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町のうしろの伏兵

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町のうしろの伏兵
町のうしろの伏兵
「しかし王は、町のうしろに、伏兵がいることを知らなかった。」ヨシュア8:14
私とK君には、共通点があります。43年前に発行された野球漫画「キャプテン」が好きなことです。丁度、年の差も43です。K
君は、筋を知っているのに何度も読み返します。面白いからです。名門チーム二軍の谷口少年が弱小校に転向。陰でコツコツ
努力を重ねついに名門に打ち勝つ物語です。イスラエルは、アイに打ち勝ちました。神の戦略で得た勝利です。時に、二軍の
伏兵が勝利のために重要な働きをします。伏兵は、主の戦いに用いられた人でした。伏兵について学びましょう。
Ⅰ.配置してから
「彼が約五千人を取り、町の西側、ベテルとアイの間に伏兵として配置してから、」V12
神は、伏兵を町のうしろに配置されました。ヨシュアは、神の命令に従って、伏兵を配置してから戦いを始めました。町のうし
ろに配置された彼らこそ勝利のために重要な働きを果たす勝利の鍵でした。伏兵の役割の第一は、敵に知られないことです。
アイの王も、町の誰もうしろに伏兵が配置されていることを知りませんでした。伏兵とは、伏して身を隠す兵です。敵に知ら
れてはならず、時が来るまで息を潜めて待つのが使命です。なぜなら、知られたら時点で作戦失敗。計画はおじゃんになる
からです。知られないことは、時に知られる働き以上に重要な役割を果たします。いえ、知られない働きこそ重要です。イエス
様は、善行と祈りについて、知られないようにしなさいと言われました。「あなたは、施しをするとき、右の手のしていること
を左の手に知られないようにしなさい。」マタイ6:3 それは、善行(施し)が、素晴らしいことなのに自分が褒められ、賞賛され
ることが目的となってしまうからです。祈りについても、隠れた神にささげるものであり、人に聞かせ、褒められる事を目的に
する時本来の意味を失ってしまうからです。たとえ、人に知られなくても神は知っておられる事を忘れてはならないのです。
第二に伏兵には、知っておかなければならないことがあります。それは、配置された意味、目的です。「町からあまり遠く離れ
ないで、みな用意をしていなさい。」v4何故、配置されたかを知り、自分の役割を理解することが大切です。そうでなければ
人に左右されるただの烏合の衆になってしまうからです。神のご計画には、いつも明確な意味、目的があります。今私達が、
この時代、日本人として、教会のメンバーとして生かされている意味と目的があるのです。渡辺和子さんは、若干36歳で大学
の学長に就任されました。初めての土地で思いがけない役職、未経験の連続でした。いつしか、彼女は、くれない族になって
いました。「あいさつしてくれない」「労ってくれない」「わかってくれない」口から出て来るのは、不平ばかりでした。しかし、
そんな時、一人の宣教師がある言葉を贈ってくれました。「置かれたところで咲きなさい。」この言葉には、続きがあります。
「咲く事は、諦める事ではない。自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神があなたをここにお植
えになったのは間違いなかったと証明することなのです。」同じように、私達が今置かれているところには、大切な目的と意
味があります。神様が配置されたのです。それは、知られないように伏す事かもしれません。しかし、勝利を勝ち取るために目
的を覚えて成すべき働きを果たしていきましょう。
Ⅱ.伏している所から
「あなたがたは伏している所から立ち上がり、町を占領しなければならない。」v7
また、神は、伏している所から立ち上がって占領せよと命じられました。伏している所は、最も低いところです。へりくだらな
ければ命令に従えない所です。しかし、へりくだる人は、喜んで立ち上がる事ができます。では、喜んで立ち上がるために何
が必要でしょうか。まず、時を待つ事です。時を待つことは、力を蓄えることです。ただ、漠然と待つのではなく「ここぞ」と
いう時に力を発揮できるよう力を貯える時間なのです。松下幸之助氏が「事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。あせらず
あわてず、静かに時の来るを待つ。時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。だが何もせずに待つ事は僥倖を待つに等し
い。静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないで
あろう。」待つことは、しんどい事です。待つ時ほど時間が長く感じられるものです。しかし、桜の蕾の様に寒い冬を忍耐強く
待ちながら力を蓄える時、「ここだ」という最適の時に花を咲かせることができるのです。また、喜んで立ち上がるためには、
指示に従うことが必要です。神は、ヨシュアに投げ槍を伸ばすように命じられました。投げ槍は、本来敵に向かって投げるもの
です。前回、イスラエルに屈辱的な敗戦を与えたアイに向かってヨシュアも持っている槍を投げたかったに違いありません。し
かし、主は、町のうしろの伏兵に時を知らせる合図として槍を伸ばすように命じられたのです。ヨシュアは、神に従いました。
そして、静かに時を待ち続けていた伏兵たちも神の指示に従って一斉にアイの町に攻め込みました。その時誰もいない、アイ
の町を勝ち取ることができたのです。神様の戦略が与えられた勝利でした。私達も神様が与えて下さる時を待ちながら、力
を蓄え、神様が与えて下さる指示に従うことを通して勝利を勝ち取らせて頂きましょう。God bless you.
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