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件 名:
長
官
会
日
時
平成 18 年 3 月 21 日 1151∼1159
担
当
場
所
総理大臣公邸前ぶら下がり
備
考
見
長 官 官 房 広 報 課
1 発表事項
なし。
2 質疑応答
Q:今日、総理にどのようなことを報告されたのかお聞かせ願えますか。
A:これまでの経過を説明させて頂いたわけでありますけれども、結論から申し
ますと、政府としては日米の間で中間報告にまとめられた政府原案、これを原
則にして今後話し合いをしていく。原則ということは、1 センチたりとも譲ら
ないということではない。しかし、今日から正式に話し合いのテーブルに付い
て、しっかりと名護市の、或いは沖縄県の合意を得るように努力をすると。勿
論、我々は政府のこれまで主張してきたことを中心にして説明をし、説得をし
ていく。その中でお互いに話し合いのテーブルに付いて、しっかりとした形を
作っていきたい。もう一つは、やっぱり実行可能でなければならない。これま
での10年間の反対運動等があったわけでありますけれども、そういう反対運
動が仮に起こったとしても、しっかりと実現ができる、そういう状況の中でこ
の方向付けをしなければならない。この三つですね。いわゆる政府案を原則に
して話し合いを行なう。それは、1センチたりとも譲らないということではな
い。しかし、これは実行可能でなければならないということ。これが小泉総理
と話し合った結果でございます。今後具体的なやりとりをしていくわけでござ
いますけれども、これは党も含めて私に一任をするからしっかりとやってくれ
ということでございます。沖縄の名護の市議会で一定の修正案というものの提
示があったわけでございますけれども、それは18日の夜、それから19日の
昼、私が島袋市長と直接会って話し合った席で、「これは政府としては呑めな
い」という話をしております。その上に立って、今日から話し合いをしようと
1
いうことで、今日、島袋市長始め市の幹部の皆さんが東京へ来られるというこ
とになっておりますので、私も、うちの幹部とともに率直に話し合いを進めて
いきたいというふうに思っております。以上です。
Q:そういう方針を確認されて、今日これからお会いになられるということなの
でしょうか。
A:夜ですね。
Q:つまり、今日確認されたということは、総理からの指示としては原則は変え
ないけれども、地元との調整の中では若干の修正もあり得るということですか。
A:修正と言うか、1センチたりとも譲らないということではない。しかし実行
可能の線でなければならないということ。そして、具体的なことについては、
額賀君に任せるということですから、今日からしっかりとテーブルについて、
具体的に政府が考えていること、名護市が考えていることについて話し合いを
展開していきたい。この前、名護市で示された案については、これは政府は呑
めないので、その上に立って話し合いをしていこうというふうに我々はしたい
と思っております。
Q:1センチ譲れる部分というのは、政府としてはどういう部分は1センチ譲れ
るのでしょうか。
A:1センチたりとも譲れないということではないと、だから、そういう具体的
なことは今後話し合いのテーブルに付く中で、お互いに意見交換、協議をして
いく。そういう中で接点を探るということでございます。
Q:微修正について、アメリカ側の同意はどうされるのでしょうか。
A:この問題は、往々にして日米というよりも国内の問題であるというふうに認
識しております。
Q:確認ですけど、原則として1センチたりとも譲れないということではないと
いうのは地元との調整で、アメリカとの話しではないということですね。
A:アメリカは、地元でしっかりと合意をとってもらいたいということが、あの
中間報告にも、何も沖縄だけでなくて全体的に、地元との協議をし、合意をし
ていくことが求められるということが書いてあるのはそういうことだと思い
ますから。
Q:今日のその方針を3点確認されたというのは、やはりこれまで地元の同意が
得られなかったということが大きいのでしょうか。
2
A:得られなかったというよりも、言ってみれば非公式的にはいろいろな折衝を
したりしておりますけれども、我々も具体的に説明をしたりしていることがあ
るわけですけれども、それをもうちょっとテーブルに付いて、オープンに話を
していくことが良いだろうというふうに思っております。
Q:実現の可能性という意味では、埋立てに関しては政府としてもそれには譲れ
ないという方針は変わっていないということでよろしいのでしょうか。
A:埋立てというか全部です。
Q:浅瀬の埋め立てまで、譲歩することはしないと。
A:それは、だからこの前、名護市議会に示された案はNOと言ってありますか
ら。それは、きちっと名護市長にも幹部の皆様方にもお伝えをしてあります。
その上で名護市もただ反対ということではなくて、こうすれば実現する、協力
する、というような形のことを話し合いのテーブルでお互いに意見交換をして
いくことが必要であるというふうに思います。
Q:名護市はともかくとして、沖縄県稲嶺知事は、そもそも元々の閣議決定され
た旧案を変更することそのものが反対されているわけですけれども、県当局と
の話はどうされるのですか。
A:今日、稲嶺知事、それから島袋市長の会談があったと思いますけれども、稲
嶺知事から、直ぐ終了後に連絡を頂いております。稲嶺知事は今後のことにつ
いて、特別にコメントをしているわけではないということでございました。
Q:つまり、名護市と政府の間の協議を尊重するという姿勢だとの理解でよろし
いですか。
A:基本的にそうだと思います。
Q:名護市は、その話し合いのテーブルに付くことについては正式にOKを出し
ているのでしょうか。
A:今日初めてというか、非公式的には何回もお会いしているわけだけれども、
向こうも幹部の皆さん方がいらっしゃるので、我々も事務局も含めて、勿論、
私と島袋市長も最初から参加をして、お互いの意見交換をみながら、最終的に
は政治判断をする必要があるということです。
3
以 上
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