Comments
Description
Transcript
試算表の確認手順 - Fujitsu
平成19年8月版 GLOVIA-BP 会計 参考資料 試算表の確認手順 ~新会社法対応 試算表が合わない時には、以下の手順で確認して下さい。 1.試算表を以下の条件で作表します。 「作 表 日 付」・・・期首年月日~期末年月日 (例:17年4月1日~18年3月31日) 「組織図レベル」・・・01レベル(全社) 「出 力 条 件」・・・「科目の帳表出力区分に関係なく作表します」 試 前 残 算 表 17.04.01 ~18.03.31 貸 方 当 残 借 方 ~ B/S 全 社 科 目 名 資産の部 貸借対照表 資本の部 資本金 前期繰越利益 繰越利益剰余金 (当期利益) 0 802 802 300 1,102 802 経常損益の部 ~ P/L 300 300 0 (B) 損益計算書 法人税 当期利益 前期繰越利益 繰越利益剰余金 借 方 合 計 貸 方 合 計 0 300 300 802 300 1,102 100,000 100,000 14,110 14,110 802 300 1,102 15,826 15,826 (A) 2.借方合計/貸方合計の確認 (A) 試算表の最終ページに表示されている「借方合計」と「貸方合計」が、一致しているかを確認します。 3.勘定科目別の金額確認 (B) 試算表をもとに各勘定科目の「前残」「借方発生/貸方発生」「当残」が、総勘定元帳などの帳表と合っ ているかを確認します。 4.前期繰越利益(処分利益)の確認 前期繰越利益科目は、前年度の決算で確定した利益を意味しています。 前期繰越利益科目は、貸借対照表科目(B/S)と損益計算書科目(P/L)の両方に登録されています。 <計算式> B/S P/L 前期繰越利益(B/S)(前残~当残)= 利用者が設定した値 前期繰越利益(前残) = 前残項目の[借方合計 - 貸方合計] (B/S差額) (注) + 前期繰越利益(B/S)の前残 前期繰越利益(借方) = 通常ゼロ 前期繰越利益(貸方) = 前残項目の[借方合計 - 貸方合計](B/S差額)(注) + 前期繰越利益(B/S)の当残 + 当期利益(P/L)の前残 前期繰越利益(当残) = 前残項目の[借方合計 - 貸方合計] (B/S差額) (注) + 前期繰越利益(B/S)の当残 注)前残項目の貸借対照表科目(B/S)の貸借差額です。 1/4 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU MINAMI-KYUSHU SYSTEMS ENGINEERING LIMITED 2004-2007 5.繰越利益剰余金の確認 繰越利益剰余金は、前期繰越利益と同様に貸借対照表科目(B/S)と損益計算書科目(P/L)に存在 し、表示される金額は同じになります。 *新会社法対応に伴い、科目名が「当期未処分利益」から「繰越利益剰余金」に変更されています。 <計算式> B/S P/L 前残 = 前残項目の[借方合計-貸方合計](B/S差額)+前期繰越利益(B/S)の前残 借方 = 前期繰越利益の借方発生 (期首からの場合ゼロ) 貸方 = 発生項目の[借方合計-貸方合計] (B/S差額) + 前期繰越利益[貸方] 当残 = 繰越利益剰余金 [前残] - [借方] + [貸方] 前残 = 前残項目の[当期利益 + 前期繰越利益] 借方 = 発生項目の[当期利益(借方) + 前期繰越利益(貸方)] 貸方 = 通常ゼロ 当残 = 当残項目の[当期利益 + 前期繰越利益] 6.当期利益の確認 当期利益は、前期繰越利益と同様にB/SとP/Lに表示され、金額は同じになります。 <計算式> B/S 前残 = 前残項目の[貸方合計 - 借方合計] (P/L差額) = 通常ゼロ 借方 = 通常ゼロ 貸方 = 発生項目の[貸方合計 - 借方合計] (P/L差額) 当残 = 発生項目の[貸方合計 - 借方合計] (P/L差額) 前残 = 前残項目の[貸方合計 - 借方合計] (P/L差額) P/L 借方 = 発生項目の借方合計 貸方 = 発生項目の貸方合計 当残 = 当残項目の[貸方合計 - 借方合計] (P/L差額) (注) B/S差額 = P/L差額 = 仕訳をする全ての貸借対照表科目の借方―貸方 仕訳をする全ての損益計算書科目の貸方―借方 資産 負債 資本 前期繰越利益 B/S差額 費用 収益 P/L差額 <試算表が合わない時のその他確認事項> ・科目マスタの設定を確認下さい。(帳表出力区分や集計先・転送先科目に誤りはありませんか?) ・【システム管理】-【伝票・残高内訳残高同期確認リスト】を出力して、リストが出力されないか 確認下さい。非同期の場合はリストが出力されますので、内容を確認して下さい。 必要に応じて、【残高マスタ復旧】を行って下さい。残高マスタ復旧は累積ジャーナルから残高 マスタを再作成する作業です。残高に直接、発生額を入力している場合は行わないで下さい。 <補足> ・試算表と損益計算書は残高マスタ、総勘定元帳は累積ジャーナルを元に出力されています。 【参考】 その他 利益系科目の一般的計算式 ・ [売 上 総 利 益] = [売 上 高] - [売上原価] ・ [営 業 利 益] = [売上総利益] - [販売費および一般管理費] ・ [経 常 利 益] = [営業利益] + [営業外収益] - [営業外費用] ・[税引前当期利益] = [経常利益] + [特別利益] - [特別損失] *上記の計算と合うように、【科目体系登録】にて各科目の集計先を設定する必要があります。 2/4 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU MINAMI-KYUSHU SYSTEMS ENGINEERING LIMITED 2004-2007 補足資料:試算表の見方について GLOVIA-BPで提供している「試算表」は、月次決算を意識して作成しているため、貸借対照表 科目の「当期利益」と損益計算書科目の「当期利益」が合わないように、見えてしまう場合があ ります(試算表と貸借対照表、損益計算書を対比する為)。 出力される値は「試算表」の作表期間の指定により異なります。 以下に「試算表」作成時の作表期間指定で帳表がどのように作成されるかを説明します。 (1) 「試算表」の作表期間を期首月から作成した場合 (例:4月(期首)~9月) ①B/Sの(当期利益)の当残は、作表期間での利益を表示しています。 ②「試算表」と「貸借対照表」の関係は以下の通りとなります。 「貸借対照表」は「試算表」の当残欄の内容を**月**日現在で表示しています。 ③「試算表」と「損益計算書」の関係は以下の通りとなります。 「損益計算書」は「試算表」の借方/貸方発生額の内容(貸借の発生差額)を表示しています。 試 算 表 科 目 名 前残 作表期間:4月(期首)~9月 借方 貸方 当残 ~ 資産の部 資本の部 資本金 前期繰越利益 繰越利益剰余金 (当期利益) ② ↓ 300 300 0 0 802 802 期首月~前月迄の B/S残高 作表期間内の B/S発生額 作表期間迄の B/S残高 ~ ③ ↓ 経常損益の部 法人税 当期利益 前期繰越利益 繰越利益剰余金 300 1102 802 ←① 0 300 300 802 300 1102 期首月~前月迄の P/L発生額 作表期間内の P/L発生額 802 300 1102 作表期間迄の P/L発生額 3/4 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU MINAMI-KYUSHU SYSTEMS ENGINEERING LIMITED 2004-2007 (2) 「試算表」の作表期間を期首月以外から作成した場合 (例:7月~9月) ①B/Sの(当期利益)の当残は、作表期間での利益を表示しています。 (当期利益)当残 = 前残 + 貸方発生額 - 借方発生額 とはなりません。 ※ 作表期間での利益を表示しているため ②「試算表」と「貸借対照表」の関係は以下の通りとなります。 「貸借対照表」は「試算表」の当残欄の内容を**月**日現在で表示しています。 ③「試算表」と「損益計算書」の関係は以下の通りとなります。 「損益計算書」は「試算表」の借方/貸方発生額の内容(貸借の発生差額)を表示しています。 試 算 表 科 目 名 前残 作表期間:7月(期首以外)~9月 借方 貸方 当残 ~ 資産の部 ② ↓ 資本の部 資本金 前期繰越利益 繰越利益剰余金 (当期利益) 300 902 602 0 200 200 作表期間内の B/S発生額 期首月 B/S残高 ~ 経常損益の部 法人税 当期利益 前期繰越利益 繰越利益剰余金 300 1102 200 ←① 作表期間迄の B/S残高 ③ ↓ 602 300 902 200 902 1102 期首月~前月迄の P/L発生額 作表期間内の P/L発生額 802 300 1102 作表期間迄の P/L発生額 B/Sの【(当期利益)の表記を「当残=貸方―借方+前残」とする場合の対処方法】 B/Sの(当期利益)に相当する勘定科目の残高計算区分を”5”から”G”に変更して下さい。 ※ 【トップメニュー】-【セットアップ】-【運用変更】-【科目体系登録】を起動後、処理番号に”X”を 入力し、当該勘定科目の残高計算区分を変更して下さい。 4/4 All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU MINAMI-KYUSHU SYSTEMS ENGINEERING LIMITED 2004-2007