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国際文化学部国際文化学科 津田 謙治 准教授

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国際文化学部国際文化学科 津田 謙治 准教授
2014 Spring
Event
Event
英語暗唱大会・中国語暗唱大会を
開催しました
読売新聞読書教養講座を開催しました
~光浦靖子さん、川上未映子さんが講演~
12月4日、言語教育センター2-505教室にて、初となる第1回英語暗唱
大会を開催しました。大会は、英文学科、英語専攻以外の学生が出場する
第1部、英文学科、英語専攻、
それ以外の学部学科で長期間海外滞在経
験のある学生、
その他希望者が出場する第2部の構成で行われました。第
1部24人、第2部15人の申込者から、
それぞれ抽選により、各部門12人の
計24人が出場、
第1部2分半、
第2部5分でそれぞれ選択した課題を披露し
ました。
4人の審査員による審査の結果、第1部では寺田眞琳さん
(法学部国
際関係法学科・1年)
、第2部では藤本知美さん
(人間科学部児童教育学
科・4年)
が最優秀賞に選ばれ、
それぞれ記念品と賞状が授与されました。
また、12月11日には、2-504教室にて第5回中国語暗唱大会を開催し、
日本人学生が日頃の学習の成果を披露しました。参加者は年々増加して
おり41人が出場。大会は、初級の部と中・上級の部に分かれており、初級
の部では、28人が2分半で各自が選択した課題を披露し、中・上級の部で
は、13人が3分半で選択した課題を披露しました。会場では、皆、真剣な眼
差しで発表に聴き入っている姿が見られ、時折、大きな歓声も響きました。
審査は、4人の審査員がそれぞれ「発表態度」
「声の大きさ」
「流暢さ」
「発音」
「 声調」について評価を行い採点。その結果、初級の部では水谷
亮太さん
(文学部英文学科・2年)
、中・上級の部では熊谷奈奈さん
(国際
文化学部国際文化学科・3年)
が最優秀賞に選ばれ、
それぞれ記念品と賞
状が授与されました。
今回入賞できた方も、残念ながらできなかった方も皆、今後ますます学習
を深め、語学力に磨きをかけてほしいと思います。
言語教育センターでは、語学能力向上のためのDVDや各種教材を取り
揃えています。発音練習ができる発声練習ブース、
グループ学習室なども
設けていますので、
ぜひ、積極的に活用してください。
2013年11月2日、西南会館にて、芸能界有数の読書家で知られるお
笑いコンビ
「オアシズ」の光浦靖子さんが、
「 得を求めない読書」
というテー
マで講演され、約600人が聴講しました。講演後は、光浦さんを囲んで、法
学部の田村元彦准教授と学生によるトークセッションが行われ、活発な意
見交換で盛り上がりました。軽快なトークに、会場からは大きな歓声が響き
渡りました。
さらに、12月4日、西南コミュニティーセンターにて
『愛の夢とか』
で谷崎
潤一郎賞を受賞した作家の川上未映子さんが「読書のむこうと、
こちらに
あるもの」
というテーマで講演されました。小説の可能性や言葉の力につい
て、川上さん独特の説得力あるお話に、皆熱心に講演に聴き入っていまし
た。
読書教養講座は、読売新聞社活字文化推進会議主催の講座で、今回
で9年目の開催となりました。会場は、両日ともに満員の観客で埋め尽くさ
れ大盛況のうちに幕を閉じました。
上:光浦さんを囲んでのトークセッション/下:川上さんを囲んでのトークセッション
Event
応援指導部吹奏楽団記念の第50回定期演奏会を開催しました
2013年12月15日、福岡市民会館にて、応援指導部吹奏楽団の第50回定期演奏会が開
催されました。第50回を迎えた記念すべき演奏会は、第Ⅰ部のステージマーチングショー、第Ⅱ部
のポップステージと続き、第Ⅲ部のシンフォニックステージでは2008年まで17年もの間、吹奏楽
団の指揮を務めた村里修二先生を指揮者に迎えての力のこもった演奏でした。
この日のメイン
は、現役学生とOB・OGの合同のステージでチャイコフスキーの「1812年」
を共演。総勢100人
を超える熱演に会場に集まった聴衆から大きな拍手が送られました。
2月から準備に奔走し、無
事に第50回定期演奏会を終えた主将
(当時)
の佐藤かおりさん
(人間科学部社会福祉学科3
年)
は、
ほっとした表情をみせ「演奏会を通じて、人のつながりの大切さを実感することができまし
た。吹奏楽団を支え、応援してくださる全ての皆さんに感謝しています」
と、感想を語りました。演
奏会後、場所を西南クロスプラザ2階レセプションホールに移して記念レセプションが開催され、
応援指導部部長の武井俊詳副学長をはじめ学生、OB・OGほか、
およそ120人が参加しました。
力強い演奏が魅力的であり、学生とOB・OGの結束も強い応援指導部吹奏楽団。今後益々
の活躍が期待されます。
17
Goods
Event
寄付つき「西南学院オリジナル
シャープペン」の販売を開始しました
留学生別科学生歓迎イベント
「新春かるた大会」を開催しました
このたび、
ボランティア活動の推進や子育て支援等のために売り上げの一
部が福岡県共同募金会及び福岡市社会福祉協議会に寄付される
「西南学
院オリジナルシャープペン」の販売を開始しました。
軸のデザインは文学部外国語学科英語専攻3年の上野有彩さんによるも
ので、学生へのデザイン案の公募、選考を経て採用されました。デザインの特
徴はSEINANのIの部分が『芽』になっているところで、
「I
(アイ)
=愛」
と
「I=
私」
という意味をかけ、一人ひとりの行動
(寄付)
が世界の"愛の芽"を育ててい
くのだと伝えると同時に、行動することで"自分自身の芽"をも開花させるきっか
けとなってほしいという想いが込められています。
現在、留学中の上野さんからは
「元々、絵を描くことやデザインをする事が好
きだった私にとって、
自分のデザインで寄付に貢献できるかもしれない事を思う
と、応募せずにはいられませんでした。今、派遣留学生としてノルウェーに滞在
しており、寄付の為にできる事は限られています。
しかし、
それでも私にできる事
を見つけて、最大限に貢献していきたいと思っています。学内で見かけた際に
は、
ぜひ手にとってみてください」
と、遠くノルウェーからメッセージを届けてくれま
した。
販売は、西南会館1階・西南学院大学生活協同組合
(生協)
の購買部に
て。価格は145円+税です。
みなさん、西南学院オリジナルシャープペンを使って社会に貢献しましょう。
1月11日、今年1月から留学生別科に入学した交換留学生を歓迎し、
日本人
学生と交流を深めてもらうための「新春かるた大会」
を開催しました。当日は、
アメ
リカ、
カナダ、
フランス、
イタリア、
オランダ、
ノルウェー、中国からの留学生23人と
日本人学生25人の計48人が参加し、大いに盛り上がりました。
大会では、離れたところに並べられたかるたを、
日本人学生と外国人留学生
がペアになって二人三脚で取りに行くというルールで行われ、
日本の正月の伝
統的な遊びを学びながら、運動会のような雰囲気も味わうことができるイベントと
なりました。
フランスからの交換留学生のギマール・エミリーさんは
「日本人学生は
もちろん他の国からの留学生とも仲良くなることができ、非常に貴重な機会でし
た。
ことわざを聞いてかるたを取るのは難しかったですが、
日本人学生と協力して
楽しくかるたを体験することができました」
と語ってくれました。
また、
日本語と英語で作成された48枚の大きなサイズのかるたは、2013年8
月~12月に留学生別科に在籍していたジョンソン・ニコレットさん
(アメリカ:ノー
ス・カロライナ大学グリーンズボロ校)
により作られたもので、非常に好評でした。
大会終了後は、
さっそく仲良くなった留学生と連絡先を交換したり、
フェイス
ブックで交流を始めたりと、今後の国際交流の大きなきっかけとなったようです。
留学生別科の留学生は2014年5月まで本学に在籍します。
生協購買部、
レジ横にて販売中
Goods
全体集合写真
かるた作成者
(ジョンソン・ニコレットさん)
Event
西南学院オリジナル焼酎
販売開始!
このたび 、西 南 学 院が
2016年に創立100周年を
迎えるにあたり、
その記念事
業の一つとして西南学院オリ
ジナル焼酎
(松の緑)
を発売
することになりました。
美味しい鹿児島の水、厳
選された芋。恵まれた素材を
最大限に活かす極秘の熟
成法によりのどごしのまろや
かな焼酎に仕上がりました。
西南学院オリジナル焼酎
をぜひ一度ご賞味ください。
「松の緑」 芋焼酎 Alc:25% 720ml
2,000円(送料・税込)
※詳しくは西南学院大学ホームページをご覧ください。
西南学院 オリジナル焼酎
検 索
2013年度東日本大震災
ボランティア活動報告会を開催しました
1月16日、西南コミュニティーセンターにて、2013年度東日本大震災ボランティア活動報
告会を開催しました。今年度も東日本大震災ボランティアとして、
夏から秋にかけて13チーム
(学生・教職員計109人)
が岩手県・宮城県の被災地で活動を行いました。
報告会では、
各チームがそれぞれの活動内容を紹介。
「テレビやニュースだけでは分からな
い被災地の現状を目の当たりにして衝撃を受けました。実際に行ったからこそ見えることがた
くさんありました」
「 私たちには今回の活動を通して感じたことを忘れずに、多くの人に伝えて
いく責任があります」
「これからも東北の方々と繋がっていけるよう信じて、
一人ひとりができる
ことを精一杯やっていきたい」
など、
それぞれの熱い思いが伝えられました。
また、今年度は、東北学院大学大学間連携災害ボランティアネットワークを通じて、3グ
ループが気仙沼や南三陸で、復興支援インターンシップに参加。現地の工場で、
わかめの
包装やフカヒレの加工等の作業を行いました。被災地の産業に特化したインターンシップを
通して、
ボランティア活動の新たな側面を学ぶこと
ができました。
すべてのチームに共通することは、
「 震災からも
うすぐ3年が経とうとしています。以前より、被災地
についての報道も少なくなり人々の記憶から震災
のことが希薄になりつつあります。福岡からでも被
災地のためにできることを考えて行動したい」
とい
うことでした。本学では、今後もより一層ボランティ
ア活動に力を入れていきます。
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2014 Spring
本学教授&OB・OGの新著紹介
『現代日本プロテスタント・
キリスト教教育理論の変遷
—キリスト教教育哲学の視座から— 』
『「関係」からみる乳幼児期の
自閉症スペクトラム —「甘え」の
アンビヴァレンスに焦点を当てて— 』
『論語における孔子の教育思想と楽』
荒木 雪葉 (2009年・国際文化研究科博士
後期課程修了)
/著
深谷 潤(人間科学部児童教育学科教授)/著
小林 隆児(人間科学部社会福祉学科教授)/著
2013年・中国書店 4,200円+税 301頁
2013年・中川書店 1,800円+税 206頁
2014年・ミネルヴァ書房 3,200円+税 245頁
今日まで、
キリスト教教育・保育は、
クリスチャン
だけではなく、多くの「キリスト教に理解ある者」
によって支えられている。筆者は、
それが理論的
にどのように根拠づけられるのか、
という問いを
長年持ち続けてきた。本書では、
キリスト教教育
哲学的視座から論じることで、
その返答を試みて
いる。内容は、以下の3章で構成される。
1章では、戦後日本のプロテスタント・キリスト
教教育の理論の変遷を概観し、各年代の特徴
を示す。2章は、学校伝道に重点をおいた
「教育
の神学」の中で、特に「キリスト教文化倫理学」
を批判・考察する。また、
キリスト教教育哲学の
今日の精神医療や心理臨床の領域で発達
障碍への関心は高い。今や乳幼児から成人ま
で患者理解は発達障碍を抜きに考えられないほ
どである。青年期以降多様な精神病理が出現
することも明らかとなった現在、発達障碍の概念
は拡散の一途を辿るばかりである。本書は、乳幼
児期早期の母子関係のありようをつぶさに観察
する中で、発達障碍を代表する自閉症スペクトラ
ムの成り立ちについて、55例もの多くの事例を
もとに論じたものである。
「個」
にかわって
「関係」
に焦点を当てることによって初めて可能になった
発達障碍に対する一元的理解を試みた書き下
孔子の教育思想を音楽という切り口から読み
解いた。
既存の価値観が崩壊し新しい倫理が求めら
れていた春秋時代、
孔子は周の文化を継承し、
さ
らに時代に合わせて再編成しようとしていた。志
がある者には身分を問わず学問を授け、君子た
ることを目指して人格の修養を行った。中でも音
楽については「詩に興り、礼に立ち、楽に成る」
と、修養の仕上げと位置づけた。新しい時代を
作るための人材は常に大局的な視点を持ち物
事を総合して考える必要があるが、言葉・旋律・
舞の三者が一体となった楽を学ぶことを通して、
様々な要素を統合して一つのものを作り上げる
骨子を説明する。3章では、
そ
の実践的展開として、
キリ
スト教の大学を例に挙
げる。
能力を身につけることができるのである。
本書が、前世紀の価値観が
壊れつつある今を生きる一
助となれば幸いである。
ろしの一冊である。
012年の
2
12
月、 地
中海都市アレクサン
ドリアへ現地調査のために
航路で入港しようとしたと
ころ、急遽直前になって船
舶会社から中止の連絡が来
ました。エジプトの情勢変
化に伴い、危険が予測され
るので、寄港で
きないとのこと
でした。不思議
だったのは、こ
の船はイスラエ
ルには立ち寄る
のに、アレクサ
ンドリアには入
れないという点
月、エルサレ
です。この年の
ムではロケットが着弾し、
空襲警報が出ています。
アレクサンドリアとイス
ラエルの治安問題は、類似
しているようで相違点も多
いようです。エジプトは民
主化革命の結果、政府・軍・
民衆の間での駆け引きが暴
動という形に表れていま
す。他方で、イスラエルの
場合、もちろん政府や軍な
どが関わっていますが、根
11
中東の紛争と
宗教間対立
底では宗教間対立が紛争の
人ガイドは次の
ように言ってい
ました。メディ
アによって宗教
の対立が誇張さ
れているが、エ
ルサレムの治安
19
と民族の共生を
伝えることが自
分の務めであ
る、と。
京都大学大学院博士課程修了(文学博士)。
専門は古代キリスト教思想史。主な研究テー
マは教父哲学における時間論・場所論。著書に
『マルキオン思想の多元論的構造』一麦出版
社、
2013年など。
契機となっています。
国際文化学部国際文化学科 准教授
しかし、特に後者に関し
て注意すべきなのは、国全
津田 謙治
体が争いに向かっているの
教 授 の目線
ではなく、異なる宗教の共
け ん じ
生を目指す人も多いという
だ
点です。現地のイスラエル
つ
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