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Embedded Event Manager 概要

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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager(EEM)は、イベント検出と回復を Cisco IOS XE デバイス内部で直接行う
ための分散型でカスタマイズされた手法です。EEM はイベントをモニタし、モニタ対象イベントが発
生したり、しきい値に達したりすると、情報提供や訂正などの必要な EEM 処理を実行します。EEM
ポリシーは、イベントとそのイベント発生時に実行するアクションを定義するエンティティです。
この章では、EEM の技術的概要を説明します。EEM は単体でも使用できますが、ネットワークのモニ
タとメンテナンスのための他のネットワーク管理テクノロジーと合わせて使用することもできます。
EEM の実装を開始する前に、このモジュールに示す情報を理解することが重要です。
機能情報の検索
最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応し
たリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細、および各機能が
サポートされているリリースのリストについては、「Embedded Event Manager 機能情報の概要」(P.14)
を参照してください。
プラットフォームのサポートおよび Cisco IOS XE ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検
索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、
http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
目次
• 「Embedded Event Manager について」(P.2)
• 「関連情報」(P.11)
• 「参考資料」(P.12)
• 「Embedded Event Manager 機能情報の概要」(P.14)
© 2005-2009 Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
Copyright © 2005–2011, シスコシステムズ合同会社 . All rights reserved.
Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
Embedded Event Manager について
ネットワークで EEM を使用するためには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「Embedded Event Manager(EEM)」(P.2)
• 「Embedded Event Manager 2.0」(P.3)
• 「Embedded Event Manager 2.1」(P.4)
• 「Embedded Event Manager 2.1(ソフトウェア モジュール方式)」(P.4)
• 「Embedded Event Manager 2.2」(P.5)
• 「Embedded Event Manager 2.3」(P.5)
• 「Cisco IOS XE ソフトウェア リリースごとに利用可能な EEM イベント ディテクタ」(P.6)
• 「イベント ディテクタ」(P.6)
• 「Embedded Event Manager アクション」(P.9)
• 「EEM の環境変数」(P.9)
• 「Embedded Event Manager ポリシー作成」(P.11)
Embedded Event Manager(EEM)
従来、イベント トラッキングおよびイベント管理はネットワーキング デバイスの外部のデバイスに
よって実施されてきました。Embedded Event Manager(EEM)は、イベント管理を Cisco IOS XE デ
バイス内で直接実施できるように設計されました。障害によってルータと外部ネットワーク管理デバイ
スとの通信が損なわれることがあるため、ルータ外ですべてのイベント管理ができるわけではないこと
から、EEM のデバイス上での予防的なイベント管理機能は有用です。このような状況でルータの状態
をキャプチャすることは、迅速な回復アクションの実行、および根本原因分析の実施のための情報収集
に非常に役立ちます。ルーティング デバイスを完全にリブートすることなしに自動回復アクションが
実施されれば、ネットワーク可用性も向上します。
EEM は、イベント ディテクタと呼ばれるソフトウェア エージェントを使用してシステム内の異なるコ
ンポーネントのモニタリングをサポートする、柔軟で、ポリシードリブンのフレームワークです。図 1
に、EEM サーバ、コア イベント パブリッシャ(イベント ディテクタ)、および、イベント サブスクラ
イバ(ポリシー)の関係を示します。基本的に、イベント パブリッシャはイベントをスクリーニング
してイベント サブスクライバから提供されたイベント仕様に一致したときにイベントをパブリッシュ
します。イベント ディテクタは、注目するイベントが発生したときに EEM サーバに通知します。
Cisco IOS XE Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用して設定され
た EEM ポリシーは、現在のシステムの状態と、該当するイベントのポリシーで指定されたアクション
に基づいて回復を実施します。
EEM では、イベントをモニタし、イベント発生が検出されたとき、およびしきい値を超えたときに情
報通知や是正アクションを実施できます。EEM ポリシーは、イベントとそのイベント発生時に実行す
るアクションを定義するエンティティです。EEM ポリシーには、アプレットとスクリプトの 2 つのタ
イプがあります。アプレットは、CLI 設定に定義された、ポリシーの単純な形式です。スクリプトは、
Tool Command Language(Tcl)で記述されたポリシーの形式です。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
図 1
Embedded Event Manager コア イベント ディテクタ
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Embedded Event Manager 2.0
EEM 2.0 が Cisco IOS XE リリースでサポートされ、新しい機能が追加されました。EEM 2.0 では次の
イベント ディテクタが追加されました。
• Application-Specific:Application-Specific イベント ディテクタによって、Embedded Event
Manager ポリシーはイベントをパブリッシュできます。
• Counter:Counter イベント ディテクタは、名前付きカウンタが指定されたしきい値を超えたとき
にイベントをパブリッシュします。
• Interface Counter:Interface Counter イベント ディテクタは、指定されたインターフェイスの汎用 Cisco
IOS インターフェイス カウンタが定義されたしきい値を超えたときにイベントをパブリッシュします。
• Timer:Timer イベント ディテクタは、absolute-time-of-day、countdown、watchdog、および
CRON の 4 種類のタイマーのイベントをパブリッシュします。
:Cisco IOS XE Watchdog System Monitor イベント
• Watchdog System Monitor(IOSWDSysMon)
ディテクタは、Cisco IOS XE プロセスの CPU またはメモリの使用率がしきい値を超えたときにイ
ベントをパブリッシュします。
EEM 2.0 では次のアクションが追加されました。
• 名前付きカウンタの設定または変更。
• アプリケーション特有のイベントのパブリッシュ
• SNMP トラップの生成。
Tool Command Language(Tcl)を使用して記述された、Cisco 定義のサンプル ポリシー実行機能が追
加されました。システム ポリシー ディレクトリに格納可能なサンプル ポリシーが提供されました。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
Embedded Event Manager 2.1
EEM 2.1 が Cisco IOS XE リリースでサポートされ、新しい機能が追加されました。EEM 2.1 は次の新
しいイベント ディテクタを追加しました。
• CLI:CLI イベント ディテクタは、正規表現と一致する Command-Line Interface(CLI; コマンド
ライン インターフェイス)コマンドをスクリーニングします。
• None:None イベント ディテクタは、Cisco IOS XE event manager run CLI コマンドが EEM ポ
リシーを実行したときにイベントをパブリッシュします。
• OIR:Online Insertion and Removal(OIR)イベント ディテクタは、特定のハードウェアの挿入
または削除のイベント発生時にイベントをパブリッシュします。
EEM 2.1 は次のアクションを追加しました。
• Cisco IOS XE CLI コマンドの実行。
• イベント発生時のシステム情報要求。
• ショート メールの送信。
• 手動による EEM ポリシーの実行。
EEM 2.1 は、新しい event manager scheduler script コマンドを使用して、複数の共存ポリシーを実
行できます。SNMP イベント ディテクタ比率ベース イベントのサポートは、Tool Command Language
(Tcl)を使用してポリシーを作成する機能として提供されます。
Embedded Event Manager 2.1(ソフトウェア モジュール方式)
EEM 2.1(ソフトウェア モジュール方式)は、Cisco IOS XE リリースの Cisco IOS XE ソフトウェア
モジュール方式イメージでサポートされます。EEM 2.1(ソフトウェア モジュール方式)は、次のイ
ベント ディテクタを追加しました。
• GOLD:Generic Online Diagnostics(GOLD)イベント ディテクタは、GOLD 障害イベントが指
定されたカードおよびサブカードで検出されたときにイベントをパブリッシュします。
(注)
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、GOLD はサポートされていません。
• System Manager:System Manager イベント ディテクタは、Cisco IOS XE ソフトウェア モジュー
ル方式プロセスの開始、通常停止、異常停止、および再起動のイベントに対してイベントを生成し
ます。System Manager によって生成されたイベントによって、ポリシーはプロセス再起動のデ
フォルトの動作を変更できます。
• Watchdog System Monitor(WDSysMon):Cisco IOS XE Software Modularity Watchdog System
Monitor イベント ディテクタは、Cisco IOS XE ソフトウェア モジュール方式プロセスにおける無
限ループ、デッドロック、メモリ リークを検出します。
EEM 2.1 ソフトウェア モジュール方式では、プロセスに対する EEM 信頼性メトリック データの表示
機能が追加されました。
(注)
EEM 2.1 ソフトウェア モジュール方式イメージは、Resource イベント ディテクタおよび RF イベント
ディテクタを EEM 2.2 に追加しましたが、EOT イベント ディテクタ、またはトラッキング対象オブ
ジェクトの読み込みおよび設定のアクションをサポートしません。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
Embedded Event Manager 2.2
EEM 2.2 が Cisco IOS XE リリースでサポートされ、新しい機能が追加されました。EEM 2.2 では次の
イベント ディテクタが追加されました。
• Enhanced Object Tracking:Enhanced Object Tracking イベント ディテクタは、トラッキング対象
オブジェクトが変更されたときにイベントをパブリッシュします。拡張オブジェクト トラッキン
グは、トラッキング対象オブジェクトと、トラッキング対象オブジェクトが変更されたときにクラ
イアントが実施するアクションとを全面的に分離します。
• Resource:Resource イベント ディテクタは、Embedded Resource Manager(ERM)が、指定さ
れたポリシーのイベントをレポートしたときにイベントをパブリッシュします。
• RF:Redundancy Framework(RF)イベント ディテクタは、デュアル Route Processor(RP; ルート
プロセッサ)システムにおける同期の間に、1 つ以上の RF イベントが発生したときにイベントをパ
ブリッシュします。RF イベント ディテクタは、デュアル RP システムが一方の RP からもう一方の
RP に継続的にスイッチしている(ピンポン状態と呼ばれる)ときもイベントを検出できます。
EEM 2.2 では次のアクションが追加されました。
• トラッキング対象オブジェクトの状態の読み取り。
• トラッキング対象オブジェクトの状態の設定。
Embedded Event Manager 2.3
EEM 2.3 では、その製品での Generic Online Diagnostics(GOLD)イベント ディテクタへの拡張が追
加されました。
(注)
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、GOLD はサポートされていません。
• GOLD テスト障害および条件への反応を改善するために、event gold コマンドが拡張され、
action-notify、testing-type、test-name、test-id、consecutive-failure、platform-action、およ
び maxrun キーワードが追加されました。
• 次のプラットフォーム全体の GOLD イベント ディテクタ情報には、新しい読み込み専用 EEM 組
み込み環境変数を通じてアクセスできます。
– 起動診断レベル
– カード インデックス、名前、シリアル番号
– ポート数
– テスト数
• 次のテスト固有 GOLD イベント ディテクタ情報は、新しい読み込み専用 EEM 組み込み環境変数
(EEM アプレットだけが利用可能)を通じてアクセスできます。
– テスト名、アトリビュート、総実行回数
– テストごと、ポートごと、またはデバイスごとのテスト結果
– 合計障害カウント、最終障害時間
– エラー コード
– 連続的障害の発生
これらの拡張の結果、オートメーションと障害検出が改善され、Mean Time To Recovery(MTTR; 平
均修復時間)が削減され、可用性が向上しました。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
Cisco IOS XE ソフトウェア リリースごとに利用可能な EEM イベント
ディテクタ
EEM は、イベント ディテクタと呼ばれるソフトウェア プログラムを使用して、EEM イベントの発生
したときを判断します。一部のイベント ディテクタは、すべての Cisco IOS XE ソフトウェア リリース
で利用できますが、イベント ディテクタの多くは、特定のリリースに導入されています。表 1 を使用
して、特定の Cisco IOS リリースでどのイベント ディテクタが利用可能かを確認してください。ブラ
ンク エントリ(—)は、そのイベント ディテクタが利用できないことを示します。「Yes」の文字はイ
ベント ディテクタが利用できることを示します。表 1 に示されるイベント ディテクタは、同じ Cisco
IOS XE ソフトウェア リリース トレインの最新のリリースでサポートされています。各イベント ディ
テクタの詳細については、「イベント ディテクタ」(P.6)を参照してください。
表 1
Cisco IOS XE ソフトウェア リリースごとのイベント ディテクタの可用性
イベント ディテクタ
Cisco IOS XE
Release 2.1
Application-Specific
あり
CLI
あり
Counter
あり
拡張オブジェクト トラッキング
—
GOLD
—
Interface Counter
あり
なし
あり
OIR
あり
Resource
あり
RF
あり
SNMP
あり
syslog
あり
System Manager
あり
Timer
あり
IOSWDSysMon(Cisco IOS XE
software watchdog )
あり
WDSysMon(Cisco IOS XE
Software Modularity watchdog)
あり
イベント ディテクタ
Embedded Event Manager(EEM)は、イベント ディテクタと呼ばれるソフトウェア プログラムを使
用して、EEM イベントの発生したときを判断します。イベント ディテクタは、モニタされるエージェ
ント(たとえば、Simple Network Management Protocol (SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル))
と、アクションが実施される EEM ポリシーの間のインターフェイスを提供する、独立したシステムで
す。EEM には次のイベント ディテクタがあります。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
Application-Specific イベント ディテクタ
Application-Specific イベント ディテクタによって、任意の Embedded Event Manager ポリシーがイベ
ントをパブリッシュできます。EEM ポリシーがイベントをパブリッシュするとき、任意のイベント タ
イプで、EEM サブシステム番号 798 を使用する必要があります。既存のポリシーがサブシステム 798
と指定されたイベント タイプに対して登録されている場合、同じイベント タイプの別のポリシーは、
指定されたイベントがパブリッシュされたときに第 1 のポリシーをトリガーして実行します。
CLI イベント ディテクタ
CLI イベント ディテクタは、Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマ
ンドを正規表現に一致するかスクリーニングします。一致が見つかったとき、イベントがパブリッシュ
されます。コマンドが正常に解析されたあと、コマンドが実施される前に、完全に展開された CLI コ
マンドで一致ロジックが実施されます。CLI イベント ディテクタは次の 3 種類のパブリッシュ モード
をサポートします。
• CLI イベントの同期パブリッシング:CLI コマンドは、EEM ポリシーが終了するまで実行されま
せん。EEM ポリシーは、コマンドが実行されるかどうかをコントロールできます。読み取り / 書
き込み変数 _exit_status では、ポリシー 終了時に同期イベントからトリガーされたポリシーの終了
ステータスを設定できます。_exit_status が 0 の場合、コマンドはスキップされ、_exit_status が 1
の場合はコマンドが実行されます。
• CLI イベントの非同期パブリッシング:CLI イベントは、パブリッシュされ、続いて CLI コマン
ドが実行されます。
• CLI イベントの非同期パブリッシングかつコマンド スキップ:CLI イベントがパブリッシュされ
ますが、CLI コマンドは実行されません。
Counter イベント ディテクタ
Counter イベント ディテクタは、名前付きカウンタが指定されたしきい値を超えたときにイベントをパ
ブリッシュします。カウンタ処理に影響を与える関係タスクが 2 つ以上あります。Counter イベント
ディテクタは、カウンタを変更でき、1 つ以上のサブスクライバは、イベントをパブリッシュする条件
を定義します。カウンタ イベントがパブリッシュされた後、カウンタ モニタリング ロジックをリセッ
トして、すぐにカウンタのモニタリングを開始できます。また、別のしきい値(exit 値と呼ばれる)を
超えたときにリセットすることもできます。
GOLD イベント ディテクタ
GOLD イベント ディテクタは、GOLD 障害イベントが指定されたカードおよびサブカードで検出され
たときにイベントをパブリッシュします。
Interface Counter イベント ディテクタ
Interface Counter イベント ディテクタは、指定されたインターフェイスの汎用 Cisco IOS XE インター
フェイス カウンタが、定義されたしきい値を超えたときにイベントをパブリッシュします。しきい値
を絶対値または増分値で指定できます。たとえば、増分値を 50 に設定した場合、インターフェイス カ
ウンタが 50 増えると、イベントがパブリッシュされます。
インターフェイス カウンタ イベントがパブリッシュされた後、インターフェイス カウンタ モニタリン
グ ロジックは 2 つの方法でリセットされます。インターフェイス カウンタは、別のしきい値(exit 値
と呼ばれる)を超えたとき、または、期間の経過が発生したときにリセットされます。
None イベント ディテクタ
None イベント ディテクタは、Cisco IOS XE event manager run CLI コマンドが EEM ポリシーを実行し
たときにイベントをパブリッシュします。EEM は、ポリシーそのものに含まれるイベント仕様に基づい
てポリシーをスケジューリングし、実行します。EEM ポリシーは識別される必要があり、手動での実行
が許可されるように、event manager run コマンドが実行される前に登録される必要があります。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
OIR イベント ディテクタ
Online Insertion and Removal(OIR)イベント ディテクタは、次のハードウェアの挿入または削除の
いずれかのイベント発生時にイベントをパブリッシュします。
• カードが削除されました。
• カードが挿入されました。
Route Processor(RP; ルートプロセッサ)、ラインカード、またはフィーチャ カードは、OIR イベント
でモニタできます。
System Manager イベント ディテクタ
System Manager イベント ディテクタは、Cisco IOS XE ソフトウェア モジュール方式プロセスの開始、
通常停止、異常停止、および再起動のイベントに対してイベントを生成します。System Manager に
よって生成されたイベントによって、ポリシーはプロセス再起動のデフォルトの動作を変更できます。
Timer イベント ディテクタ
timer イベント ディテクタは、次の 4 種類のタイマーのイベントをパブリッシュします。
• absolute-time-of-day タイマーは、指定された絶対日時になったときにイベントをパブリッシュし
ます。
• countdown タイマーは、タイマーがカウント ダウンしてゼロ(0)になったときにイベントをパブ
リッシュします。
• watchdog タイマーは、タイマーがカウント ダウンしてゼロ(0)になったときにイベントをパブ
リッシュし、自動的にタイマーを初期値にリセットして、再びカウント ダウンを開始します。
• CRON タイマーは、UNIX 標準 CRON 仕様を使用してイベントをパブリッシュするときを指定し
て、イベントをパブリッシュします。CRON タイマーは、1 分あたり 1 回を超えてイベントをパブ
リッシュしません。
Cisco IOS XE の Watchdog System Monitor(IOSWDSysMon)イベント ディテクタ
Cisco IOS XE Watchdog System Monitor イベント ディテクタは、次のいずれかが発生したときにイベ
ントをパブリッシュします。
• Cisco IOS XE タスクの CPU 使用率がしきい値を超えたとき。
• Cisco IOS XE タスクのメモリ使用率がしきい値を超えたとき。
(注)
Cisco IOS XE プロセスは、現在、Cisco IOS XE ソフトウェア モジュール方式プロセスか
ら区別するために、タスクと呼ばれています。
同時に 2 つのイベントがモニタリングされることがあります。指定されたしきい値を超えるために 1 つ
のイベントを必要とするか、両方のイベントを必要とするかを、イベント パブリッシング基準で指定
できます。
Cisco IOS XE Software Modularity の Watchdog System Monitor(WDSysMon)イベント
ディテクタ
Cisco IOS XE Software Modularity Watchdog System Monitor イベント ディテクタは、Cisco IOS XE ソフ
トウェア モジュール方式プロセスにおける無限ループ、デッドロック、メモリ リークを検出します。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
Embedded Event Manager アクション
イベント ディテクタがイベントを報告したときに実行される是正アクションは CLI ベースで、強力な
オンデバイスのイベント管理メカニズムを実現します。一部の EEM アクションは、すべての Cisco
IOS XE リリースで利用できますが、EEM アクションの多くは、特定のリリースに導入されています。
各 Cisco IOS XE リリースでサポートされる EEM アクションの詳細については、「Writing Embedded
Event Manager Policies Using the Cisco IOS XE CLI」または「Writing Embedded Event Manager
Policies Using Tcl」の章にある、Cisco IOS XE リリースごとに利用可能な EEM アクションについて
の記述を参照してください。EEM がサポートするアクションは、次のとおりです。
• Cisco IOS XE Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマンドの実行。
• 名前付きカウンタの設定または変更。
• イベント発生時のシステム情報要求。
• ショート メールの送信。
• 手動による EEM ポリシーの実行。
• アプリケーション特有のイベントのパブリッシュ。
• SNMP トラップの生成。
EEM アクション CLI コマンドには、任意の文字列値が可能で一意の ID である EEM アクション ラベ
ルが含まれます。アクションは、ラベルをソート キーとして使用して、英数字のキーの昇順(辞書順)
にソートされ、実行されます。ラベルとして数字を使用している場合は、英数字ソートは、10.0 は 1.0
よりも後ですが、2.0 よりも前になることに注意してください。このような場合、01.0、02.0 のような
数字を使用する、または頭文字の後に同様の数字を続けることを推奨します。
EEM の環境変数
EEM では、EEM ポリシーに環境変数を使用できます。Tool Command Language(Tcl)では、Tcl ス
クリプト内のすべてのプロシージャで既知のグローバル変数を定義できます。EEM では、EEM ポリ
シー内で使用するために CLI コマンド、event manager environment コマンドを使用して環境変数を
定義できます。EEM 環境変数は、Tcl スクリプトの実行前に、Tcl グローバル変数に自動的に割り当て
られます。Embedded Event Manager に関連する環境変数には次の 3 種類があります。
• ユーザ定義:ユーザが記述したポリシー内の環境変数を作成する場合にユーザが定義できます。
• シスコ定義:特定のサンプル ポリシーのためにシスコが定義しました。
• シスコ組み込み(EEM アプレット内で利用可能):シスコが定義し、読み取り専用、または読み取
り / 書き込み可能です。読み取り専用変数は、アプレットの実行開始前にシステムによって設定さ
れます。単一の読み取りと書き込みの変数 _exit_status では、同期イベントからトリガーされたポ
リシーの終了ステータスを設定できます。
シスコ定義環境変数(表 2 を参照)およびシスコ システム定義環境変数は、1 つの特定イベント ディ
テクタまたはすべてのイベント ディテクタに適用できます。ユーザ定義またはサンプル ポリシーでシ
スコが定義した環境変数は、event manager environment コマンドを使用して設定します。EEM ポリ
シーで使用される変数は、ポリシーを登録する前に定義する必要があります。Tcl ポリシーには、ポリ
シーの実行前に必要な環境変数がすべて定義されているかどうかを確認するために定義される
「Environment Must Define」と呼ばれるセクションがあります。
シスコ組み込み環境変数は、シスコ定義の環境変数のサブセットです。組み込み変数は、EEM アプ
レットでだけ利用できます。組み込み変数は、読み込み専用であるか、または読み込みおよび書き込み
用のいずれかです。これらの変数は、1 個の特定のイベント ディテクタまたはすべてのイベント ディ
テクタに適用されます。シスコ システム定義変数の詳細と、一覧表については、「Writing Embedded
Event Manager Policies Using the Cisco IOS XE CLI」の章を参照してください。
9
Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager について
(注)
シスコ定義環境変数は、アンダースコア(_)で始まります。名前付けの競合を防止するために、ユー
ザが同じ名前付け規則を避けることを強く推奨します。
表 2 に、サンプル EEM ポリシーで使用されるシスコ定義変数の説明を示します。一部の環境変数は、対
応サンプル ポリシーで実行のために指定される必要はありません。これらは任意として示されています。
表 2
シスコ定義環境変数と例
環境変数
_config_cmd1
_config_cmd2
_crash_reporter_debug
_crash_reporter_url
_cron_entry
_email_server
説明
実行される 1 番めのコンフィギュレー
ション コマンド。
(任意)実行される 2 番めのコンフィ
ギュレーション コマンド。
(任意)tm_crash_reporter.tcl のデバッグ情報
がイネーブルであるかどうかを決定する値。
クラッシュ レポートが送信される URL
位置。
ポリシーが実行されるときを決定する
CRON 仕様。cron エントリを指定する方
法の詳細については、「Writing
10
no shutdown
1
http://www.yourdomain.com/
fm/interface_tm.cgi
0-59/1 0-23/1 * * 0-7
Embedded Event Manager Policies Using
Tcl」モジュールを参照してください。
E メール送信に使用される Simple Mail mailserver.yourdomain.com
Transfer Protocol(SMTP; シンプル メー
ル転送プロトコル)メール サーバ。
E メールの送信先アドレス。
E メールの送信元アドレス。
E メールのコピーの送信先アドレス。
ポリシーの実行時に実行される CLI
show コマンド。
_syslog_pattern
ポリシー実行時を決定するために syslog
メッセージを比較するために使用する正
規表現パターン マッチ文字列。
_tm_fsys_usage_cron
(任意)event_register キーワード拡張で
使用される CRON 仕様。指定されない
場合、_tm_fsys_usage.tcl ポリシーが 1
分に 1 回、トリガーされます。
_tm_fsys_usage_debug (任意)この変数が値 1 に設定された場
合、システムのすべてのエントリのディ
スク使用率情報が表示されます。
_tm_fsys_usage_
(任意)システムまたは特定のプレフィ
freebytes
クスの空きバイト数しきい値。空きス
ペースが所定の値を下回ると、警告が表
示されます。
_tm_fsys_usage_percent (任意)システムまたは特定のプレフィ
クスのディスク使用割合しきい値。ディ
スク使用割合が所定の割合を超えると、
警告が表示されます。指定されない場
合、すべてのシステムのデフォルトの
ディスク使用割合は、80% です。
_email_to
_email_from
_email_cc
_show_cmd
例
interface fastEthernet1/0
[email protected]
[email protected]
[email protected]
show version
.*UPDOWN.*FastEthernet
0/0.*
0-59/1 0-23/1 * * 0-7
1
disk2:98000000
nvram:25 disk2:5
Embedded Event Manager 概要
関連情報
Embedded Event Manager ポリシー作成
EEM は、Cisco IOS XE ソフトウェア システムで障害またはその他のイベントが発生したときに EEM
ポリシー エンジンが通知を受け取るポリシー ドリブン プロセスです。Embedded Event Manager ポリ
シーは、システムの現在の状態に基づいて回復を実行し、該当するイベントのポリシーに指定されたア
クションを実行します。回復アクションはポリシーが実行されたときにトリガーされます。
同一の EEM CLI 設定と show コマンドがありますが、ポリシーの作成によって EEM が実行されます。
EEM ポリシーは、イベントとそのイベント発生時に実行するアクションを定義するエンティティです。
EEM ポリシーには、アプレットとスクリプトの 2 つのタイプがあります。アプレットは、CLI 設定に
定義された、ポリシーの単純な形式です。スクリプトは、Tcl で記述された、ポリシーの形式です。
EEM ポリシーの作成には次の項目が含まれます。
• ポリシーが実行されるイベントの選択。
• イベントの記録およびイベントへの対応に関連付けられたイベント ディテクタ オプションの定義。
• 必要に応じて、環境変数の定義。
• イベント発生時に実行されるアクションの選択。
EEM ポリシーの作成には 2 つの方法があります。第 1 の方法は、CLI コマンドを使用してアプレット
を記述する方法で、第 2 の方法は、Tcl スクリプトを記述する方法です。シスコは、Tcl に EEM ポリ
シー開発を促進する Tcl コマンド拡張機能を加えました。スクリプトは、ネットワーキング デバイス
の外部で ASCII エディタを使用して定義します。続いてスクリプトはネットワーキング デバイスにコ
ピーされ EEM に登録されます。Embedded Event Manager にポリシーが登録されると、ソフトウェア
はポリシーを調べ、指定されたイベントの発生時に起動するために登録します。ポリシーは、未登録ま
たは中断にできます。両方のタイプのポリシーとも、ネットワークの EEM 実装に使用できます。
Cisco IOS XE CLI を使用して EEM ポリシーを記述する方法の詳細については、「Writing Embedded
Event Manager Policies Using the Cisco IOS XE CLI」モジュールを参照してください。
Tcl を使用して EEM ポリシーを記述する方法の詳細については、「Writing Embedded Event Manager
Policies Using Tcl」の章を参照してください。
関連情報
• Cisco IOS XE CLI を使用して EEM ポリシーを記述する方法については、「Writing Embedded
Event Manager Policies Using the Cisco IOS XE CLI」の章を参照してください。
• Tcl を使用して EEM ポリシーを記述する方法については、「Writing Embedded Event Manager
Policies Using Tcl」の章を参照してください。
11
Embedded Event Manager 概要
参考資料
参考資料
EEM に関連する参考資料については、次の各項を参照してください。
関連資料
関連項目
参照先
ネットワーク管理コマンド(EEM コマンドを含む): 『Cisco IOS Network Management Command Reference 』
コマンド構文の詳細、デフォルト設定、コマンド モー
ド、コマンド履歴、使用上のガイドライン、および例
規格
規格
タイトル
新しい規格または変更された規格はサポートされてい
ません。また、既存の規格に対するサポートに変更は
ありません。
—
MIB
MIB
MIB リンク
CISCO-EMBEDDED-EVENT-MGR-MIB
選択したプラットフォーム、Cisco IOS XE リリース、および機能
セットの MIB を検索してダウンロードするには、次の URL にある
Cisco MIB Locator を使用します。
http://www.cisco.com/go/mibs
RFC
RFC
タイトル
新しい RFC または変更された RFC はサポートされて —
いません。また、既存の RFC に対するサポートに変
更はありません。
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Embedded Event Manager 概要
参考資料
シスコのテクニカル サポート
説明
リンク
右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サ
ポートを最大限に活用してください。
http://www.cisco.com/en/US/support/index.html
以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立
ちます。
• テクニカル サポートを受ける
• ソフトウェアをダウンロードする
• セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ
製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
• ツールおよびリソースへアクセスする
– Product Alert の受信登録
– Field Notice の受信登録
– Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
• Networking Professionals(NetPro)コミュニ
ティで、技術関連のディスカッションに参加する
• トレーニング リソースへアクセスする
• TAC Case Collection ツールを使用して、ハード
ウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な
問題をインタラクティブに特定および解決する
この Web サイト上のツールにアクセスする際は、
Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要で
す。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager 機能情報の概要
Embedded Event Manager 機能情報の概要
表 3 に、このモジュールに記載されている機能および具体的な設定情報へのリンクを示します。
ご使用の Cisco IOS XE ソフトウェア リリースによっては、コマンドの中に一部使用できないものがあ
ります。特定のコマンドに関するリリース情報については、コマンド リファレンス マニュアルを参照
してください。
Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情
報を検索できます。Cisco Feature Navigator を使用すると、特定のソフトウェア リリース、フィー
チャ セット、またはプラットフォームをサポートする Cisco IOS XE のソフトウェア イメージを判別で
きます。Cisco Feature Navigator には、http://www.cisco.com/go/cfn からアクセスします。Cisco.com
のアカウントは必要ありません。
(注)
表 3
表 3 には、一連の Cisco IOS XE ソフトウェア リリースのうち、特定の機能が初めて導入された Cisco
IOS XE ソフトウェア リリースだけが記載されています。特に明記していないかぎり、その機能は、一
連の Cisco IOS XE ソフトウェア リリースの以降のリリースでもサポートされます。
Embedded Event Manager 機能情報の概要
機能名
リリース
機能設定情報
Embedded Event Manager 2.0
Cisco IOS XE
Release 2.1
EEM 2.0 は、Application-Specific イベント ディテクタ、
Counter イベント ディテクタ、Interface Counter イベント
ディテクタ、Timer イベント ディテクタ、および
IOSWDSysMon イベント ディテクタを追加しました。新
しいアクションには、名前付きカウンタの設定または変
更、アプリケーション固有イベントのパブリッシュ、
SNMP トラップの生成が含まれます。環境変数定義機能、
および、Tcl を使用して記述されたサンプル EEM ポリシー
(ソフトウェアに含まれる)の実行機能が追加されました。
この機能に関する詳細については、次の各項を参照してく
ださい。
• 「Embedded Event Manager 2.0」(P.3)
• 「イベント ディテクタ」(P.6)
• 「Embedded Event Manager アクション」(P.9)
• 「EEM の環境変数」(P.9)
• 「Embedded Event Manager ポリシー作成」(P.11)
この機能によって、action counter、action
publish-event、action snmp-trap、event application、
event counter、event interface、event ioswdsysmon、
event manager environment、event manager history
size、event manager policy、event manager scheduler
suspend、event timer、show event manager
environment、show event manager history events、
show event manager history traps、show event manager
policy available、show event manager policy pending の
各コマンドが追加されました。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager 機能情報の概要
表 3
Embedded Event Manager 機能情報の概要 (続き)
機能名
リリース
機能設定情報
Embedded Event Manager 2.1
Cisco IOS XE
Release 2.1
EEM 2.1 は複数の新しいイベント ディテクタおよびアク
ション、EEM ポリシーを手動で起動する新しい機能と複
数の共存ポリシーを起動する機能を追加しました。Simple
Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク
管理プロトコル)イベント ディテクタ比率ベース イベン
トのサポートが、Tool Command Language(Tcl)を使用
してポリシーを作成する機能として導入されました。
この機能に関する詳細については、次の各項を参照してく
ださい。
• 「Embedded Event Manager 2.1」(P.4)
• 「イベント ディテクタ」(P.6)
• 「Embedded Event Manager アクション」(P.9)
• 「EEM の環境変数」(P.9)
• 「Embedded Event Manager ポリシー作成」(P.11)
この機能によって、action cli、action counter、action
info、action mail、action policy、debug event
manager、event cli、event manager directory user、
event manager policy、event manager run、event
manager scheduler script、event manager session cli
username、event none、event oir、event snmp、event
syslog、set(EEM)、show event manager directory
user、show event manager policy registered、show
event manager session cli username の各コマンドが追加
されました。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager 機能情報の概要
表 3
Embedded Event Manager 機能情報の概要 (続き)
機能名
リリース
Embedded Event Manager 2.1(ソフトウェ Cisco IOS XE
Release 2.1
ア モジュール方式)
機能設定情報
EEM 2.1 ソフトウェア モジュール方式イメージは、
GOLD、System Manager、および WDSysMon(Cisco
IOS XE Software Modularity watchdog)イベント ディテ
クタ、および Cisco IOS XE ソフトウェア モジュール方式
プロセスとプロセス メトリックを表示する機能を導入しま
した。
(注)
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、GOLD はサ
ポートされていません。
この機能に関する詳細については、次の各項を参照してく
ださい。
• 「Embedded Event Manager 2.1(ソフトウェア モ
ジュール方式)」(P.4)
• 「イベント ディテクタ」(P.6)
• 「Embedded Event Manager アクション」(P.9)
• 「EEM の環境変数」(P.9)
• 「Embedded Event Manager ポリシー作成」(P.11)
この機能により、event gold、event process、show event
manager metric process の各コマンドが導入されました。
(注)
EEM 2.1 ソフトウェア モジュール方式イメージは、
Resource イベント ディテクタおよび RF イベント
ディテクタを EEM 2.2 に追加しましたが、EOT イ
ベント ディテクタ、またはトラッキング対象オブ
ジェクトの読み込みおよび設定のアクションをサ
ポートしません。
Embedded Event Manager 2.2
Cisco IOS XE
Release 2.1
EEM 2.2 は、Enhanced Object Tracking、Resource、およ
び RF イベント ディテクタを追加しました。トラッキング
対象オブジェクトの状態の読み取りおよび設定のアクショ
ンも追加されました。
この機能に関する詳細については、次の各項を参照してく
ださい。
• 「Embedded Event Manager 2.3」(P.5)
• 「イベント ディテクタ」(P.6)
• 「Embedded Event Manager アクション」(P.9)
• 「EEM の環境変数」(P.9)
• 「Embedded Event Manager ポリシー作成」(P.11)
この機能により、action track read 、action track set、
default-state、event resource、event rf、event track、
show track、track stub-object の各コマンドが追加されま
した。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager 機能情報の概要
表 3
Embedded Event Manager 機能情報の概要 (続き)
機能名
リリース
機能設定情報
Embedded Event Manager 2.3
Cisco IOS XE
Release 2.1
EEM 2.3 では、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ上の
Generic Online Diagnostics (GOLD) イベント ディテクタ
に関連する新しい機能が追加されました。
(注)
Cisco ASR 1000 シリーズ ルータでは、GOLD はサ
ポートされていません。
この機能に関する詳細については、次の各項を参照してく
ださい。
• 「Embedded Event Manager 2.3」(P.5)
• 「イベント ディテクタ」(P.6)
• 「Embedded Event Manager アクション」(P.9)
• 「EEM の環境変数」(P.9)
• 「Embedded Event Manager ポリシー作成」(P.11)
GOLD テスト障害および条件の反応を改善するため、
event gold コマンドが拡張され、action-notify、
testing-type、test-name、test-id、consecutive-failure、
platform-action、および maxrun の各 Tcl キーワードが追
加されました。
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Embedded Event Manager 概要
Embedded Event Manager 機能情報の概要
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