...

PDFをご覧いただく

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

PDFをご覧いただく
2013 年度
VIVO植林地インフォメーション
2001 年この現場に立って、感じたこと
「何とかしないと地球環境が大変なことになる!」
今の私たちがあるのはすべて先人たちのおかげです。
先人たちと同じように 子孫のために何かを残さなければならない。
お金や土地などの資産ではないもっと大切なものを次世代に引き継ぎたい
わずか 30 年ほど前は下のような蒼たる熱帯雨林がありました
●10 年前に想ったこと
1999 年 6 月から寄付による植林を始めて、消えてゆく熱帯雨林のスピードと比べれば焼け石に水どころ
か霧にもならない活動だと感じました。
何とかたくさんの壊れた熱帯雨林を次世代の子供や孫のためにも再生させたいとの想いで経済的な側
面を持ち合わせた植林システムを考えて、たくさんの皆さんに参加していただいて、傷んでしまった環境を
修復したいという思いだけで始めることになりました。
2001 年 9 月にこの場所に立った時、見渡す限り、「世界最強の雑草「アランアラン」の草原でした。
風の音も虫の音も鳥の声も何も聞こえない「生命の息吹」を感じることのできない不気味な情景でした。
★豊かだった熱帯雨林を知る私には信じられない姿でした。
●10 年たってわかったこと
このままの広大な不毛なアランアランの草原(=別名アランアラン砂漠)の状態で次世代に引き継ぐことは
できない、なんとか「森を再生したい」との想いだけで 12 月から植林を始めました。
植林したチークが 1 年余りでアランアランから抜け出して、4~5 年目までは順調に進んでおりました。
アランアランの草原での植林の大変さは覚悟をしておりましたが、想像を超える大変さで、驚異的な生命
力のアランアラン対策を続けないと植林したチークの成長を阻害するということについては理解をできてお
りませんでした。
植林して初期の成長は素晴らしく、少雨で乾燥を招くエルニーニョの時期もあったため、成長が遅いのは
そのためだと考えていました。現場に駐在員も配置しておりましたが、アランアランの繁茂がチークと栄養
競合し成長不良を引き起こすことに気がつくまでに 6 年余りの時間が過ぎてしまいました。
この結果、この大切なプロジェクトをご理解し、参加いただきました皆様のご期待に応えることができずにい
る今の状況に、こころより申し訳なく感じております。
現在も現地は常駐の 10 名の現地管理スタッフが手入れ管理に携わって育林に務めております。私も日本
から 2 か月に一度のペースで現地に行き状況の把握と対策について打ち合わせを行っております。
時間はかかっておりますが「より良い森になるまで育てるまでやり続ける覚悟」で取り組んでおります。
「再生した森を次世代へ継承するという大義」に免じて、今一度、ご協力をお願い申し上げます。
●アランアラン草原からここまでの「林」に戻りました
2013 年 11 月 25 日撮影の植林地の遠景(全景ではありません)です。
生き物の息吹の感じられなかったアランアランの草原が、みなさまのおかげ様でチークは不毛の草原から抜け
出して、ここまでの状態になるまで育てることができました。
植林後の下刈り管理と追加肥料の施肥などの手入れを自然と対話しながら試行錯誤しながら行い、現在も継続し
ております。「森の再生」と呼ぶにはまだまだですが、アランアランの草原から「林」と呼べるほどには育っておりま
す。ただただ皆様のご理解とご支援の賜物と感謝いたしております。
■2001 年ここから始まりました
2001 年見渡す限りアランアランの繁茂する乾燥した、生命の息吹のない草原でした
このプロジェクトは、あらゆる地上生物の「いのちの森」である「熱帯雨林」が完全に壊された
地域の「再生」をすることでこれ以上の熱帯雨林の減少を止めたい、そのためには生計手段
の無くなった「地元民の生活の森づくり」をしたいとの想いからこの取り組みを始めました。
アランアランを刈り取り耕運して地拵えを行いました
伐採とその後の焼畑の繰り返しと耕作放棄、そして山火事などのためにできた
「アランアラン砂漠」といわれるこのような土地が広大に広がっていました。
このような土地は、自然状態で森に戻るには 500 年~1000 年という長い時間がかかります。
このまま放置していても自然の復元は期待できませので、次の世代にも木々のない草原を引
き継ぐことになります。
この現実に気が付いた大人として緑ある大地を引き継ぐために、一時植生として、「乾燥と
太陽光」に強い「陽樹」のチークの植林を始め、皆様の参加をいただきました。
■現在までのチークの育林状況
当初の予定どおり、環境貢献に1本とチークの植林1本の2本セットで植林の実行を行いました。
具体的には植林地の整地、地拵え、苗木と肥料の購入、植え付け、下刈り手入れ(約 2 か月に一度=1 年
~3 年目、3 か月に一度=7 年から 10 年)及び追肥の費用、そして植林地の管理に充当していす。
植林木の委任を受けて、私どもといたしましてはできる限りの管理に努めてまいりました。しかし、当初予想
しておりました以上に現場の土壌の状態が痩せて、地力が低かったこと、世界最強と言われる雑草=アラ
ンアランの勢力に、予定以上の回数の下草刈りの手入れを行いましたが、結果的にチークの成長が負け
てしまったことがあります。
さらには、皆様もご承知のとおり世界的な異常気象により、インドネシア地域でのエルニーニョが、この 10
年間に 3 度もあり(通常は 7 年に一度程度)、極端に雨の少ない時期が多かったことなどの要因により十分
な成長をさせることができませんでした。
このようなアランアランの土地は、自然状態で森に戻るには 500 年とも 1000 年ともいわれています。
植林後、10年を過ぎましたが、さまざまな自然要因により、不十分な生育状態です。
誠に残念ですが 10 年満期の立木に経済的な評価をつけ、売却できる状況ではありません。
地球環境や熱帯雨林の未来を危惧して参加いただきました皆様のご期待にお答えすることができないこ
と本当に残念でなりませんが、引き続き育林管理して将来に向けて森づくりを行って参ります。
◆2013 年 12 月現在の植林地の状況
◆「樹林」「希樹」「双樹」「生命の森づくり」植林実績(弊社分のみ)
年度別
チーク植林本数
在来樹種寄付本数
植林合計
2001 年
4,000 本
20,000 本
24,000 本
2002 年
19,800
20,000
39,800
2003 年
15,200
15,000
30,200
2004 年
17,700
15,000
32,700
2005 年
20,000
20,000
40,000
2006 年
9,901
5,300
15,201
2007 年
2,216
800
3,016
2008 年
2,728
1,800
4,528
2009 年
1,293
1,650
2,943
2010 年
1,465
800
2,265
2011 年
5,136
1800
6,936
2012 年
5,300
1,660
6,960
2013 年
1,200
1,500
2,700
累計
105,939
105,310
211,249
※過去の植林本数チーク 105,939 本、地場の樹種 105,310 本、累計 211,249 本です。
※全体で 127 ㌶(127 万㎡)の草原の再生と 209 ㌶(210 万㎡)の天然林再生に貢献できました。
◆現在の取り組み~育林対策
アランアラン草の刈り払いが一番の対策ですが、生育が極めて速いために膨大なエネルギーが必要にな
っています。その対策として、土壌の PH 改善のために石灰の施用、有機質肥料および NPK などの追肥の
施用を行っています。併せて、アランアランの繁茂を抑制し、土壌の改善に役立つアグロフォレストリーへ
の取り組みを行っております。この取り組みは地元農民の生計の一助とすることにつながります。
■アランアラン草の対策と成長促進のための取り組み→地元民への協力による放牧
インドネシアでは農民の自立支援の対策がいくつか
取られています。そのうち食料増産対策の一つとして肉牛
の増産があります。
そのために牧場を造成するような大規模の生産スタイルで
なく、パームオイルのプランテーションや植林地への放牧協
力システムを支援する形がとられています。
私達も地元の畜産農民のために植林地を一部解放して放
牧を受け入れています。繁茂する雑草対策と牛の糞尿によ
る肥料効果を期待しています。
■マメ科「ムクナ」の栽培~健康食品の原材料としての試験的な取り組み
植林地の雑草抑制と窒素の固定を進め地力増強の
ためと育林費用の捻出の一環としてマメ科の「ムクナ豆」の
栽培試験を昨年から行っております。
★「ムクナ豆」は自然循環型農業に利用できる植物として。
消費者の安心・安全に対する意識の高まりにこたえる
ために、化学農薬・化学肥料依存から離れるための一
つの作物として期待されています。
また、研究者の間では、ムクナは「他感作用」のある物質として良く知られています。 その他感作用の素は、ム
クナの葉や根、豆など全体に多量に含まれるLドーパで、果樹・野菜等の栽培 時の雑草防除に利用すること
ができます。
また、地面に這わせて栽培すると土地を覆い尽くして成長するために、土壌保全のため のカバープラントとし
て利用することができます。しかも、その根は窒素を固定し、茎や葉はそのまま鋤き込めば緑肥としても使えま
す。
★Lドーパを多く含みます~新しい健康食品素材として~
ムクナの特長のひとつとして、根や茎、葉、さや、豆など植物全体にLドーパを
多
多く含むことです。植物の中には、L-ドーパを含むものがあることは知られて
いますが、ムクナほど含有量の高いものはありません。
L ドーパ(レボドバ)は、体内に吸収された後に脳内で神経伝達物質ドーパミンに変化する原材料(前駆体)で、
パーキンソン病の特効薬としても知られています。
■地元農民のパイナップルの栽培協力
おいしいパイナップルの産地としてバリックパパンは有名です。
地元農民はほかの島から移住してきた人たちが多く、十分な農
地を保有していません。
パイナップルの栽培のために植林地を貸して2年間農民に栽培
をしてもらいます。
パイナップルが雑草の成長を抑制しますので、手入れが不要に
なり、パイナップル栽培のために肥料を投入するので植林木の
成長にもいい影響が期待されます。
■オーガニックコットン栽培テスト
日本の繊維企業との共同で 植林地のアランアラン 対策と育林
対策して植林木の間でオーガニック栽培のコットンの栽培テストを
昨年から行っています。
もともと農薬はほとんど使用していない環境ですし、肥料もオーガニ
ックを使用しております。
コットンの栽培結果は、はじめてにしては良好でした。
植林木の生育にもいい影響が出ていて、コットンの収穫物による売
り上げの可能性もあるので、今年も実用試験栽培に向けて
取り組んでゆきます。
■下草刈り作業休憩中の現場労働者
◆今後の対策について
~継続所有をして「育林」にご協力ください~
植林・育林に努めてまいりましたが、誠に残念ながら、当初の想定した大きさに成長をしており
ません。このためにインドネシアの市場で販売することが困難な状況にあります。
ここまでのご報告写真を通じてご判断していただけると存じますが、現況のままでは市場評価が
低く販売も困難な状況にあります。
弊社としましても販売して資金を得ないと買い取りさせていただくことは困難です。
そこで栽培委託期間を栽培管理費用負担なしで 5 年間または 10 年間延長をお願いいたしたく
お願い申し上げます。資金が必要な皆様におかれましては、現地の公正証書(CERTIFICATE OF
OWNERSHIP)は裏書譲渡ができるようになっておりますので、弊社以外の第三者の方への
譲渡をご検討いただければと存じます。
■植林しなければ森は戻らない・植林地周辺の状況
国際的に懸念されているにもかかわらず熱帯雨林は、1
日あたり 32,000 ㌶を越えている ペースで破壊され続
けています。 世界の熱帯雨林は、現在、約 600 万平方
キロメートルで地球の土地表面の約 5 パーセント占めて
います。残されたエリアの多くは人の活動によって影響
を受けて、もうオリジナルの生物の多様性を維持できて
いません。植林地の近くでもパームオイル農園や石炭
開発が行われています。
◆広がる油ヤシのプランテーション(隣接地にもパーム林に↓)
■「熱帯雨林」を守ることはあなたやあなたの家族を守ること
あなたの呼吸で吸い込む酸素の半分は熱帯雨林から頂いています。
熱帯雨林が壊れるということは、地球上の酸素の約50%を熱帯雨林が供給していますので、酸素の半分
の供給がなくなり、二酸化炭素の吸収、貯蔵する機能も失われてしまうことを意味します。
熱帯地方のジャングルの生物多様性は、40億年以上かけた地球の生物進化の結果で、生物種の宝庫で
す。国際的な懸念は強まっているにもかかわらず、今も 1 日あたり 32,000 ヘクタール(東京ドーム 6844 個
分)を越える ペースで熱帯雨林が破壊され続けます
世界の熱帯雨林は地球の表面積の 14%以上を被覆していましたが、現在では約6%にまで縮小してしま
いました。(ナショナルジオグラフィック 2014 年 1 月)このままの状態で熱帯雨林の減少が続けば今後 100
年の以内に地球上から完全に消滅してしまいます。
この森林破壊は伐採を停止するなどの対策で破壊のスピードを遅くして、人間の手で植林することで再生することも
できます。 しかし、一方では熱帯雨林に依存している国家や住民の経済活動や、政治的な利害、および社会生活
への制約が大きく、熱帯雨林を持続することは容易ではありません。
これらのすべてに配慮し、考案して実行しているのが「樹林」などの取り組みは「2イン1」です。
■もう一本、参加した皆さんの貢献=樹下植林で「森」を育てる
大径木の伐採により「主木」を無くして「疎林」になった「森」は、時間がたっても自然の復元力では「本来
の熱帯雨林」に戻りません。それは森の中心になる「親木」がなくなり、「種子」も落ちないので「熱帯雨林」
に戻ることは不可能です。「生物多様性の豊かな熱帯雨林」を「再生」するためには「主木に育つ地場の樹
種」を人の手で「樹下植林(灌木林の中に陰樹を植える)」する必要があります。
◆伐採による劣化した熱帯雨林の現場の再生の取り組み
熱帯雨林減少の現実を目の当たりにして、熱帯雨林をこれ以上減少させないために「何とかしなければ」と
の想いから、寄付による植林を 1999 年 6 月に始めました。
★人が「植林」をしないと「あなたの子供や孫の時代」にも「豊かな森」に戻らないにはならない。
●この二次林に主木がなく種子も落ちない
これらの樹種は高さ10~15mにはなり
ますが、10~15年のサイクルで更新を
繰り返します
熱帯雨林は 5 層構造で
密林を形成しています。
現存する本来の熱帯雨林
★主木のない二次林
●樹下植林はこのような地味できつい活動です
先駆樹種の二次林は10~15年で更新を繰り返しますので、このまま自然の植生変化だけではでジャング
ルに戻ることは期待できないので、人間が「陰樹」を「樹下植林」することで「熱帯雨林の再生」に貢献でき
ます。
500本/㌶の樹下植林をしています。
樹下植林は周りの木々に守られていますので
植林後は自然の復元力が発揮されます。
★ 国際自然保護連合の試算(2009)によりますと熱帯雨林の生態系としてのサービスを貨幣価値に評価
しますと 1 ヘクタール当たり年間 54 万円となっています。
★これまで 10 年たって、これから先も大きく育って、100 年先までも継続的に世代を超えて、私たち人類に
不可欠な生態系としてのサービスを提供してくれることになります。
★ この貨幣価値は、残念ながら、皆様に還元させていただくことはできませんが、「樹林」や「双樹」
「希樹」など「生命の森づくり」に参加いただいている皆さんのおかげで、「人類や地上のすべての動植
物の生存環境」「生物多様性の維持」「気候の安定」に「大きな貢献」をしていただいています。
■熱帯雨林の大切なわけ?
「あなたは関係ない?とは言えない」
地球の熱帯雨林は赤道地帯にあります。
ですから、日本に住んでいるあなたにとって関係のない
存在だとお考えでしょう。
しかし、
右図に挙げた「熱帯雨林の大切さ」の 8 つの項目あなたが地球
上で生きてゆくために不要だと思うものはいくつありますか?
あなたが地球上で生きるために不可欠なものをたくさんいただいていることがわかっていただけると思
います。そして、木材の伐採やパームオイルのプランテーションの問題も反対することは必要ですが、
一方で恩恵を受けているのも先進国の市民だということも知っておく必要があります。
日本学術会議が加入している国際学術団体であるインター アカデミーパネル
(IAP: InterAcademy Panel on International Issues)も 2009 年に
「熱帯雨林と気候変動についての声明」を発表しています。(IAP Statement on Tropical Forests and
Climate Change)熱帯雨林の森林伐採問題への対応なしに気候変動問題 の解決はありえないという
ものです。詳しくは
www.scj.go.jp/ja/int/other/pdf/seimei-iap.pdf
2050 年までに二酸化炭素の排出を 80%削減する目標の達成のためには、将来でなく今すぐ、熱帯雨林
の森林の減少問題に対応しなければならない。
世界の二酸化炭素排出量の17%は熱帯雨林の減少によるもので、早急なる対策が必要だということな
どを挙げています。
★この事業は、私自身の体験のみならず、このような背景から、熱帯雨林の保護と再生を目的にこの植
林事業に取り組んでいること、そしてその事業に皆さんが参加いただいていることをご理解いただき
たいと思います。。
あなたも日常の生活の中で知らず知らずに熱帯雨林の産物に依存して生活をしています。
熱帯雨林はこのような産物を提供するほかに、地球規模の気候変動に大きくかかわっていますので、
あなたもこれを守り、育てて、あなたの次の世代に引き継いでゆく責務があります。
■あなたやあなたの家族の生命を守る森~熱帯雨林~
あなたやあなたのご家族がこの地球に生かし続けてもらうためには、生きるために不可欠な酸素や水や
食料やエネルギーなど供給してくれる「自然」が不可欠であることはあきらかです。
自然を構成する「空と海と大地」には国境がなく、大地に育つ「森」は、私たち人間だけでなく、地球上の
さまざまな生命が生き続けるための「源」です。その中でも一番大切な存在が「熱帯雨林」なのです。
★人類文明と森林
「文明の前に森があり、文明の後に砂漠がある」
といわれますように「森」は私たち人類の文明の中心です。
過去の文明はどれも「森」をなくして滅ぶ歴史を繰り返して来ました。
60 年余り前までは当たり前に地球の中心ともいうべき赤道地帯には豊かな森「熱帯雨林」がありました。
そのおかげで地球の気候は安定し、住みやすい環境を維持してきたのでが、半減してしまいました。
★特別な森~熱帯雨林の修復~
熱帯雨林は、地球の酸素の50%を供給し、地上の生物種の50%ともいわれる生物多様性を維持し、
熱帯雨林の持つ強力な水の蒸散作用により地球の水サイクルを維持し、地球規模の気候の安定に貢献
していて、もちろん日本の気候にも深くかかわっています。
★いま、あなたが実行すべきことは?
◆啓蒙・教育―熱帯雨林の環境の重要性について伝えてください。
熱帯雨林をどのように救うのかの方法について話してください。
◆再生・復元 ―伐採された森林に「植林」をして損われた生態系を復元する活動を支援、参加する。
◆環境負荷の少ない生活スタイル -環境を壊さない自然と共生する生き方を実践し、伝える
◆保護エリアの確立―熱帯雨林と野生生物を保護するために、自然保護エリアを設定して残す。
◆支援・サポート ―環境への損害を最小化する方法で活動する会社をサポートする。
共通価値の創造~CSVの森づくり~
私たち人類は経済的な欲望のために天然林の木材の伐採利用してしまいました。
いま、熱帯雨林は伐採により貧弱な疎林になったところとその後の焼畑農業利用により草原になってしま
ったところの二つのタイプに大別されます。
二つのタイプを同時に回復させようとの想いで始めたのが「CSVの森づくり」です。
(■共通価値の創造~CSV~という新しい概念がアメリカで生まれました。
これは社会的な価値と経済的な価値~を同時に達成するという考え方です。)
天然林の再生には無償の環境貢献が必要であり、草原の土地の有効利用により地元民の経済的な
ニーズを満たしながら、環境修復を目指すという新たな価値の創造をするモデルが必要です。
この二つの相反する事態に対処するために開発したのが「CSVの森づくり」という取り組みです。
1本は自然林の再生のための植林、もう一本は草原からの回復を目指す「植林」で「コミニティー林業の育
成」を目指しています。
智育の森づくり
(孤児と青少年の持続支援のための森)
参加者募集中! New!
人間でも 10 歳といえばまだ幼い小学生です。
現場で植林木を見て感じますことは、もっと時間をかけて育てたいと考え、さらに10年育林に取り組み、
「林」から「森」へとより大きな樹に育てる必要を感じ、「智育の森づくりプロジェクト」を始めました。
お持ちの立木でこのプロジェクトに参加して、持続的な社会の弱者の支援に貢献しませんか?
弊社が 1999 年寄付植林を開始し、現地バリックパパン市にあります孤児院(Yayasan AS SAKINAH)や
東カリマンタン州の青少年の教育支援などを行う財団(Yayasan Bina Ruhui Rahayu)へ寄贈して同財団の
活動資金の一部になるように願って協力してまいりました。
現在のそれぞれのチーク植林木の状況の一部は次ページ写真の右が孤児院(Yayasan AS SAKINAH)のバリッ
クパパン市郊外の所有地に 2001 年に寄贈した植林の現状です。本数は約 1000 本です。
次ページの写真左は東カリマンタン州の青少年の教育支援などを行う財団(Yayasan Bina Ruhui Rahayu)のサマリ
ンダの所有地へ 1999 年に寄贈した 20,000 本の植林木の一部です。
一部は直径 30cmに達しているものも見受けられ(写真左下)、ほぼ順調な生育をしております。持続的な貢献の
ためにはもっとたくさんの植林木が必要です。
★ヤヤサンビナルフイラハユのサマリンダ市の土地に植林したもの(1999 年植林)
「智育の森づくり」参加の意味=持続的に若者を育てる社会貢献
(1)10 年後胸高直径 25~30cmの収穫が予想され、次世代の継続的育成に役立てます。
(2)収益を現地の孤児院や青少年の教育用に充当して、持続的な社会貢献ができます
(3)10 年の育林過程で地元民の雇用機会を提供でき、地域の人々の生計安定に貢献できます。
(4)チークの成長過程で大気中の二酸化炭素を吸収固定して、地球環境の保全に貢献できます。
(5)100 本あたりのCO2固定量は 10 年間で約 12 トン期待できます。
これまで過去十数年、育林に努めてまいりましたが、木材市場における価値としては不十分な結果でした。
現場を見続けてきて、これまで生きてきたこの樹木を切って使うのはもったいないと正直感じています。
さらに育林に取り組むことに「より大きな樹の森」に育て、次世代の子供たちを役立てる続けること願っています。
電話 042-465-7200 FAX042-465-7277 E メール [email protected] HP http://www.vivo.co.jp
Fly UP