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ブラジルでの省エネ協力を進めています。(その2) 2012 年 10 月に開催
ブラジルでの省エネ協力を進めています。(その2) 2012 年 10 月に開催された日伯政府間での貿易投資合同委員会において日本の経済産業 省 (以降 METI と称す)とブラジルの開発商工省 (以降 MDIC と称す)との協議に基づき、ス マートコミュニティーワーキンググループ(スマコミ WG と称す)が設定され、この下で 合意された省エネ分野の協力を進めている。 (この位置付けや経緯の詳細は 2015 年 2 月 の前報を参照方。 ) 省エネルギーセンター (以降 ECCJ と称す) が、METI の委託を受けこの事業を実施してい る。 この事業は、ブラジル側のエネルギー事情と省エネ分野における課題やニーズに合致しか つ日本の経験を共有できる「節電・ピークカットの推進」を主テーマとする。2014 年度 にブラジル側との協議に基づきこのテーマを具体化し、2015 年度から具体的な事業活動 を実施している。 活動-3:日本でのワークショップ(2015 年 1 月) MDIC 等ブラジル連邦政府、サンパウロ州政府、国家工業連盟 (CNI)やブラジルエネルギー 多消費協会 (ABRACE)等の工業団体の関係者を招聘し、 「節電・ピークカットの推進事業」 に関する具体的な基本計画を立案し活動を開始した。 節電・ピークカット推進事業 この事業を以下の具体的なプログラムを通じて実施する。 プログラムー1:省エネ推進のための法制度の改善と支援策の策定提案 ◉エネルギー管理規制や電化製品などの省エネ基準やラベリング、金融支援制度が重点。 プログラム-2:エネルギー多消費産業でのモデル的エネルギー管理システムの構築と普及 協力工場で以下を実施してモデル的な事例を産業部門に普及する。 ◉ISO50001 に基づく管理システム構築と ECCJ が開発したデータベース等管理ツー ル導入。 ◉上記に従うエネルギー管理実践を通じた省エネ改善策の実施(プロジェクト形成を含 む) 。 プログラムー3:節電・ピークカットのためのわかり易いアクションガイドの作成と普及 ◉日本の節電マニュアルを参考にブラジルに適したアクションガイドを作成し普及する。 2015 年度の活動と成果 活動-3によって決定した基本計画に従いブラジル側で準備を進めた。プログラム-2 の協 力工場は CNI や ABRACE 等の工業団体を通じて募った。これらの準備が進んだ段階で、 今年度ブラジル国内での活動を開始した。前述の電力料金の高騰に加え経済情勢が昨今不 況に向かっているため、コスト低減にも有効な本事業の評価も高まり順調に広がり成果の 芽が出つつある。 活動-4:ブラジルでの活動 (2015 年の 6 月及び 10 月) 2015 年 6 月に、MDIC や鉱山エネルギー省と実施計画を協議して最終化しプログラムー 1 の進め方を決定すると共に、プログラム-2 に参加する 3 業種(繊維、セメント及び亜 鉛精錬)で 3 工場が決まりこれらの工場での活動を開始した。このように、ブラジルでの 活動を円滑にキックオフする事が出来た。 まもなく 1 月 21 日からブラジルの官民各組織のリーダーを日本に招聘しワークショップ を開催する予定である。このワークショップは、これまでの各組織の活動成果を共有し、 また日本での取り組みや省エネ優秀事例の理解と日本の専門家との交流に基づき新たな知 識と情報を得て、各組織の参加者が課題の解決策を見出し将来の活動計画を策定する方針 の下で実施する。