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米国:大陸棚沖合鉱区の開放に向けて動き出すか?

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米国:大陸棚沖合鉱区の開放に向けて動き出すか?
更新日:2008/8/26
調査部:市原 路子
ワシントン事務所:横山 雅行
米国:大陸棚沖合鉱区の開放に向けて動き出すか?
(米国内務省資源管理局、Congressional Research Service, 一般報道)
¾ ブッシュ大統領は、連邦政府が保有する米国沖合の大陸棚エリアの掘削禁止(モラトリアム)を解除
し、80 年代以降に掘削禁止を定めた議会に対しても、同様の禁止令の解除を要請。
¾ 民主党(野党)が多数派の議会において、解禁に向けた議論には時間を要すると見られるが、国民
の支持も高まっていることから、一部両党にて妥協案を模索する動きもある。
¾ 大統領選を前にした議会会期終了の 9 月末までに拙速に掘削解禁に踏み切る可能性は低いと見ら
れるが、11 月の大統領選、議会選挙戦の共和・民主両党間のエネルギー関連政策課題の一部とし
て引き続き議論が高まることも予想され、妥協案の議論が進めば、新政権・新議会の下で一部海域
の解禁につながる可能性もあると見られる。
米国では、足元では落ち着きを取り戻しているが、1ガロン4ドルのガソリン価格(全米平均)を経験し、
国民の最大関心事の一つにエネルギー政策が上がっている。現大統領の在任期間もあとわずかになっ
ているが、大統領選における両党の政策アピール合戦が白熱する中で、ブッシュ政権は国内生産拡大
に向けて具体的な政策実施に動き出した。ブッシュ政権は、このエネルギー問題に関心が集まる機会に、
これまで議会の抵抗が強く思うようにならなかった国内生産促進策を大胆に推し進めたい意向である。
野党民主党も世論の高まりを受け、これまでの反対姿勢を改める部分もあり、歩み寄りの可能性も見られ
る。
1.大統領令により大陸棚掘削を解禁
現在、米国では、米国内メキシコ湾中部、西部及び、アラスカ沖合の一部以外は、議会と大統領の両者
の規制により、新たな石油ガス掘削に関する鉱区リースが禁止されている。7月 14 日、ブッシュ大統領は、
このうち大統領令による大陸棚の掘削禁止を撤廃した。さらに、法的効力のある議会法案の撤廃を求め
て実質的に議会に圧力をかけ始め、10月 1 日の新会計年度開始前に、翌年度予算法案に盛り込まれる
掘削禁止の区域に関する審議に影響を与えたいとみられる。
今回撤廃された大統領令による掘削禁止(モラトリアム)は、ブッシュ現大統領の父であるブッシュ大統
領(当時)が、1989 年のエクソン社のアラスカでの漏油事故を受けて、80 年代に議会で禁止していた区
域の米国西海岸、東海岸とメキシコ湾の東部海域を掘削禁止地域に定めたもので、期限を迎えた 2000
年にクリントン大統領が 2012 年まで延長していた。
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
一方、議会での掘削禁止の動きは、80年代初めから。70年代以降、世界的に沖合開発が本格化し、国
内増産策としてカリフォルニアやメキシコ沖合鉱区のリースセールが頻繁に行われ、カリフォルニア沖で
は、油ガス田が発見され開発移行する事業が出てくるようになった。しかしながら、環境保護意識の高ま
り、海洋油濁の懸念を背景に石油開発に反対する運動が強まり、撤退を余儀なくされた企業も出始め、
議会は、1981 年、カリフォルニア沖での掘削を禁止(モラトリアム)した。それ以後、西海岸側、東海岸側、
またアラスカの一部、メキシコ湾東部の一部が次々に掘削禁止区域に指定され、1980年代終わりには、
連邦政府による大陸棚リースセールはアラスカとメキシコ湾の一部に限定された。
表1.連邦政府による大陸棚リース禁止の経緯
1980 年代
1990 年
1998 年
2000 年
2003 年/2004
年
2006 年
議会によるモラトリアム
大統領によるモラトリアム
・国内陸上生産量の減退により、連邦政府保有の沖合
エリアが多くリース付与された。
・1981 年、環境保護のため、カリフォルニア沖が初めて
海洋掘削禁止。
その後、本土太平洋側から大西洋側、アラスカ海域の
大半が相次いで禁止区域。
・1989 年、エクソン社による、アラスカ沖でのタンカ
・1987 年 メキシコ湾東部の一部を禁止区域に指定。
ー漏油事故。
・議会は、アラスカの North Aleutian Basin を禁止区域 ・ブッシュ大統領が、大統領令により、議会の禁止区
に指定(2003 年に解除)。
域と同様のエリアを掘削禁止に指定。
・クリントン大統領が、アラスカ North Aleutian Basin、
メキシコ湾東部を禁止区域に指定。
・クリントン大統領は、2012 年まで禁止令を延長する
ことに署名
・議会は 地元からの要請(漁業の衰退、収益の確保)
があり、アラスカのNorth Aleutian Basin を禁止区域から
削除。
・メキシコ湾中部の一部(181 South)を禁止区域から削
除
・別法案にて、2022 年までメキシコ湾東部(フロリダ沖)
のリースを禁止することが可決(the Gulf of Mexico
Energy Security Act of 2006)
2007 年
・
2007 年 1 月、 議会の 修正に 伴い 、 North
Aleutian Basin 及びメキシコ湾東部の一部(181
South)を禁止区域から削除。
2008 年 7 月
・
・
14 日、掘削禁止の大統領令を撤廃。
ブッシュ大統領は、議会に対して議会モラトリア
ムの解除を要請。
今後
2008 年 9 月
次年度予算法案が審議。禁止区域についても決議さ
れる。(米国は、10月1日が国家予算年度の開始)
2008 年 11 月
大統領選挙及び議会選挙
(各種資料より作成)
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本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)調査部が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、機構は本資料に含ま
れるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの
投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責
任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
青色斜線エリア:議会によるリース禁止エリア(毎年決議)
黒色斜線エリア:2022 年までリース禁止エリア(2006 年法案にて規定)
図1.リース禁止エリアマップ(米国資源管理局ホームページより)
同時に、ブッシュ政権(内務省)は、これらの禁止区域が解禁されるのを見越して、現行のリースセー
ル5ヵ年計画(2007-2012 年)を改定する 2010-2015 年新 5 ヵ年計画の策定に取り掛かった。この5ヵ年
計画は今後5年間のリース対象エリアを定めるもので、規定プロセスにしたがって策定には2年近くかか
る。
2.大陸棚リース禁止エリアのポテンシャル
ブッシュ大統領及び内務省からの発表によると、現行の掘削禁止海域のポテンシャルは石油180億バ
レル、天然ガス 76TCFに上ると推定しており、未探鉱エリアの部分が多くこれらは控えめな数字であると
してさらなる大きなポテンシャルが期待されている(表 2)。
特に、埋蔵量の期待が大きいのは、現時点でも生産が行われているカリフォルニア沖と、今の大産油
地域であるメキシコ湾の東部海域とみられる。まず、カリフォルニア沖合は、60 年代終わり以降、リースが
禁止された 80 年代後半までの間に、鉱区リースセールが 10 回以上行われ、Exxon 及び Mobil(当時、別
会社)などを中心に探鉱が行われた。1968 年に生産が始まり、一部鉱区からは現在も石油及びガスの生
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産(現在のリース 79 鉱区のうち 43 鉱区で石油:日量 7.1 万バレル、ガス:日量 1.4 億 cf 生産)が行われて
いる。現状、生産インフラの拡充、施設の増設などに対して地元住民・環境保護団体等の反対は強くプ
ロジェクトの拡張は難しいものの、連邦政府の発表では、Central California エリアと Southern California エ
リア(図3のエリア③と④)の埋蔵量は石油 78 億バレル、ガス 12TCFと推定されており、業界内での期待
は大きい。
図3.大陸棚沖合エリアの状況(米国資源管理局HP掲載の図にJOGMECにて番号加筆)
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表 2.大陸棚エリアのポテンシャル(アラスカ除く)
エリア位置
(図3参照)
石油
リース禁止エリア
Washington-Oregon
①
4 億バレル
Northern California
②
20 億バレル
Central California
③
23 億バレル
Southern California
④
57 億バレル
Atlantic
⑤
38 億バレル
Eastern Gulf of Mexico
⑥
38 億バレル
合計
180 億バレル
リース可能エリア(2007-2012 年 5 ヵ年計画に記載のあるリース対象エリアのみ記載)
Central Gulf of Mexico
⑦
300 億バレル
Western Gulf of Mexico
⑧
100 億バレル
アラスカ Chukchi sea
⑨
150 億バレル
アラスカ Beaufort sea
⑩
80 億バレル
アラスカ Cook Intel
⑪
10 億バレル
アラスカ North Aleutian
⑫
7 億バレル
*
ガス
2.2TCF
3.5TCF
2.4TCF
9.5TCF
36.9TCF
22.1TCF
76.6TCF
144TCF
66TCF
76TCF
27TCF
1.2TCF
8.6TCF
米国資源管理局ホームページより
また、メキシコ湾東部(図3エリア⑥)においては、1988年に一部が禁止エリアに指定されたのに加え、
政治家や環境団体によるフロリダ観光事業への影響を懸念して、議会は2006年12月にthe Gulf of
Mexico Energy Security Act(GOMESA)を可決し、2022年の長期間にわたる同州沖合の開放を禁止した。
同法案のリース禁止エリアは、図2の通り、メキシコ東部エリアのフロリダ州沿岸から125マイル以内の海
域、及び軍事訓練が行われているMilitary Missions Line(西経86.41度)の東側、さらにメキシコ湾中央海
域のフロリダ州沖100マイル以内の海域。その埋蔵量は、政府発表によると、石油38億バレル、天然ガス
22TCFである。
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図2.メキシコ湾東部海域の2006年法案によるリース禁止区域(黄色)
the Congressional Research Service (CSR)ホームページより
一方、大西洋側(Atlantic:図3エリア⑤-1~⑤-3)の連邦政府保有海域では、現在のところ、探鉱・開
発活動は行われていない。これまでに 1976 年から 1983 年にかけて 51 本の試掘が行われており、うち5
本は 1979 年の企業向けのリースセール開始前に、政府によるテスト掘削として行われたもので、すべて
放棄されている。残りの 46 本は民間企業による試掘として掘削されたが、現在、企業が活動している鉱
区はない。近年では、バージニア州政府の希望を反映して、現行の5ヵ年計画にて、大統領及び議会の
禁止令撤廃が承認されれば、バージニア沖合一部(図3.エリア⑤-2参照)を 2011 年にリースセール
することが明記されている。
こうした中、80 年代以降、多くの海域が環境問題により規制される一方で、メキシコ湾の西部・中部エリ
ア(図3エリア⑦、⑧)は、鉱区開放が頻繁に行われ、浅海から難易度の高い大水深域に向けて探鉱が
進んでいる。80 年代終わり以降、水深 300 メートル以上の大水深でも埋蔵量が次々に発見され、政府は
90 年代に大水深生産にロイヤリティの引き下げを導入して開発を促し、メキシコ湾中西部の石油及びガ
ス開発は加速した。その結果、現在では、メキシコ湾連邦政府保有エリアからの生産量は石油120万b/d,
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ガス 75 億 cf/d(うち石油70%, ガス 36%は水深 300 メートル以上の大水深)に達する大産油・産ガスエリ
アに成長しているメキシコ湾東部及びカリフォルニア沖も、解禁されれば大産油エリアへのポテンシャル
及び期待は大きいものの、環境問題という大きなハードルを越えるのは非常に厳しい状況でもある。
3.沖合エリア解禁の可能性は?
議会による沖合リース禁止エリアの規定は、各年度の内務省予算案のなかに明記されている。10 月 1
日の新会計年度開始前に翌年度予算案の審議・採決が行われるが、議会の多数派を占める民主党(野
党)は、従前からブッシュ大統領(共和党)の沖合掘削の解禁に反対を示していることから、議会による掘
削禁止の即時撤廃は難しいと予想される。特に、予算審議は短い期間に集中的に行われるのに加えて、
今年は、大統領選挙を前にし議会会期終了までの残された時間が短いため、現行の禁止区域に変更が
加えられる公算は低いとの見方が強い。共和党側からは、来年度予算案にこれまでのリース禁止(モラト
リアム)が盛り込まれるようであれば、審議妨害、大統領の拒否権発動などと抵抗作戦に打って出る可能
性も伝えられる。
一方で、オバマ民主党大統領候補も、国民の沖合開放に対する支持率の高まりをうけて国内のエネ
ルギー自給率を確保するために限定的に容認すると主張を変更し、さらに 8 月半ばには、一貫して強硬
に反対を表明してきた民主党ペロシ下院議長が、民主党の優先課題である石油企業関連企業への減税
措置撤廃、SPR放出等を共和党側に受け入れさせることを条件に、OCS モラトリアムの撤廃に関する議
会採決を 9 月に行うことを提案しているなど、民主党側も一部歩み寄りの姿勢を見せている。
両党間での駆け引きや妥協案の模索など多くの動きがみられるものの、現状としては、原油価格、ガ
ソリン価格が下落基調にあることも、結論を急がせるプレッシャーを弱くしており、9 月中に結論がでるの
は難しいとみられるが、11 月に行われる大統領選、議会選挙に向け両党のエネルギー政策課題として
再びリース解禁の議論が高まることが想定される。現在では、民主党議員でも一部解禁支持派が出てき
ていること、共和党側の提案も沿岸各州の判断に委ねるというものもあり、両党による妥協にむけた素地
も出てき始めていることから、選挙後の新政権・新議会の下、超党派による包括的なエネルギー政策の
見直しの中で、OCS の一部解禁につながる可能性もあると見られる。ただし、実質的には各州の了解が
必要になるなど、沖合鉱区の掘削解禁については国内各州レベルでも反対が大きい州もある中、連邦
レベルで解禁という段階に至ったとしても、実際の掘削に向けた道のりは遠く、現在の禁止エリアからの
石油・ガス生産の実現までには非常に長い期間を要することは間違いない。
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任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
(参考1)カリフォルニア沖合(連邦政府保有海域)の操業状況
石油
ガス
日量生産
7.1 万 b/d
1.4 億 cf/d
活動企業
¾ ExxonMobil
¾ Plains
Exploration
&
Production
¾ Venoco
¾ DCOR
¾ Pacific Energy Resources
リース鉱区 79 鉱区
数
うち 43 鉱区 生産鉱区
うち 36 鉱区 未開発鉱区
エリア別鉱 エリア
区数及び付 Santa Barbara
与時期
South of Santa Barbara
Santa Maria Basin
活動鉱区
40 鉱区
リース付与
1966-1984
4 鉱区
35 鉱区
1975
1981-1982
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任を負いません。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
(参考2)マケイン共和党大統領候補のエネルギー政策
マケイン共和党大統領候補は、石油・ガスの政策においては基本的にブッシュ大統領の政策を引き
継ぐものになっているが、ブッシュ大統領が4年間にわたる審議でこだわったアラスカ野生動物保護区
(ANWR)の解禁については、マケイン氏は反対の立場である。
表3:マケイン氏(共和党)とオバマ氏(民主党)の各大統領候補が掲げる主なエネルギー政策対比表
McCain 共和党大統領候補
長期的なエネルギー政 国内開発の促進、及び代替エ
策
ネルギーの促進により、2025
年までに石油の海外依存度を
なくす。
米国大陸棚(OCS)の 賛成
開放
アラスカ野生動物保護 反対
区(ANWR)の開放
アラスカNPRAの掘削 賛成
(NPRA一部は解禁さ
れている)
高騰するガソリン価格対 ・ 1ガロン 18セントのガソリン
策
税の暫定引き下げ
・ 戦略原油備蓄は利用しな
い。
国民への利益還元
米国5大石油企業に対して、
Windfall 分について 50%課税
二酸化炭素削減
市場メカニズムを利用して、
1990 年比で 2050 年までに6
0%のCO2削減義務
原子力発電
2030 年までに 45 箇所の原子
力発電所を建設
Obama 民主党大統領候補
代替エネルギー及び省エネの
促進により、石油依存への依存
を低減する
限定的に容認
反対
Bush 大統領
賛成
賛成
・Windfall Tax を原資にした低
中所得者層への 1000 ドル還付
・戦略的原油備蓄の軽質原油 7
千万バレルのスワップ放出、
反対。石油企業の利益は探鉱
開発の投資にまわすべき。
市場メ カ ニ ズ ム を 利用し て 、
1990 年比で 2050 年までに 80%
のCO2削減義務
核燃料廃棄再処理プロセスの
決定が先決
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