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「トヨタ流」現場の人 - 株式会社 Jコスト研究所
づス 新連載 トヨタ流」 「 現場の人 くり 3つ の エッセン ものつくり大学 田中正知 間違いだらけの トヨタ生産方式 トヨタ自動車がおか しい…… そんな記事 を日に す る。「ここ数年 リコー ルが相次 ぎ、2 0 0 6 年には た ものでは ない。経営 トップか ら従業員 の末端 ま で組織 を確成 す る人 間 の 「ものの 見方、考 え 方J で あ り、ヤi 学とで も言 うべ きもので ある。 トヨタ 幹 部社 員 に よる リ コー ル 隠 しまで 明 るみ に出 た 。 トヨ タのア イデ ンテ ィテ ィ、代 名詞 と言 つて もよ 生産 方式 の実践 は 「トヨ タ流人づ くりJ と ほ とん い 品質。そ の 品質面 における挫J 「 り 。 もし、 この ま ど同義 なので ある。 まの状 況 が続 けば、 トヨタ自動車 の将来 は、 きわ めて危 うい もの になろ うJ 前述 した トヨタの品質問題 の露呈 は、創業以 来 私 は2 0 0 1 年 に退職す る まで 、 トヨタ 自動車 に 脈 々と続 い て きた L 台 となる思想、そ の 上に立つ トヨ タ生産 方式 に微妙 な狂 いが生 じ始 めているこ 約 3 5 年 間勤務 して い た。生産 と物流 の現場 に密 とが原因ではないだろ うか。 トヨタ生産 方式 の根 着 し、指揮 指導 して きた私 は 、 トヨタが 最 も輝 いて い た時イ t を知 る人 月の 人 と して、 こ うした 幹 に 置 くべ き人づ くりが、従来 の ように機能 して い な いの で は なか ろ うか。 トヨタの O B と して、 現状 を見 l f l き す るのはつ ら く、悲 しい。 私 はその点 を深 く危惧 して い る。そ こで 、 よき時 トヨタ生産方式 と言えば 、お金儲 けので きる生 産方式 、 トヨタの高収益 の源 と思 われが ちである 代 の現場 を知 っている人間 として、後世 に伝 えて い くべ き 「トヨ タ流J 人 づ くりの エ ッセ ンス を3 が、 トヨタ4 i 産方式 は生産のや り方 だ けをを示 し 卜│ にわた り紹介す る。 トヨ タ生産方式は 日々進化 して い る ¨ ある時期までのトヨタ生産方式 実 は 、私 はあ る‖ 1 期 まで トヨ タ生 産方 式 が 嫌 い 率 的 な生 産 が で きる か と い う こ とに 粁i 一l l N で 、 「 相 手 の気持 ちJ を 考 えるゆ と りが なか ったので だ った 。 人T 予 而」一 氏 の 著 書 を読 む とわか る よ うに、 ある。 トヨ タ生 産 方式 は生 産 に従事 す る 人 間 の 「 心 の動 大声 を_ ロデた り、怒鳴 った り、相 千の 自尊心 を 傷 つ ける言葉 をl L いた り、 トヨタ生産 方式 を教 え る人を神様 の よ うに祭 り上げた り… 、 こん な嫌が きJ や 「 働 き ‖斐J と い うところ まで深 く追求 し た ところか ら生 まれて い る。 にもかかわ らず、ある時期 まで の トヨタ生産方 式 は 、そ の 普及 を急 ぐあ ま り 「モ ノの動 か し方J しか議論 して い なか った。 モ ノをどう動 かせ ば効 らせ じみたことをや っていた時代 は確 かにあ つた。 今 か ら約 4 0 年 前 の こ とで あ る。私 が トヨタに人 三 河板金J 社 して間 もな くの 頃であ り、トヨ タが 「 Vo 53 Nol工 場管理 00 「 トヨタ流」 現場の人づくり3つ のエッセンス と陰日を言 われて い た頃 の ことで ある。 私 自身 も、い くたびか 「ご指導」 を受 け たこと が あ った 。 当時 の ご指 導 は 、当時 の 私 には大 変 理不尽 J に 聞 こ えた。 なん とか正 面 か ら反 論 し 「 よ う として 、当時始 まったばか りの 「中小企業診 断士J の 通信講座で一 生懸 命勉強 した。 うま く反 論 はで きなか ったが、 この ときの勉強 のおか げで 今 日の私 があると思 つている。 理不尽 ともいえる指導 もある…?│ ● トヨタ生産調査部OBとして思うこと その 後 、 ど うい う巡 り合 わせ か約 1 3 年 前 、 ト ヨ タ生産方式 の本家 である生産調査部 に着任 した ときは 、紳士 の集団 となってお り、真摯 にあるべ き姿 を論 じ合 った ものであった。 ところが巷間 に は 、2 1 世 紀 の現代 にお い て もまだ、当時す なわ ち4 0 年 前 の状態 をその まま再現 して 「トヨタ生 産方式J と 称 して コンサ ル タン トを して い る団体 が複数あ ると聞 く。 トヨタ自動車 O B と して、 トヨ タ生産 方式 を真 摯 に研究 して い る者 として、大変違和感 を覚 えて い る。宗教 は元祖 が一番偉 くて、代 を追 うご とに 権威 が下が つてい く。そ の一方、学問 は元祖が発 起人 で 、代 を追 うご とに レベ ルが 向上 し、進化 し、 深化 してい く。 トヨ タ生 産方式 は経営哲学 で あ り、 日々進化 して い るのだ。 トヨ タ生産方式 は方法 論 で はない、 経営哲学そ の ものだ ゛ トヨタ生産方式についての最大の誤解 世間での最大の誤解は、 トヨタ生産方式を 「 生 い 産性を上げるための単なるツール」だと思 込ん に、 ネー ミン グが誤解 を招 い て い る面 は否定 で き ない。 ただ 、そ もそ もの ルー ッはい かに効率 良 く で い る経営者 や担 当者 が 多過 ぎる ことである。 ト 生産 して競 争力 をつ けるか とい うところにあ った。 それ を一 生懸 命研究 し。研鑽 を積 んで い くうちに、 ヨタ生産方式 は 、断 じて生産性改善 のための ツー 会社 の あ り方そ の もの を追 求す るための道場 の よ ルではない。企業 としての あ り方や理念 をどう考 うにな っていった。 え、 ど う構築 して い くか を示 した経営哲学 である。 なぜ か と言 えば、生産工程 の効率化 だ け進 めれ では企業 は何 のために存在 し、 どこを目指すのか。 ば売_Lげが上が り、利益率が高 くなる とい うもの 「社 員 が 幸 せ に な り、 お客 さ ま も幸 せ にす る J ―― 。 きわめて 簡単 に表現す る と、 トヨタはそん な姿 を目指 して い る。そ ん な姿 をつ くり上げてい ではないか らである。開発 か ら販売、物流 に至 る くには どうす るか。その指針 となるのが トヨタ生 た 、会社 を支 えて い るのは、そ こに所属 してい る 産方式 なので ある。 社員である。社員がそ の気 になって働 かなければ まで の すべ ての機能 をレベ ルア ップ し、連動 させ ない と全 体的 なパ フォーマ ンスは向上 しない。 ま 会社 はよ くな っていか ない。社員がそ の気 になっ =生 産効率の追求が 会社のあり方そのものの追求になる て働 くとい う ことは、働 くことに生 き甲斐や喜 び を感 じなが らlSlく とい うこ とである。そ うい う社 生産方式 と名付けたものを哲学 だJ と 言 われ 「 て違和感 を感 じる向きもあるかもしれない。確 か 員が増 えて い けば、お のず と会社 もよ くな り、社 員 もハ ッピー になる。 工場管理 丁 なぜ 、 トヨタ生産方式 が会社 の あ り方そ の もの あるがわかつてもらえよう。 を示す指針 の ようになつて い ったか 、漠然 とでは トヨ タ生産方式 を 自社 に導入するため の条件 ゛ コンサルタント招聘前の準備 トヨタ′ L産 方式 の導 入 は 、安易 にで きる と考 え てはな らな い 。優秀 な コ ンサ ル タ ン トを招 聘 し、 う。社員 を トヨタ生産方 式 の講習会 に出すだけで は何 の進展 もない。神社 か らお札 をい ただ いて き て、職場 に飾 ってお くの と同 じである。 数年間にわたって指導 を受 ければ機能す る とい う ものでは ない。機能 させ るための 条件 とい うもの がある。 まずそれ を考 えてみ る。 導 入 を考 えて い る企 業 は 、 まず 自社 の 目指 す ◆ コンサルタン トが指導する 3 つ の 日標 レベル さて、 コンサ ル タン トに何 を教 えて もらうかが、 「 企業 の あ り方J「お客 さまや社会貢献 に対す る姿 モ ノづ くりに賭け る ロマ ンJ「社員 の 生 き「 勢」 「 P 今後 の行方 を占う重要 な ことになる。 コンサ ル タ ン トに教 えて もらうのはあ くまで 「トヨタ生産方 斐 や幸 せ を実現 し、具体的 に ど う支援 す るのかJ な ど、企業 と しての基 本 的 な ス タンス を整 J「し、 式 の哲学」 す なわち 「モ ノの見方 考 え方」 に止 め る こ とで あ る。 そ の 理 由 は 、純技術 的 に見 て、 組織決定 し、「社是」 や 「長月l方針」 と して成 文 いかに優秀な コンサ ル タ ン トで も、手 の 内にある 化 してお く必 要があ る。 手法 は 「 過去 に」「 異業種 で」 「まった く異 なる企 業風 土の中でJ う まくい った ものだか らだ。その 次 に、そ の 自社内 の 「 合意事項Jと 「トヨタ生 産方式 のキ「 学Jが 矛盾 して い ない かをチ ェ ックす る。その 11に立 って 、会社方針 として 「トヨタ41 産方式 の導 入Jを 決定す ることになる。 会社方針 と して決定 したの であれば、推進担 当 役員 を決 めることになる。誰が担 当す るかで 会社 の本気度が わかるので 、従業員 は固唾 を呑 んで 見 守 つている。私が トヨタにい た頃 は 、副社長 が担 当す ることが 導 入 のit提条件 だった。 推進担 当副社長が決定す る と、 トヨタ生産方 式 推進 の ための組織 づ くりに入る。担 当副社長 の面 手法 がその まま他社 で使 えるはずが ない と考 えた 方が よい。 教 える コンサ ルタン トの立 場か ら説明 してみる。 私 が トヨタの生産調査部 にい た と きの例 をとって 説明す る。当時、他企業 か ら トヨタ生産 方式 の導 入を依頼 される と、到達 目標 と して次 の 3つ の レ ベ ルか らどれ を選ぶのか選択 してい ただ いていた。 〈レベ ル 1〉 卜∃夕生 産方式の仕組みを構築する この場合 は、 コンサル タン ト側 か らベ テ ラ ンを 出 し、相 手側 の作業 をす る人中心 に手伝 つて もら 全社推 子 に賭 けて、全社か ら適任 者 を選抜 して 「 い 、道具立 てを行 い 、作業方法 を教 え、 うま く動 進本部」 を組織 し、推進担 当副社長直属 の組lJtを くのを確 かめて引 き上げる。 この レベ ルだ と、製 つ くる。各工場 にも工 場長 を推進責任者 に した 同 品が 変 わ り、課長が代 わると消滅す る。 〈レベ ル 2〉 卜∃夕生産方式の仕組 み と、仕組み 様 の組織 をつ くる。 これ を各製造課 まで展 開 させ る。安全推進組織 をイメー ジすればわか りやす い と思 う。 これだけのお膳 立てを整 えた うえで、優秀 な コ ンサ ル タ ン トを招 IISす ることになる。 トヨ タ生産 を維持するスタ ッフを残す この ときは相手先 に担 当す るス タッフを選 んで もらい 、 トヨタの現場 に連れて きて、現地 。現物 方式 を導 入 しようとす る と、 しっか りとした覚悟 でその仕組 み を勉強 させ た うえで彼 らに 自社 の仕 組み をつ くらせ 、動か してなる。 うま くいかなか と事前準備 が い ることがおわか りい ただけた と思 った ら彼 らに考 え させ、彼 らの手 で 直 させ る。彼 74 Vo153 No l工 場管理 8「 卜∃夕流」 現場の人づくり3つ のエッセンス トヨタ生産方式のキー ワー ド 5S ム リ・ ムダ・ ムラ 活 人化 省人化 少人化 見 える化 」I T 自動化 赤紙 ムダ取 り セル生 産 1 個流 し化 みずすまし 横 持 ち・ 縦持 ち 自主研 活 動 少 ロット生産 多頻度運搬 夕l 段取 り化 整流化 自律分散化 流 れ化 差 し立 て板 かんはん方式 チョロ引 き つるべ落 とし AB方 式 │,「 1身力1問題角 イ決 し、自分たちだけでで きる こ と はl y L け り1 原 か ら ド F 出発 したて 多 くの メー カ ー は 、 を :認してりlき111す る。 ー カーの 図泊i を1 1 って 来用 ‖i の4 1 i毎 外 の 自」 lJIIメ , F をした。 いす ゞ= ヒ ルマ ン、 日産 = オ ー ステ ィ ■ “ 人先の 企業で トヨタ4i産方式 を展開 した効 果 と、 スタッフた ちの 貢献 を トップが 認 め 、支援す ブしば 、 く にlly:人 、│[1り さオして 。ヽく。 それが な 。ヽと、 ン、 ‖y l = ル ノー な どで あ る。 トヨ タ、 ホ ンダ、 の 仕判│みはllえてい く。それに携 わつていた スタ スズキは自社設計 だ った。そ の取 りお[ み方のサ 生い : 1 ′ の い の によるその後 差は、今 来川 L 産 を して る 各社 の状況 を見ればI jりらかである( ソフはオL内での居場 ,'「 がな くな り、独立 して経常 コンサ ル タン トと して活躍す る道 を選び、‖外 に ☆ ′ トヨタ L l f 方式 は4 1 き物 である. 導 入す る対象 出て行 って しまう。 〈レベ ル 3〉 卜∃夕生産方式 を企業文化 と して定 であ る職場 もまた1 1 き物 であ る. I : っ て みれば 、 導人 を ズ│った役員の退職 とともに トヨ タ生,1方式 着させる このケー スは 、前に べ た よ うに① 会社 方針 と 'Δ「Iら先頭 に立 って して決 め る、② トップが す lll進 臓 器移l l のような もの だ。相性 を/ L 定め 、対象職 が L 体性 を持 って しっか り1 ' 前に受け入れ■│ 場1 ‖ 備 を して、慎重 に導 人 しない と、1 1 絶反, しをり き llLこ し人事 に至る。 岐先端1 欠 t 界では 、「1 分 療の ‖ る、0し っか りとしたlll進 判[織を構築する。 これ の胤‖ 胞 で必 要 な臓器 をつ くり、それを移れにすれば らを した うえで、推7111111副 社 長以下、役11、管 川!職の Lだ った人に実際 にや っている現場 を見て もらい 、 さらにイ リ にな 1修会を開 い て推進 の 当lli者 リ 1 1 後の経過 は よ く、成功 ' 率 l J くなる とい うイ 究 「 `が が,llめら ている。 'し の やは り自社 リ 社l t が 「自 ら自│ ト ‖の トヨ タ生 産 って もらうので ある。 をつ くり、導入する ことJ が 成功 の 方式 のイL t t l み 具体的な仕判[みの構築 は レベ ル 2と 同 じである が 、導 入以降 も後 フォロー を行 い、推進担 当面J社 3 Lで ・ある。 長 11社の改善事例 のキL内発表会 や導入 した企 業同 │:の相 ll研修会な どの 開催 を促 して い く。 ちなみ に、 トヨ タグルー プ 各社お よび主 要仕 入れ先は こ の レベ ル 3で ある。 これ らの例でわかるように、導入を希望す る態 度 で教 え方 も違 って くる し、その後 の姿 が違 って くるのだ。 た なか まさとも l榊 トヨ タ 白jll lll 本114ilF‖ 全部部 長 物流 を歴 11し、現 管理 部 部 長 在 11命に よ り「 1人 :芸学 科へ 転 籍 トヨ タJi″ 方 学 製造技 能 〔 式 を教 える ため トヨ タか ら出 た教授 の 第 l 号 となる。 東京 大学 MMRC特 任研究 11。 ″i 在地 〒3610038 埼 E県 行II1 1,前 谷 ,】〕番地 ′ I'EL 048-564-3841 ( : : l l a mtanaka01ot il acJp 筆 者 似 た ようなprがぁる。戦 後、 日本 の 自動車業界 本連載の関連書籍、好評発売中 (日刊 工業新聞社刊)! 工場管理 2007Ю l 75 づス 連 載 トヨタ流」 「 現場の人 くり 3つ の エッセン ものつくり大学 田中正知 強固な組織づ くり アウトツーシングは改善か ◆ 後ろ向きの外注化では損だらけ 日本の産業界が 人 手不足 で悩 んでいた時期 があ っ た. 今 か ら2 0 年 ほ と¬i で あ る。 そ の 頃 か ら 、 「アウ トツー シ ングJ と い う名 の ビジ ネスが盛ん にな り始めた。 コンピュー ター システムの 開発 サl から物流、総務、生ll・ ;■ な ど各‖ 1 の外注化 ま ・多1 皮 で 、そ の範 l lは にわたる。 人l `l ‖ を派遣す る 会 社が急 成長 したの もこの時代 であ った く 、業力'アウ トツー シングにlliる 理 1(まさまさま く た 文字; 重り人 手イり 上のため もあ′t ば、 アウ トツ にい た い とは決 して思 わ な い . 不 要 に な っ た 社 員 を他 の もっ と働 き 1 1 たが あ り、 で きる よ うな部 署 に移す とい 会社 の 利 t i にもr i l 状 うの な ら、話 は 別 で あ る. しか し、そ ん な 前向 き な発 想 の ア ウ トツ ー シ ン グは μ ない りい た こ と力` ア ウ トツー シ ン グにす る と、 そ まti汗 と,ル t Ctti 'ヽ ′ ヽ , 失われ る と, か う問 'ヽ 題 もあ る. メ ー カ ー の場 合 、そ れ は致 命的 で あ る 近 年 、 い った ん ア ウ トツー シ ン グに 出 した 業務 を l l して きた ノウハ ウが 社 ー シングに した方が コス トがかか らない とい う川‖ j び内 製 化す る とい うi l i 例 も■ にす る. これ には ド さまざ まな背 角t があ る の だ ろ うが 、 メー カ ーで あ 山を挙げる向 き も多い。 また、 . イ[ で専門知「 性を る以 L 、 す べ て の ノウハ ウゃ技 術 はで きる だけ │ オ 十った人材 を育成 するのに 手間がかかる とい う場 分 た ちの ■の たI くところ に r i いて お ぃ た 方が よい : ・ ' 改 の る はク と して 、 ¨ 一 体 感 こ そ が 未 来 へ の 推 進 カ 合 もあ . 1 1 に ト注 化 も 善 環 r i l l kに 的業務 を外 に出す企業 もある。 もう少 し、イ JIナ 加 え よ う. , 人間I の 「本体 │ 、つ しか し、 アウ トツー シングにす る と本ツ1 にコス ま り人‖ l ノくの もの は 、 対を 入‖ 1 た ら しめ て い る 山 トは, t 減で きるのか. 私 は懐疑的 である。 l l x J存 の在 で あ る と私 は思 ってい る . で は 「 l t i l の人件 費 と外 注 l l を秤 にか け た ら 「 外注 マ t のプ ) 外注 化す る │ と い う企 業 が あ リが 安 い o だ か ′ の 本体 は何 か る その場 合、そ れ までそ のイトJ 「 を して い た社 '1 は どうするのか 1 1 を 切 って しまうの なら確 かに 人件イ t は ドが るか もしれな いが 、そ れで組織 の │ : で きるのか. トヨ タ′ に, た 気 は維1 キ 方式 では 、 まず 絶対にそ んなことは しない。私が ■ 11「 者で も、利 益 の ためならいつ で も社 員の 「 1 を切る ような組l l 68 業 `、 い か、ある 株主 か、株 券か、社1 こ 、プ レーJ のチ ー ノ は社員 か……Ⅲ私 は、「人‖l 集1 月 こそが企 業の 本体 であ り、企 業をJ l きた もの に し て い る力 t 人の 力で ある と考えて い る. こ の 1 1 り │の チ ー ムブ レー に よつて4 1 まれ る パ ワー や作て智 を、 どう維l l して い くのか. 企 業の 末来はそ こにかか っているのだが 、いったん外 に出 して しまった │ , 、 4 1 はィヽ もう│ り 能 である。 アウ トツー シングをr i 定 Vo 53 No2工 場管理 コ 8「 す る理 由 の 1 つ が そ こ に もあ る。 トヨタ流」 現場の人づくり3つ のエッセンス 新入社員時代から人的ネ ッ トワー クづくりが始まる…。 アウ トソー シングは 「 改善」 ではない。改善 だ と思 う人 は、仕事 を安易に考 えてい る人である。 ついでに指摘 してお くと、生産現場に派遣社員を 入れるのはやめた方が よい。その理由の 1つ に、 下請法とい う法律で現場の職長が派遣社員を直接 指導す ることは許されていないことがある。何か 言いたいことがあれば、派遣会社の上司 を通 じて 言 つて もらうしかない。 これでは、現場の一体感 は生まれない。何かあ ったときに、臨機応変に対 応することも難 しい。 さらには、派遣社員を入れると現場 に 「 派遣社 正社員」 とい う身分格差が生まれる。 こ 員」 と 「 の弊害 も大 きい。本来、対等 な立場で対等 にもの を言 い、助 け合 つていか なければな らない職場が、 ものす ごい勢 い で壊 れて い く。そ の よ うな光景 を 私 は何度 も見て きた。 濃密な人間関係 を構築する ◆ 縦横無尽な人のつながり トヨタには無数の会、あるいはサークルが縦横 何 か相談 したいときや面白いアイデアが浮かんだ とき、す ぐに行動に移れる。 に存在す る。同期会、県人会、職長会、○△勉強 会、文化活動やスポーツなどの各種サークルなど ◆ 中小企業の気風を忘れない だ。入社す ると、さまざまな会から熱心な勧誘を 受ける。その多 くは、上下関係や所属部署に関係 制上の上下関係や職域の壁がなくなり、組織 の風 通 しも良 くなる。図体は大 きくなつて も、そのあ なく誕生 した会で、社内を縦横無尽に結んでいる。 1人 で10以上の会やサークルに所属 している人も り様 はいつ までも中小企業でい られる。 トヨタに とってとて も大事な仕組み、慣習である。 念のために付けカロえてお くが、 これらのサー ク 珍 しくない。 永年 にわたってこのようなサー クルづ くりを意 図的に進めてきた結果、普段 は仕事上の接点力ヽま とんどない従業員 と役員 も、趣味 のサークルを通 このような人的ネ ットワークが発達すれば、職 ルや会が 「 派閥」 に発展す る心配はない。派閥は、 ルの サーク 数が少ないから生まれる。派閥は利害 関係 に基づ く会派だが、 トヨタの社員が個人的に じると顔見知 りで、そ こへ行けばよく話 もする。 加入 しているこの無数のサー クルには利害関係が たとえば、そのような関係が醸成 されていれば、 まった くない。派閥にな りよう力` ないのである。 ネ ッ トワ… クが大事な理由 l ◆ 仲間に相談するから発想は広がる 夕の 社 員 はそ うで は な い か ら、 人的 な ネ ッ トワ ー トヨタの社員の多 くは、「自分 は頭が悪 い」 と ふ しがある。頭が良い と人にあまり相談せ える 考 ずに、何事 も自分だけで解決 しようとする。 トヨ クを張 り巡 らせ てお い て 、 困 つた こ とが あ る とす 工場管理 2007/02 ぐ誰 か に相 談 す る。 そ こで発 想 が 広 が る。 しか し、 人的 ネ ッ トワ ー クの メ リ ッ トは そ れ だ けで は な い。 69 ネッ トワー クを常 に活 り ‖して い れば、 自然 な形 で情報 の 共有 も進んで い く。会社が どんなことを そ うす ることで 、自分 たちが どんなことをや ら なければ い けないの か、やるべ きなのか につい て には何 があるのか. 来 年 は どんな新製品が出 るの も、お のず と思 い を馳せ るようになる。 つ まり「 │ 主的に仕事 を 「 創l 造J し 、来 るべ き事態 に備i える か。現在 の課長が ことがで きる。そ の ようなサ イクルが 卜│ り出せば、 ゛ 自主的に仕事を‖ 創造‖ その課 に とって も会社全体 に とって もプラ スにな い る。 ネ ッ トワー クをフルト 1 転 させ て いれば、j よ 物理的 には違 う建物 にい た り、職場 の ある フロ アが 違 っていて も、1 つ の 大部屋 にい るように他 情 報 も入 って くる。 それが改善 に つ なが った り、 危機意識 の共有 に結 びつい た りす るわけだ。 とえて い るの か。ある 方針 が出た として、そ の, 1 し、今度新 たに○○係 長が ' 1 動 外進 して くる、な どで ある。 部 署の状況が手 にとる ようにわかるのだ。 ム ダ」 究極 の 「 = 全 力を使わない弊害 設備 は錯 びつ き、仕 J i をす る 人 の腕 も落 ちる。 モ 職場 にとって最 もよ くない究極 の 「ム ダ」 は何 チ ベ ー シ ョンだ って ドが る。 た とえば 5 人 で は 人 か。そ れは 、能 ノ 」が余 っているの に能力以 下の仕 数が 多過 ぎるが 、 4 人 で は仕 事 が 多過 ぎる とい う 事 を させ る こ とであ る。 100mを 10秒 台 で 走 れ る選手 が、 まわ りの 選手が遅 いか らとい って /i速 lHl場 があつた とす る。 1 , j r 会社 l の では 、 ここに 5 力 を出 さず に走 ってい る と、 いつの 間 にか 10秒 台 では走れな くな って しまう。能 力 を維 持 す るに は、常 に日一杯 の 力でた り続 けて い る必 要 がある。 人投 入 し、平等 に仕 事i t を分けて しまう。 トヨ タ生産 方式 では 、 4 人 に 日 ‐ 杯 ( ス トレッ チ ロ標 と して数% 多 め に) イ L 事を配分す る。 5 人 、 るか らこそ 、′ H一 杯 でた りlV Lけ し 技体が維持 で H は 残 った仕事 と、 ‖一杯 の 4 人 が遅れた と きの リリー フ仕事 を行 う。そ の うち、 4 人 でその仕 │ │ きる。 さらに言 えば、 もっと述 く走 るには ど うす を今 うで きるようになる。 これ を トヨタ生産方式 ればよいか とい うⅢI L心、つ まり 「 改善Jす る気 では 「 寄 せ る 停 めるJ と い う名前 で呼 んで い る。 トヨタ生産方式 は常 にり り 戦である。仕事 を 「 流 し 持 ちも起 こる。そ のためのア イデア も浮かぶ 。走 り続 けて い なければ、良 くて現状維持 、悪 ければ すJ こ とは禁4 J だ。 この 「 寄 せ る 停 めるJ は 人 体力 まで低下 して選 手41命す ら失 って しまう。 だけでな く、設l l l や 空 き地、 工場 まで も対象 に し ゛ 全力で 「 寄せる ・停める」 て真 っ正面か ら取 り組 んで い る。 これによって部 :工 場 も同 じで あ る。常 に フル稼働 して い な い と 下 はいつ も鍛 えられ、育 ってい く。 9回 裏 、ツ ー ア ウ ト、ツ… スリ… で立 つ パッターボックス ◆ 追い込んでこそ力を発揮 組織 は、緊張 を強 い られて い ない とタガが級 む。 込 むのは逆効果 だが 、そ の 少 し手前 まで ならどん 、 どん追 い込 み 、切羽詰 まった′ し 境 にさせた方が よ 人 も同 じで、常 に∫ l l l がかかって い た方 が良い仕 い。上司が追 い込 んで くれなけれ ば、 自分 自身 で 事 が で きる。新 しい 発想 も湧 きやす い 。粘莉 的 、 内体的な余裕が まった くな くな る ところまで追 い そ う0ヽう,大 態 をつ くりlllす 。 70 実際 の ところ、 トヨ タには余分 な人間はい ない。 Vo153 No 2工 場管理 8「 どの職場 もキリギリの人数で仕事をこなしている。 野球で 言えば、常 に 「9回 裏、1点 ビハ イン ドで ツーアウ ト、 ツース リー、ラ ンナーなし」。なん トヨタ浙出現場の人づくり3つ のエッセンス C 級 : 入社 2 ∼ 4 年 目 ひとかどの技能員となるための教育 ・ヨ ‖ 練 、 な、そんなバ ッター と同 じような′ し 理状態で仕事 と向き合っている。 入社 6 ∼ 1 0 年 目 リー ダ ー と しての 技術 ・技能習得 ゛ 成功の快感を知る大事さ ヽ その よ うな′ 亡 理状態であれば、朝、自宅 の 玄1 7 1 を 1 歩 出た h l 間か ら気合が違 う。顔 つ きも違 って 入社15∼25年 目 課 の トップ レベ ルの 能力 くる。今 日は どんなふ うに して仕事 を進 め 、 どん な成果 を導 き出そ うか …… 。そ う考 える こ とで 、 毎 日を4 1 き生 きと楽 しく充実 して過 ごす ことがで きる。 た ときの快感 は何 とも言えない。 ノ`ッター冥利] に ツ ー ア ウ トラ ンナ ー な しか ら逆 転 で きた とき、 つ ま り職場 の l l ll‖ をギ リギ リの ところで 解決 で き 尽 きる。そんな瞬間 をどれだけ味 わえるかで 、人 J l の価値 や重な も変わ って くる。 …番優秀な人 を抜 く ゛ 優秀な人を育てる仕組み 生産減 の ときや 新 しい プ ロ ジェク トが生 まれた いの一番」で抜擢される人材になれ ! ◆「 この ように考 える と、上 の 人か ら順 に抜 けば、 とき、誰 に■1当させ るか を決 めるのは上 司 である。 一 見、簡単な ことの ように思 えるが 、意外 にそ う 事業 した人にも残 った人に も、会社 に もプラスに なる。三方 一両損 な らぬ 、■: 方 一山j 得だ。 一番 リ ではない。 ーズ ナブ ル な抜擢法 なので ある。 トヨ タ生 ll方式 で は 、担 当 して い た 人 の うち、 優秀 な人か ら llに抜 いて行 く。 「 新 しい プ ロ ジ ェ ク トは まだ誰 も経験 して い な 隣 の職場 は誰が優秀か わかっているので 、誰が 出 て くるかはお よそ見当が つ く。初顔合せ の とき な ど、「お う、や っぱ りお前が 来 たか。 そ う思 っ い。優秀 な人に模範 になって もらうしかないん だ。 て い たよ」 とい う会話が よ く交 わ される。 だか らキ ミを1//111し たJ 職場 の長 か らこう言 われた ら、誰 だって嬉 しい いの 一番J で 抜l l J さ どうせ な ら、常 に 「 れる く らいの 人材 になってみ よう。そ う考 えて自らのモ に違 い な い。「ヨシ、頑張 って この プ ロ ジェク ト チベー シ ョンを高 め る社員 も少な くない。抜擢 の を成功 させ よ うJと 、意気 に も感 じるだろ う。 がで きな いか ら新 しヽヽプ ロ ジ 逆 に 、「 番イヒ:卜 仕方 は 、企業運営 に とってか な り重要なので ある。 ェ ク トに,│す」 と:† われた ら、が っか りする はず だ。fllく意欲 も失い かねない。人選 した上 司 との 関係 に もカ ドが立つ 。それ まで同 じプ ロ ジェク ト でlrlぃて きた仲 ‖とも気 まず くなるか もしれない。 筆 者 た なか まさとも 11大学 製造l支 能 I芸 学科教授 〒361-0038 埼 Ettt行 市it谷388番 地 所 在地 TEl. 048-564-3841 O l ia〕 i l 1【 l t al【 aka@i()taci〕 番優秀な人を抜 けば、その下の人は先 頭 に立 ってい た人が い な くな り、責任が重 くなる。 しか しその分、やる気 も刺激 される。 ワ ンステ ップ上 の仕事 に挑戦 で きる と張 り切 るだろう。 工場管理 2007/02 本 連 載 の 関連 書 籍 好 評 発 売中 ! (日刊工業新聞社刊) ゛ つ レス 弁 錮) 連 載 (最 トヨタ流」 「 現場の人 くり 3つ の エッセン ものつくり大学 田中正知 人づ くりの勘 どころ 部下 を信 じ、少 し高めの 日標 を与 える ¨ 自ら考えるプロセスが部下を育てる ) うには 、│ あな た 7 L 員に存分に仕 J I をして も ′ は 会│ 卜 にとつて 人」「 な人. な くてはならない人 l l J とい うことを、 す るこ とに メ ンセ ジ として発 'あ することが 大切である 先だけではイ して もら │キ と1 1 で示す . トヨタ生, 「 えない . 行 l l J 態 方式 の り 〔 ‐ (二 ´ ν )よ lリド ゴ う iL うる ヽこは 、た とえ│∫ まず、 劇, 卜を信 じる . そ して 、市 ヒカ よ りも少 し だけ高 い と思われる‖標 を 与え る そ の際、答え は決 して教 えない 放す 分 た ちで 孝 えろ J と 突 き そ うすれば、湘; 卜は答 えを求 めて 努力す る そ のi 曇 絆か部 卜を育てるのである , て くれば 、そ こで 初めて ' 1 分 が持 っ 答えを持 ´ =後 ろ盾があるからこそ部下も挑戦できる 最 初 に答 え を教 えな い の には 、 2 つ の 理 由 が あ る. 1 分 自身 で 考 え させ る こ とに 意義 が あ るため で あ る . も う 1 つ は 、答 え な , ヒ ン トな , を りえ る と 、 部 ドの 考 えが そ れ にヴ っリモら,して しま う そ れで は 、 部 卜の イ ロ141や01造14:がお1か せ なヽ■ も の こ との 解 は 、場 合 に よ つて は 1 つ で は な く、 い ー チの イ: 方が あ る こ とを 知 って も ろい ろ な ア プ l コ ら うの も大切 だか らで あ る また 、「成功 しろ │ で は な く │ り こu 女を恐 れ る なJ と 1 1 って 背 中 を押 して や る こ と も F 要 で あ る 敗 を恐 ′t てい て は何 もで きな い か ',た ( り 部 卜が タ ト てい た答え と突 き合わせ る. 部 卜の 方が よ り的 : て い るム を中 の フ ォ ロー も しっか りやる ` え 卜 1 級を合わせて 「お まえを見て い るぞJ と い う メ な答 え を 考 え出す 場 イ 、もあ る , そ の ときは 内心 “、 ッセ ー ジを発イ , i し、 と きには答 えを 考える きっか め 、部 ドを素r l に 分 が 考 え不り せだった ことを1 は 褒め る といい だろ う け を 与える。 有形無形 の J I J ま しが 、部 卜を安心 さ えを せ 、‖[ 間にl l L i t る す勇気 を 与えるので ある 最初から′ヽッターボ ックスに立たせる ◆ 未熟さを知り努力できるかが分かれ目 私 は よ く、 トヨ タ4 1 , F 方式 をりl l l . に 例 え る。 部 ー バ ッ タ で あ れ ば 、安 全対 策 を した L で ます 卜が 打 席 に ウi たせ 、 ビ ッチ ャー の 崚 さを身体 で 感 じさ ( 狗の メ せ る。 最 初 に ノ 1 を折 るの だ` , 初め に I 分の 未熟 さが わか れ ば 、後 が 教 えや す くな る , こ う し ヽ 66 Vo 53 No4工 場管理 「 トヨタ流」 現場の人づくり3つ のエッセンス てお い て トレーニ ングに入る。 人づくりにおける問題改善 しば ら くして腕 が上が った と思 うとき、 またバ ッターボ ックスに立 たせ る。常 に 「 腐 らず 駈 ら ずJ 「 分 の実力 と向 か い 合 わせ 、 自分 で 自分 を管 理する、すなわち自律化 させ るためである。 1 1 共 の使 い 方や危険 を避 けるため の 基本的な知I 識を レ クチ ャー して実戦 に出す。 ただ し工 具 の使 い方な 失敗を恐れるな」 「 成功 しろ」から 「 誰 がや つても ミスの ないモノづ くりが 人づ くりにつ なが る トヨタでは 「 安定」を 「 停滞」と考える どは、 い くらo f f J T で教 えて も身 につ くもので はない. そ の I l 度の修行 では 打 てるわけ もな ' 1 然 球 も打 てない く、エ ラー もする。そ して 「そんな 失敗は貴重な経験」と考える 「 のか。 どこを/ L てるんだJ と どや され、叱 られる。 本人は日1 ‖しい。泣 きなが ら、歯 を食 い しば っ て練1 イをr 4 りj [ す。そ うや って打 てた ときの喜 び はひと しおだ。そ の ときは、 まわ りも日一杯獅 I しさよ りも 「 してやる。1 l i 倫 J L Iる ナJ こ と 、「│ 1 肯 を選択 して、努力 を しない若者 もい る。何 とか ヴ 体イ lし やす い。場数 は 卜司が提供 し、 1人 や鍛錬 は 「1分で努力 する。 これが トヨタ流 なの である。 私 は、生産現 場 はつ くづ く 「 体育会系Jで ある 後輩 の 枠FLみ が きちん とあ って 、 チ ーム を大 事 にする。教 える と きはスパ ルタ調 で 、 と思 う。 先輩 っ張 り 1 1 げようとす るが 、そ れで も逃げる こと し か 考えない 若者はそ こで もう終 わ りで ある。 い と きや成果が上が った ときはみんなで分 か l17し 本物 の ビ ッチ ャー の 生 きた球 を打 て る よ うにす ち合 う。私 は学 生 時代 、体育会系 の クラブに 入 っ て い た経験 はない。それが トヨ タで生 産lll場 を担 ● チームワークの良さは体育会系気質にあり るには、数 多 くの実 戦 を経験 させ るの が 一 番 で あ る。 そ うす る こ とで 、 見 えて くる もの が い ろ い ろ Jlするようになってか ら、体育会系 の 考 え 方や人 との接 し方が身につい た。 チ ー ムワー クの 大切 さ を見 つ け る コ ツや 改 善 に向 ある. , 改善す べ きl l l 所 も、 チ ームで戦 うときの コ ツもわか った。今では、 けた ア イデ アの 出 し方 な ど も、現場 で鍛 え た方 が す っか り体育 会系 で通 ってい る。 3年 た つた らサポ る ◆ ベテランは偉 いのか ! ? ベテラン課長J や 「 ベテラ 会社によつては、「 ン係長J と ‖ 子ばれる人たちがいる。いい意味にと 4 年 ‖には課長 としての仕事 を部下 の 中で 番優 秀 な人‖l に譲 る。 つ ま り、権限委譲す る。そ して、 「1 分は課長 の 上の役職 を勉強す る。課長の 1 1 が 部 れば 、1 果長 と して優秀 で あ る こ とを暗 に示 して い 長 だった ら、部長 のつ もりで仕 事 をす る。 る。 しか し実 際 の ところは 、長 い 問課長 職 止 ま り ◆ 上の仕事をするためにポストを明け渡す で 1 の役職 に就 け な い こ とを椰 楡 して い る場 合 が 多いの で は なか ろ うか。 本 人 に実 力 が な くて L に 部 長 の つ も りで仕 事 を した ら本物 の ‖ が 怒 る、 長は い i 命令系統 に乱 れが 4 1 じる の`で あ る い は指l ‐ な 昇れ な いの か 、 ポ ス トの 空 きが な い の か。 い ず れ 、 か 、 と′ しヽ 配 す る向 き もあ るか も しれ な い。 そ の′ 亡 に して も、万 年係 長 や万 年 課 長 は よろ し くな い 。 配 は 無 用 で あ る 。 本 物 の 部 長 は 、 「1 1 の仕 1 l J を トヨタでは、たとえば課長職を3 年 以 L 務めた した いの で 部 ドが育 って くる の を待 って い る。実 つ ら、「 おまえ、課長 を永久にやる もりか ? J と 、 際 に育 って くれ ば嬉 しい 。 喜 んで 、次 の 部長 にI 「 まわ りから : われる。 3 年 務めたら、少なくとも 薦 す る だ ろ う。 正 式 な 命 令 は 部 長 か ら出 す の で 、 工場管理 2007/03 指I 「 命令系統 の乱 れ も′1 しない。 で は なぜ 、 3 年 た っ た ら部 卜│ こ 限 を譲 るか 。 1″ つ き、追いり ll・ ば L●lに追│ヽ したoヽ と思ってヽヽ るよ い ヨタ の めている は求 うな トケ よ向 強 人材 を ト 。 │′ い か らである. ')な 」最 大の仕 1 1 になる 場 合 によっては、そ れが l i lの 限 を「 表られる こ とで千r ) 、, ぃ っ も L i J の 部 ドは1 作 「ド克上J 、人いに結構 なのである。 「■l も, 1 じ仕 J 「 にJ L まらず、常 に新 しい仕事、 l J は 、部 ドを育 てなければな ‖ サ , 1 色を窺 い 、│ ■」の 半り i を待 ってばか りい るよう 「 1 分を成長させて くれる仕1 ' を求める. そ のため j け波す。「3 年 たった にもi l め, [ め にポス トを ツ な部 ドは 、 どんな 会社 も必、 要 としない. ス キあ ら らサボるJ と はそうい う意味である。 サポつた人は人前でしつか り叱る ¨ 助けて助けられて組織は結束する 部 卜に は い ろ い ろ な 人が い る。 能 力 もい ろ い ろ S 極 が あ る と聞 い イi はい くら′ 卜さ く して もN 卜 ' ` と , てい る 人 と勝 っ て な い 人 て納 牟l した。 能 力 の勝 ´ あ る. 多彩 な能 力 を身 につ け た 部 ドを持 つ こ とは 、 につ い て も同 じだ と1 ギ : った。 会│ [ 4 1 活で 、 この こ 1l Jとして 十せ な こ とで あ る .‖ [の lft潮と して 、 とは信 念 に変 わ つた。 1[規人│卜した社 11を 入 Jlに し、 中途 人社 の 社 ,1を ◆ 甘えを許さない姿勢を示すことも重要 中 す るltⅢlがあ る よ うだが 、私 の14験 か ら 言 う `視 は逆 で あ る。 中途 入社 の 人た ちは 、 さま ざ ま と 話 組織 として 村るのは、指示 した ことを きちんと や る部下 とサボる部 ドが い ることである . :可 志 な業 和lσ)、 さま さ まな 種 を糸f野貪して い る。 人 '餃 力'大きな課 題 に ri`「した と 倍 苦労 を して い る.,I果 き、彼 らの 多彩 な能 力 に幾 度 とな くl j けられ た。 に 「 泣 い て1り 1"を斬 るJと い う 下りがあ る.諸 葛 い う111市 ヽヽ が全11を'キ て戦 を して ヽヽ た とき、 イLI llと 能ノ J につ い て 言え ば 、勝 つて い る 人 と勝 って な い 人が い る こ れ は │ 1 然の摂 J l で、勝 つて い な い て い た.Hj言 をも1llliし 菱とい う部 Fが 命令 に従 わな お j イ かった。1 桁 』 し明 は軍紀 を, I るため、「 ク 綺イ t の‖ t前 で H 丼界を1 サ i 殺した話 だが、私が 課長 にl t 任したl i X い な い 人は、勝 って い る 人 に敬 意 を 表す の で 和 が にも同 じような ウ i l a / J立た に された ことが ある . l l k 場 l l r Kの 名 長 の うち数名が指示 した ことをや 生 まれ 、組織 が結 束す る。 って こ なか った 。 サ ポ っ た の で あ る. この と き r 供 の 頃、棒磁 イi のN 極 とS 極 があるの を見て、 リして 卜分 に切 った, N 小 けに した い と思 い 、 苫'チ ':だ の N小 け とS市,:だけ ル,ィiがで きた と期イ │に 1旬を ``だ 1 ま べ せて た ら 2 本 に分かれた磁石 を J 」 、2本 と 引 j J の磁 石だ った. 後 に、磁 S 極 の あるl 午 もN 1 1 : と を1 , i る を■: った 力i 任I I t 長 「 泣 いて1 与 :々 J の 意1 木 の私 は 勇気を振 り絞 り、l o ォも年 1 1 の 職l y / jをl こ 人が い るか ら勝 っ た 人が 頑張 るので あ る。 勝 って 大声で‖ ヒった。‖ ヒリ終わって 「これで1 某 長になれ たJ と 感 じた。それ以来、 ( 故意に) サホった部 ドは人n i で‖ ヒることに している。 うまくできたら褒める ¨ 褒められて嬉しくないわけがない うま でも くで きた ら褒める。 これは どこのl l i 界 の メ〔 人 を台 てる場 合の 要 帝であ り、 汁: 」 理である lJ物 と一緒 にするわけではないが、動物 を 人 間 を」 68 しつけたりI J教 t 本も 「うまく 月したりするときの九 できたら褒めるJ こ と。褒められた りご褒■をも らった りづれば、単ネL に しい。次 はもっ とうま '喜 くやろうとい う気にもなる. Vo153 No 4工 場管理 8「 ● 部下の成長をきちんと見極める トヨタ流」現場の人づくり3つ のエッセンス ――一ヽ 、 人 を責 めず にや り方 を責 め る … 褒 め る ため には 人前1 7 t が あ る。 本 人 の / i まで の を達 成 した ときにの み 褒 実績 を乗 り越 え、力i l i d 録 めることである1 人 J 「 なことは、部下のスキルカ' ベ て 1 がったかどうかを、 しっか り見極 11:日 とl ヒ めるだけの注意力と‖t 力を 1 l J が 持 っているかど い こと めるとい は、 1 1 1 のカ うかと う ,,褒 うイ ∫/ し って もいい。 ≒ t が言 式さ る1 瞬 ‖ ‖と, 「 'じ 人を責めずにやり方を責める 力重視か方法重視か これは、 トヨタ′1 , r t tをr J にi く最 も大l l i な もの "能 将村tの公式戦 では 、 戦が終 rし た 後で 「 感想 い つ うもの を行 う.指 し千が 千ず 交 11に 戦Jと の 1 つ である. 旨し合 って勝 負 を1呼 うtするの た す ドイツの ラ イバ ルメーカー A 社 では、彼 の 1 可 に ー 名高 いマ イス タ 制度 が r t 能してぉ リマ イス ター こで 後 「が指 し方を問;iえた │な どとは絶対 に :│ わない.銀 は どう動 い たか、llはとうだ ったか と が 部 ドを1 l l l して い た い う ):い方 をす る.つ ま り、村t liヤ 1人の打 ち方を lJきとして勝 評価 するの ではな く、駒 の」 紘を ‐ `1の lサ jら リ↓し、勝 ち負け のll〔 月を り かに対 る. その 中味 は仕事 の や り方 ではな く、部 ドの 能ノ 人 単位 に結 果で リや技 能 を1 司 「 1 珈i する ことだった, , たとえば何 かの作業が うま くで きず、川り ‖に迷惑 をかけた とす る。そ の とき、 「 ○O I I 、キ ミが; よい。 キ ミは何 で そ んなこ と がで きないの だ ? J この とき、「こ 人をJ(めず にや リノ ∫をメiめるとヽヽうのは 、夕」え る とこの よ うな ことで ある。 と‖l し L げ る。 ところが トヨタ生産方式 では、 「キ ミ個 人が悪 い わけ じゃない 。教 えた仕 . l i の や り方 ( 標 l l : 作 業) が悪 か った の だ 。 だか ら、 や り方 を直そ うJ とい う教 え方をす る. この 2 つ の教 え方の違 いは l l l ら か である。A 社 の場 合、出: し 1 げられた作業者 は 自信 を失 う。 マ イス ター との 人‖1 月係 もt i ねる。 一方、 トヨタで は、や り方 を‖l サ 上えただけだか ら個人は傷 つ かな い。や り方 をr I せば済 む。 =や り方をとことん突き詰める 筆 者 た なか まさとも ものつ くり大学 製造」 支1 し : 芸学 イ 1 教授 〒3 6 1 - 0 0 3 8 ' 奇に, 1 イ 谷, B 番 地 i llj前 所 T E`Li 地 0 4 8 - 5 6 4 - 3 8 4 1 C H llそ i l1 1 1 t a l l a k a C i o t a c l l ) も し納 得 で きなけ れ ば 、や り方 につ い て意 見 を じ ‖わせ れ ば よい 。 意 見 を l l わ す とい う こ とは 、 自 分でや り方をとえ : 夫することであ り、そ こに作 業者が成長す る素地 も4 1 まれる。 この差 は大 きい。 工場管理 2007/03 本連 載 の 関 連 書籍 好評発売中 ! (曰刊工業新聞社刊) ││