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うるるん滞在記in Italy / 藤尾 信吾

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うるるん滞在記in Italy / 藤尾 信吾
ICE ウルルン滞在記
in Italy
(2012.5.4~2012.5.10)
フィレンツェで開催される International Congress of Endocrinology(ICE) 2012 に参加す
るため、イタリアを訪問しました。参加者は有田教授、羽生先生、私の 3 名です。
この旅の目的はもう一つ、2013 年に鹿児島で開催予定の、間脳下垂体腫瘍学会に来て下さ
る Frank 先生との打ち合わせです。そのため、まずはイタリア中部の町、ボローニャを訪
問しました。
羽田空港を出発し、フランス、シャルル・ド・ゴール空港に到着、飛行機を乗り換え、ボ
ローニャに到着しました。
ここでトラブルが発生。海外旅行には欠かせないガイドブック「地球の歩き方」を、な
んとボローニャ行きの飛行機の中に置き忘れてしまったのでした!しかも、僕だけではな
く、有田先生まで!(有田先生はパリ行きの飛行機の中に)
。そのため、この旅のリーダー
は、唯一ガイドブックを持つ羽生先生と決まりました。
Bellaria Hospital
ボローニャは、ヨーロッパ最古の大学がある中世以来の学芸都市です。比較的小さな街
で、空港から市街地まではタクシーで 15 分程度の距離でした。Bellaria Hospital に到着
後、Frank 先生に院内を案内して頂きました。もともとは刑務所だったとのことですが、
緑に囲まれた、歴史ある建物でした。
脳神経外科病棟の小児用ルーム
南欧の太陽が照りつける。
病院のすぐ隣にある素敵なレストレランで昼食をとりながら学会の打ち合わせを行いま
した。Frank 先生も、喜んで鹿児島まで来て下さるとのことでした。
レストラン RelaisBellaria にて
羽生先生の隣にいる美男子も脳外科医です。(ボクのことではありません。)
そして、ボローニャからユーロスターでフィレンツェへ
ボローニャ駅で列車を待つ羽生先生
フィレンツェ到着後、早速学会会場へ。今回、3 人で 6 演題を発表しました。
ICE 会場
ハイヒールを履いた羽生先生との身長差が目立つ。
有田先生の御発表
私の発表
学会の合間にフィレンツェ観光。フィレンツェのシンボル Duomo には圧倒的な存在感
がありました。
フィレンツェの象徴「Duomo」
ポンテ・ヴェッキオ
アルノ川に架かるヴェッキオ橋から、絶景で有名なミケランジェロ広場まで、まっすぐ
行けばすぐなのですが、寄り道の大好きな有田先生の指示により、だいぶ大回りをするこ
とになりました。危うく迷子になる寸前で引き換えし、大事には至りませんでしたが・・・
雨に濡れた急坂で羽生先生が転倒するという事件が発生しました。
イタリアの小路
羽生先生が転倒した急坂
歩き続けて約 2 時間、ようやくミケランジェロ広場に到着しました。
ミケランチェロ広場から眺めるクーポラ
羽生先生
有田先生
時折小雨の降る中、ひたすら歩き続けて、再び市内中心部へ。Duomo の隣にあるジョッ
トの鐘楼に登ることになりました。高さ 84m、途中、何度かくじけそうになりながらも、
なんとか登り切りました。
この右の塔に登る。
ジョットの鐘楼から眺めるクーポラ
翌日、水の都ヴェネチアへ。
イタリア誇るユーロスターの旅
晴れ男藤尾のおかげで今日は晴天
ユーロスターはイタリアが誇る高速鉄道で、遅延が有名なイタリアにしては比較的正確
に運行されていました。2 等は予約が取れず、豪華な 1 等での小旅行でした。
豪華 1 等列車
リベルタ橋を渡り、ヴェネチアへ
ヴェネチアに到着。
サンタ・ルチア駅に到着
水上バスで移動
水上バスから眺める景色に感動!
まさに水の都!
水路だけでどこにも道路が見当たらない!
サン・マルコ広場の鐘楼が見えてくる。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
ついにヴェネチアに上陸
サン・マルコ広場
リアルト橋からの眺め
ヴェネチアの小路はまるで迷路
メインストリートがこの狭さ!
ヴェネチアといったらゴンドラ。すぐにでも乗りたかったのですが、まずはリーダーお
勧めのレストランまで我慢。
水路を抜けるゴンドラ
なんとか食事にありつけ、ご満悦のリーダー
次こそはゴンドラ!と思っていたのですが、また、リーダーの要望でジェラートを食べ
ることに。
ジェラート屋さん
満足していただけた様子
そして、ようやく念願のゴンドラへ。
僕らを乗せてくれたゴンドラのおじさん
有田先生に撮影して頂いたショット
どこかで見たポーズ?
この旅一番のショット
このゴンドラ、昔は人々の足だったそうですが、今は観光用として残っています。
カナル・グランデへ
リアルト橋を通過
なんと水路には標識がある!
この狭い中を離合する。さすがプロ!
ヴェネチアには 150 もの運河が巡り、400 もの橋が街を結んでいます。車の乗り入れが
禁止されているので、移動手段は船か徒歩だけなのですが、街は意外に狭く、徒歩だけで
も十分に散策が可能です。観光地から一歩裏道に入り、ヴェネチアの普段の姿を垣間見る
こともできました。
水路の上には洗濯物が多数!
このような小さな運河が無数にあります。
メインの水路「カナル・グランデ」
まるで映画のワンシーン(モデルは羽生先生)
翌日、有田教授は帰国され、残された我々2 人は、城壁に囲まれた中世の街「ルッカ」に
出かけました。ルッカまでは、普通列車で 1 時間ほどなのですが、特に理由もなく、到着
は 1 時間も遅れました。
城壁に囲まれた街
円形の商店街
作曲家ジャコモ・プッチーニの生誕地としても有名な街です。
午後には学会会場に戻らないといけないため、滞在時間はわずか 1 時間でしたが、イタ
リア地方都市の雰囲気を味わうことができました。帰りの列車も、案の定、1 時間遅れでし
た。
ギリギリで、ポスター発表の時間に間に合いました。無事に学会を終え、ほっと一息。
無事、学会を終え、ほっ・・・
イタリアは、すべてのご飯がおいしい!海外で食事に満足したのはイタリアが初めてで
す。しかし、あまりに洋食ばかりだったので、イタリア最後の夕食は、ホテル近くにあっ
た中華料理屋で購入したチャーハンとお寿司になりました。
フィレンツェ最後の夜は、中華と日本食で・・・
イタリア最終日、羽生先生はパリを経由して帰国されるとのことで、一足先に出発しま
した。
パリに向かう羽生先生
残された私は、一人さみしくミラノに向かいました。ミラノからドイツを経由して帰国
します。ミラノでは、出発まで数時間余裕があったので、少しだけ観光ができました。
ミラノの象徴 Duomo
150 本もの尖塔
ミラノの象徴 Duomo は 500 年もの歳月をかけて完成したそうです。エレベーターで屋上
に登ることができ、近代的なミラノの街を一望できます。
Duomo の屋上
屋上からの眺め
Duomo の近くには、アーチ型の優美なガラス天井を備えたアーケード「ヴィットリオ・
エマヌエーレ 2 世のガッレリア」があります。このアーケードの中心部には、牛のモザイ
ク画があり、この上をかかとで 1 回転すると幸せになれるという伝説があります。
伝説のモザイク画
勢いよくかかとで回転し、今後の幸福を祈りながら帰国の途につきました。
今回は、会場がフィレンツェという世界的な観光地であったということと、連休中の比
較的余裕のあるスケジュールであったことで、学会+αで満喫することができました。内分
泌の学会は、我々脳神経外科医とは異なる視点からの発表も多く、数多くの知見を得るこ
とができました。
このような機会をいただき、心より感謝いたします。
文責 藤尾信吾
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