000
75,000
45,000 Sasol
GTL.F1
提案済
68
Trinidad &
Tobago
Reema Inter'l
69
Trinidad &
Tobago
Shell Oil
70
Trinidad &
Tobago
World GTL
Petrotrin
World GTL
Trinidad
建設中断
中
2005
?
2,250
Compact GTL
Wilton GTL
運転可能
2008
1
FS
71 UKGB
工場能力
BPD
Point Lisas
72
USA
Alaska
AK Nat. Gas to Liquids
North Slope
73
USA
Alaska
BP Amoco
Nikiski
74
USA
Alaska
Exxon Mobil
North Slope
FS
75
USA
CO
Rentech
Fuelco
Synhytech
Sand Creek
終了
76
USA
LA
Exxon Mobil
Pilot Plant
S
77
USA
MA
Arco
Arco Cherry
Point
S
78
USA
OK
ConocoPhillips
Ponca Demo
Plant
C
79
USA
OK
80
USA
PA
81
USA
Texas
Syntroleum
Catoosa Demo
DOE
GTL
Marathon oil
Waste Manage.&
Frackville
Proc.
Texaco
U.S. Dept of Energy LPMEOH Pilot
82 Angola
Exxon Mobil
83 Uzbekistan
Sasol
Uzbekneftegaz
Petronas
Uzbekistan
GTL
84 Venezuela
PDVSA
Jose
85 Venezuela
PDVSA
終了
50,000
2002
100,000
1,000
Rentech
BP and others
Exxon Mobil
Rentech
1999
70
Syntroleum
2002
400
Conoco
70
5,000
1985
FS
2009
Sasol, Texaco
50
50,000
Exxon Mobil
36,000
Sasol/Chevron
(Sasol SPD)
FS
15,000
Pre-FS
50,000
12
Compact GTL
Exxon Mobil
FS
提案済
World GTL
250
終了
運転可能
300
Shell
JPEC 海外石油情報(ミニレポート)
<主要なGTL企業のリンク先>
http://www.arabianoilandgas.com/
http://www.chevron.com/?gclid=CO6UvJuSuqICFYMtpAodPlVt-A
http://www.compactgtl.com/
http://www.eni.com/it_IT/home.html
http://www.grt-inc.com/
http://www.ifp.com/
http://www.lincenergy.com.au/
http://www.lurgi.com/website/Home.106.0.html?L=1
http://www.marathon.com/
http://www.nnpcgroup.com/
http://www.oxfordcatalysts.com/
http://www.pttplc.com/en/Default.aspx
http://www.petrobras.com.br/en/
http://www.petrosa.co.za/
http://www.petrotrin.com/
http://www.pttplc.com/en/default.aspx
http://www.qp.com.qa/en/Homepage.aspx
http://www.rentechinc.com/
http://www.sasol.com/sasol_internet/frontend/navigation.jsp?navid=1&rootid=1
http://www.shell.com/
http://www.statoil.com/en/Pages/default.aspx
http://www.syntroleum.com/main.aspx
http://www.synfuels.com/
http://www.velocys.com/home.php
http://www.world-gtl.com/
本資料は、
(財)石油産業活性化センターの情報探査で得られた情報を、整理、分析したもの
です。無断転載、複製を禁止します。本資料に関するお問い合わせは [email protected]
までお願いします。
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