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TX49/L4

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TX49/L4
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
Rev. 1.3
セミコンダクター社
まえがき
東芝マイクロコンピュータLSIおよび開発支援システムをご利用いただき誠
にありがとうございます。
当社では民生品から産業用まで幅広い分野にご利用いただける各種のマイク
ロコンピュータLSI群を用意しております。
本資料は、このうち、64ビット TX System RISC TX49ファミリーのTX49/L4
プロセッサコアおよびこれを搭載した製品に関わる使用上の注意事項につい
て記述したものです。
2011 年 1 月
セミコンダクター社
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
目
次
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
第 1 章 はじめに ........................................................................................................................................................ 1-1
1.1
対象製品群 ................................................................................................................................................ 1-1
1.2
関連ドキュメント .................................................................................................................................... 1-1
1.3
使用上の注意事項 発行番号と対応製品の一覧................................................................................. 1-2
1.4
製品リビジョン ID ................................................................................................................................... 1-2
第 2 章 使用上の注意事項 ........................................................................................................................................ 2-1
ERT-TX49L4-001 .................................................................................................................................................. 2-1
ERT-TX49L4-002 .................................................................................................................................................. 2-2
ERT-TX49L4-003 .................................................................................................................................................. 2-5
ERT-TX49L4-004 .................................................................................................................................................. 2-7
ERT-TX49L4-005 .................................................................................................................................................. 2-8
ERT-TX49L4-006 .................................................................................................................................................. 2-9
ERT-TX49L4-007 ................................................................................................................................................ 2-11
ERT-TX49L4-008 ................................................................................................................................................ 2-12
ERT-TX49L4-009 ................................................................................................................................................ 2-13
ERT-TX49L4-010 ................................................................................................................................................ 2-14
ERT-TX49L4-011 ................................................................................................................................................ 2-15
ERT-TX49L4-012 ................................................................................................................................................ 2-16
ERT-TX49L4-013 ................................................................................................................................................ 2-18
付録 A
変更履歴 ....................................................................................................................................................... A-1
i
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
ii
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
第1章
1.1
はじめに
対象製品群
本資料の対象となる製品について、以下に記します。
(1) コア関連
•
TX49/L4 コア
(2) 汎用製品
•
1.2
TX4964FG-120、TX4966XBG-280
関連ドキュメント
本資料に関連するドキュメントを以下に示します。
なお、本資料に掲載の内容は、関連ドキュメントの改訂時に反映される予定です。
ドキュメント名
資料 No.
64 ビット TX System RISC TX49/H2, H3, H4, W4 コアアーキテクチャ Rev. 2.1
BDJ0063E
改訂日
2007 年 1 月
64 ビット TX System RISC TX4964FG-120 Rev. F-1
2010 年 6 月
64 ビット TX System RISC TX4966XBG-280 Rev. C
2010 年 12 月
1-1
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
1.3
使用上の注意事項
発行番号と対応製品の一覧
各製品において該当する使用上の注意事項を以下の表に示します。(○: 該当、-: 非該当)
製品名
(品番) TX49/L4 コア
(最新版)
発行番号
TX4964FG -120
TX4966XBG
-280
ERT-TX49L4-001
-
○
○
ERT-TX49L4-002
-
○
○
ERT-TX49L4-003
○
○
○
ERT-TX49L4-004
○
○
○
ERT-TX49L4-005
○
○
○
ERT-TX49L4-006
○
○
○
ERT-TX49L4-007
-
○
-
ERT-TX49L4-008
-
○
-
ERT-TX49L4-009
-
○
○
ERT-TX49L4-010
-
○
○
ERT-TX49L4-011
-
-
○
ERT-TX49L4-012
-
○
○
ERT-TX49L4-013
-
-
○
1.4
製品リビジョン ID
各製品におけるリビジョン ID を以下の表に示します。
製品名
(品番) TX49/L4 コア
レジスタ名
CP0 : PRId
(最新版)
TX4964FG -120
TX4966XBG
-280
0x00002D48
0x00002D48
0x00002D48
JTAGID
-
0x00051031
0x0005A031
REVID
-
-
PCICCREV
-
-
1-2
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
第2章
使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-001
対象製品名:
TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
SIO のブレーク機能を使用する場合
【概要】
送信側が送信データ途中から該当製品にブレークを送信した場合、該当製品は最初のフレームエラーの
み検出し、ブレークを検出できません。
ブレーク受信がスタートビットと同期している(スタートビット直後から受信データが連続して “L” で
ある)場合は、正常にブレークを検出できます。
(不具合動作)
Status
S 1 2 3 4 5 6 7 8 P S
SIN
Start
Frame Error
* フレームエラーの後スタートビットが認識できないため、受信ステータスは Idle で停止する。
(正常動作)
Status
S 1 2 3 4 5 6 7 8 P S S 1 2 3 4 5 6 7 8 P S
SIN
Start
st
nd
1 Break
2 Break
* スタートビット認識直後から受信データが連続して “L” であればブレーク検出できる。
【症状】
該当製品にブレークを送信した際に、該当製品がブレークを受信できない場合があります。
【不具合の発生条件】
送信側が該当製品へ送信データ途中からブレークを送信した場合に発生する可能性があります。
【回避策】
該当製品へブレークを送信する場合は、スタートビットに同期させる(スタートビット直後から送信デー
タを連続して “L” にする)ようにしてください。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-1
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-002
対象製品名:
TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
DMA コントローラのデュアルアドレス転送モードにおける使用制限
【概要】
DMAC のあるチャネルでバスエラーが発生すると、そのチャネルを含めたすべてのチャネルで、本来リ
ードするべきアドレス(DM0SARn)に対して “all 0” を繰り返しライトすることがあります。
このとき、アドレス値(DM0SARn), カウントレジスタ値(DM0CNTRn)は変化せず、CPU で DMA 転送を
停止(DM0CCRn.XFACT を 0 に)するまで、同じアドレスへライトし続けます。
【不具合の内容】
本不具合は、以下の条件を満たす場合に発生します。1
1. FIFO が使用不可になっている。(DMA マスタコントロールレジスタ(DM0MCR)の FIFO ユーズイ
ネーブルビット(FIFUM[n] : n=3~0 のいずれか 1 チャネル以上)が 0)
2.
上記 1.のチャネルがデュアルアドレス転送に設定されている。(DMA チャネルコントロールレジ
スタ(DM0CCRn: n=3~0)のシングルアドレスビット(SNGAD)が 0)
3.
上記 1.、2.の両方の条件を満たすチャネルでデスティネーションアドレスへのアクセス中にバス
エラーが発生する。(DMA チャネルステータスレジスタ(DM0CSRn: n=3~0)のデスティネーション
エラービット(DESERR)が 1 になる)
4.
上記 3.の条件を満たした後、そのチャネルか否かに関わらず、いずれかのチャネルでデュアルア
ドレス転送モード(詳細は後述の<補足>参照)でシングル転送(非バースト転送)を行うと、そのチ
ャネルが上記の現象を発生します。
デュアルアドレス転送モードで FIFO 使用不可設定(DM0MCR.FIFUM[n]=0)であれば、転送サイズ
ビット(DM0CCRn.XFSZ)の設定値に関わらず、シングル(非バースト)転送になります。
例えば、
1 つのチャネルだけ使用している場合、上記 1.~3.の条件を満たした後、FIFO をリセットせず DMA 転送
を再開すると誤動作します。
1
問題の説明では TX4964 のレジスタ名および設定を使用しています。他の製品では名前および設定が異なる
場合があります。
2-2
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
2 つのチャネルを使うシステムの場合、各設定でどのようになるかを下記に示します。
バスエラー発生チャネル A
FIFO
XFSZ
バスエラー後
チャネル A で
転送再開
(FIFO リセット
なし)の結果
チャネル B
動作
FIFO
XFSZ
動作
バスエラー後
チャネル B が
動作の結果
使用不可
任意
シングル
使用不可
任意
シングル
ch.A が誤動作
ch.B が誤動作
使用不可
任意
シングル
使用可
<4DW
シングル
ch.A が誤動作
ch.B が誤動作
ch.A が誤動作
ch.B は正常動作
使用不可
任意
シングル
使用可
>=4DW
バースト
2
2
<補足>デュアルアドレス転送モードの動作
- シングル転送: FIFO 使用不可(DM0MCR.FIFUM[n]=0)
もしくは 転送サイズ(DM0CCRn.XFSZ)が 4DW 未満の設定時
- バースト転送: FIFO 使用可(DM0MCR.FIFUM[n]=1)
かつ転送サイズ(DM0MCR.XFSZ)が 4DW 以上の設定時
【回避策】
デュアルアドレスシングル転送と同時にどのようなデュアルアドレス転送を行うかで回避策が異なりま
す。DMAC0 の 4 チャネル間での組み合わせが影響します。
シングル転送
バースト転送
回避策
1
1 ch
なし
(a) or (b)
2
1 ch
1~3 ch
(b)
3
2~4 ch
なし
(a)
4
2~3 ch
1~2 ch
(a)
(a) シングル転送を行うすべてのチャネルに FIFO 使用許可を与える(DM0MCR.FIFUM[n]=1:n=3~0)。
(b) すべてのチャネルの転送終了後、DMA マスタコントロールレジスタ(DM0MCR)のリセット FIFO ビ
ット(RSFIF)に 1 をセットして FIFO のリセットを実施する。
- シングル転送が 1ch のみの場合
1. シングル転送 1ch のみ
誤動作を防ぐため、(a), (b) いずれかの回避策を実施してください。
2.
2
シングル転送 1ch とバースト転送の組み合わせ
誤動作を防ぐため、回避策 (b) を実施してください。
チャネル B はこの設定のとき、バースト転送となります。チャネル B のソースアドレスとデスティネーシ
ョンアドレスのオフセットが等しくない場合やソース/デスティネーションバースト禁止ビットをセットし
た場合に、シングル転送とバースト転送の組み合わせでデータ転送が行われますが、誤動作はしません。
2-3
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
- シングル転送が 2ch 以上の場合
3. シングル転送のみ(2~4ch)
誤動作を防ぐため、回避策 (a) を実施してください。
4.
シングル転送 2~3ch とバースト転送の組み合わせ
誤動作を防ぐため、回避策 (a) を実施してください。あわせて、バースト転送を行うチャネルはソ
ースアドレス(DM0SARn)とデスティネーションアドレス(DM0SARn)のオフセットを同じにする
か、転送サイズモードビット(DM0CCRn.USEXFSZ)を 1 にセットしてください(FIFO にデータが残
らない複数の DMA チャネルで内蔵 FIFO を共有可能な設定)。
デュアルアドレスバースト転送では、転送サイズモードビットが 0 かつソースアドレスとデステ
ィネーションアドレスのオフセットが等しくない場合、FIFO にデータが残ることがあります。こ
のときに回避策(a)を実施したシングル転送でバスエラーが発生した場合、バスエラーにより FIFO
がリセットされるため、FIFO にバースト転送のデータが残っていた場合そのデータが消えてしま
います。しかし DMAC はデータの消失を検出しないため、シングル転送と同時に動作させるバー
スト転送では、FIFO にデータを残らないように設定する必要があります。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-4
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-003
対象製品名:
TX49/L4 コア、TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
先行ロード命令によるデータサイクルでバスエラーが発生し、後続命令でバスエラー例外よりも優先
度の高い例外が発生すると、バスエラーを検出できない。
【概要】
先行ロード命令によるデータのリードサイクル中にバスエラー例外(DBE)が発生し、後続して実行され
ている命令で、バスエラー例外(DBE)よりも優先度の高い例外が発生すると、後続命令で発生した例外
を優先的に処理し、バスエラー例外(DBE)を検出できなくなります。
【不具合の内容】
TX49/L4 コアはノンブロッキングロード機能を持っており、先行するロード命令に続く命令が、そのロ
ード命令に依存がなければストールせずに続けて実行されます。
先行ロード命令によるデータをリードしているとき、バスエラー例外(DBE)が発生し、後続で実行され
ている命令でバスエラー例外(DBE)よりも優先度の高い例外(連続する命令が同一タイミングで複数の例
外を発生する場合の優先順位、以下の表 2.1参照)が発生すると、バスエラー例外(DBE)よりも後続命令に
よって発生した例外を優先的に処理し、バスエラー例外(DBE)を検出できなくなります。
表 2.1 同一タイミングで発生した場合の優先順位
検出する
PipeStage
優先先順位(高い順)
命令同期 or
非同期
コールドリセット
M
Async
ソフトリセット
M
Async
NMI
M
Async
命令フェッチ
M
Async
M
Sync
データアクセス
M
Sync
バスエラー(IBE)
Ov,Tr,Sys,Bp,RI,CpU,FPE
アドレスエラー(AdEL/AdES)
TLB リフィル(TLBL/TLBS)
データアクセス
M
Sync
TLB 無効(TLBL/TLBS)
データアクセス
M
Sync
TLB 変更(TLBL/TLBS)
データアクセス
M
Sync
バスエラー(DBE)
データアクセス
M
Async
M
Async
Sync
割り込み
アドレスエラー(AdEL)
命令フェッチ
E
TLB リフィル(TLBL)
命令フェッチ
E
Sync
TLB 無効(TLBL)
命令フェッチ
E
Sync
注: 上記表 2.1は 「TX49/H2, H3, H4, W4 コアアーキテクチャ」 p11-2 の表 11-3 例外の優先順位(同一
命令が同一タイミングで複数の例外を発生する場合の優先順位)とは異なる点をご注意ください。
2-5
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
バスエラー例外が発生する条件は各製品ごとに異なり、以下のようになります。
TX4964 では、
1. タイムアウトエラー制御レジスタの CCRTOECR.TOE[0]が “1” (デフォルト) に設定され、G バスタ
イムアウトエラー検出が有効で、さらに以下の状況が発生した場合:
(1) G バスのバスマスタ (TX49/L4 コアまたは DMAC) が、マッピングされていない G バスアドレ
スを読み出しているときにバスタイムアウトが発生。
(2) G バスのバスマスタ (TX49/L4 コアまたは DMAC) が、マッピングされていない G バスアドレ
スに書き込んでいるときにバスタイムアウトが発生し、CCRTOECR.BEOW[0]が “1” に設定さ
れている (デフォルト: “0”)。
なお、ColdReset 例外および SoftReset 例外については、例外発生後の処理で、初期化処理が行われるた
めに問題ありません。また、NMI 例外についても、例外発生後の処理が、上記リセット例外の処理と同
様であれば問題ありません。
【回避策】
1. 上記、不具合内容でバスエラーを使っての TX49/L4 コアへのエラー通知を有効にしていない場合
は問題ありません。
2.
先行するロード命令直後に SYNC 命令を実行することで、ロードデータが来るまで次の命令を実
行しないため、本不具合を回避することができます。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-6
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-004
対象製品名:
TX49/L4 コア、TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
TLB Mapped 領域で、TLB を操作する命令を実行する場合
【概要】
TLB Mapped 領域で TLB を操作する命令を実行した場合、Branch/Jump の後の命令を誤って実行すること
があります。
【仕様の注意点の内容】
TLB の操作を Unmapped 領域で行う場合は、問題ありません。もし、TLB Mapped 領域内で EntryHi/
EntryLo0/ EntryLo1 への mtc0 命令を実行し、同一または次のキャッシュラインにある branch/jump 命令で
branch/jump したときは、飛び先での命令の実行が保証されません。
【制限事項】
TLB 自身を操作する命令(EntryHi/EntryLo0/EntryLo1 への書き込み) は、TLB Mapped 領域ではなく、
Unmapped 領域で実行してください。
Mapped 領域で EntryHi/EntryLo0/EntryLo1 への書き込む必要がある場合は、mtc0 命令に引き続き、以下の
ようなコードを挿入してください。
mtc0
sync
beq
nop
r4,
r2
r0, r0, 1f
# EntryLo0 への書き込み
# Load/Store 終了待ち
# ITLB リフィル
1:
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-7
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-005
対象製品名:
TX49/L4 コア、TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
EJTAG の ICE/デバッガを作成する場合
【概要】
EJTAG の PC Trace で、デバッグモードからユーザモードに戻れなくなる場合があります。
【不具合の内容】
市販の ICE ベンダから販売されている EJTAG ICE を使用する場合は問題ありません。EJTAG ICE を作成
する場合に該当します。
EJTAG を PC Trace モードにして、TDI からデバッグインタラプトを入力してデバッグモードに入った場
合、JtagBrk ビット (JTAG_CONTROL_REGISTER の bit 12) をクリアしてからユーザーモードに戻ろうと
しても、デバッグインタラプトが再発生してしまい、戻れなくなります。
【不具合の発生条件】
PC Trace モードで TDI からデバッグインタラプトを入力し、JtagBrk ビットに 0 を書き込んでからユーザ
ーモードに戻ろうとした場合に発生します。ただし、デバッグインタラプト入力から JtagBrk ビットに 0
を書き込むまでの間に、JtagBrk ビットに 1 を書き込んだ場合は問題ありません。
【回避策】
EJTAG ICE およびデバッガを開発する場合は、TDI からのデバッグインタラプト入力後、まず JtagBrk
ビットに 1 書き込み、その後 0 を書き込んでからユーザーモードに戻ってください。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-8
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-006
対象製品名:
TX49/L4 コア、TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
GREQ/GGNT 信号または GHPGREQ/GHPGGNT 信号による GBUS の ET コンカレンシ開放機能を利
用している製品に、EJTAG ICE を接続して CFC0 命令または CTC0 命令を実行した場合
【概要】
GREQ/GGNT 信号または GHPGREQ/GHPGGNT 信号により、GBUS が外部バスマスタに ET コンカレン
シ開放された状態にあるとき、EJTAG ICE によって CFC0 命令または CTC0 命令が実行されると、不正
な GBSTART 信号のアサートが発生します。
【不具合の内容】
EJTAG ICE による GPR ダンプ機能などでは、TX49 コアのコプロセッサバスサイクルを利用して、GPR
の値を TX49 コア内蔵のデバッグサポートユニットに転送していますが、GREQ/GGNT 信号または
GHPGREQ/GHPGGNT 信号により、GBUS が外部バスマスタへ ET コンカレンシ開放されている間に、
EJTAG ICE によってコプロセッサバスサイクル要求が発行されると、TX49 コアが GBUS のバス権を取
り戻した 1 クロック後に、GRD 信号および GWR 信号のアサートを伴わない不正な GBSTART 信号のア
サートが 1 クロック期間行われます。
本不具合は、
GREQ信号または GHPGREQ信号のデアサートによるバス権の遷移時だけでなく、GHAVEIT
信号のデアサートによるバス権の遷移時も発生します。
本不具合が発生した際、アドレスバス出力およびデータバス出力は、発行中のコプロセッサバスサイク
ルのプロトコルに従った値となります。よって、アドレスバス(GAFM35-GAFM0)には CTC0 命令または
CFC0 命令のコード(0x0_40**_****)が出力され、データバス(GDTM63-GDTM0)には CTC0 命令で指定さ
れた GPR の値が出力されます。
なお、EJTAG ICE により発行したコプロセッサバスサイクルは、TX49 コア内部で閉じているバスサイク
ルであるため、コプロセッサバスサイクルであることを示す GCPRD 信号および GCPWR 信号はアサー
トされません。
2-9
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
【発生条件】
本不具合が発生するのは、以下の条件をすべて満たした場合です。
1.
GREQ/GGNT 信号または GHPGREQ/GHPGGNT 信号を使用した ET コンカレンシ開放機能を利用
している。
2.
EJTAG ICE のファームウエアが、CTC0 命令または CFC0 命令を使用したコプロセッサバスサイク
ルを発行している。
以下の場合、本不具合は発生しません。
1.
バス開放機能を利用しないか、GSREQ/GSGNT 信号または GHPSERQ/GHPSGNT 信号を使用した
ST コンカレンシバス開放機能のみを利用するシステムでは、本不具合は発生しません。
2.
通常、EJTAG ICE が CTC0 命令および CFC0 命令を使用するのは、GPR の値の参照または設定を
行う場合ですが、CP0 内の DESAVE レジスタを介して同様の機能を実現している EJTAG ICE では、
本不具合は発生しません。
以下の場合、本不具合が発生しても影響がありません。
1.
GBUS に接続された外部デバイスが、バスサイクルの開始を認識する条件として、GBSTART 信号
のアサートと同時に GRD 信号または GWR 信号のアサートを参照する設計となっている場合、本
不具合の影響はありません。
2.
GBUS に接続されたすべての外部デバイスが、本不具合発生時に必ず出力されるアドレスバスの
値(0x0_40**_****)以外にマッピングされていれば、本不具合の影響はありません。
外部デバイスの対応による誤動作発生の可能性一覧
外部デバイスの対応
GBSTART
GRD および GWR
GAFM35-GAFM0
-
アドレスマッピング
-
誤動作の可能性
参照している
参照している
参照している
参照していない
デコードしている
0x0_40**_****番地以外
無
参照している
参照していない
デコードしている
0x0_40**_****番地
有
参照している
参照していない
デコードしていない
-
無
有
※ ‘*’ は任意の 16 進数
【回避策】
コプロセッサバスサイクルをユーザーが利用することは禁止されているため、本不具合が発生するのは、
EJTAG ICE が CTC0 命令または CFC0 命令を使用している場合のみです。よって、EJTAG ICE がそれら
の命令を実行する場合、外部バスマスタによる ET コンカレンシのバス開放要求を一時的に停止するこ
とが可能であれば、本不具合は発生しません。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-10
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-007
対象製品名:
TX4964FG-120
限定条件:
CAN モジュールにおいて、保留中の送信要求をキャンセルするためのアボート要求の処理結果を示す
フラグが誤ってセットされる場合がある。これによって、割り込みの生成も影響を受ける。
【概要】
CAN モジュールにおいて、保留中の送信要求をキャンセルするためのアボート要求の処理結果を示すフ
ラグが誤ってセットされる場合がある。これによって、割り込みの生成も影響を受ける。
【不具合の内容】
送信要求から CAN バスアクセス開始までの所要時間は、一般的に予測不可能です。そのため、アボート
要求が成功する場合と、間に合わずに失敗する場合があります。
メッセージが既に CAN バス上に送り出されている場合、ISO11898 の仕様により、ストップさせること
は認められていません。
この場合の正しい動作は、TA ビットを 1 にセットし、AA ビットは 0 のままであることです。
アボートが成功した場合、これらのフラグは全てのメールボックスの状態を正しく示します。メッセー
ジが既に送り出されており、アボートが失敗した場合、メールボックス 0~13 に対するフラグは誤った
状態を示しています。これらのメールボックスに対応するフラグの TA ビットは 1 にセットされず、AA
ビットは 1 にセットされます。
割り込み処理は、フラグの状態に直接依存します。すなわち、割り込みも誤った状態を表しています。
メッセージがバス上にあるにもかかわらず、TRR ビットをセットした直後に割り込みが発生してしまい
ます。
アボートが失敗した場合に誤ったフラグが読み出されるということは、CPU はメッセージがアボートさ
れたと認識するが、実際には送信されているということです。
アボートに失敗したとき、プログラムが新しいデータをメールボックスに書き込むと、この新しいデー
タは、アボートしようとして失敗したメッセージの後に正しく送信されます。キャンセルできたと誤っ
て認識されている前のメッセージも正しく送信完了します。
システム的には、特別な問題は発生しません。
メールボックス 14 については、アボート機能に関わるフラグは正しく動作します。
以下の場合を区別する必要があります。
1.メッセージが CAN バス上に送り出される前に、アボート要求が発生した。
2.アボート要求が発生したが、メッセージは既に CAN バス上にあり、送信は完了する。
3.アボート要求が発生したときには、メッセージは既に CAN バス上にあるが、アービトレーション
に負けた。
4.アボート要求が発生したが、送信は妨げられ、エラーフレームが CAN バス上にある。
1、3および4の場合は正しく動作します。2の場合、メールボックス 0~13 に対するフラグが誤った
状態を示します。
【回避策】
アボート処理が重要なアプリケーションの場合、メールボックス 14 を使用してください。このメールボ
ックスに対するフラグは正しく動作します。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-11
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-008
対象製品名:
TX4964FG-120
限定条件:
GDC のドットクロックの生成に、GDC PLL または外部ドットクロック信号を使用した場合
【概要】
GDC PLL または外部ドットクロック信号を使用した場合、GDC の表示出力に不具合が生じることがあ
ります。
【不具合の内容】
ドットクロックの生成に、GDC PLL または GDCCLKIN 端子から入力した外部ドットクロック(extclk)
信号を使用した場合、特定のドットクロック周波数で、表示出力に不具合が生じることがあります。こ
のとき、表示出力の不具合は次の VSYNC 信号まで、あるいはいずれかの GDC レジスタを書き換えるま
で継続します。
【制限事項】
GDC PLL は使用できません。
GDCCLKIN 端子から入力する外部ドットクロックは使用できません。
【回避策】
ドットクロックをシステム PLL から直接生成します。そのためには、チップコンフィグレーションレジ
スタ(CCR)の GDC PLL バイパス機能を利用します。
CCRCRCR.GBYPEN = 1
このとき、ドットクロック周波数は次の式によって与えられます。
dotclock =
480 MHz
.
DCP1
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-12
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-009
対象製品名:
TX4964FG-120, TX4966XBG-280
限定条件:
SIO(UART)で、FIFO コントロールレジスタ(SIFCR)のソフトウエアリセットビット(SWRST)を使用し
て、ソフトウエアリセットを実行した場合
【概要】
SIO(UART)は、FIFO コントロールレジスタ(SIFCR)のソフトウエアリセットビット(SWRST:bit15)を 1’b1
にすることで、SIO(UART)全体のソフトウエアリセットが可能ですが、ソフトウエアリセットの完了前
に SIO(UART)内の任意のレジスタ(*1)にアクセスすると、バスサイクルがハングアップし、バスエラー
となります。
(*1)SWRST ビットの状態をポーリングした場合も本不具合の影響を受けます。
【不具合の内容】
以下の条件を満たす場合、本不具合が発生する可能性があります。
FIFO コントロールレジスタ(SIFCR)のソフトウエアリセット(SWRST)を 1’b1 セットし、ソフトウエアリ
セットを実行した場合
本不具合が発生した場合、バスサイクルがハングアップし、バスエラーとなります。
ソフトウエアリセット中
開始
終了
SIO(UART)へアクセスするとバスエラーが発生
SIO(UART)へのアクセス可能
時間
【回避策】
ソフトウエアリセット及びソフトウエアリセット後の SIO(UART)へのアクセスは以下のような手順で実
施してください。
1) [SIFCR].SWRST に 1’b1 をライトする
2) UART にアクセスする場合は、1)の後、6 サイクル以上経過してからアクセスする
[参考]
ソフトウエアリセット設定後、6 サイクル以上の間隔を空ければどのような方法でも本不具合は回避可
能です。間隔を空けるには、UART 以外の任意のレジスタやメモリへアクセスするといった方法があり
ます。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-13
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-010
対象製品名:
TX4964FG-120、TX4966XBG-280
限定条件:
ESIE をスレーブモードで使用し、空の送信バッファにデータが書き込まれた場合
【概要】
ESEI をスレーブモードで使用する場合、毀損したデータが外部のマスタに送信されることがあります。
【不具合の内容】
ESEI がスレーブモードで送信バッファが空の時、データを ESEI の SEDER レジスタまたは SEDR レジス
タに書き込むのと同時に外部マスタにより SSI 端子が有効化されると、1 ビットの誤りを含んだデータ
が外部マスタに送信されることがあります。この場合、送信しようとするデータに関わらず、最初に送
信されるビットが論理 1 になります。このビットが LSB か MSB かは、SECR0 レジスタの SBOS ビット
の設定によります。
【発生条件】
本不具合が発生するのは、以下の条件をすべて満たした場合です。
1.
ESEI をスレーブモードで使用している。
2.
ESEI の送信バッファが空である。
3.
外部マスタがスレーブ選択入力信号 (SSI)を有効化した。
2.
SSI が有効化されてから 3 systemclock 以内にデータが ESEI の SEDR レジスタまたは SEDER レジ
スタに書き込まれた。
【回避策】
送信バッファが空のとき、送信データの前にアイドルデータ(バッファが空のときに送信されるデータ
と同一、例えばデータが 8 ビット長の場合 0xFF)を先行させる必要があります。
ソフトウエアは、先行するアイドルデータの送信が完了する前に、最初の送信データを SEDR レジスタ
または SEDER レジスタに書き込まなければなりません。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-14
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-011
対象製品名:
TX4966XBG-280
限定条件:
2つの APIX モジュールを両方とも使用しない場合
【概要】
両方の APIX RXTX を使用しない場合、パワーダウンしなければなりません。
【不具合の内容】
両方の APIX RXTX を使用しない場合は、ユーザがマニュアルでパワーダウンしなければなりません。
【回避策】
APIX をパワーダウンするためには、以下の手順を実行します。
1.
クロック、リセットコンフィグレーションコントロールレジスタ B (CCRBCR)(APIX1 はビット
44 の A1SMEN、APIX0 はビット 36 の A0SMEN)によって APIX クロックをイネーブルにする。
2.
以下の手順を両方の APIX RXTX モジュールに対して実行します。
3.
•
APIX RXTX エンベデッドコンフィグレーションレジスタの RXCONFIG と TXCONFIG(ビッ
ト 9 および 8)を共に 1、MODE(ビット 1 および 0)を 0’b10 に設定する。
•
APIX TX エンベデッドコンフィグレーションレジスタ 1 の cfg_pwrDown、cfg_pwrDownPreEmp、
cfg_pwrDownNom、cfg_pwrDownUp(ビット 4 から 7)を全て 1 にセットする。
•
APIX RXTX エンベデッドコンフィグレーションレジスタの RXCONFIG と TXCONFIG を共に
0 にクリアする。
クロック、リセットコンフィグレーションコントロールレジスタ B (CCRBCR)(APIX1 はビット
44 の A1SMEN、APIX0 はビット 36 の A0SMEN)によって APIX クロックをディスエーブルする。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-15
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-012
対象製品名:
TX4966XBG-280
限定条件:
グラフィックアクセラレータが外部バスコントローラ経由でデータアクセスする場合
【概要】
外部バスコントローラが 8 または 16 ページモードに設定されている場合、2D グラフィックアクセラレ
ータ(GA)が外部バスコントローラ(EBUSC)に接続されたメモリに直接アクセスすると正しく動作
しません。ページ内を指すアドレスがページ境界で正しく更新されないため、誤まったデータが読み書
きされます。
【回避策】
• 8 ページモード(EBCCRnL.PM=0x2)に設定されている場合、GA によるバーストアクセスは 128 ビ
ット境界にアライメントされていなければなりません。
• 16 ページモード(EBCCRnL.PM=0x3)に設定されている場合、GA によるバーストアクセスは 256
ビット境界にアライメントされていなければなりません。
ブリットエンジン
ブリットエンジンが EBUSC に接続されたメモリ上にあるソースイメージまたはデスティネーションイ
メージをアクセスする場合、イメージデータは下記のようにアライメントされていなければなりません。
イメージデータ開始アドレス(RLE イメー
ジ、非 RLE イメージ)
非 RLE イメージの各ラインの開始アドレス
(クリッピングオプション使用時を含む)
非 RLE イメージのメモリ幅(カラーフォーマ
ットに依存、例:8n はメモリ幅が 8 ピクセル
の倍数でなければならないことを意味しま
す)
8 ページモード
128 ビットアライメント
0x0, 0x10, 0x20, …
128 ビットアライメント
0x0, 0x10, 0x20, …
8 ビット CLUT:
16n
16 ビット RGB:
8n
32 ビット RGBA: 4n
16 ページモード
256 ビットアライメント
0x0, 0x20, 0x40, …
256 ビットアライメント
0x0, 0x20, 0x40, …
8 ビット CLUT:
32n
16 ビット RGB:
16n
32 ビット RGBA: 8n
クリッピングウィンドウオプションを使用する場合は特別な注意が必要です。クリッピングの設定によ
りソースイメージのラインの開始アドレスが変化します。それぞれのラインの開始アドレスは適切にア
ライメントされる必要があります。
RLE エンコードされたソースイメージは RLE データストリームとして読み込まれるため、メモリ幅とク
リッピングに関する制約は適用されません。この場合、GA のソースアドレスレジスタ(GPR9)に設定
されるアドレスのみ正しくアライメントされていれば問題ありません。
2-16
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
変換エンジン
変換エンジンが EBUSC に接続されたメモリ上にあるデスティネーションイメージと LUT をアクセスす
る場合、データは下記のようにアライメントされていなければなりません。
イメージデータ開始アドレス
各ラインの開始アドレス
イメージのメモリ幅(デスティネーションの
カラーフォーマットに依存、例:8n はメモリ
幅が 8 ピクセルの倍数でなければならないこ
とを意味します)
LUT 開始アドレス
LUT 幅(例:8n は LUT 幅が 8 エントリの倍
数でなければならないことを意味します)
8 ページモード
128 ビットアライメント
0x0, 0x10, 0x20, …
128 ビットアライメント
0x0, 0x10, 0x20, …
16 ビット RGB:
8n
32 ビット RGBA: 4n
16 ページモード
256 ビットアライメント
0x0, 0x20, 0x40, …
256 ビットアライメント
0x0, 0x20, 0x40, …
16 ビット RGB:
16n
32 ビット RGBA: 8n
128 ビットアライメント
0x0, 0x10, 0x20, …
4n
256 ビットアライメント
0x0, 0x20, 0x40, …
8n
ソースイメージが EBUSC に接続されたメモリ上にある場合でも、ソースアドレスとメモリ幅に関して
制約はありません。これは変換エンジンがソースイメージにアクセスするとき、自動的に 256 ビットに
アライメントされるためです。
回転エンジン
ソースイメージが EBUSC に接続されたメモリ上にある場合でも、ソースアドレスとメモリ幅に関して
制約はありません。これは回転エンジンがソースイメージにアクセスするとき、自動的に 256 ビットに
アライメントされるためです。
回転エンジンのデスティネーションを EBUSC に接続されたメモリ上に設定することはできません。
コマンドスケジューラ
EBUSC に接続されたメモリ上にあるコマンドリストを GA が直接実行する場合、データは下記のように
アライメントされていなければなりません。
コマンドリスト開始アドレス
コマンドの配置(LGPR コマンドを除く)
8 ページモード
128 ビットアライメント
0x0, 0x10, 0x20, …
0x8, 0x18, 0x28, …
16 ページモード
256 ビットアライメント
0x0, 0x20, 0x40, …
0x18, 0x38, 0x58, …
汎用レジスタロードコマンド(LGPR)以外の全てのコマンドは上記のようにアライメントされていなけ
ればなりません。NOP コマンド(0x0000_0000_0000_0000)を適宜挿入することで容易にアライメント
することができます。
LGPR
LGPR
LGPR
LGPR
Command (Bit, Rot, Tran, …)
…
0x00
0x08
0x10
0x18
0x20
LGPR
LGPR
LGPR
LGPR
NOP
Command (Bit, Rot, Tran, …)
…
NG
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-17
0x00
0x08
0x10
0x18
0x20
0x28
OK
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
発行番号: ERT-TX49L4-013
対象製品名:
TX4966XBG-280
限定条件:
SIO の CTS を使用して HW フロー制御を行う場合
【概要】
SIO の CTS 機能を使用して HW フロー制御を行う場合、以下の 2 つの状態で、不要なデータが送信され
ることがあります。
・次に送信するデータが送信 FIFO にある状態であり、STOP ビット送信中に CTS がアサート
された場合
・送信 FIFO へデータセット後、CTS がアサートされた場合
【回避策】
CTS 機能を使用しないで下さい。
【改修】
対象製品の修正予定はありません。
2-18
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
付録 A
変更履歴
発行年月日
変更履歴
Revision
2007 年 5 月 15 日
Rev. 1.0
新規作成
2008 年 6 月 19 日
Rev. 1.1
ERT-TX49L4-007 を追加
2009 年 6 月 10 日
Rev. 1.2
ERT-TX49L4-008 を追加、対象製品に TX4966XBG-280 を追加
2011 年 1 月 25 日
Rev. 1.3
ERT-TX49L4-009、ERT-TX49L4-010、ERT-TX49L4-011、ERT-TX49L4-012、
ERT-TX49L4-013 を追加
第 1 章 1.3、1.4 の製品名の誤記訂正
A-1
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項
A-2
TX49/L4 コア搭載製品使用上の注意事項 Rev. 1.3
発行年月日
2011年1月
発
株式会社東芝 セミコンダクター社
行
発行協力
東芝ドキュメンツ株式会社
編
ロジック LSI 応用技術部
旧版: BFJ0027C
集
2011.1
BFJ0027D
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