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- 88 - 用語集

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- 88 - 用語集
用語集
用語集
ISO
(ISO14001)
国際標準化機構の略。ISO14001 は、国際標準化機構による環境管理シス
テム(EMS)の規格で、環境に配慮し、環境負荷を継続的に減らすシステムを
構築した組織に認証が与えられます。組織が環境対策の目標・方針を出し、実
現のための計画を立案、実施・運用した上で、第三者機関による定期的な点検
が義務づけられています。
アイドリング
自動車の変速機が中立位置(N)で、エンジンが低速回転したまま停車又は
駐車している状態のこと。交通量の多い市街地では、アイドリング時間は全走
行時の 30∼40%を占めるとも言われています。
IPCC
「気候変動に関する政府間パネル」の略。地球温暖化に関する科学的知見を
取りまとめて評価し、各国政府に指導や助言を提供することを目的とした政府
間機構です。
アスベスト
極めて細い繊維状の鉱物で、高い拡張力と柔軟性を持ち、耐熱性等にすぐれ
工業原料として幅広く利用されています。しかし、多量に吸収すると肺の線維
症を引き起こすことがあり、肺癌など悪性新生物発生の危険を増加させるため、
アスベスト関係作業についてはて労働安全衛生法で規制が行われています。ま
た、一般大気環境のアスベストによる汚染を防ぐため,大気汚染防止法により、
特定粉じんとして工場・事業場からの排出が規制されています。
アセトアルデ
ヒド
青くさい刺激臭のある無色透明の液体で、住宅の建材や内装材に使用されて
いた場合、めまい、吐き気、頭痛、平衡感覚の失調や呼吸器疾患などの体の不
調を感じるシックハウス症候群の原因物質のひとつとされています。
あつぎ環境フ
ェア
地球温暖化やごみ減量などさまざまな環境問題について、身近な暮らしから
見直していくことを目的とした厚木市主催のイベントです。市民、事業所、行
政が協働し、毎年 11 月初旬ごろに開催しています。
育成天然林
樹木の切り株などから発生した新芽を成長させたり、自然に落下した種子の
発芽を育てるなど、主に天然の力により森林を成立させる方法です。補助的に、
地表のかき起こし、刈払い、植込み、間伐など、人の手を加えて育成します。
一般廃棄物
産業廃棄物(事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃えがら、汚泥、廃油、
廃酸、廃アルカリ、廃プラスチックなど 20 種類を指す)以外の廃棄物のこと
です。廃棄物は「し尿」と「ごみ」に分かれ、さらに「ごみ」は事業活動によ
る「事業系ごみ」と一般家庭の日常生活による「家庭ごみ」に分かれます。
雨水貯留槽
雨水の再利用を図るため、地下や軒下などに設置される雨水貯留用のタンク
です。タンクに貯留した雨水を庭の散水などに活用するとともに、災害時にお
ける非常用生活用水としての利用も可能となります。
エコアクショ
ン 21
中小企業等においても容易に環境配慮の取組をすすめられるように、環境マ
ネジメントシステム、環境パフォーマンス評価及び環境報告をひとつに統合し
た環境配慮のツールです(環境省が策定)。
エコファーマ
ー
「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づき、堆肥等
による土づくりと化学肥料や化学合成農薬の使用の低減を一体的に行う農業生
産方式を導入する計画について、都道府県知事から認定を受けた農業者の愛称
です。
屋上緑化
建築物の屋上等に人工地盤をつくり、そこに植物を植えて緑化すること。緑
化によって、大気の浄化、ヒートアイランド現象の緩和、冬季の暖房費や夏季
の冷房費の削減等の効果があります。
オゾン層
地上から 10∼50km 上空の成層圏でオゾン(O3)が豊富な層のことを「オ
ゾン層」といいます。オゾンは生物にとって有害な太陽からの紫外線の多くを
吸収しています。
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用語集
温室効果ガス
太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を暖める働きがあるガスを温室効果ガ
スといいます。温室効果ガスにより地球の平均気温は約 15℃に保たれており、
仮にこのガスがないと-18℃になってしまう大事なものですが、濃度バランス
が崩れると温室効果が加速されてしまいます。京都議定書では二酸化炭素、メ
タン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、六
ふっ化硫黄の 6 物質が削減対象の温室効果ガスと定められています。
外来種
意図的又は非意図的に、海外や国内の他地域から本来の自然分布域を越えて
持ち込まれた種を外来種といいます。外来種は在来の生物種や生態系、人の健
康や農作物に様々な影響を及ぼすことが多く、影響や被害の大きいものは外来
生物法で特定外来生物に指定されています。なお、外来生物法における「外来
生物」は、海外から我が国に導入されることによりその本来の生息地又は生育
地の外に存することとなる生物と定義されています。
化学物質過敏
症
中毒またはアレルギーといった従来の毒性学では説明不可能な、微量な特定
の化学物質に対して反応し、粘膜刺激症状、皮膚炎、気管支炎、喘息等の様々
な症状が出ることを、一般的に化学物質過敏症といいます。シックハウス症候
群もこのひとつです。
拡大生産者責
任(EPR)
生産者の責任を製品の製造・流通時だけでなく、製品が廃棄されて処理・リ
サイクルされる段階まで拡大する考え方のことです。製品設計の工夫や製品の
材質・成分表示、一定製品について廃棄後の引き取りやリサイクルの実施等が
含まれます。
合併処理浄化
槽
し尿(トイレ汚水)と生活雑排水(台所や風呂、洗濯などからの排水)を合
わせて処理する浄化槽のことをいいます。これに対して、し尿のみを処理する
浄化槽を単独処理浄化槽といいます。
かながわ環境
家計簿 エコ
ボ
神奈川県が開設しているインターネット版環境家計簿で、「かながわ環境家
計簿 エコボ」はその愛称です。パソコンから電気やガスなどの使用量を入力
することで、CO2 排出量が自動的に計算され、毎月の CO2 排出量の増減が一
目で分かるようになっています。また、CO2 排出量が少ない順に参加者のラ
ンキング表示を行うなど、楽しみながら日常生活での省エネに取り組めるよう
になっています。
カーボンオフ
セット
日常生活や経済活動において避けることができない温室効果ガスの排出につ
いて、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出され
る温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資す
ること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。
環境家計簿
「家計簿」のように、日々の生活において環境に負荷を与える行動や環境に
よい影響を与える行動を記録し、必要に応じて点数化したり、収支決算のよう
に一定期間の集計を行ったりするものをいいます。自分の生活を点検し、環境
との関わりを再確認するための有効な試みとされています。
環境基準
環境基本法に基づき、人の健康を保護し、生活環境を保全する上で維持され
ることが望ましいものとして定められた基準です。国や地方公共団体が公害対
策を進めていく上での行政上の目標とされています。大気汚染、水質汚濁、騒
音・振動、土壌汚染等について環境基準が定められています。
環境基本法
1993 年に制定された、環境政策の枠組を示す基本的な法律で、基本理念と
して、環境の恵沢の享受と継承等、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な
社会の構築等、国際的協調による地球環境保全の積極的推進が掲げられていま
す。この他、国、地方公共団体、事業者、国民の責務を明らかにし、環境保全
に関する施策の基本となる事項(環境基本計画、環境基準、公害防止計画、経
済的措置など)が順次規定されています。
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用語集
環境共生型住
宅
地球環境を保全する観点から、エネルギー、資源、廃棄物などの面で充分な
配慮がなされ、また周辺の自然環境と親密に美しく調和し、住み手が主体的に
かかわりながら健康で快適に生活できるよう工夫された住宅及びその地域環境
のことです。
環境負荷
人の活動が環境に与える負担のことで、単独では環境への悪影響を及ぼさな
いが、集積することで悪影響を及ぼすものも含みます。
環境ラベル
製品やサービスの環境側面に関する情報を購入者に伝達するもので、第三者
認証による「タイプⅠ」、事業者の自己宣言による「タイプⅡ」、製品の環境
負荷の定量的データを表示する「タイプⅢ」に分類されます。
京都議定書
1997 年 12 月に京都で開催された気候変動枠組条約第 3 回締約国会議
(COP3)で採択され、2005 年 2 月に発効した議定書です。温室効果ガス
の削減目標が設定され、目標を達成するための補助的手段として京都メカニズ
ム(柔軟性措置)が導入されました。日本は、2008∼2012 年の第 1 約束期
間の間に温室効果ガス排出量を 6%削減(1990 年比)することが義務づけら
れています。
グリーン購入
商品やサービスを購入する際に必要性をよく考え、価格や品質だけでなく、
環境への負荷ができるだけ小さいものを優先的に購入することをいいます。
グリーン購入
ネットワーク
グリーン購入の取組を促進するために 1996 年 2 月に設立された企業・行
政・消費者の緩やかなネットワークです。グリーン購入の普及啓発を行うとと
もに、購入ガイドラインの策定、環境に配慮した商品情報のデータベースづく
り等を行っています。
光化学オキシ
ダント(Ox)
自動車や工場・事業場などから排出される窒素酸化物や炭化水素が、太陽光
(紫外線)を受けて光化学反応により生成される物質ですが、そのほとんどが
オゾンです。光化学オキシダント濃度が高くなると光化学スモッグが発生しや
すくなり、目やのどが痛くなったり、呼吸が苦しくなったりします。
降下ばいじん
大気中に排出されたばいじん(燃料等の燃焼または熱源として電気を使用す
る際に発生するすすや固体粒子)や、風により地表から舞い上がった粉じん(物
の破壊、選別等の機械的処理又は鉱石や土砂の推積に伴い発生・飛散する物質)
等のうち、
比較的粒径が大きく重いために大気中で浮かんでいられずに落下(降
下)するものや、雨や雪等に取り込まれて降下するものをいいます。
交通需要マネ
ジメント
(TDM)
車から電車、バス、自転車等への交通手段の変更や、ピーク時間や混雑区域
の回避などにより、交通の需要を調整することです。交通混雑が緩和されるだ
けでなく、環境の改善や地域の活性化にも効果があります。
高度処理水
下水処理において、標準の処理では排水基準を達成できないときや有害物質
排出のおそれがあるとき、排水基準が地方条例などにより特に厳しいとき、処理
水を循環再利用したいときなどに行われる高度処理を施された水です。
合流式下水道
汚水と雨水を同一の管路で下水処理場まで排除する下水道を合流式下水道と
いいます。合流式では、管路が一つで済むため整備コストが安く効率的などの
利点がありますが、雨天時は一定量を超える汚水が未処理のまま河川に放流さ
れ、水環境の悪化を招くという問題があります。
国内排出量取
引制度
京都議定書で義務づけられた温室効果ガス排出削減の数値目標を達成するた
めの、国内対策の補完制度です。あらかじめ国や自治体、企業などの排出主体
間で排出する権利を決めて割り振り、権利を超過して排出する主体と権利を下
回る主体との間でその権利を売買することで、全体の排出量をコントロールし
ます。
コージェネレ
発電の際に従来は捨てていた排熱も利用して、冷暖房や給湯等の熱需要に利
ーション(熱電 用するエネルギー供給システムで、発電と熱という二つの効果で、エネルギー
併給システム) 効率の向上を図ります。
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用語集
こどもエコク
ラブ
子どもたちが地域の中で主体的に、地域環境・地球環境に関する学習や活動
を行うクラブで、大人の連絡係(サポーター)と小・中学生数人∼20 人程度
でグループをつくります。
COP、
COP/MOP
COP とは、気候変動枠組条約に限らず各条約の締約国会議(Conference of
the Parties)を指します。COP/MOP(the Conference of the Parties
serving as the meeting of the Parties to the Kyoto Protocol)は、京都
議定書締約国会議のことです。
サイクルアン
ドバスライド
自転車で最寄りのバス停留所まで来て駐輪場にとめて、そこからバスに乗り
換え目的地までバス交通を利用するシステムで、バス利用者の利便性の向上と
バス利用の促進を目的としています。バス利用者の増加により、自家用自動車
の利用が減り、交通混雑の緩和、大気汚染や騒音防止等につながります。
最終処分場
リサイクルやリユース(再使用)ができない廃棄物の最終処分(埋め立て処
分)を行う場所のことです。
里山
人の住む里に近い山という意味で、都市と自然の間にあって、人が利用して
きた森林をいいます。
里山自然・共生
里山と人との関わりを再構築することにより豊かな自然環境を保全するた
事業
め、市民から参加者を募集し、里山文化を体験しながら自然との関わりを理解
し、自然環境保全活動意識の高揚を図るために実施している事業です。荻野と
七沢で、稲作作業体験や炭焼き用薪作り等を行っています。
酸性雨
水素イオン濃度 pH5.6 以下の酸性の雨を指します。自動車、工場・事業所
から排出された二酸化硫黄、窒素酸化物などが、大気中で硫酸や硝酸に変わり、
雨水に取り込まれ酸性雨となります。
自然エネルギ
ー
太陽光や熱、風力、小規模水力、バイオマス、潮力、地熱、温度差などから
取り出すエネルギーのことです。
自然共生社会
生物多様性が適切に保たれ、自然の循環に沿う形で農林水産業を含む社会経
済活動を自然に調和したものとし、また様々な自然とのふれあいの場や機会を
確保することにより、自然の恵みを将来にわたって享受できる社会のことです。
持続可能な社
会
環境と開発に関する世界委員会が 1987 年に「持続可能な開発、持続可能な
発展」という概念を提唱して以来、将来世代の利益を損なわずに継続性のある
社会をいかにつくるかという「持続可能性」についての議論がされるようにな
りました。持続可能な社会を形成するには、有限な地球環境の中で、環境負荷
を最小にとどめ、資源の循環利用を行い、地球生態系と共生をしていく必要が
あります。
斜面緑地
樹林が残っている傾斜した土地のことです。斜面は造成が困難なため、比較
的、緑が残っていることが多く、動植物の貴重な生息地又は生育地となってい
たり、市民に憩いとやすらぎをもたらす場所となっていたりすることがありま
す。
集団資源回収
自治・町内会、子供会、老人クラブ、PTA などが地域活動として、各家庭の
協力で古紙等を日を決めて一定の場所に集め、回収業者に売却する制度をいい
ます。
循環型社会
大量生産・大量消費・大量廃棄型社会に代わるものとして提示された概念で、
製品等が廃棄物等となることを抑制し、排出されたものはできるだけ資源とし
て適正に利用し、どうしても利用できないものは適正に処分することにより、
天然資源の採取や廃棄に伴う環境への負荷が出来る限り低減された社会のこと
です。
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用語集
循環型社会形
成推進基本法
「大量生産・大量消費・大量廃棄」型の経済社会から脱却し、生産から流通、
消費、廃棄に至るまで物質の効率的な利用やリサイクルを進めることにより、
資源の消費が抑制され、環境への負荷が少ない「循環型社会」を形成するため
に、平成 12 年 6 月 2 日に公布された法律です。
省エネルギー
エネルギーを節約したり効率よく利用したりして、エネルギーの消費を減ら
すこと、あるいはそうした運動をさす概念です。
浄化槽汚泥
し尿等浄化槽の清掃時に収集される汚泥で、浄化槽汚泥は通常、し尿処理施
設へ搬送し処理されます。
新エネルギー
従来の火力発電や原子力発電、水力発電などのエネルギーに対して、太陽光
発電、風力発電、バイオマス発電・熱利用、太陽熱利用など普及が十分でない
自然エネルギーやリサイクル・エネルギー等のことをいいます。
森林認証
適正に管理された森林から産出した木材などに認証マークを付すことにより
森林の保護を図ろうとする制度で、独立した第三者機関が一定の基準に照らし
合わせて評価・認証します。国際 NGO「森林管理協議会(FSC)」による FSC
森林認証制度や、日本の林業団体や環境 NGO 等による SGEC(Sustainable
Green Ecosystem Council、2003 年発足)が創設した日本の実情に応じた
森林認証制度などがあります。
森林の多面的
機能
森林が持つ機能で、生物多様性保全、地球環境保全(地球温暖化の緩和等)、
土砂災害防止機能/土壌保全機能、水源涵養機能、快適環境形成機能(気候緩
和や大気浄化等)、保健・レクリエーション機能、文化機能、物質生産機能と
いった機能があるとされています。
水源かん養
森林の土壌は降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を調整して洪水を緩和す
るとともに、川の流量を安定させます。また、雨水が森林土壌を通過すること
により、水質が浄化されます。これらを水源かん養機能といいます。
水質汚濁
河川、湖沼、地下水、海洋等の水域に有機物や有害物質が流入して、水環境
が劣化することをいいます。生活排水や工場排水の流入が主要因で、農薬や肥
料成分の混入も問題となっています。
スリムストア
ー
商品の適正包装などのごみ減量化や、リサイクル活動等に積極的な店舗で、
厚木市が「スリムストアー」として認定したお店です。
生活排水
炊事、洗濯、入浴、し尿など、日常生活にともなって家庭から出される排水
のことで、生活排水の中でし尿を除いたものを生活雑排水といいます。
生産緑地
市街化区域内にある農地のうち、良好な生活環境の確保に効用があり、所定
の規模で、将来の公共施設等敷地として適している、さらに農業の継続が可能
な条件を備えている土地を、生産緑地地区として指定しています。
生物化学的酸
素要求量
(BOD)
水中の有機物が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量
のことで、河川の有機汚濁を測る代表的な指標です。BOD が高いと水中の溶
存酸素が欠乏しやすくなり、10mg/L 以上で悪臭の発生等がみられます。
生物多様性
①様々な生物の相互作用から構成される様々な生態系の存在=生態系の多様
性、②様々な生物種が存在する=種の多様性、③種は同じでも持っている遺伝
子が異なる=遺伝的多様性、という 3 つの階層で多様性を捉え、生物多様性は
生命の豊かさを包括的に表した広い概念です。
総合的な学習
の時間
地域や学校、子どもたちに応じて、各学校が創意工夫を生かし、これまでの
教科の枠を超えた学習ができる時間のことです。「総合的な学習の時間」にお
いては、知識を教え込む授業ではなく、①自ら学び、自ら考える力の育成、②
学び方や調べ方を身に付けることをねらいとして、自ら課題を設けて行う学習
や将来の生き方を考える学習が積極的に行われます。
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用語集
ダイオキシン
類
有機塩素化合物の一種であるポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)、
ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)、コプラナーポリ塩化ビフェニル(Co-PCB)
をあわせて「ダイオキシン類」といいます。250∼400℃の比較的低温で、有
機塩素を含むプラスチックを不完全燃焼すると発生しやすい。また、塩素を含
む薬剤、漂白剤などを排水することにより、非意図的に生成されます。
多自然川づく
り
治水上の安全性を確保しつつも、水辺や瀬、淵など多様な河川環境を保全・
創出したり、改変する場合も最低限にとどめたり、良好な自然環境の復元が可
能な川づくりを行うものです。
地域冷暖房(熱
一定地域内の建物群に対して蒸気・温水・冷水等の熱媒を熱源プラント(た
供給事業)
だし熱源設備の加熱能力 21 ギガジュール/時以上)から導管を通じて供給する
事業のことです。
地球温暖化
産業の発展による人間活動の拡大により温室効果ガス(CO2 等)の濃度が
増加し、大気中に吸収される熱が増えたことで、地表及び大気の温度が上昇す
る現象のことです。地球温暖化は海面上昇、干ばつなどの問題を引き起こし、
人間や生態系に大きな影響を与えることが懸念されています。
地球温暖化対
策推進法
正式名は「地球温暖化対策の推進に関する法律」。京都議定書目標達成計画
の策定や、地域協議会の設置等国民の取組を強化するための措置、温室効果ガ
スを一定量排出する事業者に温室効果ガスの排出量を算定して国に報告するこ
とを義務づけ、国が報告されたデータを集計・公表する「温室効果ガス排出量
算定・報告・公表制度」等について定めています。
チーム・マイナ
京都議定書における我が国の温室効果ガス削減目標 6%(1990 年比)を実
ス 6%
現するために、平成 17 年度から政府が推進している国民運動です。CO2 削
減のための 6 つのアクションプランを設定しています。
中水道
一般の水道である上水道、排水の下水道に対して、飲用には不適だが、水洗
便所、洗浄、散水などに使用できる水を中水道といいます。貯留した雨水、生
活雑排水や下水処理水などが用いられます。
低公害車
既存の自動車に比べ、窒素酸化物や粒子状物質、二酸化炭素などの排出量の
少ない自動車をいいます。日本では、電気自動車、圧縮天然ガス自動車、メタ
ノール自動車、ハイブリッド自動車等が実用化され、この他、LPG 車、希薄燃
焼エンジン車、ソーラー自動車、水素自動車、燃料電池自動車、エタノール自
動車、バイオディーゼル自動車等多種多様なものがあります。
ディスポーザ
ー
生ごみを機械で粉砕し、水と一緒に排水管に流し出す機器です。日本の下水
道施設の多くは、ディスポーザーで粉砕した生ゴミを直接下水に流す「単体デ
ィスポーザー」の使用を禁止しており、粉砕生ごみを含む排水を排水処理装置
で処理してから下水道に流す仕組みの「ディスポーザー排水処理システム」の
使用を推進しています。
透水性舗装
雨水が舗装を浸透し地中にしみ込ませるように、粒度の粗い特殊な舗装材を
使用したアスファルト舗装で、降雨時には水溜まりができにくくハネ上がりも
少ない歩きやすい舗装です。また、植物への水分補給、地下水の保全など地球
環境にも配慮したものです。
特定外来生物
「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」では、海外
起源の外来生物であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼ
すもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から政令で定めるものとされていま
す。特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、
器官なども含まれます。
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用語集
特定化学物質
「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」により、難分解性、高蓄
積性及び慢性毒性等を有する PCB など 13 物質が第一種特定化学物質として
指定され、高蓄積性はないものの難分解性でありかつ慢性毒性があるトリクロ
ロエチレンなど 23 物質が第二種特定化学物質として指定されています。
特定有害物質
「土壌汚染対策法」で、人の健康に影響を与える物質として、鉛、砒素、ト
リクロロエチレン等の 25 物質が特定有害物質として定められています。
トップランナ
ー方式
改正省エネルギー法で導入された省エネ型製品普及のための制度で、「自動
車の燃費基準や電気製品(家電、OA 機器など)等の省エネルギー基準を、そ
れぞれの機器において現在商品化されている製品のうち最も優れている機器の
性能以上にする」ということです。トップランナー対象機器は、現在家電や自
動車等 21 機器が指定されています。
ナショナル・ト
価値ある自然環境や歴史的建造物を、広く募金を募り取得することにより保
ラスト
存し、公開しつつ次代に引き継いでいくことを目指した環境保護活動をいいま
す。
生ごみ処理機
生ごみなどの有機物を減量又は堆肥化する機器で、バイオ式、乾燥式とハイ
ブリット式があります。バイオ式は微生物が有機物を酸化分解し、堆肥化する
のに対して、乾燥式は温風等による加熱によって生ごみ中の水分を蒸発させ、
生ゴミの減量化と微生物の不活性化による衛生化を行います。ハイブリット式
は乾燥+バイオ式で、バイオ式と比較して臭いの発生を抑えます。
二酸化窒素
(NO2)
ボイラーや自動車などの燃焼過程、硝酸製造等の工程などから発生します。
燃焼過程からはほとんどが一酸化窒素(NO)として排出され、大気中で二酸
化窒素に酸化されます(NO と NO2 をあわせて窒素酸化物=NOx といいま
す)。他に、生物活動からの自然発生もあります。主要な大気汚染物質ですが、
光化学オキシダントの原因物質でもあります。
熱帯材
熱帯産木材のこと。日本に輸入される熱帯材は、黒檀やチークなどの高級品
から多種にわたり、量的にはラワン類が圧倒的に多い。ラワンの主な用途は合
板(ベニヤ板)です。主に、フィリッピン、マレーシア、インドネシア、パプ
アニューギニアなどから輸入されています。
農地流動化
担い手農家の育成及び遊休農地の有効利用を図り、荒廃農地を解消するため
の手段として、農用地の利用権の設定や移転又は所有権の移転を行うことです。
厚木市では、この制度の普及のため、農用地利用集積計画で利用権を設定した
貸人と賃借料の支払いがある借人に対して奨励金を交付しています。
ノンステップ
床を低くして乗降口の階段をなくし、高齢者や児童にも乗り降りが容易なバ
バス(低床化車 スで、補助スロープや床面を更に下げる装置により、車いすでの乗降もスムー
両)
ズです。
バイオマス
廃食用油
排水性舗装
「生きもの」(bio)と「集まり、量」(mass)を組み合わせた言葉で、地
球環境に優しい、再生可能なエネルギー源として近年注目されています。 間伐
材や製材の木屑、剪定された枝葉や建設廃材、畜産で生ずる糞尿、下水道の汚
水処理場で集められた有機物などが対象となります。直接燃焼して熱や電力を
取り出す方法と、発酵させてメタンガスを取り出して燃料として使用する方法
(バイオガス)とがあります。
不要になった食用油のことです。
粒度の粗い特殊な舗装材を表面に使用し、雨水が路面を流れることなく舗装
内部に浸透させ、路肩の排水施設に導くアスファルト舗装で、降雨時には水溜
まりができにくく水ハネの防止や騒音の低減、スリップの防止等の効果があり
ます。
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用語集
バリアフリー
障害のある人が社会生活をしていく上で障壁(バリア)となるものを除去す
る(フリー)という意味で、もともとは建築用語として使用されていました。
現在では、障害のある人だけでなく、全ての人の社会参加を困難にしている①
物理的、②社会的、③制度的、④心理的な全ての障壁の除去という意味で用い
られています。
PM
粒子状物質(Particulate Matter)の略称で、土壌粒子、ばい煙、すす粒子、
ガスが光化学反応によって粒子化した硫酸塩、硝酸塩等が主なもので、ディー
ゼル車から出る黒煙に多く含まれており問題となっています。発癌性の他、気
管支喘息や花粉症のなどとの関連性も指摘されています。
ビオトープ
Bio(生き物)と Top(場所)の合成語で「それぞれの地域の、野生の生き
物の生息空間」を意味し、都市の中に植物、小動物、昆虫、鳥、魚などが共生
できる場所を造成または復元したものです。
光害
一般に「ひかりがい」と読み、照明の光が照明対象範囲外に漏れる「漏れ光」
や、人や生物の活動に悪影響を及ぼす「障害光」など、光による影響全般のこ
とを指します。天体観測や睡眠などの社会活動に障害を与えるほか、水稲等の
農作物の生育不良、ウミガメ・鳥類等の野生生物の成育に影響をもたらすこと
があります。
ヒートアイラ
ンド現象
都市ではエネルギーの消費が多く、地面の大部分がコンクリートやアスファ
ルトで覆われているために水分の蒸発による気温の低下が妨げられて、郊外よ
りも気温が高くなる現象です。等温線を描くと、都心を中心にして島のように
見えるためにヒートアイランドという名称が付けられています。
浮遊粒子状物
質(SPM)
大気中に浮遊する粒子状物質であって、その粒径が 10μm 以下(1μm=
1000 分の 1 ㎜)のものをいいます。発生源は工場のばい煙、自動車排出ガス
などの人の活動に伴うもののほか、自然界由来(火山、森林火災など)のもの
があります。呼吸器系の各部位へ沈着し、人の健康に影響を及ぼすため、環境
基準が定められています。
フロン
炭化水素の水素を塩素やフッ素で置換した化合物(CFC、HCFC、HFC)
の総称です。化学的に安定でほとんど毒性を有しないが、対流圏ではほとんど
分解されずに成層圏に達し、そこで塩素を放出してオゾンを酸素原子に分解す
るオゾン層の破壊を引き起こします。現在は塩素を含まない代替フロンが使用
されていますが、これも温室効果ガスとしての問題があります。
壁面緑化
建築物、塀、擁壁などをつる性植物や地被植物などで緑化することをいいま
す。植物の蒸散機能によるヒートアイランド現象の緩和、空気の浄化、建築物
の保護、省エネルギー、景観の向上などの効果があります。
ポケットパー
ク
道路わきや街区内の空き地などわずかの土地を利用した小さな公園または休
憩所です。規模は小さいけれども、地域の生活環境を良くすることを重視し、
気軽に休める憩いの場となります。
ボトルネック
瓶の首のように前後の区間に比べて容量が小さいため、その箇所を通る流量
が妨げられる地点を言います。主に、トンネルや坂道が下りから上りに変わる
ところ、列車の本数が多い踏切、車線数が減少する道路などがボトルネックと
なり、通行する自動車の速度が減少し、渋滞の原因となります。
マイアジェン
ダ制度
2003 年 10 月に神奈川県及びかながわ地球環境保全推進会議が採択した、
「新アジェンダ21かながわ」が目指す「持続可能な社会」を実現するため、一人
一人が自らの環境に配慮した取組を登録・公表することにより、相互の連携と
協力を促すとともに、新しい取組を喚起し、実践行動を社会全体に広げていく
ことを目的とした制度のことです。登録する項目や方法の違いから、「個人の
マイアジェンダ」と、企業・NPO・行政・学校等の「組織・団体のマイアジェ
ンダ」の 2 つに大きく分かれています。
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用語集
みどりの基金
行政と市民、事業者、民間団体・組織の協力により基金を積み立て、基金か
ら生じる利子を有効活用し、民有地などの緑化や緑地の保全を積極的に進めて
いこうとするものです。
有害鳥獣
人間の生活に対して生命的、経済的に害を及ぼすものを有害鳥獣といいます。
野生の獣が農林水産業などに被害を与え、捕獲以外の防除対策を実施しても被
害を効果的に防止できないと思われる場合は、計画的な捕獲・駆除が行われま
す。
有機性汚濁
生活排水や下水、工場・事業所の排水中の有機性物質の流入によって起こる
水質汚濁をいいます。有機性汚濁の指標としては BOD、COD、容存酸素等が
用いられ、生活環境の保全に関する環境基準が定められています。
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