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6 畜産のさかんなところ

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6 畜産のさかんなところ
6 畜産のさかんなところ
①鳥取県の畜産の特色
肉用牛
11%
むかしにくらべて、日本人の食生
にわとり
38%
にゅう せ い ひ ん
活が変化し、肉や乳 製 品 をたくさん
ぶた
豚
22%
食べるようになりました。
それにつれて、鳥取県の畜産もさ
乳用牛
29%
かんになってきました。県内の各地
か ちく
そだ
でいろいろな家 畜 が育 てられていま
鳥取県の畜産種類別産出額の割合
[2013 年 / 農林水産省]
す。
い ん ぱ く ぎゅう
鳥取県は、むかしから「 因 伯 牛 」
わ ぎゅう
に代表される和 牛 の産地として有名
でした。
しかし、外国から安い牛肉が輸入されるようになりました。そこ
で、畜産農家の人たちは、やわらかくておいしく、しかも安全な鳥
取和牛肉を見直してもらおうと力を入れています。
じ
肉用牛「因伯牛」
21
豚「大山ルビー(RB)」
にわとり「鳥取地どりピヨ」
こ すう
牛をかっている農家の戸 数 は
35,000
年々へってきています。しかし、
だい
大 きぼな農家がふえてきている
からです。
大きぼでおいしい肉をつくる
ことが、これからの畜産農家に
必要なこととされています。
40
25,000
30
20,000
15,000
20
10,000
10
5000
0
1戸あたり頭数(頭)
と ふ え て き て い ま す。 こ れ は、
30,000
肉用牛農家戸数(戸)
一農家あたりの頭数はだんだん
50
1960 1970 1981 1990 2000 2010
0
鳥取県の肉用牛農家の戸数と
一戸あたりの頭数の変化[農林水産省]
じ もと
「地元の牧草をエサに使って安心・安全な牛乳を!!」
近年、外国から輸入したエサではなく、地元でつくったトウ
モロコシや米などを利用する取り組みが行われています。
にゅうぎゅう
県内では、乳牛をかっている農家(らく農家)が中心となっ
てエサを生産する組合(コントラクター)をつくり、大型機
械を使ってトウモロコシを一度に
しゅうかくしています。この取り
組みにより、地元でつくられた品
しつのよいエサを利用でき、安心・
安全・おいしい牛乳が家庭や学校
きゅうしょく
給食にとどけられています。
エサ用トウモロコシのしゅうかく
22
②ク ロ ー ズア ッ プ ! 畜 産
お
こ
和牛農家 大山町の尾古さん
大山町の尾古さんは、子牛を産ま
せて大きく育てて牛肉を販売してい
ます。
ちょく
平成4年からは、和牛肉を直せつ
消費者にはん売する取り組みを、ま
や
た平成6年からは、焼き肉レストラ
はじ
ンで食べてもらう取り組みを始めま
ゆったりと草を食べる放牧牛たち
した。
ほうぼく
さらに、平成 15 年からは母牛を田畑や山林に放 牧し、自然の中
ろ う りょく
でかう方式を始めて費用や労力のかからない取り組みにチャレンジ
しています。
尾古さんの話
輸入牛に負けないためには、味
しょう ぶ
と安全性で勝負しなくてはなりま
せん。そのためエサにも気をつけ
て、おいしい和牛肉を生産してい
ます。地元で生産される肉のすば
らしさを見直してほしいですね。
23
ふ さい
尾古さん夫妻
か とり
らく農の村 大山香取地区
大山のすそ野にある香取地区は、夏
はすずしく、草地も広く、らく農がさ
かんなところです。
10 戸の農家が、約 900 頭の乳牛をかっ
ており、自然を大切にしながら、おい
しい牛乳づくりをめざしています。
ようとん
香取での乳牛放牧
かきもと
養豚農家 北栄町の柿本さん
し
ほ
北栄町で養豚をいとなんでいる柿本さんは、つまの志保さんや両
きょうりょく
ははぶた
親と協 力しながら、母 豚を約 70 頭かい、1年間で約 1,400 頭を出
荷しています。子どものころから豚に親しんでいた柿本さんは、高
べ ん きょう
校などで豚のかい方を勉強し、平成 12 年に農業を始めました。
柿本さんの話
おいしい豚肉をみなさんに食べて
もらうことが、一番の喜びです。お
いしい豚肉をつくるために、毎日の
かん り
管理では、元気な豚を育てることを
第一に考えています。豚肉を食べて、
すこ
元気で健やかに育ってください。
柿本さん夫妻
24
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