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農業会議情報 No.246(平成24年9月)

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農業会議情報 No.246(平成24年9月)
No.24
平成 24年9月21日
Shizuokaken nougyoukaigi report
★主な内容★
Ⅰ 農政対策ニュース
<「平成 25 年度農林水産概算要求」を提出
Ⅳ 情報のページ
<新聞・出版(新刊)の案内等>
Ⅱ 組織の動き
<8月の常任会議員会議等会議開催状況>
Ⅴ 今後の日程
Ⅲ 農業者年金のページ
<新規加入者の状況・加入推進事例>
Ⅰ
農政対策ニュース
9)
◇ 「平成25年度農林水産概算要求」を提出
農林水産省は 9 月 7 日、来年度一般会計予算の概算要求を財務省に提出した。
農林水産予算の総額は、日本再生戦略として農林漁業重点配分を十分反映した
前年比 6.6%増の 2 兆 3,166 億円となっている。
このうち特別重点要求額は、再生可能エネルギーの取り組みや新規参入支援による
雇用確保など 6 項目について 2,427 億円を要求している。
農業委員会組織予算は、
「義務的経費」を除く「その他の経費」の前年度比1割
削減が求められる中、農地制度実施円滑化事業費補助金については5%減にとど
まったほか、全体的には 2.3%減の要求である。
農業委員会事業関係予算のうち特徴的なものを3本紹介する。1つ目の「地域
農業支援組織連携強化活動(新規・14 億円余)」は、市町村のマンパワーを補強
するため、普及員 OB など地域連携推進員の設置や、農地地図システムの整備を行う
ものであり、2つ目の「新規就農者確保事業(拡充・342 億円余)
」は、就農給付
金を 1.7 万人分について前年比 83%増の 249 億円余、農の雇用で 93 億円余積み
込み、2年目の研修及び新規の企業派遣研修を含む 7,550 人分を手当している。
3つ目の重点要求で措置した非公共事業のうち「経営資源有効活用対策事業(新
規・20 億円)」は、合理化法人を構成員とする協議会が仲介し、離農した農家、
後継者不在の農家の経営資源を貸付、施設の補・改修などを行って継承するもの
である。 (2~6頁参照)
◇ 農林水産省 「平成25年度税制改正要望」を決定
農林水産省は9月6日、平成 25 年度の税制改正要望を取りまとめ、政府税制
調査会に提出した。(7頁参照)
これに先立ち、民主党は8月29日、農林水産部門会議を開き、平成25年度
税制改正に向けた団体ヒアリングを行った。全国農業会議所からは柚木茂夫事務
局長が農業経営基盤強化準備金制度の拡充延長や、相続税の課税強化反対などに
ついて要請した。
◆ 8月の常任会議員会議
◆
県農業会議は8月22日、静岡市紺屋町のクーポール会館会議室で定例の常任会
議員会議を開いた。議事等の内容は次のとおりで、下表の農地法に基づく諮問案件
(先月持ち越し分も含む)について、許可相当として答申した。
[議事]
❏ 農地法に基づく知事諮問
農
区
分
4
地
条
法
5
条
諮問件数
面積 ㎡
諮問件数
面積 ㎡
静 岡 県
8
6,348
47
17,906
三 島 市
0
0
3
735
沼 津 市
0
0
1
299
富 士 市
4
1,703
2
291
富士宮市
2
466
4
1,205
静 岡 市
2
3,497
8
2,956
島 田 市
1
127
17
30,028
焼 津 市
0
0
6
1,227
藤 枝 市
2
955
2
767
掛 川 市
4
1,520
16
7,630
磐 田 市
1
69
8
2,148
浜
松
市
16
9,710
71
36,435
袋
井
市
0
0
14
3,768
牧 之原市
0
0
6
2,114
計
40
24,395
205
107,509
転用用途別の主なもの
面積 ㎡
住
%
%
37
32,442
面積 ㎡
%
他施設用
一時転用
宅
48,149
面積 ㎡
25
(駐車場、資材置場等
25,828
20
[協議事項]
(1) 全国農業会議所主催の第5回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰事業の
推薦について事務局より説明し、本県から御前崎市の荒廃農地対策協議会
を推薦することとなった。
(2) 県経済産業部農林業局橋爪技監による「平成 24 年度静岡県耕作放棄地再
生活動表彰事業」の説明では、県がこれまでの放棄地解消活動の成果を評価
し、今後につなげるため、表彰事業を実施することとなった。
◇ 県農業会議第111 回通常総会開く
県農業会議は8月22日、標記総会を静岡市
のクーポール会館で開いた。
黒田会長挨拶の後、来賓として内野県経済産
業部理事及び県議会四本産業委員会委員長から
祝辞をいただいた。
黒田会長を議長に総会議事進行が行われ、平
成23年度事業報告及び収支決算などの上程議
案がすべて原案どおり承認された。
会場の様子
また、総会終了後の時局講演会では、全国農業会議所の松本広太専務理事からT
PPを巡る野田総理の参加表明に関する動向や、与・野党の代表者選びなど、今後
の政局に加えて、「農業生産法人と農業委員会について」のアンケートなど農業委
員会バッシングに関する情勢の報告があった。
左から黒田会長、内野理事、四本県議、松本専務理事
◇
農業者年金相談会開く
県農業会議は、8月28日に伊豆の国市、9月3日に浜松市、9月11日に
東伊豆町、9月19日に松崎町で標記相談会を開いた。
相談会では、これから受給する方などの相談に応じた。
◇
農業者年金加入推進特別研修会<東部地区>開く
県農業会議は8月29日に、農業者年金の加入推進を積極的に行うため、加
入推進部長、農業委員、農業委員会事務局職員、JA職員を対象とした標記研
修会を伊豆の国市のホテルサンバレー富士見で開いた。
農業者年金基金、静岡県農業協同組合中央会との共催で開いたこの研修会で
は100人が出席した。農業者年金基金の勝又理事が農業者年金制度の概要と
加入推進について説明し、
「農業者年金は農業者のための制度で、ぜひとも地域
の農業者のために知らなかったということがないように推進していただきた
い」などと話した。
本会と静岡県農業協同組合中央会が今年度の取組みを発表した後、御前崎市
の山下智久加入推進部長が一週間に一度の頻度で繰り返し戸別訪問を行い、説
明は 30 分程度としていること、付利通知を持参し、毎年 6 月に一度通知される
ことを伝え、自分の支払った保険料を確認できることを説明しているなどと発
表した。
続いて、
「成果の上がる加入推進活動とは」と題しグループディスカッション
を行い、話し合いの結果を各グループごと発表した。その中で「地元農業委員
に対象者を上げてもらう」、「家族経営協定の推進とともに農業者年金を説明す
る」、「制度をまず知ってもらう」などの意見が出された。
◇「平成25年度県農業施策に関する要望」第2回検討委員会開く
県農業会議は9月6日、標記検討会を静岡市内で開いた。
県農業会議が毎年秋に行う県農業施策への要望に必要な助言をいただくもの
で委員は常任会議員の代表6人。第2回となるこの日は、農業委員会から寄せ
られた要望などをもとに、5月に開いた第1回の委員会で出された意見も踏ま
えて取りまとめられた事務局案について検討を深めた。
◇
県農業委員会職員協議会 農政要望研究会開く
県農業委員会職員協議会(土井一浩会長・富士宮市農業委員会事務局長)は
9月11日、標記研究会を静岡県農業振興公社会議室で開いた。
研究会には、職員協議会役員等10人が出席し、県農業会議が行う平成25
年度県農業施策に関する要望は原案どおり承認され、9月21日に開かれる農
政委員会及び常任会議員会議に諮ることとした。
また、10月18・19日に本県で開催される中日本ブロック農業委員会職
員現地研究会について、開催県であることから、より多くの出席人員の確保に
向けて、働きかけを行うこととした。
◇ 耕作放棄地再生利用現地研修会開く
耕作放棄地の再生活用を推進するため、県農業会議などの主催で標記研修会を県内
2会場(東部:9月5日三島市、西部:9月13日浜松市)で開いた。地域耕作放棄
地対策協議会、県、農協などを対象に、東部・西部合わせて62人が参加した。
東部地区では三島市農政課杉山主査から三島市の耕作放棄地対策への取り組みの
話のあと、関東農政局農地政策推進課 細川係長などから、農地を集積すると農業者
に交付される農業者戸別所得補償制度の「規模拡大加算の活用」について説明があっ
た。その後は三島市佐野体験農園と山田川自然の里を現地視察した。佐野体験農園は、
有機農業を学べる農園として今年8月1日にオープンしたばかりだが、既に全区画
(個人向け75区画、団体向け6区画)埋まっており、利用者も若い夫婦の方から定
年退職された方など幅広い層での利用がされていることから、サポート方法を3区分
して指導している旨の説明があった。山田川自然の里は、山田川流域の自然が楽しめ
る散策路の周囲に有機農業モデル園や体験農園があり、市民の人気が高く年間を通じ
て各種イベントが行われている。
三島市佐野体験農園の様子
山田川自然の里の様子
西部地区では浜松市農林業振興課 神谷グループ長から浜松市の耕作放棄地対策へ
の取り組みの話のあと、県農業振興課 太田班長から「規模拡大加算の活用」につい
て説明があった。その後は(株)ヤマトと(株)カクト・ロコの現地を視察した。
(株)
ヤマトは2年前に建設業から農業参入した。耕作放棄地再生利用交付金で約1ha を解
消し、ニンニクやピーマンなどを栽培している。まだ軌道に乗っていないが、さらに
規模拡大し経営の黒字化や自社農作物を使用して餃子を作り販売につなげていこう
と多角化を目指している。(株)カクト・ロコはサボテンの生産を行っているが、同
再生利用交付金で50a を再生し、栽培ハウスを11棟建て規模拡大を図っている。
(株)ヤマトの武藤氏(右)
(株)カクト・ロコの野末氏(左)
・・・本県における農業者年金の加入推進について・・・
■
新規加入者の状況(9月(暫定))(人)
9月
三島市
1
富士宮市
1
菊川市
1
浜松市
2
合計
5
9月(暫定)の新規加入者は5人となり、4月から 9 月(暫定)の新規
加入者数は18 人(達成率 3.5%)となっています。
■
農業委員会と本会との戸別訪問
農業委員会事務局と本会が連携して行っている戸別訪問は、8 月は裾野
市、富士市、菊川市、吉田町、御前崎市、島田市で実施しました。農業委
員会長・加入推進部長に同行いただいた市町もあり、ご協力ありがとうご
ざいました。
また、検討中の未加入者が多数のため、2 回目以降の訪問をお願いしま
す。
■
平成 23 年度農業者年金加入推進活動事例(吉田町)
吉田町農業委員会の昨年の取組みを紹介します。
昨年 8 月には、加入推進部長・農業委員会事務局職員・県農業会議職員
で戸別訪問を行いました。その際に面会予約無しでお昼に訪問し、夏の暑
い時期ということもあり、4 人のうち 3 人に本人に制度を説明することが
でき、1 人の加入につながりました。
11 月の農業委員会の定例会では、県農業会議職員が制度の説明・加入
推進の取組みを説明し、農業委員に加入推進の依頼をしました。
加入推進部長の高橋氏は、町農業経営振興会、農業者が集まる部会など
で若い農業者等に農業者年金のメリット等を説明し、加入の働きかけを行
っています。
今年の 1 月に町広報誌に農業者年金のPR記事を掲載し、制度の周知に
努めています。
Ⅳ
情報のページ
コード
番 号
仕様等
23-30
記録簿 64 頁
相談カード 30 枚
500 円
24-03
4頁
45 円
24-04
8頁
90 円
24-06
16 頁
100 円
第5版
24-09
265 頁
2,200 円
農業委員会は地域農業を支えています
24-11
4頁
30 円
今こそ農業委員会に女性の力を!
24-12
6頁
70 円
農業経営を法人化しませんか
24-08
6頁
70 円
2012 年度版
農業委員業務必携
24-10
155 頁
2012 年度版 地域農業の担い手
「認定農業者」
24-13
6頁
70 円
平成 24 年度版
よくわかる農家の青色申告
24-15
105 頁
700 円
新訂
農業法人の設立
24-17
173 頁
1,800 円
農地等の相続税・贈与税
納税猶予制度をご存知ですか
24-19
8頁
90 円
平成 24 年度版 農家相談の手引
24-20
116 頁
800 円
平成 24 年度版
農家のためのなんでもわかる農業の税制
24-16
167 頁
1,000 円
経営再開マスタープランを作成しよう
24-18
8頁
90 円
ご存じですか?「人・農地プラン」
24-22
2頁
20 円
新よくわかる農政用語
24-23
259 頁
2,000 円
農地制度実務要覧
24-24
1219 頁
6,500 円
図
書 名
2012 年 農業委員活動記録セット
2012 年度版しっかり積み立て、がっち
りサポート 安心で豊かな老後を
農業者年金 リーフレット
2012 年度版しっかり積み立て、がっち
りサポート 安心で豊かな老後を
農業者年金―年金の仕組みと政策支
援―リーフレット
地域農業の発展のために
人・農地プランを作成しよう
新農地全書
改訂版
定価
1,400 円
平成24年11月号の
市町名
部数
浜松市天竜支所
浜
松
市
21
16
浜松市浜北分室
11
浜松市北区分室
7
申込・中止・変更の締切は、
平 成 24 年 10 月 17 日( 水 )
となりますのでよろしく
お願いします。
情報事業の強化につ
いては皆様の協力が
必要不可欠です。
■ 全国農業新聞業務は、農業委員会の情報活動
■ 1週間の動きをわかりやすくコンパクトに解説
■ 正確な情報は、農業委員会の仕事を進める基礎づくり
★
農村、農業委員会の理解者は、全国農業新聞の仲間から
全国農業新聞は、金曜日発行の週刊紙
購読料:月600円、年7,200円(消費税込)
お申込は、お近くの農業委員会へご連絡下さい。
また、静岡県農業会議でも受け付けております。
お気軽にお問い合わせください。
Ⅴ
今後の日程(平成 24 年 9 月~10 月)
9 月 24 日
10 月
農業者年金個別相談会
(富士市)
1日
農業者年金相談会
(川根本町)
5日
農業者年金相談会
(島田市)
10 日
農業者年金相談会
(西伊豆町)
11 日
新任農業委員研修会
(森町)
16 日
農業者年金相談会
(牧之原市)
18.19 日
中日本ブロック農業委員会職員現地研究会
(浜松市・グランドホテル浜松)
22 日
常任会議員会議
(静岡市:静岡中央ビル)
23 日
農業者年金相談会
(掛川市)
発行/静岡県農業会議
静岡市葵区追手町 9-18 静岡中央ビル 7F
Tel 054-255-7934 :Fax 054-273-4314
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