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取手駅市民ギャラリー - 先端芸術表現科|Intermedia Art
取手駅市民ギャラリー 利賀演劇人コンクール 2012 『あの世の三人姉妹』 2012 年 8 月 24 日 作 アントン・チェーホフ テキストレジ・演出 豊永純子 チェーホフの『三人姉妹』を、 私は以下のような解釈にもとづき演出した。 出演 おうりが 加藤玲子 まあしや 佐藤七美 いりいな 遠藤麻衣 「死者の世界。地獄で暮らす三人姉妹が様々な責め苦に合い、 極楽に行くどころか一生地獄から抜け出せないと悟るまでの過程を びさばは(地蔵菩薩) 尾浜義男 こず(牛頭鬼) 鈴木勇輝 めず(馬頭鬼) 石井陽平 コミカルに描いた悲劇。」 照明 青山崇文 三人姉妹が見つめているモスクワは どうにも現実味がなく実在しない空想の世界のように思える。 それはちょうど死者が生きていた頃の生活を懐かしみ生き返りたいと願うような、 照明操作 柳田佑子 美術 笹野茂之(ウレタンを工夫工房) 小美術 森未央子 衣装 豊永純子 実現し得ない夢物語を聞かされているようである。 音響 根岸裕 台詞の中に登場する「モスクワ」という言葉を全て 舞台監督 宮田公一 「極楽」に置き換えることによって、 彼女たちの虚しい空想感をより際立たせるのである。 制作 原田直樹 制作補佐 松原優子 中村貴恵 また、この劇の最後には演出家による救済が行なわれる。 それは百十一年前の初演から幾度となく「モスクワ」に行けなかった 三人姉妹の枷を外すと同時に、 役者が役者であることを脱ぎ自由に自らの生の一歩を踏み出すキッカケとなるのだ。 富山県利賀芸術公園、岩舞台にて/ 60 分 取手駅市民ギャラリー いかだ辺境劇場 『座談会「私は鬼を見た」 』 2011 年 9 月 30 日〜10 月 2 日 作・演出 豊永純子 (鬼の研究者) 日本の「鬼」について研究し、 昨年大変興味深い論考を発表したベッソン氏がフランスから緊急来日! 「鬼を見た」と名乗り出た日本人との対談が実現した。 鬼は、本当に存在するのか? (途中、ダンスユニット青鬼どん黄鬼どんによるパフォーマンスをはさみます) マーク・ベッソン (鬼を見た人) 尾浜義男 かんだ♡みのり ( 通訳 ) 大六野礼子 (青鬼どん) 堀菜穂 世界中で日々増産されゆく (黄鬼どん) 中村あかね 「嘘」というものの存在に注目したい。 現実でついた嘘は、現実を変える。 つまり受け手側が信じることによって嘘は現実世界に浸透していく。 真実と虚偽の狭間でさまよう嘘。 そんな曖昧で不安定な「嘘」で飾り付けた座談会。 これは、座談会風の演劇、 演劇仕込みの座談会である。 中野坂上 RAFT にて/ 75 分 2011 年版ファイル 01 裏 東京藝術大学 先端芸術表現科卒業制作展「藝大先端 2011」 パフォーマンス 『ナマズ宜しく』 2011 年 1 月 15 日〜23 日 作・演出・美術・衣装 豊永純子 出演 荒川正雄 斉藤美穂 発達した感覚器官を駆使して 福屋吉史 世界の危険をいちはやく察知してくれるようなオオナマズが、 わたしたちの体内にいたらいいのに。 音響協力・アドバイス 川崎義博 制作協力 岩橋由佳 船山康太 菊地裕貴 伊澤秀幸 BankART NYK にて/ 12 分