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2016 9月号 - 緑を守り育てる宮城県連絡会議

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2016 9月号 - 緑を守り育てる宮城県連絡会議
2016.09.01
緑を守り育てる宮城県連絡会議
NO.251
事務局連絡先 :仙台市青葉区一番町四丁目 1-3
仙台市市民活動サポートセンター内 (レターケース 45 番)
URL :http://www.midori-miyagi.com/
携帯 :080-1832-0956 会費:郵便振込番号:02260-0-7839
第 17 期森の案内人養成講座(第 5 回講座)
昆虫の中に3億年の進化を見た!!
8 月 21 日(日)久しぶりの晴れ、ジリジリと太陽が照る中、仙台市青葉山にある宮城教育大学に
受講生 17 名と事務局スタッフ 8 名が集合。「森の生き物達との出会い・昆虫編」の講座が開かれ
ました。本日の講師は宮城教育大学准教授・溝田浩二氏です。
午前中の講義では「昆虫類の目(もく)レベルまでの同定」と
いう先生のテキストを使っての分類学の話しでした。3 億年以
上前(古生代)にこの世に出現した昆虫類は 30 目に分類され
ます(人間の出現は 400 万年前)。初めて出現した昆虫は、羽
根なしで飛べないシミ目のシミ(紙、衣類や乾物などを食害す
る害虫)。羽根をもつ昆虫として初めに出現したのはカゲロウ
目やトンボ目。羽根を背中で重ねて閉じる形は原始的で、その
後の進化で昆虫の羽根は体を覆うようになりました。次にカワ
ゲラ目やバッタ目の出現です。また、昆虫は卵→幼虫→成虫(不
完全変態)の形態に加えて生き延びるために「さなぎ」と言う
ものを進化させ、卵→幼虫→さなぎ→成虫(完全変態)にしま
した。(写真左上は溝田先生の座学の様子、下は観察中)
これらの昆虫は世界の全生物の 54%を占めているとのことです。
「人間は周りを変えて自分を育てているが、昆虫は自分を環境に適
応させて進化している、1mm にも満たない昆虫たちに教えられる
ことは多い」との先生の言葉が重く感じられました。
昼食後は、溝田先生の案内で学内を歩きながら、先生の作られた
バタフライガーデンや昆虫を呼ぶ庭の観察です。足元のカタバミの
葉をヤマトシジミの幼虫が旺盛に食べ、ギシギシにはハバチの食べ跡が数多くありました。カラス
ザンショウではアゲハチョウの幼虫を発見しました。学内で飼っているミツバチの巣箱には沢山の
蜂が飛び回っており、その巣箱からは約 1 升の蜂蜜が取れるそうです。座学の中で「遊び仕事」と
して長崎県対馬では、各家庭で養蜂をしているという話を聞き、一同羨ましく感じた様子でした。
教室に戻り質問や感想などを聞いた後に講座は終了しました。(写真右クサギの葉裏にセミの抜け
殻を発見)受講生からは、「初めて系統立てた昆虫学の説明に触れて新鮮だった」「虫は余り好き
ではないが、ちょっぴり近寄れました」などの感想をいただきました。
大変な暑さの中ではありましたが、有意義な一日でした。
(文:事務局スタッフ・新谷、写真:事務局スタッフ・太田)
1
第 16 期森の案内人ステップアップコース
森のありのまま
(第 4・5 回公開講座)
森に泊まる
森の案内人にチャレンジ
樹冠投影図作成(一日目)
夏真っ盛り 8 月 6 日(土)~7 日(日)二口学習の森、二口キャンプ場で、第 16 期ステップアップコ
ース公開講座の受講生 10 名と事務局スタッフ 6 名が参加して、森のありのまま観察と森の案内人
にチャレンジする講座。バンガローに宿泊し、自分で働き、仲間と協力実践し、参加者の親睦交流
を深める 1 泊 2 日の公開講座の実施でした。
先ず 10 時、三方倉小屋に移動して、佐藤事務局長から
日程確認後「森を構成している様々な樹木が競争して枝を
伸ばし、葉を広げている樹冠の様子を、図式化したのが樹
冠投影図です」など目的や調査方法の説明を受けて、2 班
に分かれて調査開始です。(写真右上調査方法等説明光景・
写真左上下樹冠投影図作成状況光景・写真右下樹冠投影図
完成)
1 班は、中沢、菅原、大沼各事務局スタッフ、2 班
は、佐藤事務局長、森谷事務局スタッフの指導により、メ
ートル縄で 20m×30m の調査プロットを取ります。1 班は
りんじゃく
沢側、2 班は山側に設定し、“輪 尺 ”という道具を使って
胸高直径 10cm 以上の樹木を全て対象に調査開始です。樹
種,胸高直径、樹高
までは何とか進んだ
ものの、受講生を悩
ませたのは、「調査木の位置は X 軸と Y 軸を設定し、次に調
査木の東西南北 4 方向から枝葉の伸びている位置をスケール
で測りその数値を記録する。4 点を図面に下しフリーハンド
で 4 点を結び図を描きます。投影図は 1/200 縮尺です。」う
~ん、むずかしい!!調査木の測定位置を図に落とし込む作
業は、皆さん初めは戸惑いましたが注意力、チームワークで
解決し 15 時、樹冠投影図終了です。記入された図で、佐藤
事務局長の総評です。1 班は適潤な土壌のため高木のケヤキ、
センノキ、ブナ等が覆って、他に中木のホオノキ、シラキな
ど総数 16 種 30 本でした。2 班は傾斜の影響で地下水位が高
いため高木のオニグルミ、イタヤカエデ、ミズキに覆われ、
中木はアオダモ、オニグルミなど総数 11 種 30 本であった。どちらもギャップが有り、陽樹のパイ
オニア植物クサギ、ミツデカエデなどが出現している。「森では、樹木が太陽の光を求めて夫々工
夫して、生育していることを読み取ってほしい」とのアドバイスがありました。
1 日目の講座はここで終了です。16 時には二口キャンプ場バンガローに移動して、宿泊と夕食の
準備に取り掛かりました。
夕飯の準備は炭をおこす人、野菜を切る人、盛り付けをする人など全員の協力で明るい内に出来
上がりました。
2
焼きそばとバーベキューを中心に事務局スタッフ差し入れの黄トマトなどの野菜サラダ、キュウ
リの漬物など盛りだくさんの料理が 6 時前に完成。今日 1 日の活動を称え、
明日も頑張るため飲み、食べ、会話で懇親を大いに深めました。又夜の観察
では、神秘的なセミの羽化を見ることが出来ました(写真右上)。
模擬演習(二日目)
2 日目は、快晴。早起き鳥の人は、4 時~6 時半まで様々でしたが 7 時の朝
食は、鯛めし、野菜サラダ、味噌汁で、お腹一杯にして、8 時 30 分二口キャ
ンプ駐車場に移動集合し、「模擬演習」の開始です。佐藤事務局長から、「聞く立場から伝える立
場へ」のポイントアドバイスを受けて、事務局スタッフ、公開講座の受講者が、聞き方になり、9
時二口学習の森の自然遊歩道を中心に森の案内人にチャレンジ
です。
「模擬演習」の進め方は、事務局長から「ここでお話しする人
はいませんか」と声を掛けた所で、希望した受講生が案内をす
る方法です。聞き手は、質問を投げかけ説明の疑問点や、説明
が足りない事項を指摘します。合わせて事務局スタッフ等が補
足を加える方法で進めました。
森の案内人にチャレンジしたテーマは
◎ハクウンボク、イタヤカエデ、ウワミズザクラの概要、特徴。
◎オオカメノキ、ヒトツバカエデ、ハクウンボクの相違。◎日本
海型ブナ帯の特徴に。◎炭窯の概要、歴史。◎コナラ、アカガ
シなど殻斗の説明。◎カツ
ラの概要、用途、方言。◎
オニグルミ、サワグルミの
相違。◎メグスリノキの概
要、特徴。◎オオウラジロ
ノキの概要、特徴。◎ブナ、
イヌブナの相違。◎これは
何?アサダの巨木等です。
12 時二口キャンプ場に帰
着。準備されていた冷やし温麺を昼食にいただき、終了ミーテ
ィングで受講生の感想は「人に伝えるという事は大変だと実感
しました」「同期の話を聞き皆で上達していけたら良いなと思
います」「各自夫々良く勉強して来た様だった。説明のポイン
トが少し明確になってきた」又全体の印象は「森の中に 2 日間、身を置いて勉強出来たことは、と
ても幸福でした」「1 泊 2 日で大変充実した講座でした。食事も美味しく感謝です」食事を用意頂
いた方々ご苦労様でした。受講生の皆さん、スタッフの皆さん 2 日間本当にお疲れ様でした。(写
真左上ヒトツバカエデ、オオカメノキ、ハクウンボクの違いを説明する受講生、左中炭窯の話をす
る受講生、左下ブナの説明をする受講生、)(写真右上カツラの説明をする受講生、写真右下ミズ
ナラなどブナ科の殻斗を実物と資料で説明する受講生)
3
(文・写真:事務局スタッフ
山本
穰)
( 昆虫の世界 No.148
)
ショウジョウトンボ!!
ショウジョウトンボの雄は、頭部から腹部へと体全体が真っ赤に色づく、がっしりした体のあか
とんぼであるが、雌は赤くなることはなく、やや黄色がかった茶色とでも言えるような色彩のトン
ボである。(種名のショウジョウは猩々で、この猩々色にみたてて名付けられたと言われる。猩々は
辞書によると人間に似た想像上の動物で、毛が長く朱紅色で、酒を好み、人語を解するとされる)
このトンボはあかねの仲間ではなく、南西諸島に生息するヒメトンボや小笠原諸島に生息するベ
ニヒメトンボなどに近いトンボだという。体長は雄で 45~55mm、雌で 40~50mm、後翅長は雌雄
とも 30~38mm である。
あかね類が温帯や冷温帯に生息する種が多いのに対し、この種は東南アジアや中東、アフリカな
ど熱帯圏を中心に分布するトンボである。国内では本州、四国、九州や南西諸島に広く生息するが、
北海道では道南部の函館などに生息するだけである。
県内では広く生息するが山地帯では希である。この種は幼虫期を止水域で過ごすこともあって平
地や丘陵地の挺水植物の生育する池沼や湿地、水田、溝に生育し、6 月上中旬から 8 月一杯くらい
観察される。県内では年 1 化と考えられ、幼虫で越冬する。6 月羽化した成虫は雄も雌と同じよう
な体色である。しばらくの間羽化した水辺から離れた草むらや林の縁などに移って生活する。数週
間後、成熟した雄は水辺の植物などに止まって縄張りを形成する。
受精した雌は水域の植物の付近や浮遊物の周囲を、やや間をおいて連続打水して産卵する。雌の
産卵時、雄は上空にホバリングして見守り、交尾、産卵を繰り返すのが観察される。
筆者も若い頃この美しく成熟した雄の写真を撮影しようと、何度か挑戦したことがあった。かれ
らは意外に動くものに敏感でなかなか写真を撮ることが難しかったものである。デジカメが高性能
化した昨今には考えられないような近づくための苦労が思い出される。
ショウジョウトンボ♀
ショウジョウトンボ♂
ショウジョウトンボのやご
(宮城昆虫地理研究会・高橋
4
雄一)
しぜんノート 様々な自然の営みを綴ります
№213
大友良三
ナ ラ 枯 れ (その 1)
現在、ナラ枯れ被害が仙台近郊の蕃山や青葉山などで多発しています。
ナラ枯れについてこの欄で取り上げたのが 10 年前の 2007 年でしたが、その時はまだ宮城県で被
害は発生していませんでした。そこで、もう一度ナラ枯れについて考えてみます。
ナラ枯れは、カシノナガキクイムシ (以下カシナガと略する) という 5mm にも満たない甲虫が
ナラの幹に穴を開け、材の中に菌を植え付けることにより、樹液の流通が阻害されて枯れる病気で
す。 カシナガはその菌を餌にして、更に穴を掘り進み、幹内に産卵し、孵化した幼虫も菌を食べて
成虫になります。但し、餌となる菌はナラを枯らす菌(ナラ菌)ではありません。餌の菌と一緒にカ
シナガによって運ばれ樹内で広がり、枯らします。それによってカシナガの孵化率が向上するので
カシナガと共生しているといわれています。カシナガの仲間は菌を養殖することから、養菌性キク
イムシと呼ばれています。
最初にカシナガの雄がナラに取り付くとそこで誘引物質を発散し、他のカシナガを呼び寄せ、数
百のカシナガに取り付かれたナラは、1.5mm 程の穴から「きな粉」に似た木くずを根元が白くなる
ほど吹き出して枯れていきます。被害はブナ科の樹木に発生し、ミズナラ>カシワ>コナラの順で、
特にミズナラが被害を受けているようです。
(
訃
参考
林野庁:ナラ枯れ被害対策マニュアル 改訂版
)
報
事務局スタッフの金子洋志さんが 8 月 15 日に急逝されました。(享年73歳)
先月から肺炎で入院していた病院で感染症を併発した突然の出来事で
す。残念でなりません。今でも信じられない気持ちです。
金子洋志さんは第11期森の案内人養成講座・第11期専門講座を終
了後、事務局スタッフとして登録。各種観察会や養成講座での写真撮影・
ニュースの原稿作り、当会の会計など大活躍してきました。特に創立 30
周年記念事業では総務部長として大変苦労しながらも成功に向け大きく
貢献していただきました。最近はブドウの皮でのクラフト作りにも挑戦
するなど意欲的に自分を楽しんでいました。
前向きで常に謙虚さを持っていらっしゃった生前
の金子さんのお顔が目に浮かびます。
ここに生前の金子さんのご活躍に感謝し心からの
哀悼の誠を捧げます。どうぞ安らかにお眠り下さい。
(写真右・創立 30 周年記念山の恵みクラフト展に
て。後列右から 3 人目が在りし日の金子さん)
(文・佐藤事務局長、写真・事務局スタッフ
太田)
5
畑の雑草 No62
オオセンナリ
(ナス科)
坪沼の小作人
菅原
博志
畑の中や土手休耕地などに生えて、私の畑にも遠慮なしに生えてくる。江戸時代に観賞用として
日本に入って来たらしい。茎は直立、上部で枝分かれし著しい稜があり高さは 50~90cm になる。
センナリとはホオズキの事で茎上部の葉腋に 1 個 3cm 位の薄紫で中心が白の花を付ける。実はホオ
ズキに似た基部に 5 つの突起があり、5 か所にひびみたいな割れがある。*ホオズキの様に赤くな
らない。
オオセンナリ
花
葉腋に花を付ける
実
9 月の事務局の動き
9 月 1 日(木)
ニュースの発行
広瀬市民センター
4 日(日)
秋保市民センターツリーイング下見
名取川河川敷
5 日(月)
第 17 期森の案内人養成講座下見
仙台市荒浜海岸
10 日(土)
秋保市民センターツリーイング本番
名取川河川敷
11 日(日)
第 17 期森の案内人養成講座本番
仙台市荒浜海岸他
15 日(木)
森林・山村多面的機能発揮事業(間伐)
平和と創造の森
15 日(木)
事務局会議
広瀬市民センター
17 日(土)
事務局移動研修会
福島県鬼面山方面
18 日(日)
事務局移動研修会
福島県幕滝他
24 日(土)
森林まるごと教室(鷹巣山ルート踏査)
三方倉山
25 日(日)
第 16 期森の案内人ステップアップコース(キノコ)二口学習の森他
27 日(火)
三方倉山登山道整備(シロヤシオコース)
二口学習の森
29 日(木)
秋の山を見る会下見(青麻山)
蔵王町
アゲハチョウの幼虫発見(鳥の糞の様です)
先日、宮城教育大学での森の案内人養成講座(昆虫の
世界)でカラスザンショウにアゲハチョウの幼虫が止ま
っているのを見つけましたが、我が家の庭のカラスザン
ショウにも幼虫がいるのを発見しました。良く見ると黒
と白のまだら模様です。鳥の糞にそっくりですね(擬態
しているようです)
(文・写真:佐藤事務局長)
6
秋の山を見る会
「青麻山」のご案内
ちぃさな秋 実~つけた!!
白石地域の方々から「おっぱい山」として慕われている信仰の山「青麻山(799m)」をご案内
致します。今回は青麻林道口から北尾根コース経由の青麻山頂へ、それから電波塔を通り林道口に
戻る周回コース(中級者編)をご案内致します。山頂から東方太平洋側の眺めを楽しんで頂き、足
元に訪れている秋を誰よりも早く味わって頂きたいと思います。
当日は「蔵王さといもまつり」も開催していますのでお帰りにはご家族への秋の味覚もおみやげ
にと思っております。多くの方のご参加をお待ちしております。
記
1.期
日
10 月 8 日
(土)
2.集 合 場 所
セブンイレブン蔵王遠刈田店(林道口まで乗合せで移動)
3.集 合 時 間
8 時 15 分まで
4.募 集 人 員
25 名
5.申込み締切日
9 月 21 日
6.会
費
一般
ス
青麻林道登山口 9 時 00 分→11 時 00 分青麻山山頂着(昼食後,青麻山の歴史
7.コ
ー
受付後 8 時 30 分出発
(水)
1,500 円
・
1,000 円
会員
と伝説のお話し)12 時 00 分出発→12 時 15 分大岩→13 時 30 分電波塔(450m)
→13 時 45 分巡視路入口→14 時 15 分青麻林道登山道口着
8.到 着 時 間
セブンイレブン蔵王遠刈田店
9.申 込 み 及 び
①
090-9037-2373
問い合わせ
10.そ
の
他
14 時 45 分
(事務局スタッフ
時間帯
森谷
解散 15 時 00 分
清一)
9 時頃から 17 時頃まで
②
080-1832-0956
①
会費は釣銭の無いよう準備してください。
②
参加当日までに体調の維持と毎日のちょっとしたトレーニングをお願い
(事務局長
佐藤
修)
します。
青麻山全景(左が青麻山、右隣があけら山)
7
ルート地図(赤線が往路、緑が復路)
鷹巣山ルート現地調査(パート2)の参加者募集
三方倉山の東に聳える鷹巣山(標高 705m)から尾根沿いに歩いて三方倉山ブナ平コースに至る
道路開設の可能性について現地視察を計画しています。今回は第二回目として、三方倉山登山道ブ
ナ平コースから入って東に向かうルート約 600m を歩く予定です。
日
時
平成 28 年 9 月 24 日(土)
場
所
秋保町馬場地内
対
象
会員と事務局員
9 時 00 分から 14 時 30 分
募集人員
15 名程度まで
参 加 費
無料
集合場所
二口遊歩道入口駐車場(トイレが有る駐車場)
主
緑を守り育てる宮城県連絡会議
催
申込み、問い合わせ
緑を守り育てる宮城県連絡会議事務局
携帯電話
080-1832-0956(佐藤事務局長)
野尻集落の守り神秋葉神社
林業部会学習会
環境に優しい住宅の見学会・セミナー in 南三陸
8 月 20 日(土)、県産材、特に「南三陸杉」による家づくりを進めることを狙いとして MELON
(みやぎ・環境とくらし・ネットワーク)が主催した、表題名称の環境市民講座が南三陸町で開か
れました。当会からは佐藤事務局長以下 7 名が参加しました。当初、林業施設の現場見学等を独自
に行うことを企画していましたが、その趣旨と合致している講座
であることから、部会活動の一環として参加したものです。
午前中は移動のバスの中で南三陸杉の特徴についての説明があ
り、到着後、県内では初めて FSC 認証(環境配慮型林業の国際
基準)を取得した樹齢百年の
杉の山林と、それを扱う製材
工場を見学しました。ここで
百年杉の森
は「樹は伐られてからも生き
ており、低温乾燥すると精油成分が残って内装材として最適で
ある」ということが印象に残りました。
午後は、前記内装材を使った「南三陸まかべ工法の家」に移
り、地元の木材資源の活用を進める立場の方からの講演を聴き
製材工場を見学
ました。役場は補助金制度で応援していますが、家づくりの実績としてはまだまだとのことです。
供給する側の積極的な PR と、ユーザー側の意識改革の両方が必要と感じました。
(文、写真;事務局スタッフ、伊藤)
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