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京都市立学校幼稚園教職員の処分等に関する指針(PDF形式, 424.20KB)

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京都市立学校幼稚園教職員の処分等に関する指針(PDF形式, 424.20KB)
京都市立学校幼稚園教職員 の処分等 に関する指針
平成 18年 4月
(平 成 18年 9月 改正 )
(平 成 18年 12月 改正 )
(平 成 20年 5月 改正 )
京 都 市 立 学校 幼稚 園教職 員 の 処 分等 に 関 す る指針
第
1
指針 の 目的
本市 では,教 職員 の意識改革 と熱意溢れ る教育 実践 の もと,説 明責任 と保護者 。地域 ・
市 民 の参 画 を基調 とす る 「開 かれた学校 づ くり」 を推進 し,地 域 ぐるみ・ 市 民 ぐるみの
教 育改革 を着実 に前進 させて い る。
言 うまで もな く教職員 は子 どもた ちに と って最大 の教 育環境 で あ り,そ の 日々の行動
が 子 どもた ちに与 え る影響 は計 り知れ な い ものがあ る。 このため,今 後 とも保 護者 。地
域 。市 民 との双 方 向 の信頼 関係 を一層深め ,さ らな る改革 を進 めてい くため には,公 教
育 に携 わ る教職 員 の使命 と役割 についての 自覚 を高め るとともに,服 務規律等 の遵守 を
徹底 してい くことが必要であ る。
本指針 は, こ う した認識 の もと,教 職 員 の非違行為 に対 す る地方公 務員法第 29条 に
基 づ く懲戒処分及 び厳重文書訓戒 ,文 書訓戒等 の服 務監督権 上 の措 置 (以 下 「処 分等」
とい う。)を 行 う に際 しての基本的 な考 え方 を定 め るもので あ る。
第2
基本事項
1
基本事項
具体 的 な処分等 の量定 の決定 に当た っては
,
①
当該行為 の動機 ,態 様 ,結 果 ,影 響等
②
故意又は過失 の度合い
③
当該行為 を行 った教職員の職責
④
日頃の勤務態度や当該行為後の対応等
⑤
過去 における不適切若 しくは違法な行為又は処分等の有無
を総 合的 に考慮 のうえ判断す るものとする。
′
なお,第 3の 処分基準 に掲げ られていない不適切若 しくは違法な行為 について も
,
当然処分等の対象 となる。
2
処分等 の量定 の加重について
次のいずれかの事由があるときは,処 分等の量定を加重することがある。
① 児童 。生徒の良好な教育環境や市民 。保護者の信頼を著 しく損なう事態を招 いた
とき。
3
②
教職員が行 った行為の態様等が極めて悪質であるとき。
③
教職員が違法行為を継続 した期間が長期にわたるとき。
④
教職員が管理又は監督の地位 にあ るなど,そ の 占め る職責の度が高いとき。
⑤
教職員が過去 に処分等を受 けたことがあるとき。
⑥
自らの不適切若 しくは違法な行為を隠ぺい したとき。
処分等の量定の軽減について
次のいずれかの事由があるときは,処 分等の量定を軽減すること又 は処分等 を行わ
ないことがある。
‐
①
教職員 の 日頃の勤務態度 又は教育実践 が極 めて 良好 で あ るとき。
②
教職 員 が 自 らの行為 が発覚す る前 に 自主 的 に 申 し出るな ど,非 違行為 に対 す る
深 い反省 が顕著 に見 られ るとき。
③
第3
その他処分等 の軽減 又 は行わ ない ことに相 当な理 由があると認 め られ るとき。
懲戒処分基準
以下 は懲戒 処 分 を行 う に あた っての標準的 な量定 を掲 げた ものであ り,具 体 的 な事案
が発生 した場 合 は第 2基 本事項 と本基 準 に基 づ き判 断す る。
1 -般 服務 関係
(1)欠 勤
正 当な理 由な く欠勤 した教職員 は,免 職又 は停職 とす る。
(2)勤 務態度不 良等
勤務時間中 の職場離脱 又は私的行為 ,遅 刻 ,早 退 の繰 り返 し,不 適正 な事務処理等 によ
り公 務 の運営 に支障 を生 じさせ た教職 員 は,最 も重 い処分 を免 職 と し,最 も軽 い処 分 を
戒告 とす る。
(3)病 気休暇
)又 は休職期間中の療養義務違反等
(病 気休務 を含む。以下 同 じ。
病 気休暇又 は特別休暇 そ の他承認 を要す る休暇 等 について虚偽 の 申請 を して承 認 を受
けた教職 員 は,免 職 又は停職 とす る。
また,病 気休暇 又 は休職期間中 であ るに もかかわ らず ,療 養 に専念 しなか った教職 員
について も同様 とす る。
(4)虚 偽報告等
事 実 をね つ 造 して虚偽 の報告 ,申 請 ,届 出等 を行 い,又 は故意 に必 要 な報告 ,申 請
,
届 出等 を怠 った教職員 は,最 も重 い処分 を免職 と し,最 も軽 い処分 を戒告 とす る。
(5)職 場 の秩序 を乱す行為
管理職 ,そ の他 の教職 員 に対す る暴行 ,暴 言,嫌 が らせ 等 ,又 は職場 にお ける器 物損
壊 等 によ り,職 場 の秩序 を乱 した教職員 は,最 も重 い処 分 を免職 と し,最 も軽 い 処分 を
戒告 とす る。
(6)政 治的行為
地方公務員法 又 は教 育公務員特例法 に違反 して政治的行為 を した教職 員 ,及 び政治 的
行為 を行 うよう教職員 に求 め る等 の行為 を した教職 員 ,並 びに公 務員又 は教 育上 の地 位
を利用 して選挙運動 を した教職 員 は,最 も重 い 処分 を免職 と し,最 も軽 い処 分 を戒 告 と
す る。
(7)争 議行為等
地 方公務員法 に違反 して,同 盟 罷業 ,怠 業そ の他 の争議行為 を し,又 は本市 の活 動能
率 を低下 させ る怠 業的行為 を した教職 員及 び これ らの違法 な行為 を企 て,又 はそ の遂行
を共謀 し,そ そ のか し,若 しくはあお った教職員 は,最 も重 い処分 を免職 と し,最 も軽
い処 分 を戒告 とす る。
(8)秘 密 の漏 えい
職務上知 り得 た秘 密 を漏 ら し,公 務 の運営 に重 大 な支 障 を生 じさせ た教職員 は,最 も
重 い処分 を免職 と し,最 も軽 い処分 を戒告 とす る。
2
情報管理
(1)個 人情報 の不 当利用及 び個人の秘密情報 の 目的外収集
職務上知 ることので きた個人情報 をそ の職 務 の用以外 に使用 した教職員 は,免 職 又
ア
は停職 とす る。
イ
そ の職権 を濫用 して,専 らその職務 の用以外 に供す る 目的で個人 の秘密 に属 す る事
項 が記録 され た文書等 を収集 した教 職員 は,減 給 又は戒 告 とす る。
(2)文 書紛失
指導要録 ,児 童生徒 の学習指導 ,生 徒指導 ,健 康指導等 の個人情報 を記 録 した文書 等
を紛失 した教 職員 は停職 ,減 給又 は戒告 とす る
3
公金等及 び公物 の取 扱 い関係
(1)横 領等
公金 及び預 り金 (以 下 「公金等」 とい う。)又 は公物 を横領 し,窃 取 し又は詐取 した教
職 員 は,免 職 とす る。
(2)紛 失・ 損壊等
公金等 又は公物 を紛 失 し,若 しくは重大 な過失 によ り盗難 に遭 い ,本 市 に損害 を与 えた
教職 員及 び故意 又 は重 大 な過 失 によ り公物 を損壊 した教職員 は,最 も重 い処 分 を免職 と
し,最 も軽 い処分 を戒告 とす る。
(3)公 金等公物処理不適 正
無 断流用等 , 自己 が保管 す る公金 等 又は公物 の不 適 正 な処理 を した教職 員 は,停 職
,
減給 又は戒 告 とす る。
4
わいせ つ行為等 ・ 体罰 。い じめ
(1)児 童生徒 に対す るわいせ つ行為
児童生徒 に対 し,わ い せ つ行為 を行 った教職員 は免職 とす る。
(2)児 童生徒以外 の者 に対す るわいせつ行為
ア 18歳 未満 の者 に対 して,金 品その他財産上 の利益 を対 償 と して供 与 し,若 しくは
供 与す ることを約束す ることによ り,又 は精神 的,知 的未熟若 しくは情緒不安定 に乗
じて淫 行 を した教職 員 は,免 職 とす る。
わ いせつ 行為 を行 った教職員 は,免 職 又は停職 とす る。
イ
(3)セ クシ ュアル・ハ ラスメン ト
職場 にお け る上 司・ 部下等 の 関係 に基 づ く影響 力 を用 い ることによ り強 いて性 的関
ア
係 を結 び,又 はわいせ つ な行為 を した教職員 は,免 職 とす る。
イ
セ クシュアル・ ハ ラスメン トを繰 り返 し行 った教職 員 は,免 職 又は停職 とす る。
ウ
セ クシ ュアル ・ハ ラスメン トを行 った教職員 は,停 職 ,減 給 又は戒告 とす る。
(注 )こ の基 準 において,わ い せ つ 行為等 とは,わ い せ つ 行為及 び セ クシ ュアル・ハ ラ
スメ ン ト行為 をい う。
①
「わ いせつ 行為」 とは,強 姦 ,強 制 わ い せ つ
(13歳 以上 の者 へ の暴行 ・脅迫 に
よるわいせ つ 行為及 び 13歳 未満 の者 へ のわいせ つ行為 ),公 然わ い せ つ ,わ いせ つ
物頒布等 ,売 春 。買春 ,痴 漢 ,の ぞ き,陰 部等 の露 出,青 少年保護条例等違反 ,不
適切 な裸体 ・ 下着姿等の撮影 (隠 し撮 り等 を含む ),わ いせつ 目的 をも って体 に触 る
こと等 をい う。
②
「セ クシ ュアル・ハ ラスメン ト」 とは,相 手 の意 に反す る性 的 な言動 (わ い せ つ な
言辞 ,性 的 な内容 の電 話 ,性 的 な内容の手紙 。電子 メールの送付,身 体的接触 ,つ き
ま とい等 )等 をい う。
(4つ 児童 。生徒 に対ず る体罰
'体 罰 を加 え又 は体罰 によ り傷害 を負わせた教職員 は,停 職 ,減 給 又は戒 告 とす る。
(5)児 童生徒 に対す るい じめ
児童生徒 へ の い じめ (児 童生徒 の心 を傷 つ ける言動 を含む。)を 行 った教職員 ,児 童生
徒 間 の い じめ に加担 した教職員 ,児 童生徒 間の い じめ を助長 した教職員及 び 児童生徒 間
のい じめ を把握 して い るに もかかわ らず ,こ れ を放 置 した教職 員 は,最 も重 い処 分 を免
職 と し,最 も軽 い処分 を戒告 とす る。
5
収賄 ・ 供応 関係
(1)収 賄
職務 に関 し,賄 賂 を収受 し,又 はそ の要 求若 しくは約束 を した教職員 は,免 職 とす る。
(2)倫 理保持義務違反
京都 市職員 の倫理 の保持 に関す る条例 及び同条例施行規則 において禁 止す る行為 を行
った教職員及 び同条例 及び同規則 において課 され てい る義務 に違反 した教職 員 は,最 も
重 い処分 を免職 と し,最 も軽 い処分 を戒告 とす る。
6
公務外非行関係
′
(1)暴 行
人 に暴行 を加 えた教職員 は,免 職 又は停職 とす る。
(2)器 物損壊
故意 に他人 の もの を損壊 した教職員 は,最 も重 い処分 を免職 と し,最 も軽 い処 分 を戒
告 とす る。
(3)窃 盗 ・詐欺 ・ 恐喝
他人 の財物 を窃取 した教職員 は,免 職 又は停職 と し,人 を欺 いて,又 は人 を恐 喝 して
財物 を交付 させ た教職 員 は,免 職 とす る。
(4)麻 薬 ・覚せい剤 等 の所持 又は使用
麻 薬 。覚せ い剤等 を所 持 又は使用 した教職員は,免 職 とす る。
(5)公 租公課 の滞納
公租公課 の滞納 を繰 り返 す,又 は これ によ り給与 の差 押 えを受 けた場合 で,公 務 に対
す る信用 を失墜 させ ,又 は公 務 に支障 を生 じさせ た教職 員 は,停 職 ,減 給 又 は戒告 とす
る。
(6)破 産
。民事再生等
無計 画 な借金等 によ り給 与 の差押 えを繰 り返す ,又 は破産宣告 や 民事再生 の認可等 を
受 けた場合 で,公 務 に対す る信用 を失墜 させ,又 は公 務 に支障 を生 じさせ た教職 員 は
,
減給 又は戒 告 とす る。
(7)そ の他 の公務外非行
上記 に掲 げ る もののほか,公 務外 において反社会的 な行為 を行 った教職 員 は,具 体 的
な行為 の状 況 ,悪 質性等 の程度 に応 じて,免 職 ,停 職 又は減給 とす る。 この場 合 におい
て,刑 法 ,そ の他 の法 律及 び条例 によ り,最 も軽 い刑罰 が,禁 錮 以上 の刑罰 と規定 され
てい る行為 を行 った教職員 は,免 職 とす る。
7
交通事故等
(1)酒 酔 い運転 又は酒気帯 び運転
(以 下 「飲酒運転」 とい う。
),無 免許運転
飲酒運転又 は無免許運転 を した教職員 は,免 職 又は停職 とす る。
(2)飲 酒運転,無 免許運転以外 での交通事故
悪質 な交通法規 違反 によ り交通 事故 を起 こ した教職員 は最 も重 い処 分 を免職 と し
,
最 も軽 い 処分 を戒 告 とす る。
(3)交 通法規違反
悪質 な交通法規違 反 を した教職員 は減給 又は戒 告 とす る。
(4)措 置義務連反
事故後 の救護 を怠 る,又 は危険 防 止 を怠 る等 の措置義務違反 を した教職 員 は,免 職
,
停職 又は減給 とす る。
(5)飲 酒運転の助長 ,容 認
飲酒運転 で あ ることを知 りなが ら,当 該車両 に 同乗 した教職 員 は,免 職 又は停 職 とす
る。 飲酒運 転 とな る ことを知 りなが ら,そ の者 に飲酒 を勧 めた教職員 につい て も同様 と
す る。
(注 )処 分等 を行 うに際 しては,過 失 の程度 や事故後 の対応等 を考慮 の上 ,判 断す る も
の とす る。
8
監督責任 関係
部下教職 員 の非違行為 を知得 したに もかかわ らず ,そ の事実 を隠 ぺ い し,又 は黙 認す る
等 ,管 理監 督者 と して指導監督 に適正 を欠 い た教職員 は,停 職 ,減 給 又は戒 告 とす る。
第4
適用期 日
この指針 は,平 成 20年 5月 1日 か ら適用す る。
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