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SUW修了生と論文テーマ
戦略的水・資源循環リーダー育成プログラム(SUW)は、国連ミレニアム開発目標でも緊急性の高い 水資源・水環境と資源循環の問題について、アジアの国々を主たる対象として、その原因を見極め ながら人間の健康や社会といった諸方面への影響・対策を俯瞰的に考察できる人材の育成、ならびに その拠点形成のプログラムです。環境リーダーにとって、知識の基盤は理工学、環境管理学、公衆衛生 学や社会科学であり、実践力の基盤は現場におけるノウハウであります。本学ではこのふたつを両輪 として教育・研究を行うとともに持続的発展の社会形成を実現させるべく、各分野の教員と「環境モ デル都市」北九州の行政・企業の方々が一体となって、プロジェクトを進めています。 SUWの歩み 2009 年度 5月 JST戦略的環境リーダー育成拠点形成事業に採択される→実施体制整備を開始 10月 博士前期(修士)課程学生を環境リーダー候補生(SUW学生)として受入開始 3月 第1回シンポジウムを開催(北九州市立大学ひびきのキャンパス) 2010 年度 9月 第2回シンポジウムを開催(ベトナム・ダナン工科大学) 10月 博士後期(博士)課程学生を環境リーダー候補生(SUW学生)として受入開始 3月 SUW修了の修士3名を「環境リーダー」と認定(第1期修了生) 2011 年度 9月 SUW修了の修士5名を「環境リーダー」と認定(第2期修了生) 9月 第3回シンポジウムを開催(中国・天津市 南開大学) 3月 SUW修了の修士8名を「環境リーダー」と認定(第3期修了生) 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2012 年度 9月 SUW修了の7名(修士6博士1)を「環境リーダー」と認定(第4期修了生) 1月 第4回シンポジウムを開催(ベトナム・ダナン工科大学) 3月 SUW修了の修士8名を「環境リーダー」と認定(第5期修了生) 2013 年度 9月 SUW修了の修士3名を「環境リーダー」と認定(第6期修了生) 12月 第5回(総括)シンポジウムを開催(北九州市学術研究都市会議場) 3月 SUW修了の13名を「環境リーダー」と認定(第7期修了生) (環境リーダー候補生として28名(修士13博士15)が在籍中) 目次 contents SUWの理念と教育システム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 講義カリキュラムと新設講義 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 論文指導と主な関係教員 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 実習活動と修了要件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 環境分析技能実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 セミナー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 環境教育実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 インターンシップ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 SUW修了生と論文テーマ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 SUW国際シンポジウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 SUWの理念と教育システム 水資源・水環境と資源循環の問題の「原因」 「人間の健康・社会等諸方面への影響」 「対策の一連の要素」を 俯瞰的に捉え行動するリーダーを育てる。一連の教育は英語で行う。 環境技術研究所 上下水道局 等 (1)水・資源循環問題把握のための素養づくり 諸方面に渡る水・資源循環問題の影響、また、原因と背景を把握するための基礎を、後述の各分野から科 目を選択して学習する。なお、この素養作りの段階では、学問の融合よりもそれぞれの分野のディシプリ ンを理解させることを重視する。分野を越えた知識統合は、後に述べる実習および修士論文作成を通じて 学生各自の試行錯誤、また、学生と本構想従事者の協働作業の中で行わせる。 2 (2)技術開発・政策立案のための専門性獲得 水・資源循環問題に関わる実務に必要な専門性を身につけさせる。安全性評価(現状分析)、環境対策技術 プロセス設計(技術的対策)、環境管理技法(社会的評価、政策的対策)のうちから1つないし2つを選択さ せる。なお、学生には、素養としてこれら3分野に関する基礎知識を与えているが、分野を絞ってさらに 専門性を深めさせる。 a)安全性評価 水質分析(理化学試験、微生物試験、生物試験) 廃棄物分析(溶出試験、含有量試験) 分析精度管理 健康リスク評価 b)環境対策技術プロセス設計 さまざまな排水・廃棄物の処理・資源化プロセス(基本的特徴・考え方など) 各プロセスの組み合わせによる性能の高度化(システムインテグレーション) モデリングによるプロセス・システムの応答評価(プロセスコンピューティング) 各国の現状・将来を見据えた環境対策技術プロセスの設計(技術開発) c)環境管理技法 環境影響の指標(ライフサイクルアセスメント等) 行政・企業の環境対策支援技法(マテリアルフロー会計等) 環境政策の経済学的根拠(環境税、排出権取引、規制等) プロジェクト評価手法(環境アセスメント、戦略的環境アセスメント、費用便益分析、等) (3)環境対策活動を企画し実行する力の養成 環境対策の現場における実習、および論文作成を通じて新旧の技術を学ばせ、同時に、座学で得た知識を 学生各自による批判的検討を通じて今後の環境対策活動で利用可能な形に統合させる。また、この過程に おける交渉や人的ネットワークづくりの経験により、リーダーシップの能力を高める。 より効果的な目標達成のために、多彩な実習機会を設け、学生には性質の異なる2種類以上の実習を受け させる。たとえば、地方行政レベルの水管理計画策定と浄水場の現場における業務習得、都市間国際交流 プロジェクトでの活動と北九州地域での市民参加型環境保全事業への参画を組み合わせる。 なお、現場における実習を形式化させず、学生のモラルを高めるために、修了後も北九州地域の諸団体が 進める国際的な環境対策(ベトナムの有機性廃棄物利用、バングラデシュの市民参加型廃棄物管理、中国 天津市の資源循環型工業団地形成等)への参画を求めるロードマップの中に実習を位置づける。これは、 本構想の修了生が発展途上国と北九州地域、さらには我が国の発展に寄与するための布石ともなる。 3 講義カリキュラムと新設講義 諸方面に渡る水・資源循環問題の影響、また、原因と背景を把握するための基礎を、下記の各分野から科 目を選択して学習する。なお、この素養作りの段階では、学問の融合よりもそれぞれの分野のディシプリ ンを理解させることを重視する。本目的の達成に資する講義科目を新設した。 新設科目 「環境原論」 環境と他の要素との関係等に係る事柄の基本原理を学習し、広範囲にわたる環境学問領域を統一的 に理解し、応用できる能力を養う。 「アジアの環境問題」 アジアの発展途上国・新興国における環境問題の構造について学び、援助への関わり方などについ て複数の視座を示し、環境問題を多面的に理解させる。 「健康リスク学」 水・資源循環問題と公衆衛生の関わりについて、環境対策に取り組む行政・企業関係者、また、環境 技術の開発者としての活動に不可欠な知識を伝授する。 「省資源衛生工学」 アジアの発展途上国と先進国である日本の排水処理に関する発展の比較を通して、それぞれの国に とっての持続可能な廃水処理法に関して考える。 博士前期(修士)課程 講義カリキュラム(各科目2単位) 博士前期(修士)SUW学生は「(1)思考基盤より2科目以上で単位を取得(2)専門分野(分野A、B、Cより 選択した一分野)より2科目以上で単位を取得(3)広範知識基盤科目((2)で選択しなかった専門分野科 目と環境関連諸科目)より1科目以上で単位を取得」が講義要件 思考基盤科目 ● 環境原論 ● 環境経済論 ● 健康リスク学 ● 途上国開発論 I ● アジアの環境問題(2014年度から必修化) 専門分野A科目:安全性・環境影響評価 ● 環境化学物質計測学 ● 生態系管理学 ● 環境応答生理学 ● 環境衛生学 ● 環境生物学 4 専門分野B科目:技術プロセス設計 ● 省資源衛生工学 ● 水圏環境工学 ● 資源循環技術 ● 環境保全工学 ● リサイクル工学 専門分野C科目:環境マネジメント ● 環境政策論 ● 環境情報システム論 ● 環境経営システム論 ● 都市環境評価・計画論 ● 環境共生都市づくり論 ● 地圏環境修復 環境関連諸科目 ● 生産工程学 ● 建築・都市エネルギー論 博士後期(博士)課程 講義カリキュラム(各科目2単位) 博士後期(博士)SUW学生は「水・資源循環関連科目より3科目以上で単位を取得」が講義要件 水・資源循環関連科目 ● 環境応答生理学特論 ● 環境保全工学特論 ● 生態系管理学特論 ● 資源循環技術特論 ● 環境生物学特論 ● 水圏環境工学特論 ● 都市環境マネジメント特論 ● 地球環境戦略特論 ● 環境政策特論 ● 地圏環境修復特論 ● 環境経営戦略特論 ● 生産工程学特論 ● 環境情報システム特論 ● リサイクル工学特論 ● 環境化学特論 ● 環境共生都市づくり講究 ● 省資源衛生工学特論 ● 都市環境工学講究 ● 健康リスク学特論 5 論文指導と主な関係教員 SUW学生は「アジア・アフリカの環境対策に資するテーマで論文(修士論文または博士論文)を完成させる こと」が論文要件。様々な論文テーマの指導体制を備える。 環境資源システムコース 安井 英斉 環境資源システムコース 加藤 尊秋 教授 環境技術プロセス 環境の価値計測 メタン発酵技術 費用便益分析 環境資源システムコース 乙間 末廣 環境資源システムコース 門上 希和夫 教授 環境対策制度 微量物質計測 国際環境協力 安全性評価 環境資源システムコース 松本 亨 原口 昭 低炭素社会形成 生態系管理 都市資源循環政策 生態工学 環境資源システムコース 教授 環境資源システムコース 寺嶋 光春 准教授 講師 環境経営 水資源循環 環境論理 用排水処理システム 環境資源システムコース 石川 精一 教授 環境バイオシステムコース 教授 辻井 洋行 准教授 環境資源システムコース 大矢 仁史 教授 教授 水質浄化 リサイクル技術開発 廃棄物処理技術 レアメタル回収 6 環境資源システムコース 伊藤 洋 環境資源システムコース 水野 貞男 教授 教授 汚染土壌浄化 生産工程高効率化 地下水汚染修復 精密加工法 環境資源システムコース 二渡 了 環境資源システムコース 野上 敦嗣 教授 教授 地域環境計画 環境シミュレーション 環境アセスメント 環境センシング 環境バイオシステムコース 河野 智謙 環境バイオシステムコース 上田 直子 准教授 生物の環境応答 生態系保全 植物の生化学 海洋生態系 建築デザインコース デワンカー バート 教授 法学部政策科学科 三宅 博之 教授 教授 環境共生建築 発展途上国の都市開発 市民参加型環境保全 都市環境問題 経済学部経済学科 後藤 宇生 准教授 環境問題の発生構造 7 実習活動と修了要件 環境対策の現場における実習、および論文作成を通じて新旧の技術を学ばせ、同時に、座学で得た知識を 学生各自による批判的検討を通じて今後の環境対策活動で利用可能な形に統合させる。また、この過程に おける交渉や人的ネットワークづくりの経験により、リーダーシップの能力を高める。 インターンシップ SUW認定の国内外での活動において、所定の成果をあげる。 コミュニケーション技術実習 「SUWセミナー」 招待講師による講義を聴講し、質疑応答にて討議を積極的に行う。 「外部専門家との討議セッション」 外部専門家との討議セッションにおいて、活発な討議を行う。 「学会発表」 国内外の国際会議にて、発表・質疑応答を行う。 「学生向け環境教育実習」 小・中・高・大学生に対する教育実習を行う。 「市民向け環境教育実習」 一般市民に対する教育実習を行う。 「環境NGO活動参加」 NPO活動に積極的に参加する。 環境分析技能実習 「水質分析実習」 実習を通じ、環境水分析の技法、最新機器を用いた環境サンプルの分析まで幅広く経験する。 8 SUW学生は「講義」、 「論文」に加え、 「インターンシップ」、 「技能実習」の要件を満たし、かつ「口頭試問」に合 格することで、環境リーダー認定証が授与される。 講 義 論 文 博士前期(修士) 博士後期(博士) 10単位以上 6単位以上 アジア・アフリカの環境対策に資するテーマ 20時間以上 80時間以上 下記より2つ以上 下記より1つ以上 6時間以上 20時間以上 1回以上 2回以上 学生向け教育実習 6時間以上 20時間以上 市民向け教育実習 6時間以上 20時間以上 NPO活動参加 6時間以上 環境分析技能実習 1 学期以上 合格すること 合格すること インターンシップ 技 能 実 習 セミナー 専門家との討議 学会発表 口 頭 試 問 Kitakyu Taro 9 環境分析技能実習 水質分析実習 日本を含む先進国において、水道水・下水処理は法的・技術的に整備され、人々は安全な水と衛生的な水 環境を享受している。水質分析技術の習得を通じて、分析操作の難しさを体験するとともに、途上国から の留学生は自国の水質と向き合い、日本人学生は安全な水のありがたさを再認識することを期待する。実 習では、水化学の基礎から環境水分析の技法、最新機器を用いた環境サンプルの分析まで幅広く経験する。 テーマと目標 In many countries, qualities of drinking water and wastewater are regulated by government to ensure healthy conditions of people and natural environment. The regulatory values(water quality standards)are determined based on scientific knowledge on water chemistry and clinical studies, and most of water quality measurements are conducted with analytical chemistry tools. Objectives of this training are: 1. to learn basic knowledge on chemistry and statistics; 2. to know water quality standard in developed countries(especially Japanese); and 3. to obtain experiences with analytical chemistry tools. This training is designed for both management and technology students. Students first learn basic knowledge of chemistry and statistics necessary for understanding water quality standards. For all students, training using analytical instruments with advanced technologies must be a rare and stimulating learning opportunity. 実施スケジュール例(2013年8月) 2013 Summer schedule Topic(題目) 1 2013/8/15(木 Thursday) 8:50am-10:20am Lab Safety & Manner 2 2013/8/15(木 Thursday) 10:30am-12:00pm Units & Statistics 3 2013/8/15(木 Thursday) 13:30pm-15:00pm Water Quality 1: pH 4 2013/8/16(金 Friday) 8:50am-12:00pm WQ2: C, N and P 5 2013/8/16(金 Friday) 13:30pm-15:00pm WQ3: Metals 6 2013/8/24(土 Saturday) 13:30pm-16:30pm Gas Chromatography 7 2013/8/25(日 Sunday) 8:50am-12:00pm Ion Chromatography 8 2013/8/25(日 Sunday) 13:30pm-16:30pm GC-MS 9 2013/8/26(月 Monday) 8:50am-12:00pm ICP-MS 10 2013/8/26(月 Monday) 13:30pm-15:00pm 10 Summary and QA/QC 実績 年2回程度、4∼8名に対し実習を実施し、2010年3月から2013年8月まで7回の実施で45名 (留学生29、日本人学生16)のSUW学生が実習を修了した 日 程 修了人数 留学生 日本人 2010年 3月 4日∼17日 8 7 1 2010年 8月11日∼27日 5 2 3 2010年10月19日∼12月20日 7 6 1 2011年 5月16日∼ 7月25日 8 3 5 2011年11月21日∼12月19日 6 4 2 2013年 8月13日∼29日 7 6 1 2013年 8月15日∼26日 4 1 3 45 29 16 計 学生の感想 The lectures were very comprehensive and the demonstrations helped me to gain more insight about the use of each machine. The most difficult part of the lecture was the explanation of the internal functions of the equipment. Students are interested in the results but do not take the time to understand how the machine obtains these results. Of course the lecture time is limited and in depth explanation of the machines operations is difficult. The explanation provided during the allotted time is enough for students to get an idea of the ability and operation of the equipment. 11 セミナー 招待講師による講義 SUW関係教員のネットワークを活用し、国内外から様々な環境関連分野の専門家を北九州市立大学に招聘 し、 講義を実施した (年10回程度) 。 学生は多様な分野の見識を講義・質疑応答・レポート作成の過程で得た。 招待講師 所 属 テーマ 2009年10月 6日 Dr. Zhentao Cong 清華大学(中国) ET -Evapotranspiration- Theory and Application 2009年10月27日 Dr. Francois Bouteau パリ第7大学(フランス) Ozone sensing by living plants Dr. Hayat Bouteau Univ. Pierre-Marrie Curie(フランス) Reactive oxygen species in seed biology 2009年12月 1日 Dr. Toshikazu Fukushima 国立成功大学(台湾) Fundamental understanding of biological nutrient removal activated sludge system Dr. Atsuko Michinaka 台湾の環境政策 2010年 2月 8日 陳 王琨 教授 景文科技大学(台湾) 2010年 2月19日 垣迫 裕俊 特任教授 北九州市立大学 大学院 マネジメント研究科 北九州市は環境問題とどう向き合ってきたか 2010年 3月10日 Dr. Vincent Pettigrove メルボルン大学 Dr. Mayumi Allinson オーストラリアの水域における汚染評価のため (オーストラリア) の新技術の開発 Dr. Kathryn Hassell 2010年 3月19日 Prof. Nguyen Viet Anh ハノイ建設大学(ベトナム) 廃水処理における低価格嫌気消化法 Dr. Ernazar J. Makhmudov 水問題研究所(ウズベキスタン) ウズベキスタンにおける治水問題 申 恒植 教授 韓国科学技術院(韓国) 嫌気性消化法各種の能力と可能性 ボン大学(ドイツ) 植物内のニューロイド活性 2010年 3月22日 Dr. Rrantisek Baluska Dr. Mancuso Stefano フィレンツェ大学(イタリア) 2010年 5月11日 楊 大文 教授 清華大学(中国) 中国の水資源と気候変動 2010年 6月17日 前田 利蔵 主任研究員 IGES 北九州事務所 都市間国際協力の実際と課題 2010年 7月 5日 大嶋 和幸 氏 (株)トクヤマ 知的財産部 知的財産の基礎知識(特許を中心に) 2010年 7月 9日 小尾 美千代 教授 北九州市立大学 外国語学部 気候変動に関する国際政治 2010年12月22日 Tran Van Quang 教授 ダナン工科大学(ベトナム) ダナン市都市湖の水質改善 2011年 1月 6日 垣迫 裕俊 特任教授 北九州市立大学 大学院 マネジメント研究科 北九州市は環境問題とどう向き合ってきたか 2011年 1月13日 Hojeong Kang 教授 延世大学(韓国) 湿原の生物地球化学と地球気候変動 2011年 1月26日 Toderich Kristina 教授 ウズベキスタン国立大学 中央アジアにおける砂漠性植物の開発と持続可 Azamat Azizov 教授 (ウズベキスタン) 能な利用 2011年 1月31日 申 東愛 准教授 北九州市立大学 法学部 環境ガンバンスにおける重要要件ドイツと日本の比較 2011年 2月 7日 Dr. Graeme Allinson DPI(オーストラリア) 受動サンプリングと化合物自動検出システム Dr. Scott Salzman Deakin University(オーストラリア) 連動 12 2011年 3月 1日 田中 宏昌 教授 PPTプレゼンテーション実習 明星大学 −受け手の言語・習慣・知識・興味を意識して− 2011年 3月 2日 Teemu Tahvanainen The University of Eastern 泥炭地-泥炭堆積性湿地帯 2011年 3月 3日 准教授 Finland(フィンランド) 泥炭地の生態機能 泥炭生態系の解体と再生 2011年 3月 4日 2011年 6月23日 佐藤 明史 事業所長 九州テクノリサーチ コミュニケーションスキル 2011年 7月 7日 田村 えり子 課長 JICA九州 JICA環境マネジメントにおける能力開発の取組み 2011年 9月29日 高倉 弘二 副所長 JPEC若松研究所 生ごみ堆肥化−タカクラメソッド− 2011年10月 7日 Jacek Makinia 准教授 Gdansk University of Technology 活性汚泥法の数学モデルとコンピューターシ Dr. Cao The Ha Dr. Le Van Chieu 2011年10月19日 Dr. Hoang Hai ミュレーション (ポーランド) Hanoi Universty of Science(ベトナム) Danang University of Technology ベトナムの環境教育、および、ダナン市における 衛生上の課題 Dr. Vo Diep Ngoc Khoi (ベトナム) 2011年10月27日 Teemu Tahvanainen 准教授 2011年11月17日 中村 由行 研究主監 Dr. Hans Peter Heinrich Arp The University of Eastern Finland 泥炭地の生成と気候変動 (フィンランド) (独)港湾空港技術研究所 海と堆積物中での化学汚染物質の挙動 Norwegian Geotechnical Institute(ノルウェー) 2012年 1月 6日 内藤 英夫 部長 北九州市環境局 北九州市の公害克服の取組みと国際協力 2012年 1月18日 竹内 憲司 准教授 神戸大学経済学研究科 Energy policy after the 2011 Tohoku earthquake and tsunami 2012年 1月20日 小林 一彦 部長 北九州市環境局 北九州市の環境産業の取組み 2012年 2月 3日 田中 勝也 准教授 滋賀大学環境総合研究センター Integrated Modeling Analysis for Watershed Management 2012年 2月 6日 呉 哲宏 助教授 国立成功大学(台湾) 微生物相の解析による環境技術の深化 2012年 5月18日 佐藤 明史 氏 2012年 5月27日 Dr. Bui Duy Cam (株)九州テクノリサーチ VNU University of Science コミュニケーション・スキル特論 日越連携によるハノイ科学大学の人材拡充 Dr. Nguyen Truong Giang (ベトナム) Dr. Le Van Chieu 2012年 6月 9日 勝又 一郎 代表 その場考学研究所 2012年 6月28日 内藤 了二 港湾保安調査官 国土交通省中部地方整備局 技術に見る環境思想とMeta Engineering 日本におけるダイオキシン対策ガイドライン 制定と応用 2012年 7月 6日 日高 平 氏 独立行政法人 土木研究所 土木研究所における下水道の研究 2012年 7月31日 齋藤 法雄 氏 アジア開発銀行 開発途上国援助に見る環境思想 2013年 1月10日 山脇 隆 氏 2013年 1月24日 Jingwen Chen 教授 (社)プラスチック処理促進協会 大連理工大学(中国) Xianliang Qiao 准教授 Dr. Xuehua Li 13 日本におけるプラスチック管理とリサイクルの現状 環境化学ワークショップI:計算毒物学 2013年 1月24日 Dr. Graeme Allinson CAPIM(オーストラリア) 環境化学ワークショップII: 豪州における微量化学物質に関する新規事業 環境と健康−水俣病からの教訓− 2013年 1月29日 若杉 なおみ 教授 筑波大学 2013年 6月17日 Dr. Norjan Yusof Sultan Idris教育大学(マレーシア) マレーシアにおける埋立地の湖沼システムへの 影響と埋立地浸出水に対する水処理 2013年 6月18日 Dr. Som Cit Si Nang Sultan Idris教育大学(マレーシア) マレーシアにおける富栄養化湖水中の微生物群 と水質管理 2013年 7月 1日 佐藤 明史 氏 日鉄住金テクノロジー (株) 英語コミュニケーションスキル特論 2013年 8月 1日 八百屋 さやか 氏 株式会社ジェイペック 家庭ごみの堆肥化技術 2013年10月16日 Dr. Nguyen Quang Trung Institute of Environmental Dr. Le Truong Giang 2014年 1月28日 中里 卓治 氏 ベトナム環境技術研究所による大気汚染の研究 Technology(ベトナム) 元(財)下水道新技術推進機構 14 被災下水処理場に関する調査研究報告 北九州市内外の環境関連施設見学 北九州市には様々な環境関連施設が稼動しており、その多くで見学が可能である。北九州市内外の施設見 学とレポート作成を通じて、学生は環境施策と技術について見識を得た。 見学施設 テーマ 2010年 3月20日 水俣病センター 熊本県 水俣市 水俣病の経験を活かすために 2010年 8月 9日 穴生浄水場 北九州市 日本の上水道管理と技術 2010年 8月16日 日明浄化センター /日明工場 北九州市 日本の下水処理場とごみ消却場の管理と技術 2010年 8月30日 エコタウンセンター 北九州市 日本のリサイクル事業 2011年10月18日 おおき循環センターくるるん 福岡県大木町 循環のまちづくり 2011年10月22日 洞海湾・ウォータープラザ北九州 北九州市 水環境・下水処理研究施設見学 2011年11月10日 環境ミュージアム 北九州市 北九州市の環境教育施設見学 2012年 4月24日 穴生浄水場、日明浄化センター 北九州市 北九州市水・廃棄物処理施設見学 大分県玖珠郡 八丁原地熱発電所・日田天領水 見学 大分県日田市 地域資源の有効利用と保全 2012年 8月 2日 北九州エコタウンセンター 北九州市 北九州エコタウン見学北九州のリサイクル事業 2012年 8月30日 新門司環境センター 北九州市 北九州市内廃棄物処理施設見学会 香川県香川郡 豊島産業廃棄物不法投棄問題と直島環境センターで 皇后崎スーパーごみ発電工場 ウォータープラザ北九州 2012年 8月 1日 九州電力八丁原地熱発電所 日田天領水 (株)スカラベサクレ 第二処分場 2012年12月 6日 香川県直島環境センター の処理 豊島産廃現場 2013年 1月10日 公益財団法人放射線影響研究所 広島市南区 放射線による被曝の影響評価 2013年 1月16日 北九州水素タウン 北九州市 北九州水素タウンの取り組み 2013年 1月17日 大木町くるるん 福岡県大木町 大木町メタン発酵施設とハウステンボス下水処理施設 ハウステンボス下水処理施設 2013年 1月25日 エコタウンセンター 長崎県佐世保市 北九州市 ウォータープラザ北九州 北九州エコタウンにおけるリサイクルとウォーター プラザ北九州における研究開発 2013年 1月28日 北九州PCB廃棄物処理施設 北九州市 北九州PCB廃棄物処理施設 2013年 9月 4日 エコタウンセンター 北九州市 施設見学北九州エコタウン・響灘ビオトープ 北九州市 施設見学北九州エコタウン・PCB処理施設・北九 響灘ビオトープ 2013年10月21日 エコタウンセンター 北九州PCB廃棄物処理施設 州市上下水道局 北九州市上下水道局 15 環境関連シンポジウム・ワークショップへの参加 北九州市内で環境分野に関する様々な催しが開催された。SUWでは学生に資すると認める催しへの、学生 の参加を促し、レポート作成を通じて、学生に見識を深めさせた。 シンポジウム・ワークショップ等 開催地 2009年 2月12日 JICA九州シンポジウム「アジア低炭素社会の構築に向けて」 北九州市小倉北区 2010年 5月10日 シンポジウム 「日本における最近の消防技術」 北九州市小倉北区 2010年 9月 1日 FAIS主催「日台環境科学技術」シンポジウム 北九州市若松区 2011年 5月19日 第1回国際anammoxシンポジウム 熊本市 2011年 7月27日 下水道展2011東京 東京都江東区 2011年10月21日 JICA九州トレーニングコース 「大気汚染飛散防止策」 北九州市八幡東区 2011年11月26日 北九州市立大学広島大学環境リーダー事業合同ワークショップ 北九州市若松区 2012年 3月10日 環境リーダー事業合同研究発表会 北九州市若松区 2012年 4月14日 シンポジウム 「農業に見る環境思想」 熊本市 2012年 7月18日 IGES主催研修 北九州市八幡東区 2012年 9月10日 第15回日本水環境学会シンポジウム 佐賀市 2012年 9月12日 JICA研修「NAMA/MRVへの能力開発」 北九州市八幡東区 2012年 9月13日 JICA研修「市民参加型廃棄物管理」 北九州市八幡東区 2012年11月15日 KITA環境教育研修コース 北九州市若松区 2013年 4月16日 JICA奨学生による研究インターンシップ報告 北九州市若松区 2013年 4月16日 第8回サステイナブルデザイン国際会議 北九州市八幡東区 2013年 7月 2日 北九州市環境局監視指導課主催セミナー 北九州市小倉北区 2013年 7月12日 環境・消防技術研究センターシンポジウム 北九州市若松区 2013年10月19日 「環境未来都市」構想推進国際フォーラム 北九州市小倉北区 2013年10月20日 「都市づくりの将来に関する国際会議」 北九州市小倉北区 2013年11月21日 熊本大学主催シンポジウム 熊本市 2014年 1月24日 オランダ政府訪問団とのスマートシティ情報交換会 北九州市八幡東区 16 環境教育実習 小・中・高・大学生あるいは一般市民に対する教育実習をSUWで設計し、環境教育実習として実施した。ま たNPO活動への参加も実習として認定した。 対 象 場 所 教育実習内容 2011年 6月 若松中央小学校 洞海湾(北九州市) 洞海湾見学と水質調査(北九州市環境整備協会と協力) 2011年 7月 若松中央小学校 洞海湾(北九州市) ムラサキイガイ堆肥化(北九州市環境整備協会と協力) 2011年 9月 大連理工大学大学生 ひびきの(北九州市) 北九州市立大学の紹介 2011年 9月 北九州市民 北方(北九州市) 北九州市立大学・公開講座「発展途上国の環境問題」 (全5回) 2011年 9月 内浦小学校 福岡県岡垣町 生物調査(北九州市環境整備協会と協力) 2011年10月 NPO活動参加 福岡県嘉麻市 2011年10月 北九州市民 ひびきの(北九州市) 産学連携フェアでの出展 2011年11月 北九州市民 東田(北九州市) インターナショナル・エコーでの国際交流 2012年 6月 北九州市民 北方(北九州市) 北九州市立大学・公開講座「発展途上国の環境問題Ⅱ」 (全9回) 2012年 6月 海老津小学校 福岡県岡垣町 生物調査(北九州市環境整備協会と協力) 2012年 6月 若松中央小学校 洞海湾(北九州市) 洞海湾見学と水質調査(北九州市環境整備協会と協力) 2012年 7月 ベトナム大学生 北九州市内 ベトナム学生に対する北九州市内の案内 2012年 7月 牧山小学校 洞海湾(北九州市) ムラサキイガイ堆肥化(北九州市環境整備協会と協力) 2012年 8月 穴生学舎所属の方々 穴生学舎(北九州市) 留学生が自国の文化と環境問題を説明 2012年 9月 香月小学校 笹尾川(中間市) 2012年12月 東北大学大学生 ひびきの(北九州市) 東北大学との合同研究発表会 2013年 1月 安養大学(韓国)大学生 ひびきの(北九州市) 安養大学との合同研究発表会 2013年 1月 大連理工大学(中国)大学生 ひびきの(北九州市) 2013年 4月 大連理工大学(中国)大学生 ひびきの(北九州市) 大連理工大学の北九州市内研修での説明・通訳 2013年 5月 修多羅小学校 洞海湾(北九州市) ムラサキイガイ堆肥化(北九州市環境整備協会と協力) 2013年 6月 北九州市民 周防灘(北九州市) 周防灘における採水と水質分析の講習補助 2013年 6月 若松中央小学校 洞海湾(北九州市) 洞海湾見学と水質調査(北九州市環境整備協会と協力) 2013年 6月 NPO活動参加 飯塚市二瀬 建花寺川の環境学習(生物調査、水質調査)の補助 2013年 6月 山田小学校 福岡県岡垣町 生物調査(北九州市環境整備協会と協力) 2013年 7月 北九州YMCA日本語学校 ひびきの(北九州市) YMCA学生に対する北九州市立大学の説明・通訳 2013年 7月 北九州市民 ひびきの(北九州市) オープンキャンパスイベント「大学院生と環境問題を語ろう」 2013年 9月 香月小学校 笹尾川(中間市) 「NPO遠賀川流域住民の会」の「源流の森再生事業」 河川環境調査(笹尾川水辺の楽校推進協議会と協力) 大連理工大学との合同研究発表会 河川環境調査(笹尾川水辺の楽校推進協議会と協力) 17 インターンシップ 集団研修インターン 国内外の環境問題に関する学習に資する研修をSUWで設計し、インターンシップとして実施した。 受入先 集団研修内容 2010年 2月 JICA九州 北九州市 JICAトレーニング課程に参加(3名) 2010年 8月 NPO里山を守る会 北九州市 環境NPO事務所における職場実習(3名) 2010年 9月 天津城市建設学院 天津市(中国) 天津エコタウン事業および下水処理場における研修(6名) 2011年 1月 南開大学 天津市(中国) 天津市リサイクル企業における研修(2名) 2011年 3月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) 水環境調査研修とワークショップ参加(5名) 2011年 5月 (株)九州テクノリサーチ 北九州市 環境関連企業における職場実習(1名) 2011年 8月 北九州市環境局 北九州市 市役所組織における職場実習(2名) 2011年 9月 NPO里山を守る会 北九州市 環境NPO事務所における職場実習(1名) 2011年 9月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) 下水処理場における採水分析研修(6名) 2011年 9月 南開大学・天津城市建設学院 天津市(中国) リサイクル企業研修とワークショップ参加(11名) 2011年 9月 (株)Jpec 北九州市 環境関連企業における職場実習(2名) 2011年 9月 北九州国際技術協力協会 北九州市 KITAトレーニング課程に参加(2名) 2012年 3月 NPO里山を守る会 北九州市 環境NPO事務所における職場実習(1名) 2012年 8月 北九州市環境局 北九州市 環境監視部における現場実務実習(3名) 2012年 9月 北九州市環境整備協会 北九州市 現場実務実習(1名) 2012年 9月 NPO里山を守る会 北九州市 環境NPO事務所における資金面の職場実習(2名) 2012年 9月 慶星大学 釜山(韓国) 日韓における廃棄物処理の現状把握と比較の研修(12名) 2012年11月 環境リーダー育成5大学 熊本県水俣市 水俣病に関する環境リーダー事業合同研修(2名) 2012年12月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) 下水処理場における採水分析研修(5名) 2013年 2月 マレーシア教育大学 ペラ州(マレーシア) 泥炭から採取した微生物の培養に関する研修(2名) 2013年 2月 ハイフォン私立大学 ハイフォン(ベトナム) 労働安全・生産性向上への取組みに関する研修(5名) 2013年 8月 日建設計 東京都千代田区 設計事務所における設計作業補助(1名) 2013年 8月 つながろう南相馬 福島県南相馬市 震災からの復興に関する研修(9名) 2013年 9月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) 下水処理場における採水分析研修(5名) 2013年 9月 IGES北九州 北九州市 環境研究機関における職場実習(1名) 2013年11月 環境リーダー育成事業 熊本県水俣市 水俣病に関する環境リーダー事業合同研修(1名) 2014年 3月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) 下水処理場における採水分析研修(3名) 18 研究型インターン 修士論文または博士論文の作成に資する研究活動をインターンシップとして認めた。これらは受講生各自 が企画したものが中心である。特に国外における環境問題の調査・解決手法開発に関する研究を推奨した。 受入先 研究内容 2009年11月 ハノイ建設大学 ハノイ(ベトナム) ハノイにおける廃棄物の現状調査 2010年 1月 BRAC大学 チッタゴン(バングラデシュ) バングラデシュにおける廃棄物の現状調査 2010年 3月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) ダナンにおける廃棄物回収の現状調査 2010年 8月 水問題研究所 タシケント(ウズベキスタン) チルチク川流域における水質調査 2010年 9月 ペルー環境省 リマ(ペルー) ペルー都市部における廃棄物回収の実態調査 2010年 9月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) ダナンにおける廃棄物回収の現状調査 2011年 3月 環境技術研究所 ハノイ(ベトナム) ベトナム河川における汚染状況の調査 2011年 3月 キルギス環境省 ビシュケク(キルギス) キルギス新興住宅における断熱構造に関する調査 2011年 3月 BRAC大学 チッタゴン(バングラデシュ) バングラデシュにおける廃棄物の現状調査 2011年 7月 GS建設 ソウル(韓国) 改良型嫌気性消化プロセスの開発 2011年 9月 寧波環境センター 寧波市(中国) 中国河川における汚染状況の調査 2011年 9月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) ダナンにおけるレジ袋使用の現状調査 2011年 9月 環境技術研究所 ハノイ(ベトナム) ベトナム河川における汚染状況の調査 2012年 2月 モンゴル科学技術大学 ウランバートル(モンゴル) ウランバートルにおける大気汚染の要因調査 2012年 3月 スーダン環境省 ハルツーム(スーダン) スーダン下水処理場の現状調査 2012年 6月 カトリカ大学 ラパス(ボリビア) ウユニ湖の水質調査 2012年 7月 国立成功大学 台南(台湾) 硝化細菌の生死判定手法の開発 2012年 9月 ハイフォン市役所 ハイフォン(ベトナム) ハイフォンにおける廃棄物リサイクルの現状調査 2012年10月 西南石油大学 南充市(中国) 中国における環境汚染の現状調査 2012年10月 国際塩害農地研究所 タシケント(ウズベキスタン) ウズベキスタン塩性植物の組成解析調査 2012年10月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) ダナンにおける廃棄物リサイクルの現状調査 2012年10月 ベトナム国家大学 ハノイ(ベトナム) ベトナムにおける嫌気性消化の現状調査 2012年11月 南開大学 天津市(中国) 天津市における廃プラスチックリサイクルの調査 2012年12月 JICAサモア アピア(サモア) 自動車廃棄処理に関する調査 2013年 2月 BRAC大学 チッタゴン(バングラデシュ) 廃棄物リサイクルの現状調査 2013年 2月 フィリピン森林管理局 ケソン(フィリピン) レジ袋に関する社会調査 2013年 5月 Fajar Asa心療医院 バリクパパン(インドネシア) インドネシアにおける環境教育に関する調査 2013年 7月 貴州銀星集団 貴陽市(中国) 土壌・河川における汚染現状調査 2013年 7月 インドネシア教育大学 西ジャワ州(インドネシア) インドネシア共用住宅に関する調査 2013年 7月 スマラン国立大学 スマラン(インドネシア) インドネシア気象データの収集 2013年 8月 国際協力事業団 貴陽市(中国) 急激な都市化に伴う環境問題の調査 2013年 9月 ハイフォン私立大学 ハイフォン(ベトナム) 鋳造業における労働安全および大気汚染の調査 2013年 9月 ベトナム科学技術院 ハノイ(ベトナム) ベトナム河川における汚染物質の解析 2013年10月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) 食品残渣リサイクルにおける安全性調査 2013年12月 山東大学 済南市(中国) 中国河川における汚染状況の調査 2014年 1月 環境技術研究所 ハノイ(ベトナム) ベトナム河川における汚染状況の調査 2014年 1月 ダナン工科大学 ダナン(ベトナム) ベトナムにおける環境教育の実態調査 2014年 1月 パスンダン大学 バンドン(インドネシア) インドネシアにおける環境教育の実態調査 2014年 3月 ハイフォン市役所 ハイフォン(ベトナム) ハイフォンにおける廃棄物リサイクルの現状調査 19 SUW修了生と論文テーマ 2014年3月までに、47名をSUW修了生 (環境リーダー) と認定した ■ 2011年3月 博士前期(修士)修了生 チン ティ ホンハイ 藤山 淳史 Trinh Thi Hong Hai Fujiyama Atsushi (ベトナム) (日本) ●乙間 末廣 研究室 ●松本 亨 研究室 「ベトナム国ダナン市における都市廃 棄物排出量と成分に関する調査研究」 「循環圏形成の要因分析と最適パター ン導出に関する研究」 李 森 Li Sen (中国) ●石川 精一 研究室 「ラジカル活性水によるクリーン化 モジュールの研究とパラメーターの 測定」 ■ 2011年9月 博士前期(修士)修了生 セイトカシモフ メーデル 張 朋 Seitkasymov Meder Zhang Peng (キルギス) (中国) ●乙間 末廣 研究室 ●松本 亨 研究室 「キルギス住居産業におけるエネル ギー状況とCO2発生の抑制」 「環境問題の発生と対策に基づく中国 都市の類型化」 藩 双叶 ファム ティ スアン ズン Pan Shuangye Pham Thi Xuan Dung (中国) (ベトナム) ●門上 希和夫 研究室 ●加藤 尊秋 研究室 「東京湾底泥における微量汚染物質の 状況」 「ベトナムにおける食品残渣リサイク ル −ハノイ市及びダナン市のケー ススタディ−」 劉 兵 Liu Bing (中国) ●安井 英斉 研究室 「亜硝酸酸化細菌の増殖死滅を表す速 度方程式」 20 ■ 2012年3月 博士前期(修士)修了生 有馬 誠一 瀬脇 康弘 Arima Seiichi Sewaki Yasuhiro (日本) (日本) ●二渡 了 研究室 ●松本 亨 研究室 「リサイクル製品のための環境影響評 価システムの開発」 「破損リスク及び社会的費用を考慮し た下水道管渠のストックマネジメン ト手法の提案」 江本 和憲 大神 浩平 Emoto Kazunori Ogami Kohei (日本) (日本) ●安井 英斉 研究室 ●二渡 了 研究室 「フェントン処理を用いた高効率嫌気 性消化プロセスの開発に関する研究」 「自治体職場におけるOSHMS導入過 程に及ぼす諸要因の研究」 張 文皓 張 磊 Zhang Wenhao Zhang Lei (中国) (中国) ●石川 精一 研究室 ●石川 精一 研究室 「オゾン水の紫外線(酸化チタン光触 媒) ・超音波照射により生成したOH ラジカル水と化学物質等の反応」 「原水エアレーション及び膜浄化機能 付き、長寿命多目的用膜浄化システ ムの検証」 白 金鴿 宮津 将伍 Bai Jinge Miyazu Shogo (中国) (日本) ●松本 亨 研究室 ●安井 英斉 研究室 「中国の30省市を対象とした二酸化 炭素排出の要因分析と将来予測に関 する研究」 「高級脂肪酸の代謝と熱力学に基づい た生物分解モデル」 21 ■ 2012年9月 博士前期(修士)修了生 イアン ジャービス ズォン チ ハィン Ian Jarvis Duong Thi Hanh (バルバドス) (ベトナム) ●安井 英斉 研究室 ●門上 希和夫 研究室 「散水ろ床・アナモックスプロセスに よる省エネ生物学的脱窒」 「ベトナム河川における微量汚染物質 の状況」 張 磊 マームッド アブオビエダー Zhang Lei Mahmoud Abuobiedah (中国) (スーダン) ●二渡 了 研究室 ●石川 精一 研究室 「社会的経済的急成長の中国における 健康影響評価の必要性」 宮 「排水におけるCOD評価と加速酸化 を用いた凝集沈殿の研究」 和泉 李 Miyazaki Izumi Li Lu (日本) (中国) ●乙間 末廣 研究室 ●辻井 洋行 研究室 「ベトナム・ダナン市におけるレジ袋 使用削減に関する意識調査」 「日系親会社と中国製造子会社におけ る環境ビジネス戦略」 ■ 2012年9月 博士後期(博士)修了生 リカルド ディアズ Ricardo Diaz (ペルー) ●乙間 末廣 研究室 「ペルーにおける持続可能な固形廃棄 物管理:政策決定の枠組み」 ■ 2013年3月 博士前期(修士)修了生 寿福 聡 オトゴンバヤル エンフツォルモン Jufuku Satoshi Otgonbayar Enkhtsolmon (モンゴル) (日本) ●楠田 哲也 研究室 ●松本 亨 研究室 「アサリの成長線分析」 「ウランバートル市ゲル地区の大気汚 染対策の効率性に関する研究」 22 沼田 千尋 ベラ ガブリエル Numata Chihiro Vera Gabriel (日本) (ボリビア) ●楠田 哲也 研究室 ●加藤 尊秋 研究室 「ウズベキスタンのチルチック川流域 の地下水流動」 「ウユニ湖におけるリチウム開発にお ける水源の持続的確保」 松尾 香織 岩山 直樹 Matsuo Kaori Iwayama Naoki (日本) (日本) ●安井 英斉 研究室 ●原口 昭 研究室 「塩害農地修復のための塩性植物を利 用した嫌気性消化」 「耶馬溪ダム湖の集水域における窒 素・リン負荷の解析」 坂木 正人 ダン チ ミン Sakaki Masato Dang Thi Minh (日本) (ベトナム) ●原口 昭 研究室 ●デワンカー バート 研究室 「クロマツ海岸林の防塩効果と土壌・ 植生との関連」 「ハノイTo Lich川の環境現状の研究」 ■ 2013年9月 博士前期(修士)修了生 叢 日超 タ ミン トゥ Cong Richao Ta Minh Thu (中国) (ベトナム) ●松本 亨 研究室 ●二渡 了 研究室 「天津市における廃プラフローの推計 と回収・再資源化によるCO2削減効 果の評価」 「ダナン市における中古品回収システ ムに関する調査」 髙橋 篤司 Takahashi Atsushi (日本) ●松本 亨 研究室 「東アジアにおける車検システム導入 による利益の試算」 23 ■ 2014年3月 博士前期(修士)修了生 ウスマノフ サイドイスロムホン カスティロ アリシア Usmanov Saidislomkhon Castillo Alicia (ウズベキスタン) (フィリピン) ●安井 英斉 研究室 ●乙間 末廣 研究室 「チルチク川流域を実例とした乾燥お よび半乾燥環境における統合的流域 管理手法の開発」 「フィリピンにおけるレジ袋と紙袋の ポイ捨て行動に関する調査研究」 グェン ミン ハイ 坂本 周平 Nguyen Minh Hai Sakamoto Shuhei (日本) (ベトナム) ●安井 英斉 研究室 ●安井 英斉 研究室 「過酸化水素を前処理に用いた嫌気性 消化システムの評価」 「過酸化水素を用いた汚泥改質による 嫌気性消化性能の向上」 ザフール モウシュミ 白坂 華子 Zahur Moushumi Shirasaka Hanako (バングラデシュ) (日本) ●乙間 末廣 研究室 ●門上 希和夫 研究室 「固形廃棄物の再生とリサイクルに関 する環境および社会経済的側面:ダッ カ市事例研究」 「日本の淡水域に生息するギンブナ中 の有機フッ素化合物蓄積量調査」 園田 雄己 チャウ ティー カム ホン Sonoda Yuki Chau Thi Cam Hong (ベトナム) (日本) ●加藤 尊秋 研究室 ●門上 希和夫 研究室 「東日本大震災後における消費者の農 産物購買行動の地理的傾向分析」 「ベトナム河川における水溶性化学物 質の調査」 角田 一泰 姫嶋 恵里 Tsunoda Kazuyasu Himeshima Eri (日本) (日本) ●安井 英斉 研究室 ●加藤 尊秋 研究室 「水酸化テトラメチルアンモニウムの 嫌気分解モデル」 「ベトナム・ダナン市における食品残 渣飼料化の安全性評価と今後の利用 の可能性」 24 松浦 直紀 ラッシュ カテニア ジュリッツ Matsuura Naoki Rasch Katenia Juritz (日本) (サモア) ●門上 希和夫 研究室 ●乙間 末廣 研究室 「網羅分析法を用いた中国長江の化学 物質調査」 「サモアにおける使用済み自動車発生 の現状と将来および関連廃棄物の健 全な管理」 楊 暁更 Yang Xiaogeng (中国) ●高 偉俊 研究室 「北九州市における都市環境産業観光 資源の活用方策と利用手法に関する 研究」 S U W 修 了 生 2010年度 2011年度 2012年度 2013年度 累計 3月 9月 3月 9月 3月 9月 3月 博士前期(修士) 3 5 8 6 8 3 13 46名 博士後期(博士) − − − 1 − − − 1名 JICA留学生(11名) スーダン 1、ベトナム 2、バングラデシュ 1、フィリピン 1 サモア 1、ウズベキスタン 1、キルギス 1、中国 3 国費留学生( 7名) ボリビア 1、バルバドス 1、ベトナム 2、中国 3 私費留学生(10名) ペルー 1、ベトナム 3、モンゴル 1、中国 5 日本人学生(19名) 環境資源システムコース 17、バイオシステムコース 2 25 SUW国際シンポジウム SUWは国内外においてシンポジウムを年1回開催した。 第1回シンポジウム ∼アジアで求められる環境リーダーの条件∼ 2010年3月18日(木) 北九州市立大学 ひびきのキャンパス シンポジウムプログラム ◆基調講演1.13:00pm-13:50pm, N115室(英語:日英逐次通訳あり) Water Supply and Sanitation in Vietnam - Cooperation Opportunities for Sustainable Development 講演者: Prof. Nguyen Viet Anh ハノイ建設大学(ベトナム) ◆基調講演2.14:00pm-14:40pm, N113室(英語) Water Resource Management in Central Asia 講演者: Dr. Ernazar J. Makhmudov ウズベキスタン水問題研究所(ウズベキスタン) ◆基調講演3.14:40pm-15:20pm, N113室(英語) Development of Environmental Protection in South Korea 講演者: 申 恒植 教授 韓国科学技術院(韓国) ◆パネルディスカッション 15:30pm-16:20pm, N113室(英語) ∼アジアで求められる環境リーダーの条件∼ 進行:楠田哲也 教授 北九州市立大学大学院国際環境工学研究科 パネリスト1: Prof. Nguyen Viet Anh パネリスト2: Dr. Ernazar J. Makhmudov パネリスト3: 申 恒植 教授 −室外プログラム− SUW履修生ポスター展示 研究ポスター発表:資源循環政策、リカルド ディアズ(ペルー、D1) 資源循環政策、有馬 誠一(日本、M1) 廃棄物マネジメント、チン ティ ホンハイ(ベトナム、M1) 省資源洗浄システム、李 森(中国、M1) 環境分析技術、藩 双叶(中国、M1) メタン発酵、劉 兵(中国、M1) 水資源利用、セイトカシモフ メーデル(キルギス、M1) 水資源利用、マクムドフ クルシベク(ウズベキスタン、M1) 26 第2回シンポジウム ∼ベトナムにおける水資源管理と国際協力∼ 2010年9月23日(木)∼9月24日(金) ベトナム・ダナン工科大学 経済発展著しいアジア新興国は、様々な都市環境問題に直面している。特に、アジア諸国においては水・ 資源不足の問題が顕在化しはじめ、近い将来大幅に不足することが予測されている。都市の持続可能な発 展は水・資源に制限されていると言わざるを得ず、この解決が途上国の都市にとって課題である。途上国 が水・資源循環に十分配慮した都市環境システムを構築する新しいモデルを模索する必要がある。 北九州市立大学ならびに本学と学部間協定を有するダナン工科大学、ハノイ科学大学、ハノイ建設大学 によって、水・資源循環に関する様々な知見を現地の行政、企業に紹介するとともに、ベトナムや日本に おける水・資源循環の取組み状況および国際交流の現状を整理し、その中で将来の展望と環境リーダーの 必要性について討議するシンポジウムをベトナム・ダナン市で開催した。2日間のシンポジウムでは、北 九州市立大学の教員・環境リーダー候補学生、行政(北九州市環境局)、民間企業、国際協力機構(JICA)と ベトナムの大学、行政(ダナン市環境局)、半官半民企業によって、現地において持続可能となる水・資源 循環システムの姿を討議した。また、このことで将来の連携パートナーを発掘する機会も設けた。更に、現 地において、如何なる環境リーダーが求められているか、北九州市立大学が日本の企業や行政と連携して 如何なる環境リーダーを育てるべきかについて議論し、より現地に適合した環境リーダーを育てる体制を 強化する。さらに、ベトナムをフィールドとするSUW受講生が研究紹介を行い、ベトナムの環境保全に繋 がる活動ができるよう、参加者から改善意見やコメントを受ける機会とした。シンポジウムの発表を全部 録音し、発表資料に基づいて講義教材を作り、 「アジア環境問題」講義の一部としてSUW受講生に教える。 シンポジウムの最終日はベトナム・ダナン工科大学の設立35周年記念日であり、これにより多くが参 加した。また、9月25日に開催される35周年記念祝賀会には北九州市立大学からも数名が参加し、今後 益々の相互協力を仰いだ。今回のシンポジウムはベトナムとの連携を拡大・強化する大変良い機会となり、 北九州市立大学及び環境リーダー育成事業の発展に資するものとなった。 討議項目 / Discussion Topic 発表者 / Presenter Separated collection and recycling of organic waste Dr. Tran Van Quang ダナン工科大学 Low-cost anaerobic processes for wastewater treatment Dr. Nguyen Viet Anh ハノイ建設大学 MBR application for wastewater treatment in Vietnam Dr. Le Van Cien ハノイ科学大学 Current status of wastewater and waste disposal system and future plan Urban Resource & Environment Company, Danang(URENCO) Wastewater and waste recycling related laws, regulations and future vision City of Danang A comparison of domestic solid waste management 環境リーダー候補学生 (Danang - Hanoi - Kitakyushu) Study and investigation of municipal solid waste in Danang, Vietnam 環境リーダー候補学生 Environmental load reduction by promoting the use of recycled-material products 乙間 末廣 教授 北九州市立大学 Kitakyushu citizens' views on international environmental aid 加藤 尊秋 准教授 北九州市立大学 International cooperation on environmental protection by JICA in Vietnam JICAベトナム事務所 Wastewater and waste recycling activities and their efforts in Kitakyushu 北九州市 and international cooperation Proposal of low cost treatment by high-rate filtration and trickling filter メタウォーター株式会社 Full scale experiences of a methane fermentation plant for treating solid wastes in Japan 荏原エンジニアリングサービス株式会社 Biogas recovery from organic wastes using dry-methane fermentation system 中部エコテック株式会社 27 第3回シンポジウム ∼天津市-北九州市循環型社会及び低炭素社会形成∼ 2011年9月24日(土) 中国・南開大学 2006年以来、日中間では、エネルギーの効率的利用と資源リサイクルに関する検討や実践が取り組 まれてきた。2008年から、北九州市と天津市は、中国におけるリサイクル社会の実現に向けた協力関 係を築いている。このシンポジウムは、その2都市間の協力関係を産学官の連携を通じて更に進展させる ために、北九州市立大学と南開大学によって企画された。 基調報告には現地(環境科技企業・天津市・大学機関)と我が国(環境コンサルタント企業・北九州市・ 本学)がそれぞれの立場からトピックを厳選し、討議資料とされた。また、環境リーダー候補学生による9 月21日∼23日実施の天津フィールド調査の成果として、低炭素社会、資源循環経済実現に向けた、学 生宣言文(スチューデント・ステートメント)発表も行った。これら報告を元に、リサイクル社会・点炭素 社会実現に向けた国際連携・人材の橋渡しが具体的に討議された。 参加者所属機関 / Participated Organizations 天津市環境局 / Tianjin Environmental Protection Bureau 天津環保産業協会監事会 / Tianjin Environmental Protection Industry Association Audit 天津子牙循環経済産業園区管理委員会 / Management Council of Tianjin Ziya Environmental Protection Industry Park 南開大学環境科学工程学院 / College of Environmental Science and Engineering, Nankai University 南開大学省エネルギー・クリーナープロダクションセンター / Cleaner Production Research Center of Nankai University 天津理工大学 / Tianjin University of Technology 天津市内環境技術企業 / Environmental technology company 北九州市アジア低炭素化センター / City of Kitakyushu ‒ Kitakyushu Asian Center for Low Carbon Society 北九州市立大学 / The University of Kitakyushu 北九州市環境コンサルタント企業 / Environmental consulting company 28 第4回シンポジウム ∼環境汚染緩和と持続可能な地域開発に関する国際協力∼ 2013年1月5日(土) ベトナム・ダナン工科大学 本シンポジウムでは、以前より親交の深いベトナムと日本の大学教員に加え、インドネシア大学教員を 招待し、資源・環境関連のネットワーク拡充が図られた。インドネシア・バンドン・イスラム大学より招 待のモハマド・サトリ技術環境学部長はバンドンにおけるプラスチック袋ごみの増加を懸念事項として発 表し、同大学のレニ・アマランチ講師の発表「バンドン市におけるプラスチック廃棄物供給連鎖の分析」で 実情が詳細に報告された。 主催国ベトナムからはハノイ科学大学・ベトナム国家大学のカオ・チ・ハ教授、ハノイ建設大学のグエン・ ベト・アン准教授、ダナン大学のトラン・バン・クァン教授とグェン・ドン・クァン・カン講師が出席し、 廃棄物の嫌気性同時消化、有機廃棄物管理の費用効果、湿原を用いた金鉱物加工由来重金属含有汚泥の制 御、およびゴム産業排水の嫌気性処理が報告された。 本シンポジウムの発表と討議を通じ、参加者は更なる結束力を得た。各参加者が持ち帰った情報を各国 で広め、共通認識ある環境保全への取り組みが実施されることが期待される。 発表項目 / Presentation Topic 発表者 / Presenter Opening Remark Keynote Speech The Study of Plastic Waste for Formulation of Plastic Waste Management and Control Strategy in Bandung Municipality Analysis of Supply Chain of Plastic Waste in Bandung Municipality Study on Ability for Controlling Heavy Metal in the Hazardous Sludge from Gold Ore Processing by Constructed Wetland Research on Treating Wastewater from Latex Coagulation by Anaerobic Process with Fixed Media The Cost Effective Solution for Organic Waste - A New Concept for Domestic Waste Anaerobic Co-Digestion of Organic Waste and Septic Tank Sludge at Thermophilic Condition Business Model Assessment in Fecal Sludge Management in Selected Vietnamese Cities Citizens' Involvement in Environmental Activities in Da Nang Dr. Tran Van Nam, President The University of Danang Prof. Hidenari Yasui The University of Kitakyushu Dr. Mohamad Satori Head of Technology and Environment Center, Bandung Islamic University, Indonesia Dr. Reni Amaranti, Lecturer Bandung Islamic University, Indonesia Prof. Tran Van Quang The University of Danang, University of Science and Technology Dr. Nguyen Duong Quang Chanh, Lecturer The University of Danang, University of Science and Technology Prof. Cao The Ha Hanoi University of Science, Vietnam National University Assoc. Prof. Nguyen Viet Anh Hanoi University of Civil Engineering Assoc. Prof. KatoTakaaki The University of Kitakyushu A Research Proposal on Environmental Challenge of Casting Industry in Assoc. Prof. Tsujii Hiroyuki Haiphong City, Vietnam The University of Kitakyushu Solid Waste Management in Da Nang City, Vietnam: New Perspectives Dr. Diaz Baron Ricardo Antonio, Research Assistant, The University of Kitakyushu Characterisation of Urban Organic Waste and Septic Tank Sludge for Ms. Nguyen Phuong Thao, Doctoral Student Potential Energy Utilisation Hanoi University of Civil Engineering The Evaluation of a Trickling Filter for Partial Nitrification and the Mr. Ian Jarvis, Doctoral Student Associated Energy Savings The University of Kitakyushu Screening Analysis of a Thousand Micro-pollutants in Vietnamese Rivers Ms. Duong Thi Hanh, Doctoral Student The University of Kitakyushu The Survey on Recyclable Waste Collection in Da Nang, Vietnam Ms. Ta Minh Thu, Master’ s Student The University of Kitakyushu 29 第5回シンポジウム ∼水・資源循環リーダーの戦略的人材育成と今後の展望∼ 2013年12月7日(土) 北九州学術研究都市 会議場 開催趣旨 北九州市立大学は、平成21年度に、文部科学省の戦略的環境リーダー育成拠点形成校のひとつに採択さ れた。本校の育成事業は国連ミレニアム開発目標で緊急性の高い水資源・水環境と資源循環の問題解決をテー マとし、大学院国際環境工学研究科において国内外でこれに関わる環境リーダーを育成・発出することでア ジアやアフリカをはじめとする途上国と日本でお互いの協同的・持続的な発展を導くことを目的としている。 プログラムの実施にあたって、これら国々における課題を実践的に解決できる環境リーダーが育つよ う、様々な環境技術や環境政策について専門知識と技術を併せた講義体系を構築した。そして政府・自治 体、企業や研究機関に所属する環境保全分野の専門家によるインターンシップ、セミナーやワークショッ プを実施し、社会で働くときの視野を持たせるようにした。特に「環境モデル都市」事業を推進する北九州 市の行政・企業の場を活用することで、現場の理解や学問とノウハウの統合を重点的にプログラムに組み 入れ、本校の地域特性を最大限に発揮するようにした。 本プログラムを通じて、水環境の保全や資源循環に注力する海外の多くの大学との連携スキームを新た に開拓するとともに、北九州市との一層の協力を深めている。 本プロジェクトの最終年に当たる本年、ご協力を受けた多くの方々とともに、これまでの取り組みを振 り返り、これからの人材育成の在り方、大学に求められる人材像について議論を深めていき、本プロジェ クトの総括とする。 次 第 第一部 ○開会挨拶 北九州市立大学 近藤 倫明 学長 ○来賓挨拶 独立行政法人科学技術振興機構(JST)科学技術システム改革事業 山下 廣順 プログラム主管 北九州市環境局 松岡 俊和 局長 ○基調講演 北九州市立大学国際環境工学部エネルギー循環化学科 安井 英斉 教授 「北九州市立大学におけるアジアの環境リーダー育成の取り組み」 ○招待講演 独立行政法人科学技術振興機構(JST)科学技術システム改革事業 山下 廣順 プログラム主管 「環境リーダー育成事業の現状と今後」 ○学生発表 プログラム修了生・履修生3名 「SUWでの経験と将来の計画」 休憩・学生ポスターセッション(40分) 第二部 ○招待講演 1.国外連携協力機関 「アジアの環境問題と求められる環境リーダーとは」 韓国・慶星大学工科大学環境工学科 厳 泰奎 教授 ベトナム・ダナン大学 ホアン・ハイ 国際協力部長 2.連携大学 「環境リーダー育成の取り組みと今後」 九州大学東アジア環境研究機構 工藤 和彦 特任教授 熊本大学大学院自然科学科研究科GelKプログラム 利部 慎 特任助教 30 第三部 ○パネルディスカッション テーマ : 「組織の中の人材育成、大学に期待する人材育成」 コーディネーター :北九州市立大学 楠田 哲也 名誉教授 (九州大学東アジア環境研究機構特別顧問・名誉教授) パネラー :独立行政法人科学技術振興機構(JST)科学技術システム改革事業 山下 廣順 プログラム主管 独立行政法人国際協力機構 九州国際センター(JICA九州)研修業務課 河添 靖宏 課長 公益財団法人地球環境戦略研究機関 (IGES)前田 利蔵 主任研究員 北九州市環境局アジア低炭素化センター 石田 謙悟 部長 日鉄住金テクノロジー株式会社環境ソリューション室 佐藤 明史 室長 中国・天津市裕川環境科技有限公司 薛 咏海 氏 ○ポスター表彰 ○閉会挨拶 北九州市立大学国際環境工学研究科長 龍 有二 教授 31