...

ドイ ツ ミュンヘン放射線研究所

by user

on
Category: Documents
21

views

Report

Comments

Transcript

ドイ ツ ミュンヘン放射線研究所
自主研報告書
0600−15−3113 岡本 裕介
1、
所属研究室
放射線遺伝学教室
2、
研修場所
GSF(ドイツのミュンヘン放射線生物学研究所)
3、
研修期間
2006年8月15日
9月9日
4、
活動内容
当初の予定では海外にいくつもりは全くなく、武田先生に紹介していただくまでは考えも
していなかったので、準備不足(特に英語)は否めなかったです。でもドイツに行く前に、
武田先生の研究室である程度手技を習っていたし、ドイツでも担当の先生に丁寧に教えて
いただいたので、実験をする面ではそれほど困ることはなかったです。といっても一ヶ月
という短い期間でやれることは限られており、日本の研究室でもできることしかやらせて
もらえなかったのは少し心残りでした。基本的には9時から17時までという感じだった
のですが、最初のほうは生活や実験の手技になれるためという先生の配慮で15時頃には
帰らせていただけました。実験の内容は PCR、mini prep、maxi prep など基本的なものでし
たが、長期間行かれる方はもっと色々やらせてもらえるかもしれません。また、週一回あ
るセミナーは英語で激しい議論の飛び交うエキサイティングなもので、僕自身も発表させ
ていただき日本ではできない貴重な経験をさせていただきました。
5、
安全性
ミュンヘンは治安もよく、危険な目にあうことはなかったのですが、前に来た学生は財布
をスラれたから気をつけなさいと向こうの先生に言われたので、注意するに越したことは
ないと思います。あと深夜に地下鉄に乗ったときに黒人が一緒にドイツに来ていた三回生
の女の子に絡んできて走って逃げるというようなこともあったので、深夜はあまり出歩か
ないほうがいいと思います。当たり前ですが⋯。
6、
観光
ミュンヘン市内は中心部の Marienplatz 付近に教会や市庁舎などがあり、少し歩けば英国庭
園、ドイツ博物館など見るべきところはいくらでもあった気がします。郊外にはナチスの
強制収容所(無料)、Arientz stadium(2006 年のドイツワールドカップ開幕戦があったとこ
ろ)
、オリンピック記念公園など退屈することはないと思います。更に、Augsburg には ICE(特
急)で三十分、RB(急行)でも四十五分で、ノイシュバンシュタイン城で有名な Fussen には ICE
で二時間、オーストリアの Saltzburg には RB で二時間で行けるので、観光するには非常に
いいロケーションだと思います。
7、
交通
ドイツでは電車に乗る場合、まず改札がなく、ホームに降りる階段の手前にある刻印機で、
切符にスタンプを押さなければいけません。切符を買う時もまず自分の買いたい切符のボ
タンを押してからお金を入れなければいけません。観光に行く場合、バイエルン州なら特
急(ICE、IC、EC など)以外乗り放題のバイエルンカード(20ユーロくらい?)や、予め
日本でユーレイルパス、ジャーマンレイルパスなど買っていってもいいと思います。ゲス
トハウスから研究所まではバスで通っていたのですが、バスの料金も、回数券を買うか直
接運転手さんから買うかいずれかで、回数券は駅にしか売っておらず、駅に買いにいって
いました。しかもこの回数券というのがやっかいで、ミュンヘン市内は MVV とかいう JR み
たいな会社が台頭していて、そこが決めたゾーンが駅やバス停などに示されており、1ゾ
ーン乗ると回数券を二つ分、これもまたバスの中にある刻印機で押すことになっているら
しいのですが、ゲストハウスから研究所までは1ゾーンぶんなのか2ゾーンぶんなのか微
妙なところで、僕は1ゾーンぶんしか押してなかったのですが本当にそれでよかったのか
疑問が残るところです。しかも短い距離にもかかわらず、バスを乗り継がなければならず、
その乗り継ぎも時間的に微妙で、もっと考えろよ!と突っ込みたくなるほどバスを待たな
ければならないことがしばしばありました。更に片道、回数券二回分(2.1ユーロ=約
315円)と割高なので、長い期間行かれる方は自転車を買うことをお薦めします。ちな
みに自転車だと三十分くらいでいけるみたいです。あとタクシーは、大きな駅(Hbf=中央
駅)にしかとまっておらず、みちで手を上げて拾えるなんてことはないので、どうしても
必要ならタクシー会社に電話して呼ばなければいけないのですが、英語が通じるかはわか
りません。
8、
渡航費、生活費、物価
飛行機代は中国国際航空(AIR CHINA)でいったので、空港使用税込みで十三万円くらいで
行けました。途中北京で乗り換えだったのですが、行きも帰りも出発時刻が一時間くらい
遅れで少々イライラしましたが、何といっても安いので、細かいことを気にしなければお
薦めです。生活費は、ドイツは物価が高く、例えばマクドは日本では百円で買えるものが、
1ユーロ(約150円)だったり、食料品、日用品以外は消費税15%と割高になっていま
す。でもヨーグルト、プリンはなぜかしら安く、しかもなかなかおいしかったです。あと
は当然ビールも安かったです。ミネラルウォーターは、ドイツではデポジット制度という
のをとっているらしく、ペットボトル代込みの値段で売られており、ペットボトルをスー
パーに返すとペットボトル代が返ってくるという仕組みになっています。ちなみに500
mlのミネラルウォーターで49セント、ペットボトル代が25セントになっていました。
9、
気候
ドイツでも北のほう(Hamburg など)は海洋性の気候で穏やからしいのですが、Munchen
は内陸部に位置しており、雨はあまり降らないか、降ってもぱらぱらくらいですが、朝夕
と日中の気温の差が激しく、しかも雨が降った次の日は気温がぐんとさがり、真夏なのに
風邪をひきそうなくらい寒い日もありました。
10、感想
ラボのボスのホームパーティーに招待してもらったり、ルームメイトのイタリア人にパス
タの作り方を教えてもらったりと、皆親切な人ばかりでとても楽しかったのですが、やは
り何よりも自分の英語力の未熟さを思い知らされました。頭の中で一回英作してからでな
いと話せない程度の英語力でスムーズに会話ができるわけもなく、相手の言ってることを
必死で聞き取り、其れにあいづちを打つのが精一杯でした。ドイツでは若い人は皆英語が
しゃべれるそうなので、観光地に行ってもドイツ語を話さないといけないということはな
かったのですが、ふと気付くと自分は英語もそれほど話せないではないかと実感させられ
ました。将来、どういう道にすすんだとしても英語は重要になってくると思うし、そうい
う意味で、自分の未熟さを実感できただけでも今回ドイツにきた甲斐があったと思いまし
た。
最後に、お世話になった荒川先生、秘書の Sonia さん、武田先生ありがとうございました。
Fly UP