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Title 妊娠に合併した腎細胞癌の1例 Author(s)
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妊娠に合併した腎細胞癌の1例
大場, 修司; 森口, 英男; 田中, 成美; 小林, 裕; 石山, 俊次; 後
藤, 健太郎; 戸塚, 一彦; 徳江, 章彦; 米瀬, 泰行
泌尿器科紀要 (1986), 32(5): 751-756
1986-05
http://hdl.handle.net/2433/118812
Right
Type
Textversion
Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
751
泌 尿 紀 要32巻5号
1986年5月
妊娠 に合併 した腎細胞 癌 の1例
自治医科大学泌尿器科学教室(主 任:米 瀬泰行教授)
A CASE
OF
大場
修 司 ・森 口
小林
裕 ・石山
戸塚
一彦 ・徳江
RENAL
CELL
英男 ・田中
成美
俊 次 ・ 後藤 健 太 郎
章 彦 ・米 瀬
CARCINOMA
泰行
DURING
PREGNANCY
Shuji OHBA, Hideo MORIGUCHI,Shigemi TANAKA,
Yutaka KOBAYASHI,
Shunji ISHIYAMA,
Kentaro GOTOH,
Kazuhiko TOZUKA,Akihiko TOKUEand Yasuyuki YONESE
Fromthe Department
of Urology,Jichi MedicalSchool
(Director:Prof. Y. Yonese)
Renal cell carcinoma
during pregnancy is extremely rare.
This 30-year-old patient
nancy.
was first seen on Dec. 18. 1983 at the 7th week of her 2nd preg-
She had asymptomatic
hematuria.
Cystoscopy revealed normal
findings and sonogram
showed well defined echogenic mass in the upper pole of the right kidney.
She was admitted
to our hospital on account
of gross hematuria
and severe lumbago
on
Jan. 19. 1984. The pregnancy was stopped by artificial abortion.
Renal angiography revealed a rich-vasculized tumor in the upper pole of the right kidney.
Preoperatively,
arterial embolization
Histological examination
was done and nephrectomy
showed a well-differentiated
ment of th° renal vein and no lymphnode
post-operative course was uneventful.
This rare case of renal cell carcinoma
discussion.
Key
words:
Renal
緒
cell
carcinoma,
was performed.
adenocarcinoma.
during pregnancy is herein reported
Kidney
neoplasms,
Pregnancy
腎 細 胞癌 は 現 在 の 時点 で は画 豫診 断,レ 線 検 査,細
娠7週
例
目 の30歳 女 性
胞 診検 査 を 充 分 に 行 え ぽ,例 外 が あ る も の の必 ず し も
初 診=1983年12月18日
診 断が 困 難 とい う訳 で は な い.し か しい った ん,癌 患
主 訴1無
家 族 雁=特
す る こ と も事 実 であ る.わ れわ れ は そ の例 と して 妊 娠
既 往 歴:
症候性血尿
者 が種 々制 限 され た 状 況 に お か れ た場 合,診 断 に 苦 慮
7週 口の30歳 の 女 性 の 腎 細 胞 癌 の1例 を経 験 した の で
along with some
症
患 者:妊
The
complication
言
若 下の 文 献 的 考 察 を 加 え て報 告す る ・
There was no involve-
metastases were found in the operation specimen.
記 す べ き こ とな し
第1子 妊 娠 時(28歳),妊
娠中毒症 と言わ
れ た こ と あ り.
現 病 歴:
1983年12月6日
か ら5回,1目
に1回
程度
752
泌 尿 紀 要32巻5号1986年
.倒…7「
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毒 舜 響5
ξεら
響
一
隔 訓
Fig。LUltrasonographyoftherightkidney.
Table1.検
査
尿 沈 査:肉
眼 的 血 尿 ・蛋 白(±)・
便 潜 血:陰
性
血
算:WBC9300
糖(一)・
見
尿 培 養=陰 性
分 画像 に異 常 認 めず 。
RBC444x104
HB12,4g/tdn
Ht34,8%
出 血 凝 固 時 間=異
血 液 ガ ス=異
所
plcel125.0×104
常 認 め な い.
常 認 め な い.
生化 学 検 査
TP
7,09/dΩ
A/G1.34
TC151㎎
T.Bil
0.4㎎/dl
ALP6.7K。A
GOT141U/£
LDH
6301U〃
TTT6,8K
GPT71U/乏
LAP
1071U〃
7-GTP2.81U/乏
Ch-EO.42△pH
BUN
12.伽9/d毘
Na
141血Eq〃
K4.3血
UA
3,5㎎
P3,8fiEq/2
FBS
85㎎/d且
ノd且
CreetinineO,77㎎/d2
助〃
ノd旺
CPKl11U/乏
C且108虚q〃
Ca4.3画!乏
無症 候 性 血 尿 を 認 め,12月18日 泌 尿 器科 受診 ・
妊 娠7週
れ る反 射 に 認 め た.な お,腎 周 囲に 大 きな 血 腫 は認 め
目 とい うこ とで 放射 線 被爆 を な るべ く避 け るた め レ ン
られ な か った.こ
トゲ ン学 的 検 査 は 施 行 しなか った.膀 胱 鏡所 見 では 膀
腫 な どを考 え た(Fig・1)・
胱 内に 異 常 は 認 め な い.よ っ て腎 性 血 尿 を疑 い,超 音
波 検 査 を 行 った と ころ右 腎 上 極 に 約7.9cm×8.5cm
の腫 瘤 が 認 め られ た,内 部 反 射 は 比 較的 高 くよ く被 胞
翌 年1月19日
の時 点 で 腎 悪性 腫 瘍,腎 血 管筋 脂 肪
深 夜,突 然 の 肉眼 的 血 尿,お
よび強 度
の腰 痛 に て緊 急 入 院 とな った.
現 症3体 格 栄 養 中 等 度,顔
色 良 好.右
腎部 に 自然
化 され て お り,肝 臓 と の境 界 は比 較 的 鮮 明 であ る.一
痛,圧 痛 を 認 め,か つ 腫瘤 を触 知.胸 部 は 打聴 診 では
部 に反 射 の低 い と ころ が あ り腫瘤 内 の 出血 と考 え られ
異 常 を認 め な い,
た.ま た 腎孟 腎 杯 系 は 拡張 し内部 に 血液 凝 固 塊 と思 わ
入 院 時 検 査成 績:血 液 一 般 検 査,生 化 学 検査 所 見で
753
大 場 ・ほ か:腎 細 胞癌 ・妊娠
は,白 血 球 の増 加,LDHの
上 昇,Ch-Eの
減少が認
め られ る 以外,特 に 異 常 を 認 め な い(Tab】e1).
入 院 後経 過1入 院 後 疹 痛 の コ ソ トロー ル の ため 比 較
行 った.型 の ご と く後 腹 膜 を十 二 指 腸下 行 部 の右 側 で
縦 に 切 開 し,腎 茎 部 の血 管 を 処理 した の ち,腎 を 腎 周
囲脂肪組織
副 腎,腎 筋 膜 と一 塊に して摘 出 した.そ
的 多量 の鎮 静,鎮 痛 剤 の投 与 を 行 った,症 状 は落 ち着
の 後 腎 門 部 の リンパ節 郭 清 を 行 った.胸 腔 内お よび 後
いた もの の,1)腎 臓 の悪 性 腫 瘍 が 否 定 で きな い こ と,
腹 膜 腔 内 に ド レー ンを1本 ず つ挿 入 し,手 術 終 了 直 前
2)鎮 静,鎮 痛 剤 の 使 用,3)患 者 の精 神 的 ス トレス,4)患
者 の希 望 を 考 慮 して1984年 正月23日 人 工 流産 を 行 った.
X線 学 的 検査 成 績:
胸部X線;特
IVP;右
に 異 常 を認 め な い
腎 上極 に 腫 瘤 に よ って 腎 孟 腎 杯系 の圧 排 を
認 め る.ま た 上 部 尿管 の屈 曲 も認 め られ る(Fig.2).
腹部CT;右
腎 上極 に 約7cm×8cmの
め る.内 部CT値
は35∼40H.U.で
腫瘤を認
造 影 剤に て強
調 効果 が 認 め られ るが,よ く強 調 され る 部 分 は 中央 の
一 部 のみ であ った .ま た マ イ ナ ス のCT値
を 示す部
分 は認 め ら れ な い.腫
瘤 自体 は よ く被 胞 化 され て い
る.腎 門 部 の リンパ節 腫 脹 は 認 め られ な い(Fig.3).
血 管 造 影;腫 瘤 は 右 腎 動 脈,右 中 副 腎動 脈 に よっ て
養 われhypervascularで
あ る.両
動 脈 は 上 ・下 方 に
そ れぞ れ 圧排 され,不 規 則 な走 行 を 示 す.腫 瘍血 管 は
不整 で造 影 剤 の血 管 外 漏 出や 途 絶 を 認 め られ る.腎 静
脈 の閉 塞 は 認 め られ な い(Fig.4).
以上 諸 検査 か ら治 療 前 臨 床 診 断 と して 腎細 胞 癌 が 最
も疑わ れ た.
しか し この時 点 で も全 く腎 血 管 筋 脂 肪 腫 を否 定 した
訳 では な か った.
手術 所 見:右 上 半 側 臥 位 に て前 腋 窩 線 か ら膀部 へ の
第8肋 骨 上斜 切 開,第8肋
し開胸,さ
Fig.2.IVPshowedalargemassattheupper
骨 を 切 断 後,肋 骨 弓 を切 断
poleoftherightkidneydistortingthe
collectingsystemdownward.
らに 開 腹 す る経 胸 腹 膜 的 根 治 的 腎摘 出術 を
り 愚/,kΨ
ξ臼 ・(ンE
◆侮 壽 臼2/→
ノ
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Fig.3.CTshowedalargemassintherightkidney.
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泌 尿 紀 要32巻5号1986年
754
に 胸部X線 撮 影 を 行 い 気 胸や 肺 虚 脱 が な い こ とを 確認
して手 術 を終 了 した.
摘除 標 本:腎 は780g肉
眼 的 に は 腫 瘍 の 被膜 外 浸
潤 を認 め な い.割 面 で は 腫瘍 は約8×7×6cmの
単発
病 理 組 織 学 所 見:淡 明 お よび穎 粒 細 胞 か ら成 る腺 管
型 の腎 細 胞 癌 で 組 織 学 的 異 型 度 はgradeII,組
織浸
潤 増 殖 様 式 はINFα
ンパ
で あ る(Fig.6).ま
節 の転 移 は 認 め られ な か った.
性 腫瘍 で そ の性 状 は黄 赤 色 で 出血 壊 死 が 一 部 認 め られ
結 局 腎 細 胞 癌pT2bV・N・M・
る.腫 瘍 の発 育様 式 は 膨張 型 で被 膜 外 浸 潤 は 認め られ
術 後 経 過:術 後経 過 は良 好 で術 後3日
レー ンを 抜 去 し た.後
な い(Fig.5).
た,リ
と判 断 した.
療 法 と し て5-FUを
目に胸 腔 内 ド
外来 で 投
与 して 経 過 観察 中 で あ る.術 後6ヵ 月 現 在転 移 所 見 認
め ず 通 常 の 生 活 を して い る.
Fig.4.Angiographyshowedahypervascular
tumoratthcupperpoleoftherightkidncy.
Fig.5。Grossappearanceoftheremovedkidney。
Flg.6.HEstrainsh〔
⊃wedrenalccllcarcinomaofthemi:edtype.
755
大 場 ・ほ か:腎 細 胞癌 ・妊 娠
Pcllar8)PehlcrO)ら
考
察
す る 可能 性 をFetterとKoPPello)は
妊 娠 に 血 尿 が 合 併す る こ とは 比 較 的 稀 で,Ba三rd1)
に よる と1,000人 中53人 で5.3%で
が 妊娠 が悪 性 腫瘍 の 発 生 を 防 禦
尿路悪性腫瘍
に 関 して も同様 な可 能 性 を 統 計 上 明 らか に して い るの
あ った と し てい る.
しか し血 尿 は 尿 路 悪性 腫瘍 の重 要 な徴 候 で あ り,た と
は 興味 深 い.
妊婦 の 腎細 胞 癌 の症 状 に 関 して はNey5)の
集計 し
え 妊娠 中 であ って もそ の 原 因疾 患 の検 索 は 胎 児 に 悪 影
た17例 で は,血 尿が9例(53%),疹
響 を及 ぼ さな い 方 法 で 直 ち に 行 わ な けれ ば な ら な い.
発 熱 が3例(17.6%),腫
た だ妊 婦 が 肉眼 的 血 尿 を きた した場 合 の検 査 と し ては
りGrabstaldil・i2)に よ る各 々の平 均70∼80%,40∼
な るべ く放 射 線 の 被 爆 を 必要 最 少限 とし な けれ ば な ら
50%,11%,40∼80%と
い とい う問題 が あ る.
下 回 り,腫 瘤 触 知 が 高 率 に認 め られ て い るS).妊 娠 し
Rugh2)に
よ る と放 射 線 と胎 児 の 関 係 は,妊
痛 が6例(35%)
瘤 触 知15例(88.2%)で
あ
比 較 し以外 に も血 尿 が 大 き く
娠時に
た 女性 に対 し よ り注 意 深 く診 察 して い るた め に 腫 瘤 を
もし放射 線 照 射 を 行 った とす る と,先 天性 奇 型 が起 こ
発 見 した 可能 性 を推 測 して い るが,こ の腫 瘤 触 知 が 決
る危 険性 が最 も高 いの は 妊 娠32日 か ら37日 で あ る とし
して 早 期 診 断 に は結 びつ か な い こ と も指 摘 してい る.
わ れ わ れ の患 者 は 肉眼 的 血 尿 で 来 院 し,腫 瘤 は 触 知
て い る.ま た奇 型 だ け でな く胚 胎 また は 胎 児 が1.5か
性
しな か った が 超 音 波 検 査 して は じめ て 腎腫 瘍 を 認 め
の いず れに せ よ腫 瘍 が 起 る確 率 は 増 加 す る こ と も知 ら
た,し か し悪性 か良 性 か を 鑑 別す るに は至 らず 呂二
慮し
れ てい る,ま た胎 児 だ け で な く妊 婦 自身 の 放 射線 照 射
てい た が,そ の 後本 人 の 希望 もあ り結 局 人 工 流 産 を 行
に対 す る精 神的,肉 体 的 影 響 も無 視 す る訳 に は い か な
った.今 回 の よ うに 妊 娠 中 の患 者 の 腎 腫瘤 の有 無 に 関
い.
しては 超 音 波 検 査 が非 常 に 有 効 で は あ る ものの,放 射
ら3.Oradsの
照 射 を受 け た場 合,生
後に 良性,悪
それ では 妊 婦 が血 尿 を きた した場 合 ど の よ うに 検 査
線照 射 に よ る検 査 が 充 分に 行わ なけ れ ば非 常 に 診 断 が
を進め てい け ば 良 い の で あ ろ うか.妊 娠1時に 特 有 な血
困 難 な こと も事 実 で あ る.最 近 は妊 娠 中 に 超 音波 検 査
尿 と しては 腎 の 腫 大,腎 孟 腎 杯 系 の 拡張 に よる 腎錐 体
を 受 け る機 会 が 多 くな り,何 ら症 状 を 呈 さず 腎 腫 瘤 が
また は腎 孟 の小 静 脈 の破 裂,膀
発 見 され る こ とも 多 くな って き て い る,今 後は 超 音 波
胱 粘膜 の 静 脈 瘤 の 破
裂,妊 娠 中 毒 症 な どが 知 られ て い る.特 に 合 併 しやす
下 吸 引 細胞 診 を積 極 的 に応 用す べ き と考 え られ た.
い疾患 として 腎 孟 腎 炎,膀 胱 炎 な どが 挙 げ られ る.ま
路 真 菌症,ロ
イ コ プ ラキ ア,ア
ミロ イ ドー シス,グ ラ
語
結
た妊娠 とは別 に 血 液 疾 患,糸 球 体 腎 炎,尿 路 結 核,尿
肉眼 的 血 尿 で来 院 し,超 音 波検 査 に て 発 見 され た 妊
ニュ ロ ーマ,尿 管 へ 浸 潤 した エ ン ドバ ト リオ ー シス,
娠7週
過去 に 施 行 した 腎 摘 後 の尿 管 断 端 か らの 出血,さ
期に 発 見 され た 腎細 胞癌 の 報 告 は 少 な く診 断 の 嗣難 さ
悪 性 腫瘍(尿 路 原 発 性 また は 続 発 性),良
らに
性腫瘍な ど
目の 女 性 の 腎細 胞 癌 の1例 を報 告 した。 妊 娠 初
に つ い て も言 及 した.
が挙 げ られ これ らを 鑑 別 しな けれ ば な らな い3)一 これ
文
らの疾 患 を検 索 す るた め に 放 射線 照 射 を しな い で検 査
を進 め る と した ら泌 尿 器科 的 に は 胎 児へ の影 響 が 少 な
い膀 胱 鏡,お
よび 超 音 波 検 査 を 積極 的に 利 用 して基 礎
今 回わ れ わ れ は 超 音 波 検 査 に て右 腎に 巨 大 なecho腫瘤 を 認 め,最
終的 に は 腎細胞癌 を 確認 し
nancyandpuerperiumwithspecialreference
Emp43:435∼459,1936
2)RughR=X-ray一
三nducedteratogenesesill
tllemouseanditspossiblesig'nificanccto
た.
men.Radiology99:433∼443,jg71
妊婦 の腎 細 胞 癌 の 頻 度 は極 め て稀 でNieminen'i)ら
は 妊婦153,424人
1)BalrdDTheupperurinarytractin【)rcg-
topyclitisofprcgnancy.10bstGynecBrit
疾 患 の有 無 を 検 索 す べ き と考 え られ る.
genicな
献
中 僅 か1例 で あ った と 報 告 し て い
る.ま た1974年 にNey5)は1971年
まで の17例 を 集計
して い る.そ れ 以 後 は わ れ わ れ の 調 べ 得 た 範 囲 で は
andKoontzJrww:Pcrsistcnthcmaturia
duringprcgllancy.IUrol123:84∼88,1980
4)NieminenUandR.emesN:Malignancydur-
Anderson(1973)6)が3例Pelosi(1975)7)が1{列
報告 して い る の み で あ る.腎 細 胞 癌 が60歳 代,そ れ も
男性 に 多 い こ とを考 え る と,妊 娠 可 能 な 時 期に お け る
女性 に 発 生 頻 度 が 少 な い の は 当然 と も言 え る.ま
3)TcxterJrJH,BcllingerM.KawamotoE
た
ingpregnancy.ActaObstedGynecScand
49:315∼319,1970
5)Neyc,PosncrAcandEhrlichJC;Tubular
756泌
尿 紀 要32巻
adenomaofthekidncyduringpregnancy.
ObstctGyneco137=267∼276,1971
6)AndersonMF,AtkinsonDW:Renalcarci-
5号1986年
Theinfluenccofpregnancyontumorgrowth.JAmerGeriatSoc9:1044∼1059.i96i
10)FetterTR.KoppclMM=Urologicmalig-
nomainpregnancy.BritJurol451270∼
nancyassociatedwithpregnancy.ClinObs-
272,1973
tctGynec6:1010∼1025,1964
7)PelosiM,HungCT,LangerA,Khademi
11)GrabstaldH:Renalcellcancer.PartI.
MandHarriganJTRenalcellcarcinoma
Incidcnce,etiology,naturalhistoryandpro-
inpreganacy.ObstetGynecol45:461∼464,
gnosis.NewYorkJMed642539∼2545,
1975
8)PellerSCanceranditsrelationtopreg-
1964
12)GrabstaldH:Rcnalcellcancer.PartII,
nancyanddeli>ery,tomaritalandsocial
Diagnosticfindings.NewYorkJMed64=
status.SurgGynecObstet71:181∼186,工940
2658∼2671,1964
9)PelnerL:Host-tumorantagonism.XX.
(1985年7月29日
受 付)
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