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福山市立内浦小学校
福山市立内浦小学校 「自分がすき 学校がすき 地域がすき」 本校は,瀬戸内海のほぼ中央,広島県の東南部沼隈半島の沖約 500m に浮かぶ田島にありま す。町内の一部は瀬戸内海国立公園,広島県自然環境保全地域,広島自然海浜保全地域に指定 され,青い海と美しい緑の豊かな自然に恵まれた地域です。四面を海に囲まれた田島では,古 くから人々は,海の恵みに感謝し,海を拓くことによって生業を営んできました。海を守るこ とはくらしを守ることになります。内浦小学校では,その先人たちの過去の歴史に学び,現在 の内浦の海を知り,未来の豊かな海へとつなげる教育活動を長年行ってきました。 本校の環境教育のねらいは,人間と環境との関わりについて正しい認識に立ち,自らが責任 ある行動を実践するために,環境問題についても一人一人が自らの課題として捉え,各学年の 教科内容に応じて地域のくらしを見つめ,自然や環境を大切にする心を養い,身近な生活の中 でこの美しい地球環境を守るための意識向上に努めさせることにあります。環境教育の推進に あたっては,地域・保護者からの全面的なご支援はもとより,漁協組合・福山市行政からもご 支援いただき,この校区の特性を活かした体験活動を取り入れた教育を行っています。また, 昨年度からは福山全市において小・中一貫教育を推進することとなり,内海中学校区でのめざ す子ども像を「内海を愛し,自ら考え,自ら行動できる子」,本校のめざす子ども像を「自分が すき・学校がすき・地域がすき」とし,小・中一貫教育と小・小合同での環境教育にも取り組 んでいるところです。 進 日 波 め 本 に よ 背 負 け 内 負 な 浦 って い 小 学 立 岩 校 つ の の で よ す に 三 、 風 に 負 け な い 松 の よ に 輝 と ゆ け も う に べ の 内 わ 浦 れ 海 小 ら の 学 の 美 校 心 し で さ す 二 、 夜 明 け の 海 の 清 ら か さ 栄 わ 波 え れ に よ ら 育 は っ て 内 伸 浦 す 小 び く 学 て ゆ す 校 く く の と で す 一 、 よ せ て は か え す 瀬 戸 の 波 作 詞 松 田 芳 昭 内 浦 小 学 校 校 歌 ◇海と共に生きてきた先人たちに学ぶ <うしお祭> 本校では,地域の歴史や現状を調べその学習を通して体験し,地域の文化祭「うしお祭」 においては,この田島地域のことについてまとめ,劇などにして35年間発表してきました。 この学習を通して,地域のことを知り,生まれ育ったふるさとを誇りに思う児童が育って きました。現在では本校の卒業生が,この内浦を牽引するリーダーとして,地域行事や学校 行事などでは,先頭に立って積極的な活動を行っています。 <うしお祭 発表テーマ> ~抜粋~ 「漁業をたずねて」 「沖新涯の干拓」 「学校は海だった」 「わたしたちの内海大橋」 「海に生き る~漁業方法の変遷~」 「きれいな町をみんなで」 「海とともに~漁業を守るためにしているこ と~」 「ふるさとに生きる」 「田島の未来地図を作ろう」 「21世紀へはばたこう~マニラ漁~」 「「大好きな内浦~いつまでもこの海を~」「「内海町いつまでも~海のごみ拾い・リサイクル 工作~」 「栄丸で学んだこと~発見!養殖の秘密~」 「箱崎大漁節~先人たちの心を受け継いで ~」 「ぼく・わたしたちの提言【ふるさと田島】~共に歩む未来に向かって~」 「海に生きる~ 西海捕鯨~」「海を拓け~南氷洋捕鯨~」など 海を拓け~南氷洋捕鯨 ~ 先人たちの心を受け継ぐ~箱崎大漁節~ CM作成 田島水仙ものがたり 地域の方々によって 再生された「やぶ椿と 水仙の里」をもっと 盛り上げようと子ども たちが,CMやキャラ クターを考えました。 イメージキャラクター 「水 ちゃん」 故郷への想いを歌に 海からのおくりもの(海の生き物たちのくらし) 海中の様子を再現し, みんなで「田島の海の未 来を考えよう!」と地域 に呼びかける劇をしま した。 うしお祭に向けて「総合的な学習の時間」を活用して子どもたちが調べ学習を行います。 漁業を守るために漁業方法を考え,のり養殖を始めたことを調べました。 顕微鏡で種の様子を観察 ◇海の環境保全活動1 地 域 の方 と協 働 しての海 の清 掃 活 動 内浦の海には,多くのごみが漂着してきます。内浦小学校の,そばの入り川から湾にかけ ても多くのごみが流れ着き,子どもたちは毎日のように目にします。 「先生,きたないねぇ。 うちのお父さんの漁業にもひびくよ。」というような児童の声が聞かれます。潮の関係もあ り,学期に1度の計画で海の清掃活動を地域と一緒に行っています。でも何日かするとまた 潮の流れと共に流れてくる多くのごみ。取っても,取ってもきりがありませんが,それでも 取った分だけは「ごみが減ったんだ,海をきれいにしているんだ」という思いで続けていま す。本校の卒業生たちも同じような思いをしたのでしょう。本校と地域が協働して行う, 海の清掃活動は,1991年(平成3年)から継続しています。 ◇海の環境保全活動2 海 の生 物 観 察 と漂 着 ごみ 内浦湾では,昔は子どもが海に入って素手でたこやなまこ・えびなどを捕まえたり,網で魚 を捕ったりすることができていたそうです。しかし,家庭排水や農業排水などが海に流され, 藻場がなくなり始めました。さらに内浦湾の外から流れ入る波は,まず湾の東側に強い波が打 ち寄せ,海岸に溜まっているごみなどをさらいます。ですから,東側の海は砂浜が続き,きれ いな海にしか生息できないと言われる「ハクセンシオマネキ」など,多くの磯の生き物が生息 しています。次にその波は反対の西側へと行き,その頃には波の力も弱くなって,流されてき たごみや汚れを他へ運ぶことができず,ヘドロとごみが溜まることになります。それがちょう ど内浦小学校の前の海になります。本校では,漁協や地域の方にもご協力いただき,海の生物 観察と漂着ごみの定期的な清掃活動を長年に渡り,継続的な取り組みとして行っています。 <ハクセンシオマネキ> 干潟の砂のところで見られます。シオマネキとよく似ていますが、 オスの大きなハサミが白くて表面にツブツブがないことで、簡単 に見分けられます。また甲の形が横長の長方形である点も、シオ マネキとは異なります。シオマネキほど大きくなりません。 本校は,四面を海に囲まれ漁業が盛んな町です。私たちの生活に直結している「内浦」の海 をもっと知り,いつまでも漁業で栄えることができるように,箱崎漁協の協力で海の生物観察 や養殖されている魚貝を提供していただき,校内でも観察を行いました。 オオヘビガイ ムラサキウニ カ メ ノ テ コウダカアオガイ 猛毒を持つ魚「ゴンズイ」を発見! 「ゴンズイ」については,新聞にも 取り上げられ報道されました。 暖海性の浅い海に生息し,群れを成して 遊泳する猛毒を持つ魚「ゴンズイ」が,この 内海沖でも確認されました。刺されると激し く痛み,赤く腫れ,重症の場合は患部が腐食 することもある大変危険な毒を持つ魚です。 今まで内浦湾では,ほとんど確認されてい ませんでしたが,地球温暖化で海水温の上昇 に伴い,分布地域が拡大しているのではない かと考えられます。児童は,海の環境保全 だけではなく,海の危険性や漁業への影響に ついても,生物観察や稚魚,稚貝の放流活動 を通じて学んでいます。 潮の干満により学校前の海には,木材・発泡スチロール,空き缶,ペットボトル,プラスチ ック系・ビニール系の漂着ごみが流れ着きます。この状況では,磯の生き物にも影響すること から,定期的に地域の方と一緒に海の清掃活動を行い,尐しでも生物が生息しやすい環境整備 に努めています。 ス ナ ガ 二 学校前の漂着ごみ ミ ミ ズ ハ ゼ イボニシの産 卵 内浦の海を覗くと,たくさんの磯の生き物が観察できます。 いつまでも磯の生き物が住み続けられるよう,内浦の海を守って いきたいです。 2001年度(平成13年度)の児童の思い「よみがえれ内浦湾」より ・昔の内浦湾は海藻があって貝もたくさん獲れて,すごくきれいな海だったと聞きま した。私たちは昔の海を取り戻したくて海のごみ拾いをしました。 ・持って帰ったごみにはヘドロがいっぱいついていて,洗うのに約2時間もかかりま した。その後に缶・ビン・うめたてなどの種類に分別してごみの種類と数を数えま した。その中には大きなコンテナが20個分もありました。その中で一番多かった のはうめたてごみで,コンテナ8個分にもなりました。 ・今まで釣りに来た人が捨てて帰ったと思っていたけど,よく見ると地域のごみもあ りました。 ・そのことを学校新聞にまとめて地域の掲示板にはって,釣りに来た人や地域の人た ちに「ごみを捨てないで!」と訴えています。 ・箱崎のおとな20人くらいで約2時間半もかかって4000個ものEMだんごを作 って内浦湾に埋めたそうです。 ・おじさんたちは内浦湾をきれいにして,昔のようにアサリがとれるようになったら いいなぁと願いを込めてしたそうです。 ・おじさんの話を聞いて,ぼくたちと同じ内浦湾をきれいにしたいという思いの人が たくさんいることがわかり,うれしくなりました。 この思いは ◇海の環境保全活動3 今も変わりません。 環 境 保 全 ポス ター作 成 ・ 掲 示 ポイ捨て No.1 海で拾ったごみを調 べてみると,一番多いの は,空き缶(アルミ缶・ スチール缶),ペットボ トルです。その次に,発 泡スチロールが多くあ りました。その他,ビニ ール袋・ガラス・タイ ヤ・陶器などもありまし た。「ポイ捨てをしてほ いくない」「アルミ缶・ スチール缶・ペットボト ルは,大切な資源だ」 「内 浦にごみはいらない」 「内浦の問題は地球の 問題だ」というような思 いをもって,町内のいろ んな所にパネルポスタ ーを掲示し,啓発活動を 展開しています。 ◇海の環境保全活動4 稚 魚 の放 流 活 動 田島の水産業と言えば,定置網漁業・のり養殖業が挙げられますが,年々漁獲量は減尐して います。その原因としては,海の汚れ・地球温暖化・漁業の機械化による乱獲などが挙げられ ますが,ほかにも消費者の好みによってよく売れる魚が獲れなくなったということもあるそう です。特に人気のある鯛やヒラメは,天然の魚がどんどん減っています。そこで田島漁協では, 魚を増やす取組として稚魚・稚貝の放流・魚礁の設置・海の清掃・ごみの持ち帰り運動・合成 洗剤の追放運動などがされるようになりました。子どもたちにも漁業について知ってもらいた いということから2000年(平成12年)から稚魚の放流活動に参加するようになりました。 昨年度は,鯛とヒラメ合わせて1万匹を子どもたちの手から海へと放流しました。 水産教室で定置網の漁獲量な どを教えてもらいます。 本来なら捨てられる魚「ボラ」 を使って学校給食「ボラコロ バーガー」が誕生しました。 魚に触れてもらいたいと「魚 のつかみ取り」が開催されて います。 見て,見て!こんなにかわ いい赤ちゃんだよ。みんな 元気いっぱいだよ! ヒラメの赤ちゃんです。 多くの新聞社・テレビ局・ 「早く,広い海で泳ぎたい ラジオ局などの取材を受け よぉ~。 」 ました。 ヒラメは普段は100~200メートルの海底に棲みますが、春の産卵期には20~ 40メートルの浅い海に移動し、海中を浮遊する卵を産みます。ふ化直後のヒラメは、普 通の魚と同様に左右対称の形で海中を泳いでいますが、20日目あたりから右側の目が移 動を始め、30日前後で左側へ移って着底生活を始めます。 幼魚時代のヒラメは、砂底 に生息し、アミエビなどの小さな甲殻類などを餌にして成長します。成長するにつれて、 魚食性となり、小魚を補食しやすい岩礁周辺に移動してきます。成長は比較的早く、1 年 で25センチ、2 年で35センチ、3 年で45センチ程度になります。 ◇海の環境保全活動5 空 き缶 ・ごみ拾 い 釣りや海水浴・観光などで田島を訪れる人が多くなってくると,路上や公園などへのポ イ捨てでごみが目立つようになりました。そこで内浦小学校では,1984年(昭和59 年)から「空き缶ポイ捨て追放キャンペーン」や「環境クリーンキャンペーン」などの活 動を箱崎漁港周辺を中心に行ってきました。やがて児童数の減尐に伴い,下校時の空き缶 拾いとして現在まで活動を継続しています。拾っても,拾っても多くの空き缶やごみがポ イ捨てされています。くじけることなく,これからも継続して行っていきます。 ◇海の環境保全活動6 海と島と花に囲まれた美しい自然・多島美を子どもたちに残したい 「やぶ椿と水仙」 「憩いの森」 「箱崎大漁節」 「海苔製品などの栽培漁業」を地域の宝とし て保存したい,そして次世代に引き継ぎたい。潮風と人情あふれるまちづくり,観光客に 長く親しんでもらえる地域づくりをしたいなどの思いから,様々な内浦学区まちづくり推 進事業が行われています。 やぶ椿 と水 仙 の里 の除 草 作 業 その中の「やぶ椿と水仙の里」再生事業は,樹齢約300年のヤブツバキと合併前の 旧内海町の町花である水仙が海沿いの斜面に数年前まで美しい花を咲かせていましたが, イノシシの被害などで荒れ放題となり,その土地を再び手入れして憩いの場にしようと地 域の方々が2008年から取り組んでおられるものです。子どもたちは,総合的な学習の 時間に地域の調べ学習をしていくうちに,地域の方々の熱い思いを知り,自分たちも何か できることをしたいと考え,除草や花植え,ごみ拾いを一緒に行っています。 また,水仙が満開になる時期には子どもたちが写真を撮り,フォトコンテストを開催し たり,地域の方々に見ていただけるよう学校や公民館に展示行っています。また,俳句づ くりも行って発信しています。毎年多くの方が訪れる「やぶ椿と水仙の里」を愛していく 気持ちをこれからも育てていきたいと思います。 フォトコンテスト最優秀作品 船 と お る 瀬 戸 の 海 水 仙 の 里 のす っい てせ ん いが い にか おぜ いに 児 花い い 瀬か 戸お のり 風 水 仙 の 童 の っ海 ぱひ いか り お ど水 りせ だん すい 作 なの風ゆ と音にれ き色のる でっ花 て おきか だてお や り か海が 品 ◇海の環境保全活動7 稚 貝 の放 流 活 動 内浦の海を生き返らせようと田島漁協を中心に地域で稚貝を放流しました。しかしヘドロ が溜まった海では残念ながら育ちませんでした。 ◇海の環境保全活動8 スチール缶 ・アルミ缶 回 収 活 動 長年続けてきた「空き缶・ごみ拾い」の空き缶を再び資源として利用できるようにした いという思いから本年度より「スチール缶・アルミ缶回収活動」を地域にも呼びかけて行 っていくことにしました。すでに地域の社会福祉施設の事業所で行われている回収活動に 協力する形をとり,学校では,児童と教職員が毎週木曜日に各家庭の空き缶を回収,地域 の方には随時都合のいい時に持ってきていただけるようリサイクル回収ボックスを設置し ての活動としています。地域の方の中には,学校が呼びかけた活動に深い理解を示し,自 主的に道ばたの空き缶拾いをして学校に届けて下さっている方もおられます。特に夏にな ると海水浴客や釣り客が非常に多く,ポイ捨てされる空き缶やペットボトルがとても多く, 「地域をきれいにしておけば【ポイ捨て】をする人も尐なくなるだろうから」とおっしゃ っていました。地域も学校もみんなで「ふるさと田島」を守りたいという思いでつながっ ています。この活動には,株式会社キリン・ビバレッジ中四国支店 様にもご賛同いただき, 回収ボックスをご提供いただきました。 地域の方に協力いただけるよう校門 横にも設置しています。 集まった空き缶の中に飲み残しや吸 い殻などがあれば,きれいにします。 ◇海の環境保全活動9 小・中一貫,小・小連携活動 福山市では,2012年度(平成24年度)より小・中一貫教育が推進されています。 内海中学校区では,環境保全活動として小・中合同での貝掘りや小・小合同での海の清 掃活動を行っています。この取組は,他校にも仲間を増やしていくことと異なる学年の交 流も深めることを目的としております。今後も,内海中学校区としての環境保全活動を推 進していきたいと考えます。 内海中学校区の小中合同で 貝掘りをしました。 内浦小・内海小合同のお迎え遠足 で海の清掃活動をしました。 ◇海の環境保全活動10 田 島 花 いっぱい運 動 田島を花いっぱいにしたいと「花いっぱい運動」をしています。以前は学校で苗から育 てた鉢植えを地域に配布していましたが,現在は公民館事業のもと鉢植えを行って配布し ています。 ◇環境学習1 環境・エネルギー教室 ~わくわくEスクール~ 木炭電池作り 発電実験 中国電力株式会社様のご協力により, 「環境・エネルギー教室」を保護者・地域 の方々と一緒に受講しました。児童は発電 実験や木炭電池作りを通して,エネルギー 資源の大切さや使い方の工夫について学 びました。最後に全児童が環境に配慮した 電気自動車の試乗 電気自動車に試乗し,排気ガスを出さず, 静かに走る車に驚きました。 ◇環境学習2 環境学習出前授業 福山市環境部職員を講師に「くらしをささえるごみ処理と3Rの実践」をテーマに環境学習 出前授業を受講しています。この出前授業は,私たちが毎日何気なくごみとして捨てているも のを正しい分別で資源として再利用できることや壊れても修理して物を大切に使うことなどを 教わっています。だれもが身近に取り組めることなども紹介していただき,学校生活の中でも 「できることを できることから」実践しています。この出前授業は,ごみの積込体験や収集 車の試乗もできるので,児童は毎年楽しみにしています。 ごみ収集車を活用した積込体験 ごみの分別方法についての学習 ◇環境学習3 福山市リサイクルプラザ・リサイクル工場・ごみ固形燃料工場の見学 福山市リサイクルプラザ 地球環境を破壊していること… どんなごみが 実 際 に捨 てら れて い る か分 別ご とに 展示してあります。 またこんなごみ の 出 し方 は困 ると い う 物も 見せ ても らいました。リサイ ク ル でき るよ うに き ち んと 分別 をし たいと感じました。 もやせるごみの 工場に運ばれてく るごみの量に驚き ました。生ごみは, しっかりと水切り をしてなんとか ごみの量を減らす ことをしなければ ならないと感じま した。 福山市リサイクルプラザは,地球温暖化をはじめ,ごみ問題,3Rなどについて,楽しく 体験しながら学習できる施設です。福山市次世代エネルギーパークの中にあります。次世代 エネルギーパークとは,箕沖町及び箕沖町周辺にある環境のことを考えて太陽光発電などの 再生エネルギーを活用した施設が集まった地域のことです。 ◇環境学習4 環境教育副読本「わたしたちのくらしと環境」の活用 次世代を担う子どもたちが,環境を大切にする意識を持ち,地球環境に関する学習を深 めその活動が実践できるようにと,福山市では,4・5・6年生の児童に環境教育の副読 本として「わたしたちのくらしと環境」が配布されています。本校では,社会科・総合的 な学習の時間・特別活動などの時間において活用しています。非常に分かりやすく記述さ れているので,児童もすぐに理解し,教員も指導のしやすい内容となっています。 ◇環境学習5・体験学習 近年,子どもたちの中には,海のそばに暮らしていながら,海のことをよく知らない という実態があります。そこで本校では,地元漁協の協力を得ながら,海を通しての体験 活動に取り組んでいます。取り組むことで,より一層海の良さを実感させ,海の恵みに 感謝し,海を大切にしたいと思える子に育てたいと思います。 定置網漁業の見学をしました。鯛・サワラ・イカなどたくさん獲れていました。 磯へテングサを採りに 自分たちで魚つりに挑戦! 櫓こぎ体験に挑戦! ところてん作り 冷蔵庫で固めて切る。 テングサをきれいに洗って干す 水で煮て,濾す。 カルピス味だよ。 海だけでなく,里・山の自然の恵みにも感謝できる体験活動も行い,里・山の環境守る ことは,海の環境保全にもつながることであると,本校では実感しています。 田植え・稲刈り・もちつき 芋ほり 地域の方と干し柿作り ◇環境学習6・委員会活動 保健委員会では,家庭で不要となった廃油で「石けん作り」を行っています。作った廃油 石けんは,いつもお世話になる地域の皆様を学校にお招きし,プレゼントしています。尐し でも地域の皆様にも地球環境の保全について関心を持っていただきたいと考えています。 水酸化ナトリウム 廃油 固まると出来あがり きれいにラッピングして プレゼント ◇環境学習7・学習発表 福山市主催 「環境学習推進校学習発表会」 本校は,学校並びに保護者,地域が『協働』の視点に立ち,地域の特性を活かした先進的な環境配 慮行動を実践する「福山市環境学習推進校」に2011年度(平成23年度)から指定されています。 その環境学習推進校が取り組む環境の保全と創造に関する活動の実践について発表する学習発表会 では,海の保全活動について劇を通して発表し,全校での大漁節も披露しました。海のごみ問題は, 海の近くだけの問題ではなく,福山市全体,そして日本全体・地球全体の問題であることを多くの人 に知っていただき,自分自身の問題でもあると考えていただけるように発信していきます。 ~誰のためでもなく 自分のために そして「ふるさと田島」のために~ 私 たちは,美 しい田 島 の自 然 が大 好 きです!!