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麟 胴i
CHEMOTHERAPY voL6、NO.5 〔第6回 265 日 本 化 学 療 法 学 会 総 会 特 別 講 演〕 感 染 症 に 対 す る 副 腎 ス テ ロ イ ド と抗 生 剤 の 併 用 講 師 勝 正 孝 慶応義塾 大学 医学部 内科学教室 1.緒 1943年 言 に これ らの ホ ル モ ンの 感 染 症 に対 す る影 響 は極 め て複 雑 ペ ニ シ リン(以 下,Pcと 略 す)が 広 く臨床 に 微 妙 で あ り,諸 学 者 の 発 表 デ ー タ ー並 に そ の 解 釈 も全 く 活 用 せ られ て 以 来,画 期 的 に 有 効 な 抗 生 剤 が 次 々 と誕 生 区 々 で あ る。 当 教室 で は 三 方 教授 指 導 の も とに 数 年 来 こ す るに 到 り,一 時 は 最 早 感 染 症恐 れ るに 足 らず の 感 さえ の 方 面 に 関 し,動 物 実 験 並 に臨床 研 究 を 行 つ て 来 た が, 懐 か せ た 。 処 が この 輝 か しい 抗 生 剤 療 法 に も思 い が け な 感 染 症 に 対 し抗 生 剤 と共 に 副 腎 ス テ ロイ ドの抗 炎 症 効 果 い 重 大 な 障 害 が,1,2に を 活 用 す べ きで あ る事 を痛 感 し,今 回 は そ の 具 体 的投 与 止 らず 出 現 して 来 た 。 そ こで 従 来 とか く等 閉 視 され て い た 宿 主 生 体 側 の 要 因 が 注 目を 惹 法 に関 し研 究 を 行 つ た ので 報 告 す る。 き,感 染 症 の 成 立 過 程 上 所 謂H◎st-parasiterelati◎n- II.動 shipの 物実験につい て A.感 影 響 の重 大 性 が 再 認 識 され る に到 つ た。 こ の 生 染 症 と下 垂 体 副 腎 系 体 側 要 因 に 大 きな 変 動 を 与 え る意 味 に お い て,下 垂 体 副 感 染 症 の 際 に 下垂 体 副 腎 系 の 関 与 が 近 時 注 目 され て い 腎 系 ホル モ ン の存 在 が クロ 一 ズ アッ プ され て 来 た 。 然 る る。 我 々は 内 因 性 ステ ロイ ドの 最 少 状 態 で,ス テ ロイ ド 図1下 投 与,即 垂体 切 除 犬 感染 時 の血 液 学 的 変化 }血 色素量 0 8 700 0 6 500 \ 対 照 犬 一 下 重 体 切 除 犬 ひ一。一《・ を 作 製 し,こ れ に ブ ドウ球 菌(209P株) 感 染 症 を 起 さ しめ た 。 切 除 感 染 犬 では 各 種 末 梢 血 液 所 見 に 於 て は,図1の 如 く,正 常 犬 で 見 られ る様 な 貧 血,白 血 球,好 易 万 ち外 因 性 ス テ ロイ ドの影 響 を み る 日的 で,下 垂 体 籾 除 犬(経 側 頭 骨 法)13頭 中球 の増 多,好 酸 球,リ い。 又Insulintest(RADOSLAV変 1好 酸 球 30000 80 5 50 ゆの の つ )炉 12.3 123 コ当 ロート 係 数 体 切除 犬 10 平均35。7丈3 ● ● 羅5・ 楚17・ 正 常 犬 切除犬 Certiso"e 50㍗x5 αrオ どsoηe 50塑x5 しろ感 性 を 示 してい る も の も あ る。 即 ち, 感 染 時 の生 体 反 応 に 下 垂 体 副 腎 系 が 重 要 な 123 図3正 常戚 染 犬 Certisone50"1ダx5 麟 胴i 次 にCongorot法 に よ り網 内 系 異 物 摂 下垂体 切 除 感 染 犬 Oe「tisonesorpタx5 1番 川} Cortisone250ng、 11}川 li 炎 ↓.壱'の ●儀 ● 蔓} ● ●●σ 130 下 垂 体 ●● ● 謝 123 コン コ"ロ ー ト試 琴彙 下 垂 の成 績 も,正 常 感 染 犬 の如 く不 感 受 性 とな る 影響 を 及 ぼ して い る。 % 図2 法) らず,下 垂 体 妬 除 時 に 比 し て低 下 せ ず,む ?0000 10000 ン パ球 の減 少 等 は切 除 犬 で は 見 ら れ て い な 123 123週 正常僅 平均48.1±8 ● 一 ● ● (一)(一)(-x柵) oO O κ5 CHEMO「 266 取 機 能 を 見 る と,図2の 如 く,こ の 機 能 は 下 垂 体 切 除 後 明 らか に 促 進 した 。 これ にCortisone`以 す)を 『 摩HERAPY 投 与 す る と(50mg×5),促 下.Csと 略 進 した 機能 は 正 常 に 復 す るか 又 は減 退 せ しめ る こ とが 出 来 る。 即 ち,網 内 系 SEPT.,1958 表2マ ウ ス 肺 炎 球 菌 感 染 症 に 対 す るTc十Cortisone の影響 \ ∼\ 一 .Tc1回 \ Cs1回 量1 量 \ 11 500mcg ,000mcg \1 の 異物 摂 取 機 能 は 常 時 下 垂 体 副 腎 系 に よ り影響 を 受 け, Csは 15聯kg騒169%(27/39)1・ こ の機 能 を減 退 せ しめ る作 用 が あ る。 次 に正 常 感 染 にCs50mg×5日 の 如 く,血 沈 促進,菌 間 投 与 す る と,図3 が 見 られ た。 然 るに切 除 感 染 犬 で は 同 墨 のCsを た所 悪 影 響 は な く,寧 下2.5mg/kg以 下)12・%(・ Tc単 独 大 量5日 間 で は 血 血 中 の菌 量 等 に 悪 影 響 が 顕 著 で死 亡 した。 以上 成 (百 分率 は 死 亡 率 を示 す) の 様 に,Csと の併 用 効 果 が見 られ な か つ た 点,注 括 1)Pc十Cs併 染 時 に 下 垂 体 副 腎 系 は 宿 主 生 体 に 重要 な 諸 影 響 を及ぼす。 染 時 の 副 腎 ス テ ロ イ ド投 与 の影 響 は投 与 量 の 多 が 多 過 ぎ ては い けな い。 b)Pcを 大 量 投 与 せ よ。 c)Csと 大 量 のPc併 垂 体 副 腎 系 は 網 内 系 異 物 摂 取 機 能 に も深 い 関 係 (1)マ 生 剤 と副 腎 ス テ ロ イ ドの 併 用 d)静 菌 性 抗 生 剤 で あ るTcはCsと (2)家 ウ ス の 肺 炎球 菌 敗 血 症 た 。 結 果 は 表 ユの如 く,Pc3,000単 表1マ ウ スはSM均 を 使用 し 位単独群 では 死亡 ウ ス 肺 炎 球 菌 感 染 症 に 対 す るPc十Cortisone の影 響 量 3,000u 量 500u \ \ \ 方 法 に 倣 い 家 兎 の腹 部 皮 内 に1cc10亀 度 の肺 炎球 菌1型100A株 成 績 は,表3の 如 く,Pc1,0eo単 単 位 とCs併 の 皮膚変 で は 殆 ん ど皮膚 の 変 独,Pc十Cortisone併 そ の 間に 有 意 の 差 を 認 め た 。 処 がPc500単 併 用 した群 で は 総 て,Pc単 位 とCsを 独群 よ り死 亡 率 が 梢 々高 い 。 用 の際には大量の抗生剤投与 の 必 要 を 示 唆 して い る 。 次 にbacteriostaticの 抗 生 剤 と し てTetraCycline 使 用 した。 成 績 は 表2の 如 く,Tc単 独 群 に比 し 用 群 は いず れ も死 亡 率 高 く,特 に 大量 併 用 群 で は そ の 傾 向が 著 明 で あ る。 一1+1柵 コ 治 療i,13112 8 1 4 ,1113Pc1,000u十Cortisone164 21218 81010 0,350,Pr。c。Pc50,000u18'0 4…24・P llll3 3 0:611Pc1,000u、813 r。cPcμrtis・ne・5mg・ ・:・ 、。1。{。 ・1・ ・ 1sl 12121 …05万u」C・rtisQne25mg15、2 ハU 下 を併 用 し 独 群 よ り可 成 良 い 成 績 を 得, ハ∪ れ に 少 量 のCsO.025mg以 ム日 箔 (百 分 率 は 死 亡 率 を 示 す) た群 で は25%と,Pc単 血 中 の菌 療 一 土}+囲 紐 OiO49無 用治療の比較 所菌性 局 の陽例 例 数 表3Pc単 (1:ll聯kg以 以i)125%(・ ・14・)i83%(3314・) Pc単 独 副43%(34/78)77%(4616・) Cs併 併用 し 用 の 際,CsO.5mg群 化 は無 治療 群 に比 し軽 く,25mg群 皮膚 の変化 (Tc>を 位 とCsを 化 が 見 られ な か つ た 。 驚)133%(26/・7s)i82%(4916・) これ は抗 生剤+Cs併 を 接 種 し,皮 内肺 炎 を起 さ し た 群 で は 無 治 療 群 と大 差 を示 さ な い 。 プ ロカ イ ンPc(P 上50mg/kg以 上)…5・%(18136)187%(26/3・) 率43%で,こ 程 め たQ Pc)5万 ..,一 .Pc1回 轟 の併用効果が 兎 の 皮 内肺 炎(GOODNER) GOODNERの 劇 症 感 染 症 と して,こ れ を と りあ げ,マ 一 系 雄 マ ウ スを ,菌 は肺 炎球 菌1型100A株 (lmg以 独 よ り静 影 響 の 見 られ な い。 B.抗 Cs1回 用 はPc単 見 られ る場 合 が あ る。 を 有 す る。 \ ・ 括 用の際 a)Cs量 寡 に よ り態 度 を 異 に す る場 合 が 有 る。 3)下 意 す べ きで あ る。 以上 を 通 覧 す る と, 小 小 2)感 く 即 ち,動 物 実 験上 で は,静 菌 性 抗 生 剤 は殺 菌 性抗 生 欝 績 を 概 観 す る と, 1)感 ・ノ4・)…93%(3714・) 群ilo%(1/10)170%(7110) 投与 し ろ 感 染 の 防 禦 機 構 に あ る量 のCs の 必 要 性 を 示 した。 処 が250mgの 沈,流 (O.05mg以 血 症 出 現,死 亡 と明 らか に 悪 影 響 ・%(3914・) し 処 が 菌 の 状 態 はPc1,000単 位 単 独 で は既 に 血 中 菌 が 陰 性 で あ るが,こ れ にCsを 併 用 す る と菌 が 相 当 数 に 認 め られ,PPc5万 単 位 との併 用 の 場 合 に 初 め て 陰 性 化 し た 。 これ はCsが 局所 病変 に は か な りの影 響 を 及 ぼ す の に 菌 自体 に は,む しろ菌 血 症 を 助 長 す る 傾 向 が あ る と言 え よ う。 従 つ て 菌 を 抑 圧 す るに は 充 分 量 の抗 生剤 の 必 要 性 を 裏 書 き して い る。 VOL.6NO.5 CHEMOTHERAPY 以 上 の病 理 組 図4皮 内肺 炎の組織 学的所見の比較 榊 炎 表皮 十 症 及び 牲 眞十 病 皮 変 皮榊 の 下什 程 組 度 織十 種 後48時 澗1旬 」 I 間で した 群 が 良 好 で あ る。 一 一 士 十 一 表5PcCortisone(Cs)同 群 充 血 は依 然存 在 す る。 処 がPc にCsを 併用 し た も の で は殆 ん 什 ど炎症 性変 化 が Pc。Cs同 Pc延 時 中止 群 長使用群 滅 群 と これ にACTHを 尚皮 膚 の菌 染 色 で はPc単 独群,PcとCs併 用群 で 群' ・・14・1・2 5010 }開 始 1時 期 数i暢 性H剰 掛 ±1+1琳1 併用方法 PcPSL同 Pc延 長 時 開 始i6 併 用i PSL中 間Pc併 PSL先 行Pc併 用17 1 144071 50901100 用i8 螺謙 購ii瀦iii 16i4[5 83118 。77} 次 に 併 用 の投 与 型 式 を 検 討 す る と,表7の 型 即 ち)Prednisolone(以 ,i,lil *13∼24日T£.]寺 こ屠 殺 24時 間 後 の 群 で はPc量 軽 快 の 徴 な く,こ の 事 実 は 既 に 或 程 度 以 上 に 発現 した変 化 に 対 して は 大量 のCsと 下PSLと 錐 も これ に 大 きな 影 響 を与 え 群,又 はPcを 先 に 使 用 した(ll型)群 表8はHydrocortisoneを 群 が 僅 かに 良好 で あ る がPc単 かつた。 小 軽 微 な ら しめ る。 しか しCsは 括 独 よ り皮 慮 変 化 を抑 制, 菌 血症 を 助長 す る傾 向 が よ り死亡 率 そ の 併 用 した 場 合 で,2.5mg しめ る。 以 上 のデ ー タ ーを 要 約 す る と, 併 用 はPc単 り 同 時 に 始 め た(1型) 他全 般 に亘 り不 良 な 成 績 を 得 た 。 得 な い 事 を 示 し,併 用 療 法 の開 始 時 期 の重 要 性 を痛 感 せ 1)Pc十Csの 如 く,(皿 略 す)をPcよ 以前 か ら投 与 した群 が,Pc十PSLを 如 何 に 拘 わ らず 皮 膚 の 病 変 に -占 511i2 01411Si l 1型 22 n U 2 }例}鵬 血 中の菌 型 型 互 皿 療 50 均存 数 平生 日 群 22 用 療 法 に 於 け る各 型 間 後 が 良 く, 療 開始 時 期 と効果 皮 膚の変化1治 表7PcPrednisolone(PSL)併 臓養 率 重率 ) 少% 体減 ( 数 兎 家 如 く,2時 60 鍵伽 雛伽 間 後 に,治 療 を開 始 した群 と2時 間 表4治 審 漸 減ずACT鐸16 後 の 群 とを 比 較 す る と,表4の 11113 減 独 群 は む しろ無 治 療 群 よ り菌 の 増加 の 傾 向 が あ つ た 。 次 に菌 接 種24時 Cs漸 使 用 す る群 生数 均日 群 又 図4の 如 く,併 用 群 で 最 も治癒 傾 向 が 顕 著 で あ る。 553488 301762 臓 養率 重 率) 少% 体減( 数 兎 家 表6Cs漸 長使用群 家兎数讐 肇鞍 妄購 認 め られ な い。 は 陰 性 で あ つ た が,Cs単 時 中止 及 びPc延 9佃 9智 十 つ た。 ∠4 噌1 一 使 用 した も 如 く,両 者 に 殆 ん ど差 が な か 鐸 残 雛伽 632卿 一 如 く, あ とまで 長 く使 用 減 群 と併 用 終 了 前 にACTHを ワ` り臼 5万 準 次 にCs漸 の とを 比 較 す る と,表6の 孟4 ウθ 25㍗ 顯 士 は 軽 快 す るが, PPC5万 ÷ PPC c3 療を 施 す と細 胞 浸 潤 臨 同 時 に 中 止 した 群 と 使 用 した も の との 比 較 は,表5の 臓 器 の菌,平 均 日数 等 いず れ もPcを れ にPc治 -「 1 まず 併 用 療 法 終 了 の際,Pc,Csを あ とま でPcを 充血及び細胞浸 潤 が 著 明 で,こ i 用 し,主 と して投 与 方 法 に 関 し検 討 した 。 無 治 療 の も のは ■■=コ_ I 治 型 墾 療 式 甕 菌 十 検索 騙 治 傾 癒 向 薗 籍 1 織 所 見 は,菌 接 267 独 群 とは 差 が 認 め られ な 表8PcHydrocortisone(HCs)併 用群 HCsとPcを 同時 に 開始10日 間併 用 PcHCs繭 灘 鞭 妄辮 籔 あ る。 30万12.5mgll 併 用 が 必 要 で あ る。 () 用 療 法 の 開始 時 期 は重 要 で,急 性 期 に 併 用 が 望 ま しい。 (3)家 内 膜 炎 にPcと 又,表9はACTHの 兎の実験的細菌性心内膜炎 家 兎 にStreptecoccussanguisを 使 用 して の実 験 的 心 各 種 副 腎 ス テ ロ イ ド並 び にACTHを l9募i2:罎i,1 併 併 用 群 とPc単 0 9θ 3)併 3・万i-16 66 嘱1 PcとCsの 膚 変 化 並 に菌 の 両 者 に好 影 響 を与 え る には 大 量 ハ U 4)皮 605023 40'4525 515622 406023 影 響 を 見 る た め,Pc十ACTH 独群 とを 検 討 した もの であ るが,2者 に は 明 瞭 な 差 異 は な い よ うで あ る。 間 CHEMO'了HERAPY 268 表9PcACTH単 C.動 独 及 び 併 用 使 用群 噌⊥ i⊥ 轟 δ 一 ー 0 ウ臼 噌1 9臼 1)感 染時 に下 垂 体 副 腎 系 は 宿 主 生 体 に 重 要 な る諸 影 響 を及 ぼ して い る。 2)抗 乱 248 し 共 に リポイ ド & 用 群 で は,Z。nafasciculataは 減群並 び に α 以 上 の諸 実 験 の 副 腎所 見 を 見 る と,Cs漸 ACTH併 5 3 ﹂ 4 0り 用 0 6 F O ACTH・Pc併 150 200 4 5 独 で あ る。 0 8 独 一40 01 ︾ ーム ACTH単 Pc単 ド0 照 はACTH併 用 減 群 と異 な り,Z。nareticularis,Z◎na fasciculataの2層 抗 生 剤 単 独 使 用 時 よ り大 量 。 併 用 時期 は 急性 期 が 良 い 。 終 了 時 は まず ス テ ロ イ ドを 中止 す る,し か る後 e. f 生 存 例 で はCs漸 迄 のACTH併 ス テ ロイ ドが 多 す ぎて は い け な い。 同時 に。 用 群 の リポ イ ド及 び コ レス テ ロ ール の減 少 が 著 明 で あ つ た 。 尚30臼 生 剤 十 副 腎 ス テ ロイ ド併 用 の際 開 始 時 ま ず 抗 生 剤 か らか,抗 生 剤 十 ス テ ロ イ ド の 減 少 が あ り,両 者 間 に 差 が な い 。 しか し,Zonareticularisで 抗 生 剤 は 数 日あ と まで 使 用 す る。 静 菌 性 抗 生 剤(テ に リポ イ ドの減 少 が見 られ ず,脂 肪 トラ サ イ ク リ ン)で は ス テ ロ イ ドとの 併 用 効 果 が 認 め られ な い。 粗 大穎 粒 出現 等 の 皮 質 機 能 減 退 の像 もな か つ た 。 又Cs漸 物 実験 の 総 括 以 上 の動 物 実験 の 成 績 を 通 覧 す る と,大 略 以下 の 如 く 陣讐筆 簿妄 驚 対 SEP了.,1958 III.臨 床例について 減群 で は,脾 重 量 は 減 少 し著 明 な濾 胞萎 縮 が 見 られ た 。 処 が これ にACTHを 併 用 した もの で は 高 度 表11副 腎 ス テPイ ド使 用 症 例 一 覧 表 症 例 は 当教 室 並 び に そ の 他 関 係 諸 病 院 よ り集 め 得 た もの で, の 脾 腫 を呈 した もの が あ り,濾 胞 萎 縮 が な い か,極 め て 軽 徴 で あつ た。 以 上 の所 見 はCsにACTHを 併 用 した た め と思 わ れ る。 次 にDOCAは 単 独 で もPc十DOCAの 併 用 で も・ 表 10の 如 く,夫 々の対 照 よ り,こ の 程 度 の 量 で は 悪 影 響 表10PcDOCA単 独及び併用使用群 Pc1日30万u10日 DOCA;1日2.0∼0.2∼O.02mg5日 長 く使 用 す る こ と。 り先 に 使 用 す る と結果 が a.死 亡 率 に は あ ま り影 響 がな か つ た。 b.一 般 状 態 には む しろ 好影 響 が あつ た。 拡 用 では 計 張 2)DOCAとPc併 孟 つ て ス テPtイ ド と抗 生剤 は 同時 に始 め る か・ 抗 生 剤 を 先ず 始 め て か ら併 用す る。 骸 悪 い。 c.従 支 脳 りPcを b.PSL,ACTHをPcよ 管本 a.Csよ 教 ・ ・8}3・ *有 効 とは 症 状 の 軽 快 を 意 味 す る 0 3 4 2 4 6 1 2 1 1 1 1 1 1 1 1 括 用療 法 の 投 与 型 式 は 膿 膿 小 1)併 腔 謝 に 及 ぼ した 影 響 に よ る もの で あ ろ う。 鼻 副 腎 系 がCa代 例 患 2 4 5 8 8 6 2 4 2 1 1 1 1 1 1 1 6 用 群 で は ・ しば しば 心 筋 に 石 灰 沈 着 を来 た した が,こ れ は 治 癒 機 転 とは 別 で ・ 下 垂 体 疾 帳 染 発 びACTH併 範 囲 内 に おけ る適 応 」 に 限 局 し 腎 ス テ ロイ ド使 用急 性 感 染 症 の 症 患 別 *有 効 例 数 - 尚,DOCA及 易 で な い の で,私 は 「経 験 例 の177 心 の ル 性 感 明 血 独 よ り一般 状 態(食 慾 ・元 気 等)は 良 好 の 傾 向 す ら認 め た 。 表12副 響 ◎︾ -菰 1 用 群 はPc単 症 例 数 が 少 く判 定 は 必ず し も容23 紅 膜 FO 1義 ◎︾ 8 用 併 c ? A C 72 46 手術施行感染症 計 急 狸 髄 肺 亜 胆 原 ワ 敗 肝 副 肺 肝 気 日 腎 気 戸O 1 4 凸 負V ρ◎ 8 独 単 しろPc十DOCA併 64 108 急 性 感 染 症 結 核 症 表11の 如 く・177例 で あ る・ そ の うち急 性 感 染 症 は108例 で そ の 内訳 は 表12の 如 くで あ る。 熱 炎 炎 炎 症 熱 病 症 炎 炎 瘍 瘍 炎 炎 炎 症 ハU 沸り 独 単 A C Do 恥 Do は 認 め て い な いeむ 饗妄劉量存巌 io-,1 88 例教 例 て 症 例 を 検 討 して 適 応 を 定 め た い 。 ワ8 哩五 随 教饒 鍬 F O -漏 R) 0 ◎ -∴ - 照 寿 群 間 間 症 VOL6NO.5 269 CHEMOTHERAPY 表13 例 敦i鋤 18 21・ 162 1 10 0 1 0 三舜 1 1 卜 1 21 19 0 1 1 内 0 1 1 腔 鼻 適 応 が 存 在 す る。 これ に 該 当す る21例 0 1 0 1 0 1 1 血 1 ル イ 1 孟 次 の例 は22才 にPSL15mgを 0 1 0 1 1 0 の餉 1 1 に相当な病巣があつたのに癒着 1 A.併 1)重 3 3)重 用療法の適応 急手術施行 感 染症 は殆 どな く,肺 浸潤及び 疾 患 名 瞳 穿 孔 性 腹 膜 炎1 症 感 染 症 で 外 科手 術 を 横 隔 膜 下 膿 瘍1 要 す る場 合 一羅 併 用 療 法 の最 も重 要 な適 応 の ユつ で,24例 中21例 奏 効 し,そ の約 半 数 は 著 効 を 示 した(表13)。 図5の 例 は,溶 連 菌 に よ るrhinogenの 膵 単 位,SM19を 髄膜 炎で高熱 併 用 した が3日 経 つ て も奏 効 せ ず,PSL30mgの 臓 壊 死i2 賢5∼ 陥 撚 囎 3i』 く 十}(一)(一){一 図6$・K・56d膵 臓 炎 た(表15)。 図6例 は 急 性 膵 臓 37 炎で全身 状 態 不 良 く腸 管 麻 痺,鼓 腸, 嘔 吐 が あ り危 篤 状 態 た。 しか も何 等 の 後遺 に陥 つ た に もか か わ 次 の 例 は,31才 計14 これ の該 当 例4例 覚 所 見 が 急 速 に 好転 し らず,Hydrocorti- 症 を残 して い な い。 ㌘惚癬 郷 要し'しかも で,術 後 経 過 甚 だ 悪 炎併 用 に よ り初 め て 自他 37t 灘 中3例 に 著 効 を 示 し 重 篤 で 髄 膜 症 状 著 明,髄 液 よ り溶 連 菌 を検 出 し,直 ち に ㌣菌 併 用 した 処, 衷15救 症 感 染 症 に し て高 熱 で所 謂 中 毒 症 状 の 強 い も の,あ るい は 生 命に 危 険 の あ る場 合 。 Pc240万 に奏効 の 男子 の 肺結核 兼 肋膜炎 の 患老 で 滲 出 液 の 吸 収 が 顕 著 で,肺 実 質 21 中19例 して い る(表14)。 PAS十INH十SMの3者 24 計 2 利 で あ る。 これ らの場 合 に も抗 生 剤 と ス テ ロイ ド併 用 の 空 洞 縮 少 に も好 影 響 が あ つ た・ 合 例1無 禰 2 0 一 0 0 炎 炎 胸 膜 膜 1 3 1 名 0 3 3 各 湿 膿 6 4 脳 本 気管支旗兼膿胸 発 熱 気 管 支 拡 張症 効 髄 肋 効i無 6 炎 炎 核 炎 数 険 瘍 炎 炎 炎 炎 病 症 膿 肝 日 口 副 腎 ワ 敗 肺 各種 髄 膜 重症 肺 結 乾 酪 性 肺 例 患 名 一種 性 息 疾 疾 喪14 の soneの 注射 に よ り 》(一) 聾 魂ダ㌘ ミ 騨 14δ0012700臼 血 蝋 数 夜 76006800 2G4◎60臼 6600 男 子 の重 症肺 結 核 で 劇 奇 蹟 的 に 好 転 し,腸 しい 弛張 熱 と乾 酪 性 肺 管 麻 痺 も軽 快 して, 炎 を 思 わ せ る レ線像 を そ の後 速 か に回 復 し 呈 した 患 者 で,TB1十 た 例 で あ る。 INH治 療 に より奏 効 b)術 後生体に不 せ ず,PSL30mg併 利 な 反 応 の予 防 の 用 に よ り劇 的 に 下 熱, 目的 で,こ れ は 結 表16手 術 後Prednisolone投 与形式 自他 覚 的 に も甚 だ し く好 転 した 例 で, レ線 豫 も短 期 間 に 核 の胸 部 手術 後 に して は 非 常 に好 転 した と云 え よ う。 使 用 した 計19例 第2日 30mg の 症 例 で,多 くは 第3日 20mg 北 研 付 属 病 院 の御 第4日 15mg 第5日 10mg 第6日 5mg 2)生 体反 応 が 宿 主 に 不 利 な 後 遺 症 を残 す よ うな 場 合 1疾 患 の 治 癒 過 程 に 際 して お こ る生 体反 応 は 宿 主 側 に 必 ず しも総 てが 有 利 で あ る とは 限 らぬ 。 例 え ぽ 髄 膜 炎 の 好意に よるもので 髄 腔 ブ ロ ッ ク,心 嚢 炎 の高 度 の 癒 着,そ れ に 伴 う心 肺 機 ス テ ロ イ ドの投 与 能 の 著 明 な 低下,心 方 法 は,表16の 内膜 の弁 膜 の変 形 萎 縮 に よ る 心 不 全 。或 は腹 膜 炎 の癒 着 に よ る腸 狭 窄 等 は 何 れ も宿 主 に不 第1日 計 (12時 間 後) 30mg 110mg 如 くで あ る。 そ の 効 果 を 要 約 す る と,次 の 如 し。 CHEMOTHERAPY 270 SEPT.,1958 1 2 発 熱 が 少 なか つ た(38℃ 以 下)。 無 効(増 悪)例,18例(表18)に 3 4 (1)併 術 後 胸 水 貯 溜 少 く,そ の 血 性 度 も少 か つ た。 図7例 は高 熱 を主 訴 と して 入院 した 患 者 で,結 核 性 頸 用 療 法 中 は 適 切 な る抗 生 剤 の 投 与 が 必 要 部 リ ンパ腺 炎 は あつ た が主 病 は腸 チ フ スの 疑 い の も とに 創 傷 治 癒 に は 殆 ん ど影 響 な か つ た 。 ク ロ ラ ム フ ェ 邑 コー ル 投与 に よ り奏 効 せ ず,何 等 抗 結 核 自然 気 胸 は認 め られ な か つ た 。 剤 を投 与 せ ず に副 腎 ス テ ロ イ ドを併 用 した 処,下 熱 を 見 結 核 症 の 悪 化 もな か つ た 。 た が ス テ ロイ ドの 減 量 に よ り再 び 発 熱 し レ線 撮 影 に よ り 亜 急 性 細菌 性 心 内 膜 炎 粟 粒 結 核 な る こ とを 確 認 した 例 で,誤 診 に基 づ く抗 生 剤 5 酸 素 消 費 量 が 少 く,肺 機 能 の回 復 が 早 か つ た。 6 7 (4) 特 に 心 内膜 炎 を別 項 に 掲 げ た の は,本 疾 患 の化 学 療 法 .上の1大 陰 路 で あ る 心 不全 の 対 策 に つ い て,三 方 教 授 以 下 多 年 に 亘 り検 索 を す す め て お るが,今 回8例(表17) 表17亜 悪性細菌性心 内 に 奏 効 した が ,無 効 例 中 に は併 用 開 始時 の不 適 当 灰 墨1初覇 禰 悪急 麟812・6懇 薙欝 鋳 驚 雛 誘訪 面 よ り,心 不 全 対 策 と して有 力 な る ユ手 段 とな り得 る も 剤 選 択 の重 要 性 を示 して い る。 一 湿 性 肋 膜 炎12 り,そ の 後 種 々の 抗 生 剤 も無 効 で, 最 後 にACTH,Csを (3)併 用 療 法は 炎症 の 最 盛期 に ワイ ル病 回 復期 ︾口 5 急 性 細 菌性 心 内膜 炎 の 心 不 全 対 策 と して 。 効(増 悪)例 図7 (4)中 の検討 K.S。20♀ 帰協テ7ス の 疑 肝 幡 次 に 豊 多摩 病 院,荏 原 病 院 の協 力 に よ り抗 生 剤 ス テ ロ <=㌃}ン ♂`5ρ 刀ε(」7B∫削 ノ{フ007鷺 ダ) ワ イ ル 病1 敗 排菌 肺 ん どそ の併 用 効 果 を認 め な か つ た 。 爾 詳 細 は 既 に 本 年 度 以 上 無 効例 の 検 討 の 結 果 は ㎎.5・ 帽 一 亀殉膏' 一 身0 小 十 炎1 気 管 支 拡 張 症1 につ い て の 結 果 は,殆 の 日伝 病 総 会 に 於 て発 表 され たb ノ00勿50暫 炎2 症1 の女 子 の 胆 道 感 染 併 用 した が,熱 に も痛 み に イ ド同 時 併 用 開 始 の狸 紅 熱16例 血 沈 血 の例 は63才 も何 等 の 効 果 を 示 さな か つ た。 核3 炎1 で,次 症 の 患 者 で 抗 生 剤 単 独 療 法 で 梢 々軽 快 した が,不 定 熱 右 季 肋 部 痛 出 没 の た めPSLを 各 種 髄 膜 炎3 膜 味 に 於 て も併 用 療 法 は 炎 症 の 最 盛 等 症 以下 の 感 染 症 は 余 り効 果 が な いQ 該 当 例 は62例 胆 道 感 染 症5 肋 用 効 果 が 認 め られ な かつ た。 ス テ 期 に す べ きで あ ろ う。 (18例) 結 買 イ ドの 抗 炎 症 作 用 を 活 用 す る意 硬化性肺 結核 後 生 体 に不 利 な 反 応 の 予 防 の 昌的 で(胸 部 手 疾患 名 畷 を 誤 つ た た め か,全 例 に格 別 の併 1 孔 性腹 膜 炎 等) 髄 膜 炎 の 回 復期 併 用 した もの で,併 用 時 期 の選 択 9臼 1 か も一 般 状 態 の 悪 い と き 1 急 手 術 を 要 し,し 効例 は いつ れ も回 復 期 又 は 急 性 期 が 過 ぎて ス テ ロ イ ドを 疾 患 名 肝 炎 の 回 復期 鵬 症 感 染 症 で 外 科手 術 を 要 す る場 合。 B.無 表18無 併 用 した が 時 既 に遅 く死 亡 した 例 で,之 は 途 中 で ス テ ロイ ドを 中 止 す 術 後 の肺 機 能 回 復 等) 4)亜 与 奏 効 し,中 止 後再 び増 悪 再 手 術 の止 む な きに 到 裂 体 反 応 が宿 主 に不 利 な 後 遺 症 を 残 す 恐 れ あ る場 (膵臓 壊 死,穿 b,術 生剤 とCs200mg投 膵 臓 壊 死11 表20表20の5例 合(肋 膜 炎,髄 膜 炎 等 漿 液 膜 炎)。 a)救 の男 子 で 急 性 膵 臓 炎 の 重 篤 な る患 者 で,救 急 手 術 後 抗 疾患 名 鱗 域 は 生 命 の危 険 の あ る場 合。 3)重 これ の 該 当 例 は3例(表19)で, 次 の症 例 は30才 す べ き で あつ た と考 え られ る。 適応 の 小括 症 感 染 症 に して高 熱 で所 謂 中毒 症状 の 強 い もの 2)生 腎 ス テPtイ ド投 与 法 の 過 誤 衷19副 腎ス テ ロ イ ド投 与 法の過誤例 べ き で な く,殊 に再 手 術 前 後 に は 当 然 ス テ ロ イ ドを増 量 の と考 え て い る。 1)重 の 選 択 の 誤 りのた め 増 悪 した と言 うべ きで 適 切 な る抗 生 (2)副 に 併 用 療 法 を実 施,2例 膜 炎の抗生剤治療 と副 腎 久 テ 律 イ ド との 併 用 療 法 肺 つ い て検 討 す る と 術 後 呼 吸 困 難 疹 痛 少 く,食 欲 良 好 で あ つ た 。 弓'4 聖 ノ 童 0 1 20 30日 括 1)併 用 療 法 に は 適 切 な る抗 生剤 の抗 与 が 必 要。 2)ス テrイ 3)ス テ ロ イ ドの併 用 は 炎 症 の最 盛 期 に。 ド投 与 法 の過 誤 に注 意 。 4)中 等症 以下 の感 染 症 には 併 用 の必 要 を 認 め な い。 VOL.6NO.5 CHEMOTHERAPY 衷21原 因 不 明 の発 熱 患 者 の 抗 生剤 と 副 腎 ス テ ロイ ドとの 併 用 成 績 氏名i年 令1性1霧 糞i鑑 葉1最 K・N・ 終診断i転 帰 D.検 (1ン 査 成 績 よ りの 検 討 リンパ 球 健 康 者 に 副 腎 ス テ ロイ ドを投 与 す る と,リ ンパ 球 減 少 を見 る が感 染 症 に 抗 生剤 とス テPイ …・8回+ ,無 効i緩 …有 効i発 0.A.1231♀1+ γS・i25陣 亡 疸 鑑 鼻 蓬i死 熱?i軽 1 S.T.i301♀1+ lll 1 十 1{, 発 熱?… 有効 廃 熱 り,無 効 例 は いつ れ も減 少 が 見 られ る。 有 効 例 の リ ンパ 亡 軽 {壊 疸 性 口峡1ラ ドン シ ー 無 効 1炎 津 にて軽快 」 用 療 法 開 始 前 の リンパ 球 数 を 見 る と,有 効 例 で は 概 し て 2,000以 下 の もの が 多 く無 効 例 で は2,000∼3,000の つ れ も入 院 当 初 諸 検 査 正常 範 囲 に 入 る もの が 多 い 。 更 に 前述 の 有効 例,無 効 例 の ス テ ロイ ド投 与 前 の リンパ球 と好酸 球 との 関 係 を見 る と, 図9の 如 く リ ンパ球 は2,000以 C。 原 因 不 明 の 熱 性 疾患 これ 等 の6症 例(表21)は,い の 如 く有効 例 は急 性,慢 性 を問 わ ず リン パ球 の 上 昇 が 有 球 増 多 は 感 染 症 以 外 の疾 患 に は 見 られ なか つ た。 次 に 併 軽 引 ドの併 用 で は,図8 快 快 快 圃 錨殿死 '有 効 1。Y.155♀1十 E.A.131!♀ 271 下,好 酸 球 は150以 下 の症 例 に有 効 な もの が 多 い。 に も拘 わ らず 原 因 不 明 の 熱 性 疾 患 で 感 染 症 の 疑 い が 有 (2)血 り,抗 生剤 を投 与 す る も下 熱 効果 な く,ス テ 響イ ド併 用 感 染 症 にPSLを 濤 鉄,血 清 銅 投 与す る と,速 か な 血 清 鉄 の 上 昇, に よ り全 例 下 熱 を見 た。 しか し最 終的 に も原 因不 明 の も 血 清 銅 値 の 下 降 が 見 られ る。 網 内 系 の 異 物i摂取 機 能 の 変 のは 半 数 で本 質 的 に 治療 効 果 の なか つ た も の も あ る の 動 と併 せ 考 え て 甚 だ 興 味 が 有 る。 小 で,か か る症 例 に 対 し安 易 な併 用 は,原 則 的 に は 避 け る べ きで あ る。 しか し乍 ら原 因 不朔 の 高 熱 が 持続 し,各 種 抗 生剤 に も反 応 せ ず 全 身 状 感 が 重 篤 な時 に は ス テ ロイ ド 1)併 用有 効 例 は 併 用 前 に リ ンパ球 が2 ,000以 下.好 併 用 を試 み る の も1法 で あ る。 但 し仮 え 下 熱 作用 が顕 著 酸 球 が150以 で もそれ が果 して そ の 疾患 に本 質 的 に奏 効 して い るか, 傾 向が あ る。 否 か に 注 意 す る必 要 が あ る し,ま た経 過 中 には 絶 えず 原 括 少 数 例 で は あ るが, 2)併 下 で併 用 後1週 間 で リンパ球 増 加 の 用 に よ り速 か に 血 清 鉄 の 上 昇 並 に 血 清 銅 の 下 降 が 見 られ る。 病 の確 定 に 努 力 す べ き であ る。 E.副 鍮瞥 簾 后 の 鍵魏 、 ノ5勿刈88 作用の検討 感 染症 に 抗 生 剤 と ス テ"イ ドを 併 用 した た め に 生 じた 副 作 用 は 以 下 に 掲 げ る2症 例 の み で,そ の 他 の 場 合 は 総 +1000 て ス テ ロイ ド固 有 の 副 作用 で あ つ た。 lOOOレ 図10に 牲 柱 急 慢 有効 0 _外 O \ 」23週 PSL中 ▽2論 層 ズΨ ニ フ雛 無効 一iOOO OOO "'舷 蔽 図}OK,T.31δ o o o 丹醐 醒 o O 50…OO150200 ε。ご 。,。ACγB6臨 日 廟4解 踏 30㍗5》Z5》 ● ●●■ ≡ ≡⊇ 〃㌘ 』酔匡 §色簗}a匁 ∼636績5諮S惣 ・ .-31 虫 ・rヤ7 ○ ● o 500 _障 ←6、 o ● oφ 重 症 肺 結 絃 SN======コ む ◎ ド ウ球 菌敗 血 症 を併 発 し,Pc ,ハ 0 3ワ obli O lOOO C● 併 用 中,ブ とオ レア ン ドマ イ シ ンの 併用 に よ り敗 血 症 は 軽 快 した例 PAS INH ● ●OO ● 〕500 ● o 2000 更 にACTHを 染 症 の併 用 療 法 前 に 於 ける リンパ 球 こ 好 醜 球 との関 係 ●o 象舞 り3000 ン パ2500 球 併 用 劇 的 に 下 熱 し,経 過 良 好 で あ つ た が 止 後 再 び 熱 発,再 投 与 した が前 回程 の効 果 な く, \/藁. \ノ \誘 騙 図9鳳 示 した 症 例 は 大 空 洞 あ る重 症結 核 で,抗 結 核 剤 とPSLを O肩 効 例 ●無 効 例 300400 鳴療 結舳 咳敷 血中菌 +十 十 弓'一 趨4醒 め30彫 好鹸 球 十 十も 一噂 飴 ≦oΨ プ。690` 1ぬ 量 旧6a SEPT.,1958 CHEMOTHERAPY 272 食,頻 微熱 脈,脱 力 感,潜 幸 症,皮 ) 9 心 臓 障 碍,結 核 悪 化,分 好 酸 球 上 昇,B.M.R.低 迫,悪 下,腎 血,脱 面 紅 潮,水 毛, Pcア 障 碍, ヒ ス テ リ鮮,発 傷 治 癒 遅 延, 心,顔 多 毛 症, る い 痩,貧 血、,皮 膚 色 素 沈 着, ギ ー,創 肉 痛, 各2例 月経 異 瘍 悪化 裂 症, レル 疹 ワ 呼 吸促 各1例 癒 出現 も抗 生 剤 の投 与 量 は それ を 単 独 で与 え る場 合 よ り大 量 用 い た方 が 安 全 で あ る。 各3例 下溢 血,下 痢,心 悸 充 進,血 圧 下 降, 感 染 に 対 す る 抵 抗 性 減 弱,潰 常,下 血 反 応,筋 例 糖 尿,多 節痛 症 に 有 効 適 切 な 抗 生 剤 を 併 用 しな くて は な らな い 。 しか 例 圧 上 昇,頭 痛 尿 痛,食 慾 不振,関 に 不 映な 併 発 症 を 招 く恐 れ が あ る。 従 つ て 必 ず そ の感 染 例 抑欝,血 浮 腫,多 座 瘡,腹 体防 衛 機 購 を 減 弱 低 下 せ しめ,細 菌 の増 殖 ・撒 布 を許 し・ 時 例 ヘノ ㍉ノ ヘノ N/ 4 5 6 7 眠 汗 さ す まで の 時 を稼 が しめ る等 の効 果 が あ る反 面,生 例 ) 3 不 多 8)多 依 る副 作 用 例 ドACTHに 月 0 ◎り 轟 ◎ 戸 0 ﹂ 4 ﹁ム 各 各 各 ) 2 副 腎 ス テPイ 顔 貌 満 d 1 1 ) 1 衷22 抗 生剤 の 種類 は.臨床 例 で は 動 物 実 験 の成 績 と異 り・ 静 菌 性 抗 生剤 と も併 用効 果 が あ る ので,殺 菌 牲,静 菌 性 に 余 り抱 泥 す る必 要 は な い 。 又 ステ ロイ ドの 種 類 は 現 在 で は副 作用 の 関 係 上,PSL が 中 心 とな り,更 に 消 炎 効 果 の強 い,鉱 質 代 謝 の 影 響 の 少 い6--Methyl-PrednisoloneTriancino!one等 れ るで あ ろ う。 尚ACTHは が 使わ 作 用機 序 の 点 で い くぶ ん効 果 が 違 つ てい る の で,一 般 ス テ ロイ ド無 効 の際 に も奏 効 で あ る が,,敗 血 症 を 併 発 した に 拘 わ らず,当 時 僅 か の 頭 痛 以 外 の 自他 覚 所 見 の 悪 化 を 見 な かつ た 。 いわ ゆ る Symptommaskingと 云 うべ き で あ ろ う◎ す る こ とが あ り,活 用 す べ き 場 合 が あ る。 併 用 療 法 を行 うに は 作 用 効 果 の 点 よ りみ て も感 染 症 の 急 性 期,即 ち 炎 症 最 盛 期 の 併 用 が 望 ま しい。 併 用 開 始 の 次 は ら7才 の 男 子 の 胃穿 孔 に よ る腹 膜 炎 で術 後 ス テ ロ 際 は 原 則 的 に は 先 づ 抗 生 剤 を 投 与 して ス テ ロイ ドを 併 用 イ ドを 併 用 救 命 的効 果 が あ つ た が,経 過 中耐 性 菌 に よ る す るか,同 時 に 開 始 す べ き で あ る。 ま た 終 了 時 も先 づ ス 膿瘍 を 形 成 した 例 で,superinfectionと テPtイ ドを 中 止 して,抗 生 剤 は5∼7日 云 うべ きで あ る。 そ の 他 の副 作 用 は 既 述 の如 くホ ル モ ン 固 有 の もの で あ り,ス テ ロイ ドを使 用 した感 染症 を 含 む114例 の 副 作 用 に 触 れ る と,表22の 多 汗,そ について 如 く,Moonface・ の他 軽 症 の もの が 多 く,浮 腫,Naの の放 出,と 言 つ た 副 作 用 はPSL使 不眠・ 蓄 積 ・K 用例が多かつたため か 殆 ん ど見 られ な か つ た 。 副 作 用 の た め ホ ル モ ン剤 の 変 更 或 は 中止 を 余 儀 な く した も のは114例 中6例(5・4%) に過 ぎず,症 状 と し ては 抑 うつ 症4例,心 臓 障 害,結 核 間 以 上 これ よ り 長 く使 用 す る のが よ い。 ス テ ロイ ド終 了 時 に 副 腎 皮 質 萎 縮 防 止 の 目的 でACTH投 与 が一 一部 で推 奨 され て い る。 我 々 の動 物 実 験 で はACTHの か か る投 与 法 に よ り副 腎 皮 質 機 能 に好 影 響 を 与 え た と思 わ れ る傾 向 が み ら れ た が,臨 床 例 で は未 だ 確 認 して い な い の で そ の効 果 の有 無 を追 求 したい 。 次 に我 々の奏 効 例 よ り見 た ステ'Etイ ド,特 にPSLの 投 与方 法 は重 症 感 染 症 に対 して は1日 量30mgよ 、 り始 増 悪 各1例 で,い つ れ も女 性 であ つ た。 又 上 述 の軽 症 副 め,2∼3日 作 用 はPSL投 日間投 与 して い る。 もち ろ ん疾 患 の軽 重,経 過 の 良 否 等 与5H以 内,50mg以 下 で も約40%前 後 に 見 られ た 。 度 の漸 減 を行 な い,約10∼14 に よ り増 減 の 必 要 が あ り,初 回量 も20∼40mg程 副作用の小括 1)プtZド 毎 に5mg程 幅 が 必 要 で,場 合 に よ る と更 に 大量 長 期 使 用 した も の も ニ ソPtン の 副 作 用 は 治 療 開 始5日 与 総 量50mg以 度の 下 で も40%前 以 内,投 後 に見 られ る◇ 馬ノ ウ御 副 作 用 は 年 令 性 別 に よ り大 差が な い。 、 ク 3 大 部 分 の副 作 用 は 格 別 の 処概 を要 しな い。 あ る。 他 の ス テ ロイ ドに 関 して はPSLの 表23抗 炎効果換算表 換算量を投与 して い るが(表i23), 薬 剤 名 朧 誘 灘 箒灘 ㍉ノ 4 ) 5 重 症 副 作用 の た め ホ ル モ ン剤 の 変 更 又 は 中止 した Cortisone 1.0 留 意 す る必 要 が あ る。 例 は6例(5.4%)に Hydrocortisone 1.2 又ACTHは Prednisone 3。0 50単 位 よ り始 め 漸 減 Prednisolone 3.6 6・Methyl--Prednisolone 4。8 過 ぎ な い。 重 症 副 作 用 は 精神 障碍 が 主 で あ る。 IV.総 括 以上述べ た動物実験並 びに臨 床例,更 に内外の文献の 一部を参考に して,併 用療 法の総括 を試 みる。 感染症に副腎 ステ 戸イ ドを投 与す ると・炎症中毒作用 V.C,DIRAIMONDO(1958)eこ して い る。 尚,併 用 療i法の際 に よる 使 用 抗 生 剤 に 無 効(耐 性)な 菌 に よる感 染 が誘 発 され る危 険 が あ る。 而 も症 状 も鎮 め,或 は治癒過 程中に発生す る宿主に不利 な生体反 が 陰 蔽 的(Symptommasking)で 応 を防 ぎ,又 抗生剤が奏効す るには余 りに生体側 自身 の 見 に は 細 心 な 注 意 が 必 要 で あ る。 消粍 が甚だ しい時,こ れを鼓舞 し,抗 生剤 の偉 力を発揮 普 通30∼ あ るか ら,こ れ の発 また 両 薬 剤 併 用 に よ り著 明 に 下 熱 し,一 見 著 効 を 奏 し VOL. 6 NO. 5 CHEMOTHERAPY た か の如 く思 わ れ るが,病 気 の 本 態 に は 全 々無 効 な 場 合 273 4) す らあ り得 るか ら,他 の 諸 症 状 の 軽 重 の 有 無 を も併 せ 観 察 しな くて は な らな い 。 尚蛇 足 な が ら感 染症 に この併 用 療 法 を行 な う際 に も,も ち ろ ん ス テ ロイ ドー 般 の禁 忌 症 (消化 性 潰 瘍,糖 尿病,高 度 の心 腎 不 全 等)の 5) 有無に 注 6) 意 す る こ とは 当然 で あ る。 V.結 語 以 上縷 々述 べ た が,結 局 感 染 症 治 療 の 主 役 は 依 然 と し て抗 生 剤 で あ る こ とは 厳 然 た る事 実 で あ り,ス テ ロイ ド 7) は作 用 機 序 の 点 よ りみ る も,抗 生 剤 の よ うに 原 因 療 法 で な く,あ くま で補 助 的 の療法 で あ る。 しか しな が らあ る 8) 種 の重 症 感 染 症 に対 して は抗 生 剤 単 独 で は と うてい 治癒 し得 ざ る症 例 にす ら劇 的 に奏 効 し,救 命 的 の効 果 を 示 す 抗 生 剤 と ス テ ロイ ド併 用 療 法 の重 要 性 を確 認 せ しめ てい 9) るの も事 実 で あ る。 即 ち,適 応 を 慎 重 に 選 択 す る こ と, 経 過 を 細 心 に 観 察 し,不 慮 の 副 作 用 の 出 現 に 備 え る こ と な どに 注 意す れ ぱ,こ の併 用 療 法 は な ん ら恐 れ る必 要 も 10) な い し敢 て躊 躇 す べ き もの で もな い で あ ろ う。 今 後更 に 優 れ た 消 炎 効 果 のあ る ス テ ロイ ドが 出現 し,且 つ ス テ ロ イ ドに 関 す る簡 易 な 臨 床 検 査 法 が 確 立 した な らば,適 応 11) の範 囲 は 更 に 一 段 と拡 張 す る と思 わ れ る。 . 終 りに 臨 み,本 講 演 の 機 会 を 与 え ら れ た 黒 屋,樋 口 前 現 会 長 に 深 謝 し,親 し く御 指導,御 鞭 達 を 賜 つ た 恩 師 三 方一 沢 教 授,又 種 々御 指 導 賜 つ た 大 森 憲 太,石 田二 12) 郎,相 沢 豊 三,三 教 授 に併 せ て感 謝 す る。 又御 協 力 を賜 つ た北 里研 究 所 附 属 病 院,浜 松 日赤 病 院,済 生 会 中 央 病 院,東 邦 大 阿 部 内 科,荏 原病 院,豊 摩 病 院,栃 院,要 木 病 院,立 町 病 院,警 川病 院,伊 友 病 院,中 勢 原 病 院,伊 駿 日赤 病 院,芳 多 勢綺病 賀 日赤 病 院,中 野 組 合 病 院,南 多 摩 病 院,川 崎 市 立 病 院 の 各 位 に 13)五 筒,本 研 究 に 抗 生 剤 並 に副 腎 ス テ 質イ ドそ の 他 を提 供 され た 万 有,第 一,日 本 レダ リー,日 本 化 薬,三 共,塩 野義,住 友 化学,台 味:Cortisoneと 14)石 山(俊),石 2) 3) 山(功):ACTH,Cortisoneと 抗生 昭31. 16)三 方:Experimentalbacterialendocarditiswith special reference to clinical aspects,日 循 会 誌,21:297∼303,昭32. 17)中 川,佐 藤:急 性 感染 症 に対 す る抗 生 物 質 と副 腎 糖 プ アイ ザ ー.武 田,帝 国 臓 器,東 皮質 ホルモンの 併用療法に 関す る 実験的研究。 Chemotherapy,5:195,昭32. 18)勝,立 1) ル モ ン と 臨牀,2: 物 質 、 ホ ル モ ン と 臨牀,21202-1208,昭29. 15)長 谷 川.感 染 症 と 副 腎.日 本 臨 床,14=231-235, 京 田辺,東 洋醸 造 の 各 製 薬 会 社 に 厚 く感謝 す る。 参 考 文 献 GOODNER,K.. Experimental intradermal pneumococcus infection in rabbits. J. Exp. Med. 48: 1-20, 1928. THOMAS, L.: The effects of cortisone and adrenocorticotropic hormone on infection. Ann. Rev. Med., 3 : 1-24, 1952. JAHN, J. P., et al.: The combination of ACTHCortisone-Hydrocortisone with antibiotics in the management of overwhelmingly severe infections. J. Pediatrics, 44 : 640-657, 1954. 感 染 症.ホ 1178・-1183,昭29. 厚 く御礼 申 し上 げ る。 又 日夜 寝 食 を 忘 れ て 努 力 され た 協 同研 究 者 各位 に深 く感 謝 す る。 JAWETZ, E.: Effect of cortisone on therapeutic efficacy of antibiotics in experimental infection. A. M. A. Arch. Int. Med., 93 : 850, 1954. JOHNSON, J. R., et al.. Cortisone, Corticotropine, and antimicrobial therapy in animals and man. Am. Rev. Tuberc., 70 : 623, 1954. KINSELL, L., et al.. Combined hornomal-antibiotic therapy in patients with fulminating infections. Arch. Int. Med., 96 : 418-427, 1955. MONTGOMERY, M. M., et al.: Reaction of ACTH and Cortisone to infection. Med. Clin_ North America, 39 : 81-94, 1955. 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C., et al.: Pharmacophysiologic principles in the use of corticoids and adrenocorticotropin. Metabolism 7: 5-19,1958. 石:実 験 的 細 菌 性 心 内 膜 炎 の 研 究,Cortisone の 影 響,特 28-33,昭33. に 発 症 に 関 して.ホ ル モ ン と 臨牀6