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「海外宣教におけるオープンドアとバックドア」

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「海外宣教におけるオープンドアとバックドア」
2011
10/4
NO.41
通算No.66
発行 在欧日本人宣教会
ホームページ http://www.joutreach.net e-mail [email protected]
連絡先:〒203-0041 東京都東久留米市野火止2-9-15 東京新生教会内 TEL & FAX 042-477-5290
郵便振替
(委員長:岩崎建男
00190-5-195499
「海外宣教におけるオープンドアとバックドア」
越山祈りの家 キリスト教会
牧師 鎌田 新
私は海外で信仰を持つに至った者である。い
や、正確に言えば「持ち直した者」と言ったほうが
いいだろうか。牧師の息子として育ち、十代で受
洗はしたものの、高校卒業後に親元を離れて上京
してからの二十代は、神とは全く無関係の暮らしを
していた。いろいろ挑戦してみた青春ではあった
が、次第に自らの力の限界を思い知らされて挫
折、人生の方向まで見失ってしまい、気がつけ
ば、まさに「迷える羊」、「失われた息子」そのものと
なっていた、どん底の時期であった。
やがて不思議な神のお導きにより27歳で渡英
し、なんとか人生をやり直したいと神を求め始めた
が、「神を信じる」とは一個人にとって、かくも困難
な事なのかと自らを嘆くほど、どうしても信じる事が
できなかった。そんな折、ある著名な伝道者の強
烈な呼びかけに、「清水(きよみず)の舞台から飛
び降りる」様な気持ちで、「我は道なり、真理なり、
命なり」と言われる方に命を賭すダイビングを決め
たのであった。全く正解であった。年月を重ねるご
とにいよいよ、そう確信する。いったいこの方以外
に信用できる方がどこにいるというのか!この方の
ことば以上に信頼できる何かがこの世にあるという
のか!
海外でキリストを見出す人々が多いのは、日本
という国にいると見えてこない事が、あたかもロケッ
トが打ち上げられ、大気圏を突き抜けて、地上に
いた時とは、まるで違う法則の宇宙空間に到達
し、そこから地球を眺めるかの如くに、日本的価値
観や世界観という重力から解放されて精神的に
事務局:横山基生)
自由になり、霊的な意味で視野が広がるからではな
いだろうか。
海外でキリストに出会った人と、国内で出会った
人の数がほぼ同じであるという統計からもわかるよう
に、日本国内でクリスチャンになるという事がいかに
夜
難しいかがそこから窺い知れる。逆に言えば、それは
海外における日本人宣教の門が大きく開かれている
という事の証左でもある。
このところの急激な円高により日本の輸出企業は
生産拠点を海外に移転し始めている。これから現地
企業の買収などが本格化すれば、欧州に限らず、ア
ジアをはじめ多極化した世界に多くの日本人が出て
行く時代になる可能性は高い。またそれに伴って、
せっかく海外でキリストに出会った人たちが、帰国し
たときに、信仰が保たれ成長してゆけるように手助け
できる体制を整えてゆく必要がある。せっかく開かれ
た扉から入って来た人々を日本の教会の裏口から散
らしてはならない。そのためにも、この在欧日本人宣
教会をはじめ、海外の諸教会やクリスチャンの国際
機関等と連携を密にし、日本における受け皿として
の各地の
帰国者の
集まりを通
して、教団
教派を超
えた帰国
者のフォ
ローアップ
と温かいク
リスチャン
同志の交
流が促進
されて行く
事を是非
祈って行
きたい。
-1-
安藤廣之・里佳子宣教師宣教レポート No.9
この夏の祝福
ドイツの6~8月は涼しい夏でしたが、8月
の終わりに30度を超える週がありました。
6月12日のオープンハウス(安藤宅を開放
し、教会の方々をご招待)には新しい方も数
人集って下さいました。15日の聖書の会・向
日かおりさんのコンサートにも、普段は来ら
れない方が出席して下さいました。このよう
な機会に教会の存在を知って頂き、一人で
も多くの方とコンタクトが取れるようにと願っ
ています。
8月4日~7日のキリスト者の集いにおい
ても、豊かな祝福を与えられました。全体の
テーマは「クリスチャンの生き方」で、廣之は
5日午前の礼拝で赦しをテーマにメッセージ
をさせて頂きました。里佳子は賛美チームに
参加させて頂き、特に「被災地のための祈り
と賛美」の集会において、大きな励ましを与
えられました。ミュンヘン日本語キリスト教会
からは私達家族以外に2人が参加され、そ
れぞれに恵みを与えられたようです。
オープンハウスの様子
集いでメッセージを語る廣之師
里佳子のデピュテーション
涼しいドイツから日本の残暑に飛び込んで、久しぶりの台風も経験しましたが、守られていま
す。今回は他にも秋に一時帰国をされた欧州の日本語教会の宣教師の方々が何人もおられ、
励ましを受けながら過ごしています。
9月23日には「デュッセルドルフ日本語キリスト教会・第13回帰国者の集い」に初めて参加さ
せて頂きました。賛美集会では盛永進先生のメッセージがありました。懐かしい方々や、デュッ
セルドルフの教会のためにずっと
祈り支えて来られた方々にお会
いで きたこ とは本当に幸いで し
た。初めてお会いした方々とも声
をかけあって、この集いが祈りの
橋渡しにもなっていることを感じ
ました。忙しい日本の社会の中
で、なかなか教会につながること
ができない方々もおられ、更に祈
りの必要も覚えたひとときでした。
10月12日に再びミュンヘンに向
かいます。
帰国者の集いで全員集合
-2-
安藤家族の読書会
1年程前の在欧の機関紙で私達の読書会の紹介をさせて頂きました。リック・ウォレンの「人生
を導く5つの目的」を毎週一章ずつ読み進め、8月一杯で読み終えることができました。教会で
はまだCSも初めていませんし、子供達の信仰が家庭の中で育てられるように祈っています。読
書会は疲れていたり、忙しかったり、中止にした週もありましたが、なんとか続けられたことは感
謝です。「今度は何の本を読む?」「聖書がいいな」などと前向きな感想も聞くことができました。
感謝と祈りの課題
1.ミュンヘン日本語キリスト教会の礼拝に
三カ月程出席して下さ ったT兄姉を感
謝します。T姉は奏楽のご奉仕もして下
さいました。
2.里佳子のデピュテーションと、その期間
に一時帰国をして日本の中学校で体験
入学をしているみずきの生活も守られて
います。廣之と真菜のミュンヘンでの二
人の生活も後少しです。
3.11月14日~17日にドイツのリーベン
ゼラで、第5回ヨーロッパ日本語教会・
教職者研修会が開か れ ます。今年の
テーマは「欧州におけるディアスポラ宣
教と教会形成」です。委員として井野先
生(北ドイツ)、岡田英津子先生(ブリュッ
セル)、ゲルスタ先生(スイス)と廣之の準
備のためと実り多い研修会になりますよ
うに、お祈り下さい。
予告:第29回ヨーロッパ・キリスト者の集い
とき:2012年8月1日(水)プレ大会
8月2日(木)-5日(日)本大会
ところ:メノロード カンファレンスセンター
開催担当教会:オランダJCF
第28回ヨーロッパ・キリストの集い
全体写真を撮るために中庭に集合
中央に見える白髪でチェックのシャツの男性は
スティーブン・メトカフ先生です。
ミュンヘン日本語キリ スト教会のホームページを見てみよう!
http://www.justmystage.com/home/munichjcc/index.html
安藤廣之・里佳子師(ドイツの連絡先)
Quidderstr. 16, 81735 München, Germany
Tel. +49-(0)89-51304192
E-mail:[email protected](廣之師)
[email protected] (里佳子師)
イザール祈りの友 をご存知ですか。
安藤宣教師夫妻の働きのために祈り経済的に支えられていくために組織された会で
す。毎月祈りのレターをPDFで出しています。毎月安藤先生の働きの様子を知り祈りた
いと願われる方は、下記の事務局までご連絡下さい。
「イザール祈りの友」事務局 〒183-0002 府中市多磨町1-14-8 間島直之
Tel. 042-334-1564 Fax 042-334-1574 E-mail:[email protected]
郵便振替口座を開設しました。 口座名:イザール祈りの友 口座番号:00130-3-678937
-3-
ドイツでの出会いの恵み
日本聖契キリスト教団 新秋津キリスト教会員
神谷 栄
ドイツへ留学して一年。初めの一年は大
変、と聞いていた通り、言葉がわからないのは
こんなにも大変なことなのか、ということを本当
に苦しみながら体験した一年でした。
それと同時に、本当につらい時、神様はいつ
も助けの手を差しのべて下さったことを思い出
します。その助けの多くは、ミュンヘン日本語
教会で 出会った方たちで す。本当につらい
時、本当に癒してくれました。日本語教会の宣
教師夫妻には本当にお世話になっています。
日本にいる時から、インターネットを通して、2
010年、ミュンヘンでの宣教が始められること
を知っていました。何と言う偶然か、宣教師夫
妻がミュンヘンに来られる年と同じ年に、私も
南ドイツ、レーゲンスブルクへの留学に導かれ
たのです。だから、日本にいた時から、ドイツ
へ行ったらぜひ教会へ行きたいと思っていた
のです。目に見えない神様の計らいを感じま
した。そして、ミュンヘンの教会で出会った方
たちにもたくさん助けて頂いています。奏楽の
奉仕、また一度説教の奉仕をさせて頂いたりし
て用いて頂いていることもうれしいです。ただ、
私の住んでいるレーゲンス
ブルクからミュンヘンまで少
し遠いので、レーゲ ンスブ
ルクにも日本語の集会があ
れ ば と思 った り もし ます。
レーゲンスブルクの語学学
校で出会った日本人の友
達で、神様のことについて
興味を持ってくれた人が一
度ミュンヘンの教会へ来て
下 さ い ま し た が、遠 い の
で、続けて通うのは難しくな
ります。
私の住んでいる街、レー
ゲンスブ ルクは小さな美し
い街で、日本人はそんなに
多くない方だと思い ます。そのせいか、出
会った日本人同士の関わりをわりと大切に
する感じがします。今まで出会った日本人
たちはみなノンクリスチャンでしたが、よく助
けられました。
人は本当に大変な時、母国語で話せる
人がそばにいてくれるだけで、どれほど救
われることかと思いました。
それから、日本人との関わりを大切にする
だけではなく、ドイツに住むということは、も
ちろんドイツ人との良い関わりを持つことも
大切だと感じます。キリスト教国といわれて
いるドイツでも、神様との生きた交わりが持
てないでいるクリスチャン、まだまだ福音に
かわいている人もいるということを感じ、私
たちクリスチャンは、日本人にもドイツ人に
も良いあかしができるといいと思います。ま
た人を信頼すること、人に愛を持って接す
ることも大切だと思いました。国が違えば文
化も習慣も違うのは当然のこと。初めはそ
のギャップに戸惑うこともたくさんあります。
けれど、人にあたたか い愛をつくすことで
信頼関係がうまれることは、どの世界でも同
じだと思います。
今、レーゲンスブ ルク音大で学べるこの
時を大切に、将来は主のために用いられる
器になれたらと思います。
パイプ・オルガンの前に座る神谷栄さん
-4-
第28回ヨーロッパ・キリスト者の集い
横山基生主事報告
今年のキリスト者の集いは、大変久しぶり
に英国で開催されました。物価が他のヨー
ロッパ諸国に比べて高いということが大き
な要因で、避けられて来たようです。会場
は、ビジネス・センターということで、とても
贅沢な施設でした。参加者は子供を含め
て230名程度だったでしょうか。正確な数
字ではありません。毎年感じますが、毎回
それぞれのユニークな恵みがあります。ま
た、家族的な雰囲気の中で、再会の喜び
があります。
パト リ ック・
マ
ケリ ゴット
集いでの会衆賛美の様子
先生が特別
講演をしてくださいました。1999年にロンドンJCFとスイスの日本語教
会が一緒に担当して、バーセルで開いた集いで講演していただいて
以来でした。そのときから12年経ちますが、聖書のメッセージを笑いと
共に分かりやすく語る姿は全く変わっていませんでした。髪の毛の白
さが増した程度でした。現在先生は、英国レディング市にあるウィクリ
フ・バプテスト教会の牧師チームの一人として活躍され、日本語を使う
ことはほとんどないそうです。そのため、「日本語で説教するのは、今
回が最後になるでしょう。」と言われて皆さん大変残念がっていました。
同時通訳奉仕中の好江師
今回の集いで、在欧日本人宣教会として、二日目の午後に「帰国者セミナー」を担当させていただ
きました。横山好江師(在欧運営委員)が中心となり、帰国者として、日本にどのようなビジョンを持っ
て帰国することができるか、どのようなサポートがあり、活動があるか等を紹介させていただきました。
30名程度の方々が参加してくださいました。間もなく帰国されるという方々も多く、今後日本でメット
ワークを組み一緒に活動が出来るのではと、ワクワクする思いが沸き起こりました。
在欧運営委員の関谷典子さんは、今回の
集いに家族全員で参加することができ、多
くの恵みを得て来られ ました。帰国者セミ
ナーでは、ブリッジ・ビルダーの働きや、ドイ
ツから帰国し日本の教会に定着したご自分
の経験を証しして下さいました。
私は、子ども礼拝のメッセージの奉仕をさ
せていただき ました。今回の集いでは、子
供たちの出席は例年に比べると少なかった
かもしれませんが、とても元気な子供たちに
励まされました。中高生のグループは例年
通りとても盛り上がって、「来年も参加しよう
ね」と再会を誓い合っている様子でした。
帰国者セミナーの様子
-5-
事務局便り
※7月16日(土)に開かれたサマー・コンサート
は、150名以上の方々の参加で、素晴らし
い恵みのときとなりました。お祈りを心から感
謝いたします。
※10月1日(土)に開いた欧州日本人宣教祈
祷会には、6名の者たちが心を一つにして
祈ることができました。ハレルヤ!
※11月14日(月)〜17日(木)ドイツ・シュトュット
ガルト郊外で教職者研修会が開かれます。
豊かな集いとなるようお祈り下さい。今回在
欧の主事は参加しません。
※在欧日本人宣教会のホームページが全く
更新できていません。ITに少し詳しく更新
手続き、さらにHPを豊かにすることに重荷
をもって担って下さる方を探しています。
この機関紙のPDF版の送付をご希望の
方は事務局にご連絡下さい。郵送代の節
約になります。
在欧一泊リトリート
<共に集いみ言葉で分ち合おう>
とき:2011年10月28日(金)午後3時〜
29日(土)午後3時まで
ところ:奥多摩バイブルシャレー 青梅市柚木町3-839
一泊3食+参加費=約9千円
申込先:[email protected] 嶋本洋子宛
問合せ先:03-5934-9709(嶋本)
2011年在欧クリスマス会
とき:2011年12月3日午後2時〜
ところ:日本福音キリスト教会連合永福南キリスト教会
メッセージ:鎌田 新師
共に集い主の降誕を祝いつつ、私たちのネットワー
クを豊かにし、主の働きに備えましょう。
ブルーベルの会 お知らせ
欧州日本人宣教祈祷会
毎月、小さな家庭集会を行っています。聖書を
読み交わりと祈りの時を持っています。現在、
杉並・横浜・板橋・酒々井・名古屋で行われてい
ます。関心のある方(参加されたい方、集会を
始めたい方…)詳細についてはお問合せ下さ
い。 <[email protected]>
(収入)
月
宣教会献金 安藤師経由
229,400
58,000
7月
161,000
112,000
8月
65,000
299,000
9月
455,400
469,000
7~9月
715,400
835,554
4~9月合計
2011年度収支
目標達成率(月平均)
(註1)目標
年額:3,450,000 円
収入合計
とき:2012年2月4日(土)午後2時
世界宣教のために共に集い祈りましょう。
今からご予定下さい。会場は未定
会計報告
(支出)
事務費
事業費
宣教師支援
(単位:円)
支出合計
収支差額
287,400
13,598
29,040
200,000
242,638
44,762
273,000
2,570
0
200,000
202,570
70,430
364,000
5,420
3,000
364,000
372,420
-8,420
924,400
21,588
32,040
764,000
817,628
106,772
1,550,954
41,178
254,430
1,364,000
1,659,608
-108,654
88.8% 事業費=会報発行費+活動・交通事費+対外献金
累計月額達成率:(献金額月平均÷目標月額)×100
献金者ご芳名(50音順敬称略) 2011年7月~9月
●個人:青木修、青木早苗、安藤邦子、イザール祈りの友(矢田和子、寺尾恵理子、芳賀聡・みえ、石橋秀則)、
稲垣浜子、岩崎建男・三恵子、内野康久、片山信彦、金田佐久子、神谷文代、カリン・ザイエンガ、河村奈美子、
木口恒哉・真理子、木村友保・葉子、佐藤千恵、島田治夫、嶋本修・洋子、関谷忍、関谷典子、大頭真一、中島
雅子、ノムラ ミツヨ、平林伸一、芳賀正・秋、原人志・妙子、福西幸子、馬上静緒、松下信・景子、三浦栄樹、三代
美智子、光川貴子、森田聖子、柳橋英寿、山田充宏・称子、横山基生・好江、横山義孝・静子、吉岡創・洋子、和
田光司、バート・ワイリー、匿名(2)
●教会・団体(C=キリストまたは教会)赤坂教会、岩井キリスト教会、永福南キリスト教会、釧路キリスト福音館、
岐阜キリスト教会、国分寺バプテスト教会、聖教会インターハートチャペル、多磨教会、垂穂キリスト教会、津豊ヶ
岡キリスト教会、東京FM小金井教会、東京JCF、戸畑高峰教会、奈良福音教会、浜田山キリスト教会、
富士見ヶ丘キリスト教会
●欧州での献金 井野葉由美、田中孝明、豊川和治・康子、森 功・よし、匿名(3)、
ハンブルグ日本語キリスト教会
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