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平成 17 年度教育情報共有化プロジェクト 第 1 回教材作成セミナー (地理)
平 成 17 年 度 教 育 情 報 共 有 化 プ ロ ジ ェ ク ト 第 1 回教材作成セミナー (地理) 本日のスケジュール 2:00 Ⅰ、デジタル教材を含んだ指導案紹介 山田 Ⅱ、気候グラフ・分布図の作成 山田 3:40 休憩 3:50 Ⅲ、画像の取得と修正 田中 4:45 Ⅳ、情報交換・その他 山田 5:00 終了予定 主催 会場 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎 大阪府高等学校社会科(地歴・公民)研究会 教育情報共有化プロジェクト Ⅰ、熱帯気候指導案&ノート 1、主題 世界の気候環境 2、目標 世界の気候の特徴を掴む 世界の気候とその生活を知る 気候環境に与える人間活動を考える。 全 8 時間 3、指導計画 気候要素と気候因子 3 時間 気候区分、 4時間 熱帯(本時) 乾燥帯 温帯 冷温帯、寒帯、高山帯 1 時間 気候環境と環境問題 4、本時の指導 ① 熱帯気候の特徴をグラフ、統計表よりとらえる。 ② 熱帯気候の分布地域を世界規模でとらえる。 ③ 熱帯気候の要因を考える。 ④ 熱帯気候地域の生活を考える。 ⑤熱帯域こう地域の持つ問題点・課題を考える。 5、準備物 プリント PC プロジェクター 教科書 地図帳 6、指導過程 10 分 開 Ⅰ 15 分 地域の確認と要因 展 ハイサーグラ 入 フの比較 導 生徒の活動 教員の活動・留意事項 18℃ の 線 を 記 入 す る 。 熱帯の特徴をつかませる。 60 ㎜ の 線 を 記 入 す る 。 3種類のグラフの違いをつかませる 平均気温・降水量を確認させる。 気候判断グラフを答え 熱帯気候判断の基準を確認する(別 る。 紙) 地名・都市名を答える。 分布図から地域をつかませる。 Af : キ サ ン ガ ニ 、 コ ロ 赤道付近に分布するのは何故かを考 ンボ、シンガポール えさせる。 →赤道付近 Aw:バ ン コ ク ダ ル エ ス サ Af の 高 緯 度 側 に 分 布 す る の は 何 故 か ラーム、ホーチミン、ア を考えさせる。 クラ、コルカタ、ダーウ 冬季の降水量の少なさを考えさせる。 ィン → Af の 高 緯 度 側 地球の気圧配置を思い出させる。 2 Am: マ ニ ラ 、 マ イ ア ミ ヤ 東南アジアの降水期は?何故か?を ンゴンマナオス、フリー 考えさせる。 (モンスーンによる降水) タウン→季節風の影響下 開 Ⅱ 20 分 熱帯の植生と生活 展 太 陽 の 回 帰( 高 日 季 ・低 日 太陽の回帰と乾季が冬になることを 季)をとらえる。 考えさせる。 高温下の植生の特徴と生 高 温 ・ 降 水 量 大 ・・・未 開 地 : 原 始 的 生 活 ・産 業 を 考 え る 。 活 ( 狩 猟 ・最 終 ・ 焼 畑 ・ 漁 労 ・ 牧 畜 ・ 自然崇拝・風土病・高床住居・稲作・ ラトソル) ヨ ー ロ ッ パ 人 の 進 出:プ ラ ン テ ー シ ョ ン、企業的牧畜、大都市の出現、 Af: 長 葉 樹 ・ 広 葉 樹 高温多雨の場合: 熱帯雨林(ジャングル・ セルバ)マングローブ林 Aw : 落 葉 樹 ・ 疎 林 と 草 原 雨 季 と 乾 季( 極 度 の 乾 燥 の た め 落 葉 す (長草) ( サ バ ナ・カ ン ポ る)の場合:大型哺乳動物の宝庫 ( セ ラ ー ド )・ リ ヤ ノ ) Am: 短 い 雨 季 : 長 葉 樹 ・ 弱 い 乾 季 の 場 合:Af と 同 様 の 景 観 ・生 広葉樹(一部に落葉)熱 活 質問コーナー 分 熱帯の役割 まとめ 帯雨林(ジャングル) 質問コーナーの答え合わ 質 問 コ ー ナ ー ・統 計 の 答 え を 確 認 さ せ せ る 熱帯の役割:森林資源、 熱帯の役割を考えさせる。陸地面積 酸 素 の 作 成 、温 暖 化 予 防 、 の % 宿題 未 知 の 資 源 、牧 場 ・耕 地 の 開発と地球環境という視点で環境改 開発など 変の問題を考えさせる。 乾燥気候のグラフの作成 縦軸にくっつき書きにくいことを確 (宿題) 認させる。 3 5 指導ノート A、 熱 帯 ( 最 寒 月 平 均 気 温 18℃ 以 上 ) グラフの特徴を述べよ ( excel で作成 理 科 統 計 2003 使 用 ) 30 30 30 20 20 20 10 10 10 0 0 0 50 100 150 200 250 300 350 400 分 布 図 の 特 徴 を 述 べ よ (paint 0 0 50 100 150 200 250 で作成) 4 300 350 400 0 50 100 150 200 250 300 350 400 統計表より最大値・最小値を強調せよ。 1月 2 25.7 26.3 sin 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 26.8 27.1 27.4 27.3 27.0 26.9 26.8 26.7 26.2 25.7 全年 26.7 181. 173. 163. 152. 156. 144. 145. 145. 159. 180. 240. 329. 2171. 1 5 3 1 6 2 4 5 4 26.5 28.1 29.4 30.5 29.8 29.3 28.9 28.7 28.4 Ban 8.4 24.7 27.5 65.2 7 28.2 220. 147. 156. 196. 344. 240. 1 3 1 8 4 9 0 7 5 27.4 26.1 28.4 50.6 10.4 20.1 20.6 22.4 24.2 26.3 27.8 28.6 28.5 28.0 26.1 23.7 21.1 mai a 49.7 49.8 56.9 80.7 * 熱 帯 雨 林 気 候 Af 135. 203. 131. 192. 205. 164. 6 8 8 5 4 8 80.9 51.4 1492. 4 24.8 1403. 2 ex,シ ン ガ ポ ー ル 特 徴 : 乾 季 を 欠 く 、 最 小 月 降 水 量 60m m 以 上 要因:太陽エネルギーの照射 対流性降雨の発生(スコール)→赤道低圧帯 植生:常緑広葉樹→熱帯雨林(ジャングル、セルバ)、マングローブ林 参照 http: //www 001.upp.so-net.ne.jp/sylvaphile/ 分布・都市:赤道付近 アマゾン中上流部、シンガポール、マレー半島、 スマトラ島、カリマンタン島、ニューギニア島、 セイロン島(コロンボ)、コンゴ盆地(キサンガニ) 土 壌:ラ ト ソ ル( 土 壌 の 栄 養 分 が 高 温 多 雨 な 気 候 に よ り 有 機 物 が 分 解 さ れ 、 ケ イ 酸 の 流 出 が す す み 鉄・ア ル ミ ニ ュ ウ ム が 残 留 す る た め 赤 く な る 。) 栄養分が少なく、雨が降るとどろどろ、乾燥するとカチンカチン 5 農耕に不適 生活:原始的生活、 (狩猟・採集)、漁労、 焼 畑 =根 栽 農 耕 文 化 ・ 栄 養 繁 殖 作 物 の 栽 培 ( タ ロ イ モ 、 ヤ ム イ モ 、 バナナ) 高床住居(ヤシ 類の葉利用の壁・床)、 熱 帯 性 疾 患 ( マ ラ リ ア =ハ マ ダ ラ 蚊 、 眠 り 病 =ツ ェ ツ ェ 蝿 、 デ ン グ 熱 、黄 熱 病 、エ ボ ラ 出 血 熱 、コ レ ラ 、エ イ ズ )、 プランテーション(ゴム、バナナ、ココヤシ、油ヤシ)、 近代都市の成立(赤道直下の大都市) * サ バ ナ 気 候 Aw ex.バ ン コ ク 特徴: 要因: 分布:コンゴ盆地周辺部、東アフリカ(ダルエスサラーム)、 ブラジル高原、デカン高原 オーストラリア北岸(ダーウィン)、中央アメリカ、 カリブ海(ハバナ)、インドシナ半島中央部(ホーチミン) 生活:焼畑、畑作(デカン高原)、稲作(東南アジア)、 牧場の開発(カンポ) 遊牧(東アフリカ)、 サファリ:大型哺乳動物の宝庫(東アフリカ)、 プランテーション(カカオ、コーヒー、バナナ、サトウキビ) 土壌:ラトソル * 熱 帯 モ ン ス ー ン 気 候 Am ex.マ イ ア ミ 特徴:中間型(乾季が短い、弱い乾季) 6 要因:夏の季節風(モンスーン)の影響 植生:常緑広葉樹→熱帯雨林(ジャングル)、マングローブ林 分布・都市:フィリピン(マニラ)、西アフリカ西南岸(フリータウン) インドシナ半島西岸(ヤンゴン)、インド西岸、 ア マ ゾ ン 下 流 、オ ー ス ト ラ リ ア 北 東 岸 、フ ロ リ ダ 半 島 南 端( マ イ ア ミ ) 生活:熱帯雨林気候地域の生活と同じ、稲作(東南アジア) 土壌:ラトソル NO.20 熱 帯 気 候 プ リ ン ト ①Af: 赤 道 付 近 質問コーナー Aw : Af 気 候 の 高 緯 度 側 ②Af: シ ン ガ ポ ー ル 、 キ サ ン ガ ニ 、 コ ロ ン ボ 、 ジ ャ カ ル タ Am: マ ナ オ ス 、 ア ク ラ 、 マ ン ガ ロ ー ル 、 ヤ ン ゴ ン 、 マ ニ ラ ③Aw : マ イ ア ミ 、 ハ バ ナ 、 ダ ル エ ス サ ラ ー ム 、 バ ン コ ク 、 ホ ー チ ミ ン . ダーウィン 熱帯気候の判断 熱帯地域の課題 地球温暖化防止 熱帯林の破壊 新資源の開発 風土病の発生 焼畑 大陸横断道路 灌漑耕地の拡大 商品作物 プランテーション 絶滅危惧種 洪水と干ばつ 住居の特徴 7 Ⅱ、熱帯気候の特徴と生活(教材として必要なもの) 1、統計表・ハイサーグラフ:練習用、各気候区別統計 2、分布図:全体気候区分図、各気候帯区分図、仮想大陸区分図) 3、画像:風系図、地方風図 実物 その他 1 、 気 候 グ ラ フ の 作 成 ( EXCEL) 統 計 デ ー タ の 取 得 ( 2001 年 理 科 年 表 ・ そ の 他 ) 1、 デスクトップにある教材作成セミナー(地理)を使用する。 2、東京学芸大学助教授 高橋日出男先生作成のソフトを利用する 次 の HP に ア ク セ ス し フ ァ イ ル を ダ ウ ン ロ ー ド す る ① http://www.u-gakugei.ac .jp/~chir iken/kouza/tak ahashi/uonzu/index.htm ~: チ ル ダ ② Shift キ ー を 押 し な が ら 「 へ 」 の キ ー を 押 す デスクトップに名前(雨温図ハイサーグラフ元図など)を付けて保存 する。 ③ ソフトを開いて統計表枠に、書きたい都市の統計をコピーする 800 40 700 30 40 降水量 気温 30 600 20 20 ︶ 500 0 300 m ︵m 量 400 水 降 10 ︶ ℃ ︵ 温 気 ︶ ℃ ︵ 温 10 気 0 200 -10 -10 100 -20 0 100 200 300 400 500 600 700 800 0 -20 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 降水量(mm) [雨温図] 月 3、統計表から直接作る方法 ① 統 計 の 気 温・降 水 量 の 欄 の 下 に 空 欄 を 1 行 挿 入 し 、そ の 空 欄 に 気 温( 1 月から1月まで)をコピーして張り付ける。 ② 降水量・気温の欄をクリックし、グラフウィザードをクリックする ③ グラフの種類より散布図の3段目(データサンプルを折れ線でつない だ散布図)を選び「次へ」をクリックする 8 ④ データ範囲で「行」にチェックが入っているのを確認する。 ⑤ 「次へ」をクリックする。 ⑥ グ ラ フ オ プ シ ョ ン で タ イ ト ル に 都 市 名 ( バ ン コ ク )、 X/数 値 軸 に 降 水 量 ( ㎜ )、 Y/数 値 軸 に 気 温 ( ℃ ) を 書 き 込 む 。 ⑦ 同じく目盛線で X 軸・Y 軸にチェックを入れる ⑧ 完了をクリックする ⑨ 縦 軸 の 数 値 に カ ー ソ ル を 当 て て 右 ク リ ッ ク 、軸 の 書 式 設 定 を ク リ ッ ク す る 、目 盛 り を ク リ ッ ク し 最 小 値( 0 )・最 大 値( 30 又 は 40 )、目 盛 り 間 隔 ( 10)・ X/数 値 軸 と の 交 点 を ( 0 ) に す る 「 OK」 を ク リ ッ ク す る ⑩ 表中の系列1を右クリックしクリアする ⑪ 軸 ラ ベ ル の ℃ が 横 を 向 い て お れ ば 、右 ク リ ッ ク し 軸 ラ ベ ル の 書 式 設 定 をクリックし、配置・方向文字列を 0 度にする。 ⑩ 完成 統計表の下又は横に保存する バンコク 気温 40 30 9 20 10 0 10 0 0 注意 20 0 30 0 40 0 降 水 量 どちらのやり方でも当該月は書き込みになる テキストボックスをクリックしその枠 内に書き込む。枠はテキストボックス の書式設定で線なしを設定する 2、分布図の作成 ① 元図をスキャンし保存する。 ② ペイントを開く 9 ③ 保存先からドラッグ&ドロップする。 ④ 変形をクリックしキャンバスの色とサイズをクリックする。 項で「カラー」にチェックを入れる。 「色」の 「 O K」 を ク リ ッ ク す る ⑤ 必要な範囲にバケツで色を入れる。 ⑥ スキャンしたラインに切れ目があると、全体に色がつくので「編集」か ら「元に戻す」 ⑦ 表示をクリックし拡大して切れ目を探す。切れ目にペンで線を引く、不 要な線は消しゴムで消す。 ⑧ 繰り返し必要な箇所にバケツで色を塗っていく。 ⑨ 名前をつけて保存 完成 3、画像の取得及び貼り付け又はリンク 教科書・参考書・写真集からの取得:スキャナーによる 自分で撮影した画像の利用 HP よ り の 取 得 又 は リ ン ク 研 究 会 の HP よ り http://oh-syaken.c om/x/modules/myalbum/ その他 撮影者 岡本(上段) 山田(下段) 10 高床住居 焼畑、 画像を先生方で集めてください 教科書・参考書より(写真でとった) 画像を先生方で集めてください 4、著作権(肖像権等)の取り扱い 十分ご配慮ください。 文責 大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎 11 山田時比古 アンケート結果 9名 1、今回のセミナーは授業に使えそうですか はい (6 名) いいえ(2 名) 不 明 (1 名 ) 2、PCを使った授業をする予定はありますか? ある(2 名) 月ころ テーマ( ない( ) ) 3、授業で使えないと答えた方は理由を答えください。 (複数回答可) 教 室 が PC 利 用 に 適 し て い な い (5 名) 教室はあるが割り当てられない (4 名) PCその他の機器の使用に自信がない (1 名) 自 分 の 学 校 と PC の 種 類 が 違 う の で 使 え な い ( ) その他 4、ほかにどんなテーマがよろしいですか? 画像処理に特化した講習 5、その他ご要望があればご記入ください。 6、共有化事業の案内をメールでお送りしてよろしいですか? はい 9 名 いいえ 7 、 お 名 前 ・ 学 校 名 ・メ ー ル ア ド レ ス を お 願 い し ま す 。 12