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国際社会に活きる確かな学力を育む“かんだっ子”教育の推進

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国際社会に活きる確かな学力を育む“かんだっ子”教育の推進
第2次苅田聖辛小●中学校教育問題審議会答申?概要\
‘ア苅田町教育施療のあり方”たっい士
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教育改革テーマ
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「国際社会に活きる確かな学力を育む“かんだっ子’,教育の推進」
平成23年度∼27年度
はじめに
苅田町立小・中学校教育問題審議会は、苅田町教育委員会から「平成16年の第1次教育改革答申『こ
れからの町教育施策のあり方について一子どもと地域の未来を拓く“かんだっ子”教育の推進−」の
施策実施状況について、専門的・多角的・総合的な評価及び課題解決のための具体的な方向・方策
を検討してほしい』という諮問を受け、平成22年2月26日に第2次審議会を発足させました。
本審議会では、第1次答申に関わった委員とともに、新たな保護者代表、町民代表、企業代表を加え、
資料や実際に小学校3校・中学校2校の学校視察を行った上で、第1次教育改革の成果と課題を検
証し、今後の苅田町の学校教育のあり方について議論を重ねて参りました。
平成23年度からの新たなスタートを切るため、期限が限られていましたが、7回にわたる会議を
実施することが出来ました。
第1次答申では、当時考えられる先駆的な取組を網羅していたため、時間を要するものも含まれ
ていました。しかし、町行政・教育委員会の積極的な姿勢による推進によりかなりの部分において
実現されているということは大変喜ばしいことです。
第2次答申では、これらの実態を踏まえ、現在実施され効果が出ているものはもとより、取組途中
のものについても今後も継続していただきますように願います。また、昨今の学校教育をとりまく
環境の変化に伴い、新たな取組も取り入れています。
そのため、教育予算の継続・拡充による裏付けに基づく推進が、引き続き不可欠と考えます。
本提言を取り入れていただき、「教育の町」にふさわしい“かんだっ子”を育成するため、確実な
る教育施策を展開されることを願うものであります。
また、答申に基づき、具体的内容を展開していくため、実施計画を作成し、進捗状況の点検・自
己評価等を行っていただきたいと思います。
平成22年10月1日
第2次苅田町立小・中学校教育問題審議会
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第2次苅田町立小・中学校教育問題審議会 第1回審議会
答申伝達式
谷中俺達式
北九州空港や東九州自動車道など都市基盤整
備が確実に進んでおり、国内外との交流や連携
が進む苅田町において、今後ますますアジアを
はじめ世界で活躍する“かんだっ子”の育成が
望まれている。第1次答申にもとづく教育改革
の成果や課題とこのような国際化・情報化とい
う社会状況を踏まえ、苅田町立小・中学校第2
次教育改革のテーマを「国際社会に活きる確か
な学力を育む“かんだっ子”教育の推進」とする。
また、“かんだっ子”育成の目標は第1次答申を
引き継ぎ三つとし、それらを実現していくため
の具体的方向性・方策を提言する。なお、提言
の実施については、平成23年度を初年度とし、
平成27年度を達成目標とする5年間とする。
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第2次答申テーマ
「国際社会に活きる
確かな学力を育む
“かんだっ子”教育の推進」
Ⅰ確かな学力とたくましい心身の育成
Ⅱ 地域に根ざし世界に通じる国際人の育成
Ⅲ 強いパートナーシップで結ばれた学校・家庭・地域づくりの推進
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Ⅰ確かな学力とたくましい心身の育成
苅田町の子どもたちが確かな学力を身につけ、豊かな人間性をもって社会の一員として活躍していけるよう、基礎的・
基本的内容の習得を図るとともに、個性を伸ばす教育を進める。子どもの素質をいかに引き出し伸ばすかは、教育環境
の充実と教師の力量にかかっている。今後も、苅田町雇用教職員や専科教員を配置するなどの教育環境を整備し、これ
まで以上に学習意欲や好奇心・探求心を向上させ、創造力の育成に努める。
各学校は、保護者や地域社会の実態を踏まえた学校経営理念にもとづく、校長のリーダーシップの中で、効果的で特
色ある教育を推進していくことが望まれる。また、教師の指導力向上のため、研修等を通じて資質を身につけさせてい
く環境づくりが求められる。
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○学級の枠を越えた少人数指導・習熟度別指導、教科担任制
○複数担任制や少人数指導等実態に応じた弾力的運用
○/」ト中一貫教育を目ざした小・中学校兼務指導教員の配置
▲34人以下学級での授業の様子
○音楽専科教員配置の継続
○理科専科教員の新規配置
▲音楽専科教員による授業
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○電子黒板を各教室に1台ずつ配備
○電子黒板によるデジタル教科書等を取り入れた授業
○各教室に数台ずつコンピュータを設置
○小学校3年生以上に国語辞書を配布、中学では電子辞書や
情報端末の整備
0l CT機器を活用するための教職員研修の実施
▲電子黒板を使った英語授業
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○全国学力・学習状況調査、福岡県学力実態調査の検証と
学力向上プランの作成・実践
○指導力向上のための体験型・ワークショップ型研修会の実施
○少人数指導や習熟度別指導の実施や弾力的な学習集団の編成
○特定教科研究指定校の継続、研究成果の公表(発表会・冊子)
○学校間で講師派遣や師範授業等の実施などの協力体制の構築
▲理科実験講座の様子
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O「中1ギャップの解消」、義務教育9力年間を前期(小学校1年∼4年)・中期(小学校5年∼
中学校1年卜後期(中学校2年∼3年)の≡期にわけ、指導体制・指導方法を工夫
○ノ」ト中学校合同教科別部会を設置、系統的な指導計画の作成
○/」ト中教員による学校間相互の授業交流の実施、教育観・授業観・指導方法の一致
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○学習過程・板書・ノート指導など、小・中学校で統一した
指導モデルの構築
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○学校生活満足度調査(Q−∪調査)を生かした学級経営の改善
○体験活動・勤労体験活動を生かした授業の充実
○道徳「心のノート」の活用
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▲Q−∪研修会
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○生活支援昌の配置
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OLD・ADHD等についての学習や専門的指導方法についての研修
○スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーや専門機関との連携強化
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学校・保護者・地域を結ぶ
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Ⅱ 地域に根ざし世界に通じる国際人の育成
社会・経済におけるグローバル化が進んでいる今日の状況の中、英語は母国語の異なる人々をつなぐ共通語として中
心的な役割を果たしている。苅田町の子どもたちがこの21世紀を生き抜いていくには、英語のコミュニケーション能
力を身につけることが必要不可欠である。これまで交流を行ってきた各国の子どもたちは、自国の文化に誇りをもち、
自分の持っている英語力を駆使してコミュニケーションを図ろうとしていた。“かんだっ子”に望まれるのは、まさにそ
の姿であり、国際社会で貢献できる子どもを育んでいくことが、将来町の財産になると考える。
今後も、学校における英語教育の充実を苅田町の教育改革のメインテーマとし、義務教育における英語教育N0.1を
目ざすべきである。
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○小学校全学年で週一時間の英語教育ができるALTの配置
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○中学校それぞれにALTを各1名配置
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○義務教育9力年間の英語カリキュラムの作成
○/」ト中学校で15分程度の「イングリッシュタイム」の設定
○クラスルームイングリッシュの日常的使用
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▲小学校1年からの英語活動
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○英語の実践的活用場面の設定 ○ノ」ト中学生対象の英語宿泊研修の実施 ○英語能力検定等の実施
一アメリカへの派遣
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○アジア・太平洋地域の小学生のホームステイ受入の継続
○/」ト中学生の海外への派遣の実施
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Ⅱ・3地域の伝統文化鱒鱒鱒琴とふるさと文化理解の推進二
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Ⅲ 強いパートナーシップで結ばれた学校・家庭・地域づくりの推進
新しい教育基本法や改正学校教育法に示されているように、これからの教育においては、学校の実情に対する共通理
解をもつことにより、学校・家庭・地域が相互に連携・協力していくことが大切である。
特に、保護者の意識や態度が子どもたちの成長に深く関わり、その後の人間としての生き方に大きな影響を及ぼすため、
保護者が家庭教育の重要性について学び、責任をもって子どもに基本的生活習慣を身につけさせ、学習できる環境を整
えていくことが強く望まれる。
また、地域には優れた教育力があるものの、うまく生かされていない面がある。企業等を含め学校・家庭との連携を
構築していくことが大切である。
1.寮庭の教育力の向上
O「家庭教育の在り方 実践の手引き」作成
O「家庭学習ノート」の取組継続
O「教育力向上県民運動」「新・家庭教育宣言」の取組
2.地域の宇どもの居場所づくり
○公民館・学校等利用の放課後子どもの居場所づくり
○山笠・神楽・太鼓等の子どもへの継承
3.地域企業・大学の協力・支援
○企業・大学の授業・学校行事・PTA活動への参加
○社会見学や職場体験、移動教室やセミナー実施
1.衷靡・地域で見守る安全対策
○セーフティマップの作成
〇校区内パトロール・声かけ運動の実施
○携帯電話・メールに関わる防犯予防
2.校内の安全確保
○監視カメラ等の警備システムの導入
○危機回避能力の育成
2.教育相談支援昌の配置
O「教育の町宣言」O「教育の集い」O「苅田町教育方針の制定」
一SSWと
不登校対策委員会
1.スクールソーシャルワーカー(SSW)の配置
【.ミ\くおかスポーツ夢大便事業】「あきらめないことが大切」
元Jリーガー・現アビスパ福岡∪一18 藤崎義孝 監督
第2次苅田町立小・中学校教育問題審議会委員
審議会会長 丸山 孝一
副 会 長 角田 成弘
梁井 通子
元兼 正浩
安部 晴男
安川 哲史
叩司 前田 武
‘へ。,中島 孝博
大石 末子
西本 竜二
九州大学名誉教授
中学校保護者代表
女性と教育セミナーハウス主宰
九州大学大学院 人間環境学研究院准教授
西日本工業大学名誉教授
元NPOアジア太平洋こども会議イン福岡専務理事
日産自動車㈱九州工場 総務部人事課長
福岡県教育庁京築教育事務所 主幹指導主事
町民代表
小学校保護者代表
中学校校長代表
番田 猛美
井上 三津子 小学校校長代表
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