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ファイバ チャネル書き込みアクセラ レーションの設定
CHAPTER 48 ファイバ チャネル書き込みアクセラ レーションの設定 Storage Services Module(SSM)は、Cisco MDS SAN OS Release 2.0(2b) 以降のソフトウェアが稼働す る Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチ上で、ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションをサ ポートします。 この章の具体的な内容は、次のとおりです。 • ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション(p.48-2) • ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション情報の表示(p.48-4) • デフォルト設定値(p.48-5) Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド Release 3.x OL-8222-08-J 48-1 第 48 章 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの設定 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションは、アプリケーション遅延を最小にしたり、長距離 間の 1 秒間のトランザクション数を削減します。同期型のデータ複製を行う場合、ファイバ チャネ ルの書き込みアクセラレーションを使用すると、複製距離の延長や有効遅延の減少による性能の向 上を実現できます。この機能を利用するには、イニシエータ デバイスとターゲット デバイスの両 方が SSM に直接接続されている必要があります。 ここで説明する内容は、次のとおりです。 • ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの概要(p.48-2) • ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションのイネーブル化(p.48-2) ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの概要 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション機能では、バッファ数の設定も可能です。SCSI フ ローに対してターゲット側の DPP で確保されている 2 KB のバッファの数を変更できます。 設定するバッファ数を見積もるには、次の式を使用します。 (同時 SCSI 書き込み数 × SCSI 書き込みサイズ[バイト])/ FCP データ フレーム サイズ(バイト) たとえば、HDS 9970 間の HDS TrueCopy は、1 KB の FCP データ フレームを使用します。15 トラッ クがある 16 LUN TrueCopy グループ、または LUN あたり 768 KB の初期同期を実行するには、約 16 ×(768 × 1024)/1024 または 12248 の書き込みバッファが必要です。 (注) ファイバ チャネルの書き込みアクセラレーション機能を使用する場合は、イニシエータとターゲッ トの両方のスイッチにエンタープライズ パッケージ ライセンスをインストールする必要がありま す。 (注) イニシエータとターゲットは、同じ Cisco MDS スイッチに接続できません。ファイバ チャネル書 き込みアクセラレーションを使用する場合には、イニシエータとターゲットはそれぞれ、異なる Cisco MDS スイッチにインストールされた SSM モジュールに接続する必要があります。 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションのイネーブル化 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションをイネーブルにして、オプションで書き込みアクセ ラレーション バッファの数を変更する手順は、次のとおりです。 コマンド 目的 ステップ 1 switch# config t switch(config)# コンフィギュレーション モードを開始します。 ステップ 2 switch(config)# ssm enable feature scsi-flow module 2 スロット 2 にある SSM で SCSI フロー サービスを イネーブルにします。 (注) ファイバ チャネル書き込みアクセラレー ションは、インターフェイスのグループで なく、SSM 上のすべてのインターフェイス のみに設定できます。 Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド Release 3.x 48-2 OL-8222-08-J 第 48 章 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの設定 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション コマンド 目的 ステップ 3 switch(config)# scsi-flow flow-id 3 initiator-vsan 2 initiator-pwwn 21:00:00:e0:8b:07:5f:aa target-vsan 4 target-pwwn 2a:20:00:05:30:00:77:e0 イニシエータとターゲットの pWWN を使用して SCSI フロー ID 3 を設定します。フロー ID の範囲 は 1 ~ 65535 です。 ステップ 4 switch(config)# scsi-flow distribute SCSI フローの CFS 配信をイネーブルにします。 (注) ステップ 5 ステップ 6 SCSI フローには、CFS 設定確定操作は不 要です。SCSI フロー マネージャは、CFS を使用してターゲットを検査します。 switch(config)# scsi-flow flow-id 3 write-acceleration SCSI フロー ID 3 のファイバ チャネル書き込みア クセラレーションをイネーブルにします。 switch(config)# no scsi-flow flow-id 3 write-acceleration SCSI フロー ID 3 の SCSI フロー書き込みアクセラ レーションをディセーブルにします。デフォルト はディセーブルです。 switch(config)# scsi-flow flow-id 3 write-acceleration buffer 2048 SCSI フロー ID 3 のファイバ チャネル書き込みア クセラレーションをイネーブルにし、バッファ数 を 2048 に設定します。有効範囲は 1 ~ 40000 です。 switch(config)# no scsi-flow flow-id 3 write-acceleration buffer 1024 書き込みアクセラレーション バッファの数をデ フォルト値に戻します。デフォルトは 1024 です。 Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド Release 3.x OL-8222-08-J 48-3 第 48 章 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの設定 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション情報の表示 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション情報の表示 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション設定のステータスに関する情報を表示するには、 show scsi-flow コマンドを使用します(例 48-1 および例 48-2 を参照) 。 例 48-1 すべての SCSI フロー ID に関するファイバ チャネル書き込みアクセラレーション設定の表示 switch# show scsi-flow Flow Id: 3 Initiator VSAN: 101 Initiator WWN: 21:00:00:e0:8b:05:76:28 Target VSAN: 102 Target WWN: 21:00:00:20:37:38:7f:7d Target LUN: ALL LUNs Flow Verification Status: ------------------------Initiator Verification Status: success Target Verification Status: success Initiator Linecard Status: success Target Linecard Status: success Feature Status: --------------Write-Acceleration enabled Write-Acceleration Buffers: 1024 Configuration Status: success Statistics enabled Configuration Status: success Flow Id: 4 Initiator VSAN: 101 Initiator WWN: 21:00:00:e0:8b:05:76:28 Target VSAN: 102 Target WWN: 21:00:00:20:37:38:a7:89 Target LUN: ALL LUNs Flow Verification Status: ------------------------Initiator Verification Status: success Target Verification Status: success Initiator Linecard Status: success Target Linecard Status: success Feature Status: --------------Write-Acceleration enabled Write-Acceleration Buffers: 1024 Configuration Status: success Statistics enabled Configuration Status: success Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド Release 3.x 48-4 OL-8222-08-J 第 48 章 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの設定 デフォルト設定値 例 48-2 特定の SCSI フロー ID に関するファイバ チャネル書き込みアクセラレーション設定の表示 switch# show scsi-flow flow-id 3 Flow Id: 3 Initiator VSAN: 101 Initiator WWN: 21:00:00:e0:8b:05:76:28 Target VSAN: 102 Target WWN: 21:00:00:20:37:38:7f:7d Target LUN: ALL LUNs Flow Verification Status: ------------------------Initiator Verification Status: success Target Verification Status: success Initiator Linecard Status: success Target Linecard Status: success Feature Status: --------------Write-Acceleration enabled Write-Acceleration Buffers: 1024 Configuration Status: success Statistics enabled Configuration Status: success デフォルト設定値 表 48-1 は、ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション パラメータのデフォルト設定値を表示 します。 表 48-1 デフォルトのファイバ チャネル書き込みアクセラレーション パラメータ パラメータ デフォルト ファイバ チャネル書き込みアクセラレーション ディセーブル ファイバ チャネルの書き込みアクセラレーション バッファ数 1024 Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド Release 3.x OL-8222-08-J 48-5 第 48 章 ファイバ チャネル書き込みアクセラレーションの設定 デフォルト設定値 Cisco MDS 9000 ファミリ CLI コンフィギュレーション ガイド Release 3.x 48-6 OL-8222-08-J