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官庁営繕環境報告書2008閲覧用(PDF形式)
国土交通省 官庁営繕 環境報告書 2008 ご挨拶 平成17年度に最初に環境報告書を公表して以来4年目となる本年は、京都議定書の第1約束期 間の最初の年であり、我が国の6%削減約束をより確実に達成するために、京都議定書目標達成 計画が3月に改定されました。また、7月には、地球温暖化問題が最重要テーマに位置づけられた G8北海道洞爺湖サミットが開催されたところです。そのような中、本年も、国土交通省における20 07年度の官庁施設の環境問題への取組について取りまとめた「官庁営繕環境報告書2008」を発 行することになりました。 官庁営繕部では、太陽光発電や建物緑化を始めとする官庁施設のグリーン化を積極的に推進し ており、また、洞爺湖サミットで使用された国際メディアセンターも、その整備において、「環境サミッ ト」の会場に相応しいものにすべく、雪を使用した冷房・3Rへの取組等、徹底したグリーン化を図り ました。 今後も、最新のグリーン化技術の導入によるグリーン庁舎の整備やグリーン改修を推進するとと もに、温暖化対策に向けた各府省の取組に対する技術的な支援を行うなど、率先して環境問題に 取り組んでまいります。本報告書をお読みいただき、皆様から忌憚のないご意見などをお寄せいた だければ幸いです。 国土交通省 大臣官房 官庁営繕部長 藤田伊織 この官庁営繕環境報告書2008は 環境に配慮してパソコン上での閲覧 を基本としております 目次 1.営繕グリーンプログラム2007に基づ いた取組 2.2007年度の主なトピック 3.2007年度完成の主な グリーン庁舎・グリーン改修 4.その他の取組/識者のご意見 5.報告書の対象組織、対象期間等 ※官庁営繕環境報告書2008は、2007 年度の取組を対象としています 所在地 :〒100ー8918 東京都千代田区霞が関2-1-2 中央合同庁舎第2号館 発行部署 : 国土交通省大臣官房官庁営繕部 設備・環境課 営繕環境対策室 連絡先 : 電話 03-5253-8111 E-mail [email protected] 発行年月: 2008年9月 1 営繕グリーンプログラム2007に基づいた取組 官庁営繕では、「国土交通省環境行動計画」 (H16.6)を踏まえ、官庁施設における総合的な環境対策の推進と公共建築分野における先導的な役 割の遂行を目的として、2004年6月「官庁施設における環境負荷低減プログラム」(営繕グリーンプログラム) を策定しました。このプログラムに基づき、 以下の5つの施策を有機的に連携させ、官庁営繕施策のマネジメント・サイクル(PDCAサイクル)を通して総合的かつ効率的に効果が得られるよう官 庁施設のライフサイクルを通じた環境負荷の低減を図っています。 毎年度必要な見直しを行い改定しているところですが、ここでは営繕グリーンプログラム2007に基づいた取組を紹介いたします。 1.地球温暖化問題への対応 官庁施設の設計・施工・運用のライフサイクル全般にわたる二酸化炭素排出量 (LCCO2)を定量的にとらえています。また、CASBEE(建築物総合環境性能評 価システム)などによる評価に取り組んでいます。 ●自然エネルギーの採用:自然採光、自然通風、太陽光発電、太陽熱給湯、外 気冷房等により自然エネルギーを有効利用します。 ●環境負荷の抑制:高性能な断熱材や日射遮蔽性の高い窓ガラスや庇の採用 等により、エネルギー損失や熱負荷を低減します。 ■外壁ルーバー 〈那覇第2合同庁舎〉 ■遮熱高断熱複層ガラス 〈中央合同庁舎第7号館〉 ●高効率化:搬送エネルギーの最小化、高効率照明器具の採用、電力負荷の平 準化等により、エネルギーを有効かつ効率的に利用します。 ●適正な運用管理の徹底:国家機 関の建築物における保全情報の 効率的収集・分析及び適正な施設 管理の実施に寄与することを目的 とし、平成17年度より保全業務支 援システム(BIMMS-N)を運用 しています。本システムや「地球温 暖化対策に寄与するための官庁 施設の利用の手引き」等の活用に より、エネルギーの利用状況が非 効率と思われる施設を中心に運用 改善に関する支援・指導を行って います。2007年度は、延べ539 施設を対象に保全指導を実施しま した。 エネルギー利用効率 ■太陽光発電・風力発電〈中央合同庁舎第7号館〉 改善が必要とな る可能性の高 い施設 エネルギー消費量 ■BIMMS-Nによる分析例 1 営繕グリーンプログラム2007に基づいた取組 2.循環型社会の形成 資源の有効利用、建物の長寿命化、リサイクル材料の採用などを行っています。 ●建設副産物の適正使用・適正処理:計画段階から建設副産物の 発生抑制・再資源化(材料種別毎の分別解体・再利用)を推進し、廃 棄物の削減を図ります。 ●エコマテリアル:自然 素材、リサイクル材料、 間伐材の利用、解体容 易な材料や工法を採用 し、環境負荷を低減しま す。また、木材活用モデ ル工事を実施(20件)す る な ど 、 木材利 用の促 進を図ります。 ■間伐材を利用した 施設 〈佐潟鳥獣保護区観 察舎〉 グリーン購入法における調達率の向上を図ります。2007年 度の主なグリーン調達の実績は下表のとおりです。 分類 品 目 名 単位 建設機械 工法 陶磁器質タイル 吸収冷温水機 排出ガス対策型建設機械 コンクリート塊再生処理工法 目的物 屋上緑化 ㎡ 台 工事数 工事数 工事数 ㎡ 資材 ■場内エコプラントの設置による分別の徹底 〈中央合同庁舎第7号館〉 3.健全な自然環境の確保・水循環系の構築 排水再利用・雨水利用システム計画基準に基づき、水資源のさらなる有効利用を図っています。 同システムは、2007年度完成の4施設に導入されており、年間約170,000m3の上水の節約 に寄与しています。この量は一般家庭約1700世帯において一年間にお風呂で使用される水の 量に相当します。 ●排水再利用・雨水利用:洗面所や厨房などの排水は、集水して排水処理槽に貯め、屋根 などに降った雨は、集水して雨水貯留槽に貯めて、それぞれを適切に処理した後、中水(便 器洗浄水、散水等)として利用します。 2007年度 調達数 54,439 49 614 14 10 2,180 2007年度 調達率 96% 96% 99% 100% - 1 営繕グリーンプログラム2007に基づいた取組 4.良好な生活環境の形成 地球環境負荷の低減だけではなく、室内環境や周辺環境に配慮した施設整備を行っ ています。 ●揮発性有機化合物等の対策の推進:VOC(揮発性有機化合物)については、工事 終了後の室内中空気濃度の測定を実施するほか、これまで収集した情報や検討成果 を活用し、室内空気中の有害化学物質対策を推進します。 ●緑化の一層の推進:良好な都市環境形成や潤いある執務空間形成の観点からの効果 を勘案し、屋上緑化を含めた官庁施設の構内緑化を推進しています。 2007年度完成施設の緑化整備面積は18,430㎡となりました。 ■緑化にはヒートアイランド現象緩和効果(下図実線部の差)、夏期の空調負荷低 減効果(破線部の差)、安らぎを生むといった心理的効果等が期待されています。 70 中央合同庁舎2号館低層棟 屋上緑化部分温度測定結果 60 温度(℃) ■測定バッジ:表面から化学 物質を吸着。1.2~1.5m程 度の高さで測定する。 舗装面の温度 約30℃ 舗装内の温度 50 40 30 緑化面の温度 緑化内の温度 20 0:00 3:00 6:00 9:00 ■VOC測定バッジによる測定状況 〈伏木港湾合同庁舎〉 12:00 時刻 15:00 18:00 21:00 ■屋上緑化 〈新潟税関東湊出張所〉 5.関係機関への協力・支援、環境教育の充実及び官庁営繕の率先的取組 〈 環境意識向上への主な取組事例 〉 z関係機関への協力・支援:営繕グリーンプログラムに基づき、各省庁との連携による官庁 ■各地区で施設保全担当者対象に保全連絡会議を開催しました。 施設のグリーン化を推進するなど、必要な支援を行っています。地方公共団体等に対し ても、官庁営繕部、地方整備局営繕部等が中心となり、環境対策に関する積極的な支援 を行っています。(各ブロック営繕主管課長会議(参加者約140名)、各地区保全連絡会 議(参加者約2200名)等を活用。) z環境教育の充実:環境エキスパートを育成するとともに施設管理者の意識の向上を図る などの取組、出前講座による各団体等への研修を行っています。(各整備局において環 境に関する研修を実施。参加者約340名。出前講座9回実施。) z率先的取組:官庁営繕職員が一体となって、省エネルギー推進部会を設置し率先的に省 東北地方整備局 関東地方整備局 ■小学生を対象に「公共建築セミナー」を開催し、現場見学と併せて 地球温暖化対策について講演を行いました。〈東北地方整備局〉 エネルギー対策に取り組んでいます。 z成果の公表:前年度の成果をもとに環境報告書を発行し、ホームページ上で公表します。 現場見学のようす 沖縄総合事務局 2 2007年度の主なトピック 合同庁舎における太陽光発電及び建物緑化の整備 2007年10月12日に開催された地球温暖化対策推進本部幹事会において各府省の「実施計画」がとりまとめられ、温室効果ガスの排出削 減計画とともに、国の庁舎における太陽光発電及び建物緑化の整備計画が公表されました(環境省のホームページにて公表)。 国土交通省官庁営繕部では、内閣官房、環境省等と連携し、各府省の整備計画策定に向けて技術的な協力を実施するとともに、合同庁舎 における整備を実施することにより、政府全体の取組を推進することとしました。 全国に合同庁舎は約360施設あり、このうち約60施設で2006年度までに954kW の太陽光発電及び 17,720㎡ の建物緑化を整備済みです が、追加的に約120施設において、以下のスケジュールを目安として実施することとしています。 太陽光発電及び建物緑化の整備計画 2007~2008年度 2009~2012年度 太陽光発電の導入(kW) 建物の緑化(㎡) 計 522 598 1,120 6,092 4,403 10,495 2007年度に整備された太陽光発電及び建物緑化の事例 名古屋第2合同庁舎 名古屋第1合同庁舎 仙台第4合同庁舎 宇都宮第2合同庁舎 那覇第2合同庁舎 2 2007年度の主なトピック 環境配慮契約法への対応 官庁営繕部では、国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律(環境配慮契約法)が2007年5月 に成立したことを受け、同法第5条に定められた基本方針のうち、建築設計(環境配慮型プロポーザル)及び省エネルギー改修事業(E SCO事業)の契約に関する基本方針案を環境省と共同して作成しました。 2007年12月に同基本方針が閣議決定されたことを受け、率先して同法の確実な適用を図るとともに、各省各庁等における取組に対 する必要な情報提供や技術支援を行っています。 ライフサイクルエネルギーマネジメント(LCEM)手法の活用 企画・設計・施工・運用段階を通して一貫した省エネルギーを実施することを目的としたLCEM(ライフサイクルエネルギーマネジメント)手法 について、実際の官庁施設に対しての試行を実施しているところです。 また、LCEMの実施を支援する『LCEMツール』について、対象機器・システムを大幅に拡充したVer.2を国土交通省ホームページにて公開 しています。 (http://www.mlit.go.jp/gobuild/sesaku/lcem/lcem.htm) 企画・計画 設計 施工 検査 運用・保全 改修計画 各フェーズを通じての一貫したエネルギーマネジメント 設計者 Plan 施工者 Do 管理者 Check Action Plan 2 2007年度の主なトピック 官庁施設における雪冷房システム整備手法の検討 自然エネルギーのうち、雪氷熱を活用した雪冷房システムについて、計画・設計手法や評価手法の検討を行いました。今後その成果をガイドライン としてとりまとめていきます。 【融解水熱交換方式】 【全空気方式】 EA EA RA 空気調和機 SA OA SA 雪 空調対象室 冷水 貯雪庫 RA 氷 融解水 熱交換器 OA 送風機を用いて空調対象室と貯雪庫の間で空気を 循環させる方式。雪による粉塵等の吸着効果や加湿 効果等を期待できる。 空調対象室 貯雪庫 熱交換器で雪の融解水の冷熱を回収し、冷房に利用する 方法。搬送系を小型化・効率化できる。また中央熱源方式 と併用が比較的容易。 雪冷房の取組事例~北海道洞爺湖サミット国際メディアセンター(IMC)~ 北海道洞爺湖サミットの会見場及びプレスセンターとなるIMCでは、雪冷房システムを採用して おり、プレスセンター下部に貯雪庫を設けています。 完成イメージ 雪投入状況 貯雪庫内部状況 3 2007年度完成の主なグリーン庁舎・グリーン改修 中央合同庁舎第7号館[東京都] 延床面積 187,269㎡ 76 LCCO2低減性能(%) CASBEE総合評価(BEE) BEE=3.0 100 建築物の環境品質・ 性能 Q S 72 BEE=1.5 S Q-2 サービス性能 5 B- 4 Q-1 室内環境 BEE=0.5 3 2 Q-3 室外環境 (敷地内) 1 22 0 C LR-3 敷地外環境 LR-1 エネルギー 0 0 50 BEE=3.0 100 3.2 50 A(1.7) (CASBEE新築(簡易版)2006年版) レーダーチャート 69 BEE=1.5 A BEE=1.0 B+ レーダーチャート 1.7 Q-2 サービス性能 B 5 - 4 Q-1 室内環境 50 3 2 BEE=0.5 0 C LR-1 エネルギー 0 50 LR-3 敷地外環境 100 建築物の環境負荷 L LR-2 資源・ マテリアル Q-3 室外環境 (敷地内) 1 39 0 100 建築物の環境負荷 L 宇都宮第2地方合同庁舎、和歌 山地方合同庁舎等40件でグリー ン改修(空調設備改修、照明設備 改修、太陽光発電、屋上緑化等) を実施して、既存官庁施設のCO2 排出量等の環境負荷を効果的に 低減しています。 91 CASBEE総合評価(BEE) BEE=1.0 B+ A 延床面積 16,128㎡ LCCO2低減性能(%) S(3.2) (CASBEE新築 2006年版) 構造・階数 RC-11-1 建築物の環境品質・性能 Q 構造・階数 S-38-3 ●2007年度グリーン改修事例 那覇第2合同庁舎2号館[沖縄県] LR-2 資源・ マテリアル ○構造・階数 : 主要建築物の構造種別及び 地上階数、地下階数を表し、構造種別は次 による。 SRC:鉄筋鉄骨コンクリート造、RC:鉄筋コ ンクリート造、S:鉄骨造 ○LCCO2低減性能 : 「グリーン庁舎基準」に 基づき、1990年水準モデルに対する LCCO2(kg-O2/年㎡)の低減性能(%)を示す。 ○CASBEE総合評価 : BEE※の点数による 5段階評価 C:0~0.5、 B-:0.5~1.0、B+:1.0~1.5、 A:1.5~3.0、S:3.0以上 ※ BEE(環境性能効率)= Q (環境品質・性能) L (環境負荷) 中央合同庁舎第7号館におけるグリーン化技術 ■ 水蓄熱システム 中央合同庁舎第7号館で採用された先進的なグリーン 化技術の一例を紹介します。 夏場の夜間に冷水を蓄熱することにより、日中の 電力・ガスのエネルギー消費量を低減 空調機 ■ コージェネレーションシステム(CGS) 総合効率の高い熱・電力併給システム としてガスエンジンにより発電し、発生 した熱エネルギーは空調・給湯に使用 電力 発電機 排気ガス ガスエンジン 都市 ガス 排ガス ボイラ 蒸気 冷却水 熱交換器 温水 ※設計目標 エネルギー利用低減率(ERR) 41%以上、 LCCO2削減率20%以上 冷凍機 水蓄熱槽 (深夜電力で 蓄熱) ■ ナイトパージ ■ 生ゴミ処理装置 食品ゴミを一次醱酵 処理し肥料等に利用 ■ 燃料電池の採用 夜間の自然通風に より躯体熱を冷却 し空調負荷を低減 ガスを燃料として、化学反 応により発電し、反応した 熱エネルギーは空調や給湯 に利用 4 その他の取組/識者のご意見 オフィスにおける取組 個々の職員の個別の取組から、官庁営繕部職員が一体となって、率先的に省エネルギー対策に取り組むため 「省エネルギー推進部会」を設置し、省エネルギー推進員を指名して、以下の3 点を推進しています。 1)各職員が行動を始めるきっかけづくり、環境づくり 2)省エネルギー推進部会における実施計画の策定 3)わかりやすい評価方法による、取組状況の定期的な把握 具体的な活動は以下の通りです。 ■紙の使用量の削減 ・両面コピー、両面出力の徹底 ・再利用紙専用出力プリンタトレイの設定 紙の使用量 2007年度実績:89%(2003年度比) (目標:10%以上削減) ■ゴミの分別の徹底 ・分別方法の周知徹底 CO2排出量(㎏-CO2) CO2排出量(㎏-CO2) ■電気使用量の削減 ・夜間の消灯の徹底 120,000 120,000 ・昼休み一斉消灯の徹底 ・定時退庁日における夜間の一斉消灯 80,000 ・ロッカー等の上部の照明ランプの取り外し 80,000 ・ノートパソコンの省電力設定の徹底 '0'011年度比 年度比 -23% -23% 40,000 40,000 00 営繕部局自らが庁舎を管理している 4事務所等(長野営繕事務所、静岡営 繕事務所、長崎営繕事務所、近畿地 方整備局営繕部保全指導・監督室) においてグリーン診断を実施し、 その結果を踏まえ運用等の改善に 努めています。 年度 年度 CO 2) CO2排出量(kg-CO 2排出量(kg-CO2) 公用車の燃料消費量(㍑) 公用車の燃料消費量(㍑) 2001 2001 2002 2002 93,587 93,587 101,228 101,228 2001 2001 2002 2002 2003 2003 2004 2004 2005 2005 2006 2006 政府実行計画の目標 政府実行計画の目標 2007年度実績 2007年度実績 (2010~2012の平均 (2010~2012の平均 (2001年度比) (2001年度比) と2001年度の比) と2001年度の比) 2003 2003 2004 2004 2005 2005 2006 2006 2007 2007 86,034 86,034 86,498 86,498 75,907 75,907 66,069 66,069 72,076 72,076 23%減 23%減 8%減 8%減 8,732 8,732 8,978 8,978 7,145 7,145 7,664 7,664 8,392 8,392 80% 80% 85%以下 85%以下 増加させない 増加させない 10,489 10,489 10,376 10,376 用紙類の使用量(㎏) 2,638 用紙類の使用量(㎏) 2,638 事務所の単位面積当たり電気使用量(kwh/㎡) 事務所の単位面積当たり電気使用量(kwh/㎡) 104.41 104.41 3,049 3,049 1,987 1,987 2,489 2,489 2,557 2,557 2,731 2,731 2,869 2,869 9%増 9%増 114.46 114.46 102.38 102.38 107.91 107.91 94.02 94.02 77.56 77.56 85.76 85.76 82% 82% 90%以下 90%以下 210.50 210.50 248.85 248.85 174.76 174.76 129.05 129.05 144.29 144.29 108.95 108.95 108.59 108.59 48%減 48%減 増加させない 増加させない 0.56 0.56 0.66 0.66 0.52 0.52 0.52 0.52 0.44 0.44 0.41 0.41 0.40 0.40 75% 75% 90%以下 90%以下 エネルギー供給設備等で使用する燃料の量(GJ) エネルギー供給設備等で使用する燃料の量(GJ) 3 3 事務所の単位面積当たり上水使用量(m 事務所の単位面積当たり上水使用量(m/㎡) /㎡) CO2排出量は、2001年度比で23%の削減となり、取組の効果がでています。 2007 2007 4 その他の取組/識者のご意見 識者のご意見 官庁営繕環境報告書2008を読んで この環境報告書は営繕部の活動の一端を環境と いう側面からとらえたものですが、建築には非常に 多くの材料が使われ、関連する技術も多様なため、 環境問題についても広範な関わりを持っていて、関 連する取組も非常に幅広くなっています。しかし、詳 細データーは別資料として、一般の方々にわかりや すくまとめられています。 このような広範な取組の中で最初に挙げられてい るのが7月のサミットでも大きな話題になった地球温 暖化防止対策に関するものですが、その他にも循環 社会形成に関する取組や自然環境の保護他、今話 題になっている各種の地球環境問題にかかわる取 組が報告されています。地球環境問題に対応するた めには、いろいろな組織がこのような取組を継続的 に行い、かつこのような取組の輪を広げることが重 要ですが、営繕部のこのような活動は国が率先 して行うという視点からも特に重要と思います。 しかし、今回のサミットでは非常に高い二酸化 炭素排出量削減目標が示されました。この目標 に向かって対策を実施するためにはかなりの予 算が必要になります。建物分野でも、既存建物の 省エネ改修などに最低でも3万円/㎡程度の費 用が必要になると思います。官庁施設全体約 5000万㎡では1.5兆円です。現在の日本の状況 でこのような金額を捻出するのは難しいかもしれ ませんが、建築分野で本格的に温暖化問題に取 り組むとすれば国の建物でまずこの程度の費用 をかける必要があると考えています。 千葉大学大学院工学研究科 教授 5 報告書の対象組織、対象期間等 官庁営繕とは 「官公庁施設の建設等に関する法律」(昭和26年法律第181号)に 基づき、「官庁施設の位置・規模・構造の基準」を定めるとともに、 防災・環境・福祉・情報化・品質確保などの各種施策を企画・立案 し、社会のニーズに対応した、事務庁舎、研究所、教育文化施設、 社会福祉施設等を整備しています。 施設の整備後は、官庁施設が常に適正な機能・性能を発揮できる よう保全指導を行っています。 官庁営繕の組織 国土交通省 大臣官房 官庁営繕部 管 理 課 計 画 課 保全指導室 整 備 課 特別整備室 設備・環境課 営繕環境対策室 施設評価室 地方整備局(全国8ヵ所) 計 画 課 営繕部 対象組織 営繕事務所(全国17ヵ所) 建 築 課(北陸・四国を除く) 積 算 課(関東のみ) 国土交通省 内閣府 大臣官房官庁営繕部 地方整備局営繕部、営繕事務所 北海道開発局営繕部 沖縄総合事務局開発建設部営繕課、営繕監督保全室 設 備 課(北陸・四国を除く) 設 計 課(北陸・四国のみ) 官庁営繕部長が主宰する官庁営繕部環境対策推進本部を 中心に、総合的かつ効果的な環境対策を推進しています。 技術・評価課 保全指導・監督室 対象期間 環境対策の推進体制 協力・支援 官庁営繕部環境対策推進本部 各省各庁 等 本部長:官庁営繕部長 北海道開発局 営 繕 部 営繕管理課 ※基本方針の策定 ※プログラムの策定・見直し・進捗状況の点検 専門的な検討 営繕計画課 2007年度(2007年4月1日~2008年3月31日) 建 築 課 設 備 課 技術・評価課 保全指導・監督室 環境対策推進本部幹事会 省エネルギー推進部会 部会長:管理課企画専門官 ※取組体制の構築、 実施内容の策定・評価推進員 推進員 推進員 幹事長:営繕環境対策室長 推進員 ○○部会 ○○部会 必要に応じて部会を設置 ※率先的な役割を担う 「省エネルギー推進員」を設置 内 閣 府 沖縄総合事務局 役割分担 営 繕 課 開発建設部 営繕監督保全室 グリーン庁舎とは 官庁施設の計画から建設、運用、 廃棄に至るまでのライフサイクル を通じて環境負荷を低減させ、 我が国の建築分野における環境 保全対策の模範となる官庁施設 のことをいいます ・地方局ならではの環境施策の策定 ・地域における環境窓口機能を発揮する事が重要 地方局環境対策推進委員会 委員長:地方局営繕部長等 営繕グリーンプログラムをふまえて、 地方独自のグリーン化推進計画を策定 官庁施設のグリーン化に資する取組みを推進 各省庁地方支分局 地方公共団体等 地域の関係機関との連携・協力、 地方公共団体等の取組みへの積極的な支援 環境対策推進委員会幹事会 積極的な支援の実施、連携