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若い力で創る「同志」のページ
Fellowship 2014.7.14 渚の風 創刊号 15 ワン・ツー・スリー楽団 音楽の素養を、支援に活かしてきた。 「正式には、 三恵園『ワン・ツー・スリー 楽団』といいます。ハンドベルや鉄琴、 Vol.1 キーボードを演奏する楽団です」 。入職 若い力で創る「同志」のページ した当時から、指揮者を務めてきた。 2007(平成 19)年ごろ、発表の場を 施設から地域に広げた。 9 面 か ら 16 面 は、Fellowship の 「喝采を受ける喜びを経験するうちに、 ペ ー ジ で す。Fellowship は、 「志を 自分たちの音楽を作品として創り上げた 同じくする仲間でつくる共同体」とい い、パフォーマーになりたいと思う人た う意味です。 ちが出てきました。だから、楽団は少数 精鋭でクオリティーを高めることにしま 紙面に登場する「取材される側」は、 三恵園の利用者のみなさん 杉原涼太さん 長田なつきさん 主に福祉施設の若い職員。「取材する した」 谷川俊太郎『生きる』 側」も、大学生や専門学校生ら若い力 町内の行事や地域の式典に招かれる機 が加わっています。 会が、増えた。他の楽団との共演もあっ なくてよかったのですが、本部の仕事だ た。 そのたびに、 楽団員の社会性が広がっ とそうもいかず…。生活が一変しました」 大学経営学部 4 回生の高梨秀之さん 広報・ブランディングが主な仕事。法 (24)。撮影を担当したのは、大阪市 た。 創刊号の執筆を担当したのは、近畿 「社会に出たら、施設の楽団だからと 人内の施設や事業所、グループホームな 北区曽根崎新地にあるビジュアルアー いう特別扱いはありません。容赦のない どのコーディネートも重要な役割だ。大 ツ専門学校の 2 年生、長田なつきさ 体験をします。その体験は、きっと地域 学の先生たちと連絡を取りながらの実習 ん(26)と杉原涼太さん(19)です。 で独り暮らしを始めた時の助けになりま 生受け入れなど、ミッションは、社会に す」 向かって 360 度開かれている。 360 度開かれた窓 「異業種の人ともふれあうことが多く 学 生 通 信 社 は 2012 年 3 月、 関 西 て、刺激になっています。でも、基本は の 11 大学と専門学校の学生が集まっ てスタートしました。 実は昨春から、さらに転身した。三恵 現場の支援。これまでの経験を生かしな 園から、法人の企画推進本部(大阪市浪 がら、新しい広報・ブランディングの在 速区湊町) に異動となり、 チーフとなった。 り方を模索していきたいと思います」 坪井さんのタクト(指導棒)は今、 「福 一転して大阪都心へ、 電車通勤である。 「現場では、服のことはあまり気にし 高梨さんは、 「学生通信社」に所属 しています。 株式会社「PR リンク」 (大阪市中 央区道修町 3 の 4 の 11)が、支援し ています。学生通信社は、 「PR リンク」 の中に事務所を置いています。 祉の発信」も指揮し始めた。 智鳥保育園(10 面)の 取材を終えて 拝啓 厚生労働大臣 田村憲久様 の り ひ さ (学生通信社 高梨秀之) 「ふっと目が合って、子どもと心か 15 年間勤務した救護施設「三恵 びつかない傾向にあります。施設 ら通じ合えたような不思議な瞬間が 園」では、障害等はないけれども を退所して自立後、やはり生活が あるんです」 。一番喜びを感じる瞬間 生活をするうえで困難があるとい うまくいかず再入所につながる は何か。私の質問に上月さんはこう答 う方々を、目の当たりにしてきま ケースも生まれてしまいます。 えてくれました。取材を終えると、子 まさに「法のはざまにいる人た どもたちはお昼寝から覚め、元気には 例えば「知的境界域」と呼ばれ、 ち」です。支援が必要なところに しゃぎ回っていました。そんな子ども 知的障害とまでは言えないけれど、 ち ゃ ん と 届 く、 そ れ も 一 時 的 で たちと目線を同じ高さに合わせ、優し 生活するには支援や配慮が必要、 はなく、長期的に支援ができる仕 い声で話しかける上月さんの姿が印象 という方が入所しておられます。 組みづくりに目をむけてほしいと 的でした。そういえば、一昨年に結婚 願っています。 した私の姉も出産まであと 200 日の した。 そのような方は、障害と認定さ 高梨秀之さん 予定。甥っ子か、姪っ子になるのか、 れないためサービスが受けられず、 社会生活を営むうえで、就労や人 敬具 わかりませんが、いつか上月さんのよ 間関係の調整など必要な支援に結 坪井理絵子 うに接してあげられればと思います。 学生通信社代表の吉田怜奈さん(20) 。 立命館大学情報理工学部 3 回生だ 学生通信社 検索 こんにちは! Bee です。 広 報、 ブランディングの 活 動 の 基 盤 に いきたいという思いが込められています。 なっているのが、法人のブランディング委 法人の Facebook の書き出しは、いつも 員会です。ブランディング委員会は、法人 「Bee」を使った表現にしています。Bee のメ の ホームページ や Facebook の更 新、 施 ンバーが情報を集め、今春まで坪井さんと同 になった上野歩さん(企画推進本部)は、 Bee の Fellow( 仲間 ) といっしょに、そんな 思いを強くしています。 設 の広 報 紙 づくりなど、 広 報を担 当して じ企画推進本部に所属していた九門さほさん 坪井さんの歌声が、ホームページに いる各施 設の職 員が集まり、施 設間の情 (現在、池田三恵園支援員)が、執筆などの ある「三恵園三つのめぐみ」のコーナー 報 交 換や新 企 画を話し合う委員会です。 まとめをして発信してきました。 「Bee」は、蜜蜂。ブランディング委員会の Bee のイラスト(上)は、施設の利用者さ 愛称です。働き蜂が、花から花へと花粉を運 んが描いた作品を素地にしています。これか び、花を咲かせるように、人から人へ情報を ら、あちこちに「花粉」を運びたい…坪井さ 発信しながらつながりを広げ、花を咲かせて んと九門さん、 そして今春からBee のメンバー 九門さほさん 上野歩さん で聴けます。ワン・ツー・スリー楽団を 指揮する様子も、ハイライトコーナーで ご覧になれます。 Facebook 産経新聞厚生文化事業団 検索