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【主な法令用語の読み方 ~①基準点を示すもの~】 以上 以下 以前 以後
【主な法令用語の読み方 ~①基準点を示すもの~】 法令用語 用語の説明・具体例 ●を含んで、それより大きいことを意味する。 「●以上」 <具体例> 規約の設定、変更又は廃止は、区分所有者及び議決権の各4分の3以上の多数に 数 量 よる集会の決議によってする(区分所有法 31 条1項前段)。 ●を含んで、これより小さいことを意味する。 <具体例> 「●以下」 建物の価格の2分の1以下に相当する部分が滅失したときは、各区分所有者は、 滅失した共用部分及び自己の専有部分を復旧することができる(区分所有法 61 条 1項本文)。 ●の時点を含んで、それより前のことを意味する。 「●以前」 <具体例> 時効によって消滅した債権がその消滅以前に相殺に適するようになっていた場合 時 間 には、その債権者は、相殺をすることができる(民法 508 条)。 ●の時点を含んで、それより後のことを意味する。 <具体例> 「●以後」 受任者は、委任者に引き渡すべき金額又はその利益のために用いるべき金額を自 己のために消費したときは、その消費した日以後の利息を支払わなければならな い。この場合において、なお損害があるときは、その賠償の責任を負う(民法 647 条)。 ●を含む基準点から▲を含む基準点までの間を意味する。 <具体例> 「●から▲まで」 共用部分が区分所有者の全員又はその一部の共有に属する場合には、その共用部 分の共有については、次条から第 19 条までに定めるところによる(区分所有法 12 条)。 <概念図> 数量 以上 以下 以前 以後 ~から~まで 以下 以上 基準点を「含む」 時間 以前 以後 基準点 ~から ~まで ・・・黒色は基準点を「含む」ことを示します。 【主な法令用語の読み方 ~②条文の構造を示す接続詞~】 法令用語 用語の説明・具体例 AとBを選択的なものとして並列的に結びつける用語。 <具体例> 規約の設定、変更又は廃止は、区分所有者及び議決権の各4分の3以上の多数によ る集会の決議によってする(区分所有法 31 条1項前段) 。 「A又はB」 規約の設定 規約の変更 又は 区分所有者及び議決権の各4分の3以上の多数 による集会の決議によってする。 規約の廃止 A、B、Cの選択に段階がある場合、 「又は」は、大きな選択肢を並列的に結びつける用語。 ⇒(A)or(BorC) 「若しくは」は、小さな選択肢を並列的に結びつける用語。 ⇒(BorC) <具体例> 建物又はその敷地若しくは附属施設の管理又は使用に関する区分所有者相互間の事 「A又はB若しくはC」 項は、この法律に定めるもののほか、規約で定めることができる(区分所有法 30 条 1項) 。 建物 又は 敷地 若しくは 附属施設 管理 の 又は 使用 に関する区分所有者相互間の 事項は、この法律に定めるもの のほか、規約で定めることができる。