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歯のことを専門用語では「歯牙」と言います。まさに、
歯は食べ物を捕らえる牙(きば)の役割をします。具体的
には、食べ物を噛み切ったり、砕いたり、すりつぶした
りします。歯はその役割に応じた形になっています。主
に噛み切るのは前歯、砕いたり、すりつぶしたりするの
は奥歯の役割です。人間の歯は前歯 3 本、奥歯 4 本が上
下左右にあるので、計 28 本です。親知らずがあると合
計 32 本です。
歯の構造は 3 層構造です。歯冠(歯肉のより上の歯)
の部分はエナメル質という硬い組織で覆われ、その中に
象牙質、歯髄という組織があります。
歯の種類(大人の上の歯)
歯根(歯肉より下の歯)の部分はセメント質という
組織で覆われ、その中に象牙質、歯髄があります。歯根
は骨に覆われ、歯周靭帯でつながれています。これによって歯は動かなくなっています。骨
の上には歯肉がのっかっているため、口の中をのぞくと歯冠と歯肉のみが見えているのです。
歯の一番表面にあるエナメル質は体の中
で最も硬い組織です。実は骨より硬く、丈
夫です。カルシウムが大量に含まれており、
酸が接すると溶け出します。これがむし歯
ですが、小さい場合は唾液中のカルシウム
を吸収して元に戻ることがわかっていま
す。
歯の最も中にある歯髄には歯の神経と血
管が入っています。歯がしみたり、痛みを
感じたりするのはこの神経があるからで
す。また、歯髄の血管を通して歯に栄養分
を運んでいます。そのため、歯の神経を取
る処置をしてしまうと、血管も一緒に取っ
てしまうことになります。すると歯は非常
にもろくなり、欠けたり、折れたりしやす
くなってしまいます。これを避けるため、
当院の治療では、できるだけ歯の神経を残
すようにしています。
(担当:後藤光成)
正常な歯の断面図
歯並びに関係がある悪習癖
今月は、歯並びに関係がある悪習癖についてお話しします。
歯は強い力で一気に動かそうとしても動きません。歯を動かすためには、弱い力を持続的にかけ
る必要があります。逆にいうと、弱い力を持続的に歯に加えていると、歯が動いてしまうわけです。
ここで問題になってくるのが、歯並びに関係がある悪習癖です。以下に幾つかの悪習癖をあげま
す。
1。指しゃぶり
指をくわえている時間が長いと、上の前歯が前に飛び出て、上の歯並びの
幅が狭くなり、上と下の前歯がかみ合わなくなってしまいます。同じような
現象が、爪咬み・タオル咬み・まくら咬み・鉛筆咬みによっても現れます。
2。舌突出
食事をするときや会話をするときに、舌が前歯の間から飛び出してしまう癖です。また、舌を咬
むという癖のある方もいます。これらの癖があると、上と下の前歯がかみ合わなくなってしまいま
す。
3。口呼吸
アレルギー性鼻炎等で鼻呼吸ができない場合、どうしても口で呼吸をする癖がついてしまいます。
常に口を開いていると、下あごの成長方向が下方にいき、上あごが前に出た「出っ歯」の状態にな
ってしまいます。また歯肉が乾燥し、歯肉炎にもなりやすくなってしまいます。
4。うつ伏せ寝
生後まもなく、「頭の形が良くなるように」と、うつ伏せ寝をさせることが一時期はやりました。
しかし、乳児の突然死の原因になりうることから、現在は見直されています。このうつ伏せ寝は顔
かたちや歯並びにも大きな影響を与えています。うつ伏せ寝をしていると、ほっぺたを下にしてい
ることにより、あごに横からの力(頭の重さ)がかかります。これまでにもお話ししたように、歯
は弱い力でも時間をかければ動いていきますので、歯並びは細長くなってきます。まだうつ伏せ寝
の習慣があるお子様は、できるだけ早く直した方がいいと思います。
5。食習慣
現代の食習慣は、ファーストフードなど、軟らかい物が主流となっていま
す。そのために、「ものをよく咬む」という習慣がなくなってしまい、あご
が小さくなったり、あごの筋肉が弱くなったりしていきます。あごが小さく
なることにより歯が並びきらなくなったり、あごの関節が弱くなって顎関節
症になりやすくなったりしてしまいます。
少しずつでも構いませんので、咬みごたえのある食べ物を、よく咬む習慣
をつけていきましょう。よく咬むことにより歯並びも悪くならなくなります
し、唾液もたくさん出て、むし歯にもなりにくくなります。
(担当:萬代弘毅)
歯科衛生士より
下のグラフはお口の中の<PH>(酸性・中性・アルカリ性)を表したものでステファンカーブと呼び
ます。
お口の中は普段中性(pH7.0)に保たれているのですが、ご飯や甘い物を食べたり飲んだりすること
で、むし歯菌がそれらを栄養源として酸を出します。そしてお口の中は酸性(pH5.7~6.2)になりま
す。お口の中が酸性になると、歯からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出します。この状態を
脱灰といいます。
しかし、唾液が、むし歯菌が出した酸を中和し、溶け出した歯の成分を歯の中に戻してくれるので、
脱灰から 20~40 分経つと、お口の中は元の中性に戻ります。この働きを再石灰化といいます。
頻繁にお口の中に物が入ると、正常になりかけた口の中の pH が再び下がってしまい、脱灰した歯が
元に戻る暇がなくなり、むし歯になる危険性が高くなります。
お口の中をできるだけ長い時間、中性に保つことが大切です。
間食にあめやキャラメルなど、お口の中に長い時間入るものを食べている人は、酸を作らない
キシリトールをお勧めします
20~40 分
お口のため、体のためにも食生活を改善し、
生活リズムを整え、だらだら食べはやめましょう!
(担当:青柳
寛子)
(だせきしょう)
唾石症とは?
唾液腺内に、唾液成分のリンやカルシウムによって結石ができることがあります。この石が、唾液
が出る管に詰まること唾石症といいます。唾石は、唾液の分泌を障害するために、唾液腺の腫れや痛
みを起こします。唾石症は、顎下腺で 82%、耳下腺で 13%、舌下腺で 5%見られます。
原因は?
原因は不明ですが、唾液の排出管に入り込んだ異物や細菌などを核として、そのまわりに唾液に含
まれるカルシウムが沈着してできると考えられます。治療のため摘出した結石を割ってみると、沈着
したカルシウムが年輪のようにみえます。結石のできはじめは当然小さいのですが、自然に排出され
ないと次第に大きくなっていきます。
症状は?
食事をすると、唾液腺は唾液をつくって口のなかに出そうとしますが、途中の結石のために唾液が
口のなかに出ることができず、唾液腺内にたまり、腺そのものが痛みを伴ってはれてきます。酸味の
強いものを食べた時などはとくに症状が強く出ます。
ほとんどの唾石は顎下腺に生じますが、顎下腺の唾石では左右どちらかの(一度に両側にできるこ
とはほとんどない)あごの下が腫れます。耳下腺では耳の前から下のほうが痛みを伴って腫れます。
食事後しばらくするとだんだん取れてきますが、次の食事をするとまた腫れるということを繰り返し
ます。
この症状は結石の大きさに比例しないことが多く、ごく小さなものでも管の出口をふさぐと強い症
状が出ます。また食事ごとの症状はある時期にひどく出ても、一時的に出なくなることもあります。
結石が次第に大きくなると、腺そのものの機能が低下し、唾液の分泌が少なくなってしまいます。
このようになると、口のなかから細菌が管を通じて入っていき、急性の唾液腺炎を生じることがあり
ます。唾液腺が痛みを伴ってはれ、排出管の存在部位の粘膜が赤くはれて、開口部からはうみが出ま
す。
治療法は?
結石は自然に排出されることもありますが、多くの場合は手術が必要です。排出管でも出口に近い
部位にできたものでは、口のなかで排出管を切り開いて石だけを摘出することにより治療できます。
腺に近い部位や腺内にできたものでは、腺ごと石を摘出する必要があります。
また、病院によっては、口の中の唾液の自然分泌口から細径の内視鏡を挿入して、唾石を鉗子で把
持して摘出する方法や、レーザーで唾石を破砕させる方法もあるようです。
(担当:小川麻希)
血糖コントロールとは、高血糖を改善して、血糖値をできるだけ正常な数値に近づけること
です。糖尿病の怖いところは、血糖値が上がってしまうこと自体ではなく、血糖値が上がっ
てしまうことで引き起こされる歯周病を含む様々な合併症にあるからです。
血糖値がコントロールされていない糖尿病患者様の場合、重症の歯周病になる危険率は、通
常より 2~3 倍も高いと言われています。
その主な理由として下記の①~④のことが挙げられます。下線部は歯周病発症の原因となる
ものです。
糖尿病になると・・・
① お口が乾きやすく、唾液の働きが悪くなるため、歯肉が腫れやすくなります。
②
血糖値が高いと歯肉と歯の境目から出てくる滲出液の糖分が高くなり、それを餌とす
る細菌が増えやすくなります。
③
高血糖が続くと、免疫機能が低下し、細菌に対する抵抗力も低下します。その結果、
歯肉が腫れ、細菌が増えていきます。
④
体の機能が衰えるので、傷の治りも悪く、歯を支える組織の代謝も低下します。
また、歯周病の影響で、食事が思うようにとれなければ、糖尿病の食事療法にも影響が出て
しまい、そうなると血糖コントロールにも影響が出てしまうという悪循環が起こります。
ですから、糖尿病の可能性がある又は血糖値が高めと言われたことのある方は、血糖コント
ロールに加え、歯周病を予防するためにもプラークコントロールが非常に重要です。
プラークコントロールには、患者様自身で取り組んでいただく日々のブラッシングによる
セルフケアと、歯科衛生士がおこなう定期健診などのプロフェッショナルケアがあります。
医科と歯科の専門機関を利用して 2 つのコントロールを上手く合わせておこなうことが
重要です。
血糖コントロール
・食事療法
・運動療法
・薬物療法
プラークコントロール
・セルフケア
・プロフェッショナルケア
(担当:三田真裕美)
今年の夏は、猛暑でしたね。暑さで体力も消耗し、エアコンなどで冷えてしまった体、とても疲れ
が溜まっていますよね。そろそろ暑さも和らぐので、基礎代謝を上げて体調を整えましょう!!今回
は、手軽にできる方法で、代謝アップをしましょう。
■姿勢を正す
筋肉をつける、普段あまり使っていない筋肉を呼び起こすには、姿勢を正すことがとっても効果的で
す。姿勢なんてあまり気にしたことないかもしれませんが、立ってる時、歩いてる時、座ってる時の
姿勢を一度確認してみてください。猫背になっていたり、下腹部を突き出してたりしませんか?
・背筋を伸ばす
背中を反らすんじゃなくて、頭のてっぺんを天井からヒモでつるされてるようなイメージで首を伸ば
して、下腹部とお尻をキュッとしめて立ちます。
・ヒザを伸ばして歩く
自分の少し先の地面を足でつかむようなイメージで、地面に足が着く時にヒザがちゃんと伸びるよう
に歩きます。
・まっすぐ歩く
自分の前にまっすぐな直線をイメージして、その上に左右の足が交互に来るように歩きます。足がや
やクロスするように歩くといいです。
・背もたれによりかからずに座る
座ってる時は背もたれを使わずに、自分の腹筋と背筋で上半身をしっかり支えてまっすぐにします。
イスに座る時、お尻のうしろの方に、丸めたタオルを敷いて座ると、姿勢矯正の効果があります。丸
めたタオルの上に座ると前かがみになってしまいますが、そうならないように自然に背筋伸びます。
これらのことを意識して生活するだけで、普段疲れていなかった筋肉が使われるようになるので、基
礎代謝量のアップにつながります。だまされたと思って続けてみてください。
■ストレッチする
筋肉を呼び起こすには、ストレッチも大切です。ストレッチをすると、筋肉がやわらかくなり、筋肉
の血行が良くなります。それによって筋肉が活性化して、眠っている筋肉を呼び起こすことができま
す。
毎日運動を取り入れてるなら、疲れを取る意味でもストレッチは大切です。お風呂上りにでも身体の
各部を伸ばすように、ゆっくりストレッチしましょう。
(担当:柏戸 仁恵)
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
○
休診
○
○
5
6
7
8
9
10
11
休診
○
○
※①
休診
○
○
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13
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15
16
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休診
○
○
○
休診
※②
○
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休診
休診
○
○
休診
○
○
26
27
28
29
30
休診
○
○
○
休診
※①9月8日(水)の11:30~13:00の間、院内清掃を行いますのでそ
の時間は休診とさせていただきます。 ※②9月17日(金)の午前中は、院内
全体ミーティングのため、休診とさせていただきます。
全体ミーティングのため、休診とさせていただきます。
日
月
火
水
木
※①10月14日(木)の11:30~13:00の間、
院内清掃を行いますので、休診とさせていただきます。
金
土
1
2
○
○
3
4
5
6
7
8
9
休診
○
○
○
休診
○
休診
10
11
12
13
14
15
16
休診
休診
○
○
※①
○
○
17
18
19
20
21
22
23
休診
○
○
○
休診
※②
○
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25
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28
29
30
休診
○
○
○
休診
○
○
31
休診
※②10月22日(金)の午前中は、院内全体ミーティングのため
休診とさせていただきます。
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