井上・対馬研究室

環 井上・対馬研究室 Key 水環境、水質、流出負荷、ノンポイント汚染、
富栄養化、環境保全／waterenvironment,
waterquality,runoffloading,diffusepollution,
境
Inoue&TsushimaLab. Word eutrophication,environmentconservation
本研究室では、森林から湖沼・内湾までの水環境を対象とした汚染物質の動態解析や環境への影響評価等の
研究を行っています。フィールドワークをベースとした研究が中心です。
テーマ１: 渓流河川における水質形成過程の解明
Subject1: Water Quality Formation Processes of
Mountainous Stream
河川の水質は地域によって特徴があります。人為的な
汚水が流入するより上流の渓流河川の水質は、流域の
土地利用形態や地質などによって決まると考えられ
ますが、その関係については定量的な評価はなされて
いません。また、酸性雨による pH 低下も懸念されて
います。イオン成分の安定同位体比の計測や、調査流
域での連続観測を行い、水質形成過程を明らかにしま
す。
図１ 渓流河川（伊自良川）
Fig.1 Mountainous stream （Ijira River）
図２ 金採掘現場
Fig.2 Gold mining site
テーマ３: 三河湾への栄養塩の流出負荷解析
Subject3: Analysis of Nutrients Load from
Mikawa Bay Basin
三河湾では富栄養化が問題となっています。その要因
物質である窒素・リンは農地・市街地などの面源から
の流出負荷が多いと考えられています。中小河川も含
めた流入河川調査に加えてモデルによる解析を行い、
面源からの栄養塩の量や流出特性の把握・評価を行い
ます。
図３ 三河湾流域河川図
Fig.3 River map of Mikawa Bay basin
テーマ２: インドネシアの水銀汚染の実態調査
Subject2: Survey on Mercury Contamination in
Central Kalimantan, Indonesia
インドネシア中央カリマンタン地域において、河川上
流で金採掘活動が行われ、精錬時に使用される水銀が
河川に流出し、河川生態系への影響や、河川周辺の住
民への健康影響が懸念されています。ここ数年で急激
に金採掘活動が活発になった河川を対象として、河川
水および底泥の水銀含量や、魚、ヒトへの影響を調査
し、水銀汚染の実態を明らかにします。
テーマ４: 面源からの亜鉛の流出解析
Subject4: Runoff Analysis of Zinc from non-point
source
亜鉛は水生生物の保護を目的に 2003 年に水質の環境
基準値が整備されました。亜鉛は農地や市街地などの
面源から負荷されていることが懸念されている物質
です。亜鉛の水域への排出源を明らかにするため、市
街地や農地からの排水の調査を行います。
図４ 市街地河川
Fig.4 Urban river
Staff 教 授：井上隆信／TakanobuInoue Email
助 教：対馬孝治／KoujiTsushima
研究員：長屋圭治／KeijiNagaya
Web
[email protected]（井上）
[email protected]（対馬）
http://www.tutrp.tut.ac.jp/＾inoue/