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印刷用「へらエサパワーブック2015 夏 秋」(PDFファイル/3.73MB)
Contents 02「粘麩」特徴解説 04「凄麩」特徴解説 06 両ダンゴの浅ダナ釣り 10 両ダンゴのチョーチン釣り 14「ヒゲトロ」セットの浅ダナ釣り 16「ヒゲトロ」セットのチョーチン釣り 18 両ダンゴの底釣り 19 へらエサ性質表 HERA BAIT 2015 POWER BOOK 「粘麩」 ブレンドの主役となるタ イプのエサではありません が、使い慣れたいつものブレ ンドにカップ1杯加えるだ けで、非常にエサ付けしやす いまとまったタッチのエサ を作ることができます。しか もたくさんのエアーを含ん だエサに仕上がるため、ネバ 系エサにありがちな目詰ま り感がなく、素材自体は比重 があるのに水中では軽いエ サと同じような漂い感を演 出します。さらに手を加える とネバリすぎるとか、いじっ てしまうとエサがダメにな ると言われがちなネバ系エ 基本ブレンドの動画は こちらへアクセス! 使い方の 粘る・まとまると言われる 特性を持つエサは他にもあ りますが、 「粘麩」には既存 の麩材にはない独特なネバ リがあります。この特製を最 大限生かすためには比較的 バラける麩材との組み合わ せが適しており、特に昨年大 ヒットした「凄麩」との相性 がかなり良いです。その要 因は「凄麩」が強烈な個性 を持たない、いわば何の変哲 もない普通の麩材のようで いて、その中身は極めて調整 幅が広い〝いじれる〟麩材 であるからに他なりません。 いじれるという点では 「粘麩」 も負けていませんので、いじ れるモノ同士の組み合わせ には限界はなく、従来のブレ ンドでは体 感したこと のないよう な新境地に 到達できる かもしれま せん。 使い方のコツ 水中イメージ動画は こちらへアクセス! サとは大きな違いがありま す。 「粘麩」は手水を加えな がらどんどん練り込むこと でサラッとしたタッチに変 化し、しかも従来のネバ系エ サ以上のエサ持ち力を発揮 するので、今まで使いこなせ なかったような極ヤワタッ チのエサが使えるようにな り、カラツンの抑制に大きな 効果が期待できるでしょう。 「粘麩」の特徴 エサ持ちを良くする新感覚のネバ系エサ コツについては、自由に扱っ てもらえば良いのですが、強 いて挙げるとすれば、各自が 標準とするエサ付けサイズ・ エサ打ちペースで1時間を 目途に使い切る程度少量ず つ作り、エサの表面を乾燥さ せないように注意すること くらいでしょう。 またブレンドの際にはあ れこれたくさん混ぜ合わせ るのではなく、まず「粘麩」 をカップ1杯水で溶き、そ れに軸となる麩材を1品種、 多くても2品種に止め、総量 として2〜3杯加えると安 定した良いエサに仕上がり ます。 さらにネバリ加減は 「粘 麩」の量でコントロールする と簡単で、 基本は「粘麩」1: 水1:麩材2〜3ですが、ネ バリが強すぎるときは「粘 麩」0・5:水1:麩材2・5 〜3・5とし、ネバリが不足 していると感じたときは「粘 麩」1・5:水1:麩材1・5 〜2・5とするとネバリ加減 が調整しやすくなります。 2 オススメブレンド素材 ①「凄麩」 「バラケマッハ」 タナに関係なく相性が良いのが「凄麩」ですが、 どちらかと言えば両ダンゴのチョーチン釣りで、 その威力を発揮すると思います。また「バラケマッ ハ」をブレンドすることで、ネバリの中にもボソ 感を維持した、従来のエサにはなかったタッチの エサに仕上がるので、集魚力に優れたくわせタッ チのダンゴエサとして期待できるでしょう。 ②「白べら」 「もじり」 現代の両ダンゴの浅ダナ釣りでは軽めのヤワネ バタッチが主流ですので、練らずにネバリが加わ る「粘麩」の特性が大きな武器になるでしょう。 しかも練っても嫌なネバリがでることなく、サラッ とした不思議なタッチで確実にエサを保持します ので、そのポテンシャルを十分に引き出すには「白 べら」や「もじり」などのクセのない麩材とのブ レンドが適しています。 ③「パワー・X」 基本的には両ダンゴ向きのエサですが、ダンゴ タッチのバラケがマッチするヒゲトロセットにも 使えます。その際、「粘麩」とは対極の特性を持つ 最強セット用バラケである「パワー・X」と組み 合わせると、お互いの持つ強烈な個性が融合しそ れぞれの良いところが引き出せるので、ヒゲトロ セットの新たなアプローチが生み出されるかも知 れません。 3 「凄麩」 ボソタッチでありながら、 芯残りが良いところが最大 の特徴です。一般的にボソ タッチのエサは開きが早く、 水中では急速に吸水しエサ の芯は砕けてしまいますが、 「凄麩」はボソに仕上げれば もちろん、練っても開きが良 く高集魚性を維持したまま 芯が残るので、良いアタリが 持続するのです。 また調整幅が広いという メリットもあり、どんなに手 を加えてもボソエサの特徴 を失わないので、従来の麩エ サでは調整が困難であった 領域までタッチの幅を広げ へらエサで大切なことは、 たからです。 何といってもエサが持つこ さて「凄麩」を使いこな とです。特に両ダンゴではど すためのコツですが、特別 んなに激しくエサが叩かれ なことをしなくても誰にで 揉まれようともエサにくい も容易に扱えるのも「凄麩」 つくまで確実に芯残りして の特徴なので、とにかく思い いないとアタリはでません。 のままにいじってみて、各自 これは、 なじませなければ (持 が自分の手に合うタッチに たせなければ)アタリがでな 仕上げることが大切です。な いような盛期のセット釣り ぜなら「凄麩」は練らなくて 用のバラケであっても同じ もまとまりがよく芯残りし、 ことが言えます。 反対にどんなに練り込んで 両ダンゴエサはヤワネバ も開きを損なわないため、ど タッチの傾向が続いていま のようなタッチに仕上げて すが、この数年は以前ほど極 も、常に寄せながら釣り込む 端なものではなく、ネバリの ことが可能だからです。また 中にも多少ボソ感が残って 「凄麩」の凄いところはそれ いるものの方が反応が良い だけではなく、ひとことで ようで、こうしたことも「凄 言って調整幅が広く経時変 麩」の特徴が求められる背景 化が極めて少ないので、ブレ にあるようです。なぜなら従 ンドするエサを選り好みし 来のボソタッチエサは開き ない点も特筆ものなのです。 が早く、その特徴を残したま つまり「凄麩」をブレンドの ま芯残りさせるということ 核にすえたうえで、今まで使 は正反対の性質を両立させ い慣れたエサを加えるだけ ることを意味し、こうしたエ で自在にエサの持ち具合や サに仕上げるためには相当 開き加減をコントロールす のエサ勘と経験が必要だっ ることが可能なのです。 使い方のコツ 作り方 & 使い方の動画は こちらへアクセス! られるため、今まで攻略困難 だった時合いにも対応でき るようになりました。さらに ブレンドする麩材の特徴を 生かしつつ自らの特性を発 揮できるため、どんなに個性 の強い麩材との組み合わせ であっても、お互いの特性を 100%引き出すことが可 能になるのです。 「凄麩」の特徴 ボソタッチでも芯残りする唯一無二のエサ 4 オススメブレンド素材 ①「天々」 「パウダーベイトヘラ」 両ダンゴの釣りではへら鮒をねらい のタナに寄せて釣り込むことが肝心で す。そのためには、エサを必要以上に バラけさせないでタナに届ける必要が あります。それには開きを抑えるため のネバリがあってエサを持たせる効果 のある「天々」、 「パウダーベイトヘラ」、 「ガッテン」が最適です。 ②「浅ダナ一本」 「ダンゴの底釣り夏」 近年の両ダンゴ釣りは、エサが持っていれば釣 れるというほど、簡単ではなくなりました。エサ が持っていることは大前提ですが、それに加え、 重さや膨らみ具合などの調整が、より釣り込むに は必要で、エサを軽くする場合は「浅ダナ一本」、 重くする場合は「ダンゴの底釣り夏」がオススメ です。どちらも膨らみ方でアピールできるのも特 徴です。 ③「ペレ軽」 夏場に有効なペレット系の両ダンゴの宙釣り。 浅ダナ・チョーチン問わず軽めのエサへの反応が 良い近年のペレ宙ですが、エサのタッチを幅広く 探らなければ安定した釣果は望めません。そんな ライトペレ宙では「ペレ軽」と組み合わせれば思 い切って手を加えられるので、硬めのネバボソか ら超ヤワネバタッチまで自由自在に探れます。 5 両ダンゴの浅ダナ釣り① 基本ブレンドパターン 基 凄麩 150㏄+天々 150㏄+ 水100㏄+ パウダーベイトヘラ 100㏄ + + + ※水を入れた段階で 30 回程度よくかき混ぜる。 重さで持たせるパターン 重 凄麩 150㏄+天々 150㏄+ 水100㏄+ ダンゴの底釣り夏 100㏄ + + + ※水を入れた段階で 30 回程度よくかき混ぜる。 6 軽さでウキを動かすパターン 軽 凄麩 150㏄+天々 150㏄+ 水100㏄+ 浅ダナ一本 150㏄ + + + ※水を入れた段階で 30 回程度よくかき混ぜる。 ブレンドの考え方 ベースエサ 凄麩+天々 軽 7 基 ボソタッチで膨 らみとエサ持ち を両立した「凄 麩」にヤワネバ タッチの「天々」 をブレンドしこ 標準的な重さの「パ れをベースと考 ウダーベイトヘラ」を える。 基本ブレンドとする。 ウキのナジミが早す ぎる時はエサを軽く して反応をだす。 重 魚が湧いてウキの入 りが悪い時、練らず に重さで持たせる。 両ダンゴの浅ダナ釣り② 基本ブレンドパターン 基 粘麩100㏄+水100㏄+ もじり 300㏄ + + エサ持ちを良くするパターン 持 粘麩 100㏄+水100㏄+ パウダーベイトヘラ 300㏄ + + 8 軽くして上から追わせるパターン 軽 粘麩 100㏄+水100㏄+ 軽麩 300㏄ + + ブレンドの考え方 ベースエサ 粘麩 軽 9 練ったエサへの反 応が悪い時やカラ ツンになるとき は、エアーを含ん だまま粘るエサに なる「粘麩」の出 番。軟らかくして も使える。 ウキの動き悪い時 は、エサを軽くして 上から追わせる。 基 「粘麩」の特 徴をそのま ま活かす「も じり」を基本ブレンドと する。 持 エサのナジミが悪い 時は、まとまりやす いエサをブレンド。 両ダンゴのチョーチン釣り① 「凄麩」ベースの軽・重パターン 軽めで持つパターン 軽 凄麩 400㏄+ ガッテン400㏄+水300㏄+ パウダーベイトヘラ400㏄ + + + 重さで持たせるパターン 重 ダンゴの底釣り夏 200㏄+ 水200㏄+凄麩 400㏄+ パウダーベイトヘラ200㏄ + + + 10 ブレンドの考え方 ベースエサ 軽 粘 重 粘 凄麩 ボソタッチで芯残りする「凄 麩」に軽くてネバリのある 「ガッテン」と「パウダーベイ トヘラ」をブレンドし、軽く て持つブレンドとなる。 ボソタッチで芯残りする「凄麩」 に重さがある「ダンゴの底釣り 夏」とネバリのある「パウダー ベイトヘラ」をブレンドし、重 さがあって持ちのよいブレンド となる。 ●エサの大きさ 大きめ 小さめ 11 実寸大 両ダンゴのチョーチン釣り② オススメ「粘麩」ブレンド 基本パターン 基 粘麩 100㏄+水100㏄+ スーパーダンゴ 300㏄ + + ブレンドの考え方 ベースエサ まとまりとエサ持ちを高める 「粘麩」には荒い粒子との組み 合わせがよく、バラケ性もあり ながらダンゴエサとしても使え る「スーパーダンゴ」との組み 合わせを基本ベースとする。 粘麩+スーパーダンゴ 軽 軽くしたいときは「浅 ダナ一本」をブレンド。 粘 エサ持ちを良くす るとき「ガッテン」 をブレンド。 12 軽くしてウキを動かすパターン 軽 粘麩 100㏄+水100㏄+ スーパーダンゴ 200㏄+ 浅ダナ一本 100㏄ + + + エサ持ちを良くしたパターン 持 粘麩 100㏄+水100㏄+ スーパーダンゴ 200㏄+ ガッテン 100㏄ + 13 + + 「ヒゲトロ」セットの 浅ダナ釣り 上から追わせる軽いパターン 軽 凄麩 200㏄+ スーパーダンゴ 200㏄+ 膨 浅ダナ一本 100㏄+水100㏄ + + + タナに厚く寄せる重いパターン 重 凄麩 200㏄+ペレ道 100㏄+ 膨 浅ダナ一本 100㏄+水100㏄ + + + 14 ブレンドの考え方 ベースエサ ボソタッチで膨らみとエサ持ち を両立した「凄麩」に軽さと軟 らかい芯持ちをする「浅ダナ一 本」をブレンドし、バランスの とれたベースとなる。 重 凄麩+浅ダナ一本 開 上から追わせて釣るため に開きのある「スーパー ダンゴ」をブレンド。 ブレンドの調整 タナに厚く寄せて 釣るために重くて 集魚力が強い「ペ レ道」をブレンド。 ●エサの大きさ 右上の上から追わせるブレンドパターンで、ウ キの動きが悪い時は開きを増やすために「浅ダナ 一本」を「バラケマッハ」に替える。 凄麩 200㏄+スーパーダンゴ 200㏄+ バラケマッハ 100㏄+水100㏄ 右下のタナに入れて釣るブレンドパターンで、 ウキの動きが悪い時は軽くするために「浅ダナ一 本」を「軽麩」に替える。 凄麩 200㏄+ペレ道 100㏄+ 軽麩 100㏄+水100㏄ 15 実寸大 「ヒゲトロ」セットの チョーチン釣り ボソっ気で反応させる寄せ重視パターン 寄 粘麩 100㏄+水100㏄+ パワー・X200㏄ + + ブレンドの考え方 ベースエサ 粘麩+パワー・X まとまりとエサ持ちを高める「粘麩」には荒 い粒子との組み合わせがよく、その中でも強 力なバラケ性を持つ「パワー・X」をブレン ドすると、ネバリと開きのバランスが取れ、 「ヒゲトロ」セットのバラケとして使える。 ●エサの大きさ 実寸大 16 タナに厚く寄せる重いパターン 重 凄麩 200㏄+ペレ道 100㏄+ スーパーダンゴ100㏄+水100㏄ + + + ブレンドの考え方 開 ベースエサ ボソタッチで膨らみと エサ持ちを両立した 「凄 麩」の性質は、 「ヒゲト ロ」セットのバラケの ベースにも最適なもの。 重 凄麩 「凄麩」と比べて細かいバ ラケを演出するために 「スーパーダンゴ」をブレ ンド。ウキのナジミが悪い 時は「パウダーベイトスー パーセット」に替える。 17 タナに厚く寄せて釣 るために重くて集魚 力が強い「ペレ道」 をブレンド。 両ダンゴの底釣り 「粘麩」ブレンド “冬粒”パターンをより使いやすく 寄 粒戦 100㏄+ 粘麩 50㏄+水150㏄+ ダンゴの底釣り冬 100㏄ + + + ねっとり系で持つパターン 持 粘麩 100㏄+ バラケマッハ 100㏄+ ペレ底 100㏄+水100㏄ + + + 18 へらエサ性質表 麩系バラケ・共エサ 強 バラケ性 弱 軽 重 さ 重 ※データは、標準水量を加え、単品使用の当社実測によるものです。釣り場の状況や作り方、使い方により異なる場合がありますので、目安としてお使いください。 19