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ブラジル:プレソルトのロイヤルティに関する法案

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ブラジル:プレソルトのロイヤルティに関する法案
更新日:2012/11/14
調査部:舩木弥和子
ブラジル:プレソルトのロイヤルティに関する法案、国会を通過
― ライセンスラウンドに向け前進か? ―
(Platts Oilgram News、International Oil Daily、Business News Americas、Business Monitor International 他)
1. ブラジル議会は、プレソルトのロイヤルティに関する法案を可決した。同法案によれば、プレソルトの
新規鉱区に課されるロイヤルティは 15%となる。また、ブラジル国内でのロイヤルティの配分について
は、産油州への配分比率が 26.25%から 20%に削減され、非産油州や自治体への配分比率が増加
する。Rousseff 大統領が署名を行えばこの法案は成立するが、主要産油州は Rousseff 大統領が拒否
権を発動することを期待しており、もし拒否権が発動されなければ、裁判所に異議を申し立てる可能
性もあるとしている。
2. 同法案が成立すれば、2013 年 5 月に沖合と陸上合わせて約 170 鉱区を対象に第 11 次ライセンスラ
ウンドが、11 月にプレソルトを対象とする最初のライセンスラウンドが実施される模様だ。
3. ブラジルの石油生産量は 2012 年に入り減少傾向にある。特に 9 月の生産量は 192.4 万 b/d と 2009
年 7 月以来の低い水準となった。Campos 盆地の成熟油田の生産量が著しく減少していることやプレ
ソルトの生産が期待通りに増加しないことが原因とされる。9 月に Baleia Azul 油田の生産が始まり、プ
レソルトの生産は今後増加が期待される。
4.探鉱については引き続き成果が上がっており、Petrobras が Santos 盆地プレソルトや赤道付近の北東
部沖合で油田、ガス田を発見した。陸上では OGX や HRT 等の新興企業によりガス田が発見され、開
発が進展しつつある。
1.プレソルトのロイヤルティに関する法案が議会を通過
11 月6日、ブラジル議会は、プレソルトで生産される石油・ガスに課されるロイヤルティをブラジル国内
でどのように配分するかを定めた法案を可決した。このプレソルトのロイヤルティ配分に関する法案は、
もともとプレソルト開発法案の条項の一部として 2010 年 12 月に議会で承認されたが、Lula 大統領(当時)
が、ロイヤルティ配分に関する条項が非産油州に有利になりすぎているとして、この条項についてのみ
拒否権を発動、再度、議会で審議が行われていた。
今回議会で承認された法案により、プレソルトの新規鉱区に課されるロイヤルティは 15%とされたが、
既存の鉱区やプレソルト以外の新規鉱区のロイヤルティに変更はなく、現行法で定められている 10%が
適用される。
-1Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
ブラジルの契約形態とロイヤルティ
鉱区
既存鉱区、プレソルト以外の新規鉱区
プレソルトの新規鉱区
契約形態
コンセッション契約
PS 契約
ロイヤルティ
10%
15%
(各種資料より作成)
ブラジル国内でロイヤルティをどのように配分するかという点については、既存の鉱区で生産される石
油、ガスに課されているロイヤルティも含めて、Rio de Janeiro 州等産油州への配分の割合が 26.25%か
ら 20%に削減され、その一方で、非産油州や自治体のシェアが増加するという内容になっている。
ブラジル国内でのロイヤルティ配分比率(%)
現行法
連邦政府
産油州政府
産油地方自治体
非産油州政府、地方自治体等
30
26.25
26.25
17.5
このたび議会を通過した法案
2013 年
2020 年
20
20
20
20
15
4
45
56
(各種資料より作成)
同法案は Rousseff 大統領に送付され、現在、Rousseff 大統領の承認を待っている状態だ。Rousseff 大
統領が署名を行えば法案は成立するが、Rousseff 大統領は同法案を承認するか否かをいまだ決定して
いないと伝えられており、現時点では拒否権発動、個別条項拒否権発動、署名、技術的、法的な監査を
行うため決定を遅らせる等の可能性が考えられる。
鉱山エネルギー省によれば、ブラジルの 2011 年のロイヤルティ収入は 256 億レアル (125.8 億ドル)
であったが、2020 年には 600 億レアル(294 億ドル)に増加する見込みである。一方、州政府は、今回の
法案が成立すれば、Rio de Janeiro 州のロイヤルティ収入は 2013 年に 34 億レアル、2020 年までには 770
億レアル減少、また、Espirito Santo 州の 2020 年までのロイヤルティ収入は 237 億レアルから 132 億レア
ルに減少する見込みであるとそれぞれ主張している。そのため、Rio de Janeiro 州の Sérgio Cabral 知事
が「Rousseff大統領は既存の契約に影響を及ぼす法律は承認しないとしている」と語る等、主要産油州は
Rousseff 大統領が拒否権を発動することを期待している。そして、もし拒否権が発動されなければ、裁判
所に異議を申し立てる可能性もあるとしている。
しかし、アナリストの多くは、ライセンスラウンドの実施がこれ以上遅れることを避けるため、Rousseff 大
統領は法案に署名するのではないかとの見方をしている。
-2Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
2.ライセンスラウンドの見通し
Lobao 鉱山エネルギー相は 9 月 17 日、2012 年末までにロイヤルティに関する法案が議会を通過する
だろうとの見通しを語り、2013 年5 月に沖合と陸上合わせて 174 鉱区を対象に第11 次ライセンスラウンド
を、11月にプレソルトを対象とする最初のライセンスラウンドを実施すると発表した。10 月末には、環境面
への配慮から第 11 次ライセンスラウンドの対象鉱区のうち赤道付近の鉱区を除外する可能性があり、対
象鉱区数は 170 鉱区程度となる見通しとの発表が ANP(ブラジル国家石油庁)から行われた。
ブラジル政府は 1999 年以降、年に 1 回の割合でライセンスラウンドを実施してきたが、2008 年の第10
次ライセンスラウンド以降、ライセンスラウンドは実施されていない。4 年間もライセンスラウンドが実施さ
れていないことから、Petrobras が現在抱えているプロジェクトで手いっぱいであるために、また、国内の
関連産業の成熟を待つために、政府が意図的にライセンスラウンドを遅らせているのではないかとの見
方もなされている。
今回、プレソルトのロイヤルティに関する法案が順調に成立すれば、ライセンスラウンドは 2013 年中に
実施される可能性が高まる。
2012 年 3 月に行われた隣国ウルグアイの第 2 次ライセンスラウンドには、BP、Total 等のメジャーや
Tullow Oil をはじめとする多くの石油会社が関心を寄せ、対象とされた 15 鉱区中 8 鉱区に 19 件の入札
があった。このように活発に入札が行われた背景には、長期間にわたりブラジルでライセンスラウンドが
実施されていないため、ブラジルのプレソルトや赤道付近の北東部沿岸の鉱区に参入を希望していた
企業がウルグアイに興味を示したのではないかとの見方がある。これ以上ライセンスラウンドが遅れれば、
石油会社の関心が今度は大西洋をはさんだ対岸の西アフリカ諸国に向かってしまうのではないかと見る
向きもある。
3. 石油生産量減少
ブラジルの石油生産量が2012年に入り減少傾向にある。2011 年末までも生産量が一時的に減少する
ことはあったが、2~3か月後には増加に転じ、全体としては増加傾向にあった。しかし、2012 年は 5月に
2.6 万 b/d 増加した以外は、石油生産量は減少の一途をたどっている。特に 9 月の生産量は対前月比
4%減、対前年同月比 8%減の 192.4 万 b/d と、2009 年 7 月以来の低い水準となった。
ブラジルの石油生産量の 90%以上を生産する Petrobras が 6 月に発表した 5 か年計画「ビジネスプラ
ン 2012-2016」でも、2013 年までの Petrobras の石油生産量は 2011 年と同程度(±2%)とされていたが、
2012 年 1~9 月のブラジルの石油生産量は 206.4 万 b/d と、2011 年の 210.5 万 b/d より 2%少ない数字
となっている。
-3Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
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任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
ブラジル月別石油生産量推移(単位:万 b/d)
(ANP ホームページより作成)
石油生産量減少の理由として、Campos 盆地の成熟油田の生産量の落ち込みが著しいことやプレソル
トの生産が期待されていたよりも少ないことが挙げられている。
プレソルト生産量 (単位:万 boe/d)
プレソルトについては Lula 油田 5 坑、Jubarte、
Caratinga e Barracuda、Marlim Leste、Marlim e Voador、
Barracuda 油田各 1 坑の合計 10 坑から生産が行われて
いたが、9 月に Petrobras が FPSO Cidade de Anchieta
を用い Campos 盆地の Baleia Azul 油田の生産を開始
した。Baleia Azul 油田の生産量は 9 月が 15,500b/d で、
11 月には 42,000b/d に増加した。FPSO Cidade de
Anchieta は 2012 年末までに生産井 7 坑、2013 年初に
は 10 坑と連結され、2013 年 3 月には Baleia Azul 油田
の他、Jubarte 油田、Pirambu 油田より合計で 10 万 b/d
を生産する見通しとなっている。Baleia Azul 油田の生
産開始で 9 月のプレソルトの生産量は 18.26 万 b/d、ガ
スを含めると 22 万 boe/d となった。
(各種資料より作成)
-4-
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
Campos 盆地については、2012 年第 2 四半期から第 3 四半期にかけて、Roncador、Marlim Leste、
Marimbá、Albacora Leste 等主要油田のメインテナンスが集中したため、生産量が減少したと伝えられて
おり、メインテナンス作業が終了したことで、11~12 月には 2011 年の水準まで生産量は回復する見通し
とされている。
4. 油田、ガス田の発見相次ぐ
生産量の伸び悩みに苦しむブラジルだが、探鉱については引き続き成果が上がっており、相次いで
油田、ガス田が発見されている。
Santos 盆地プレソルトでは、Petrobras が中心となり探鉱が進められている。
9月にはPetrobrasがSantos 盆地のFranco鉱区でFranco SW(3-BRSA-1053-RJS)井を掘削し、438m
のオイルコラムの存在を確認した。API 比重は 28~30 度である。
ブラジルプレソルト主要鉱区図
(各種資料より作成)
-5Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
10 月 10 日には Petrobras が、Santos 盆地 BM-S-24 鉱区で Júpiter Nordeste (3-RJS-683A)井を掘削
(水深 2,161m、掘削長 5,438m)し、176m の炭化水素コラムを確認したと発表した。同鉱区では 2008 年
に Petrobras が Lula 油田と同規模の Jupiter ガス田を発見している。
同じく 10 月に、Petrobras は Santos 盆地 BM-S-9 鉱区で Carioca Norte 井を掘削(水深 2,152m、掘削
長 5,576m)、83mのオイルコラムを確認した。
Petrobrasは Santos盆地以外での探鉱にも力を入れている。特に、北東部沖合では、8月初めに Ceará
州 Paracuru の沖合 78km、Ceará 盆地、BM-CE-2 鉱区の水深 2,129m の海域で 1-CES-158 (Pecém)井を
4,410m まで掘削し、出油に成功したのに続き、Sergipe-Alagoas 盆地でも2油田が発見された。Petrobras
は Sergipe 州 Aracaju 市の 109km 沖合、
Sergipe-Alagoas 盆地、BM-SEAL-11 鉱
区の 水深 2,433m の 海域で 評価井
Barra1 (3-SES-165)号井を掘削、深度
5,460~5,500m で API38 度の原油を出
油した。10 月には Barra1 号井の南東
21km 、 同 じ く
(SEAL-M-426)
BM-SEAL-11
鉱 区 で
Farfan
(1-SES-167)井を掘削(水深 2, 720m、掘
削長 5,582m)、軽質油田を発見した。炭
化水素コラムは 44m であった。
(各種資料より作成)
Sergipe-Alagoas 盆地では、1950 年代に陸上で探鉱が始まり、1960 年代末からは浅海で探鉱が行わ
れるようになった。1963 年に陸上の Tabuleiro 油田の生産が始まったのを皮切りに、Piranema 油田など陸
上と浅海の油田で 5 万 b/d 程度が生産されている。水深 2,000m 以深の海域で掘削が行われるようにな
ったのは 2010 年以降である。
陸上では、新興企業によりガス田が発見され、生産に向け開発が進展しつつある。
HRT は 8 月に、Solimões 盆地、SOL-T-169 鉱区のテスト井で 9.25MMcf/d のガスを生産、SOL-T-191
鉱区の 1-HRT-9-AM 井でも出ガスに成功し、ネットペイ 30m を確認する等、2012 年に 9 坑を掘削、うち
6 坑で商業量の出ガス、3MMm3/d を生産できる可能性があるとされている。9 月には、パートナーの
TNK-BP とともに、2012 年末までに Solimões 盆地のガス田開発計画を完成し、2013 年末までに生産され
るガスの長期契約を締結する予定と発表した。そして、10 月には、HRT と TNK-BP が Petrobras と、
Solimões 盆地で HRT が発見したガス田の開発計画を策定することで合意した。アマゾンの奥地にある
Solimões 盆地のガス田開発は、インフラや環境の面から難しいと考えられていたが、Solimões 盆地の
-6Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
Urucu ガス田でガスを生産中で、Urucu ガス田からアマゾナス州の州都 Manaus までのガスパイプライン
を所有している Petrobras と協力することで HRT のプロジェクトも開発へ向けて前進することができたとみ
られている。なお、HRT と TNK-BP は、2013 年は石油をターゲットとし、石油のポテンシャルが期待でき
る地域で探鉱井 5 坑を掘削する計画である。
OGX は、9 月に Maranhão 州の環境規制局 Sema より Parnaíba 盆地、PN-T-68 鉱区の Gavião Real ガ
ス田、Gavião Azulガス田の生産を開始することについて承認を得た。 Gavião Real ガス田の商業生産は
2013 年 1 月に開始予定である。
おわりに
ブラジルはプレソルトや赤道付近の北東部沖合、Solimões 盆地等 IOC をはじめとする多くの石油会社
が関心を寄せる地域ではあるものの、近年ライセンスラウンドが実施されず、また、開発も Petrobras を中
心に計画通りに進まず、そのため生産量も減退している。プレソルト開発法案の中で最大の問題点とさ
れ、常に議論の中心となっていたロイヤルティ配分に関する法案が、ようやく議会で承認された。同法案
が成立しライセンスラウンドが実施されるか否かは、Rousseff 大統領の決断次第ではあるが、ロイヤルテ
ィ配分に関する法案が議会で承認されたことが、問題山積のブラジルにとって悪循環から脱出する足掛
かりとなることが期待される。
-7Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
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投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
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