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第一生命新大井事業所 - 一般社団法人 日本建設業連合会
No.13-016-2011作成 第一生命新大井事業所 Dai Ichi Life New Oi Office 発注者 第一生命保険株式会社 設計・監理 株式会社竹中工務店 施工 ■建物の立地や形状の条件から最も適した省CO2技術を採用 新築 事務所/工場・物流施設 ■ 空調 カテゴリー 排気 A. 環境配慮デザイン B. 省エネ・省CO2技術 C. 各種制度活用 D. 評価技術/FB TAKENAKA CORPORATION E. リニューアル F. 長寿命化 G. 建物基本性能確保 H. 生産・施工との連携 株式会社竹中工務店・日本建設JV I. 周辺・地域への配慮 J. 生物多様性 K. その他 日射による 上 昇 効 果 の 促進 EVホール EVホール 緑の中のオフィス EVホール ランドスケープのような建築 EVホール ■郊外型オフィスの新しいプロトタイプの創出 EVホール 40年の歴史をもつ第一生命大井本社の再編計画。周辺の恵まれた テラス 配送センター 1Fの 温 ま った空気 自走式駐車場 ソーラーチムニーによる1Fの自然換気と断熱効果 自然環境を最大活用し、ランドスケープと一体になった緑豊か ■ 電気 ■ なワークプレイスを実現している。限定された材料や色彩によ 共用部に 人感センサー とLEDライト 昼光センサー による減灯 り建築の印象を極力消し、中庭やテラスなどの環境バッファー ゾーンによって、気象条件を緩和しながら内外を連続させるこ 衛生 空調機 ソーラーパ ネルの設置 井戸水・ 雨水利用 バルコニーに 吊られた空調機 高性能 LOW-eガラス とで、あたかも公園のなかで働いているかのようなアメニティ の高い空間としている。 ■高いアメニティの実現 業務処理型オフィスというプログラムに対し、小休憩やWCへの移動自体が ■スーパーエコオフィスの実現 海から山への卓越風を室内に取り込むためのボリューム配置、 十分なリフレッシュとなるようアメニティの高い共用部を建物の中心に据 周辺環境に溶け込む緑を取り込んだ低層ボリューム 奥行の深いバルコニーによる日射制御、ソーラーチムニーによ え、スイッチのオン・オフを容易にすることで業務効率が向上する環境を創 る自然換気などにより一般的なオフィスビルに対して1次エネル 造している。また、業務の合間に四季を通して変化する緑を眺めることで利 ギー消費を半減し、CASBEE Sランクを取得した。また、地下掘 用する人自身が働く環境に興味を持ち、建物を使用しながら省エネルギーに 削による残土を開発事業区域の整地に使用し、場外処分を極力 貢献できる、環境コンシャスな建物を目指している。 無くすことで建設中の環境負荷低減も図っている。 2方向に緑が見えるオフィス内観 ■周辺環境への貢献 【月 別 】 外気冷房・自然換気の効果 45% 600 550 500 450 400 350 300 250 200 150 100 50 0 機 械 空 調 (低温 送風) 月 平 均 外 気 温度 大井町の中心部に緑あふれるワークプレイスと地域の憩いの場となる提供緑 3 0 .0 2 5 .0 地を一体的に計画することにより、大井町のインフラを再構築した。 2 0 .0 1 5 .0 建物内外に地域の植生を生態系に沿って取り込むことで、生物多様性を維 1 0 .0 5 .0 1月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 自然換気・外気冷房 CO2削減率 自 然 換 気 ・外気 冷房 予測 7 月 8 月 9 月 1 0 月 1 1 月 1 2 月0 . 0 持・強化するランドスケープとしている。 % また、敷地西側の建物ボリュームと連続した緑豊かな提供緑地を周辺の小中 自然換気・外気冷房 外気冷房・自然換気による空調負荷削減 % 学校の通学路と一体となった環境として創出している。 建物内外にバッファーゾーンを生み出す中庭 アメニティに貢献するテラス 平野部 酒匂川 自動で作動する窓 手動で操作する窓 平野部水田・畑(菜の花) 林縁部 畑・果樹 ・果樹(ナシ・イチジク) (ウメ・クリ・ミカン) 常緑・落葉広葉樹林 丘陵地 社寺仏閣 ケヤキ林 コナラ・クヌギ林 雑木林 = 川辺草原 バルコニー 廊下 事務室 所在地 竣工年 敷地面積 延床面積 構造 階数 神奈川県足柄上郡 2011 年 26,084㎡ 44,488㎡ RC造、SRC造、S造 地下1階、地上4階 PAL削減 ERR(CASBEE準拠) LCCO2削減 CASBEE評価 41 % 44 % 28 % Sランク BEE=4.7 2010年度版 第三者認証 スダジイ林 設計担当者 建築:車戸城二、石川修次、小吹達哉、花岡郁哉、大橋明子/構造:廣重隆明、伊藤利明、武藤 肇 最も気候のいいときを感知して自動開閉する欄間窓、パスダクト、手動開閉窓を通してオフィスから中庭へ換気が行われる 省エネルギー性能 林縁/水田・畑/川沿い土手の草本群落 中庭 ジャロジー 建物データ 新本社 3.0 100 S 84 1.5 A 4.7 + 設備/鈴木尚昭、平野克彦/外構:向山雅之、蓑茂雄二郎 BEE=1.0 B - B Q 50 0.5 C 0 0 18 50 L 100 通学路と一体となった提供緑地 主要な採用技術(CASBEE準拠) Q2. 2. Q2. 3. Q3. 1. LR1.1. LR1.2. LR3.2. 耐用性・信頼性(耐震グレード3の確保、内部をグレード感と耐久性を両立する躯体あらわしの仕上げとしている) 対応性・更新性(6.4mスパンのモジュールの繰り返しにより、更新や他用途への転換が容易な計画としている) 生物環境の保全と創出(地域の植生の生態系に沿った混植を行うことで生物多様性の維持・強化に貢献) 建物の熱負荷抑制(彫りの深いバルコニーとLow-eガラスを外壁面に採用し、空調負荷を大幅に削減している) 自然エネルギー利用(恒常風を利用したオフィスの自然換気、自然光を取り込む中庭) 地域環境への配慮(風環境シュミレーションにより地域の風環境に配慮したボリューム配置・植栽計画を行っている) サステナブル建築事例集/社団法人日本建設業連合会 ※本事例シートおよび記載内容の二次利用を禁止します