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第3 地域別離島振興事業

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第3 地域別離島振興事業
第3
地域別離島振興事業
(平成15∼19年度)
1
長島地域
(1) 国土保全施設の整備
ア
砂防
獅子島は,急峻な山を中心に急流で短小な渓流が多く存在し,人家は,これら渓流の開口部のわずかな
平地部に点在しており,降雨のたびごとに土石流等の土砂災害の危険にさらされている。
このため,御所浦川,浦田川等で通常砂防事業により砂防堰堤工,渓流保全工等を実施し,土砂災害の
未然防止に努めた。
イ
治山
本地域は,地形が極めて急峻で,また,急流で短小な渓流が多く存在している。
このため,山地治山事業及び保安林整備事業を実施し,山地災害の未然防止と水資源の確保に努めてい
る。
(2) 交通基盤の整備
ア
道路
獅子島,伊唐島には,国道,県道はなく,町道,農道及び林道を生活道路として整備している。
イ
港湾
本地域の港湾は,県管理港湾として獅子島に片側港があり,また,町管理港湾として,御所浦,湯ノ口,
立石,柏栗の4地区からなる獅子島港がある。
片側港は,獅子島の中心港であり,平成8年度までの改修,局改事業により定期船接岸のための物揚場,
可動橋等を整備し終了した。
獅子島港は,漁船対策として改修事業により,防波堤,物揚場,船揚場,浮桟橋等の整備を進めている。
主な港湾の整備状況
(単位:m)
平
島
名 港湾別 種
別
管理者
獅子島
片側
地
岸
14
年
物揚場
度
末
接岸能力
水深 延 長 水深 延 長 防波堤
方
県
壁
成
平
岸
壁
60 -2.0 209
19
年
物揚場
度
末
接岸能力
及び バース数 水深 延 長 水深 延 長 防波堤
-4.0 119
-4.5
成
及びバース数
-4.0 119
292 700 D/W 1B
-4.5 60
-2.0 209
292 700 D/W 1B
(3) 産業基盤の整備
ア
漁港
長島周辺海域は,好漁場となっており消費地に近いなど有利な条件を有しており,水産業の振興はめざ
ましいものがある。特に入江に囲まれた地形を利用したブリ,ハマチ,タイの養殖が盛んである。
幣串漁港は,港内静穏度向上及び就労環境改善のために防波堤,物揚場,岸壁等の整備を進めてきた。
平成16年度には防波堤の整備が完了し港内の静穏度向上が図られ,また,平成16年度から平成19年度にか
けては,浮桟橋の整備を行い就労環境改善に努めた。
イ
漁場
本地域は一本釣,刺網漁業等の漁船漁業が盛んであるが,近年,資源の減少傾向がみられることから,
地域をあげての資源管理や種苗放流等に力を注いでいるところである。
今回,長島地域周辺の漁場整備を図るため,伊唐島沖に1,510空m3,幣串沖に1,481空m3,片側沖に
1,728空m3の魚礁を設置し,漁業資源の回復と漁業生産の増大を図った。
ウ
農業農村整備
本地域は耕地が少ないため,傾斜地を利用した甘夏みかんを中心とする果樹の栽培が盛んであるが,農
家の経営規模は零細な状態にある。
獅子島においては,中山間地域総合整備事業により生産基盤・環境施設等の総合的な整備を平成16年度
に完了したほか,平成19年度より,災害を未然に防止するための土砂崩壊防止事業を実施している。
エ
造林
本地域の森林面積1,374haのうち,約半分の642haがスギ・ヒノキを主体とした人工林である。また,約
80%が,水土保全林に位置づけされる。
これまでに,人工林を主体に,下刈・除間伐等保育を中心に施業を実施し,地域内森林の水源かん養,
土砂流出防止等の機能の向上が図られた。
オ
林道
本地域の林道は,多面的機能を有する森林の適切な整備保全はもとより地域道路網の補完的な役割も兼
ねており,獅子島線の改良事業を実施し,既設路線の機能回復を図った。
本地域の林道の整備状況は,平成19年度末で41,700m,林道密度26.9m/haとなった。
(4) 生活環境施設の整備
ア
簡易水道
本地域では,水源枯渇による水量不足を解消するため,平成16年度に湯ノ口地区の取水施設等の整備を
行った。
(5) 離島振興事業による投資実績(一括計上事業)(平成15∼19年度)
区
分
事業費
国
費
県
費
砂
防
822,010
411,006
411,004
治
山
217,046
107,672
109,374
港
(単位:千円)
市町村費
その他
湾
728,300
525,660
水産基盤整備
936,795
656,611
269,884
202,640
10,300
農業農村整備
359,060
214,876
107,298
36,886
3,179
造
林
13,984
4,194
1,400
林
道
265,700
132,850
132,850
廃棄物処理
2,706
1,352
675
簡 易 水 道
38,130
19,065
3,383,731
2,073,286
合
計
5,211
679
19,065
1,032,485
272,749
5,211
(6) 特定離島ふるさとおこし推進事業
本地域における事業の実施状況は,林道整備や公共用観光施設整備,ヒラメ放流等の産業の振興17件,飲
用水施設や港湾施設整備等の生活基盤の整備14件,化石の発掘体験学習やウォークラリー大会等のみんなの
参加・島づくり対策8件を実施している。
投資実績は次のとおりである。
特定離島ふるさとおこし推進事業による投資実績(平成15∼19年度)
区
産
業
分
振
業
費
県
費
市 町 村 費
興
154,000
115,280
28,821
生 活 基 盤 の 整 備
214,073
170,927
43,146
みんなの参加島づくり対策
26,700
17,500
9,200
394,773
303,707
81,167
合
の
事
(単位:千円)
計
そ
の
他
9,899
9,899
2
桂島地域
本地域において,平成15年度以降の離島振興事業実績はない。
3
甑島地域
(1) 国土保全施設の整備
ア
河川
本地域の2級河川は,上甑島に中津川と小島川,下甑島に長川と浜川の4河川があるが,いずれも流路
が短く勾配が急なため,短時間に多量の雨が降れば急激に増水氾濫し,度々人家・耕地等に大規模な被害
をもたらしてきたため,緊急性の高い箇所から河川改修事業を実施してきた。
2級河川については,平成4年度までに改修を完了している。
市町村が管理する準用河川は,堂ノ元川(里村),江石川(上甑村)等があり,江石川は平成8年度,
堂ノ元川は平成11年度に改修を完了している。
イ
砂防
本地域の山地部は,かなり急峻で,河川は短く,また平地も少ないので土砂災害が発生しやすいため砂
防事業が必要である。
そのため,古町,欄牟田第3谷,柳田川等で通常砂防事業により堰堤工,渓流保全工等を実施し,土砂
災害の未然防止に努めた。
ウ
治山
本地域は地形が急峻であり,森林土壌の保水能力が低いため,山地災害の未然防止と水資源の確保等を
図ることが必要である。
このため,山地治山事業や水源地域整備事業等を実施している。
エ
海岸保全
本地域は,特に山が海岸線に迫っているため,ほとんどの集落,耕地は,海岸沿いに点在している。
また,外海に位置し,台風常襲地帯であり,加えて季節風による波浪も激しいことから,海岸保全事業
の必要性が高い。
このため,背後地の保全目的に沿って,港湾海岸事業,漁港海岸保全事業を実施している。
港湾海岸事業では,長浜港地区を局部改良事業により護岸を整備し,平成15年度に事業完了した。
漁港海岸保全事業では,手打漁港を侵食対策事業で整備中である。
(2) 交通基盤の整備
ア
道路
本地域は,上甑島の一般県道桑之浦里港線,上甑島と下甑島を結ぶ一般県道鹿島上甑線,及び下甑島の
一般県道手打藺牟田港線が南北に縦断し,上甑島北部を横断する一般県道瀬上里線,及び下甑島の西岸を
走る一般県道長浜手打港線により道路網を形成している。
県道については,これまでの整備の結果,改良率は82.6%となっており,これは県全体の県道の改良率
78.6%を上回っているが,下甑島の長浜手打港線や上甑島の瀬上里線については未改良区間が多く残って
いる。また,上甑島の桑之浦里港線の一部(里港∼中甑漁港間)と上甑島から下甑島に至る鹿島上甑線及
び下甑島の手打藺牟田港線の3路線については甑島を縦貫する道路として位置づけている路線であり,概
ね整備を終えた桑之浦里港線を除く2路線の整備を重点的に進めているところである。
また,下甑島と中甑島を結ぶ藺牟田瀬戸架橋については,平成18年度に事業化し,現在整備を推進して
いるところである。
市道については,主な整備路線として,2級市道長浜芦浜線,2級市道市の浦線等がある。住民に密接
する生活道路として整備を進め,隘路区間の解消を図った。
道路現況(平成18年度末)
区
分
実延長A
(単位:m,%)
規格改良
うち
改良率
5.5m以上
舗装率
済延長B
5.5m以上C
B/A
改良率C/A
舗装延長D
D/A
一般県道
71,648
59,178
44,397
82.6
62.0
71,648
100.0
市町村道
135,498
90,722
12,737
67.0
9.4
127,504
94.1
道 路 計
207,146
149,900
57,134
72.4
27.6
199,152
96.1
出典:平成19年度道路現況調書(平成19年4月1日現在)
イ
港湾
甑島地域の港湾は,県管理港湾が上甑島に里港,下甑島に長浜港の2港があり,市管理港湾が上甑島に
江石港,桑之浦港の2港ある。
里港は,甑島の玄関港として平成19年度まで改修事業を実施し,東地区において,防波堤の改良,物揚
場,泊地を整備し終了した。現在は,統合補助事業にて岸壁等の施設の維持補修を進めている。
長浜港は,下甑島の定期船寄港港であり,夜間停泊基地港として更に船舶の安全な航行の為,防波堤を
整備し,現在は島内の円滑な物流を図るため,臨港道路の整備を進めている。
主な港湾の整備状況
(単位:m)
平
島
名 港湾名 種 別
管理者
上甑島
里
岸
成
壁
14
年
末
物 揚 場
水深 延長
90 -3.5
180
地方 -4.5
140 -3.0
300
-2.0
280
平
接岸能力及び
水深 延長 防波堤
-5.5
県
度
バ-ス数
岸
1B
壁
-4.5
700G/T
19
年
度
浜 地方 -5.5
県
-4,5
90 -3.5
55
160 -2.0
450
接岸能力及び
水深 延長 防波堤 バ-ス数
90 -3.5
180
140 -3.0
300
-2.0
360
2000D/W
1,191
1B
700G/T
2B
2B
2000D/W
2000D/W
1B
下甑島 長
末
物 揚 場
水深 延長
2000D/W -5.5
1,328
成
1,259 700D/W
1B
700G/T
1B
1B
-5.5
90 -3.5
55
-4.5
160 -2.0
450
1,319 700D/W
1B
700G/T
1B
(注)物揚場-2.0の数値は,-2.0m以深
(3) 産業基盤の整備
ア
農業農村整備
本地域は各島とも地形が急峻で耕地が点在しているため,耕地面積は総面積の3%(344ha)と少なく,
台風や冬場の強い季節風の影響を受けやすい条件のなかで,肉用牛や野菜等の経営の他は,さつまいもを
組み合わせた自給的な農業経営が行われている。しかし,過疎化の進行により担い手は減少し,耕作放棄
地は増加の傾向にある。
甑島では,平成13年度から里地区において農業集落排水事業を実施して,生活環境基盤の改善が図られ
た。
農業生産基盤の整備状況
ほ
区
分
場
(単位:ha,km,%)
整
備
農
道
整
備
畑地かんがい
かんがい排水
要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備
面
積 面
積 率
平成14年度末
86
平成19年度末
86
延
長 延
長 率
46 53.4
69
46 53.4
69
面
積 面
積 率
面
積 面
積 率
67 97.1
27
27
100
124
75 60.4
67 97.1
27
27
100
124
75 60.4
出典:市町村整備水準調査結果(平成20年3月31日現在)
イ
造林
本地域の森林面積9,045haのうち,そのほとんどは天然広葉樹林である。また,約86%が,水土保全林に
位置づけされる。
これまでに,森林機能の向上や広葉樹林の有効利用を図る観点から育成複層林整備(複層林改良)を中
心に施業を実施し,地域内森林の水源かん養,土砂流出防止等の機能の向上が図られた。
ウ
林道
林道は,多面的機能を有する森林の適切な整備及び保全を図り,生活環境の基盤整備を図るため椿線を
はじめ5路線,5,958mを開設した。また,既設林道の機能向上を図るため舗装,改良事業を実施した。
当地域における林道の整備状況は,平成19年度末で133,266m,林道密度15.6m/haとなった。
エ
漁港
甑島周辺海域は,県内でも有数の好漁場を有していることから,水産業が基幹産業となっており,今後
とも水産業に期待するところが非常に大きい。
本地域には,上甑島に中甑漁港(4種),里漁港・小島漁港(いずれも1種),中甑島に平良漁港(2
種),下甑島に手打漁港(4種),藺牟田漁港(2種),青瀬・芦浜・片野浦・瀬々野浦漁港(いずれも
1種)の10漁港があり,漁業の拠点として,また,甑島近海で操業中の漁船の避難港として,あるいは定
期船寄港港としてそれぞれ重要な役割を果たしているので,これらの漁港の積極的な整備を図ってきた。
中甑漁港は,甑島北側の避難港及び定期船寄港港として,広域漁港事業により防波堤の整備を行ってき
た。平成15年度からは安全性の高い避難港として機能充実を図るとともに蓄養漁業に対応する静穏な水域
を確保するため,防波堤の整備を行っている。
手打漁港は,甑島南端の避難港及び定期船寄港港として,広域漁港事業により整備を行ってきており,
平成15年度からは港内静穏度向上のための防波堤の整備及び就労環境改善のための浮桟橋の整備を行って
いる。
藺牟田漁港は,漁船の増加,大型化に対応するとともに定期船の安全接岸対策を進めるため広域漁港事
業により,防波堤の整備を行ってきた。平成15年度からは引き続き防波堤の整備を進め,漁港機能の充実
を図るとともに,活魚生産や出荷調整機能の促進を図るため小牟田地区に蓄養基地の整備を行った。
平良漁港は,平成15年度まで集落環境整備事業により集落環境施設の整備を行った。
片野浦漁港は平成15年度まで総合整備事業により集落環境施設の整備を行った。
このほか,地域水産物事業で里,青瀬,瀬々野浦漁港の防波堤,物揚場,岸壁,護岸,船揚場,道路等
の整備を行った。
また,平成19年度からは,手打漁港において漁業集落環境整備事業に着手し,整備を進めている。
主要漁港の整備状況
(単位:m,㎡)
平 成 14 年 度 末
漁港名
小
中
平
島
管理者
上甑村
甑
県
良
〃
けい留施設
水深
延長
-1.0
55
-2.0
130
-2.0
440
-3.0
けい留施設
泊
地
水深
延長
314.4 -1.0
55
-2.0
130
-2.0
440
360
-3.0
360
-4.5
80
-4.5
80
-0.5
57
-0.5
57
-1.5
120
-1.5
120
-2.0
240
-2.0
240
-3.0
220
-3.0
220
-4.0
70
-4.0
70
-4.5
160
-4.5
160
−
91,351
15,582
防波堤
670
494
泊
地
−
防波堤
339.4
91,351
760
15,582
494
芦
浜
下甑村
-2.0
75
2,413
227
-2.0
75
2,413
227
青
瀬
〃
-2.0
165
5,619
612.5 -2.0
165
5,619
612.5
-3.0
95
-3.0
95
瀬々野浦
〃
-2.0
159.5
4,621
340.5 -2.0
159.5
4,621
355.5
片野浦
〃
-2.0
180
11,389
340.9 -2.0
180
11,389
340.9
手
県
-1.0
385
39,350
876.3 -1.0
385
39,350
926.3
-2.0
280
-2.0
280
-3.0
190
-3.0
190
-4.5
80.2
-4.5
80.2
-1.0
32
1,361 ±0.0
32
打
藺牟田
オ
平 成 20 年 度 末
〃
9,275
-1.5
150
-1.5
150
-2.0
230.3
-2.0
230.3
3.0
330
-3.0
330
-4.0
50
-4.0
50
-4.5
80
-4.5
80
9,275
1,421
漁場
本地域は対馬暖流と沿岸水との混合水帯を形成しており,ブリ,アジ等を対象とした定置網漁業をはじ
め,キビナゴ流し刺網漁業や一本釣等の漁業が営まれているが,近年,資源の減少等で漁家経営は厳しい
状況下にある。
今回,漁港事業と一体となった事業として中甑地先に1,459空m3,手打地先に1,406空m3の魚礁を設置し,
鹿島村藺牟田地区の養殖場のために消波堤120mを整備し,漁業資源の回復と漁業生産の増大を図った。
(4) 生活環境施設の整備
ア
簡易水道
本地域では,施設の老朽化に伴う漏水等を解消するため,平成13年度から平成17年度にかけて,里地区
の老朽施設の更新を行った。
また,中甑地区,江石地区及び桑之浦地区では,水源枯渇,水質悪化,施設の老朽化による水量不足等
を解消するため,平成19年度から中甑地区として水道施設の統合整備を進めている。
イ
廃棄物処理
ごみ処理施設については,薩摩川内市が,平成16年度にコミュニティプラント前処理場脱臭施設の整備
とごみ焼却施設灰固化施設の整備を行った。
し尿処理については,鹿島村が,し尿及び生活雑排水を併せて処理するコミュニティプラントの整備を
行い,下甑村が合併処理浄化槽を,平成15年度から上甑村において市町村設置型の合併処理浄化槽の整備
促進を図っている。
また,し尿投入施設の前処理施設整備を,平成16年度に中甑で,平成19年度に上甑で,それぞれ行って
いる。
ウ
下水道
快適な生活環境の確保や公共用水域の水質保全を図るため、上甑村において平成8年度より特定環境保
全公共下水道事業に着手。処理場建設・管渠整備を効率的かつ計画的に行い、平成12年度終末処理場(中
甑・中野浄化センター)を供用開始し、平成15年度に事業完了した。
処理区域人口
(人)
全体計画
整備面積
備
考
(ha)
760
26.0
*下水道処理人口普及率=処理区域人口/行政区域人口
(5) 離島振興事業による投資実績(一括計上事業)(平成15∼19年度)
区
分
事 業 費
国
費
県
(単位:千円)
費
砂
防
893,297
446,649
446,648
治
山
545,903
272,327
273,576
市町村費
港
湾
海
岸
84,940
42,470
36,100
6,370
漁
港
海
岸
1,201,149
660,631
449,462
91,056
道
路
10,039,832
5,573,167
4,278,633
125,732
港
湾
3,801,392
2,882,231
893,161
26,000
水産基盤整備
8,497,088
6,405,225
1,364,526
727,337
農業農村整備
1,418,760
709,380
林
36,958
11,088
3,693
22,177
林
道
1,478,170
716,785
256,647
504,738
都 市 下 水 路
184,600
98,800
廃 棄 物 処 理
162,837
81,417
簡
道
434,046
217,023
計
28,778,972
18,117,193
水
合
62,300
709,380
造
易
そ の 他
85,800
3,911
77,509
217,023
8,006,357
2,593,122
62,300
(6) 特定離島ふるさとおこし推進事業
本地域における特定離島ふるさとおこし推進事業の実施状況は,県有牛貸付,林道整備,アワビ稚貝放流,
投石による漁場造成,公共用観光施設整備等の産業の振興37件,飲用水施設整備,道路整備,港湾施設整備,
医療機器整備,水路整備等の生活基盤の整備93件,甑海峡横断ウィンドサーフィン等のイベント開催や,ト
ンボロ芸術村推進事業等のふれあい交流事業,離島留学(ウミネコ留学)等のみんなの参加・島づくり対策
39件を実施している。
投資実績は次のとおりである。
特定離島ふるさとおこし推進事業による投資実績(平成15∼19年度)
区
産
業
分
振
業
費
県
費
市 町 村 費
そ
の
他
興
316,829
246,748
65,952
生 活 基 盤 の 整 備
1,925,118
1,506,946
418,172
みんなの参加島づくり対策
182,271
113,736
67,369
1,166
2,424,218
1,867,430
551,493
5,295
合
の
事
(単位:千円)
計
4,129
4
新島地域
本地域において,平成15年度以降の離島振興事業実績はない。
(1) 特定離島ふるさとおこし推進事業
県単独の特定離島ふるさとおこし推進事業により,平成19年度に港湾施設整備(野積場舗装)を行った。
投資実績は次のとおりである。
特定離島ふるさとおこし推進事業による投資実績(平成15∼19年度)
区
分
生 活 基 盤 の 整 備
合
計
事
業
費
県
費
(単位:千円)
市 町 村 費
8,050
6,440
1,610
8,050
6,440
1,610
そ
の
他
5
種子島地域
(1) 国土保全施設の整備
ア
河川
本地域の2級河川は,郡川,鹿鳴川,向井川,阿嶽川,湊川等13河川ある。これらの河川はいずれも流
路が短く,短時間に多量の雨が降れば急激に増水氾
濫し,度々人家・耕地等に大規模な被害をもたらし
てきた。このため,緊急性の高い箇所から逐次,河川改修事業を実施し,災害防止に努めている。
郡川は平成7年度,鹿鳴川は平成10年度,川脇川は平成13年度までに改修を完了している。
湊川の中流部,甲女川の下流部については平成13年度までに完了し,湊川上流部は平成13年度から,甲
女川の上・中流部は平成14年度から改修事業を実施中である。
市町村が管理する準用河川は平成3年度∼13年度で焼野川(南種子町)の改修を完了しており,平成8
年度から浜川(中種子町)の改修を実施中である。
イ
砂防
種子島の中部から南部にかけては,砂岩,泥岩からなる段丘台地が開けており,この台地から数本の河
川が下り,海岸近くにはかなりの平野を造りあげている。これらの地区においては,河川の蛇行が大きく,
破壊しやすい土質も加わって,一度に多量の降雨に見舞われると,台地からの土砂流出等による災害が発
生しやすく被害も大きい。
このため,災害を未然に防止し,人家耕地等の保全を図るため,平田の小川,安納川第一,大崎の小川,
仲之町の小川等で通常砂防事業により堰堤工,渓流保全工等を,また仲之町地区や河内地区においては地
すべり対策事業により集水井工やアンカー工等を実施し,土砂災害の未然防止に努めた。
ウ
治山
本地域は台風の常襲地帯であることや冬季の季節風時の波浪も激しいことから,海岸線における防災林
の造成及び山地治山事業等を実施している。
また,西之表市安城地区では,水源地域整備事業を実施し,水資源のかん養を図った。
エ
海岸保全
本地域は,外海に位置し,台風常襲地帯であり,また季節風による波浪も激しいことから,海岸事業の
必要性が高い。
このため,背後地の保全目的に沿って港湾海岸事業で,牧川港地区を高潮対策事業により護岸を整備し,
平成15年度に事業完了した。
(2) 交通基盤の整備
ア
道路
本地域は,西之表港から中種子町野間を経て南種子町島間港まで種子島を南北に縦断する主要幹線道路
の国道58号や,新種子島空港と重要港湾西之表港とをアクセスする主要地方道野間十三番西之表線と島の
東岸を走る主要地方道西之表南種子線の2路線と野間島間港線等の一般県道7路線により道路網を形成し
ている。
国道については,これまでの整備の結果,改良率は100.0%となっており,これまでの整備により概成し
ている。
県道については,これまでの整備の結果,改良率は91.0%となっており県全体の県道の改良率78.6%を
上回っているが,野間島間港線や国上安納線は未改良区間が多く残っており,西之表南種子線については
急カーブや幅員狭小箇所等が多数あるため,整備を進めているところである。また,野間十三番西之表線
については平成5年度に主要地方道に昇格したことから,新種子島空港建設計画にあわせ整備を進めてき
たところである。その他の路線についても,種子島においては幹線となる道路網を形成しているため,計
画的な整備を進めていくこととしている。
また,市町道については,主な整備路線として,2級市道十三番鞍勇線,1級市道安城平松線,1級町
道横町通り線,1級町道上中西之線,2級町道上中本村線等がある。住民に密接する生活路線として整備
を進め,隘路区間の解消を図っている。
道路現況(平成18年度末)
区
分
一般国道
実延長A
(単位:m,%)
規格改良
済延長B
うち
5.5m以上C
改良率B/A
5.5m以上
改良率C/A
舗装延長D
舗装率
D/A
48,972
48,972
48,787
100.0
99.6
48,972
100.0
114,733
104,643
93,006
91.2
81.1
114,733
100.0
一般県道
64,656
58,530
48,310
90.5
74.7
64,656
100.0
県 道 計
179,389
163,173
141,316
91.0
78.8
179,389
100.0
国県道計
228,361
212,145
190,103
92.9
83.2
228,361
100.0
市町村道
808,410
565,532
250,827
70.0
31.0
727,584
90.0
1,036,771
777,677
440,930
75.0
42.5
955,945
92.2
主要地方道
道
路
計
出典:平成19年度道路現況調書(平成19年4月1日現在)
イ
街路
良好・快適な都市環境を確保するため,都市の骨格をなす基幹施設である街路の整備に努めてきた結果,
平成14年度末の整備率81.7%から,平成19年度末では90.1%となっている。
中種子町では,旭町通線と中央通線,南種子町では山崎通線が完成した。
ウ
港湾
本地域の港湾は,重要港湾として西之表港,地方港湾として田之脇港,浜津脇港,島間港の県管理港湾
4港のほか,種子島に伊関港,増田港,田尻港等13港,馬毛島に椎ノ木港等3港の市町村管理港湾がある。
種子島の玄関港である西之表港は,昭和28年度に改修事業に着手し,昭和35年7月に重要港湾に指定さ
れた。現在は,西之表港港湾計画に基づき,熊毛地域の人流・物流の拠点港として賑わいと潤いのある空
間づくりを図るため防波堤改良,岸壁等の整備を進めており,平成20年3月に大型客船の寄港可能な岸壁
(-9.0m)を供用開始したところであるが,より安全な接岸を可能とするため,引き続き防波堤改良,岸壁
等の整備を進めている。
田之脇港は,種子島の東海岸に位置し,昭和50年度から改修事業を進め,平成10年度までに岸壁,物揚
場,船揚場等が完成し,その後,平成12年度までに防砂堤等の外郭施設を整備し終了した。現在は,統合
補助事業にて,施設の維持補修等を進めている。
浜津脇港は,種子島のほぼ中央部に位置し,昭和34年度から改修事業を進めており,防波堤改良等の外
郭施設の整備を進めている。
島間港は,種子島南部に位置し,昭和31年度から改修事業を行い,屋久島とを結ぶ定期船の寄港港とし
て,また,建設資材,生活雑貨等の搬出入港として防波堤,岸壁,物揚場,道路,船揚場等の整備を進め
てきた。また,種子島宇宙センタ−のロケット機材搬入港としても重要な役割を果たしているが,港内の
静穏が保たれておらず,防波堤の整備を進めている。
市町村管理港湾については,田尻港で改修事業にて防波堤の整備を実施し,平成16年度に終了した。
港湾の整備状況
(単位:m)
平
成
14
港湾名 種 別
岸
壁
物 揚 場
管理者
水 深
延 長
水 深
延 長
-7.5
130 -4.0
西之表 重要 -5.5
県
年
度
末
平
成
19
接岸能力及び
岸
壁
物 揚 場
バ−ス数
水 深
延 長
水 深
延 長
270
5,000D/W 1B
-9.0
180 -4.0
270
475 -3.0
172
3,040 2,000D/W 5B
-7.5
130 -3.0
172
-2.0
657
-5.5
475 -2.0
657
防 波 堤
年
度
末
接岸能力及び
防 波 堤
バ−ス数
10,000 G/T
2,935 (暫定)
1B
5,000 D/W 1B
2,000 D/W 5B
田之脇
-5.5
90 -2.0
170
573 2,000D/W 1B
-5.5
90 -2.0
170
573 2,000D/W 1B
-5.5
90 -2.0
120
1,130 2,000D/W 1B
-5.5
90 -2.0
120
1,130 2,000D/W 1B
-7.5
220 -4.0
100
10,000G/T 1B -7.5
220 -4.0
100
-5.5
380 -2.0
130
380 -2.0
130
地方
浜津脇
島
間
県
892 2,000G/T 2B
-5.5
2,000D/W 2B
エ
10,000G/T 1B
892 2,000G/T 2B
2,000D/W 2B
空港
種子島空港は,旧空港が昭和37年7月に滑走路1,100mで供用開始し,その後,滑走路の延長やエプロンの
拡張等がなされ,1,500mの滑走路を有する空港として利用されてきたが,将来の航空需要の増加に対処する
ため,ジェット機の就航可能な2,000mの滑走路を有する空港として,建設を推進してきた新空港が,平成18
年3月開港した。
新空港の整備については,平成4年度に空港設置許可を受け,平成6年度から用地買収に着手し,用地取
得を終えた区域から順次排水施設や用地造成などの整備を行った。
平成17年度までに土木施設,照明施設,無線施設の整備,ターミナルビル等の建築工事を完了し,平成18
年3月に開港した。
現在,DASH8-400型機が種子島∼鹿児島に1日3往復,種子島∼大阪に1日1往復している。
(3) 産業基盤の整備
ア
農業農村整備
本地域は温暖な気候と平坦な畑地に恵まれ,さとうきび,さつまいも等の畑作物,肉用牛生産,酪農等
の畜産に加え,早出し産地としてのばれいしょや豆類等の野菜,レザーリーフファンやキク類等の花き,
たんかんやマンゴーなどの果樹,米,茶,葉たばこ等の生産振興が図られている。
種子島においては,生産性の向上と農業経営の安定及び近代化を図るため,畑地帯総合整備事業による
区画整理等のほか,農免農道整備事業,一般農道整備事業による農道網の整備,農地保全事業による排水
路整備を実施した。
また,畑地帯総合整備事業で実施した西京ダムの管理施設の老朽化による機能低下が見受けられるため,
平成18年度から,かんがい排水事業により施設の補修・更新作業を実施している。
農業生産基盤の整備状況
ほ
区
分
場
(単位:ha,km,%)
整
備
農
道
整
備
畑地かんがい
かんがい排水
要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備
面
積 面
積 率
延
長 延
長 率
面
積 面
積 率
面
積 面
積 率
平成14年度末
7,100
3,703 52.2
1,400
785 56.1
3,800
802 21.1
1,730
672 38.8
平成19年度末
7,100
3,715 52.3
1,400
858 61.3
3,800
888 23.4
1,730
726 42.0
出典:市町村整備水準調査結果(平成20年3月31日現在)
イ
草地開発等
本地域は,肉用牛,乳用牛が盛んな地域であり,草地・飼料畑,牧場等の造成整備,畜産環境整備を行
っている。
平成17∼21年度にかけて,種子島第1地区において畜産担い手育成総合整備事業(県事業名:畜産基盤
再編総合整備事業)を実施し,草地・飼料畑,畜舎等の造成整備を行い自給飼料確保を図るとともに,熊
毛第1地区において畜産環境整備統合補助事業(県事業名:資源リサイクル畜産環境整備事業)を実施し,
家畜排せつ物処理施設等の整備を行い,畜産経営に起因する環境汚染の防止と家畜排せつ物等の有効利用
を図っている。
ウ
造林
本地域の森林面積は,25,247haで,約9割が民有林,約1割が国有林である。
民有林については,スギ・ヒノキを主体とした人工林が約35%,広葉樹を主体とした天然林が約61%を
占める。また,約88%が,水土保全林に位置づけされる。
これまで造成された人工林については,下刈・除間伐等保育を中心に施業を実施し,また,広葉樹を主
体とした天然林については,育成複層林整備(複層林改良等)を実施し,地域内森林の水源かん養,土砂
流出防止等の機能の向上が図られた。
エ
漁場
本地域は黒潮の影響とその海底形状から季節的な来遊魚や瀬物類の他,イセエビ等の根付資源等,比較
的高級魚を対象とした漁船漁業が古くから営まれている。しかし,近年は来遊する魚類,根付け資源等も
減少傾向にあり,漁業生産力は著しく低下している。
このため,魚礁漁場を造成し,点在する天然礁に連携を持たせ,これらの相乗効果により,生産性の高
い新たな漁場を形成し,もって漁業生産力の増大と漁家経営の安定を図った。
オ
全体計画
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
計
進捗率(%)
10,807 空m3
―
―
―
―
10,807
10,807
100
漁港
種子島周辺海域は,トビウオ,サバ,カツオ等の好漁場に恵まれており,漁港及び関連施設の整備と相
まって,水産業の振興は着実に進展している。
漁港については,漁業の拠点として,また避難港として重要な役割を果たしている住吉漁港(2種),
浦田漁港(4種),熊野漁港(4種),庄司浦漁港(2種)の4港の県管理漁港のほか,種子島に13港の
市町管理漁港があり,馬毛島に2港の市管理漁港がある。
浦田漁港は,種子島北端の沿岸漁業基地及び避難港として,広域事業により物揚場,防波堤,用地,道
路等の整備を行っており,平成15年度からは静穏な水域を確保するため,防波堤の整備を中心に行ってい
る。
このほか,漁村再生事業により,能野漁港の防波堤,物揚場,泊地,道路等の整備を行い,地域水産物
事業で湊漁港,浜田漁港の防波堤,物揚場等の整備を行った。
主要漁港の整備状況
(単位:m,㎡)
平
漁港名
能
野
管理者
西之表市
成
14
年
度
末
平
けい留施設
水 深
延 長
+0.5
83
-1.0
成
20
年
度
末
けい留施設
泊
地
水 深
延 長
+0.5
83
43
-1.0
43
-1.5
90
-1.5
90
-2.0
100
-2.0
100
15,215
防波堤
557.4
泊
地
防波堤
15,345
583.4
花 里 崎
西之表市
-1.0
40
2,550
231.5
-1.0
40
2,550
231.5
湊
〃
-2.0
248.4
19,853
676.9
-2.0
248.4
19,853
691.9
沖ケ浜田
〃
-1.5
18
5,413
251.6
-1.5
18
5,413
251.6
安
〃
±0.0
35
3,494
148
±0.0
35
3,494
148
-1.0
50
-1.0
50
-1.0
50
-1.0
50
3,500
57
-1.5
40
-1.5
40
葉
城
山
〃
3,500
57
高
坊
〃
±1.3
40
1,958
170.5
+1.3
40
1,958
170.5
住
吉
県
-2.0
319
26,773
329.8
-2.0
319
26,773
379.8
庄 司 浦
〃
-1.0
50
6,581
297.2
-1.0
50
11,834
297.2
-1.5
75
-1.5
75
-2.0
205
26,375
433.1
浦
田
〃
-2.0
205
-3.0
125
-3.0
125
中
山
中種子町
-2.0
30
4,030
253
-2.0
30
4,030
253
梶
潟
〃
-1.0
70
3,512
258.6
-1.0
70
2,673
258.6
-2.0
30
-2.0
30
-2.0
345
-2.0
345
78,403
617.9
-3.0
180
-3.0
180
-1.0
130
-1.0
130
14,374
237.9
-2.0
75
-2.0
75
熊
浜
竹
野
田
県
南種子町
24,930
78,403
14.374
398.7
617.9
196.3
崎
〃
-2.0
167.8
5,752
229.2
-2.0
167.8
5,752
229.2
下 西 目
〃
-1.0
58
1,529
334.2
-1.0
58
1,529
334.2
砂
坂
〃
-2.0
136
8,790
437.6
-2.0
136
8,790
437.6
大
川
〃
-2.0
75
8,315
324.2
-2.0
75
8,315
324.2
洲
崎
〃
±0.0
17
3,670
226.7
±0.0
17
3,670
226.7
-1.0
65
-1.0
65
(4) 生活環境施設の整備
ア
簡易水道
本地域では,未普及地域を解消するため,平成15年度から18年度にかけて,中種子町北部地区,本村西
地区,坂元地区,竹之川地区の水道施設の整備を行った。
また,南種子町中央地区及び長谷地区では,使用水量の増加,水源水量の減少による水量不足を解消す
るため,平成15年度に中央地区として水道施設の統合整備を行った。
イ
廃棄物処理
種子島地域の3市町では合併処理浄化槽の整備促進を図っている。
ウ
公園
総合的な市街地の整備による都市機能の充実の一環として,地域住民のスポ−ツ,レクリェ−ションの
需要増大化に対処するとともに,憩いの場の提供を図るために,都市公園事業を促進している。
南種子町の南種子健康公園の整備促進に努めてきたところ,平成18年度に完成した。
なお,種子島地域全体の1人当たりの公園面積は,平成14年度末の25.2㎡/人から平成19年度末の28.9
㎡/人となっている。
(5) 離島振興事業による投資実績 (一括計上事業)(平成15∼19年度)
区
分
事 業 費
河
川
1,698,595
737,487
775,108
砂
防
2,132,551
1,066,277
1,066,274
治
山
1,173,048
582,851
590,197
岸
23,700
7,900
12,640
3,160
道
路
14,745,852
8,278,427
5,549,961
917,464
街
路
811,040
446,072
271,450
93,518
港
湾
11,038,235
8,447,874
2,452,705
137,656
空
港
7,097,107
6,040,409
1,056,698
水産基盤整備
2,044,968
1,472,181
368,358
204,429
農業農村整備
11,508,137
6,294,477
3,988,738
919,434
305,488
153,856
19,188
530,251
港
湾
海
国
費
造
林
1,004,710
301,415
公
園
590,300
288,000
廃 棄 物 処 理
353,906
176,950
簡
合
易
水
道
457,327
228,663
計
54,679,476
34,368,983
県
費
(単位:千円)
市町村費
そ の 他
186,000
302,300
87,673
89,283
16,373,658
3,101,096
228,664
835,739
6
屋久島地域
(1) 国土保全施設の整備
ア
河川
屋久島の2級河川は,一湊川,永田川,栗生川,安房川等10河川があるが,そのほとんどの河川が急流
を成し,雨量も非常に多く平地で4,000㎜,山頂部で
10,000㎜を超すと言われており,洪水の危険も非常
に大きいため,緊急度の高い箇所から逐次,河川改修事業を実施してきた。
一湊川・栗生川・安房川・志戸子川は平成4年度までに,永田川は平成11年度までに改修を完了してい
る。
市町村が管理する準用河川は,長間川,江之川(上屋久町)等があり,それぞれ平成14年度までに改修
を完了している。
イ
砂防
屋久島は,宮之浦岳をはじめとして,急峻な山岳からなり,降雨量も多く,また,河川は短小急流なた
め土砂流出による災害が発生しやすく,被害も大きい。
このため,第一上叶川,第二上叶川,泉川等の通常砂防事業により,堰堤工,渓流保全工等を実施し,
土砂災害の未然防止に努めた。
ウ
治山
本地域は,急峻な山岳からなり,降雨量も多いことから,荒廃山地と荒廃危険山地が多く,その整備が
特に必要である。
このため,山地治山事業及び保安林整備事業等を実施し,災害の未然防止に努めている。
エ
海岸保全
本地域は,外海に位置し,台風常襲地帯であり,また季節風による波浪も激しく海岸の侵食が著しいこ
とから,海岸事業の必要性が高い。
このため,背後地の保全目的に沿って港湾海岸事業で,宮之浦港地区を高潮対策事業により,護岸及び
離岸堤を整備中である。
(2) 交通基盤の整備
ア
道路
本地域は,海岸沿いに島全体を一周する主要地方道上屋久屋久線と上屋久永田屋久線の2路線,及び屋
久島の主要観光地であるヤクスギランドと安房地区を結ぶ一般県道屋久島公園安房線,安房から安房港ま
でを結ぶ一般県道安房港線,白谷雲水峡と宮之浦地区を結ぶ一般県道白谷雲水峡宮之浦線の3路線により
道路網を形成している。
県道については,これまでの整備の結果,改良率は85.1%となっており県全体の県道の改良率78.6%を
上回っているが,屋久島の主要観光地であるヤクスギランドへ通じる屋久島公園安房線や白谷雲水峡へ通
じる白谷雲水峡宮之浦線は,観光客の増加に伴う大型交通量の増加に加え,急カーブや幅員狭小区間が大
半であるため整備を進めているところである。
また,主要地方道上屋久永田屋久線は島内西部の永田∼瀬切間(9.5km,旧西部林道)が未改良として残
っているが,当区間は平成5年に世界自然遺産に登録された地域であり,その整備に当たっては,平成9
年度に設置した屋久島一周道路整備検討委員会から提言をいただいた。検討委員会の提言を踏まえ,今後
は維持管理を基本とし,必要最小限の範囲での防災対策を図ることとしており,世界自然遺産登録地にふ
さわしい道路整備に努めることとしている。
町道については,主な整備路線として,その他町道宮之浦循環線,その他町道鳥川中野線,1級町道安
房主要幹線等がある。集落間や県道への連絡等生活に密接した道路としての整備を進め,隘路区間の解消
を図っている。
道路現況(平成18年度末)
区
分
(単位:m,%)
規格改良
実延長A
うち
済延長B
5.5m以上C
5.5m以上
改良率B/A
改良率C/A
舗装延長D
舗装率
D/A
主要地方道
95,731
86,321
81,035
90.2
84.6
95,731
100.0
一般県道
26,349
17,589
13,092
66.8
49.7
26,349
100.0
計
122,080
103,910
94,127
85.1
77.1
122,080
100.0
市町村道
241,649
203,435
15,675
84.2
6.5
213,741
88.5
道
363,729
307,345
109,802
84.5
30.2
335,821
92.3
県
道
路
計
出典:平成19年度道路現況調書(平成19年4月1日現在)
イ
街路
屋久島における中心市街地である安房の良好・快適な都市環境を確保するため,都市の骨格をなす基幹
施設である街路の整備に努めてきた結果,本通線が完成した。
平成19年度末で,整備率が98.6%まで伸びた。
ウ
港湾
本地域の港湾は,屋久島に県管理港湾の宮之浦港,安房港,栗生港,上屋久元浦港の4港と,町管理港
湾の楠川港,中間港等8港,また,口永良部島に町管理港湾の湯向港と岩屋泊港の2港がある。
宮之浦港は,屋久島の玄関港として昭和32年度から改修事業を実施し,大型化する定期船,貨物船の接
岸する岸壁等が完成したが世界自然遺産登録後,特に増加した観光客や取扱貨物量に対処するため,ふ頭
用地の拡幅等の整備を進めており,平成18年度に完成,供用を開始している。ただし,港内の静穏が保た
れていないため,引き続き防波堤の整備を進めている。
安房港は,古くから屋久島の中心港で昭和28年度から改修事業に着工し,岸壁,浮桟橋,物揚場等が整
備されたが,港内の静穏が保たれていないため,引き続き防波堤の整備を進めている。
港湾整備状況(地域別)
(単位:m)
平
島
名 港湾名
宮之浦
屋久島
成
14
年
種 別
岸
壁
物 揚 場
管理者
水 深
延 長
水 深
地 方
-7.5 310
-2.5
-5.5 260
-2.0
延 長
50
度
防 波 堤
末
平
19
年
接 岸 能 力 及 び
岸
壁
物 揚 場
バ - ス 数
水 深
延 長
水 深
延 長
5,000D/W 2B -7.5 430
-
-
301 1,143 2,000D/W 3B -5.5 260
県
安 房
成
-2.5
-2.0
度
接 岸 能 力 及 び
防 波 堤
バ - ス 数
30,000G/T 1B
50 1,304
512
末
5,000D/W 1B
2,000D/W 3B
地 方
-7.5 181
-4.0 389
5,000D/W 1B -7.5 181
-4.0 389
5,000D/W 1B
県
-5.5 170
-2.0 327
1,536 2,000D/W 2B -5.5 170
-2.0 427
1,846 2,000D/W 2B
(注)物揚場-2.0の数値は,-2.0m以深
エ
空港
屋久島空港は昭和38年7月に滑走路1,100mで供用開始し,その後,滑走路延長整備がなされ,昭和51年12
月に現在の滑走路長である1,500mの滑走路を有する空港として供用を開始した。平成13年からはYS11型機の
後継機DASH8-400型機対策として,滑走路等の舗装強度を変更し,平成16年5月に供用を開始した。
現在DASH8-400型機が屋久島∼鹿児島に1日5往復している。
(3) 産業基盤の整備
ア
農業農村整備
本地域は山地が大部分を占めており,耕地が海岸沿いに分散しているが,温暖な気候を生かして,ぽん
かん,たんかん等の果樹を中心に,ばれいしょ等の野菜,ドラセナやシンビジュウム等の施設花き,茶等
の生産振興が図られている。
屋久島においては,畑地帯総合整備事業等により区画整理や畑地かんがい等の整備を行っており,生産
性の向上と農業経営の安定を図ることとしている。
また,中山間地域総合整備事業により生産基盤及び環境施設等の総合的な整備を行っているほか,一般
農道整備事業により流通体系の合理化を図っている。
農業生産基盤の整備状況
ほ
区
分
場
(単位:ha,km,%)
整
備
農
道
整
備
畑地かんがい
かんがい排水
要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備
面
積 面
積 率
延
長 延
長 率
面
積 面
積 率
面
積 面
積 率
平成14年度末
500
193 38.6
300
240 80.0
800
355 44.4
181
181
100
平成19年度末
500
219 43.9
300
242 80.7
800
358 44.8
180
180
100
出典:市町村整備水準調査結果(平成20年3月31日現在)
イ
草地開発等
本地域は,気候が温暖で牧草の生育に適し,肉用牛生産が定着していることから,平成11∼15年度まで
屋久町の旭地区において団体営草地開発整備事業を実施し,草地造成,隔障物等を整備し自給飼料基盤確
保による肉用牛の振興を図った。
ウ
造林
本地域の森林面積は48,452haで,約2割が民有林,約8割が国有林である。
民有林については,スギ・ヒノキを主体とした人工林が約35%,広葉樹を主体とした天然林が約52%を
占める。また,82%が,水土保全林に位置づけされる。
これまで造成された人工林については,下刈・除間伐等保育を中心に施業が実施され,また,広葉樹を
主体とした天然林については,育成複層林整備(複層林改良等)を実施し,地域内森林の水源かん養,土
砂流出防止等の機能の向上が図られた。
エ
林道
林道は,多面的機能を有する森林の適切な整備及び保全を図り,生活環境の基盤整備を図るため,林道
網の整備を促進した。森林基幹道屋久島南部線及び森林管理道春山線を3,114m開設した。
また,既設林道の機能向上を図るため舗装事業も積極的に実施した。
当地域における林道の整備状況は,平成19年度末で80,385m,林道密度7.7m/haとなった。
オ
漁港
屋久島周辺海域は,トビウオ,サバ,カツオ等の好漁場であり,近年漁船の大型化,近代化が進みつつ
ある。
漁港については,4種漁港として一湊漁港及び口永良部漁港があり,このほか栗生漁港等の町管理の1
種漁港が6港ある。
口永良部漁港は,屋久島の北西に浮かぶ口永良部島の南部に位置し,沿岸漁業の基地,避難港及び定期
船寄港港として,広域漁港事業により防波堤などの整備を行い,港内の静穏度向上を図ってきた。
志戸子漁港は,沿岸漁業の地元拠点港としての機能を発揮できるよう,地域水産物事業により防波の整
備を行い,港内静穏度の向上を図った。
麦生漁港は,屋久島の南東部に位置し,地元,外来船の準備,休憩の基地として,地域水産物事業によ
り防波堤の改良工事を行った。
栗生漁港は,地域水産事業により防波堤の改良を行い,資源豊かな南方海域を漁場とした沿岸漁業の拠
点港としての機能充実を図ってきた。
主要漁港の整備状況
(単位
平 成 14 年 度 末
漁 港 名
管
理
けい留施設
水 深
志 戸 子
上屋久町
泊
地
平 成 20 年 度 末
防波堤
延 長
けい留施設
水 深
17,901
m,㎡)
366.8 -1.5
泊
地
防波堤
延 長
-1.5
104.5
104.5
-2.0
50
-2.0
50
-2.5
120
-2.5
120
17,901
446.8
小 瀬 田
〃
-1.5
47
2,635
226.1 -1.5
47
2,635
226.1
吉
田
〃
-1.5
18
1,977
220.0 -1.5
18
1,977
220.0
口永良部
県
-0.5
48.3
3,001
656.2 -0.5
48.3
5,065
691.2
-2.0
30
-2.0
117.7
-2.0
505
-2.0
505
-4.0
90
-4.0
90
屋久町
-2.0
125
8,290
618.6 -2.0
125
8,290
538.6
〃
-2.0
115
6,920
512.5 -2.0
115
6,920
512.5
-3.0
40
-3.0
40
-2.0
475
-2.0
475
一
湊
麦
生
〃
原
栗
生
〃
19,110
29,546
455
570
19,110
37,806
455
630
(4) 生活環境施設の整備
ア
簡易水道
本地域では,施設の老朽化に伴う漏水等を解消するため,平成17年度から19年度にかけて,宮之浦地区
の老朽施設の更新を行った。
また,尾之間地区及び小島地区では,施設の老朽化による漏水の解消に併せて未普及地域を解消するた
め,平成19年度から尾之間地区として水道施設の統合整備を進めている。
イ
廃棄物処理
ごみ処理施設については,平成15∼17年度に屋久島広域連合が,ごみ処理施設(処理能力14t/日)や
リサイクルプラザ(処理能力8t/日),最終処分場(埋立容量4,800m3)を整備した。
し尿処理については,平成9∼10年度に屋久島衛生処理組合(上屋久町,屋久町)が,処理能力26KL/
日のし尿処理施設を整備するとともに,上屋久町,屋久町では合併処理浄化槽の整備促進を図っている。
ウ
公園
これまで,若宮公園,安房墓園の整備につとめ,平成9年度から屋久島町(旧屋久町)の屋久島町健康
の森公園の整備促進に努めている。
なお,屋久島地域全体の1人当たりの公園面積は,平成14年度末の8.7㎡/人から平成19年度末の24.3㎡
/人となっている。
(5) 離島振興事業による投資実績(一括計上事業)(平成15∼19年度)
区
分
砂
防
933,726
466,864
466,862
治
山
617,186
313,255
303,931
岸
11,000
6,050
4,037
913
道
路
5,189,581
2,771,076
2,396,068
22,437
街
路
304,000
167,200
123,300
13,500
港
湾
10,789,136
8,213,312
2,443,829
131,995
空
港
1,546,934
1,302,493
244,441
水 産 基 盤 整 備
3,343,826
2,659,840
304,342
379,644
農 業 農 村 整 備
2,601,485
1,374,661
873,837
334,914
18,073
(草地開発を除く。)
2,536,348
1,339,617
856,634
322,024
18,073
発
65,137
35,044
17,203
12,890
造
林
695,342
208,601
93,050
27,029
林
道
1,483,185
746,005
726,719
10,461
公
園
338,020
169,010
理
3,872,415
1,091,796
道
548,000
274,000
計
32,273,836
19,764,163
港
湾
草
海
地
廃
棄
簡
易
開
物
処
水
合
事 業 費
国
費
県
(単位:千円)
費
市町村費
そ の 他
366,662
169,010
47,101
2,733,518
274,000
8,027,517
4,097,421
384,735
(6) 特定離島ふるさとおこし推進事業
本地域における特定離島ふるさとおこし推進事業の対象地域は,口永良部島だけである。事業の実施状況
は,道路整備,防災情報施設整備,温泉場整備等の生活基盤の整備10件,南海ひょうたん島留学(離島留
学)4件を実施している。
投資実績は,次のとおりである。
特定離島ふるさとおこし推進事業による投資実績(平成15∼19年度)
区
分
事
業
費
県
費
(単位:千円)
市 町 村 費
生 活 基 盤 の 整 備
223,205
172,660
50,545
みんなの参加島づくり対策
4,140
2,688
1,452
227,345
175,348
51,997
合
計
そ
の
他
7
南西諸島地域
(1) 国土保全施設の整備
ア
砂防
黒島,硫黄島は火成岩質から構成される,険しい山々が連なり,河川は短小急流なため,土砂流出等に
よる災害が発生しやすい。
このため,大里第三川,諏訪之瀬川で火山砂防事業により,堰堤工,渓流保全工等を実施し,土砂災害
の未然防止に努めた。
イ
治山
本地域は,台風の常襲地帯であり,火山活動等厳しい自然条件から治山施設の整備が必要であるため,
山地治山事業を実施し,災害の未然防止に努めている。
また,中之島地区では,集落水源山地整備事業を実施し,水資源のかん養を図った。
ウ
海岸保全
本地域の大半の島は,地形的条件から集落,耕地等は海岸沿いに開けている。
また,外海に位置し,台風常襲地帯であり,加えて季節風による波浪も激しいことから,海岸事業の必
要性が高い。
このため,背後地の保全目的に沿って港湾海岸事業で,硫黄島港地区を局部改良事業により離岸堤を整
備し,平成15年度に事業完了した。
(2) 交通基盤の整備
ア
道路
本地域の県道については,黒島に唯一片泊大里港線があるのみであり,黒島の生活道路となっている。
県道片泊大里港線は,これまでの整備の結果,改良率は87.4%となっているが,5.5m以上の改良率は
19.7%と低い水準にある。
村道については,主な路線として,三島村が1級村道立神線,十島村が1級村道口之島海岸線等がある。
改良率は,三島村が79.3%,十島村が63.8%である。各島ともほぼ1島1集落の形態であることから,集
落内や集落と港を結ぶ路線を主体として,村事業により整備を進めている。
道路現況(平成18年度末)
区
分
実延長A
(単位:m,%)
規格改良
済延長B
うち
5.5m以上C
改良率B/A
5.5m以上
改良率C/A
舗装延長D
舗装率
D/A
一般県道
9,052
7,907
1,786
87.4
19.7
7,415
81.9
市町村道
141,406
97,236
4,849
68.8
3.4
131,250
92.8
道 路 計
150,458
105,143
6,635
69.9
4.4
138,665
92.2
出典:平成19年度道路現況調書(平成19年4月1日現在)
イ
港湾
南西諸島地域の港湾は,県管理港湾として硫黄島港,中之島港の2港,村管理港湾として竹島港,黒島
に大里港及び片泊港,中之島に七ツ山港,平島に南之浜港,東之浜港及び前之浜港,諏訪之瀬島に切石港
及び元浦港,悪石島にやすら浜港,小宝島港,宝島港の12港がある。各港は,島民の生活港湾として,あ
るいは,漁業の拠点として重要な位置を占めており,定期船就航率向上のため改修事業により防波堤等の
整備を進めている。
港湾の整備状況
種
島
名
港湾名
別
島
竹
島
島
硫黄島
大
里
県
島
南之浜
諏訪之
瀬
島
石
やすら
悪石島
浜
小宝島
宝
島
宝
島
年
物揚場
度
防
びバ−ス数 水深
m
m
m
m
m
2,000D/W
-4.5
末
接岸能力及
50 660
m
1B
延長
水深
延長
堤
びバ−ス数
m
m
m
m
2,000D/W
-5.5 120 -2.0
2,000D/W
65 397
50 696
-2.0 100
1B
-5.5 120 -3.0
50 624
2,000D/W
1B
2,000D/W
1B
65 -2.0 110 664
1B
65 477
-5.5 120 -2.0
50 675
700D/W
1B
700D/W
1B
-4.5
65 -2.0 110 694
1B
方
−
− -2.0
77 421
−
− -2.0 161 591
−
− -2.0
60 534
−
− -2.0
80 614
-2.0
50 473
-2.0
68 508
方
方
方
十島村
地
壁
19
波
堤
十島村
小宝島
岸
成
2,000D/W
十島村
地
接岸能力及
延長
-2.0 100
十島村
地
平
水深
-5.5 120 -3.0
県
末
延長
方
地
切
防
度
水深
三島村 -5.5 120 -2.0
中之島
年
方
地
平
物揚場
方
地
中之島
壁
三島村 -5.5 120 -2.0
地
黒
14
波
方
地
硫黄島
成
管理者
地
竹
岸
平
−
−
−
− 327
−
−
−
− 387
−
−
−
− 259
−
−
−
− 259
方
十島村
(注)物揚場-2.0の数値は,-2.0m以深
(3) 産業基盤の整備
ア
農業農村整備
本地域は,孤立した小さな離島で構成され,平地に乏しく,耕地は狭く,急峻で,若年層の流出による
農家の高齢化が進んでいる。
十島村の口之島,中之島,平島,諏訪之瀬島,悪石島,小宝島及び宝島においては,平成16年度より農
村振興総合整備事業において集落道路や共同作業場などの生活環境整備を行っている。
農業生産基盤の整備状況
ほ
区
分
場
(単位:ha,km,%)
整
備
農
道
整
備
畑地かんがい
かんがい排水
要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備 要整備 整備済 整備
面
積 面
積 率
平成14年度末
28
平成19年度末
28
延
長 延
長 率
面
積 面
積 率
面
積 面
積 率
11 39.3
96
43 44.7
5
0
0
12
8 66.7
11 39.3
96
43 44.7
5
0
0
12
8 66.7
出典:市町村整備水準調査結果(平成20年3月31日現在)
イ
草地開発等
本地域は,温暖な気候であることから牧草の生育に適しており,肉用牛の周年放牧による肉用牛生産が
定着している。
自給飼料の増産を図るため,三島村,十島村の5地区において団体営草地開発整備事業を実施し,低利
用の野草地,竹林等を放牧地に整備改良した。
実施状況は,下表のとおり。
事業主体名
地区名
三島村
城ヶ原
年
度
事
平成11年∼平成15年
業
内
容
草地造成,野草地整備,雑用水施設整備,隔障物整備,
畜舎
〃
第2赤鼻 平成12年∼平成16年
野草地整備,雑用水施設整備,道路整備,隔障物整備
〃
見
上
平成12年∼平成15年
野草地整備,雑用水施設整備,隔障物整備
十島村
大
峰
平成12年∼平成15年
草地造成,野草地整備,雑用水施設整備,隔障物,
畜舎,飼料庫
〃
ウ
第2トカラ
平成15年∼平成16年
野草地整備,隔障物整備
林道
本地域の林道は,主として黒島,口之島,中之島に集中し,多面的機能を有する森林の適切な整備及び
保全を図り,生活環境の基盤整備を図り,特にシイタケ,たけのこ等地場産業の育成と地域の活性化を図
るため,黒島中央線を2,315mを開設し,林道網の整備を促進した。また,既設林道の機能向上を図るため
改良舗装事業も積極的に実施した。
当地域における林道の整備状況は,平成19年度末で71,358m,林道密度7.5m/haとなった。
エ
漁港
本地域の周辺海域は好漁場に恵まれているが,外海の近海区域であるので操業には大規模な漁船装備を
要すること,流通面が確立されていない等の問題がある。しかしながら,製氷冷蔵施設の整備等流通基盤
の改善も進みつつあり,今後,水産業が地域の基幹産業として発展することが期待できることから,その
拠点として,また,避難港として漁港は重要な役割を持っている。
現在,口之島に西之浜漁港(4種),宝島に前籠漁港(4種),小宝島に城之前漁港(1種)の3漁港
があり,それぞれ漁業拠点あるいは島の門戸として活用されている。
西之浜漁港は十島村最北端の口之島に,前籠漁港は十島村最南端にあり,ともに避難港及び定期船寄港
港となっている。両漁港とも冬季季節風及び台風時の波浪の影響が強いことから,さらに,港内の静穏度
向上を図るべく沖防波堤の新設及び既設防波堤の改良を行っている。
漁港の整備状況
(単位
平 成 14 年 度 末
島
名 漁港名
小宝島 城之前
管理者
十島村
口之島 西之浜
県
宝
県
島 前
籠
けい留施設
水深
延長
-1.0
15
-2.0
95
-1.0
-2.0
-3.0
-4.5
-5.5
-3.0
-4.5
-5.5
14
75
230
60
120
200
60
120
泊
地
8,074
63,337
69,967
m,㎡)
平 成 20 年 度 末
防波堤 けい留施設
水深
延長
-1.0
15
-2.0
95
992.1 -1.0
-2.0
-3.0
-4.5
-5.5
877.1 -3.0
-4.5
-5.5
14
75
230
60
120
200
60
120
248
泊
地
防波堤
8,074
248
63,337
992.1
69,967
884.9
(4) 生活環境施設の整備
ア
簡易水道
本地域では,水道水源の確保のため,平成14年度から平成16年度にかけて,三島村竹島地区の淡水化施
設の整備を行った。
また,十島村では,施設の老朽化に伴う漏水等を解消するため,平成17年度から平成19年度にかけて宝
島地区及び口之島地区の老朽施設の更新を行った。
イ
廃棄物処理
ごみ処理については,十島村では平成19年度に塵芥処理車両の導入やごみ分別収集等における啓発活動
を行った。
また,し尿処理については,十島村では平成7年度から合併処理浄化槽の整備促進を図っており,三島
村において平成17∼18年度に市町村設置型の合併処理浄化槽の整備を行った。
(5) 離島振興事業による投資実績(一括計上事業)(平成15∼19年度)
区
分
砂
防
870,825
468,493
402,332
治
山
572,141
314,673
257,468
岸
70,600
35,300
30,005
道
路
571,828
285,914
285,914
港
湾
14,959,915
11,827,762
1,222,118
水産基盤整備
3,741,304
3,203,417
537,887
農業農村整備
542,133
277,904
138,327
125,902
(草地開発を除く。)
335,401
167,701
83,852
83,848
発
206,732
110,203
54,475
42,054
道
838,510
401,752
323,559
113,199
廃 棄 物 処 理
191,512
95,756
5,493
90,263
簡
道
357,300
178,650
計
22,716,068
17,089,621
港
草
湾
地
海
開
林
易
水
合
事
業
費
国
費
県
(単位:千円)
費
市町村費
そ の 他
5,295
1,910,035
178,650
3,203,103
2,423,344
(6) 特定離島ふるさとおこし推進事業
本地域における特定離島ふるさとおこし推進事業の実施状況は,県有牛貸付,牧道整備,畜産振興施設整
備,産業の振興49件,定住促進住宅,道路整備,港湾施設整備,消防施設整備,火山対策施設整備等の生活
基盤の整備55件,ミシマカップヨットレースやトカラ列島島めぐりマラソン等の各種イベント開催や島のP
Rビデオ制作等の観光物産宣伝対策や,離島留学(しおかぜ留学,山海留学)等のみんなの参加・島づくり
対策77件を実施している。
投資実績は次のとおりである。
特定離島ふるさとおこし推進事業による投資実績(平成15∼19年度)
区
産
業
分
の
振
事
業
費
県
費
(単位:千円)
市 町 村 費
そ
の
他
興
550,602
428,700
121,602
生 活 基 盤 の 整 備
1,065,946
848,521
217,425
369,297
238,802
128,857
1,638
1,985,845
1,516,023
467,884
1,938
みんなの参加島づくり対策
合
計
300
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