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2015 10月号 - 緑を守り育てる宮城県連絡会議

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2015 10月号 - 緑を守り育てる宮城県連絡会議
2015.10.01
緑を守り育てる宮城県連絡会議
NO.240
事務局連絡先 :仙台市青葉区一番町四丁目 1-3
仙台市市民活動サポートセンター内 (レターケース 45 番)
URL :http://www.midori-miyagi.com/
携帯 :080-1832-0956 会費:郵便振込番号:02260-0-7839
第 16 期森の案内人養成講座(第 6 回講座):公開講座
森林生物「鳥」
&
森林植物「種子」
9 月 13 日(日)、遠刈田温泉の[宮城蔵王野鳥の森観察センター“こ
とりはうす”]で第 6 回講座(公開講座)が開催されました。今回は「野
鳥観察入門編」と「タネの不思議な話」の講座です。講師は西谷理恵
さんと高橋一男事務局スタッフ。午前中がフィールド観察、午後から
座学です。天候は薄曇、受講生 14 名、聴講生 2 名、事務局スタッフ 9
名が参加。佐藤事務局長の挨拶と講師の紹介の後、講座の開始です。
始めに双眼鏡の使い方から、
「最初に眼の幅に双眼鏡を合わせましょう。
丸が二つは映画のシーンだけ、眼の幅に合えば一つの丸になりますよ」
西谷講師の丁寧な説明を受け、フィールドに出発です。小鳥のさえず
りに耳を澄ませ、木々の上の鳥影に目を凝らします。
「今の鳴き声はコ
ガラ。
“チチッ”のあとに“ジュージュ”と続いたでしょう」
「“ヒュー
ヒューギャギャ”。カケスです」「草食系の鳥も、ヒナのときは動物性
蛋白質(毛虫・羽虫)が必要です」
「サルナシの実は小鳥だけでなく動
物たちも好物です」。西谷講師の話は鳥、動物、昆虫、植物に及びまし
た。2 時間ほど観察し、確認したのはヒ
ヨドリ、クロジなど 10 種類。受講生の
皆さん、何種類確認できたでしょうか。
(写真左上は双眼鏡の使い方の講習、中は観察の光景、下は地面に落
ちていた羽毛から鳥の種類を推測中)
午後の講座は、野鳥の生育環境、鳥の部位の特徴、鳴き声などのポ
イントを詳しく学びました。また、フクロウとノスリの羽を実際に振
って羽音を比較確認、更には、クロツグミの個体を直接観察するとい
う貴重な機会を提供していただきました。続く高橋講師の「タネの不
思議な話」では用意したサンプルを使って種子の散布戦略を再現。風
に舞う、クルクル回る、滑空する、他のものにくっ付く・・・・、受講生
の皆さん、植物の知恵に驚きの声。最後に、東南アジアのつる植物“ア
ルソミトラ・マクロカルパ”の種子の模型を飛ばして今日の講座を終
了しました。
(写真右上は座学の光景、中は高橋講師のタネの講義、下
はアルソミトラの模型を飛ばす皆さん、楽しそうです!!)
(文・写真:事務局スタッフ
金子)
第 15 期森の案内人ステップアップコース
キノコの世界
(第 5 回講座)
これは何だ!!
9 月 27 日(日)9:30 秋晴れの下秋保ビジターセンター駐車場に
受講生 5 名と事務局タッフ 4 名が参加してステップアップ講座
が開催されました。今回は、秋の恵みのキノコを出来るだけ多
くの種類を採取し、そして採取した場所、状況(地面か、落葉
か、切り株か、倒木か、枯れ枝)等を確認し、キノコが生態系
の中で果たす役割を紐解いて行く講座です。まず佐藤事務局長
より、概要並びに行程説明及び注意点、特に触れても炎症を起
こす危険な!
猛毒キノコ「カエンタケ」を、全員図鑑で確認し
ました。採取の第一段階は、二口街道沿いから二口遊歩道・三
方倉小屋までの、畑の路傍や林地に自生するキノコ類からです。
早速ハタケシメジの群生を発見、二口キャンプ駐車場前の道端
で採取。 (写真上採取光景、中は猛毒「カエンタケ」・図鑑よ
り引用、下はハタケシメジの群生)
第二段階は、三方倉小屋に荷物を置き身軽になって周辺の森
へ。期待感を持って一生懸命さがしたものの、このところの長
雨の為なのか残念ながら少量しか採取できず・・・。第一段階で採
取したキノコを含めテーブルに並び変えたところで昼です。
昼食には、前日事務局スタッフが採取し準備したナラタケモ
ドキ(オリミキ)、アケボノサクラシメジとアカミズ・アオミズ
が入ったキノコ汁の振舞いです。全員舌鼓を打ちながら頂きま
した。ごちそうさまでした。
午後は、座学から開始です、「植物、昆虫・動物、菌類」の生態系サイクルの役割と関わり・キ
し じつたい
ノコは菌類が作る子実体の総称・キノコの性質・特質・共生・環境などを学びました。続いて、事
務局長・菅原事務局スタッフを講師にして、キノコの鑑定です。受講生も図鑑を手にして熱心な取
り組みで、25 種の同定が出来ました(食用キノコ 13 種、毒キノコ 12 種、時間切れ不明 24 種)。
普段あまり気にしていないキノコが生態系の中で、有機物を無
機物に分解する分解者として、無くてはならない重要な役割を果
たしていることに気付かされた有意義な一日になりました。最後
にハタケシメジ・ナラタケモドキ(オリミキ)・ナメコなどの食用
キノコのプレゼントをされました。
15 時、秋保ビジターセンター駐車場に全員無事帰着。最終ミー
ティングで受講生の感想「これがキノコ?と思うキノコを見つけ
て面白かった」「食に出来るものと、出来ないものとの区別が非
常に難しく図鑑との照合が難しかった」。菅原事務局スタッフ談
「前日は雑キノコが多く採取出来たので、マイタケをと思ったの
ですが、雨で菌が流された様で採取できず残念」。皆さん暑い中お疲れ様でした。(写真は採取し
たキノコを教材に座学の光景)
(文:写真
事務局スタッフ
山本)
(昆虫の世界 No.137)
コジャノメとヒメジャノメ!!
No.110 でサトキマダラヒカゲとヤマキマダラヒカゲについて紹介したが、よく似た種が多いのも
昆虫の特徴とも言えるかも知れない。大きさや色彩、模様など、よく似ているのに、と思われる種
は本当に多い。
今回とりあげたコジャノメとヒメジャノメも、コ(小)とヒメ(姫)の違いはどうなのでしょうか。
2 種の蝶の翅の表と裏を写真で比べてみましょう。どうでしょうか。
大きさはほぼ同じで、色彩はコジャノメの方は濃い褐色ですがヒメジャノメは明るい褐色でコジ
ャノメより明るい感じの色彩と言うことができる。また注目されるのはジャノメ模様と思いますが、
このメダマ模様のある位置や数なども似ていて、ちょっと難しい感じである。やはり外見上は色彩
が最も有効と言うことになるでしょうか。
種としての違いは外見上も大事ですが、生態の違いと言う事になるでしょうか。つまり生息環境
の違いや生活の様子、幼虫期、成虫期の食べ物等と言うことになるでしょう。コジャノメは雑木林
の中など、やや暗い感じの林の中で生活していますが、ヒメジャノメは丘陵地帯の水田周辺の明る
い草地で生活していることが多く、生息場所が明らかに違い、いわゆるすみわけ(棲み分け)ている
と思われる。
幼虫期の食べ物はどちらもイネ科やカヤツリグサ科などで、大きな違いはないように図鑑などで
は紹介されている。残念ながらこの 2 種の蝶は、地味な色彩であることも加わってよく調べられて
いないようである。いずれにしても生息環境が違うことを考えると、コジャノメは林内や林縁の植
物を餌とし、ヒメジャノメは日の当たるような林地近くの草原の植物を餌としていると考えられる
ことから、同じイネ科やカヤツリグサ科でも生育している植物種が違ってくると思われるので、こ
れは今後の課題である。また成虫の吸蜜植物や樹液の吸汁の記録も出ていない状態なのでこれも今
後の課題である。
(表)
コジャノメ
コジャノメ
(裏)
(表)
ヒメジャノメ
(裏)
ヒメジャノメ
(宮城昆虫地理研究会・高橋 雄一)
「お知らせコーナー」
秋の山を見る会
うしろ え
ぼ
し だけ
参加者募集
び ょ う ぶ だけ
後 烏帽子岳から屏風岳の眺望を楽しみませんか!
今回は南蔵王ののびやかな山々の紅葉と急峻な岩肌で圧巻の屏風岳を後烏帽子岳(1,681m)か
ら眺める山行を企画しました。登りはロープウェーとリフトを利用し七合目まで一気に稼ぎます。
帰路はほとんどが下り坂で、前烏帽子岳(1,402m)経由のブナ林帯の紅葉を堪能して頂きたいと思
います。アオモリトドマツの樹林がある亜高山帯からブナ・ミズナラの山地帯の植生の変化もお楽
しみください。
是非多くの方の参加をお待ちしております。
記
1.期
日
10 月 10 日(土)
午前 8 時 15 分
2.集合場所と時間
えぼしスキー場駐車場
3.募 集 人 員
20 名
4.申 込 み 締 切 日
10 月 7 日(水)まで受付
5.会
一般
費
2,500 円
(会員
*定員になり次第締め切ります。
2,000 円)
※ロープウェーとリフト代含みます。
6.コ
ー
ス
ロープウェー乗り場 9 時 00 分~展望台着 9 時 15 分~かもしか
リフト乗り場 9 時 20 分~登山コース入口 9 時 40 分(七合目)~
後烏帽子岳 11 時 00 分(昼食 30 分休憩)11 時 30 分~
前烏帽子岳 12 時 10 分(休憩 10 分)12 時 20 分出発~
前烏帽子岳登山口 15 時 00 分~えぼしスキー場駐車場 15 時 15 分
到着予定
7.申
込
及
び
問
合
せ
先
①
090-9037-2373(事務局スタッフ・森谷
清一)
*時間帯------9時頃から17時頃まで
②
090-1832-0956(事務局長・佐藤
修)
8.持
ち
物
雨合羽、寒さ対策用ヤッケ等を持参ください
9.そ
の
他
① 会費はお釣りが無い様に準備してください
② 帽子は飛ばされないように工夫を!
ヒロハツリバナの果実
後烏帽子岳から屏風岳を望む
エゾオヤマリンドウ
三方倉山登山道整備
カタクリの群生地を夢見て!!
8 月 1 日(土)晴れ。真夏日、猛暑日が 1 週間も続き、今日も予想最高気温は 34℃、この暑さの
中で刈払い作業が出来るのかなーと思いましたが、9 時に 10 名の事務局スタッフが二口キャンプ場
駐車場に集合。機械のチューンナップを済ませてから、刈払機 4 台、チェーンソー1 台に熊手等を
持って現場へ向かいます。名取川の階段を登って遊歩道筋の林の中に入ると日差しは和らいでいま
す。佐藤事務局長から作業内容の説明があり「安全の為に隣
の作業者との距離を十分に取りましょう、暑いので熱中症に
気を付けて作業に取り組んでください」の挨拶後作業開始で
す。遊歩道の周りをカタクリやキクザキイチゲの花が視界一
杯に広がるように刈り払いをします。バスでやってきた 20
人余りのグループがブナ平コースの柱状節理まで登ると賑や
はかど
かに通り過ぎて行きました。樹下は風が吹いて作業が 捗 りま
す。刈払機4台の威力は素晴らしくキーン、バリバリという
やぶ
音と共に藪がきれいに刈り取られて行きましたが、ここは日本海型ブナ帯ゆえハイイヌガヤ、ヒメ
アオキやツタウルシ等の這って長く刈り残っている物を剪
定バサミや手鋸で切り取って行きます。チシマザサ、シダ
類も刈り取られ片付けが熊手では追い付けません。遊歩道
沿いのナラ枯れの木をチェーンソーで伐る音も混ざって工
事現場のようで、セミの声もかき消されて聞こえません。
「休憩!」の声で汗まみれの顔が集まって一休み。「水が
うまい!!」石が多く刈払機が石に当たると悲鳴のような
音を発し刃が欠けることがあり危険、細心の注意が必要で
す。汗で濡れたハーネスを着け作業再開です。昼食休憩後、午後の作業開始で 2 時過ぎに無事終了。
遊歩道の左右の藪状態がきれいに片づけられ、奥行きのある広々とした空間が出現しました。来年
のカタクリの花は如何に、楽しみです。蒸し暑い中の作業、皆さん大変お疲れ様でした。(写真左
上は刈り払い作業中.右上は刈り払い後の休憩光景)
(文:事務局スタッフ
大沼(光)、写真:太田)
ボタンクサギの花盛り!!
写真はボタンクサギ(クマツヅラ科)の花です。我が家のブロック塀沿いに咲き誇っています。
植えたわけではなく隣の庭から飛んできた種子で増えた様です。咲き始めた時は何の花か分かりま
せんでしたが、葉を揉んでみるとクサギと同じ匂いがしました。そこで図鑑でクサギのページを見
てみるとボタンクサギが載っていました。
中国南部原産で観賞用に栽培され暖地で
は野生化しているそうです。
(文・写真:佐藤事務局長)
しぜんノート
様々な自然の営みを綴ります
№202
蜜 泥 棒
我が家の庭で咲いているカリガネソウは変わった花の形をしています。この花にどんな昆虫が訪
れるか観察すると、チョウ類は少なくミツバチが多いことに気づきました。花に潜る時、上に伸び
た雌しべと雄しべがハチの背中に付いて、次の花に移ると受粉する仕組みです。
ところが 9 月に入るとキムネクマバチが頻繁に訪れるようになりました。 この 2cm 以上もある
大きなハチがどうやって蜜を吸うのか疑問でした。それは意外にもミツバチのように花に潜る方法
ではなく、花の根元に口吻を挿し込む盗蜜です。これでは受粉の手助けはありません。よく見ると
花のほとんどにその痕跡がありました。
2015.9.23
大友 良三
盗蜜中の
キムネクマバチ
↓
盗蜜痕跡 →
カリガネソウ
畑の雑草 No51
タマガヤツリ
(カヤツリグサ科)
坪沼の小作人
菅原
博志
田のあぜや・溝のふち、湿地に生える 1 年草。高さ 15cm~40cm で茎は三角で軟らかく根元から
数本が分枝して株になる。茎の先に 2~3 枚の包葉の間から短い花序の柄を数本だし多数の小穂を球
状につけるのでタマガヤツリと呼ばれている。葉は線形で先が尖り下部につき、立ち上がりは茎よ
り短い。小穂の腋から出ている葉に似ているものは包葉。
タマガヤツリの包葉
タマガヤツリ
小穂は球状につく
緑を守り育てる宮城県連絡会議
私達の活動で制作した作品や、会員それぞれが創作した作品を発表する場を企画しました。
野山に自生する木や草の自然素材で作った籠・皮細工・装身具・生活用品・つる細工等色々な
作品、樹木の見本・草木の種子の展示、当会の 30 年の歩み(パネル展示)、写真展示等色々な作
品が皆さんをお待ちしております。
会場
東北電力グリーンプラザ
仙台市青葉区一番町3-7-1
開催期日 2015 年
12 月 15 日(火)
10 時~18 時
12 月 16 日(水)
10 時~18 時
12 月 17 日(木)
10 時~18 時
12 月 18 日(金)
10 時~18 時
12 月 19 日(土)
10 時~16 時
クラフト作品集-1
※写真はイメージです。当日の展示に
ご期待ください
クラフト作品集-2
クラフト.リース作り講座
子供たちの葉っぱアート
クラフト作品集-3
【創立30周年記念事業】
会員講座参加者募集
二口渓谷の紅葉と磐司岩を見に行こう
二口渓谷の秋は実りと紅葉に包まれます。今回は遊歩道周りの紅葉と二口街道から磐司岩の絶景
ポイントまでをご案内します。是非のんびり散策に参加して見てください。
1.日
時
平成 27 年 10 月 17 日(土曜日)
9 時から 15 時
2.場
所
二口渓谷自然遊歩道~磐司岩~
二口街道~駐車場
3.対
象
会員及び家族
4.募 集 人 員
20 人まで
5.参
費
会員 500 円、家族 1,000 円 (資料、保険料込)
6.集 合 場 所
二口遊歩道入り口駐車場(トイレのある駐車場)
7.主
催
緑を守り育てる宮城県連絡会議
み
緑を守り育てる宮城県連絡会議事務局
8.申
加
込
9.問い合わせ
携帯電話
080-1832-0956(佐藤)
(写真上:磐司岩の紅葉、写真下:二口渓谷の紅葉)
10月の事務局の動き
10 月 1 日(木)
ニュースの発行
広瀬市民センター
4 日(日)
第 16 期森の案内人養成講座下見
大倉山・氾濫原
6 日(火)
「秋保地区地域活動の集い」事前打ち合わせ
秋保市民センター
7 日(水)
クラフト部会
秋保市民センター
10 日(土)
秋の山を見る会本番
蔵王・後烏帽子岳他
11 日(日)
第 15 期森の案内人 SU コース(機械使用除伐) 平和と創造の森他
15 日(木)
仙台市緑のボランティア団体連絡会定例会
仙台市役所
16 日(金)
森の恵みクラフト講座(1 回目)
秋保市民センター
17 日(土)
森林まるごと教室・磐司岩の紅葉(会員対象)
磐司岩他
18 日(日)
第 16 期森の案内人養成講座(森林植物奥山編) 大倉山・氾濫原
21 日(水)
秋保トレッキング下見(大旗山他)
秋保市民センター
22 日(木)
林業部会学習会
落合市民センター
23 日(金)
森の恵みクラフト講座(2 回目)
秋保市民センター
23 日(金)
大沢を取り巻く山の風景・開講式
大沢市民センター
28 日(水)
秋保トレッキング本番(大旗山他)
秋保市民センター
29 日(木)
大沢を取り巻く山の風景下見(泉ケ岳)
大沢市民センター
30 日(金)
遊々クラブ秘密基地作り下見
秋保市民センター
Fly UP