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「ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区」(PDF

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「ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区」(PDF
地域活性化総合特別区域指定申請書
企 調 第 78 号
平 成 23 年 9 月 29 日
内閣総理大臣
殿
静岡県知事
川勝
平太
総合特別区域法第 31 条第 1 項の規定に基づき、地域活性化総合特別区域につ
いて指定を申請します。
◇指定を申請する地域活性化総合特別区域の名称
ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区
①
指定申請に係る区域の範囲
ⅰ)総合特区として見込む区域の範囲
静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市、菊川市、
吉田町
ⅱ)ⅰ)の区域のうち、個別の規制の特例措置等の適用を想定している区域
ア)特殊車両通行許可制度における総重量の規制緩和
:静岡市、御前崎市、富士市、浜松市の区域のうち、清水港、御前崎港、
田子の浦港、浜松内陸コンテナ基地を発着する該当道路
イ)軸重に関する規制緩和
:静岡市、御前崎市、富士市、浜松市の区域のうち、清水港、御前崎港、
田子の浦港、浜松内陸コンテナ基地を発着する該当道路
ウ)車体の長さに関する規制緩和
:静岡市、御前崎市、富士市、浜松市の区域のうち、清水港、御前崎港、
田子の浦港、浜松内陸コンテナ基地を発着する該当道路
エ)指定区間で 45ft コンテナ輸送が可能となる道路運送車両法の制限緩和
:静岡市、御前崎市の区域のうち、清水港、御前崎港を発着する該当道
路
オ)同一港内の臨港道路において、ナンバーなしでの輸出用完成自動車や
コンテナシャーシの移動が可能となるよう規制緩和
:静岡市、御前崎市、富士市の区域のうち、清水港、御前崎港、田子の
-1-
浦港の臨港道路
カ)非居住者による輸入通関制度の要件緩和
:静岡市、御前崎市、富士市、牧之原市、島田市、浜松市の区域のうち、
清水港、御前崎港、田子の浦港、富士山静岡空港、浜松内陸コンテナ
基地
キ)免税コンテナの国内運送を「1 回限り」とする条件の撤廃
:静岡市、御前崎市、牧之原市、島田市の区域のうち、清水港、御前崎
港、富士山静岡空港
ク)区域区分の定められていない都市計画区域の用途地域内での農地転用
要件緩和
:牧之原市、御前崎市、島田市、菊川市、吉田町の区域
ⅲ)区域設定の根拠
・県内物流拠点である駿河湾港(清水港、御前崎港、田子の浦港)、富士山
静岡空港及び浜松内陸コンテナ基地の立地する市町
・規制の特例措置等が適用される市町
② 指定申請に係る区域における地域の活性化に関する目標及びその達成のた
めに取り組むべき政策課題
i)総合特区により実現を図る目標
ア)定性的な目標
民間企業の物流・生産コストやリードタイムの縮減、物流関連産業等の
誘致・集積による『日本の物流拠点』の創出を目指す。
解説:
本県には、首都圏から京阪神圏までを結ぶ交通の大動脈である「東名高速
道路」や平成 24 年度に開通予定の「新東名高速道路」が東西に貫き、山梨
県や長野県と本県を結び南北に縦貫する「中部横断自動車道」が平成 29 年
度の開通予定である。また、駿河湾内には今後「駿河湾港」として一体的な
管理・運営を進める国際拠点港湾の「清水港」、重点港湾の「御前崎港」、
「田
子の浦港」の3港湾が整備されており、清水港の補完施設として国内有数の
製造業集積地である浜松市には日本初のインランドデポである「浜松内陸コ
ンテナ基地」も設置されている。さらに平成 21 年度には東名高速道路の IC
や御前崎港の至近距離に「富士山静岡空港」が開港したことで、“陸・海・
空”の物流ネットワークが形成されている。
これら“陸・海・空”の物流ネットワークに加え、日本のほぼ中央に位
置し、半径 300km 以内に日本の人口の 6 割強、GDP の約 7 割が集中して
-2-
いるという恵まれた地理的条件などにより、本県は工場立地件数(平成
19,20 年は全国1位)や工場敷地面積が全国上位であるとともに、製造品出
荷額等は全国2位(平成 21 年)であるなど、本県は物流産業の一大拠点と
なり得るポテンシャルを有している。
しかし、物流に関して、県内発着コンテナ貨物の県内港湾利用率は約6
割にとどまり、約4割は他県の港湾を利用しているなど、恵まれた地理的
条件や物流ネットワークの利便性を活かしきれていない状況である。
また、これまでに地域の均衡ある発展を目指し、全国各地で空港や港湾、
道路交通網等の整備が進んでいるが、今後は、選択と集中の観点から本県
インフラの利便性や地理的な優位性を生かした取組が重要である。
このため、総合特区制度を活用し、道路法や関税法等関係法令の規制緩
和や財政上の支援措置等を講じ、本県が有する“陸・海・空”の物流ネッ
トワークを最大限活用し、県内の国際物流拠点である「駿河湾港」と「富
士山静岡空港」、「浜松内陸コンテナ基地」の一体的な運用により、物流拠
点の利便性向上や貨物輸送量の拡大、企業誘致・集積の促進を図り、民間
企業の物流・生産コストやリードタイムの縮減、物流関連産業等の誘致・
集積による『日本の物流拠点』の創出を目指す。
イ)評価指標及び数値目標
評価指標(1)輸出・輸入コンテナ取扱個数
数値目標(1)40.4 万TEU(平成 21 年)
→78.7 万TEU(平成 25 年度)
評価指標(2)穀物(トウモロコシ)取扱量
数値目標(2)70.3 万 t(平成 22 年)→81 万 t(平成 32 年度)
評価指標(3)富士山静岡空港の貨物取扱量
数値目標(3)86t(平成 21 年度)→3,000 t(平成 25 年度)
ウ)数値目標設定の考え方
数値目標(1)及び(2)の目標達成に寄与する事業としては、後述す
る陸上運送効率化事業、45ft コンテナ輸送事業、港湾内移動迅速化事業、
輸出入業務円滑化事業、免税コンテナ利活用促進事業、高速道路料金無料
化事業、物流企業活動活性化事業を想定している。
現時点で想定する各事業の寄与度は以下のとおり。
陸上運送効率化事業:75%
45ft コンテナ輸送事業:75%
港湾内移動迅速化事業:50%
輸出入業務円滑化事業:75%
-3-
免税コンテナ利活用促進事業:75%
高速道路料金無料化事業:100%
物流企業活動活性化事業:100%
数値目標(3)の目標達成に寄与する事業としては、輸出入業務円滑化
事業、免税コンテナ利活用促進事業、高速道路料金無料化事業、物流企業
活動活性化事業を想定している。
輸出入業務円滑化事業:75%
免税コンテナ利活用促進事業:75%
高速道路料金無料化事業:100%
物流企業活動活性化事業:100%
ⅱ)包括的・戦略的な政策課題と解決策
ア)政策課題
<ものづくり産業を支える物流拠点の競争力の強化>
解説:県内発着のコンテナ貨物の県内港湾利用率が約6割にとどまる
など、県内物流拠点のポテンシャルを活かしきれていない状況を打
破するため、物流拠点のサービスの向上や機能の充実などにより、
利便性を高め、その利用拡大を図ることが重要である。
◇対象とする政策分野:k)物流
<陸・海・空の交通ネットワークを活用した物流産業の振興>
解説:東名高速道路等の高速道路網や富士山静岡空港、駿河湾港など
既存施設や、開通が見込まれる新東名高速道路、中部横断自動車道
などの本県内の恵まれた“陸・海・空”の交通基盤を物流ネットワ
ークとして有効活用し、物流産業の振興を図ることが重要である。
◇対象とする政策分野:k)物流
<物流関連企業等の集積による産業の活性化>
解説:全国トップクラスの「ものづくり県」である本県生産物の消費
地への効率的な輸送の実現と新たな販路の開拓や、変化する県内の
産業構造に適する先進的な物流システム等を活用した新たな事業の
創出や新規の物流施設の立地を促進し、産業の活性化を図ることが
重要である。
◇対象とする政策分野:k)物流
・政策課題間の関係性
-4-
物流の活性化を推進するためには、物流拠点の競争力の強化や物流
産業の振興など多面的な取組が必要である。
イ)解決策
a)<ものづくり産業を支える物流拠点の競争力の強化>の解決策
輸出入手続きの簡素化や貨物輸送の効率化等による物流拠点の利便性
の向上やリードタイムの短縮とともに、施設整備等による物流拠点の機
能の強化により、物流拠点の競争力の強化を図る。
解説:保税蔵置場の申請手続の簡素化や非居住者による輸入通関制度の
要件緩和、臨港道路でのナンバーなし輸出自動車等の移動の緩和等の
規制緩和を進めることで輸出入手続きの簡素化や貨物輸送の効率化を
図る。また、入港料、岸壁使用料等の減免、空港貨物上屋賃貸料補助、
道路、空港、港湾等の整備等の地域独自の支援措置を活用して物流拠
点の機能強化のための施設整備等を促進する。
b)<陸・海・空の交通ネットワークを活用した物流産業の振興>の解決策
陸上輸送コストの低減やコンテナ輸送の効率化など、
“陸・海・空”の
交通基盤を物流ネットワークとして最大限に有効活用する施策を推進す
ることで、県内外からの新たな貨物の創出を図る。
解説:特殊車両の総重量の要件緩和等の陸運に関する規制緩和を進める
とともに、県内国際物流拠点における高速道路料金の無料化等の支援
措置、道路、空港、港湾等の整備等の地域独自の支援措置を組み合わ
せ陸上輸送コストの低減を図る。また、45ft コンテナ輸送の制限緩和
や免税コンテナ国内運送条件の撤廃等によりコンテナ輸送を効率化し、
“陸・海・空”の交通基盤を物流ネットワークとして最大限に有効活
用する施策を推進し、県内外からの新たな貨物の創出を図る。
c)<物流関連企業等の集積による産業の活性化>の解決策
進出しやすい土地活用の支援を行い、社会情勢や県内産業の構造変化
等に伴う企業ニーズを的確に捉え、設備投資に向けた税制・財政上等の
支援措置やサービスの提供により、物流関連企業等の誘致・集積を促進
する環境の整備を図る。
解説:農地転用の要件緩和により進出しやすい土地活用の支援を行うと
ともに、倉庫用建物等の割増償却制度の適用要件の緩和、環境に配慮
した物流施設の助成制度の拡充、国際海上コンテナ陸上輸送高度化事
業の再開による設備投資に向けた支援措置、企業立地の優遇制度や工
業用地の安定的な供給等の地域独自の取組を組み合わせ、物流関連企
-5-
業等の誘致・集積を促進する環境の整備を図る。
ⅲ)取組の実現を支える地域資源等の概要
① 地域の歴史や文化
清水港は、少なくとも鎌倉時代から海上輸送の要衝となり、戦国時
代から江戸初期にかけて商港としての地歩を固め、以来 400 年近く、
三保半島を天然の防波堤として、極めて投資効率の優れた港として整
備、発展してきた。1952 年、四日市港とともに 6 番目で特定重要港湾
に指定され、71 年 6 月には清水港の港湾施設としてわが国初めてのイ
ンランドデポである浜松内陸コンテナ基地が稼動した。
取扱量の増加とともに、港湾施設の整備も進み、66 年に、興津第一
埠頭に初めての水深 10m岸壁が完成し、72 年には外港防波堤と三保防
波堤も着工され、本格的な外港展開の時代を迎えた。その後、コンテ
ナ船の大型化、取扱貨物の多様化に合わせて、袖師コンテナターミナ
ル、新興津コンテナターミナル等に高規格、最新鋭の設備を導入し、
日本の物流拠点としての機能の集積を進めている。
② 地理的条件、③社会資本の現状
本県には、東名高速道路などの高速道路網、富士山静岡空港、駿河湾
の清水港(国際拠点港湾)
、御前崎港(重要港湾、H22.8 重点港湾に選定)、
田子の浦港(重要港湾)の3つの港湾、日本初のインランドデポである
浜松内陸コンテナ基地といった“陸・海・空”の交通基盤が充実してい
る。さらに今後、新東名高速道路(H24 開通予定)による東西軸の強化
や中部横断自動車道(H29 開通予定)による山梨県や長野県などの内陸
部へのアクセス向上など、近い将来の交通ネットワークの更なる充実が
約束された地域である。
また、本県は首都圏と中京圏の中央に位置し、半径 300km 以内に日本
の人口の 6 割強、GDP の約 7 割が集中しているという恵まれた地理的条
件や、製造品出荷額等が全国2位(平成 21 年)、農水産物の生産品目数
が 219 品目と多彩であるなど全国屈指の「ものづくり県」であるととも
に、工場立地件数(平成 19,20 年は全国1位)や工場敷地面積が全国上
位であるなど地域資源も充実しており、
「日本の物流拠点」となり得る条
件を備えた地域である。
さらに、本県を東西に横断する新東名高速道路は、大規模災害発生時
に大都市圏へ物資を輸送する緊急輸送路としての機能も備えており、ま
た、物流拠点を含めた県内の施設は東海地震対策のための耐震化を進め
ている。これに加え、平成 23 年3月に策定した「駿河湾港アクションプ
ラン」において、
「ハード・ソフト両面から、各港の緊急時の補完関係の
-6-
構築」について盛り込むなど、大規模災害発生時の物流機能の確保とい
う防災面から見ても、本県は他の地域より先駆的な取り組みを続けてき
たところである。
また、将来的に東京と名古屋・大阪を結ぶリニア新幹線が整備された
場合、東海道新幹線の県内駅への停車本数の増加や新駅設置などの可能
性も高まり、本県における人・物の流れの活性化は更に進むと考えられ
る。
④地域独自の技術の存在
⑤地域の産業を支える企業の集積等
本県内の空港や港湾などの各物流拠点には、利用促進や整備発展等を
目的とした民間企業や関係地方公共団体等で構成される協議会等が設置
されており、海貨業者や運送会社、倉庫会社、フォワーダーなど数多く
の県内物流関連企業が構成員となっている。本県では、これらの協議会
等を活用するなど、官民が連携して、物流拠点の利用促進及び整備発展
をはじめとした、物流施策を積極的に推進している。
また、本県内の物流関連企業が、流通業務の総合化及び効率化の促進に
関する法律(物流総合効率化法)の認定を 11 件(全 145 件、H22.10 末
時点)受けるなど、物流の効率化や環境負荷の低減に対して積極的に取
り組んでいる。
⑥人材、NPO 等の地域の担い手の存在等
⑦地域内外の人材・企業等のネットワーク
本県内の空港や港湾などの各物流拠点には、利用促進や整備発展等を
目的とした民間企業や関係地方公共団体等で構成される協議会等が設置
されており、海貨業者や運送会社、倉庫会社、フォワーダーなど数多く
の県内物流関連企業が構成員となっている。本県では、これらの協議会
等が地域内外の人材や企業、官と民を結ぶネットワークとして物流施策
の推進等に機能するが、これら協議会等を構成員とした「ふじのくに環
駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区協議会」を設置することで、
地域内外の人材や企業、官と民を結ぶネットワークを強化し、物流施策
の推進を加速させ、地域のより一層の活性化を図っている。
⑧その他の地域の蓄積
本県では、本県の交通基盤を生かした地域経済の活性化に資する物流
のあり方や新たな主力産業としての物流産業の発展の可能性を考える
「ふじのくに物流シンポジウム」を開催(H23.1.28、320 人参加)し、
-7-
講演や先進事例紹介、パネルディスカッションを通じて、県内企業や市
町等の参加者の物流産業に関する知識の向上や物流産業の発展による地
域活性化の機運醸成等を図っている。また、県内の産業・文化・観光等
の地域振興を図るべく、本県の交通インフラを最大限利活用するための
ソフト・ハードの施策展開を、
「ふじのくに交通ネットワーク・ビジョン
『東海道新時代』」
(仮称)として平成 23 年度中に取りまとめる予定であ
り、その第一歩として、
「ふじのくに交通ネットワーク・セミナー」を開
催(H23 .3.23)した。
③
目標を達成するために実施し又はその実施を促進しようとする事業の
内容
ⅰ)行おうとする事業の内容
<陸上運送効率化事業>
ア)事業内容
陸上運送の効率化による輸送コストの低減を図るため、以下の規
制緩和措置を講じる。
・特区内の特殊車両の総重量に関しては、道路運送車両法(保安基
準)の自動車検査証の基準を準じ、効率のよい運送が可能になる
よう規制の緩和措置を講じる。
・認証トラクタ(海上コンテナのフル積載に対応するよう設計)と
同様の性能を持つ2軸トラクタについても、海上コンテナ用トラ
クタと同様に軸重 10 トン規制が 11.5 トンとなるよう緩和措置を
講じる。
・特区内の特殊車両の車体の長さに関しては、道路交通法施行令の
基準に準じ、効率的な運送が可能になるよう規制の緩和措置を講
じる。
・物流拠点(浜松インランドデポ、駿河湾港間)をつなぐ主要な道
路を指定して緩和措置を講じる。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・構造改革特区の中で 45ft コンテナ輸送など個別の陸運に関する規
制緩和は進められているが、道路運送の関係法の整合性について
いくつかの緩和措置を組み合わせ、後述する高速道路料金無料化
事業と合わせて輸送コスト低減の取組を行うことは総合特区でし
か実現できない新しい試みである。
-8-
エ)関係者の合意の状況
・陸運事業者の団体である(社)静岡県トラック協会と道路管理者
である県と関係市町とは具体的な規制緩和の条件について調整を
進めることで合意しており、地域協議会においても関係者が協力
して推進していくことを確認している。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・事業を実施する民間事業者、道路管理者と協議を重ね、具体的に
対象となる道路を指定することとしている。
<45ft コンテナ輸送事業>
ア)事業内容
北米、アジア貨物の中で、最近、取り扱いが増えつつある 45ft コ
ンテナ輸送の効率化を図るため、規制の緩和措置、財政上の支援措
置を講じる。
・指定区間(主に港湾道路の埠頭間移動)において、45ft コンテナ
の輸送が可能となるよう道路運送車両法における自動車の長さ、
総重量について規制の緩和措置を講ずる。
・平成21年度に実施された国際海上コンテナ陸上輸送高度化支援
事業(老朽化した従来型シャーシから 20ft、40ft コンテナ兼用シ
ャーシへの転換を促進し、輸送の効率化を図る事業)を再開し、
45ft シャーシ及び専用トラクタについても補助事業対象として追
加することを要望する。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・45ft コンテナについては構造改革特区において長さの特例措置が
認められているが、今回は本県の実情に即し積載重量等について
も併せて申請している。
エ)関係者の合意の状況
・陸運関係者、港の利用促進団体、県・関係市町が地域協議会にお
いて協議し、事業の実施を申請することとした。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・事業を実施する民間事業者、道路管理者と協議を重ね、規制緩和
措置は具体的に対象となる道路を指定することとしている。
<港湾内移動迅速化事業>
ア)事業内容
-9-
港湾内移動の迅速化を図るため、県内の国際物流拠点である駿
河湾港において、輸出用完成自動車やコンテナシャーシ等が臨港
道路を通行して移動する場合は、ナンバーを不要とする規制緩和
措置を講じる。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・輸出入業務円滑化事業、拠点機能強化のための地域独自の取り組
みを組み合わせることで、物流拠点の特色を出し、地方物流拠点
の生き残り策のモデルとなる取り組みである。
エ)関係者の合意の状況
・港の利用促進団体、県・関係市町が地域協議会において協議し、
一体となって推進していくことで合意している。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・具体的に対象となる道路を清水港、御前崎港、田子の浦港の臨港
道路に限定するとともに、必要な安全対策を講じることとしてい
る。
・輸出用完成自動車、コンテナシャーシのほか、フォークリフト、
リーチスタッカーについても対象とする。
<輸出入業務円滑化事業>
ア)事業内容
輸出入業務を円滑に進めるため、以下の規制緩和措置を講じる。
・特区内の保税蔵置場について、蔵入申請せずに蔵置できる期間を
緩和するとともに、保税蔵置場内で行える作業内容を拡充する。
・非居住者(外国人や住所が日本以外の日本人)が、県内の国際物
流拠点(駿河湾港、富士山静岡空港、浜松インランドデポ)にお
いて輸入通関を行う場合に限り、この手続きを簡素化する措置を
講じる。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・港湾内移動迅速化事業、拠点機能強化のための地域独自の取り組
みを組み合わせることで、物流拠点の特色を出し、地方物流拠点
の生き残り策のモデルとなる取り組みである。
エ)関係者の合意の状況
・港、空港の利用促進団体、県・関係市町が地域協議会において協
- 10 -
議し、一体となって推進することで合意している。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・関係する民間団体と協議を重ね、輸出入量の増加を促進するとい
う観点から、実効性のある規制の緩和措置について実施すること
としている。
<免税コンテナ利活用促進事業>
ア)事業内容
免税コンテナの利活用を促進するため、県内の国際物流拠点(清
水港、御前崎港、富士山静岡空港)を利用して免税コンテナを輸出
入する場合、国内輸送「1 回」という条件を撤廃し、物流の効率化
を図る。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・国内の他港との競争が激化する中で、総合特区としての特色を活
かし、地方(空)港の生き残り策のモデルとなる取り組みである。
エ)関係者の合意の状況
・陸運関係者、
(空)港の利用促進団体、県・関係市町が地域協議会
において協議し、合意している。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・陸運関係者、
(空)港の利用促進団体等の関係者と本事業の活用策
について協議を重ねている。
<高速道路料金無料化事業>
ア)事業内容
陸上輸送コストを軽減し、輸送量の増加を図るため、物流拠点(富
士山静岡空港、清水港、御前崎港、田子の浦港、浜松内陸コンテナ
基地)を活用し、東名高速道路の最寄りの IC において乗降した特定
の貨物運送車の高速道路料金の無料化を要望する。また、新東名高
速道路開通時には、同様の措置を求める。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・首都圏、中京圏の中央に位置し、日本の物流のへそともいうべき
本地域は、地理的優位性があり、高速道路網を初めとした交通イ
ンフラが充実している。
- 11 -
エ)関係者の合意の状況
・陸運関係者、物流拠点の利用促進団体、県・関係市が地域協議会
において協議し、合意している。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・具体的対象を特定し、悪質な行為が行われないような措置を講じ
ることとしている。
<物流企業活動活性化事業>
ア)事業内容
企業の誘致・集積を促進するため、民間企業が進出しやすい土地
活用や設備投資のための規制緩和、財政・税制上の支援措置を講じ
る。
・物流関連企業の立地のための農地転用需要に対しては、開発者の
事業展開のスピードを勘案した迅速な農業上の土地利用調整や許
可処分等が必要である。
a) 区域区分が定められていない都市計画区域の用途地域にある
農地の転用については、4ha を超える土地を含む場合であっても、
土地利用の調整が整っているとみなし、許可から届出に規制を緩
和する。
b) 富士山静岡空港・御前崎港周辺の区域区分が定められていない
都市計画区域の用途地域の指定を行う場合の農林漁業との調整に
ついて、区域内に 4ha を超える農地が含まれる場合でも、都道府
県段階で行えるものとする。
・エネルギー使用合理化事業者支援事業において、当該特区内の物
流関連企業が、現有の荷役設備を省エネ型設備に切替える場合、
環境に配慮した物流設備の新規導入、能力アップの切替え、対象
設備の拡大等も助成対象とすることを要望する。
・租税特別措置法に規定される特定の臨海地区又は物資流通拠点区
域の倉庫用建物等の割増償却制度の活用は、物流総合効率化法に
基づく「物流総合効率化計画」の認定が必要であるが、本特区内
に新設される倉庫用建物等は「物流総合効率化計画」の認定を受
けたとみなし、特別償却制度の適用を受けられることとする。
イ)想定している事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・物流拠点の競争力強化、交通ネットワークの利活用のための措置
と一体的に行うことは、総合特区でしか実現できない新しい試み
- 12 -
である。
エ)関係者の合意の状況
・陸運関係者、物流拠点の利用促進団体、県・関係市町が地域協議
会において協議し、合意している。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・農地転用の規制緩和措置は、対象市町を絞り、財政、税制上の特
例措置は具体的対象を特定する措置を講じることとしている。
ⅱ)地域の責任ある関与の概要
ア)地域において講ずる措置
a)地域独自の税制・財政・金融上の支援措置
・新規産業立地事業費助成(工場等の新増設を行う企業に対して、
建物及び機械設備に要する経費を助成。補助率:7%以内(公的
な工業団地内への立地の場合は、10%以内)、限度額:5億円)
(H7年度より措置/H23 年度予算額:1,900 百万円)
・地域産業立地事業費助成制度(工場等の新増設を行う企業に補助
する市町に対して、用地取得費及び新規雇用を対象に助成。補助
率:1/2以内、限度額:2億円)
(H8年度より措置/H23 年度:1,000 百万円)
・港湾コストの低減により競争力ある港づくりを推進し、定期コン
テナ航路の維持・拡大を図るため、入港料・岸壁使用料・ガント
リークレーン使用料の減免を実施。(H17 年度より措置)
・航空貨物利用促進事業費補助金(空港内にある貨物上屋賃借料の
補助)(H22 年度より措置/H23 年度:8,400 千円)
・物流拠点(港湾)の施設整備費
一般会計予算(H23):4,158 百万円
特別会計予算(H23):1,954 百万円
・ポートセールス活動費
一般会計予算(H23):32,269 千円
b)地方公共団体の権限の範囲内での規制の緩和や地域の独自ルー
ルの設定
・平成 15 年度から順次、農地法に基づく農地転用にかかる知事権
限の移譲を進め、現在、4ha 以下は政令市に原則すべての権限
を、2ha 以下は島田市をはじめ 11 市に権限を移譲しており、転
用許可件数の8割近くが移譲した市の許可となっている。
- 13 -
c)地方公共団体等における体制の強化
・県庁内に知事、副知事、関係部局長を構成員とする「総合特区
庁内推進会議」を設置。(H22 年度より/11 名)
・各部局が連携した庁内会議「静岡県戦略物流推進本部」を設置。
(H23 年度)
・外部有識者等による「ふじのくに戦略物流研究会」を設置。
(H23
年度)
・戦略的な物流施策を推進するため、本県企画広報部企画課に新
たに「戦略物流班」を設置。(H23 年度より/3 名)
d)その他の地域の責任ある関与として講ずる措置
・港湾のポートセールス活動
激化する港間競争に勝ち抜き、清水港、御前崎港のコンテナ
貨物の利用拡大を図るため、「静岡県港湾物流促進戦略」に基
づき、企業や船社のニーズを把握し新たな航路や物流システム
としての港湾利用を提案するなど、マーケティング (顧客のニ
ーズを探り、それを満たすための企業活動)手法を活用し、民
間、関係市と連携しながら、ポートセールスを積極的に進める。
(活動内容)
・セミナー等の開催:8回(H22)
・荷主企業訪問:58 企業(H22)訪問
・商工団体等訪問:19 団体、17 行政機関(H22)訪問
・在日船社訪問:5社(H22)訪問
・海外ポートセールスミッション団の派遣による誘致
派遣先:中国・韓国、アジア、北米、欧州(H14~22)
・空港のポートセールス活動
富士山静岡空港における航空貨物の利活用を官民一体となっ
て推進するため、県内経済界等の協力を得て「富士山静岡空港航
空貨物利用促進協議会」を設置し、航空貨物の需要拡大を目的
として、荷主企業を対象とした説明会の開催等利用促進策を積
極的に進める。
(活動内容)
・県内経済団体等と連携した航空貨物説明会:8回(H23)
・(社)静岡県国際経済振興会と連携した説明会:9回(H23)
イ)目標に対する評価の実施体制
- 14 -
a)目標の評価の計画
(1)から(3)の数値目標について毎年度評価を実施する予定
である。
b)評価における地域協議会の意見の反映方法
地域協議会における意見を踏まえて、自己評価を実施する予定で
ある。
c)評価における地域住民の意見の反映方法
評価結果を取りまとめたものを毎年公表し、地域住民からの意見
を求めていく予定である。
ⅲ)事業全体の概ねのスケジュール
ア)事業全体のスケジュール
・H23.9:総合特別区域指定申請
・H23.12:総合特別区域指定
・H24.1~3:国と地方の協議会による規制の特例措置等の協議
総合特別区域計画の作成、認定
・H24.4~:事業実施
・陸上運送効率化事業
・45ft コンテナ輸送事業のうち清水港、御前崎港の港
湾道路内の該当道路
・港湾内移動迅速化事業
・輸出入業務円滑化事業
・免税コンテナ利活用促進事業
・高速道路料金無料化事業のうち東名高速道路の IC
・物流企業活動活性化事業
・H24.8~:事業実施
・高速道路料金無料化事業のうち新東名高速道路の IC
・H27.4~:事業実施
・45ft コンテナ輸送事業のうち清水港、御前崎港を発
着する該当道路
イ)地域協議会の活動状況
実施主体等との個別協議、アンケート調査を経て申請内容の原案
を作成したのち、地域協議会参画団体の実務者レベルで構成するワ
- 15 -
ーキンググループ会議で原案をさらにブラッシュアップし、最終的
に地域協議会で協議を行った。
<平成23年4月~平成23年9月>
実施主体等との協議の状況
・H23.4.7:ジェトロ静岡、清水港利用促進協会
・H23.4.8:御前崎港ポートセールス実行委員会
・H23.4.13:静岡県国際経済振興会
・H23.4.20:地元海荷企業
・H23.4.26:地元製造企業
・H23.4.28:(社)静岡県経営者協会
・H23.5.17:(社)静岡県トラック協会
・H23.5.18:田子の浦港利用促進協議会
・H23.5.27:富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会
・H23.6.28:(社)静岡県経営者協会
・H23.7.7:(社)静岡県経営者協会
・H23.7.14:富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会
・H23.7.15:田子の浦港利用促進協議会
(社)静岡県トラック協会
清水港利用促進協会
・H23.7.21:御前崎市、牧之原市、吉田町
・H23.7.22:島田市、菊川市
(財)静岡県コンテナ輸送振興協会
・H23.7.26:富士市、浜松市
・H23.7.27:静岡市
・H23.8.8:(社)静岡県トラック協会
・H23.8.10:清水港利用促進協会
・H23.9.2:(社)静岡県トラック協会
・H23.9.6:(社)静岡県経営者協会
・H23.9.8:清水港利用促進協会
<平成23年7月20~29日>
特例措置に関するアンケート調査
・申請内容の充実を図るため、平成22年9月、平成23年3月
のアイデア募集や7月20日時点までの実施主体との意見交換
等によりとりまとめた特例措置の内容について幅広い方々から
意見を得るためのアンケート調査を実施した。
・この結果をもとに、第1回ワーキンググループ会議の場で特例
- 16 -
措置について検討を行った。
<平成23年 8 月5日>
総合特区法に基づく地域協議会として「ふじのくに環駿河湾
“陸・海・空”物流活性化総合特区地域協議会」を正式に設立
・構成員
(実施主体)
富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会
(社)静岡県トラック協会
(財)静岡県コンテナ輸送振興協会
清水港利用促進協会
御前崎港ポートセールス実行委員会
田子の浦港利用促進協議会
(経済団体)
(社)静岡県経営者協会
(市
町)
静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市
菊川市、吉田町
(申請者)
静岡県
・設立目的
物流活性化のための総合特区を地域が一体となって推進するため
<平成23年8月8日>
平成23年度第1回地域協議会ワーキンググループ会議開催
・参加構成員
御前崎港ポートセールス実行委員会、(財)静岡県コンテナ輸送
振興協会、(社)静岡県トラック協会、清水港利用促進協会、田子
の浦港利用促進協議会、富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会、
(社)静岡県経営者協会、静岡市、富士市、牧之原市、御前崎市、
菊川市、吉田町、静岡県
・協議事項
規制の緩和措置11項目、財政・税制の支援措置4項目につい
て協議。
協議の結果、規制の緩和措置は、提案6項目、保留3項目、取
下げ2項目、財政・税制の支援措置は提案4項目に整理され、
保留、取下げ項目については、確認調査、第2回ワーキンググ
- 17 -
ループ会議で更に協議することとした。
・会議での意見
・特殊車両の通行許可の申請を出さなくて良いというところ
まで行きたいが、一歩でも緩和が進むよう検討したい。
・45ft コンテナの規制緩和は、総重量や車体の長さの規制緩
和とセットで実施しないと、新たな車両の購入費用の発生
や積載量の減少などの弊害がある。
・45f コンテナは東南アジア~アメリカのトランシップでニ
ーズがある。港湾内でデバン(コンテナから荷物を取り出
す)すれば問題ないが、内陸コンテナまで輸送すると問題
が出ると思う。
・特区内の保税蔵置場における蔵置期間の撤廃及び許可不要
で実施できる作業内容の拡充をしていただくことで、活性
化につながるので進めてほしい。
・清水は後背地が限られており、農地転用がネックとなって
企業進出が進まないこともあったので、緩和をしてほしい。
・用途地域が設定されていない農地の転用も届出にできない
か、農振地域の除外の緩和措置も検討できないか。
<平成23年8月11~25日>
第1回ワーキンググループ会議開催結果を受けての確認調査
・第1回ワーキンググループ会議で特例措置の内容を協議した結
果、さらに実施主体等の確認を要する措置について調査を実施
した。
・この結果をもとに、第2回ワーキンググループ会議の場でさら
に突っ込んで特例措置について検討を行った。
<平成23年9月2日>
平成23年度第2回地域協議会ワーキンググループ会議開催
・参加構成員
御前崎港ポートセールス実行委員会、(財)静岡県コンテナ輸送
振興協会、(社)静岡県トラック協会、清水港利用促進協会、田子
の浦港利用促進協議会、富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会、
(社)静岡県経営者協会、静岡市、富士市、牧之原市、御前崎市、
島田市、菊川市、吉田町、静岡県
・協議事項
第1回ワーキンググループ会議で保留、取下げとなった項目及
- 18 -
び新たに提案を検討している項目を中心に協議し、最終的に規
制の緩和措置9項目、財政・税制の支援措置4項目を提案する
方向で9月14日の地域協議会に諮ることとした。
・会議での意見
・45ft コンテナ輸送に向けた道路法(車両制限令)と道路運
送車両法の制限緩和について、荷主の利便性を考え、浜松
インランドデポや内陸まで運べるようなシステムを構築し
たい。
・
「ナンバーなし」の規制緩和について、フォークリフトの倉
庫間の移動も可能になれば、全体の保有台数の削減や移動
コストの削減が図れる。
・
「保税蔵置場」の規制緩和について、色々な組立や加工をし
たものをそのまま輸出、国内流通をすることができたらよ
いと思う。規制緩和することで、加工、製造業の企業誘致
に繋げていただきたい。
・免税コンテナを国内輸送の手段として使いたいメーカーは
多数いるので、認めることで良いのではないかと思う。コ
スト負担を荷主と共同で行うことができれば、メリットが
生まれるのではないか。荷主、船社、税関との間で事前の
取り決めが必要だとは思うが、3ヶ月以内であれば何回で
も認められるというような形で進めていただきたい。
・国際海上コンテナ陸上輸送高度化支援事業の再開について、
45ft シャーシの補助と同時に、トラクタの部分の補助につ
いても併せて検討する必要がある。これは、陸運に関する
緩和措置と並行して申請する必要がある。
<平成23年9月14日>
平成23年度第1回地域協議会開催
・参加構成員
御前崎港ポートセールス実行委員会、(財)静岡県コンテナ輸送
振興協会、(社)静岡県トラック協会、清水港利用促進協会、田子
の浦港利用促進協議会、富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会、
静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、菊川市、静岡県
・協議事項
・指定申請案について
・規制の緩和措置、財政・税制の支援措置について
・会議での意見
- 19 -
・恵まれた地理的条件を活かしながら物流の活性化を図ること
は重要なテーマである。牧之原市でも空港、東名を結ぶ幹線
道路を整備し、アクセスが充実した。特区の申請を通じて民
間企業の支援を積極的にできればと思っている。
・提案は的を得たものであると感じているが、競争が厳しいと
伺ったのでお互いに努力していきたい。
・物の移動がし易くするというのが、今回の最大のテーマ、海
外に生産拠点が移った場合にそれを輸入して国内で消費す
るという動きが加速する可能性がある。また、災害に強い物
流拠点、進め方も非常に大事。
・静岡は「ものづくり県」として輸出関連産業が盛んであるが、
輸出構造が伸びしろを失うと物流の衰退が心配されるので、
輸入を拡大し、全国に向けて配送できるような「もの運び県」
に変わっていく入り口が駿河湾港と思う。また、首都圏直下
型地震に対応した物流の補完機能を京浜に近い駿河湾港が
担うことも重要と思われる。また、港が津波被害を受けても
物流がコントロールできる体制を構築することが重要と思
われる。
- 20 -
地域活性化総合特別区域の指定申請に伴う新たな規制の特例措置等の提案書
企 調 第 78号
平 成 23 年 9 月 29 日
内閣総理大臣
殿
静岡県知事
川勝
平太
総合特別区域法第10条第1項(第33条第1項)の規定に基づき、地域活性化総合特別区域の指
定申請に伴い、新たな規制の特例措置その他の特別の措置として、別紙提案書のとおり提案します。
規制の特例措置等の提案書
1 提案団体名
静岡県
2 提案内容
別表のとおり
別表 規制の特例措置等の提案書
提案団体名:
提案事項管理
番号
※ 事務局入
力欄
提案事項名
静岡県
現行の規制・制度の概要と
問題点
政策課題・解決策との関係
改善提案の具体的内容
提案理由
根拠法令等
政策課題
解決策
現行の規制・制度の所管・関
係官庁
区分
規制 税制 財政 金融
道路運送の関係法は、それ
ぞれの目的に応じて独立し
て運用されているため、わか
りにくく、整合性もない。
道路運送車両法で認められ
ている自動車検査証の最大
積載量と道路法における特
特殊車両通行許可制 殊車両通行許可制度による
度における総重量の 通行許可証の積載重量を比
規制緩和
較した場合、積載できる重量
が大幅に異なる。
実際に道路を通行する際
は、道路法による通行許可
条件が適用され、自動車検
査証の最大積載量を大幅に
下回る積載しか認められて
いない。
特区内の特殊車両に関して
は、道路運送車両法(保安
基準)の自動車検査証の基
準(重量、幅、高さ等)に準じ
る。
また、道路を指定して、特殊
車両運行許可を不要とする
よう、規制の緩和措置を講じ
る。
道路運送車両法の基準に準
道路法第47条 車両制限令
じることで関係法の整合性が
第3条
とれ、効率のいい運送が可
車両の運行の許可の手続等
陸・海・空の交通ネットワークを活 陸上輸送コストの低減による新た
能となるとともに、特殊車両
を定める省令第1条の2
国土交通省
用した物流産業の振興
な貨物の創出
運行許可を不要とすること
道路運送車両法第42条 道
で、手続きが簡素化され、輸
路運送車両の保安基準第53
送コストが低減される。
条
○
海上コンテナ用トレーラを牽
引する「認証トラクタ(2軸トラ
クタのうち、駆動軸にエアサ
スペンションを装着したも
軸重に関する規制緩 の)」は、軸重の規制が11.5ト
和
ンまで認められている一方
で、一般の貨物を運ぶコンテ
ナ車は「認証トラクタ」基準を
満たしていても軸重10トンに
規制されている。
「認証トラクタ」基準を満たし
ている一般の貨物を運ぶコ
ンテナ車についても、海上コ
ンテナ用トラクタと同様に軸
重10トン規制が11.5トンとす
る。また、道路を指定して、
特殊車両運行許可を不要と
するよう規制の緩和措置を
講じる。
認証トラクタと同様の性能を
持つ2軸トラクタも基準を緩
和することで、効率のいい運
送が可能となるとともに、特 陸・海・空の交通ネットワークを活 陸上輸送コストの低減による新た
殊車両運行許可を不要とす 用した物流産業の振興
な貨物の創出
ることで、手続きが簡素化さ
れ、輸送コストが低減され
る。
道路法第47条 車両制限令
第3条
道路運送車両法第40条 道
路運送車両の保安基準第4
条の2、道路運送車両の保
国土交通省
安基準第55条
(平成15年5月19日国道交
第20号「道路交通管理課長」
通達、国道企第12号「企画
課長」通達)
○
道路運送の関係法は、それ
ぞれの目的に応じて独立し
て運用されているため、わか
りにくく、整合性もない。
道路交通法施行令では、車
車体の長さに関する 体の前後から自動車の長さ
の10分の一以内のはみ出し
規制緩和
が認められている一方で、道
路法車両制限令では積載物
を含む車長により規制がなさ
れており、この規制により運
行できない場合がある。
特区内の特殊車両に関して
は、道路交通法施行令の基
準に準じ、効率のいい運送
が可能になるよう規制の緩
和措置を講じる。
また、道路を指定して、特殊
車両運行許可を不要とし、効
率のいい運送が可能になる
よう規制の緩和措置を講じ
る。
道路交通法の基準に準じる
ことで関係法の整合性がと
れ、効率のいい運送が可能
陸・海・空の交通ネットワークを活 陸上輸送コストの低減による新た
となるとともに、特殊車両運
用した物流産業の振興
な貨物の創出
行許可を不要とすることで、
手続きが簡素化され、輸送コ
ストが低減される。
道路法第47条 車両制限令
第3条
国土交通省
道路交通法第57条第1項
道路交通法施行令第22条第
3項
○
主に同一港内で埠頭間を移
動する際、公道(臨港道路)
を通行するが車両の幅、長
指定区間で45ftコン
さ、重量規制が適用されるた
テナ輸送が可能とな
め、海外では一般的な45ft
る道路運送車両法の
(長さ約13.5m)コンテナの輸
制限緩和
送ができず、他の港湾に荷
役が逃げるなどの支障が出
ている。
主に港湾道路の埠頭間移動
において、45ftコンテナの輸
送が可能となるよう道路運送
車両法における自動車の長
さ、総重量について規制の
緩和措置を講ずる。
45ftコンテナの輸送が可能と
なることで、物流拠点である
道路運送車両法第2条(定
港湾の利便性が高まり、コン 陸・海・空の交通ネットワークを活 コンテナ輸送の効率化による新た
義)
国土交通省
な貨物の創出
テナ輸送の効率化による新 用した物流産業の振興
車両制限令第3条第1,3項
たな貨物の創出が図られ
る。
○
同一港内の臨港道路
において、ナンバーな
しでの輸出用完成自
動車やコンテナ
シャーシ等の移動が
可能となるよう規制緩
和
物流拠点である清水港、御
前崎港、田子の浦港におい
て、輸出用完成自動車やコ
ンテナシャーシ等が臨港道
路を通行して移動する場合
は、ナンバーを不要とする規
制緩和措置を講じる。
輸出用完成自動車やコンテ
ナシャーシ等が臨港道路を
通行して移動する場合は、ナ
貨物輸送の効率化等による利便
ンバーが不要となることで、 ものづくり産業を支える物流拠点
性の向上やリードタイムの短縮に 道路運送車両法第11条
物流拠点である港湾の利便 の競争力の強化
よる物流拠点の競争力の強化
性が高まり、輸送の効率化
による物流拠点の競争力が
強化される。
○
同一港内で埠頭間を移動す
る際、公道(臨港道路)を通
行するため、輸出用完成自
動車やコンテナシャーシの移
動にナンバーが必要であり、
ナンバー取得のためのコスト
や時間が掛かっている。
国土交通省
その
他
提案事項管理
番号
※ 事務局入
力欄
提案事項名
保税蔵置場における
蔵置申請期間の延長
と許可不要で実施で
きる作業内容の拡充
現行の規制・制度の概要と
問題点
税蔵置場は、外国貨物(関
税、消費税は未払いのまま
で)の状態で蔵置ができる民
間の施設だが、蔵置期間は
2年とされているが、基本的
に3ヶ月で、期間の延長する
場合は税関長に申請し、や
むを得ない理由で延長が必
要であると認められなければ
ない。
また、保税蔵置場内で実施
が認められている作業は、
点検・改装・仕分け・その他
の手入れ等に限定されてお
り、展示・簡単な加工等につ
いては税関長の許可が必要
となるなど、運用上の制約が
多い施設であり、使い勝手
が悪い。
政策課題・解決策との関係
改善提案の具体的内容
提案理由
根拠法令等
政策課題
解決策
特区内の保税蔵置場の延長
申請手続きの撤廃、保税蔵
置場内で行える作業内容の
拡大により、保税蔵置場の
特区内の保税蔵置場につい
利便性が向上し、外国貨物
て、延長申請手続きを撤廃
(部品、原材料等)を保税状 ものづくり産業を支える物流拠点 輸出入手続きの簡素化による物
するとともに、保税蔵置場内
態のまま蔵置場で加工・製 の競争力の強化
流拠点の競争力の強化
で行える作業内容を拡大す
造し、海外へ再び積出す事
る。
業の創出など、民間企業の
事業拡大の可能性が高まる
とともに、物流拠点の競争力
が強化される。
現行の規制・制度の所管・関
係官庁
関税法第43条の2、第43条
の3 施行令第36条、第36条
の2
財務省
(蔵地期間)
関税法第40条第1,2項(作
業内容)
関税法第95条により、非居
住者(外国人や住所が日本
以外の日本人)が税関事務
非居住者による輸入
管理人を通じて輸入通関が
通関制度の要件緩和
できるようになったが、手続
きが煩雑で実際にはほとん
ど利用されていない。
非居住者(外国人や住所が
日本以外の日本人)が、物
流拠点(清水港、御前崎港、
田子の浦港、富士山静岡空
港、浜松内陸コンテナ基地)
において輸入通関を行う場
合に限り、この手続きを簡素
化する措置を講じる。
非居住者による輸入通関制
度の手続きを簡素化すること
で、制度の利活用が拡大し、
輸入量の増加を促進すると
ものづくり産業を支える物流拠点 輸出入手続きの簡素化による物
ともに、外国企業が自ら輸入
関税法第95条
の競争力の強化
流拠点の競争力の強化
通関した製品を取扱う新たな
物流センターの進出の可能
性が高まり、物流拠点の競
争力が強化される。
国際輸送のコンテナは、日
本での陸揚げの都度3ヶ月
以内の再輸出を条件に免税
免税コンテナの国内 輸入が認められているが、そ
運送は「1回限り」とす の間の国内運送は1回しか
る条件の撤廃
認められていない。このた
め、再輸出箇所が限定され、
柔軟な貨物の移動が妨げら
れている。
物流拠点(清水港、御前崎
港、富士山静岡空港)を利用
して免税コンテナを輸出入す
る場合、国内輸送「1回」とい
う条件を撤廃する。
物流関連企業の立地のため
の農地転用需要に対して
は、以下の規制が課題と
なっている。
1.区域区分が定められてい
ない都市計画区域の用途地
域にある農地の転用につい
て、県知事(4ha以上は農林
区域区分の定められ
水産大臣)の許可が必要で
ていない都市計画区
ある。
域の用途地域内での
2.物流関連企業の立地用
農地転用要件緩和
地として利用するため、区域
区分が定められていない都
市計画区域の土地で農用地
区域内農地が含まれる区域
を、用途地域または地区計
画の区域を設定する場合、
地方農政局と調整を行うこと
とされている。
1.区域区分が定められてい
ない都市計画区域の用途地
域にある農地の転用につい
ては、4haを超える土地を含
む場合であっても、土地利用
の調整が整っているとみな
し、許可から届出に規制を緩
和する。
2.富士山静岡空港・御前崎
港周辺の区域区分が定めら
れていない都市計画区域の
用途地域の指定を行う場合
の農林漁業との調整につい
て、区域内に4haを超える農
地が含まれる場合でも、都
道府県段階で行えるものと
する。
区分
規制 税制 財政 金融
○
財務省
○
これにより、免税コンテナの
活用の場が広がることで、物
流拠点の差別化による競争 陸・海・空の交通ネットワークを活 コンテナ輸送の効率化による新た
力向上が図られるとともに、 用した物流産業の振興
な貨物の創出
物流関連産業の活性化が図
られる。
コンテナに関する通関条約
及び国際道路運送手帳によ
る担保の下で行う貨物の国
際運送に関する通関条約
財務省
(TIR条約)の実施に伴う関税
法等の特例に関する法律
第8条2項
○
開発者の事業展開のスピー
ドを勘案した迅速な農業上
進出しやすい土地活用の支援を
の土地利用調整や許可処分
物流関連企業等の集積による産
行い、物流関連企業等の誘致・
等を行うことが可能となり、
業の活性化
集積を促進する環境を整備
物流関連企業等の誘致・集
積を促進する環境が整備さ
れる。
1.農地法第4条(農地転用
の制限)
農地法第5条(転用のための
権利移動)
2.都市計画法第23条(他の 農林水産省
国土交通省
行政機関との調整)
都市計画と農林漁業との調
整措置について(平成14年
11月1日14農振第1452号農
村振興局長通知)
○
その
他
提案事項管理
番号
※ 事務局入
力欄
提案事項名
現行の規制・制度の概要と
問題点
政策課題・解決策との関係
改善提案の具体的内容
提案理由
根拠法令等
政策課題
解決策
現行の規制・制度の所管・関
係官庁
区分
規制 税制 財政 金融
本年、6月末まで実施された
自家用車の休日上限1,000
円や料金無料化の社会実験
は大きな経済効果をもたらし
高速道路料金無料化
た。今回、特区内の物流拠
事業
点を活用した貨物運搬車の
高速道路料金を無料化する
ことで、モノの流れを活発に
し、経済の活性化を図る。
物流拠点(富士山静岡空
港、清水港、御前崎港、田子
の浦港、浜松内陸コンテナ
基地)を活用し、東名高速道
路の最寄のICを乗降した特
定の貨物運送車について高
速道路料金の無料化を提案
する。また、新東名高速道路
開通時には、同様の措置を
求める。
首都圏、中京圏の中央に位
置し、地理的優位性があり、
高速道路網を初めとした交
「陸・海・空」の交通ネットワークを 陸上輸送コストの低減による新た
通インフラが充実している本
活用した物流産業の振興
な貨物の創出
地域の物流が活性化するこ
とは、日本全体の活力向上
に有効である。
租税特別措置法に規定され
る特定の臨海地区又は物資
流通拠点区域の倉庫用建物
等の割増償却制度の活用
倉庫用建物等の割増
は、物流総合効率化法に基
償却制度の適用要件
づく「物流総合効率化計画」
の緩和
の認定が必要であるが、中
小企業等の共同、連携が必
須となっており、認定基準の
ハードルが高い。
本特区内に新設される倉庫
用建物等は「物流総合効率
化計画」の認定を受けたとみ
なし、特別償却制度の適用
を受けられることとする。
特別償却制度の適用を受け
られることによりインセンティ
物流関連企業等の集積による産 設備投資に向けた税制・財政上
ブが働き、、民間企業の設備
業の活性化
等の支援措置
投資に向けた取組が活性化
される。
既存の助成制度である「エネ
ルギー使用合理化事業者支
環境に配慮した物流
援事業」では、対象設備が限
設備導入に対する助
定され、同レベル性能の設
成制度の拡充
備への切り替えのみが対象
となっている。
当該特区内の物流関連企業
が、現有の荷役設備を省エ
ネ型設備に切替える場合、
環境に配慮した物流設備の
新規導入、能力アップの切
替え、対象設備の拡大等も
助成対象とすることを提案す
る。
民間企業が、設備投資を行
い、省エネ型設備に切替え
る場合、設備の能力アップは
自然なことであり、提案内容 物流関連企業等の集積による産 設備投資に向けた税制・財政上
業の活性化
等の支援措置
を実施することでインセン
ティブが働き、民間企業の設
備投資に向けた取組が活性
化される。
○
国際海上コンテナ陸上輸送
高度化支援事業は、平成21
国際海上コンテナ陸 年度に実施された助成措置
上輸送高度化支援事 であるが、制度が廃止されて
おり、新たな海上コンテナ輸
業の再開
送のニーズに対応した事業
として再開する必要がある。
国際海上コンテナ陸上輸送
高度化支援事業は、老朽化 国際海上コンテナは近年、
した従来型シャーシから20f 北米向けの45ftコンテナが増
t、40ftコンテナ兼用シャーシ 加しつつあり、45ftコンテナ
への転換を促進し、輸送の に対応したシャーシを補助事 物流関連企業等の集積による産 設備投資に向けた税制・財政上
業の活性化
等の支援措置
効率化を図る事業であるが、 業対象として追加すること
で、インセンティブが働き、民
本事業を再開させるととも
に、45ftシャーシについても 間企業の設備投資に向けた
補助事業対象として追加す 取組が活性化される。
ることを提案する。
○
○
○
その
他
地域活性化総合特区の指定申請書(概要版)
地域活性化総合特別区域指定について
1.指定を申請する地域活性化総合特別区域の名称
ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区
2.総合特別区域について
(1)区域
①
指定申請に係る区域の範囲
ⅰ)総合特区として見込む区域の範囲
静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市、菊川市、吉田町
ⅱ)個別の規制の特例措置等の適用を想定している区域(必要に応じ設定)
ア)特殊車両通行許可制度における総重量の規制緩和:静岡市、御前崎市、富士市、浜松市の区域
のうち、清水港、御前崎港、田子の浦港、浜松内陸コンテナ基地を発着する該当道路
イ)軸重に関する規制緩和:静岡市、御前崎市、富士市、浜松市の区域のうち、清水港、御前崎港、
田子の浦港、浜松内陸コンテナ基地を発着する該当道路
ウ)車体の長さに関する規制緩和:静岡市、御前崎市、富士市、浜松市の区域のうち、清水港、御
前崎港、田子の浦港、浜松内陸コンテナ基地を発着する該当道路
エ)指定区間で45ftコンテナ輸送が可能となる道路運送車両法の制限緩和:静岡市、御前崎市の区
域のうち、清水港、御前崎港を発着する該当道路
オ)同一港内の臨港道路において、ナンバーなしでの輸出用完成自動車やコンテナシャーシの移動
が可能となるよう規制緩和:静岡市、御前崎市、富士市の区域のうち、清水港、御前崎港、田
子の浦港の臨港道路
カ)非居住者による輸入通関制度の要件緩和:静岡市、御前崎市、富士市、牧之原市、島田市、浜
松市の区域のうち、清水港、御前崎港、田子の浦港、富士山静岡空港、浜松内陸コンテナ基地
キ)免税コンテナの国内運送を「1回限り」とする条件の撤廃:静岡市、御前崎市、牧之原市、島田
市の区域のうち、清水港、御前崎港、富士山静岡空港
ク)区域区分の定められていない都市計画区域の用途地域内での農地転用要件緩和:牧之原市、御
前崎市、島田市、菊川市、吉田町の区域
ⅲ)区域設定の根拠(簡略に)
・県内物流拠点である駿河湾港(清水港、御前崎港、田子の浦港)、富士山静岡空港及び浜松内
陸コンテナ基地の立地する市町
・規制の特例措置等が適用される市町
(2)目標及び政策課題等
②
指定申請に係る区域における産業の国際競争力の強化に関する目標及びその達成のために取り
組むべき政策課題
ⅰ)総合特区により実現を図る目標
ア)定性的な目標
県内企業の物流・生産コストやリードタイムの縮減、物流関連産業等の誘致・集積による
『日本の物流拠点』の創出を目指す。
イ)評価指標及び数値目標
評価指標(1)輸出・輸入コンテナ取扱個数 40.4万TEU(H21)→78.7万TEU(H25)
評価指標(2)穀物(トウモロコシ)取扱量 70.3万t(H22)→81万t(H32)
評価指標(3)富士山静岡空港の貨物取扱量 86t(H21)→3,000 t(H25)
ウ)数値目標の設定の考え方(簡略に)
数値目標(1)及び(2)の目標達成に寄与する事業としては、陸上運送効率化事業、45ft
コンテナ輸送事業、港湾内移動迅速化事業、輸出入業務円滑化事業、免税コンテナ利活用促
進事業、高速道路料金無料化事業、物流企業活動活性化事業を想定している。
数値目標(3)の目標達成に寄与する事業としては、輸出入業務円滑化事業、免税コンテナ
利活用促進事業、高速道路料金無料化事業、物流企業活動活性化事業を想定している。
現時点では、いずれの事業も物流の活性化に大きく寄与すると想定される。
ⅱ)包括的・戦略的な政策課題と解決策
ア)政策課題と対象とする政策分野
(1)ものづくり産業を支える物流拠点の競争力の強化
k)物流
(2)陸・海・空の交通ネットワークを活用した物流産業の振興
k)物流
(3)物流関連企業等の集積による産業の活性化
k)物流
イ)解決策
(1)輸出入手続きの簡素化や貨物輸送の効率化等による物流拠点の競争力の強化
(2)陸上輸送コストの低減やコンテナ輸送の効率化による物流ネットワークを活用した新たな貨物の創出
(3)進出しやすい土地活用の支援や設備投資に向けた支援措置の提供による物流関連企業等の誘致・集積
ⅲ)取組の実現を支える地域資源等の概要
・東名高速道路、新東名高速道路(H24開通予定)、中部横断自動車道(H29開通予定)などの高速道路網
・富士山静岡空港、清水港、田子の浦港、御前崎港の駿河湾港、浜松内陸コンテナ基地の物流拠点
・本県は首都圏と中京圏の中央に位置し、半径300km以内に日本の人口の6割強、GDPの約7割が集中
・全国屈指の「ものづくり県」:製造品出荷額全国2位(H21)、工場立地件数等が全国上位
・物流拠点ごとに民間企業や関係地方公共団体等で構成される利用促進のための協議会が設置
(3)事業
③
目標を達成するために実施し又はその実施を促進しようとする事業の内容
ⅰ)行おうとする事業の内容
<陸上運送効率化事業>
ア)事業内容
・特殊車両通行許可制度における総重量の規制緩和
・軸重に関する規制緩和
・車体の長さに関する規制緩和
イ)事業実施主体
・物流産業関係事業者
ウ)当該事業の先駆性
・いくつかの緩和措置を組み合わせ、高速道路料金無料化事業とあわせて輸送コスト低減の取組
を行うことは総合特区でしか実現できない新しい試み。
エ)関係者の合意の状況
・実施主体と規制緩和の条件について調整を進めることで合意。地域協議会でも協議のうえ合意。
オ)その他当該事業の熟度を示す事項
・事業を実施する民間事業者、道路管理者と協議を重ね、具体的に対象となる道路を指定。
<45ftコンテナ輸送事業>
ア)指定区間で45ftコンテナ輸送が可能となる道路運送車両法の制限緩和
国際海上コンテナ陸上輸送高度化支援事業の再開
イ)物流産業関係事業者
ウ)構造改革特区認められている長さの特例措置に加え、積載重量等についても申請。
エ)実施主体と調整し、地域協議会においても協議のうえ、合意。
オ)事業を実施する民間事業者、道路管理者と協議を重ね、具体的に対象となる道路を指定。
<港湾内移動迅速化事業>
ア)県内の国際物流拠点である駿河湾港において、輸出用完成自動車やコンテナシャーシ等が臨
港道路を通行して移動する場合は、ナンバーを不要とする規制緩和措置を講じる。
イ)物流産業関係事業者
ウ)物流拠点の競争力強化のための取り組みを組み合わせ、その特色を活かして、地方物流拠点の
生き残り策のモデルとする。
エ)実施主体と調整し、地域協議会においても協議のうえ、合意。
オ)具体的に対象となる道路を清水港、御前崎港、田子の浦港の臨港道路に限定し、安全対策を講
じる。輸出用完成自動車、コンテナシャーシのほか、フォークリフト、リーチスタッカーにつ
いても対象とする。
<輸出入業務円滑化事業>
ア)保税蔵置場における蔵置申請期間の延長と許可不要で実施できる作業内容の拡充
非居住者による輸入通関制度の要件緩和
イ)物流産業関係事業者
ウ)物流拠点の競争力強化のための取り組みを組み合わせ、その特色を活かして、地方物流拠点の
生き残り策のモデルとする。
エ)実施主体と調整し、地域協議会においても協議のうえ、合意。
オ)輸出入量増加の観点から、実効性のあると思われる規制の緩和措置について実施。
<免税コンテナ利活用促進事業>
ア)免税コンテナの国内運送は「1回限り」とする条件の撤廃
イ)物流産業関係事業者
ウ)総合特区の特色を活かし、地方(空)港の生き残り策のモデルとなる取り組み。
エ)実施主体と調整し、地域協議会においても協議のうえ、合意。
オ)陸運関係者、(空)港の利用促進団体等の関係者と本事業の活用策について協議。
<高速道路料金無料化事業>
ア)物流拠点を活用し、高速道路の最寄りのICにおいて乗降した特定の貨物運送車の高速道路料金
を無料化
イ)物流産業関係事業者
ウ)地理的優位性があり、高速道路網を初めとした交通インフラを生かした取組。
エ)実施主体と調整し、地域協議会においても協議のうえ、合意。
オ)具体的対象を特定し、悪質な行為が行われないような措置を講じる。
<物流企業活動活性化事業>
ア)区域区分の定められていない都市計画区域の用途地域内での農地転用要件緩和
倉庫用建物等の割増償却制度の適用要件の緩和
環境に配慮した物流施設の助成制度の拡充
イ)物流産業関係事業者
ウ)物流拠点の競争力強化、交通ネットワークの利活用のための措置と一体的に行うことは、総合
特区でしか実現できない新しい試み。
エ)実施主体と調整し、地域協議会においても協議のうえ、合意。
オ)対象市町を絞り、財政、税制上の特例措置は具体的対象を特定する措置を講じる。
ⅱ)地域の責任ある関与の概要
ア)地域において講ずる措置[a)~d)ですべて記入してください。]
a)地域独自の税制・財政・金融上の支援措置
・新規産業立地事業費助成、地域産業立地事業費助成制度
・入港料・岸壁使用料・ガントリークレーン使用料の減免 ・ポートセールス活動
等
b)地方公共団体の権限の範囲内での規制の緩和や地域の独自ルールの設定
・農地法に基づく農地転用にかかる知事権限の移譲
c)地方公共団体等における体制の強化
・県庁内に知事、副知事、関係部局長を構成員とする「総合特区庁内推進会議」を設置
・外部有識者等による「ふじのくに戦略物流研究会」を設置
・本県企画広報部企画課に新たに「戦略物流班」を設置(3名体制)
等
d)その他の地域の責任ある関与として講ずる措置
・セミナー、説明会、荷主企業訪問等のポートセールス活動を実施。
イ)目標に対する評価の実施体制
・数値目標について毎年度評価、地域協議会における意見を踏まえ、自己評価を実施
ⅲ)事業全体の概ねのスケジュール
ア)事業全体のスケジュール(簡略に)
・45ftコンテナ輸送事業、高速道路料金無料化事業の一部を除き平成24年度から事業実施
イ)地域協議会の活動状況と参画メンバー構成(簡略に)
・H23.4~9:実施主体等との協議:30回、H23.8.5:地域協議会設立
・H23.8.8、9.2:地域協議会ワーキンググループ会議※開催、H23.9.14:地域協議会開催
(参画メンバー)
※地域協議会参画団体の実務者レベルで構成する会議
富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会、(社)静岡県トラック協会、(財)静岡県コンテナ輸
送振興協会、清水港利用促進協会、御前崎港ポートセールス実行委員会、田子の浦港利用促
進協議会、(社)静岡県経営者協会、静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市
菊川市、吉田町、静岡県
3.新たな規制の特例措置等の提案について
・特殊車両通行許可制度における総重量の規制緩和
・軸重、車体の長さに関する規制緩和
・指定区間で45ftコンテナ輸送が可能となる道路運送車両法の制限緩和
・臨港道路でのナンバーなし輸出自動車等の移動の規制緩和
・保税蔵置場における蔵置申請期間の延長と許可不要で実施できる作業内容の拡充
・非居住者による輸入通関制度の要件緩和
・免税コンテナの国内運送は「1回限り」とする条件の撤廃
・区域区分の定められていない都市計画区域の用途地域内での農地転用要件緩和
・高速道路料金の無料化
・倉庫用建物等の割増償却制度の適用要件の緩和
・環境に配慮した物流設備導入に対する助成制度の拡充
・国際海上コンテナ陸上輸送高度化支援事業の再開
ふじのくに環駿河湾”陸・海・空”物流活性化総合特区
フロー図
政策課題
解決策
【物流拠点の利便性向上】
1.輸出入手続きの簡素化
1.ものづくりを支える物流拠点の
競争力の強化
2.貨物輸送の効率化
3.施設整備等による拠点機能の強化
【輸送量の増加】
1.陸上輸送コストの低減
2.「陸・海・空」の交通ネットワー
クを活用した物流産業の振興
2.コンテナ輸送の効率化
具体策(特例措置の提案)
<輸出入業務円滑化事業>
*保税蔵置場の申請手続きの簡素化
*非居住者による輸入通関制度の要件緩和
<港湾内移動迅速化事業>
*臨港道路でのナンバーなし輸出自動車等の
移動の規制緩和
<地域独自の取組>
・入港料、岸壁使用料等の減免
・空港貨物上屋賃貸料補助等
・道路ネットワーク、空港、港湾の整備の推進
・ポートセールス活動
<陸上輸送効率化事業>
*特殊車両の総重量の要件緩和
*軸重に関する規制緩和
*車体の長さに関する規制緩和
<高速道路料金無料化事業>
○県内国際物流拠点における高速道路料金の無料化
<45ftコンテナ輸送事業>
*45ftコンテナ輸送の制限緩和
○国際海上コンテナ陸上輸送高度化事業の再開
<免税コンテナ利活用促進事業>
*免税コンテナ国内運送条件の撤廃
<地域独自の取組>
・道路ネットワーク、空港、港湾の整備の推進
【企業誘致・集積】
3.物流関連企業等の集積による産業
の活性化
1.進出しやすい土地活用の支援
<物流企業活動活性化事業>
*農地転用の要件緩和
(非線引き都市計画区域の用途地域内)
2.設備投資に向けた優遇措置
<物流企業活動活性化事業>
○倉庫用建物等の割増償却制度の適用要件の緩和
○環境に配慮した物流施設の助成制度の拡充
<地域独自の取組>
・企業立地の優遇制度
・工業用地の安定的な供給等
【*規制緩和、○税財政の支援】
<指定地域>
・・・静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市
(別添4) 行政区画を表示した図面
島田市、菊川市、吉田町
<物流拠点>
・・・清水港、御前崎港、田子の浦港
・・・富士山静岡空港
・・・浜松内陸コンテナ基地
<物流拠点の最寄の高速道路IC>
中部横断自動車道
・・・富士、清水、吉田、相良牧之原、浜松IC
富士
富士市
IC
三遠南信道路
静岡市
田子の浦港
清水IC
浜松市
清水港
相良牧之原
島田市
新東名高速道路
浜松
富士山静岡空港
IC
東名高速道路
IC
吉田IC
吉田町
菊川市
浜松内陸コ
ンテナ基地
牧之原市
御前崎市
御前崎港
駿河湾
別添5 付近見取図(清水港)
清水IC
清水港
別添5 付近見取図(御前崎港)
相良牧之原IC
御前崎港
別添5 付近見取図(田子の浦港)
富士IC
田子の浦港
別添5 付近見取図(浜松インランドデポ)
ポ
インランドデ
別添5 付近見取図(富士山静岡空港)
富士山静岡空港
相良牧之原IC
吉田IC
地域協議会の協議の概要
地域協議会の名称
ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区地域協議会
第1回ワーキンググループ会議
地域協議会の設置日
平成23年8月5日
地域協議会の構成員
【実施主体】御前崎港ポートセールス実行委員会、(財)静岡県コンテナ輸送
振興協会、(社)静岡県トラック協会、清水港利用促進協会、田子の浦港利
用促進協議会、富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会
【経済団体】(社)静岡県経営者協会
【市町】静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市、菊川市、
吉田町
【申請者】静岡県
協議を行った日
平成23年8月8日
協議の方法
協議会を開催
協議会の意見の概要
1.特殊車両の通行許可の申請を出さなくて良いというところまで行きたい
が、一歩でも緩和が進むよう検討したい。
2.45ft コンテナの規制緩和は、総重量や車体の長さの規制緩和とセットで
実施しないと、新たな車両の購入費用の発生や積載量の減少などの弊害
がある。
3.45ft コンテナは東南アジア~アメリカのトランシップでニーズがある。
港湾内でデバン(コンテナから荷物を取り出す)すれば問題ないが、内
陸コンテナまで輸送すると問題が出ると思う。
4.特区内の保税蔵置場における蔵置期間の撤廃及び許可不要で実施できる
作業内容の拡充をしていただくことで、活性化につながるので進めてほ
しい。
5.清水は後背地が限られており、農地転用がネックとなって企業進出が進
まないこともあったので、緩和をしてほしい。
6.用途地域が設定されていない農地の転用も届出にできないか、農振地域
の除外の緩和措置も検討できないか。
意見に対する対応
1.関係団体と緩和措置の内容、道路の指定について詳細を詰めていく。
2.宮城県で実施されている構造改革特区の状況について調査する。
3.指定する道路は、関係団体に確認調査し、内容を詰める。
4.具体的な作業内容等について関係団体に確認調査を実施する。
5、6.無秩序な開発が行われることは望ましくなく、用途地域の指定等の
一定の土地利用調整が整った範囲内で農地転用等の手続を簡素化し、迅
速化を図ることを提案していく。
地域協議会の協議の概要
地域協議会の名称
ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区地域協議会
第2回ワーキンググループ会議
地域協議会の設置日
平成23年8月5日
地域協議会の構成員
【実施主体】御前崎港ポートセールス実行委員会、(財)静岡県コンテナ輸送
振興協会、(社)静岡県トラック協会、清水港利用促進協会、田子の浦港利
用促進協議会、富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会
【経済団体】(社)静岡県経営者協会
【市町】静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市、菊川市、
吉田町
【申請者】静岡県
協議を行った日
平成23年9月2日
協議の方法
協議会を開催
協議会の意見の概要
1.45ft コンテナ輸送に向けた道路法(車両制限令)と道路運送車両法の制
限緩和について、荷主の利便性を考え、浜松インランドデポや内陸まで
運べるようなシステムを構築したい。
2.
「ナンバーなし」の規制緩和について、フォークリフトの倉庫間の移動も
可能になれば、全体の保有台数の削減や移動コストの削減が図れる。
3.
「保税蔵置場」の規制緩和について、色々な組立や加工をしたものをその
まま輸出、国内流通をすることができたらよいと思う。規制緩和するこ
とで、加工、製造業の企業誘致に繋げていただきたい。
4.免税コンテナを国内輸送の手段として使いたいメーカーは多数いるので、
認めることで良いのではないかと思う。コスト負担を荷主と共同で行う
ことができれば、メリットが生まれるのではないか。荷主、船社、税関
との間で事前の取り決めが必要だとは思うが、3ヶ月以内であれば何回
でも認められるというような形で進めていただきたい。
5.国際海上コンテナ陸上輸送高度化支援事業の再開について、45ft シャー
シの補助と同時に、トラクタの部分の補助についても併せて検討する必要
がある。これは、陸運に関する緩和措置と並行して申請する必要がある。
意見に対する対応
1.運べる範囲が広がれば、利便性が高まると考えられるので、まずは、陸
運に関する緩和措置を進めた上で、広めていきたい。
2.コスト削減効果が見込まれるので、意見を踏まえて進めていきたい。
3.作業内容は、協議会員の知恵を借りながら詰めていきたい。
4.船主、税関との調整を前提として進めていきたい。
5.機材の準備も緩和措置と並行して進める必要があると考えられるので、
提案していきたい。
地域協議会の協議の概要
地域協議会の名称
ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区地域協議会
地域協議会の設置日
平成23年8月5日
地域協議会の構成員
【実施主体】御前崎港ポートセールス実行委員会、(財)静岡県コンテナ輸送
振興協会、(社)静岡県トラック協会、清水港利用促進協会、田子の浦港利
用促進協議会、富士山静岡空港航空貨物利用促進協議会
【経済団体】(社)静岡県経営者協会
【市町】静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田市、菊川市、
吉田町
【申請者】静岡県
協議を行った日
平成23年9月14日
協議の方法
協議会を開催
協議会の意見の概要
1.恵まれた地理的条件を活かしながら物流の活性化を図ることは重要なテ
ーマである。牧之原市でも空港、東名を結ぶ幹線道路を整備し、アクセ
スが充実した。特区の申請を通じて民間企業の支援を積極的にできれば
と思っている。
2.提案は的を得たものであると感じているが、競争が厳しいと伺ったので
お互いに努力していきたい。
3.物の移動がし易くするというのが、今回の最大のテーマ、海外に生産拠
点が移った場合にそれを輸入して国内で消費するという動きが加速する
可能性がある。また、災害に強い物流拠点、進め方も非常に大事。
4.静岡は「ものづくり県」として輸出関連産業が盛んであるが、輸出構造
が伸びしろを失うと物流の衰退が心配されるので、輸入を拡大し、全国に
向けて配送できるような「もの運び県」に変わっていく入り口が駿河湾港
と思う。また、首都圏直下型地震に対応した物流の補完機能を京浜に近い
駿河湾港が担うことも重要と思われる。また、港が津波被害を受けても物
流がコントロールできる体制を構築することが重要と思われる。
意見に対する対応
1.区域内の市町と協力して民間企業の支援を積極的にしていきたい。
2.申請数が多く、競争率が厳しいことが予想されるが、地域協議会の皆様
の知恵をお借りし、挑戦していきたい。
3,4.新東名高速道路は、大規模災害発生時に大都市圏へ物資を輸送する
緊急輸送路としての機能も備えている。首都圏が災害にあった場合の補
完機能としての駿河湾港の価値は重要と考えているので、その点もアピ
ールしていきたい。
別添10
指定申請書に記載した事業で、併せて提案した規制の特例措置等
の適用を見込む事業の一覧(参考資料)
事業名
適用を見込む規制の特例措置等
新たな提案
陸上運送効率
特殊車両通行許可制度における総重量の規制緩和(規制の特例措置)
○
化事業
軸重に関する規制緩和(規制の特例措置)
○
車体の長さに関する規制緩和(規制の特例措置)
○
45ft コンテナ
指定区間で 45ft コンテナ輸送が可能となる道路運送車両法の制限緩
○
輸送事業
和(規制の特例措置)
国際海上コンテナ陸上輸送高度化支援事業の再開(財政上の支援措置)
港湾内移動迅
同一港内の臨港道路において、ナンバーなしでの輸出用完成自動車や
速化事業
コンテナシャーシ等の移動が可能となるよう規制緩和(規制の特例措
○
置)
輸出入業務円
保税蔵置場における蔵置申請期間の延長と許可不要で実施できる作業
滑化事業
内容の拡充(規制の特例措置)
○
非居住者による輸入通関制度の要件緩和(規制の特例措置)
○
免税コンテナ
免税コンテナの国内運送は「1 回限り」とする条件の撤廃(規制の特
○
利活用促進事
例措置)
業
高速道路料金
県内国際物流拠点における高速道路料金の無料化(財政上の支援措置)
無料化事業
物流企業活動
区域区分の定められていない都市計画区域の用途地域内での農地転用
活性化事業
要件緩和(規制の特例措置)
環境に配慮した物流設備導入に対する助成制度の拡充(財政上の支援
措置)
倉庫用建物等の割増償却制度の適用要件の緩和(税制上の支援措置)
○
別添11 指定申請書に記載した事業ごとの支援措置の要望の一覧(参考資料)
●基本事項
地 方 公共 団体 に関 する 情報
総 合 特 別 区 域 の 名 称
地方公共団体名 静岡県
担当部署名 企画広報部調整課
ふじのくに環駿河湾“陸・海・空”物流活性化総合特区
国際・地
域の別
地域
担当者名
対象地域
平野裕二
電話番号
054-221-3285
静岡市、浜松市、富士市、牧之原市、御前崎市、島田
計画期間
市、菊川市、吉田町
E-Mail
[email protected]
平成 24 年度 ~ 平成 28 年度
( 5 年間)
●国の財政支援を希望する事業
事業
番号
1
2
3
事
業
名
事
業
内
容
実 施 主 体
物流拠点(富士山静岡空港、清
水港、御前崎港、田子の浦港、浜
松内陸コンテナ基地)を活用し、
東名高速道路の最寄のICを乗降
高速道路料金無料化事業
民間事業者
した特定の貨物運送車について
高速道路料金の無料化を提案す
る。また、新東名高速道路開通時
には、同様の措置を求める。
当該特区内の物流関連企業が、
現有の荷役設備を省エネ型設備
に切替える場合、環境に配慮した
環境に配慮した物流設備導入に対
物流設備の新規導入、能力アッ 民間事業者
する助成制度の拡充
プの切替え、対象設備の拡大等
も助成対象とすることを提案す
る。
国際海上コンテナ陸上輸送高度
化支援事業は、老朽化した従来
型シャーシから20ft、40ftコンテナ
兼用シャーシへの転換を促進し、
国際海上コンテナ陸上輸送高度化
輸送の効率化を図る事業である 民間事業者
支援事業の再開
が、本事業を再開させるとともに、
45ftシャーシ及び専用トラクタにつ
いても補助事業対象として追加す
ることを提案する。
所管省庁名
国の制度名
国土交通省
新規・拡充内容
総事業費
(単位:千円)
年度別 事業費(上段) ・ 国費(下段)
H24
H25
H26
(単位:千円)
H27
H28
1,387,500
277,500
277,500
277,500
277,500
277,500
1,387,500
277,500
277,500
277,500
277,500
277,500
当該特区内の物流関連企業が、現
有の荷役設備を省エネ型設備に切
替える場合、環境に配慮した物流設
エネルギー使用合理化j事
拡充
備の新規導入、能力アップの切替
業者支援事業
え、対象設備の拡大等も助成対象
とする。
1,485,000
165,000
330,000
330,000
330,000
330,000
495,000
55,000
110,000
110,000
110,000
110,000
国際海上コンテナ陸上輸送高度化
支援事業は、老朽化した従来型
シャーシから20ft、40ftコンテナ兼用
シャーシへの転換を促進し、輸送の
拡充
効率化を図る事業であるが、本事
業を再開させるとともに、45ftシャー
シについても補助事業対象として追
加する。
589,000
57,000
57,000
95,000
190,000
190,000
294,500
28,500
28,500
47,500
95,000
95,000
物流拠点(富士山静岡空港、清水
港、御前崎港、田子の浦港、浜松内
陸コンテナ基地)を活用し、東名高
新規
速道路の最寄のICを乗降した貨物
輸送車について道路料金を無料化
する。
国土交通省
経済産業省
新規
拡充
国際海上コンテナ陸上輸
送高度化支援事業
0
4
0
0
5
0
0
6
0
0
7
0
<記載要領>
1.「国の財政支援を希望する事業」については、総合特区計画の推進のため、優先順位の高いものから順次記載してください。
2.「事業名」欄には、総合特区指定申請書に記載されたものと同じ名称を用いてください。
3.「事業内容」欄には、目的・対象者・規模等が分かるよう、かつ簡潔に記載してください。
4.「国の制度名」欄には、既存制度名や要綱名を記載してください。なお、作成団体で分からない場合、都道府県や地方支分部局等に可能な範囲内で問合せの上、記載してください。(どうしても分からない場合、「不明」で可)
新規制度の創設を希望する場合は空欄のままにしておいてください。
※内閣府所管の「総合特区推進調整費」は各府省の予算制度を補完するものであるため、「国の制度名」には各府省の予算制度名を記載してください。(総合特区推進調整費を記載することはできません。)
5.「新規拡充」欄には、新規制度の創設を希望する場合は「新規」を、既存制度の拡充を希望する場合は「拡充」を選択してください。(いずれでもない場合は空欄)
6.「新規・拡充内容」欄には、「新規」の場合は国が財政支援すべき理由を、「拡充」の場合は拡充の内容と理由を記載してください。
7.事業数が10を超える場合は、適宜、行挿入して追加してください。
8.「事業費」欄:補助金(交付金)の場合は補助(交付)対象経費を、地方負担がない事業の場合には国費相当額を記載してください。
9.「年度別事業費・国費」欄について、財政支援措置を希望する年度が5ヶ年を超える場合、適宜記入欄を追加してください。
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